SIGNET リージェンシーに沢山の作品を発表している。 出会いは、海外のレビュアーで推していた人がいたのでたまたま読んでみたというだけだが、 作風が驚くほど古めかしく、ほとんどオースティンの世界。 読み始めてしばらくは、もしかしたら何も起こらないのではないか、と焦ってしまうほどだ。 ジェントリーたちの生活の通りに、彼らの時間の流れに沿って彼らのあれこれが進む。 非常に知的で抑制されているので、はめをはずさない点に苛立ちを覚えるかもしれないが、 巧みなストーリー、ほどよいユーモア、鋭い人間観察を楽しむ事ができる。
カテゴリー | 題名 | 過去 | 出版 | ジャンル | ヒロイン、ヒーローの名前 | 感想 | 一言 |
SIGNET | LORD RICHARD'S DAUGHTER | ヒロイン一家は5年前にアフリカに伝道のために渡る。ヒロインの母は4年前に死亡。父は半年前にライオンに殺された。 | 1983 | 1814年 安定を求めるヒロイン | Crewe公爵の孫娘Julianne Wells(19)、 アフリカやアラブで働く密使 Denham伯爵John Champernoun (37?) | 落ち着いていて肝っ玉のすわったヒロイン、いいですねぇ。 結婚や家庭に縛られるのを嫌うヒーローは、ヒロインを忘れようとしても忘れられず、ヒロインの婚約を壊そうとがんばる(笑)。 | うふ |
SIGNET | The Guardian | ヒロイン7歳のとき父死亡、8才のとき母は伯爵と再婚、5年前ヒーロー密輸の罪をかぶりジャマイカへ。 | May-97 | childhood lover、再会(5年)、 命を狙われるヒーロー | Weston伯爵未亡人Annabelle Grandville(23 4才の息子)、 後見人Stephen Grandville(24) | よくある設定だけれど古典的で巧み。貴族社会の描き方といい、社会情勢や社会運動といい、会話のなかでリアルに描き、物語がどんどん濃くなって。。あぁ、なんという誤解・思い込み、、これが最後まで続けばよかったんだけど、途中であっさりと。。ヒロイン、もっと周りの人の気持ちに気付けよー! | つらい |