ビバリー・ソマーズ  2005年10月初出
彼女を知らずしてハーレクインを読んだと言う事無かれ?!

いやはや、こんな作風をも悠然と出版している昔のハーレクイン社のふところの広い事と言ったら。
ロマンス小説をおちょくって笑い飛ばすヒロインやヒーローたち。

あたりはずれが大きいというか、でき不出来が大きい気もするが、とにかく視点が変わっている。
偽悪家のような、わざとばからしい事を書くくせもあるが、人間観察の鋭さに唸る時が往々にある。
日常をふてぶてしく容赦なく豪快に笑いながら切り込み、そのくせとても優しい目で見つめたりする。

読者の好みが分かれる作家だと思うし、自分自身、「忘れえぬ夏に」を読まなかったら
ここまで彼女の本を集めようとは思わなかっただろう。

「忘れえぬ夏に」にツボを突かれたんだが、あぁ、25年前に読むんだった。
それだったら人生変わったのに・・ と悔やんでみたが、25年前にはこの本は出てなかった。
結局人生は変わらなかったってことかぁ〜(爆)。
カテゴリー 題名 過去 出版 ジャンル ヒロイン、ヒーローの名前 感想 一言
A-28 ハートにロック   Jan-85 ラブバトル系 石油会社管理職キャロライン・ハート、 錠前会社スティーブン・ダフィー ぶっはー、とんでもないぞ(笑)。ネアンデルタール式恋愛にも程があるが、二人は末長く幸せだろう・・  
A-51 フリー・スピリット Jan-86 正体隠すヒロイン(逃亡8年) 釣りチャーター船船長トビー(レスリー・キャリングトン 33)、 DEA捜査官マック(アラステア・マクタガート) いわゆる「とんでもHQ」?(笑) 夫から逃げていたヒロインと、離婚歴2回のヒーロー、コメディタッチで無事疑いも晴れ、エンディングは理想的な週末結婚(キーウエストとマイアミ)なんである。 う〜ん
A-64 砂浜のキャンバス ヒロインは多分一年前に離婚。 Jul-86 年下の男、 30代後半女性の気持ち 額縁、絵を販売、エアリエル・ライアン(38)、 画家スコット・クラクトン(34) これまた「とんでもHQ」。 女性と年齢や、子供からみた親のセックスなど、ごまかしを許さない赤裸々さ。ユーモアの衣でくるんでいるが、かなり辛らつ、舌鋒鋭い。 ま、ラストはHQだから急転直下だけど、何度も読み返してしまう味がある。 ずきん
A-100 隣人 ヒロインの両親は不和で12のとき父は家をでた ほのぼのロマンス グリーティングカードのイラストレーター、キャロル・ジョーンズ(30)、 トラック運転手レイニー・キャリントン(34) なんか切ないのよねぇ・・奇妙にファンタジーでアマセツ。雪だるまなんか作っちゃってツボだわ。。 うふ
A-108 ロマンス強盗 ヒーロー、里親を転々 May-88 ほのぼのロマンス 有閑女性マデリン・シャファー、刑務所を出所したエディー・メロ あれー?訳が変。ところどころヒーローの話言葉が女言葉に!(笑) びっくりする設定なのに、超ほのぼのロマンスで、愛が力となり、ふたりとも未来にむかって人生設計をしなおす。なんともお薦め本である。 うふ
A-121 アリス横丁 Dec-88 スラップスティック 生活リズムの違う二人 ゲームソフトプログラマー、パティ・マッキントッシュ(30)、 レストラン「ホンキートンク」オーナー、マイク・インフィールド(34) やり方の汚い好戦的で強情なヒロインだというのに、ヒーローさまったらなんて広い心の持ち主なのよ。ちぇっ、だからエキセントリックヒロインは苦手なんだ。人生、得してるよねぇ。。
A-134 ママは保安官 ヒロインは一年半前に離婚した   ヒロイン再出発?! 保安官フィービー・トリップ(34)、 保安官助手リッチー・スチュアート(34) とんでもファンタジーワールド(笑)。グリーンズボロ・ベントなら、あなたも本当の自分をが見つけられる!って感じ。バカげたようで、上手いわ。離婚後の子供の視点とか、すごくツボ。 身長の低いミスター・ノギーが、助演男優賞だ。  
A-150 猫と名探偵 スラップスティック 探偵社勤務ジャス・ラファーティー、 漫画家ハリー・キーズ やば、ヒロインが苦手かも。仕事だと何やってもいいのかって感じの行動だしなぁ・・。地上げ屋騒動も自分とこだけ助かるなんて笑えないよぉ。 (>_<)
A-156 ティーチャーズ・ペット ヒーローは離婚歴あり(息子12才)   スラップスティック ものぐさロマンス 小学校教師アーリー・クーパー(29)、 警察署長コンラッド・ウィロビー(コン 35?) 猫騒動しか事件がおきない町で退屈しているヒーローと、男性とデイトするのもめんどくさいヒロイン。 腹がたつほど羨ましいロマンス!!肩の力を抜いて付き合える気の合う男性をゲットしたんだもんね。 しかし、ネイザンよりは、ビリーの父ちゃんの方がいいぞーっ(笑) いいなぁ
A-170 ごちそうさま 食いもんの恨み?! 保釈保証人ホリー・ベンスン、 弁護士トム・カニンガム ぶっはっは、信号無視で突っ走るソマーズ節。 食べても食べても太らないジャンクフード好きな男なんて社会の敵だね〜(爆笑)。 これがべた惚れロマンスなんだからねぇ〜。 ひひ
A-180 忘れえぬ夏に ヒーロー5年前に離婚   ヒロイン再出発 映画評論家エリー・トーマス(35)、 ドキュメンタリー映画監督サム・ワイリー(44) なんちゃってラッキーとは一味違う、夫の浮気にうちのめされたヒロインの自己発見と再出発までがツボをつき通し! 読むべし読むべし! 蟻やごきぶりやいんきんたむしが登場するHQって何?(笑)。 ファーファヒーローも良か〜。 うふ
A-186 ハイスクールの夏 Aug-91 妹の死因をさぐるヒロイン 世界保健サービスで働くジル、高校教師ダグ 後味が悪いの一言。コメディ路線で書くのが違和感。。ヒロインの親友が「○○がプリンスだ」と言った言葉はミスリーディングのためとはいえ、おかしすぎる。犯人をかばうつもりで言ったのなら納得できるが、そうではないとするとただのひっかきまわし。 (-_-#
G-8 謎の尾行者   Oct-85 CIAの策略にまきこまれるヒロイン 経済学部教授ジュリー・ドミノ(29)、  アメリカ国務省職員ノア・メジャース(40?) 誠実と政治は相容れないが、冒険心はくすぐられる。。といっても納得がいかない物語。ま、愛してるならなんとかなるんでしょ。 >_<


return to the romance reviews

return to Home