奪われし未来

書評などでとりあげられていたが、
世間的にはそれほど反響がないように思えた。
読んだ頃メール友達に話したけれど
思ったほど関心を持ってもらえなかった記憶がある。
が、半年もしないうちにTVや新聞に環境ホルモンの出ない日が
ないほどになった。

数年前からワニのメス化などが話題になっていたのは私も知っていたが、
こうして色々な生物種の事件を一つの視点でまとめた本書を読むまでは
それらの意味する所を見抜けなかった。

企業や行政が発ガン性や突然変異誘発性などのテストしか
頭になかったとしても私にはそれを批判することはできない。
なぜなら私自身そのような事柄を教科書等で読んで
すこしも疑問に感じていなかったからだ。
何オーダーも低い閾値で働くホルモン作用をチェックする事など
思い浮かばなかった自分自身にショックだ。

今後の対策は、あまり明るくない。
既にすさまじい数の合成科学物質が出まわっていて、
さらにゴミと化しているから
手のつけようがないと感じてしまうくらいだ。。


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