スーザン・ブロックマン  2003年8月初まとめ
海軍特殊部隊SEAL まさにスーパーマンのような男たちの
サスペンス風味ロマンスが絶好調。
アルファやグレー、はたまた第16チームといった架空のチームを舞台に
選び抜かれた男たちが、世界の危機を救う。
いい男たちが惜しげもなくでてきて、その品質に絶対納得できる。
事件の解決やミステリー部分は正直軽いといわざる得ないが、
話作りの上手さ、心情の丁寧な描きわけ、テンポの良さなど
実にうまい。
主要なふたりには、うんざりする早合点罵倒バトルなどがない。
基本路線は誠実、チョー熱愛で、ヒーローたちの実力は、、疲れ知らずといっておこう(笑)。
SEALシリーズの表紙絵も一見の価値あり。
作者悶絶のイラストがある。
ものすごいハンサムでもてまくりのはずが、あんた一体だれ?キャラに
なっている。
笑うもんか、泣いてやるぅーーっと思ったが、表紙絵をみた瞬間、爆笑してしまった。
ハーレクイン社の担当の頭がおかしいとしか思えない審美眼なんである。
カテゴリー 題名 過去 出版 ジャンル ヒロイン、ヒーローの名前 感想 一言
LS-43 わたしのプリンス(I) ヒーロー、私生児 Jul-98 アニマル系(笑)、危険な仕事を恐れるヒロイン メディアイメージ・コンサルタント、ヴェロニカ、SEAL ジョー・カタラノット大尉(キャット) いいっすねー。ストレートなロマンス、好みです。ちょっぴりコンプレックスを感じながらも体当たりのヒーロー。ホロッとさせる人間味あふれる描写。セクシーなSEAL用の特大サイズ?最高です(笑) うきき
LS-45 あの夏のヒーロー (II) ヒーロー実父死亡母再婚後、5ヶ月で死亡。義理父が養父。 Aug-98 一途なヒロイン初恋初志貫徹系 村8分もの RT 警官ルーシー、SEALカーター・マッコイ(ブルー) まっすぐで正直で信頼できてガッツのあるヒロインがハナマル。孤独なヒーローが心を許し、かけがえのない友情と愛情を見出す。。わけだが、事件の解決はあっさり(笑) うき
LS-47 希望は君の瞳の中に(III) ヒロインは養女。ヒーロー、父アル中、漁船から落ちて死亡。兄アル中自動車事故で死亡。 Sep-98 ハンディキャップ、人生再出発 高校教師マイア、元SEAL隊員アラン・フランシスコ(フリスコ) うまいなぁ〜。大怪我、挫折、失望、から自暴自棄になった男が再び自分の誇りを取り戻すまで。冷蔵庫のメモに泣けるわ・・・。いよっ、ヒーロー、しぶいよ!ヒロインもゆるぎなく凛々しくて素敵ざんす うるる
LS-65 悲しい罠   Jun-99 心に傷を負ったヒーロー、正体をあかせないヒーロー 元コンピュータソフト会社経営マライア(マリー)、FBI捜査官ジョン 話つくりが上手い。ヒーローの苦悩、ヒロインに惹かれるさまも切なくてハナマル。ふたりの純愛にうるる。連続夫殺しの犯人を追うミステリィの締めも悪くない。 うきき
LS-75 招かれざる求婚者(IV) Nov-99 予期せぬ妊娠。 危険な職業を嫌うヒロイン 大使館補佐官メロディ(25)、SEAL海軍少尉ハーラン・ジョーンズ(カウボーイ) 父親の存在とは何か。これを結構まじめに考えさせる。隣家の里子、父に捨てられたアンディやヒーロー自身の生い立ち、などドラマとしても上手い。 プロポーズの言葉が最高!!ただ、ラッキーのしょうもない暴言が目につくんだなぁ(笑) うる
LS-77 誇り高き微笑(V) ヒロイン私生児、母はアル中予備軍。   黒人ヒーロー、ヒロイン。男性優位主義と信頼 情報局P(ポルシェ)・D・リチャーズ、SEAL海軍少尉ダリル・ベッカー(ハーヴァード) 愛する女性を信頼し、ともに危険な仕事に向かう。ここに至るまでの恋愛の昇華がじっくりと深まり、いい感じ。ものすごいストイックでハイモラルのカップルだった。 うるる
LS-79 禁断の口づけ(VI) ヒーローの両親死亡 濡れ衣ヒーロー、愛することを恐れるヒーロー  RT 画家のアシスタント、デイジー、SEAL海軍大尉ウィリアム (クラッシュ) 影のように動く一匹狼風ヒーロー。清らかで勇敢なヒロインに抵抗するだけ無駄だった(笑)。暗い感じのわりに悶々シーンが笑える。事件の方は深刻だったが解決は心温まるもの。 うふ
LS-101 プリンセスのためらい     正体をかくすナニーヒロイン  RITA 王女さま 大富豪 上手いね〜。。ロイヤルファミリーものの連作って嫌いなんだけど、ブロックマンは、ほんと、上手いわ。難しい年頃の娘に対する親子関係や切ない気持ちや、すべてが、呆れるほどうまいっ! うふ
LS-109 遠き日の英雄でなく(VII) ヒーロー、3年前に内縁の妻を癌で亡くす 年の差カップル RT 生物・科学兵器専門家ゾーイ(27)、海軍大将ジェイク(53) ねっとり悶々として、最高に好みだわん(爆)。 化学兵器の盗難を追い、奪回をめざす間に燃え上がる愛。 事件そのものは、いったいなんでこんなしょーもない組織に盗難が出来たの?と思うほど陳腐であるが、気にしない(きっぱり、笑) うきき
LS-111 希望への旅人(VIII) ヒーロー15才のとき父はテロで死亡 May-01 記憶喪失 観光牧場マネジャーレベッカ、SEAL(グレーチーム)海軍大尉ミッチ ヒーローの静かな落ち着きと決意とヒロインへの愛がすてき。筋書きは単純で悪役がものたりないが、シリーズものだからまぁいいか。 うき
LS-113 ラッキーをつかまえろ(IX) ヒーロー8つのとき父家出離婚、中央アメリカからの難民イシドロと母再婚、16の時義父死亡、その後母も心臓発作で死亡 Jun-01 真剣な愛をはじめて知るヒーロー フリー記者シド、SEAL海軍大尉ルーク(ラッキー) 超美男子ヒーローのはずが、表紙絵がぁ〜・・(ぶつぶつ)。お気楽ぶるヒーローが、連続暴行魔の捜査を通じて本当の自分をみせるまでを上手く描く。事件は醜悪で惨いが、犯人像や解決はあっさり。。ま、これがロマンス本の限界でもあり、いい点でもある。 うき
LS-140 哀しい嘘 (1995)   Jul-02 心に傷を負ったヒーロー 高校教師エミリー、刑事ジム ヒーローは勝手な奴で困ったさん。俺に惚れるなって感じで切り捨てておきながら、もう一回やり直そうと言って、再び深みにはまると離れていこうとする。。ヒロインはひたすら一途なのに・・  
LS-142 とらわれのエンジェル (1995) Aug-02 逃走サバイバル 海洋生物学者カリー・ブルックス(25) 囮捜査刑事フェリーペ・サラザー(25) う〜ん。。ヒロインの不信感が少ししつこすぎるよねぇ。マスコミの流す情報を見るたびにヒーローを疑うし。。ヒーローの友人達があれほど信じてくれてるってのに。 出だしの上手さは抜群だが、その後の切れ味がイマイチ
LS-149 大いなる誘惑(X)   Dec-02 悶々ヒーロー、もう降参 ボランティア活動に献身する学生カリーン(親友の妹)、SEALボビー・テイラー 猛烈激震、永久磁石のように引きあうおふたりさん。ヒーローはまさに「でくのぼう」状態(笑)。 ボビーは親友とヒロインのために満身創痍だねーー(およよ)。親友ウェズのことをまだひっぱる作者の腕も見事なり。 うひひ
LS-166 美しき容疑者 (1994) Aug-03 ヒロインを守るヒーロー 考古学者、鑑定士アン・モロー(32)、 CIAケンダル・ピーターソン(ピート 40) マン・スピーキング・ピースっちゅうナバホ名を持っているヒーローさま、格好よすぎ。ヒロインを守り抜くクライマーなのがいいですわ。
LS-200 きみにささげるラブレター   Jul-04 ずっとヒロインを愛していた(7年) ボストン大学学生ケリー・オブライエン(23)、、タイロン・ジャクソン・ウィンチェスター2世(33) うへ〜っ。。今までこんなお子様ヒロインを書かなかったのに、どーしたんでしょ。頑なで頭わるわるヒロイン、、苦手だぁ・・・ (>_<)
LS-222 孤独を抱いて眠れ(XI) ヒロインは7年前に離婚。6年前にアンディを養子に迎えた。 Dec-04 ストーカー騒動 自分探し 看護婦ブリタニー・エヴァンズ(39)、 SEALウェズ・スケリー(34?) いやぁ〜ん、こんなにウェズにホロっとくるとは。。アンディの話も絡めて上手いっ!ほんま上手いなぁ。。ホットで切なくて、ストレートで繊細。ユーモア溢れるやりとりをしながら、心を深く掘り下げていく手腕に感心しました。ブロックマンさま、HQをたまには書いてくだされぇ〜・・・ うるる
  遠い夏の英雄     トラブルシューターシリーズ1 再会(17年) 爆弾テロ事件 bad boy returns 小児科医ケリー・アシュトン(32)、 SEAL第16チーム隊長トム・パオレッティ(36) 優等生ヒロインとバッドボーイヒーロー、17年後の帰郷、テロリスト、第二次世界大戦における地下活動、など手馴れた物語だが、、  
沈黙の女を追って ヒーロー7歳のとき母死亡。 トラブルシューターシリーズ2 再会(3年) 人質事件 カズベキスタン大使館勤務メグ・ムーア(34)、ジョン・ニルソン中尉(28) う〜ん、、子供のためにやり直す夫婦ってのは受け容れるけれど、それでもあの夫では、やり直すための説得力が無いんじゃなかろうか。。
  OVER THE EDGE     トラブルシューターシリーズ3 ヘリコプターパイロットTeri Howe、 シニアチーフStan Wolchonok、 誰からも頼られる無骨なヒーローさま、超好みよ。ヒロインのがんばりもいと良ろし。 サムリスも、俄然本気の展開に! 気になるマックス、すべてが前2作よりも小気味良くなっている。 うふふ
GONE TOO FAR ヒロイン8才のとき父家出、13才のとき母強盗に射殺。 ヒーロー、父親の虐待 トラブルシューターシリーズ6 Lt. Sam Starrett(Roger, Ringo)、 FBI agent Alyssa Locke 全編、泣かせるったらない。サムがこれほどの深みをもった人物に描かれるとは思いもしなかった。今回は寄り道傍筋なしのストレート。DotとWaltのアメリカの暗部物語が、これまでの「ナチスやイスラム諸国は悪の陣営、民主社会こそ正義」系とは一線を画し、とても良かった。メアりアンの成長も同一ライン上にある。 うるる


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