2003年その4


マンハッタンで抱きしめて Living out loud (1998年アメリカ)

見ようによっては、なんとも中途半端な映画である。
つまり、痛いほどリアルだ、ともいえる。
現実はこういう感じなのだ。
 
結婚17年だったか、名家の出の優秀な医者の夫の不倫(相手は34才)を責めて
離婚。
といっても、相手の女はけっして嫌な女ではない。(そういうとこが逆に悔しい、みじめだ)。
子供はいらないといってたのに、その女はおなかが大きくなってる(ますますみじめだ)。
 
でも自分の気持ちをとことん詰めれば、夫の裏切りには薄々気づいていて、
寛大な振りをして、今の優雅な生活を壊したくないって思ってたんだ。
離婚後もマンハッタンの豪華なアパートメントに暮らし、生活に困るわけではないが、
むなしさをいっぱいに抱えているヒロイン。
自分の位置がわからない。先も見えない。
 
もろくて、かつ強靭に、ヒステリックでかつ知的に、人生の中年期足踏みするヒロインを
ホリー・ハンターが演じる。
 
アパートメントのエレベーター係り、ダニー・デビートも結婚20年だったっけ?
娘を失くし、妻と離婚して、むなしい。
誰か愛する人が必要だ、誰かを愛してるという状態が必要だ。
 
そんなふたりは心を通わすが、ベッドをともにするわけではない、
生活レベル、年齢、これからの自分の人生設計、、すべてが違いすぎる。。
そのあたりはとても現実的でわかるなぁ。。甘くて苦い、再出発の映画だ。
 
out loudって声をだして、とか、はっきりと、とか がんばっていきましょ!って感じかな。
 
#デビートって、ちびでおなかが出ていて、短足ではげていて、、それでも主役が張れるってとこ
すごいよねぇ。不思議な色気と才気があるもんねぇ。
 
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X−メン2 X-men 2 ( 2003年アメリカ)

露骨に、ヒュー・ジャックマンとハル・ベリーの画面滞在時間が長くなってない?(笑)
ま、ウルヴァリンは、1でも主要人物だったけど、ストームの方は
これほど比重が高かったっけ? ハリウッドの力関係がそこここに・・・
で、可愛そうに、あの熱視線のサイクロプスがいいとこ無し。
アンナ・パキンもやや弱含み。
 
映画のほうは、1よりいいじゃん。なんか、ちゃっちいなりに、ターミネーター風の
貫禄がついてきた。
ミュータントと人間の、憎しみ、差別、希望。とてもわかりやすいテーマだし。
超合金アダマンチウムの涙を流す彼女、、あたしゃ、一緒に泣いたよ。。
 
多分良い点でもあり、欠点でもあるのは、すべて脳内補完を要求するってとこじゃない?
ストライカー博士と妻と息子ジェイソン、アイスマンと弟、マグニートに引かれるパイロ、
同じアダマンチウム人間の東洋美女と戦うウルヴァリン、
すべて、ミュータントもの、ニュータイプものを好きな人なら嬉しがるような
パターンの重ね合わせ。
別に深く掘り下げなくても、悲哀が伝わるよ〜〜って思う人と、
どれもこれも浅くて、エピソード多すぎって思う人があるだろうね。
 
さて、なんにでも変身できるミスティークが今回突出していて、
このままではマグニートーを食ってしまうんでは?と思ったわ。
人間の姿でいればいいのに、なぜわざわざミュータントの姿でいるのか?
って問いに、「ふんっ」と軽蔑したような視線を向けるのがいいね。
 
へんてこな髪型とむさくるしいもみ上げだが(笑)、ヒュー・ジャックマンはかっこいいなぁ。
どんどんいい人に、頼れるヒーロータイプになっていってるが、
X-menのお話的には、いいんだろうか?
 
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トゥーム・レイダー2 Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life (2003年米・独・日・英・蘭)

うーむ。アンジェリーナ・ジョリーは文句ない。
雰囲気といい、ボディラインといい、もう、参りましたです。
でも、お話的には、、なんとも情けない話で、出てくる男たちが
どいつもこいつも情けなさすぎる。
その中でもとりわけ、相手役の、つまりヒーローっちゅう立場でんな、
テリーのキャラクターが、やっぱりこうなるのかいっ(>_<)ってオチで、
ララ・クロフトより一回りもフタ回りも小さな人間だったわけです。
 
顔良し、頭良し、体良し、家良し、そういう女は孤高の人生を行けっ!
ってことですか、この話をまとめると(をいをい)。
 
イギリス女にスコットランド男ってとこが、ちょびっと嬉しかったけど、
オチがあれだからなぁ・・・
Gerard Butlerってステファン・ボネットをやらしたら合いそうね。
時々すごく眼が冷たくなるんだ。。
 

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