ソウルに行ってしまった! 5月31日その1

はじめての韓国、しかも一人旅!。とりあえずハングル文字だけは読めるようにしておいたのですが、 文字を覚えたての子供よりも低レベル。なんてったって 意味がわからないんだからあまり助けになりません (^o^;; 早朝家を飛び出し関空へ。 思ったほど乗客はいませんが、大部分のいでたちはWC観戦のようですね。 私もわかりやすいように、キリン勝ちT(サポーターガール)を着て、パスポートは JFAのチケットホルダーに入れていました。ま、見るからにおのぼりさん(笑)。 それにしても近い!1時間40分くらいで着いてしまうんだ。 準備に遅くまでかかってあまり寝ていないので、機内で寝ようと思っていたのに全然眠れないわ。 それにしても、おおっ、ワールドカップの実感が湧いてきました! 出来たてのインチョン空港はWC出場国の国旗が並び、歓迎モードに包まれています。 ニュースで見たとおり、7カ国語の通訳ボランティアの電話番号が載っているパンフレットを渡され、 なんだか拠り所ができて一安心( しかし、、これには後日談が )。 インターネットでの情報収集だけは怠りない私なので、さっそくソウルナビのページを プリントアウトした紙を持って朝興銀行へ行き、両替。 手数料の割引とソウルマップが貰えるのでお得なんです。 「両替はたくさん渡せないけど、こっちはたくさんありますよ」 と窓口のお兄さんが笑って ガイドつき地図を渡してくれました( もちろん、日本語で )。 こんなさりげないフランクな雰囲気が、韓国に着いたばかりの私の 緊張をほぐしてくれました。ありがとう! さてこれから息子のチケットを譲ったI君との待ち合わせ場所、ロッテホテルロビーへ向かいます。 ガイドブックによるとソウルは交通渋滞がひどいのでリムジンバスでは時間が読めないらしい。 そこで、本の薦めのとおり、まずバスで金浦空港に行き、そこから地下鉄に乗り換えることにしました。 バスは、、というと、、うへっ。3番、11番で待てばよいと判っていても、 バスの行き先の文字が全然わからない(>_<)!! ほんとにハングルばっかしなんだなぁ。アルファベットや漢字がほとんど無い。 それになぜかまわりに日本人がいなくなってしまった。一緒のフライトだった人たちはいずこへ? 「きんぽ?」 と乗ろうとすると、 『ちゃうちゃう。次にくるから(と言ってるらしい)』 「チケット?」  『ほにゃにゃ(6000ウォンと言ってるらしい)』 10000ウォンを出そうにも、両替直後で、どれが一万ウォン札だかすぐにはわからないよぉ。 おじさんは勝手にわたしのサイフの中から札を取り、 『ほれほれ、これだよ、はい、4000ウォンのおつりね(と言ってるらしい)』 なんとかなるねぇ、よしよし、無事キンポに到着。 でも、地下鉄乗り場はバス降車場からは遠いのよ。 Subwayの標識があっても不安になるほどです。 そして、地下鉄の券を買うのにまたまたどきどき。説明が全部ハングルだぁ。 自動発券機に入れたお札が戻ってしまうだけで焦ってしまう(笑) となりの人の買い方を見ながらやっと券を購入して5号線に乗車。 物価はやっぱり安いよね、料金は600ウォンか700ウォン(60円か70円)。 そこで カルチャーショック!!! うわっ、日本とおんなじ (@o@)/ 若い女性はブランドのバッグ、男性はラップ系の服、車中は携帯メールに忙しい人がいっぱい。 これほど同じだったとは。。 韓国の地下鉄は駅にすべて番号がふってあり、2号線なら201、202、203・・ 6号線なら601、602、603と、ハングルが読めなくても行き先の番号だけ判っていたら大丈夫。 東京の地下鉄もそうだが、各線は色が決まっていてホームの壁にその色の太線が描かれている。 乗り換え駅など、その線をたどっていけば乗り換えのホームにたどり着けるので とてもわかり易い。 と、、頭の中ではてきぱきだったのですが、、、現実は。。。 がーん。途中でとても遠回りになる線に乗り換えてしまいました。 乗り換える線のホームにちょうど地下鉄が入ってきたとき、ハングル語で何か聞かれました。 「ごめんなさい、韓国語がわからないんです」という顔をすると、 「あなたは日本人ですか?」(きれいな日本語だわ)「はい、そうです」 「どこに行くの?」「ウルチロイックです」 「それでは間違っているわ。さっきの電車ならすぐに行けるのに」 え?! でも、この路線図見るとちゃんと乗り換え駅になってるし。。 「さあ?わたし、目が悪いからその地図は判らないの。でも大丈夫。 自分もそちらのほうへ行くから連れて行ってあげる、さあさあ、一緒に乗りましょう」 というわけで、おばあさんとご一緒に。 『ウルチロイックに行くにはどうしたらいいかしらねぇ』(たぶん、こう言ってる) 突然、おばあさんが大きな声で向かいの席の乗客に話し掛けましたっ! え、え、えっ?!一体何? 『ねえねえ、この人ウルチロイックへ行きたいんだけど、どう行ったら一番いい?』 『え?なんだって?』 『ウルチロイック?そりゃ、なになにで乗り換えるのが一番だよ』 『わいわい、がやがや』 ( と推測する話しっぷり ) 韓国の人って、見知らぬ乗客同士でもすぐに話し掛けるのか。。。ものすごくびっくり。 突然私は、車中の注目の的になってしまいましたぁ。。。(#^_^#) 73歳のその婦人はとても若々しいのですが、彼女が言うには毎日飲んでいる 健康飲料が良いそうで、その昔ロシアの博士が開発し、世界32カ国で販売されているんですって。 ソウルの地下鉄でこんな話をしてる私って(笑)。 昔日本に住んだ事があり、60年ほど日本語を使っていなかったから下手になったとか、 子供が3人いるとか、今は英語を勉強しているとか、楽しい時間をご一緒しました。 乗り換え駅で一緒に降りて、今度はここのホームで乗るのよと何度も念を押されて、 カムサハシムニダ! ようやくウルチロイックに着くと、 ここは市中の大きな駅で、地下道が広い。 どこの出口が一番ロッテホテルに近いんだろうと、看板をみてみると、 カルチャーショック!!! 北が地図の上じゃない! 地下街の絵は、たしかに日本でも東西南北を気にせず今居る場所に合った図が 描かれているかもしれない。でも、近辺も含んだ大きな地図で北がさかさまなんて、 見たことがないよ。 注意してみると、どの地図も見る自分の場所を基点にしていて、前方なら上に書いてあって、 後ろなら下に、という感じで、Nの向きがさまざまなんです。 真下を向いているNの矢印なんて、、ものすごい違和感。 予備学習した頭の中の地図と、うまく合わない。。。 さて、じっと看板をみていると、今度は 『どこをさがしているの?』 ハングルが出来ないという顔をしながら、「Can you tell me where the Lotte Hotel?」 あとから考えるとbe動詞が抜けてる、、が、ま、通じれば何でもいいんだよね やや太ったビジネスマン風の男性が 『えーと、ここには書いていないねぇ、でも、うーん、、そう、8番だよ』(英語で) エイト?おおさんきゅう。 『8番はこっちだよ、それじゃ』 階段に向かって歩いていると、さきほどの男性が走って戻ってきて、 『ごめん、ごめん、8番はこっちだった』 8番出口の階段を上まで一緒にあがってくれました。 目の前がロッテホテルだわ(笑)。 カムサハシムニダ! 「よい旅行をしてください」(たどたどしい日本語でこう言ってくれました) 空港からここまで、既に2時間半。 韓国の人たちにバトンリレーで連れてきてもらったという感じでした(笑) ここからはソウル2度目というI君の案内で、けっこう有名という焼肉店で腹ごしらえ。 焼肉おいしいなぁ。生のチンゲンサイってわたし初めて。韓国のビールってなんだか薄いなぁ。 冷麺おいしいけどのどに詰まりそうだわ。 I君はピビン冷麺が辛すぎて泣いている(笑)。 ここでの小さなカルチャーショックは、 デザートの梨の皿を、焼肉を焼いた後の網の上に置いたこと! 火は落ちていても、十分余熱で梨は温まる。 暖かい梨を食べるのが、普通なのかな?? 食事後、ソウルスタジアムへ直接行くことにし、ホテルに電話連絡をすることにしました。 ネットで予約したホテルで、一応、英語可、となっていたのですが、 「はろー、まいねーむいず・・・」 「うひゃひゃらひゃら」パニック風に笑って、「あいどんとあんだーすたんど」 えー!うそっ・・そんなぁ。。 誰か英語が話せる人いませんか? 「うひゃらひゃら。」 日本語は? 「うひゃらひゃら。」 わたし、試合を見てからそちらに行くので、チェックインが遅くなります。 「うひゃらひゃら。。」 どうしようもない。(-_-;;; そうだ!あの通訳ボランティアよ。 とりあえず電話は切って、今度はボランティア番号にかける。 が。。。全然つながらない。 ??? いただいたパンフレットをよく読むと、 「なお、公衆電話からは利用できません」 はぁ???なにそれ? じゃ、困っている観光客はどうしたらいいの。携帯なんて持っていないっちゅうの。 (旅慣れた人にはレンタルの携帯って常識なのかな?) 動揺するわたしに旅なれたI君は、「なんとかなるって」と超呑気。 ま、、なんとかなると考えるしかないわ、それよりスタジアムだ!うん! 地下鉄6号線に乗り換える頃には乗客はWCモード。フランスのサポーターが車中で歌を歌いだし、 お祭り気分を盛り上げます。ああ、本当にWCなんだ。みんなコスチュームやペイントで すごく楽しそう。 スタジアム駅では警官が大勢待機しているが、それほどものものしい雰囲気ではありません。 巨大な人工滝の横をエスカレーターをあがっていくと、、おおおお、、美しいスタジアムに 大勢の観客。セネガル、フランス以外にも色々な衣装の人々が歌ったり騒いだり たいこをたたいたり。その場にいるだけで楽しくなってきます。 わたしとI君は、いろいろな集団と一緒にカメラに収まったり、わいわいやったりで、大興奮。 日本と決定的に違うのは歴史ですね。諸外国のサッカーの歴史は日本より古いので サポーターのみなさんの平均年齢が高い。だからコスチュームに身をくるんだおじいさんが すごく自然に溶け込んでいますね。そして韓国の人もとても楽しそうに韓国とフランスとセネガルの 国旗をフェースペイントしたりして、この場にいる全員がWCを心から楽しみにしていて、 それが不思議な一体感を醸し出していました。 荷物チェックやボディチェックはひととおり、チケットは前もってKAWOCが言っていたとおり もぎるだけです。席はメインスタンド一階フランス側コーナーよりの前から9列目。 ピッチが近いっ。 でも、開幕戦は試合前アップをピッチではしないので、フランス選手の練習を目の前で みることはできません。これは本当に残念! 開会式前に両チームの選手が出てきて、リラックスした感じで芝の感触を確かめたりぶらぶらしたり していました。大きなヘッドホーンをつけたままでプティとシセはでてきたとか、アンリはやや緊張した顔で あまりニコっともしないとか、ルブフはなんて怖い顔なんだ、とか、双眼鏡で必死に見ていました(笑)。 ジダンが出てきたときは、さすがに歓声があがり、彼も手をあげて答えていましたね。 けっこう表情がおだやかだったので、回復は順調なのかな?と思ったのですが。 とにかくこの時点ではフランスはとっても余裕、でした。 一方のセネガルは、これまたとってもリラックス。当たって砕けろ!って気分でふっきれていた感じです。 ディヴィジョンアンの特集を直前にスカパーで見ていたので、ディエフの早さは知っていました。 というより、セネガルには日本もちんちんにされましたしね。 すべての座席には韓国の太鼓?ナムミョウホウレンゲキョウと叩く手持ちの太鼓を連想しましたが、 それと、蛍光棒(軽く折ると光る)が置いてあり、開会式までの間にこれらの使用方法や使用時期の 説明がありました。係りの若い男性がスタンドのあちこちにちらばって、手振り身振りで 指導練習。わたしたちもデケデンデケデンデンと、陽気に太鼓をたたいていました。 ゴール裏に備え付けてある巨大スクリーンが素晴らしく綺麗な画像でした。 スタンドのサポーターの様子を映していきます。楽しんで見ていると、 ん?あれ? わたしだー! わー、わー、I君とふたりで喜んで太鼓をたたいたり手を振ったり大はしゃぎ。 キリン勝ちT(サポーターガール)が良かったのかな? WC開幕戦の日にソウルスタジアムのスクリーンに映った女と呼んでください(爆)。 開会式は韓国色一色だったけれど、WCにかける熱い思いを肌に感じましたね。 ただし、大勢ががんがん走ったり、演技したり、これってピッチの状態には影響ないんですかね? 伝統的な衣装のアトラクションは良かったけれど、超モダン?な方は、ちょっとダサかったかな。 でも熱気が楽しかったです。 さて、試合はこのあとすぐに始まりました。 気持ちの切り替えが難しいですね。 つづきはこちら
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