ななつのこ

北村薫の「空飛ぶ馬」や「夜の蝉」の世界と、「あしながおじさん」をあわせて
2で割ったような世界。ただ、目線の低さが快く、北村薫よりもっと優しく暖かい。
中でも「白いたんぽぽ」の話はかなり完成度が高いと思う。
女性陣がなかなかおもしろい反面、男性像が理想的過ぎてちょっと恥ずかしい。
ジャービスペンテルトンさん、そのものだ。あれはわざと狙ってる?
だって、背がすごく高いというし。
どちらかというと男性社会で暮らしている私は、いくら星が好きでも
そうそう男性が星の話をしたりしないと思うのだ(よっぽど下心があるか、
酔っているかだと思うぞ、笑)。
男性は基本的にマニアックが多いけれど、鉄道マニアだとか、切手、石、
星、プロレス、馬、多くの場合美形は少ないし(おいおい)、女にもてもて
タイプの奴ってそんなにマニアックに走らないんだ(独断)。
そして好きなことを話すのは同好の士どうしのときが一番楽しくて
女性をまじえて話すのはそれほど好きじゃないと思うんだけどなあ。
草○剛くんは、気に入った女の子にすぐにGパンの話をするんだろうか?
それにしても、暖かくてなごむ話で、しかもさっと読めてしまうので
疲れた日々をおくっている人に最適。
ラブストーリィとして読んでもOK。


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掌の中の小鳥

解説で赤木かんこさんが書いている気持がなんだかとてもよくわかる。
たぶん赤木さんは私と同世代なんだろう。違和感というときつすぎる、そう、今時の若い人って
こうなんだろうなぁと羨ましさが混じったような、まぶしい世界を見せられた気がする。
話はとても面白いし、せつない部分もありよく出来ているのだが、
美しすぎる世界なんである。
素直に読もうと思っても羨ましさが先にたってしまうのである。


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月曜日の水玉模様

「女は度胸、男は愛敬」という、ある時期から少女漫画のみならずドラマ、
青春読み物には絶対になったパターンがある。
さらさらの髪や妖しいしぐさ、美しいキャラは男性が担い、
元気で、ちょっと乱暴で、向こう見ずで、でもかわいいってのが女性、とか、
頼り無くて、大人しくて、優柔不断で、ふりまわされるのが男性で
ちょっと勝手で、クールで、行動的で、ずばずば物をいうのが女性。

加納朋子さんの話を読むと、このある時期から世界がちょっと変ったと感じるものと
同質のものを感じる。
嫌いじゃないというか、とても好きなんだけれど微妙な違和感を感じてしまうのだ。
でも話は暖かくてくすっとして、せつなくて、上手い。
特にこの話の続編が読みたーーい。
陶子さんと宏海くんはどうなるんだろう。

 

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