ロマンス翻訳バブルが起こる前、海外サイトで名作ロマンスのリストを見るたびに 読んでみたいと思っていたのが「Lord of Scoundrel」でした。 男性の前で手袋を脱いだら「破廉恥」で「特別の関係にあると思われてしまう」など、 この本を読むまで他のリージェンシーロマンスでは意識しなかったのですが、 彼女の作品はそういった時代の空気が自然に感じられます。 背景やシーンの描写が生き生きとしていて、ヒロイン/ヒーローの人間性を伝えるエピソードが 十分にあり、フォールインラブが信じられる。 二人のウイットに富んだ会話が楽しく、堂々とした物語なのに清々しさのある、 わくわくするエネルギーと品の良さが両立しているように感じました。 【後日付けたし】 本屋で翻訳本を立ち読みしたら、いつも二人が言い合っていた「決めセリフ」が 場面ごとに違う言葉で訳されていたので、(日本語的にはその方が合っているのですが) 「決めセリフ」らしさが無くなりちょっと残念に思いました。
カテゴリー | 題名 | 過去 | 出版 | ジャンル | ヒロイン、ヒーローの名前 | 感想 | 一言 |
Lord of Scoundrel | 1995 | 醜いヒーロー 好敵手カップル | Jessica Trent(27)、 Dain侯爵 Sebastian Ballister(33) | 蔑みをはねかえす「力」「金」「権力」の尊大ヒーローの繊細な心をしっかり掴んで手なずけるヒロインさまが素晴らしい(笑)。ヒロインの剛毅な姉御っぷりに胸がすく。「女に二言は無い!」「やってみなさいよ!」って感じでほんま楽しい。 | うふふ | ||
二見 | 灼熱の風に抱かれて | ヒロイン10年前に結婚、5年前に夫死亡。 | 学問をする女 誘拐された兄を探す | エジプト学者ダフネ・ペンブルック(29)、 ハーゲイト伯爵四男ルパート・カーシントン(29) | ぶっはっは、会話のおかしさ。「兄弟がほしいならうちに来るといい」「元気になったらあなたの横っ面をひっぱたいてあげます」 図体だけでかいうすのろ(のふりをしてる)ヒーローと非凡な才能ヒロイン。 おばかじゃない二人ってほんとに楽しい。 こんな素敵な男に惚れられるなんて羨ましすぎ>ヒロイン | うふ |