夏への扉

これは猫好きの人にささげられたファンタジィでしょう。
ハインラインはハードSFの旗手でもあるが、こんなにロマンティックな
話も書くのですね。

30歳の主人公デイヴィスは30年間の冷凍睡眠をしようと決心したところ。
わけはおおあり。人生の荒波が一気に彼を襲ったのだから。
彼には親友と呼べる人?が二人いる。一人は牡猫ピート、
もう一人は11歳の少女リッキィ。
彼が25さいの時に出会って以来、二人は大の親友で、リッキィはいっつも
大きくなったらダニイおじさんのお嫁さんにしてくれる?って聞いていた。

物語は彼が冷凍睡眠から覚めた時点から、急転しはじめる。
なんと、リッキィも21歳になったときに冷凍睡眠をしたようで、
でも彼がその事実を知って冷凍場にかけつけたときには既に目覚めて、
いづこへと去ってしまった後。

ピートとリッキィを求めて、彼の旅は思いがけない方向へと進む。。

The Door Into Summer

これは、ピートがいつも冬になると家のどれかの扉を開けようとして
夏に続いている扉を探しはじめるってことから来ているタイトルなんですが、
この話のモチーフにもなっています。

また、山下達郎も『夏への扉』という歌を作っていますね。
まさにこの話を歌にしています。
だって、歌詞のなかに、ピートやリッキイ・ティッキイ・テイヴィー
(主人公はリッキィへの手紙には必ずこう呼びかける)なんていう言葉が
でてきますもの。
けっこう、雰囲気があっていて、嫌いじゃないですが、
オリジナリティがない点がちょっとだけいやかも。
だって、そのものずばりでしょ、これじゃ。

聖子ちゃんの『夏の扉』。
実を言うと、聖子ちゃんが結婚するまでに出したアルバムは全部
録音して持ってます。
大滝詠一さんがプロデュースした「風たちぬ」から以後、松本隆さんの歌詞が
すごく好きだったからです。松本さんの歌詞はかなり作為的だから好きなのですが、
夏の扉は松本さんの作詞ではないですよね? 確か。だから、きっとハインラインの
この本とは関係ないんでしょうね。

前に戻る

ホームへ戻る