ガンバーFC東京 4月15日 国立


監督も有能とは言えない。フロントは相変わらず個人人気頼みの営業しかしない。
選手以外の面で山ほど(とほほ)不満があったけれど、競技場では選手のプレイが
言葉であって、ファンに気持ちを伝えるすべてなんです。
今までの試合を振りかえると、腹立たしい内容の試合が多いのも事実でした。
だから、このファーストステージ、一勝を得るのに苦しんでいるのが驚き!では
ありませんでした(ごめんね)。

でも、川崎フロンターレ、広島戦、ようやく何かが見えてきました。
この2戦の前から今日のチケットは買っていました。都合でこの2戦を見ることが
できないのが分かっていたので、どうしても国立に行きたかったんです。
観戦した人がみな、あと少しだ、期待できる、って言ってました。だから
気持のこもった試合を見れるに違いないと思いました。
でも一方では、もしがっかりする試合を見せられたらどうしよう、、この先応援する
気持が萎えてしまうかもと恐くなる気持ちもありました。
そういう緊張の中、雨のけぶる国立に向かいました。
メイン席前段6列目、ガンバベンチのすぐ裏ぐらいです。

ゴール裏はやや不穏な雰囲気でした。上方に陣取ったB&Bがダッチワイフ?、裸の
マネキンを持ち込んでいて、FC東京のレプリカを着せようとしてました。
意図は分からないけれどその横に槍のようなものを持っている人がいました。
警備の人数が半端じゃなくて、一メートルおきくらいに立っていました。
雨がきついのに、放送で禁止を呼びかけたのに、B&Bは紙ふぶきを何度もまきました。。
誰があれを掃除するんだろう。。。

雨がきつすぎてメモをとろうと当初思っていたのにとれませんでしたが、
前半ゴールチャンスは2回くらいしかありませんでした。いずれも小島さんだった気が
します。でもチームの動きそのものは新井場くんと山口さんがかみ合っていてとても
期待できるし、松波さんが気迫のポストプレーをしていました。
イナとDF陣はツゥット、アマラオをマークし続けて、FC東京側もそれほどの
恐さを感じませんでした。たぶん雨のせいでボールコントロールがむずかしく
はやいパス回しが出来ないからロングパス一本のほうり込みを徹底的に注意して
マークしていればなんとかなるかもしれないと思いました。

前半終了近くで早野さんがベンチの選手全員を中に引っ込めたのは、どきん!と
しました。えっ!後半早々にメンバーを代えるつもりかしら、、やめてよ、、、。
たぶん雨で体が冷えるから、中でアップしてなさいという意味だったのかな。
とにかく早野さんが余計なことをしないでいてくれることを切に願ってました(~~;;

FC東京の選手を2トップと佐藤由紀彦くんくらいしか知らない私は、
雨で双眼鏡も使えないので誰が誰やら状態だったのですが、彼らが全然目立ちません。
朝比奈さんのしつこいマークが目に付きました。
後半早々、山口さんのショートコーナーをビタウがはやいセンタリング!飛び込むイナ!
うわー!!もう優勝したような喜び方でした。イナのガッツポーズって本当に
気持いいんですよね!
よし!いける!という気持と同時に急にFC東京が恐くなってきたのです。
逆転の東京、粘りの東京、このままでは終らせてくれるわけがない。
嫌な予感どおり、GKからのたった一本のパスがアマラオにとおり、なぜかマークが
はずれていて、あとのDFもたやすくかわされ、ズドーン!!
一瞬の甘さでした。

この嫌な流れを変えられたのが今日のガンバの強さですね。守備の集中と同時に
攻撃をやめない姿勢。よし!コーナーだ!山口さんのCKにとびこむ小島さん。
きゃあー!
アマラオの得点からすぐにこの2点目がとれたのが大きかった。
でもこの2点目以降、やや中だるみ状態になって前まで行っては後ろに戻す見慣れた
いらいらプレーが続きました。
その手詰まり感を払ってくれたのが二川くんです。あれよあれよと
ドリブル突破にシュート!
彼の気持に勇気づけられた気がしました。あまり上がらなかった右サイドDFの
木場さんも上がっていくようになった気がしました。
イナもボール奪取が冴えるようになってきました。さすがイナは強い!

3点目は、私にはオフサイドにしか見えなかったのですが(笑)、ビタウが飛び出し
「えー!オフサイドだよー!えっ?オフサイドとられてない?きゃあー!
うそー!」ゴール前で中央にパス、走り込んでいた小島さん!
きゃあーーー!!
カッパを着てても立ち上がってきゃー!と喜んだらフードがとれ、
万歳と手を挙げれば袖口から雨が伝わって、ははは、この頃にはもう
びしょぬれになってました(笑)。

どうもFC東京は手詰まりになっていて、攻撃がうまく作れません。
どうやら選手交代が裏目にでているようで話に聞く連携攻撃、全員攻撃の
流れがあまり感じられません。
ガンバのDF陣のふんばりもあるのでしょう。しかし早野さんはとても
冷静には見えず、ラインぎりぎりのところで叫びつづけ状態でした(~~;;
両手を横にぱっとひろげて、「散れ!散れ!」とやったり、なにやら腕を振ったり、
少年団の監督でももっと冷静かも。。
やや心配だったのはビタウです。これはコミュニケーションの問題かな。
選手はポルトガル語をもっと覚えてあげて、簡単なことは伝えられるように
ならないと、、。慌てて攻める必要がないのに、ビタウは東京ゴールを狙って
ぽーん!と蹴っていました。確か前の試合ではこれを相手に取られたんだよね。
またまた早野さんが怒り狂っていました(~~;;

イナの足がつって倒れました。ちょうど東京にボールが渡ったところで
私はここが一番冷やっとしました。隣に座っていた人も「ボールを出しなさいよー!(怒)」
と叫んでいましたが、東京はここがチャンスとガンバゴールまで攻めていきました。
かなり長く倒れていて、立ち上がったあとも足をひきずってました。
あれって時間かせぎじゃなくて本当ですよね?
だってやっぱり大黒柱の働きでしたもの。

ロスタイムの表示板をもった人が、1,2,3と数字をあげていくのを初めて見ました。
あれって、最初から5って出るんじゃなくて、順番に上がっていくの??
そう!5分もあるなんて、絶対におかしい!!いつ、誰が怪我した?ファールした?
って感じで、もう心臓がどきんどきん、手を強くにぎりしめすぎて冷たくなってました。
途中ファールの笛が鳴った時、てっきり試合終了かと思った人が立ちあがったり、
審判が時計を見るのを固唾を飲んで見守ったり、観客のほうは足が地についていない感じでした。

ピィー!
うきゃあーー!やったー!!
嬉しい嬉しい!
応援する人たちも大喜び。選手の笑顔をやっと見れました。
つねさん、お疲れ様!やっと笑顔だね!松波さん、その坊主頭、
気合はいっていて見ていて涙でそうでした。
試合後のインタビュウのためイナだけすぐに呼ばれ、目の前でインタビュウを
受けているイナに、メインスタンドはきゃあきゃあ大騒ぎです。
インタビュウが終るとイナはすぐにゴール裏に駆けていきました。そして
深々とおじぎをしたのです。

誰もいなくなった競技場に真っ白のベンチコートの人がゴール裏へ向かって
駆けていきました。TVカメラも付いてます。
誰だか分からなかったのですが、帰宅後Sサッカーのみほちゃんだと知りました。
外にでるところで、ガンバサポの方と一緒に万歳三唱をして、
バンザイが久しぶりだったことをしみじみ思いました。うーん。よかった。

次のJ1試合はアビスパですよね。私はなぜかアビスパが気になるのです。
だってアビスパは下位常連かもしれないけれど、あの素晴らしいスタジアムと営業努力と、
選手の必死な試合ぶりに観客は着実に増えていて、ガンバがお手本にすべき点が
たくさんあるように感じるからです。今季のアビスパの試合は最初から気迫を
感じていたから、とても強敵だと思うんです。
次の試合、ホームの万博で、今日のような試合を見せてくれることを祈って
国立を後にしました。

千駄ヶ谷の駅前のレストランで、雨にも負けず遠方から応援にいらしたKさんと
ビールで乾杯!こういう楽しみを知ってしまうと観戦にはまってしまうんですよね。
Kさん、大丈夫かな(笑)。


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