警官が、刑事になるための訓練を受けているブロンド三人に質問をしていた。 容疑者を識別する技術を試そうと、最初のブロンドに一枚の写真を五秒間見せてから隠した。 「今のは容疑者だ。どうやって見分ける?」 最初のブロンドは答えた。「簡単です。すぐに捕まりますよ。だって、目が一つしかないもの。」 警官が言った。「ううむ……ええと……それは、横顔の写真だからだろう。」 とんでもない答にいささか戸惑った警官は二人目のブロンドに同じ写真を五秒間見せ、尋ねた。 「これが容疑者だ。どうやって見分ける?」 二人目のブロンドはくすくす笑い、かみを勢いよく跳ね上げて答えた。 「ふん! そんなの簡単に捕まるわよ。 耳が一つしかないじゃない!」 警官は怒って言い返した。「おまえたち二人はいったいどうなってるんだ?? 片目と片耳しか見えてないのは当たり前だ、これは横顔の写真なんだからな!! そんなことしか思いつかないのか?」 すっかりむしゃくしゃしながら、警官は三人目のブロンドに写真を見せた。 それから、険しい調子で尋ねた。 「これが容疑者だ、どうやって見分ける?」そう言ってからすばやく付け加えた。 「馬鹿げた答を言う前に、よく考えるんだ。」 ブロンドは写真をじっと見つめてから答えた。 「ううーん……容疑者はコンタクトレンズを使ってますね。」 警官はびっくりして言葉を失った。容疑者がコンタクトを使っているのかどうかなんて、 知らなかったからだ。 「ふむ、それは面白い答えだ……ちょっと待ってくれ、資料を調べてくるから。」 警官は部屋を出ると、容疑者の資料をコンピュータで調べた。 それからにこにこ笑いながら、戻ってきた。 「ううん! 驚いたな……本当だ! 容疑者は実際、コンタクトを使っているんだ。 いいぞ! どうして、そんなに鋭い観察ができたんだ?」 「簡単です」と、ブロンド。 「その男は普通の眼鏡はかけられません。目は一つだし、耳も一つしかないんですから。」