イナの日々2


イナの大きなポスターを部屋に貼る。
こんな大きなポスターを、いやいや、今までアイドルにしろ
スポーツ選手にしろ、部屋にポスターを貼った事など一度もないんだ。
切り抜きを集めるというのも、若い頃はしたことがなく、始めたのは
3年前木村拓哉にはまった時からだが
拓哉君のポスターはとうとう部屋には貼れなかった。

拓哉君のことを考えるだけで心臓がどきどきする日々もあったのに
それでもポスターや写真にそれほど夢中にはならなかった。
つまらないドラマなら見たくないとも思ったし、
友人からもらった生写真をしょっちゅう見てしまうって
こともなかった。
それなのに、今の私ときたら、模造紙ほどもある大きなポスターを
部屋に貼り、生写真をためつすがめつ見てしまう。

寺内貫太郎一家というドラマが昔あった。
その中で、樹木きりんさんがおばあさん役で出ていて
毎回自分の部屋に貼ってある沢田研二の大きなポスターに向かって
「ジュリー!」と叫ぶのがお約束だった。
これを見ていた頃はこのシーンのおもしろさが本当には分かっていなかった。
今ならこのおかしさと哀しさが分かる気がする。
だいいち自分がほとんど同じ世界にいるじゃないか。。(苦笑)。
演出の久世さんにはこういう人が身近にいたのかもしれないな。

土曜の試合から帰ってきた夜、上の息子にイナの話を延々と話し、
翌朝もまたつい話し出してしまう。お母さんにじゃまされて勉強ができないと
息子が困り切って言う。もうじゃましないよぉと言って、洗濯、掃除にかかるが、
ふと、あっ、スポーツ新聞を買わなきゃ!って思い、
息子に「コンビニ行ってスポニチとニッカンスポーツを買ってきてぇ。
ジュースを買ってもいいからぁ」と頼む。
机に向かって勉強をしていた息子は一言
「ばかをいいなさい」。
やれやれである。。

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