1999年 その3


ワンモアタイム Chances Are (89年米)

なにか優しく癒される甘い映画がみたかった。幸せな気分になれる映画が
見たかった。何かしていないと同じことばかり考えて
落ち込んでしまう日々だったから。
ロバート・ダウニー・ジュニアの濃いまつげに縁どられた目がにっこりと
ほほえんで彼女を見つめる。それだけで鈍い胸の奥の痛みが少し和らぐ。
 
シビル・シェパードの役の上での年齢が45、ロバート・ダウニー・ジュニアが
22という設定だが、彼女ほどきれいでも年の差は埋めようがなく、結局は
ライアン・オニールに落ち着くという、けっこう現実的な結末・・はやく
目を覚ませっていう映画でもあったのだった。。。
 
すき、すき、ロバート・ダウニー・ジュニア! なんでかな?
瞳がちょっと物悲しいからかな?
人を安心させる優しい知性を感じるからかな?
人を傷つけるくらいなら、自分が傷ついた方がいいって言いそうだからかな。
ここまでくると妄想(笑)。
 
 
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メイド・イン・ヘブン Made in Heaven(87年米)

これもちょっと似ている。たとえ生まれ変わっても愛は永遠かという話。
ロバート・ダウニー・ジュニアに比べて、こちらのほうはあっさり顔で、
ごめんなさい、名前まで忘れちゃった。(テモシー・ハットンでした)
天使役の男性がすごいキャラだった。
 
 
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ヒューゴ・プール Hugo Pool(97年米)

ドラッグで身をもちくずした父親、ギャンブルと男の好きな母親、
人生にくそったれと立ち向かいながらも時々泣けてしまう娘。
そこに不治の病の青年と、いかれた映画監督と青い靴の男。
これだけ読むと、なに?それ、だろうなあ。
 
へんてこなようで真面目な映画。
顧客の庭のプール掃除に追いまくられる1日のなんとも奇妙な話。
父親がドラッグをこらえるために自分に似せた人形と対話するシーンと、
青い靴をはいた男のふれあいがいい。
 
それぞれが明日は違う自分になると予感させる。
 
ロバート・ダウニー・ジュニアのいかれポンチぶりに、本気で心配になった。
やせぎすの頬のこけた様子に、ちょっとびっくりした。
 
 
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サブリナ Sabrina(95年米)

ハリソン・フォードのリメイク版。
今風の味付けで無難にまとめるが、やはりハンフリー・ボガードの
格好よさには及ばないわ。。
なんでハンフリー・ボガードは、醜男のようなのにああも素敵なんだろう。
普段は抑えている感情を自分にだけ見せてくれるってとこに
女性は思わず引き付けられるのかもしれない。
自分には本当の姿を見せてくれる・・っていうのに弱いんだなあ。
 
 
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スターウォーズエピソード1 Star Wars: Episode I - The Phantom Menace(99年米)

朝の6時に起きて、7時に映画館の前へ。もう既に映画館の中から列が伸びている、
あーしんど!と思う一方、こうでなくちゃ!とうれしい。こういう映画はこのノリが
たまらない。
 内容は、というと、SF紙芝居をここまで本気で作ってくれてありがとう!って
ことですね。脇の筋、余り関係ないとこ、どんなとこでも、凝りたいのね。
女王さまもかわいかったし、アナキンもかわいい。主役たちの面々は、過去の
スターウォーズに比べて、格段のレベルアップ。でも、はじめてハンソロ船長を
見たときのわくわくした気持ちは、残念ながら味わえない。
 ちょっとやすっぽいヒーローってところが良かったんだけど、今はみんな
立派になりすぎたか。
 でも、あああ、はやくエピソード2がみたいよぉ。ここで終わり?!
なぞだらけじゃないの、いやーん。っていう商売上手な終わり方なんだなあ。
 カルミナ・ブラーナのような大合唱が、すごく雰囲気にあっていて良かった。
サウンドトラック買おうかなあ。
 
 
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ジャッキー・ブラウン Jackie Brown (97年米)

ああ、かっこいいー!中年女性のあこがれだわ!
タランティーノ監督おなじみのしゃべくりキャラも好きだし、
決めるところは決める!って感じの、出来すぎのようなショットも好き。
サウンドもこたえられない。
ほんとに映画のかっこよさを知ってるなあって思う。
 
はじめてタランティーノ作品を見たのは「レザボアドッグス」だった。
もう、あまりにかっこ良くって、特にハーベイ・カイテルには参ってしまって
大変だった。スマスマで真似したくなるのも無理ないね。
 
ジャッキー・ブラウンはレザボア・ドッグスの女性版とも言えるけど
女性はやっぱり強かった(笑)。
最後のキスシーンがまたすんごくいい!
近頃みた映画のなかでベストだわ。うーん、まいったー。
 
 
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ムトゥ踊るマハラジャ Muthu(95年インド)

やっと評判だったインド映画を見た。
ずいぶん前から借りようかどうしようか、迷っていたのは
こういうのを見るにはエネルギィが要りそうで、その覚悟が
できなかったからだ。気楽にみればいいのだけれど、これはやはり
見るのに体調万全でないと、しんどい気が。。
 
 いやー、予想を越えていた。。
 
前半は愛こそすべてのラブコメディと思いきや、後半はカンフーも真っ青の
アクションもの!その強いこと強いこと。
 インド映画をはじめてみたから、カルチャーショックもある。
美的判断がよくわからないよお。彼女は美人だ。これは間違いない。
でも、ムトゥってスーパースター??インドの人にはかっこいいのか。
吉幾三にどことなく似ている気が。。(笑)
でも、あの流し目が脳裏にこびりついてしまったぞ。
 
いなせな手ぬぐいをばたん、ばたんと、はははは、もう笑うしかない。
孔雀やアヒル、ぞう、インド群舞、あの音楽が耳にこびりついてしまってチャンチャンカチャンチャン、菜食主義の鶴が鯉を食べたぁ。。。(大笑い)。
 
次回予告がまたすごかった。愛と悲しみのダンス、涙と笑いのドラマ、
なんで、悲しみのダンスで笑いになるんだあああ。。。
やはり、見るっきゃない!!
 
落ち込んでいるときは、ちょっと見れない凄さだけれど、思いきって見てしまうと
もう、この世で恐いものなどない!って気分になれるかも。
 
 
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十二夜 Twelfth Night: Or What You Will (96年英)

恋に落ちたシェイクスピアを見て、十二夜を見てみたいと思った。
主人公のヴァイオラは、俳優の名前を忘れたがグィネス・パルトローと同様に、
ういういしい感じが良く出ていた。男優があまり印象に残らない。
女性達の生き生きした様子が、主題の映画だ。
女中頭のあ、、また名前がでない、は、恋に落ちたシェイクスピアの侍女と同じ俳優?
おばさんぽいようでいて、気が利いていて、これが実に合っている。
ヘレナ・ボナム・カーターは、クラシックな服を着ている映画以外見たことがない。
一体彼女は何歳なんだろう。「眺めのいい部屋」の時と変わらずお嬢様役を
こなしているが、「眺めのいい部屋」を見たのはずいぶん前の気がする。。?
 
 
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TAXI(97年仏)

これは大正解!!
おもしろかった。
アメリカや日本の警察ものとは、なんでこう違うんだ(笑)。
現実とは違う映画の世界といったって、刑事たちの行動は、自由で軽妙、
ユーモアも利いている。
配達ピザのバイクの妙技にも感心してしまった。
そして、あのタクシーのすごいこと!
時速200kmで街中を走るかあ。。
 
疲れる日々をおくるすべての人におすすめの爽快さ。
 
 
 

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