やっぱりイナは特別


キリン勝ちＴシャツを着てキリンカップに行きたい！
そう思って、飲むなら生茶か侍、を買っていましたが、なかなか応募券が貯まらない。
そうなの、ペットボトルなんて毎日飲まないですよね？
それにビールもだんなは黒ラベルがお気に入りだし、、困った困った。
私は家ではほとんど飲まないのですが、無理して６缶買って、、うーーん、これじゃ全然だめだわ。

と、ある日、職場のビルのごみ置き場に山ほどのビールの空き缶を見つけました。
鴨川が近い職場なので、どこぞの部所が花見の宴を開いたのでしょう。
あれ？シールがついたままじゃん。淡麗に一番搾り、、よしよしキリンが多いぞ。
ごみの大袋をその場であけてガチャガチャするのも何なので、人気がないのを確かめたあと、
大袋ごと自分の部屋に持っていきました。
うへーー、臭い、、中身がちょっと残っているのもあって、手もべたべたになっちゃう。。
しかし根性でシールを集めると、８口（２４枚）ほど集まりました。
そうか、この手があったか。。

こんな偶然ってあるんでしょうか。家に帰ると、息子が
「おかあさん！おかあさん！マンションのごみ置き場からこれ持ってきた！」といって、
玄関にある空き缶のつまった大袋を指すのです。

うへっ！この親にしてこの子あり・・・

キリンを探してシールをはがし、別の大袋へ移す。
みんなシールをはがさないのねぇ。。たまにシールをはがした缶に出会うと、むっ。
（なんではがすんだぁと文句を言ってしまう、笑）
こんな事を連日続けて、とうとう自前と合わせて６４口集まりました（爆）。
毎週木曜締め切りで、当選すると翌々週の土日に配達される、とネットで知り、どきどきと待って
いたのが、スロバキア戦（２９日）の前、２７，２８日だったのです。
２７日、何度も郵便受けを見に行っては、がっくり。
都会は土曜で日曜は田舎の方なんじゃないかなぁ。あんなに送ったのにだめだったのかなぁ。
２８日、ピンポーン！ペリカン便？やったー！
「勝ちＴ当選ですよ！」郵便屋さんがニコニコと渡してくれる。
私の名前で１枚当選！

こういうわけで生イナを見れる興奮がいやがうえにも増してくる前夜だったのです（笑）。
望遠カメラを取り出すのも久しぶり。朝早くから目が覚めてしまうのもひさしぶりです。

「イナがんばれ」だんまくを張るお手伝いをする予定で、昼前には国立に着いたのですが、
すでに国立競技場の周りは長蛇の列。列。列。整理されていて、それほど手際も悪くなく
１２時４５分開門でスムーズに列は動き出しました。しかしようやく中に入った時には、
すでに中段の場所にはだんまくを貼れる隙間はありませんでした。ふぅ、みんなすごいなぁ。。
最上段、聖火台の右横に張っていると、関東だんまくも対の場所に張られました。
イナ見てくれるかな。

今回、席がかなりピッチに近いので、アップでイナが先発組に登場すると、もう手がつけられません（笑）。
「ああ、イナ、体が軽そう」「え？そう？」
「ああん、イナ、髪が白すぎ」「うんうん」
「ああ、イナ、気合入ってるね」「うんうん」
「ああん、もう２４枚撮っちゃった」「はぁ？」（爆）。

試合がはじまると中盤の厳しいプレスは無く、けっこう好きにボールをまわせる。
攻撃的な陣形なので、いけいけどんどんになるかと思ったら､最後のスロバキアの守備が堅くて
なかなかシュートが決まらない展開。
イナは積極的に前に動き、ゲームメイクもしていますが、まだちょっと足らない感じです。
気のせいかほんの少し動きだしが遅い。
ロングパスはいつもながらほれぼれするけど、体を寄せるスピード・判断が１００％のイナじゃない。
とっても暑い日で、イナは腰に手を当てて立っている姿が目につくようになりました。
なんとなく３年前のガンバファーストステージを思い出しました。
ナイジェリアユース後、なかなかコンディションが戻らなくて、腰に手をあてて立っている姿が
目についたイナ。本来の姿が見たい！とイナ熱が急上昇したあの頃。

頼むよぉ。本番までには１２０％のイナを見せてよぉ。

ベンチの福西が早々とアップを始めた時はどきどきして、しばらくしたらピッチが落ち着いて
アップ組もたたずんで見学するようになり、ほっとして、、、ああ、イナが出ているだけで
どうしてこうもはらはらしてしまうの。

後半がはじまり､イナが福西と交代している事が判ると、途端にお気楽見学モード。
でも、
私「うわっ！すごい！今のスライディング、誰？」
友人「福西」
私「えっ・・・・くくくぅ、、福ちゃん、活躍しないでくれぇ〜」と失敗を願うよこしまな気持ちが・・・
心が狭いぞ！＞わたし
次第に試合前に飲んだビールが効いてきて、なんだか眠くなってきました。
ベンチのイナを双眼鏡で見て、あくびをしている私って。。。

久保のシュートやオガサのパスなど､見所がけっこうあり、後半もそれなりに楽しんだのですが
やっぱりイナがいるといないとでは全然違うんです。ごめんなさいっ。

最後にスタジアムを一周するメンバーは大半は明るい表情で、イナもものすごく嬉しそうな
顔をして手を振って回っています。
ところがちょうど私達の前を通る時、イナはオガサとヤナギと楽しそうに話し始め、
こちらを向いてくれずに通り過ぎていきました。ああん。

「イナーー！！」
「イナーーーー！！」
こんなに叫んだのって半年ぶり？
思いっきり大声出して、私と友人はイナの名前を呼びつづけました。
すると振り向いてはくれませんでしたが、ふいにまたバックスタンドの方を向いて手を振りました。
「絶対、聞こえたよね」
「うんうん、絶対通じたと思うよぉぉぉ」

こんな事に幸せを感じる事ができるなんて、わたしたちって困ったさんだわ。

翌日の仕事が朝から大忙しなので最終ののぞみ号で京都まで帰ってくると、
古都ではキリン勝ちＴは浮いてるのなんのって（笑）。
午前０時を回ってようやく帰宅すると、私を出迎えたのは、家族名義で当たった
２枚の勝ちＴシャツ！
おおっ、やった！合計３枚も当たっちゃったぜぃ。




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