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2000年8月 四苦八苦

せっかく直したシステムをバックアップしておこうと、DriveImageというソフトで
バックアップを試みてまたまた苦労してしまった。
DriveImageforCDRですんなりCドライブのイメージをCDRに焼き付ける予定が
なんとプレクスターのCDRWを認識しない。調べてみるとプレクスター自体は
このソフトでは使用可能なドライブだった。問題はプレクスターへ行く前の
SCSIドライバだ。このソフトは完全に元の状態をコピーするために
DOSで動作する。一般的なDOSのSCSIドライバはソフト起動時に組み込まれるのだが
当マシンのSCSIボードはこれらのドライバではだめなのである。
ボードに付いてきたCDの中にDOSドライバも入っているのだが、なぜか
それをconfig.sysにいれてもうまく動かない。悪戦苦闘したがどうにも動かず
DriveImageforCDRではなく普通のDriveImageでハードディスクにイメージを保存した。

もう一台のPCはCDRがないのでハードディスクに保存するしかないのだが、あまり
空きがない。そこでMOに保存しようと思った。こちらのマシンのSCSIボードは
標準のアダプテックだったからドライバは問題なく動いたが、ここで初めて
MOに色々ある事を知った。
DOSは512B/セクター、のものしかディスク操作ができない。128MのMOまでは
512なんだけど、640Mの奴は2048B/セクターなのだ。
つまりCドライブのバックアップに使いたい大容量の640Mは
どうやってもDriveImageでは使えないのだ。
文章で書くとたった4,5行の事だけど、ここまで分かるのに
半日かかってしまった。。とほほ。

それにしてもこのソフト、標準のままで動かないととっても大変。
いまどきautoexec.batやconfig.sysを書き直したりドライバを探したり
する人って少ないと思うけどなぁ・・

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自販機の時代

フィルムプリンターの調子が悪いという。現像に出すと
色がおかしかったりオブジェクトが抜けていたりするという。
新しい機種に買い換えたいという。「どれどれ?」と確かめて見ようとすると
フィルムプリンター以前に本体のマックがすこぶる調子が悪い。
フリーズしまくりでまともに動かない。
思い切ってまっさらにしてOSから入れなおし、その後パワーポイントで
いくつかスライド出力してみた。現像して見てみると、綺麗な出来あがりだ・・

2日間そのマックにかかりきりになったが大変調子よく動くようになったので
安心して今朝来て見ると、、、今度はPCがフリーズしている。
おかしくなったマシンをそのままにしてメモも残さず帰ってしまう人がいる。
PCは信じられないくらい壊れていた。デバイスドライバがあるべきディレクトリが
消えている。一体全体なにをしたらこうまでシステムが壊れるんだろう。
どうにもならずこれまた本体をフォーマットし直してOSから入れ直す。

共用のマシンはよく壊れる。
原因のひとつに、外国から来た人たちがよく利用するからだというのがある。
しかし彼らを受け入れた部局の人間がなぜもっと教えてあげたり
めんどうをみてあげないのだろう。
人間関係の希薄さが共用品のルーズな使用を生んでいる。
そして日本人もまたろくにマニュアルも読まずに適当に使って
うまくいかないと”もっとバカチョンな機械のほうがいい”なんて
言う。

まるで自動販売機のようだとふと思う。
互いにコミュニケートをとらないですむ。
お金をいれたら中でどうなってるか分からないけどジュースがでてくる。
自販機に慣れている人のあいだで切歯扼腕している私はさしずめ
つぶれかけた菓子屋のおばさんというところか。



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危機管理の心構え

セキュリティ対策のキーポイントとして危機管理の記事がありました。

1.首相の脳こうそくに学ぶ
2.有珠山の噴火に学ぶ
3.日比谷線事故に学ぶ
4.空き巣に学ぶ
5.交通事故に学ぶ
6.マーフィの法則に学ぶ
7.ダイオキシン汚染に学ぶ
8.火災からの避難に学ぶ
9.社員の犯罪に学ぶ
10.価値観の違いに学ぶ

をいをい!って感じでなんだか変な例がずらっとならんでますが、結構説得力があります。

1から学ぶことは、緊急事態が発生した場合、すぐに対応できる準備をしておくこと。
危機管理マニュアルに沿う形で対応をすすめるとともに、「責任者」を明確にしておくこと。
「空白」をつくらないこと。(サッカー協会に聞かせたい)

うーん、なるほど。じゃあ、2は?これは、危険地帯で生活するという認識と決意のもとで
危険が迫っていないか監視しておくこと。(ディフェンダーの決意ね)

3では、自分の会社の社員が事故に遭遇しているかどうかの確認を急いだ企業と何もしなかった企業の
例をあげて、何をもって非常事態と認識するか、をきめておかなければならないということ。
(チームとしてのコンセンサスが必要なのね)

4では、現場を触るな。証拠を残しておけ。
5は、トラブルが発生したとき冷静になって何をすべきをよく考えろ。
6は、不吉な予感がしたときはちょっと手を止めろ(笑)

7は、他人のトラブルをみたら自分の安全性を確認しろ。人のふりみてわがふり直せって奴ね。
8は、サーバー室の避難経路を確保しろ。(た、たしかに・・・急に現実的な危機だわ・・)
9は、プライバシー問題を明確にするために利用の許可の時点からはっきりと示しておけ。

10は、組織としての一貫性を保ちひとつの危機意識をもつことが大事であるということ。
ひとつの組織の中で担当者がバラバラの危機意識しか持っていないというのは問題です、だって。

ふうぅう。
こういう組織になってもなお、さらに一番大事なものがまだあって、それは「機転」。
これがむっちゃ難しい。マニュアルにないものなんだもの。

危機管理への道は遠い・・・

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2000年2月1日

サーバーのハードディスクがつぶれると、かなりのショック。
いろんなプログラムと設定ファイルが消えてしまった。サーバーマシンなので
とたんに『メールが読めません』『プリンターが使えません』
『メーリングリストはどうしたの?』などなど、、。バックアップし忘れた
ものもあって、最悪。
特にメーリングリストがやばい;
どこがいけないんだろう。どうしてもpermissionでひっかかって、うまく
動かない。cmlというのを使っていて、HDが壊れるまでちゃんと動いて
いたはずなんだけど。。年末にY2K対策の関係でSunOS4.1.3
だったのを4.1.4にあげた時から実は動いていなかったのかもしれない。
新しいsendmailだとだめかもしれないと思ってはいたんだけれど、
どうしよう。

建物の基幹LANを光ケーブルにするネットワーク整備工事がもうすぐ始まるが
もうどんどん私の手にあまるスケールになってきた。
どこかに蒸発したいなぁ。。そんな気分になってしまうのも
トラブル続きのせいなんだと自分に言い聞かせてる。
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2000年1月28日

ホームページ書き換えのニュースが連日のように流れる。
きっとパスワードの管理がずさんなだけだと思うが、ニュースの出し手の方は
科学技術庁のWSは我が国最高のWSだろうから、これは大事(おおごと)だ!
みたいな言い方をする。
科学技術庁のWEBサーバーは最上位機種ではないと思うが、たとえそうだったとしても
機種とセキュリティとはあまり関係がない。

セキュリティはプログラム上の問題だし、OSの問題でもあるが、
UNIXマシンの高低にはあまり関係がない。
それに各省庁のWEB管理者がネットワーク管理者としてレベルが高いか
どうかもかなり疑問だ。
この手のレベルの高い人材は限られているし、それほど各省庁にいるとは思えない。
ネットワークの専門家がそもそも省庁のWEBサーバー管理者なんかに
なるだろうか。

いまでもたいていの大学や機関で管理者をやっているのは
専門職としてではなく、研究者が管理者を兼ねてやっている方が
多いと思う。
なぜかというと、大学や研究所にはそのような役職がないからだ。
例えば会計や庶務などの事務職はネットワークの専門家など
ひとりもいないし、教授、助教授、助手といった研究者は
それぞれの研究が主な仕事だ。ネットワークなどが専門である
人は情報関係に限られているが、彼らさえもネットワークの管理が
専門なのではない。そしてネットワーク管理という技官を雇用
できる部局はほとんどない。技官を採用するとしたら研究補助として
雇用することをどこでも優先するだろう。定員削減の現状で新しい
ポストを作ることはとても困難なのだ。

であるからして、たいていの部局では急激に発展したネットワークの
管理を、パソコンに強い(強そうな)院生や助手に兼務させている。
アドレスを振るだけで特に何もサービスをしない部局もあるし、
積極的に整備している部局もあるが、それはその管理者次第である。

今度の事件でネットワーク管理の重要性が認識され、管理者養成や
ポストの設置などが行われれば良いのだがどうだろう。