光れ!泥だんご
息子ふたりがお世話になった保育園がNHKの番組で紹介されました。 人間ドキュメントって番組です。 園庭で泥だんご作りに熱中する子供たち。 この姿は我が家の息子たちが夢中で泥だんごを 丸めていた頃とちっとも変わっていません。 番組では20年ものの泥だんごまで出てきましたね(笑)。 泥だんごって芯はべたべたの泥ですが、その上から さらさらの土を根気よくかけてゆくと、あら不思議、 つやつやになってゆくんです。 これがピカピカな鋼の玉になるのは、かっては名人中の名人の技だったのですが、 ある方が2年間毎日泥だんごを作り(^o^)研究に研究を重ねた結果 マニュアルが確立されたようです。 その方と子供たちのかかわりあいを中心に番組はつくられていました。 番組を見ていない人にはきっと信じられないと思いますが、 ほんとーーーうに、ピッカピカの玉になるんです。顔が映るほどのピカピカさ。 なんと電子顕微鏡で一万倍まで拡大して見ても 表面はすべすべの曲面なんです。 泥団子作りって初夏の園庭の風物詩ですね。 雨があがって水がたまった園庭は格好のおだんご作り場です。 手はもちろんのこと、顔まで泥はね一杯にして、 夢中になって泥だんごをつくる子供たち。 空には子供たちの手作り鯉のぼりがはためいています。 大中小の鯉のぼりはそのまま最年長のきりん組、 その下のとら組、その下のぞう組の製作で、 小さい子たちは一番大きな鯉のぼりを見ながら、 「きりん組さんになるとあんな大きな鯉のぼりが 作れるんや。すごいなぁ」と目を輝かせます。 野菜のハンコや絞り染めでいろんな模様がついている鯉のぼりです。 日々の生活で自分をみつめ、友達と関わり、生きる喜びを知る、 そんな保育園でした。泥だんごにしてもそう。 作っている時はみな一人ひとりの世界に入っている。 誰もが自分の作っている泥だんごが一番の宝物だと思っている。 そんな何時間もかけて作った泥だんごが友達とぶつかって壊れる。 相手にとってとても大切な物を壊してしまったと感じて、 「ごめんね」という言葉をかけるのが精一杯の友達。 とっても悲しいけれど、わざとじゃないから友達を責めてもいけない、 「うん」といって精一杯の笑顔を返す子供。 笑ったり泣いたりとっても濃い時間の中で生きている子供たち。 そして大人もそんな子供たちと共に成長していました。 偉大な田舎という感じの京都だからでしょうか、 吉田山はやまんば退治や探検の場所となり、 鴨川は夏はパンツ一丁で水遊び、冬は手作り凧の飛ばし場となり、 園庭はまる虫集めや泥だんご作り、時には親達の 焼き肉宴会の場所になりました(笑)。 うーん、あの頃の気持を忘れちゃってたなぁ。 年はとったけれど、気持まで年取っちゃいけないなぁ・・・と 見終わってちょっと反省した私でした。 (録画したけど、見ていない人がいたらお見せしたいわ!^o^)