地味めがねくんヒーローというカテゴリーのドクター・ロンリーを読んでハマりました！
ちなみに原題はＤｒ．ＨＵＮＫっていうんだけど、hunk なんて名詞を初めて知りました。
セクシーで強くたくましい、いい男　どちらかというとムキムキっとしたセクシーさのようで、
NYのＨＵＮＫダンス(リンク張り直しました)　ここを見て笑いに笑いましょう。

ごほんっ、えー、さて、彼女の作品はたいていヒーローがヒロインに惚れて一生懸命に
アプローチする話で、その一生懸命さが切なくて胸きゅんなんです。
ヒロインもおバカじゃなくて信じられる。
「理想の結婚」が一番好きかな。「愛された記憶」はもうちょっと最後のページを増やして
書き込んでほしかったなぁ。

彼女の作品は、すべてではないですが「奇妙な味わい」をもっていて、人を描く上手さがあります。
Ｔのわりに、近づくまでのところの方が上手くて、ホットシーンは控えめ。
「愛された記憶」のラストの線香花火の最後みたいなあっさり感は
作者の限界かもしれませんね。
そこまでが物凄い良いので、もったいないなぁと思わずにはいられません。
ロマンスＨＱにこだわらずに話作りをしたほうが冴える人なのかも、です。

「抱きしめていて」はこれが何故にHQ？何故にテンプテーション？という物語。
ロマンスと考えるとわくわく感が少ないのですが、奇妙な味わいの物語と考えると
読後にだんだん味がでてくるような話で、実は不気味で切ない話です。
ゴシックロマンスとして書き直したら面白いのに、と思う本です。

翻訳されている彼女の作品は全部読んでしまったので、未訳の原書を買ったけれど、
現在はもうどこにも書いていないようなので、これが残念・・。