みーはーの方に既に書いたが、「二度殺せるなら」を読んだのがリンダにはまったきっかけ。
これを読んで、ずきゅーーーん！とやられ、あとはひたすら探しては読むの繰り返し。
とうとう一年半がたった(^-^;;
ガツガツと読んでいるうちに、リンダの作品で未読のものが残り少なくなり、
急に勿体無くなってきた。
他の本を読んで、久しぶりにリンダを読むと、ヒーローの熱さにどきどきして、
迫力だけじゃなく、気遣いやら誘惑の手口やら、何かが違う、、
そう思ってからは、読まないように、読まないようにしてきたが、
とうとう、ほとんど読んでしまった（しくしく）。
さて、リンダである。
初期のねちっこい作品のヒーローは、好き嫌いは分かれるだろうが、
わたしは大好きなんである（笑）。
見えない糸で結ばれているように、ヒーローの視線に射すくめられたように、ヒロインは餌食だ。
ヒーローは、この女しかいない、というほどの迫力でせまってくる。
くもの網にかかった蝶、へびににらまれたかえる、オーソン・ウェルズに見つめられたジョーン・フォンテーンだ。
（「ジェーン・エア」のVHSをアメリカアマゾンから買ってしまったほど好きなのダ）
ヒーローは強烈な男性性を放ち、この女は自分のものだ、と獲物を狙うような目で見つめる。
後期のヒーローは、初期同様に自信家で強引だけれど、憎めない。
意外なほど細やかな心配りをしてくれてヒロインの苦境を救うタイプが主流だ。
そして、疲れ知らずの種馬君である。これはリンダヒーローの最も重要な点だ(力こぶっ)。
とてつもなく気配り尽くし君で、ヒロインを喜ばせることに真剣で、
ここぞと言うときの感受性の細やかさが、肉体を超えて、実は心まで含めた癒しになる。
また、後期のリンダヒーローは、自身の生い立ちやらトラウマなどの迷いや悩みが無く、
「我ヒロインを愛す」と単純明快で、これってけっこうロマンスでは珍しい。
リンダヒロインは初期の数作品を除いて、つまらない曲解バトルをしない。
常識的で理性的に行動しようとするし、自分の感情を偽ろうとしない。
このあたりが読んでいて、気持ちよく乗れるポイントだ。
（わたしはしつこい思い込み系、いいかがり系、頑な系が苦手なの〜）
後期になるにしたがってヒロインがより強く勇敢で元気になり、時代を意識した女性像になっているが、
文句を言いながらもヒーローの強烈な男性性に素直に反応するところは変わっていない。
ＨＱ時代のものは当初翻訳を入手しにくくて、ほとんど原書で読んだのだが、
その後、色々な縁やら再版やらで、すべて翻訳本を読む事ができた。
すると、リンダの原書が長いために、翻訳が虫食い訳や大幅省略されていることに気付いた。
気になった省略は別ページにリンクした。
オリジナルの表紙絵はこちらのサイトで紹介されている。
「青い瞳の狼」だけは、読まずに取っていた。んだが、悪魔の囁き？！によって(笑）
オーディオカセットを買ってしまった（省略なしバージョン、全８巻）。
麻薬のようなラスト２巻のホットさ・・
でも、「ナイーマ」という名前のヒロインが翻訳で「ニエマ」となっているのを知って
ショック。。美しいイメージがぁ・・・

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