ブラームスはお好き?

サガンの題名のぱくりではないが、ブラームスがとても好きだ。
クラシックは全般に好きなのだが、なぜかブラームスの曲が特に気に入ってしまう。

ほんとにきっかけはサガンだったかもしれない。
交響曲3番の第3楽章を聞くと、あの甘〜い、せつない、かなしい、旋律が、
あの小説にはまりにはまって
年をとることの苦さ(にがさ)と、恋の苦しさが胸にせまる。

映画では少し年をとったイングリッドバーグマンが主人公を演じていた。
若い娘と浮気をかさねる愛人、ひたむきに恋心をぶつけてくる若者、
若者の純粋さをうれしく思いながらも、自分が若者と共には生きられないと
感じる苦々しさ。こういうのに弱いんだ。。。

ミーハー的な気持ちからブラームスの交響曲を買ったんだと思うが、
一番のお気に入りは交響曲4番だ。
4番は、指揮者が違うものを3枚と、ピアノ連弾用に編曲したものを一枚もっている。
専門家にきかれたら笑われると思うが、私にとってこの曲はなんていうか
もう、こうしてほしいって思う通りの曲だ。ここは盛り上がって欲しい、ここはどん!と、
ここは押えてこらえて、ここはもっと和音で、ここは、ここは、、と
願うとおりの旋律とオーケストレーション、
あくまでロマンティックで、せつなくて、長い物語か、映画を見ているような気分になる。

バイオリンやピアノの協奏曲、ソナタなどどれもプラームスだなあって思う瞬間がある。
旋律のあまーい香りが鼻をくすぐるんだよね。
ピアノソナタ3番など、きいていると、もう究極の悲恋映画か、嵐が丘でも
読んでいるような気分で、浸ってしまう自分がちょっと恥ずかしくなるほどだ。
私のようなミーハーファンには、素直に美しいメロディを追ってくれるブラームスは
こたえられない。肩すかしをくらうような、抑制が効きすぎているタイプや、
主モチーフがメロディアスでないものは、どうも苦手だ。

みーはーとしてはヨーヨーマもはずせない。
チェロの曲は、どうも盛り上がりに欠ける気がして、実はそれほど
好きではないのだけれど、でも、ヨーヨーマとなると、つい
買っちゃう。ベスト オブ ヨーヨーマだなんて、商売商売って感じで
なんだかなあって思うくせに、結局買っちゃうんだから
相手の思うつぼだ。で、その中の曲でちょっといいなあって思うのがあると、
またその本家のアルバムを買ってしまうんだから、全く私は分かりやすい人間だ。

なかなかコンサートに行く時間がとれないが、京都のいいところは
狭い街のわりには適度になんでもあるところだろうか。
家から自転車で15分くらいで映画館も、丸善も、京都コンサートホールも行けてしまう。
コンサートホールの正面は広場になっていて、植え込みのブロックが
ちょうど腰かけやすい高さなのだ。コンサートの始まる前に子供と待ち合わせして
植え込みのへりに腰掛けてコンビニおにぎりやパンを食べたりする。

自転車で行けないのはスタジアムだけだなあ。。
だから、クラシックコンサートに出かけるよりもサッカースタジアムに行く時のほうが
おしゃれして出かける私です。

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