ヨーロッパ駆け足旅行 バルセロナ編その4 2007年2月21日

朝、ホテルの部屋でテレビをつけると、なんと、「ドラえもん」がやっていた。
もちろんスペイン語をしゃべっているわけだが、声優さんたちの特徴をよく捕らえていて、
のび太君など、驚くほどそっくり!! ほとんど同じ声だった。
ノビ〜タ、ドラエモン、スネ〜オはオリジナルの名前のままだったが
ジャイアンは、どうも違う名前になっていた。(なんて呼んでるのか分からなかったが)。
がっくりきた声は「シズ〜カ」ちゃん。小学生とは思えない、ふけた声であった。
「どらえもん」の後は「ワンピース」が流れる。・・・うわ、ハポネス、すごいね。

バルセロナで泊まったホテルはSilken Gran Hotel Havana、中心部にまま近く、
カタルーニャ広場に歩いていける、まぁ、悪くないホテルだった。
今日は夕方にはスペイン国鉄に乗るので、チェックアウト後、ひとまず荷物を
サンツ駅のロッカーへ預けに向かった。
サンツ駅へ 『サンツ駅にはスリが多いので注意しろ』と、本やらネットに沢山書いてあったので、
「いい?わたしはあんたの後ろを歩くからね」
「わかった」
「ああん、もっとさっさと歩きなさいよ」
(むすっ)

くだらない親子喧嘩をしながら地下鉄を乗り継いでサンツ駅( ツアバスマップで 言うと、8の位置 )に向かったが、 気になるような事は 何も起きず(笑)。
駅の切符売り場の向こうにロッカーを見つけてミニトラを預けた。
casa mila 入り口 サンツ駅から地下鉄で一本。カサ・ミラ、愛称ラ・ペドレーラ(石切り場)である。

青い矢印がチケット売り場で、そこに見学者用の入り口がある。
何人かまとめて中にいれるので、切符を買い終わった人もその場に溜まっていて、 一見ごった返しているように見える。

最上階が公開されていて、ミラ氏一家が生活した当時の様子を窺い知ることができる。
音声ガイド機械があるが、こちらはカサ・バトリョとは違い、日本語が無い。
入り口を進むとそこは中庭のようになっていて、
吹き抜けを見上げると、うわっ・・
見上げると 窓装飾
上から見下ろすと、こんな感じだ→
見下ろすと
ドアのふちの不思議な造形、波状になった天井、白しっくいにうつる影が美しい。
ドアのノブや、椅子、ほんのちょっとしたものまでもガウディは設計してる、
その情熱がすごいねぇ・・
扉のふち 天井 天井2
屋根裏は展示室になっている。
ガウディの生涯をまとめたビデオやカサ・ミラの写真、模型などが展示されている。
屋根がねぇ・・普通じゃないよねぇ・・
屋根裏 模型
屋根の顔 巨神兵

あぁ、この屋上、、変よ、変っ(笑)
これって一体・・・巨神兵?
巨神兵2
模型
サグラダ・ファミリアの模型(らしい)
こんな理路整然とした骨組だったとは、 夢にも思わなんだ。。

地元の小学校の校外学習か?
子供達が先生(ガイド?)の説明を体育館すわりで聞いていた。

屋上でひとしきり興奮したあとは、エレベーターで一階へ。
カサ・ミラの一階部分はおみやげショップになっていて、 そこを通り抜けないと外に出られない。
周回ツアバスは2日券を買っていたので、カサ・ミラを見た後、 サグラダ・ファミリアに行くのに利用しようと思った。

ツアバスの停留所でバスに乗り込んで、しばらくして、
「何かおかしいっ!」

もしかして反対の方へ進んでるんじゃない?

バスルートをご覧くだされ。
そう、カサ・ミラ(2の場所)には、青ルートと赤ルートバスが留まる。
そして青ルートバスは、ダイアゴナル(6の場所)へ向かうんだが、それって サグラダ・ファミリア(3の場所)とは正反対!

そう言えば、バスの停留所が青屋根だったわ・・・
走ってるバスは同じなんだよね、これが間違いの元、、ううう。。
とりあえず、次のダイアゴナルでバスを降りる。
ここからサグラダ・ファミリアへはどうやって行こうか。。

色々考えてはみたが、結局タクシーを拾うことにした。
「サグラダ・ファミリア、ポルファボール」

さすがスペイン人? タクシーの運ちゃんはラジオから流れるオペラを口ずさみながら
運転する。かなり年輩の人だからかな、それともオペラってこちらではごく庶民的なんかな?

ところが、、ありゃまぁ、渋滞なんである。道はとても混んでいて、ちっとも進まない。
あぁ、たったバスひと停留所のはずだったのに・・・・

渋滞にイライラして、下手な横入りをした車に、おじいさんは口汚くののしる。
両手をハンドルから離して、
「やってらんねえぜっ!」(オーマイガッ)ってなポーズをとる。

あいや〜、ハンドルから手を離さないでくださいな〜っ

サグラダ・ファミリアが見えて来た時は、ほっ(笑)。
青バス乗り違え、10ユーロ。。結構たかくついたが、バルセロナじいさんの心意気?を見た(爆)。
生誕の門 東側、生誕の門。

こちらの門のほうが、わたしの頭の中のサグラダ・ファミリア のイメージどおりだわ。

天使たちがキリストの生誕を祝福していて、ハトが 飛び交っているんだが、 おどろおどろしい装飾のほうに目が奪われる。

神聖な気分になるか、と問われると正直言って微妙だ。。 こんな事を言うとバチが当たりそうだが、生誕の場なんて まるで地獄の口みたいだし。。。 わたしには、なんつうか、理解を超えたエネルギーだ。。
生誕の門拡大 生誕
受難の門 西側、受難の門。

う〜ん、なんと現代的な。。
時代を超えて作り続けるのだから、その時その時の 表現になるのは悪い事ではないんだが、 でも、なんだか、違和感のある造形。

とんでもないものを見た、という圧倒されるような感じが減って、これはこれで寂しい。



下、受難部分を拡大してみました。
  受難の門コラージュ
入場料を払って、サグラダ・ファミリアの中に入ったが、上へとのぼる階段のところは長蛇の列。
待ち時間が1時間半だと書いてある。

あいたっ、朝イチでサグラダ・ファミリアに来るべきだった・・
塔にのぼってみたかったのに・・・

弟一家は、昨年のイースターホリデーの時、サグラダ・ファミリアに上ったのだが、
その時は全然混んでいなかったそうだ。 今日は2月の平日だと言うのになぜ?
もしかしたら、今晩のチャンピオンズ・リーグ「バルセロナ対リバプール」を
観戦しに来た人が、観光しているのかもしれない。

どうしようか、しばし悩む。ちょうど昼であるが、4時42分発の電車に乗る予定なので、
それほど遠くには行けない。

ショッピング? ちょろっと美術館? ツアバスで青ルートをまわる?
地図を見ながら、あーでもない、こーでもないと相談し、
当初は予定していなかったが、まあ近いので地下鉄でゴシック地区に行く事にした。
( これが、意外や意外、大変楽しかったんである )


to be continued.....

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