お手振りゲット

鳥取からの帰りは１７時２５分発はくと１０号を予約していました。
試合が終わり片づけがすんだら３時半、電車の出発まで時間があったので
ツネさんファンと宏美さんファンの方二人とバス待ちをすることにしました。
バス付近からは遠く離れた、広い道路に出るあたりで待つことにして、
荷物をまとめて隅に置き、貴重品だけ持っていましょうと言うと、
『あっ、貴重品忘れた！』と宏美さんファン（ごめん、名前を聞いていないの）。
お財布を取りに行くのかと思うと、携帯カイロを取りに行きました（笑）。

マリノスバスが先にやってきて、左側に座っている選手のうち、川口さんだけは
優しい笑顔で手を振ってくれます。後ろに三浦選手がいるように見えるけれど
よくわからないし、あまり窓に顔をよせてこちらを見てくれる感じがしません。
私たちの熱意も薄いので反応してくれないのかも（爆）。
マリノスバスが行ってしまうと、沢山いたバス待ちの人はぞろぞろと
帰ってしまいました。とたんにロープを持っているおじさんと私達くらいに
なってしまう有様。

落ち着いて見られるからラッキーとも言えるし、かえってバスはすぅっと
行ってしまうかもしれないとも思えるし、なんだかどきどきしてきました。
するとお二人は『見に来ていることを気づいて欲しい』とけなげにも
寒いのにコートを脱いで２０番と１１番のレプリカユニを再び着ます。
『バスがやってきたら教えてあげるから今はコートを着といたら？』
そうよね、すごく寒いんだから、、なんて言ってコートを着ようとしていると
『あっ、バスが来た！』
立っているところのすぐ横にバスが停まり、かえって中が見えにくい。
急いでバスから離れながら、ああ、バスが一旦停止から行ってしまったらどうしよう！
気分はややパニックになってしまいました。
そんな焦った気分で見上げると、イナの顔が！
もっと落ち着いて「お疲れ様」とでも言うように手を振ろうと思っていたのに
『イナー！』と呼んでしまった私。。。（一体いくつだ。。）
イナはこちらに気がついてちらっと目をやりながら手を上げました。
私はというと、両手をぶんぶん振っている。。ちゃう！ちゃう！こんな風に
大喜びで手を振る状況じゃないんだ、負けちゃったのだから、と
後になれば恥ずかしく思うのに、その場ではみーはー丸出し！

しかも、バスは広い道路にでるのに手間取ってかなり停まっていて、
他のファンの人へもイナはずっと手を振っています。
しまった！写真も取ればよかった。おっ、ポケットに使い捨てカメラが。
あわてて撮ろうとするとバスが動き出す。
やだやだ、なんか落ち着きなんて全然感じられない見送りだわ。。

バスが行ってしまってから、やっと互いにどうだった？と声をかけ合いました。
『宏美ちゃんが手を振ってくれた』『つねさんが、、』
そうか、私、宏美さんもつねさんも見なかった。
『左側にすわってた？』『ええ』
イナ以外の選手の顔を見た記憶がない。。。（一体いくつだ。。）

帰宅して、イナが手を振ってくれたことを下の息子に話すと
「おもろっ」
「え？面白い？なんかだるそうに手を上げたんだよ」
「違うよ、お母さんがおもろいんだよ。そんなとこでよく呼ぶねえ」
「・・・」

もっと落ち着いた王族のお手振りのような態度でいこうって思うのに
はなはだ情けないです。


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