JOMOカップ雑感


日ごろセリエAの試合など見ない私は、まったくのミーハーでバッジオを見に行きました。
私のバッジオに関する知識といえば、フランスの前のワールドカップで
まさかのPKをはずした、とか、ファンタジスタという言葉は彼のためにあるとか、
その程度。

フランスでのワールドカップ中継で見た彼は、
不思議な静のイメージをもっていて、すごい男前!
一度はこの目で見てみたいと思っていたら、JOMOカップに招待されて来日と
ネットニュースで知って、そうなると衝動的な性格が黙っていない(笑)。
まっ、今回は息子も一緒だから、休日の小旅行とも言えますね。

東京に縁のない息子も千駄ヶ谷はこれで3回目です。去年あの千駄ヶ谷駅正面にある
東京体育館で、全国小学生ドッジボール・夏季全国大会に京都府代表で、
冬の大会に近畿地方代表で、出場しているんです。公式のドッジボールが
どんなものかご存知の方は少ないでしょうが(笑)、
想像しているようなものと全然違いますヨ。
フォーメーションあり、トッサー、アタッカー、レシーバーとポジションがあり、
強豪の試合を見たらひっくり返ること、請け合います
(っていうか、私も初めて見た時はもうびっくりして目が点になったから、笑)。
これはこれで、一つの物語になるような話なんですが、またいつか。

さて、国立競技場で驚いたのは、バッジオ選手のファンが日本にこんなにいたのか!と
いうことです。レプリカを着ている人(これは男性が多い)、
ロビィーー!!と叫ぶ人(これは女性が多い)、もう、みなさん熱くて驚きました。

競技場ってどこに行ってもそう思うんですけど、座席の幅が狭すぎますよね。
むっちゃくちゃ暑いし(冬はむちゃくちゃ寒いし)、前後左右狭いし、
もし雨がふったらぬれっぱなしだし、高いお金払ったわりには、ピッチは遠くて
臨場感が低いし、スタジアム観戦者が減少しているのは、無理ないのかもしれません。

さて、選手は試合10分前?にピッチに登場。バッジオはもちろん、
大歓声の中、登場でした。思ったよりも小柄でしかも気さく。
カズと抱き合ったり(まさか、親友ではないと思っていますが、それでも
親しそうな感じでした)、チームメイトに微笑んだりえらぶったところのない姿で、
それはプレーにおいても、観客が見たいと思うサッカーをご覧にいれてしんぜよう、
とでもいうような、プレーぶりで、惜しみなく力を披露してくれました。

ワールドドリームズの攻撃は見ていて楽しかったです。無駄がなく、
みんなが同じ事を感じているようでした。
ひきかえ、日本チームはちょっとばかり残念でした。
急造のチームだなんて言い訳、言えませんよね。言葉が通じないわけでもないし、
今まで代表などで何度か顔合わせしているメンバーだし、それぞれの持ち味は
わかっているはずだと思うのに、かゆい所に手が届かない。ちゅうか、
掻こうとしてるのかな?
お祭りならお祭りらしく、俺を見ろとばかりのプレーをしてくれてもよかったのに、
そういうのもないし、かなり寂しいものでした。でも、ほとんどの観客は
ロビーが走ると、わぁーー!!!レオナルドがボールを持つと、ロビーにだせー!!
すべてはロビー!!!でした。チケットがロビー一人で売れただけのことあります。
私の前の男性二人組は、レオナルドに向かって、逆サイ、逆サイと叫んでましたが
うーん、日本語叫んでどうすんの?!

帰宅してから録画TVを見ましたが、会場での雰囲気とはずいぶん違いました。
あれはマイクで局所的な音声を拾っているからなんでしょう。
会場全体がわーわーと盛り上がっているかのように聞こえますが、
実際はけっこうシーンとしていました。応援もそれぞれのチームのサポが少人数で
時折やるくらいで、日本人選手の掛け合う声がよく聞こえました。

でも白けたわけではなくて、この試合を見た人はみな、大満足でサッカーを楽しみました。
こういう試合をいっつも見れるとしたらセリエAってのはやっぱすごいなあ。
会場を最期選手全員で一周してくれた時はみんな思いっきり選手の名前を叫んで
興奮のるつぼでした(笑)。
もちろん、ロビー!!これがすざまじいのですが、ロビーが通り過ぎると
もう、誰でもいいって感じで、来る選手、来る選手の名前を叫んでました。

奥選手って悩みますねー。おくーって呼び捨てするのも悪いし、でもおくさーん!って
言うのも変だし、おっくぅーんなんていうのも恥ずかしいし、
結局おくー!!って叫んでしまいました(笑)。

千駄ヶ谷から東京方向に行く人は少なくて、会場を出て駅までのあの人込みは一体
どこに消えたのかと思うほど東京に向かう電車に空いてました。新宿方向に行くか、
四谷で乗り換えせずに千葉方向に向かうか、なんですね。
新幹線に乗ったらディズニーランドの大きいビニールバッグを持っている人が多かった。
遠方の客は普通はそっちなんでしょう(笑)。
京都の家を朝9時に出て、家に着いたのは夜の9時でした。

翌々日、撮った写真を息子は学校に自慢げに持っていったのですが、どこの
誰に回っていったのか、とうとう返ってきませんでした(笑)。


みーはーに戻る

ホームへ戻る