水に眠る

うーん、あんまりおもしろくなかった。北村薫のミステリを
期待して買ってしまったから、期待と違いすぎた。
彼のミステリにはいつもこの作品と同様の雰囲気が存在していて
独特の世界があるが、ミステリ抜きだと、ちょっとかったるい。
私は彼の理路整然としたところが好きなんだ。


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鉄塔武蔵野線


とても変な話だ。電車にのっていると、必ず私も
目で追ってしまうが、あの鉄塔についての薀蓄がひたすら述べられるファンタジィだ。

確かに鉄塔は不思議だ。あの腕の形、碍子のかたち、それを男型鉄塔や女型鉄塔と
なづける主人公、76号から1号までをたどる旅は、日常的な風景でありながら
不思議な冒険と化す。鉄塔図鑑がファンタジィになるなんて。
とことん、人工物を愛したとき、そこに不思議な世界が広がるのは
男の子の特権のようだ。鉄道や車や鉄塔に夢中になれること自体が
私からみたらファンタジックなことである。


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