ヒーローみーは分析

ハーレクインを読むとつくづく思う。 なぜこうも親の愛のないヒーローが多いのか。 逆に言うと、両親に愛されて育つとヒーローになりにくい、のか? そりゃ、お話的に、傷ついたヒーローが女心をぐわしっと掴むのは分かるよ。 でも、まじ多いんだもん、考えちゃうよ。 で、ハーレクインに特有かと思ったが、よく考えてみると、たいていのアニメ漫画ヒーローは、 もちろん、全部を調べたわけじゃないけれど、超有名どころをみると、かなりそう。 思い出せるのを下にあげてみると、 【片親】  (母が死亡した場合はー父はいるが愛されていない、父の愛を得たいという トラウマがある場合が多い) 古くは鉄腕アトム、巨人の星、ブラックジャック、エヴァンゲリオンのシンジくん (父が死んだ場合はー亡き父にいいところを見せたい感じ?) ドカベンの里中 リングにかけろの竜児 がんばれ元気の元気 遊・幽・白書の幽助(いや、あいつが父親って知ってるけどさ、あれは反則でしょ?) スラムダンクの花道(確か父親が死んでいるよね) ワンピースのルフィー(どこかに生きているかも?) 【両親ともにいない(んじゃないか?)】 鉄人28号正太郎くん、あしたのジョー、バビル2世、デビルマン(悪魔って両親はいるのか?爆) 歴代仮面ライダー、サイボーク009、タイガーマスク伊達直人、マジンガーZの兜甲児、聖闘士星矢、 ドカベンの山田太郎 ドラゴンボール孫悟空、シャア少佐、犬夜叉、(おまけ)速水真澄、ハリー・ポッター どろろの百鬼丸(捨て子、鬼畜な実父) 【両親ともに死んじゃいないが、愛されていない(うううっ)】 ボルテスVプリンス・ハイネル(おとっつぁんは地球で子供作っちゃうし・・) ファーストガンダム、アムロ 【微妙な設定】 キャプテン翼の翼くん(父は外国航路の船長で一年の大半はいない 爆) さて 冷静に考えると、豊かでかつ管理された今の時代、片親や孤児の主人公を量産しにくいはず。 子供だけで大きな家(たいてい洋館)に住んでるなんて非現実的だし、 星一徹みたいなとーちゃんがいたら、ドメスティックバイオレンスで児童相談所だし。 で、どうなったか。 そう、それで気がついたんだけど、これの解決方法が「転生」だよね。 現代の両親はいる。別に暴力両親でもない。それでも、主人公は「転生」によって 別の「孤児のような」自分になる。 古代の勇者のうまれかわり、別世界の巫女のうまれかわり、みたいな設定が すごく多くなったのって、いつからだろう。 バリエーションとして、異世界へ突然行ってしまう、ってのもよくあるよね。 そしてたぶん今後は「クローン」もヒーローの出自の主流になるんじゃないかな。 遺伝的には親がいても親がいるとは言えないような、凄まじい孤独感があるもの。 そう、あくまでヒーローは孤児的じゃないといけない。 ハーレクインヒーローじゃなくて、少年まんがのヒーローでもこれが大事。 心の深いところに満たされないものがある、ってことの代名詞が 「孤児的」なんじゃないかな。 死んだものは生き返らないから、失うと二度と手に入らない。  ”絶対に得ることができない”「足りないもの」がある。 これがヒーローの必須条件ってことかな。 みんな、ヒーローに夢を託すけれど、 戦いに勝利し、女性の愛を勝ち取って、財宝を奪い、栄誉をものにしても、 得られないものがあるから、「ヒーロー」として許される。 けっこう読者は心が狭くて恵まれた奴と共感して勝利を喜ぶことはできないんだなあ。 で、これまでのヒーローで両親揃っていて一番なんでも持っているのは誰か?というと そりゃきっとウルトラマンじゃないですかね。 ただ問題はね、今のところ恋人がいないっていうより、絶対これからも 恋人はできない(だろう)ってことですね(笑)。
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