気分はパッション! Passionate Politician  初出 2004年3月14日
うふふ、知性的で信望も厚く、家柄もよくて誠実、しかもいい男ときた日には
言い寄ってくる女性にことかかないってのに、浮わついたところも無い。
そんなヒーローさまが、一体どうした?ヒロインに一目あったその日から
下半身による、下半身のための、下半身の超純愛へ突き進む。
そう、彼らはなぜか、地方判事や検事だったり上下院議員だったりする。

これがわたしのお気に入りキャラ、パッショネイト・ポリティシャン 略してPPヒーロー。

これまでに読んだPPヒーローといえば

リサ・グレゴリー「Seasons」
デビー・マッコーマの「来年の今日、ここでまた」
ジョージア・ボコーヴンの「雪の天使」
アン・ヘンリー「ラブ・アンド・ラブ」
エリン・セント・クレア「失意の向こう側」
サンドラ・ブラウン「しあわせの明日」
レベッカ・フランダース「こんな恋もすてき」

PPヒーローは他の職業ヒーローと厳しく区別される。なぜなら
とにかく選挙民の目がある。
人気が落ちるわけにはいかないよ!
ぎりぎり「人気スター」に近い要素があるが、彼らと違い、公人である。

ってわけで、相思相愛なのに困難が付きまとう、というのも、PPヒーローの鉄則(^o^)


PPヒーローは、公人としての顔があり、うるさい周囲がいる。
PPヒーローの元妻は名門の出だったり、社会的名声を得てたりする。
PPヒーローはたいてい選挙戦が待ち構えている。

一方、PPヒーローをドッカーン!と下半身行動にかりたてるヒロインは
家柄も家計も普通以下だったり、専門職を持っていたり、未婚の母だったり、
夫がいたり、する(をいをい)。

人目を気にせずに会える時間が少ないからか、やおら、
「君がほしい、きみがほしい、きみがほしい」 もだえ苦しむPPヒーロー。
PPヒーローはたいてい、下半身に導かれ、夜中だろうが、鍵がかかってようが
ヒロインの家におしかける(をいをい)。

このパッション!政治生命をかけてしまうほどの恋。いいぞっ!


これがフランスなら「閣下には愛人がいるそうですね」と記者に聞かれ、
「それが、どうしたのかね?」と返答したミッテランを見てもわかるように
愛人でさえ大人の男女のプライバシーだが、
アメリカはピューリタンな国民性により政治家のセックス・スキャンダルを大変嫌う。


ってわけで、PPヒーローがスキャンダルをも恐れずにヒロインに向かっていくのは、
じつはとんでもなく勇敢な英雄的下半身行動なのだ。
一歩間違えば職権濫用?
高いリスクを犯しても自分の下半身を信じるPPヒーローは信念の人なんである(^o^)。



【PPヒーローリスト追加】
Maggie Osborne 「A Stranger's Wife」
バーバラ・フェイス 「危険な恋ほど魅力的」
キャスリン・シェイ 「天使は泣けないから」
パメラ・クレア 「事件記者カーラ 告発の代償 」