バンプ・オブ・チキンのとほほライブ体験記 2002年12月9日

ライブハウスというものに対して持っていたイメージは、完全にくつがえされましたねぇ。 難波Hatchは大変新しく大きな建物で、2002年の夏に出来たばかりの ランドマークだったんですね。ご存知ない方はここをみてくださいませ。跳んで跳んで跳んで 方向音痴の私は、だだっぴろい難波の地下街をうまく通り抜ける自信無し!なので、 地下鉄経由はやめて、JRを使ってハッチに近いJR難波駅に行く事にしました。 JR環状線の新今宮駅で大和路線に乗り換え(といっても同じホーム)、終点難波へ。 八角形の建物と言われても、空から見るわけじゃ無し、地上や地下からでは 全くわからないですよね〜。 JR難波駅の真向かいで良かったァ。 この日、関東地方では降雪があり心配しましたが、京都や大阪は小雨が時折降る程度。 ハッチを含む周辺はすべて地下でつながっていて、雨に濡れることなしで入れるのがいいです。 ハッチの中に入ってみると、ああ、やっぱり若い娘ばかりだわ。 そして、「そうか、そうだったのか」 ちゃんとみんな着替えてる。 朝、職場に向かう時、悩んだんです。冬のライブってコートとかマフラーとか、セーターとか、 みんなどうするんだろうって。駅やハッチのロッカーに荷物をしまって、半そでTシャツにタオルとなり、 みんな準備万端なんだ。 私なんて、今朝、『なるべく薄着で行くしかないなぁ』なんて考えちゃったのに(爆)。 5時半になると3階のホールから外へ出て、番号順に並び始めました。 雪は降らなかったけれど、関西も寒風が吹いてさすがに半そでは凍えそうです。 スタンディングライブって大変だわ。こうして外でずっと並ばされるんだ。 初心者のわたしはびっくりすることだらけ。 6時開場ですが、係員が1000番までの順番をチェックするのにすこし手間どっていました。 そして10番ごとに5階のハッチ入り口まで外の階段をあがります。 わたしは300番台で、ホールの3分の1のあたりにある、腰ほどの高さの柵に寄りかかれる場所を 確保しました。今から考えると、もっと後ろの隅にすべきでしたが。。。。。 セーターを脱いでバッグにしまい、ジャンパーは腰に巻き、とりあえず軽装にして、全員が入場する様子を みていましたが、それほど殺気だっているわけでもなく、 柵に寄りかかれるし、けっこうOKだなぁ なんて、考えていたのが、大甘も大甘!でした。 7時をややすぎ、 照明が消えて、 と、と、と、と、、、、ぎゃーーーー!一体なにがっ??! バンプがライトを浴びステージ上で演奏を始めた瞬間、どどどどどどぉ〜っっっっ わたしの前にいた300人くらい?が前方に詰め、前に1m幅ほどの空隙がっ、 すると今度はうしろの柵や横からどどどどどどぉ〜っっっ 見る見るうちに空隙がなくなった!すし詰め状態でみんな跳び始めた! 1秒前まで興奮状態が高まっている感じでもなかったのに、 突如、みんな跳んで、手を振り上げて興奮のるつぼと化しています。 柵があるから、かえって後方へ退く事ができないわたし。 う、う、う、前の人が跳ぶたびに踏まれるぞ、跳ぶたびにこすられて落ちていく腰にまいた上着。 下に置いたバッグの運命を考えるのも恐ろしい。。 でもこれが開演の出迎えなんだ、と思えば悪くないのですが、、でも、でも、でも、 バンプの歌は・・・ げーーっ、悲惨だ。マイクに口を近づけすぎて、音が割れてただの騒音じゃない? それでもいいのか?これでいいのか?もうなんでもありか? ノリ系の歌だろうと、聴かせ系の歌だろうと、お構いなし?それともわたしが 勝手に聴かせ系だと思っていただけで、実はノリノリ系だったのか。。。。 グングニルはわかるよ、たしかにこぶしを突き上げたくなる。でも、、 ランプもKもハルジオンも跳ぶ歌だったとは。。。。 好きな歌がたてつづけに演奏されたが、ほとんど割れ割れの爆音。 自分がどんどん気分が引いてきてしまうのがわかりました。 必死で落ちそうになる上着を引っ張りあげ、バッグを押さえ、前の人の背中を押し、 ぜいぜいぜい、、何をやっているのやら。 これほど若い人がエネルギーの発散場所を求めている。 こんな子たちが一日の多くの時間を学校のせまい椅子に座らされてるのか。 跳ぶ場所を求めるいるだけなのかもしれないなぁ。 わたしちょいとロマンティックに、ライブって、薪をくべ、古びたなべで お湯をわかすイメージだったのですが、 今は流しの上に湯沸し器が付いていた時代も古びてきて、 蛇口の取っ手を右にしておけば水、左はお湯、のキッチンか、 電子レンジで温めた方が早いかも、の感覚で受け取るものなのかもしれないなぁ。 そう、観客は考える余地があります。でも、バンプは・・・・ こんな演奏じゃやばいだろぉ〜。 いいのか? これでいいのか? 歌っていると、自分の声って聞こえないのかもしれないなぁ。 あんなに繊細で痛みを伴う歌が作れるのに、こんな演奏しちゃうなんて。。。。 そうよ、きっと、自分の声が聞こえないのよ。 ああ、藤原君がこんな歌で満足していると絶対思いたくないわたし。 Everlasting Lieもノーヒット・ノーランもリトルブレイバーもすごく好きなのに、 バリバリバリとなっちゃうんだもんなぁ・・・ サッカー観戦の方が観客はマシだと思うぞっ こんなプレイを見せられたら、ブーイングするぞっ、きっと。 文句言っててもつまらないし、せっかく来たのだから一回だけ、跳んでやるぅーー! 「ステージ・オブ・グラウンド」の出だしが綺麗に聞こえたので、これだけ 跳ぶ事にしました(笑)。 ピョンピョンピョンピョン!( やけくそだぁ〜 笑 ) 1時間半の演奏でステージはおわり、観客はアンコールを叫び、 そして、ラフメイカーと題名を知らない、初期のノリノリ系の歌で跳びに跳んで、、 メンバーはギターのピックを投げ、ペットボトルの水を飛ばして、 おしまい。照明がさっと付きました。 すると、みんなガヤガヤと外にでていきます。 うーーーん、こんな風にパタッと終わっちゃうの? ううーーーむ。 「楽しかったぁ」「ちゃま、かわいかったぁ」 みたいな会話。。。。 おばさんはCDを聴いているだけの方がよかったんだなぁ、 場違いだったんだなぁ、やっぱり。 つぎにライブがある時はちゃんと荷物はロッカーに預けて、後ろの場所へ行って、 っつうか、二度とバンプのライブは行かないぞっ。 と思いながらも、グッズ販売の列に並んでしまうわたし(爆)。 ツアーTシャツとタオルを買ってしまい、ああ、なんてミーハーなの(笑)。 行きの電車の中、MDウォークマンでバンプの曲を聴いてきたのですが 帰りもまた聴こうとすると、キィーンキィーン、耳鳴りがする。。。 大音量に晒されて、耳が、新幹線でトンネルの中に入った時のようになってしまいました。 帰宅後、息子にライブの不満をぶちまけると( 期末試験にえらい迷惑?) 「だって、バンプって歌下手やん」 むっ。 「そんなことないよ、ほんとはもっと上手いって。」 をいをい、いつのまにか擁護しているわたし(^o^;; 「新曲、すごく良かったんだよ。何言ってるかわからなかったけど、綺麗なメロディだった」 うーむ、惚れた弱みって奴ですね・・
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