泣いたり笑ったり・・その1


(とっても長いので、2つにわけてます)

もとから火曜日に練習見学に行くつもりでした。
仕事の都合上、一番行きやすい日なのです。火曜日はとてもいいお天気で
少し暑いくらいでした。
見学はベンチが全部埋まる程度、20〜30人ってところでしょうか。
ボール回し、ミニゲーム、紅白戦、シュート練習がメニューでした。
シュート練習では見物側のゴールを使用したので、金網をはさんでいますが真正面で
シュートを見ることが出来ました。イナのグラインダーのシュートのインパクトの強さに
感心したり、ルイジーニョのものすごいカーブシュートに驚いたり、ばんちゃんが
ヘッドで決めたり、なかなか楽しいものでした。

でも、イナサイトの掲示板に書き込みをしなかったのは、いや、できなかったのは
とても落ち込んでしまったからなんです。
午前の練習見学の後、いそいで京都に戻り、仕事を遅くまでやりましたが、
これもまたどつぼの連続で、改めてPCのコーナーに書きますが、
とても疲労困憊になりました。帰宅した私は、下の文章を書き、
HPに載せようと思いましたが、どうしても載せることができませんでした。

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見学にいくと、決まって行かなければよかったと後悔する。
行く前の高揚した気分とは裏腹の現実、空回りした気持ち。

何を期待して行ったの?、なんてばかなんだろう、自己嫌悪に似た気持ちに
襲われ、滅入ってしまう。

見えないものに向かって愚かな自分をさらけ出しているようだ。
「サインお願いします」「はい」という低い声。
書き終わるやいなや向こうを向く。
「これ、差し入れです」「はい」と受け取るやいなや
体はもうクラブハウスを向いている。
「あ、あの、、」無表情で立ち止まる。
「前に渡せなくてクラブハウスにお願いしたものがあるんです。
受け取っていただけたかを知りたくて。」
「・・・」
「鞍馬寺の天狗のうちわとお守りなんですけど」
「・・・受け取りました」と表情を変えずに答えるだけ。
そのあいだも前へ前へと歩いていってしまう。

一分後にはもう記憶の中にかすかなものしか残らない。
なぜって、カーテンの向こうの人と話したような、まるで実体のない物と
話したようなそんな感じだから。。。
一度でもこちらを向いてくれたのだろうか。
相手が閉口しているのに、勝手な気持ちを押し付けている自分がいる。

前回来た時も同じだった。
「はい」と言うか、鸚鵡返しに答えるだけか、どちらかで、
「これ誕生日プレゼントです」とプレゼントを渡すと
「はい」と言ってクラブハウスに向かおうとした。
私はその時も
「あ、あの」と声をかけた。
「甘いものきらいですか?」
「はい」
「じゃあ抹茶コロン、食べなかったんですね」
「いえ、食べました」

ロボットのような会話に口が麻痺したようになってしまった。。
いつもの私なら「甘いもの嫌いなのに食べてくれてありがとう」って
言えたのに、その時は
「ああ、そうですか」
なんて言ってしまった。そして彼はまた表情を変えないまま
クラブハウスに入っていった。

この時も帰宅途中ずっと落ち込んだ。

なんでこんな気分を味わうだけなのに、また行ってしまったんだろう。
全く学習能力のない私は、これからも見学に行ってしまうのだろう。
実りのない会話のたびに落ち込み
ファンのエゴを剥き出してしまう自分に嫌気がさすのだろう。。


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続く