氷のような手
1)前々回の見学のときにDVDプレーヤーを持っている?ってイナに訊いたのに、、 その後何のDVDをプレゼントしようか、ピンとくるものがない・・ 笑えるものがいいかしら、なつかしい名画がいいかしら、 吉本のお笑い系がいいのかしら、、ずっと気にしていたけれど決められない。 2)先週、名画座で『シックスセンス』を見る。 名画座にまわってくる時期というのは、ビデオやDVDが発売され、 レンタルビデオ屋にも登場する時期だ。 3)シックスセンスに感動した後、シックス、シックス、6、6? そうか、6かぁ。。。これだ!これにしよう!ちょうどDVDも売っている。 4)五輪もA代表も6番になりますように!って言って渡そうっと。でも、 A代表戦はもう来週の16日だわ、げげ、、代表の試合前に合宿とかあるとしたら もう渡せる日がないじゃない?! 1→2→3→4、私の頭の中のみーはードミノ理論では結論は、急いで行け!(笑)。 でも前回の見学でイナに失礼な事を言ったと反省して、今日は写真もサインも お願いせずこのDVDだけ渡そうと思っていました。 さてさて、あわてて行って見るとなんと練習は非公開(ぎゃふん!)。 遠くの方に米粒のような選手が見えるだけなの。 しかも見学のルールが以前とは変わり、小道では選手と触れ合う事が できなくなりました。これは、セカンドステージも佳境で選手がとても 疲れていることと、夏休みで見学者が非常に多いことから決まったことで、 これ自体は納得いくことなのですが、今日に限れば練習も見れないので 練習場そばでひたすらイナが車で出てくるのを待つしかないの・・ むっちゃくちゃ暑い日でした。 見学は100人にはなってないと思うけど80人くらいはいるみたい。 10時すぎに着いたのですが、それからはひたすら立って待っていました。 ルールが変わってから初めて訪れたので、ずいぶん感じが違うのに 驚きました。、 『ああ、ほんとだ、スタッフの人が一緒に小道を降りながら サインはここではだめです、、って言ってる、、選手もみなそそくさと 行ってしまう、、お疲れさま!って声をかける雰囲気もない、、』 見学に来ている人は、まるでアカデミー賞会場の赤じゅうたんを歩くセレブリティに 報道陣がカメラを向けるみたいに、遠巻きからパシャパシャと写真を撮るので かえって騒然とした雰囲気になっていました。 さて11時に練習は終わったのですが、今日は取材があるようで、クラブハウスの 2階で何度もフラッシュが光っていました。そして12時半を過ぎても イナは出てきません。 うひゃあ、、暑い暑い、、どうしよう。。。 と、その時、ツネさん、イナ、小島さんがユニフォームに着替えて 出てきました。 『そういえば誰かが筋肉番付が来ているって言ってたっけ』 イナがクラブハウスに入ってからずっと下にいたので、グラウンドの状況を 見ていなかったのですが、ゴールにキックターゲットのセットが出来ていました。 そして今度は非公開ではないのでグラウンドの近くで見れます。小道を上がるイナの ちょうど後ろを歩けてちょっと幸せ。、近くでみるとほんとでかいなぁ。。 知らなかった・・キックターゲットって三回やらせてくれるのね。 その中で一番放送的においしいものを選ぶのね。 初回、ツネさんもイナも3、4この的しか落とせなかったので、やばーと 思っていたのですが、ツネさんは見事名誉挽回しました(パチパチ)。 小島さんは初回が好成績だったので、これでOK。 イナは、、はは、、こういうの得意じゃないのね(爆)。放送では どれを流すのかな。 目の前でTV用キャラのイナをずっと見ることができました。 「よっしゃ!」「あ、やばい」「やったー!」とラブリィ満点。 見学の方はこちらで!と放送局の人が呼んでいたけれど、 こんなのに写っちゃうと、仕事休んでこんな所に行ってたのがばれちゃうから 反対の所で見てました(笑)。 かんかん照りでずっと立ちっぱなし、時刻は2時をまわり、、さすがに しんどくなってきました。もうどうしよう。この収録の後、また イナの車が出るのを待つのぉ?耐えられるかな。。 またまた小道でスタッフの方が「ここではだめです」って言いながら 3選手は降りて行ってしまいました。 とにかくもう限界。クラブハウス横の自動販売機でジュースを買って 一服しようと、そそくさとクラブハウスに向かいジュースを買うと、 あれ?なんか中に入っていく人が? 「今日は中でやるみたい」「え?そうなの」ざわざわ。。 うわっ、ジュースを飲んでる場合じゃない。 急いで中にはいると、ちょうどスタッフの方が 『一列に並んでくださーい!これから宮本選手、小島選手、稲本選手の サインや写真撮影をここでします。 誰が出てくるか順番は分かりません。一人ずつ出てきますから、 一列に並んでサインなどをしてもらったら、列の後ろに並びなおして くださーい』 げげげ、、、。カメラもマジックも持ってこなかった私は、もしツネさんが 出てきたら、列のうしろに行って、もし小島さんが出てきたらまた列の 後ろに行って、、、って事になるのね。とほほ。。 列はカウンター近くからドアの外まで続き、ざっと30-40人? 私は15人目くらいの位置にいました。神様、お願い!どきどき、、、 『はい、では最初は稲本選手です』 うわーー、ほんとに嬉しい。。。 イナはグレーのTシャツで先ほどの笑顔は消えてお疲れ気味の顔で 出てきました(笑)。 はじめての経験。こんなふうにクラブハウスにぎっしりと並んで 流れ作業のように写真を撮っていく。 どうしよう。しゃべるような雰囲気じゃない。 スタッフの方が横に立っているし、選手も待っていたファンもみんな ちょっと疲れている。 まだ開けてなかった缶ジュースを右手でずっと持っていました。 そうだ、差し入れ渡して握手してもらおう。 汗かいた手じゃ悪いから、冷たい手で握手しよう。 前方で写真を撮っている様子を見ていると、相変わらずにこりともしない。 王様に拝謁する順番を待っているようでますます緊張してしまう。 次は私の番だ・・・。こんなふうに対面するのは変な気分。 『あの、、差し入れを渡したかっただけなんです。』 『シックスセンスです』 イナはだまって受け取る。 『えーと、ガンバでも五輪でも代表でも6番になりますようにって思って・・・』 (なんで下むいちゃうのかな、私) 『がんばってください』ってさっと手をだすと、 イナが、イナが、微笑んだ(気がした)。 疲れて妄想はいってるのかも(爆)。 『はい』といってイナも右手をさしだして、わたし、初めての握手なんです!これが。 氷のようにつめたーい手で、握手しました。 (イナの掌って思ったより硬い・・立ち去りがたいわ・・) 『どうもありがとう』 余韻にひたる間もなく、列の邪魔になるのでクラブハウスの外に 出なくてはなりません。 外に出てから、いっきにジュースを飲みました。なんだか心臓がどきんどきんと 言ってます。こまったおばさんだ。。 ツネさんと小島さんのために列の最後尾に付くこともなく(ごめんなさい) その足でバス停に向かいました。 やばい、やばい、また熱があがりそう。。 京都に着いたら、もう4時でした。お昼を食べずじまいなのに、胸がいっぱい。 イナの口元がわずかにゆるんだ気がしただけで、この有様です(笑)。
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