時の扉をあけて

神(のようなタイムトラベル管理者)による罰と救済のものがたり。
それにしてはせつなすぎる話。
ナルニア国に代表される「時空を超える扉と少年の成長譚」でもあるが
現代の主人公はおとぎ話もほろ苦い。

両親の不和と惨劇から目をそむけてみても
歴史が変わる訳ではなかった・・・
心の傷が癒されるには気が遠くなるような時間が必要だったのだ。

過去に戻った所で惨劇へと向かう苦痛から逃れることはできない。
崩壊する家族の様子は因果応報のようでちょっと残酷だ。
最後の救済は嬉しいがうしなった物が大きすぎると思う。



ブックレビュウにもどる ホームへ戻る