Joan Wolf ジョアン・ウルフ 2009年11月初出
SIGNET リージェンシーに沢山の作品を発表している。
出会いは、海外のレビュアーで推していた人がいたのでたまたま読んでみたというだけだが、
作風が驚くほど古めかしく、ほとんどオースティンの世界。
読み始めてしばらくは、もしかしたら何も起こらないのではないか、と焦ってしまうほどだ。

ジェントリーたちの生活の通りに、彼らの時間の流れに沿って彼らのあれこれが進む。
非常に知的で抑制されているので、はめをはずさない点に苛立ちを覚えるかもしれないが、
巧みなストーリー、ほどよいユーモア、鋭い人間観察を楽しむ事ができる。
カテゴリー 題名 過去 出版 ジャンル ヒロイン、ヒーローの名前 感想 一言
SIGNET LORD RICHARD'S DAUGHTER ヒロイン一家は5年前にアフリカに伝道のために渡る。ヒロインの母は4年前に死亡。父は半年前にライオンに殺された。 1983 1814年 安定を求めるヒロイン Crewe公爵の孫娘Julianne Wells(19)、 アフリカやアラブで働く密使 Denham伯爵John Champernoun (37?) 落ち着いていて肝っ玉のすわったヒロイン、いいですねぇ。 結婚や家庭に縛られるのを嫌うヒーローは、ヒロインを忘れようとしても忘れられず、ヒロインの婚約を壊そうとがんばる(笑)。 うふ
SIGNET The Guardian ヒロイン7歳のとき父死亡、8才のとき母は伯爵と再婚、5年前ヒーロー密輸の罪をかぶりジャマイカへ。 May-97 childhood lover、再会(5年)、 命を狙われるヒーロー Weston伯爵未亡人Annabelle Grandville(23 4才の息子)、 後見人Stephen Grandville(24)  よくある設定だけれど古典的で巧み。貴族社会の描き方といい、社会情勢や社会運動といい、会話のなかでリアルに描き、物語がどんどん濃くなって。。あぁ、なんという誤解・思い込み、、これが最後まで続けばよかったんだけど、途中であっさりと。。ヒロイン、もっと周りの人の気持ちに気付けよー! つらい


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