更新記録 2007年 6月1日から2007年7月31日まで
あれまっ!
書かないでいた間に、何冊か(Naomi Horton、 Helen R.Myers、ジュディス・マクノート)
読んだのだけれど、その感想は今度ということにして、
Carla Kelly である。
Carla Kelly 「The Lady's Companion」(1996)
あぁ、なんという美しさ、心にしみる優しさなんだろう・・。
リアルな人間たちの愚かさや弱さが随所に顔をのぞかせるのに、この清々しい気品ときたら。。
リージェンシーがそれほど好みではない私が、読み終わったやいなや、必死でカーラ・ケリーの本を
探してしまった。
〜令嬢も〜卿も舞踏会も社交界もでてこない、伯爵やらドレスやら美食もない。
階級の違いを乗り越える愛だけれど、悲劇的でもない。
舞台はワーテルローの戦いから5年がたっている。
かつて大佐の妻に命を救われた恩で、大佐とその息子に12年(7年)使えてきた軍曹は、
今、その夫と息子を戦場で失い未亡人となった伯爵夫人の農場管理人として(5年)仕えている。
彼が物語のヒーローだが、もちろん貴族ではない、貴族でないどころか、彼は
親の顔も知らない孤児院育ちのウェールズ人で、盗みの罪で鞭打ちの刑に
あっていたところを伯爵夫人に救われたのだった。
一方、ジェントリーの娘のヒロインは、賭博狂の父親のせいで、母の形見を失い、
家財産を失い、おばの家にやっかいになるはめに陥る。 持参金ゼロ、賭博中毒の
父親、到底結婚の望みはない。 だからといって、このまま「可哀想な
サー・ロドニー・ハンプトンの娘」として、ていのよい伯母の小間使いとして
使われるくらいなら、外に出て働こうと決心する。
この時代、貴族、ジェントリー階級の女性が、働くというのはとんでもない事なんだね。
「自負と偏見」を思い出してみても、父親が死んだら家屋敷はあのミスター・コリンズに
取られてしまうってのに、誰ひとり、階級を落として働く、という事は考えもしない。
貴族地主階級の世界にとって、労働者階級の人間は、人間じゃなくて、お役目、
執事や家政婦や洗濯女、といったものでしかないんだ。
この本のヒロインも、働き口を探すと伯母と父親に言ったとたん、家名の恥だ、
勘当だと言われてしまう。「ハンプトンの者は誰ひとり働いたことなど無いのだ」
伯爵夫人の亡き息子の妻は、再婚が決まり、義理の母の世話係を探していたが、
何人送っても、早々に帰されてしまい、困り果てていた。そこに、どうしても
やらせてほしいと頼むヒロインがやってきて、、
コンパニオンなど要らぬと言う頑固な老伯爵夫人に、ガッツとユーモアでヒロインが
立ち向かう、
なんていうんじゃよくある話なのだが、それがそうではない。
生まれも育ちも最低の、農場管理人ヒーローと、腐っても特権階級のヒロインの、許されぬ愛の苦悩、
っていうんじゃよくある話なのだが、それがそうではない。
老伯爵夫人とヒーローとヒロインには3人3様の、よじれるような苦しみと悲痛があって、
それぞれがガッツとユーモアがあって、慈しみと優しさがあって、
表紙絵は、金色に輝く小麦の丘である。
ワーテルロー小麦、これがこのストーリーを支えるもうひとつの背骨で、雪深い冬から
始まり、夏の嵐に打たれ、なおも立ち上がり、美しい秋の日に黄金の穂を実らせる。
デザイア程度の薄い本なのに、これほど豊かな背景と完成されたストーリーが
詰められるんですねぇ。
ヒロイン、スーザンの気持ちのよいことときたら! いい娘だなぁ〜・・・
ヒーロー、ディヴィッドの素晴らしい献身と熱愛ときたら! あぁん、素敵すぎっ
そして老伯爵夫人の、尊厳に満ちた面持ちときたら。うるる。。
あぁ、Carla Kelly をもっと読みたいっ!
less than perfect リストを作った時から、なんとなく気になっていた
「REFORMING LORD RAGSDALE」だけれど、これ、人気あるんですよねぇ。
本の値段が
最低ラインでも23ドルくらいするし、日本までの送料入れたら4千円近くなる
んだけれど、、
えぇいっ、ままよ。ポチ。
他にもポチ、ポチ、ポチ、、全部薄い本だというのに、あまり人には
言えない総額になってしまった・・・(爆)
あまり古本市場に出回らなかったり、高い値がついていて、わざわざ買うのが
ためらわれるような本は、どんなジャンルにもつきものだが、
ロマンス本にはまって4年、、運よく町の古本屋で見つけたり、親切にも貸して
いただいたりして、
そういったロマンス本をほとんど読んでしまった。
ところが、どうも出会えそうにないなぁと思っていた本があった。 それがこれ。
ジュディス・マクノート S「言えないことば」
灯台もと暗し。。何度もHQを貸してもらった事がある友人が所有していた。
あらま。
そういえば、わたし、これを探しているって言ったことなかったかもねぇ。
わたしの探求リストがすべてクリアされてしまうのが寂しかったのかな(笑)。
さて、かいつまんで言えば、正体を隠してるヒーローと、「愛してる」といえないヒロインのお話なんだが、
皮膚感覚は長〜〜いのに、物理的時間は短い話だ。
小さなシーンがほんま、上手い。読み出すと、すぐに、あぁ、この人たちはおばかさんじゃないと安心できる。。が、
安心したのもつかの間、(本当のことを言わないヒーローも悪いが)怒涛の求愛に
心が揺れて、悩んでおびえて噛み付いて、答えを見つけられずに苦しむヒロインに
イライラを感じてしまう。
自分の悩みをヒーローに言ってみたらいいのに、、あぐぅ、、一方的に
要求するヒーローもヒーローなんだっ、、あぐぅ、、、歯を食いしばって
読んで、、
はたと考えてみる。
待てよ、、出会ってからたった3週間で結婚する話じゃないか。悩むな!って
言うほうが無理があるわい。
わずか3週間、それも故郷を離れた異国の地で、なんと正体を隠してる相手と、しかも元夫のDVのために心も体も傷ついているヒロインが。。
う〜むむ、もしかして、これはものすごーーく決断が早い話だったのね。
なんで読んでいる時って冷静な目になれないのかなぁ〜(笑)。
ヒロインの両親(とくに母親!)と神父さん、味がありましたね〜。。
ぼちぼちと読んでいるのは、Jan Burkeの短編集。
昨晩読んだのは、「The Mouse」
あぁ、これ、好きだなあ。
誰もが心の奥のほうにしまいこんでいる子供時代の恥辱や悲しみを、ポケットのねずみという
語り口で、しんみりと聞かせてくれる。
ジャン・バーク、ほんま、こんなに上手いとはなぁ・・・
昨日書いたマクノートの「言えないことば」。。なんとなく入手し難い本だと
頭っから思い込んでいたんだけれど、あらやだ、150円で売ってるじゃないの。。
たまたまわたしが見つけられなかっただけなのね。。。
さて、Carla Kelly よりも前に読んでいたけれど、感想があとになったのはこちら。
Helen R Myers SS 「WATCHING FOR WILLA」(1995)
静かな田舎の町外れに立つ大きな家を買ったヒロイン。
救急ヘリコプターのパイロットだった夫が嵐のなかの救援活動中に亡くなってから、
はや数年。
彼女はファンシーグッズのお店を始めて成功している。
引越し前の掃除をするつもりでやってきた彼女は、水道がでないので、
業者に連絡を取ろうとすると、電話もつながらず、仕方なく隣宅を訪ねる。
町外れにたっているのは、彼女の家と、隣の家の2軒だけなのだが、
その隣の家には、人間嫌いで有名なホラー作家(ヒーロー)がひとり暮らしていた。
彼は3年前に自分の操縦するセスナ機が墜落して、車椅子生活となっていた。
電話を貸してくれ、と頼むヒロインに、のっけから失礼で無礼な態度をとるヒーロー。
ほどなくしてヒロインの家に気味の悪いメモが届き、戸口には女の下着が
置かれ、町では殺人事件が起こり、ヒーローの離婚した妻が逆上して現われ、、
最初のうちは、超感じの悪いヒーローに腹を立てていたヒロインだが、
ヤマアラシのように精一杯とげを逆立てているヒーローの傷つきやすさを
慰めたり、助かった命に感謝しないヒーローを叱ったり、、
わはは、陰鬱ヤマアラシヒーローは、メロメロわんこヒーローになってしまう。
しっかりしていてオバカじゃなかったヒロインに満足していたんだが、、殺人者が
彼女の家に放火して、そこにヒーローが呼び止める声も聞かず、飛び込んでいってしまうのが、ちょっとねぇ・・・
ストーカーや、元妻や、殺人事件や、横領や妬みなどなど、、あれこれ詰まっているが、
正直、ストーリーの完成度は低くて、雰囲気だけ楽しむに限る本だった。
ま、でも、傷を負って入院したヒロインのそばをかたときも離れず、医者、看護婦、
世話になった刑事たちを煩そうに無礼に追いやるヒーローが、なんかいいんだわ(笑)。
あなたはどうしてわたしにはとっても優しいのに、他の人にはテロリストみたいな
態度をとるの?
ふんっ、俺はあいつらを愛してるわけじゃないっ。
仕事で使っているワークステーションのエディターをemacs22.1にする。UTF-8もすぐに見れるし、便利だなあ。
家の古いパソコンはMIFESだけれど、それもemacsライクなキー設定にしてあるんだ(笑。
ちょこまかとロマンスミニレビューを更新。ルース・ウインドやマリリン・トレーシーなど。
ルースのアテナシリーズを読んだけれど、感想はう〜ん・・・。
作家連作シリーズを真面目に書いてくれるルースに感謝したいけれど、でも、なんか、
リーグが違うというか浮いてるというか。。
おつむよりも顔と体が売りのBFとベッドをともにしてるけれど、もちろん真剣じゃなくて、この話で本物の恋に出会うってヒロインが、う〜んん。
わたしは、ルース・ウインドの清潔感が好きだからなぁ・・・
「Bliss」の「ラブ・スパイス」(インド系ヒロインの話ね)を思い出したワ。
ま、路線変更なのか?!と思ったのは出だしだけで、あとは、ルースらしい生真面目さ
で、テロリズムと平和についての話だったけどね。
アテナシリーズ合本は、ほんま、勘弁して欲しい。。もひとつの話、ハーパー・アレンは、、読みづらいったらありゃしない!!だった。
一人称物語は、作家の力が如実に表れるんじゃないだろうか。
話はいい加減だし、ぐだぐだうっとうしいし、ルースのためじゃなかったら絶対に
買わなかった。
Naomi Horton SIM「Born To Be Bad」(1994)
殺人の濡れ衣を着せられた男(ヒーロー)が4年の服役のあと脱走。。自分をはめた保安官に
復讐しようとする。
これ、よく出来てるんだ。
たいしたことない話ではあるけれど、それなりにストーリーがまとまっていて納得できるし、
なによりヒロインが抜群に良いの。
怪我したヒーローを匿うヒロインは、新聞記者の夫を3年前にひき逃げで亡くしているんだけれど、実は、死んだ夫は4年前のヒーローの事件を調べていたんだよねぇ。
幸薄いヒーローだから、幸せって奴に臆病なんだ。
ヒロインは去ろうとするヒーローを、簡単には逃がしません!(いいぞっ)
先の週末は列車に揺られての小旅行。。美味しいものを食べて、古本屋を覗いて、ホテルでのんびりとしてきました。
というわけで、万博観戦をまたもやパスしてしまい、あぁ、もうどれくらい生観戦してないんだろう。
見た映画は「300」
あいたた。。正直申し上げて、800円の割引券で見たから心おだやかに
映画館を出る事が出来ましたが、もし定価で見たとしたら、、
ごらぁ〜っ んのやろーー!! おもろくないぞっ 血しぶきがくどすぎるぞっっ
非西洋人をバカにするにもほどがあるぞっっ ムキムキつるつるばっかしじゃねぇかっっ
ってところでした。
ジェラルド・バトラーの太ももは素敵でしたけどねぇ・・
さて、旅先で本のカバーにするために、B4サイズの和紙を数枚購入しました。
外でおおっぴらに読むにはちょいと恥ずかしいロマンス本に、いつも紙のカバーをつけて
持ち歩くのだけれど、カバーは意外に早くにボロボロになるんですよねぇ。
布で手作りカバーをつくるほどマメじゃない、だからといってコピー用紙のような紙だと嫌な感じだし、ラッピング用の紙は往々にして大きいし薄いし、、
紙質、手触り、厚さ、色など今までで一番気に入っていたのは、ケーニス・クローネの
お店の包装紙。
ケーニスのお菓子よりも、包装紙が欲しいが、包装紙をゲットするために、わざわざあそこのお菓子をちょこちょこ買いに行くっていうのもなぁ。。
そんな悩みが一挙に解消〜。 消耗品と割り切れるお値段で、厚く色も濃くて下の表紙絵が
透けず、かつざらっとした手触りが心地よい。
よし、これで未読本を減らすぞー(^o^;;
念願だったセクスィー部長をやっと見ることができた。
しゃりり〜ん、、わはは、なんだか、いすぱにょ〜るですわね。
朝からこんなものを見てしまい、出勤するのが遅くなってしまった(爆)。
だらだらと本を読む。
バーバラ・カートランド「さまよえる貴婦人」(1977)
いやぁん、好みだわ。 けなげで誇り高く心優しいヒロインといい、男気のある伯爵ヒーローといい、
ほっこりと楽しむのに申し分ない。
分厚いロマンスを読む根気がどんどん薄れているのは、年のせい?
映画を見るのと同じぐらいの時間で「にゃは〜」と楽しめたらいいんだけどなぁ。。
だが未読の山をがんばって消化せねばっ
Robin Lee Hatcher 「Chances Are」(1996)
アメリカン・ヒストリカル。
正直言って、あまりにもお約束展開の水戸黄門世界。 驚きも何もない。
わたしは、清く優しく美しいロマンスが嫌いではないが、これはちょっと新鮮味が薄すぎる気がした。
ヒロインはシェイクスピア役者、2年前に夫は女と出ていったっきり。子供2人抱えて
興行の旅を続けていたが、旅先で娘が病に倒れる。
揺れる馬車の旅を続けると娘の命が危ないというわけで、ワイオミングの寂れた町
その名も Dead Horse ちゅう名前の町で、旅の一行に別れをつげ、
牧場の賄い婦兼家政婦に雇ってほしい、どうか助けてくれ、と、牧場主に懇願する。
牧場主ヒーローは、元はサンフランシスコの裕福な法律家。7年前に自分がたづなを
にぎった馬車の事故で母親を死亡させてしまい、自分自身も片目を失ってしまう。
父親に責められ、婚約者に去られ、、自責と失意の念で、故郷を離れ、遠いこの地に
牧場をひらき、牧場頭以外誰にも会おうとせずにこもっていたところ、現れたのが美しいヒロイン。。
ってわけで、話は予想どおりに進み、愛し愛される人生をもう一度ふたりで築こうとヒーロが求婚するが、ヒロインは夫ある身の上。 さあて、どうなるか、ってわけだが、これが。。。
都合よいストーリーで、ちょっとがっかりする。
同時進行するサブキャラのロマンスは胸きゅん。アル中で一度は人生を棒にふった中年医者(42)がDead Horse に移り住んでいるんだが、せっかく断ったお酒を、また飲まずには
いられないような事が起こるんだよねぇ。 Doc のことをずっと思っている男勝りのWrangler、Gertie(25)が、酒場で泥酔してるDocを背負って馬にのせ、山奥の小屋に連れていき、、
( へへ、Doc たちのストーリーは、マレリーの「愛は魔法でなく」に似ていて超好み )
この話は一般ロマンスではあるけれど、めぐりあったのは神様のみわざ、愛によって魂の救済はなされる、といったメッセージが強く感じられる。
わたしからすると、これで十分にキリスト教的だと思うんだが、作者は不満だったのか、
手を加えて「SPEAK TO ME OF LOVE」(2003)と改題し、Inspirational カテゴリーで出した。
クリスチャンロマンスとなると、もしかして、Doc の話は無くなったのかな?
不思議なもので、作者本人は書き直して元より良くなったと思ったのかもしれないが、
読者の評価は「Chances are」の方が高い。
久しぶりの万博観戦。
「ガンバー名古屋グランパス」3−1
先日のコロンビア戦にイナが先発したにも関わらず、テレビ観戦すらしなかったという
わたし(爆)。 サッカーTV観戦はプレミアがシーズンオフになってしまうと、
すっかり低空飛行で。。すまんです。
さて、ガンバは、というと、なんやしらんうちに勝ち点を重ねてトップを
走り続けている。
そういうあとで、わたしが観戦にきた日に負けたりでもしたら、、
嫌やわ〜。。頼むし、すかっと勝ってほしいわ〜。。
その願いもあわやむなしく終わるかと思ったほど、前半は低調だった。
ま、暑いしねぇ〜・・ 午後4時からの試合だというのにカンカン照り状態だから、
前半は飛ばさないようにしてるのかな。あまり動きを伴わない足元へのパスを
読まれて、ほとんどグランパスに取られていたし、シュートも運から見放されていたし、
こりゃ、やばいわ、良くて引き分けか、なんて考えてしまったが、後半から入った
バンちゃんや家長君の動きに助けられ、いつしかガンパペースになっていた。
3点目なんて、信じられないくらい鮮やかなミドルレンジのシュートで、
「え?!バレーってこんなシュート、打てるのっ?!」
試合後、選手がバックスタンドにやってくる様子が、開幕の頃とは違っていて驚いた。
だらだら歩くんじゃなく、観客席を意識しながら歩いている。
ハッシーは特に目立って、観客席に何度も手を振る。やっぱり代表に呼ばれた後って
違うんだなあ。
ということで、祝杯を重ねてから帰宅(笑)
あいややや、またしてもやられた。。
Carla Kelly ってなんて上手いの。。
この間と同様に、他にも何冊か読んだ本はあるのだが、Carla Kelly の
「Libby's London Merchant」(1991) について書く。
リアルタイムの読者ではない人間が、この本を読むには十分な注意が必要だ。
スピンオフをうっかり先に読まないこと。スピンオフの裏書や要約をちらっとでも
読んでしまうと、大損をすることになる。
運よくネットでその注意書きを読んでいたので、まっさらな状態でこの本を読めたのは良かったんだが、、、
うわぁぁ、一体この話はどうなるの、気になって眠れないわ!(チクタクチクタク)、、や、や、やばい4時になってしまう、、
はぁ。。絶句。。 まさかとは思ったけど、、
ああぁ、わかるわ、、なんか、よくわかるわ、、うるうる、、
と、深夜に(明け方に?)ひとり興奮して大変だった(笑)。
よくあるリージェンシーロマンスの構造をのっとっているのに、なんで、
こんなに独特でリアルなものが作れるのかなぁ・・
ケント州の叔父の家で障害児の弟と共に暮らすリビーは大変美しい娘だが、持参金がない。父親が商人の娘と結婚したことから祖父の不興を買い、遺産からはずされたのだった。 父亡き今、叔父の家で家事手伝いをしている。 同居する従姉妹のリディアと仲良く暮らしているが、リディアには伯爵家との縁談話が進んでいる。
隣接する土地には、素封家クック家が暮らしているが、当主はリビーの精神遅滞の弟を
大変嫌っている。その息子アントニーは、ジェントルマンの家でありながら、医学を学び、医者と
なっている。
ユースタスなんて名前、ぞっとしちゃうわよね、そんな名前の男と結婚するなら
Dr.クックと結婚したほうがまだましだわ、、きゃははは、、 と言われるように、
Dr.クックは、体の大きなぶおとこで、強度の近視でいつもメガネを落として
探している、不器用な男だった。
さて、伯爵家の息子ユースタスは、というと、「資産家で有名だとは言え、たかが男爵のエイムズ家の娘と
結婚するなんてなぁ、、もし不細工だったら縁談を断りたいなぁ、、」などと
考え、親友のKnaresborough 公爵に偵察に行ってくれ、と頼む。
この一年ほど酒びたりの公爵ベネディクト・ネズビットは、煩い母親や姉から
逃げる口実に、チョコレート行商人から商品箱をいっさいがっさい買取り、
商人に身をやつして、ケント州にやってくる。
彼らの家の前で、ちょいと馬車をこかして、事故を装って一晩ほど泊めて貰おうと
画策するが、飛び出してきたウサギに驚いて、本当の事故を起こしてしまう。
ネズビット・デュークと名乗った彼を助けたのは、もちろん、Dr.クックとリビーである。
脱臼した肩を直し、外傷の治療をしたのち、ドクターはネズビットの手の震えに気づく。
家具や置物をひっかけたり倒したりしながら部屋までやってくるDr.アントニー・クックは、作者がヴィンセント・ドノフリオをモデルにしたんじゃないだろうか、と思える
くらい、イメージがぴったりなんだけれど、一見、ちょーどんくさいドクターの、
人の心を見つめる目は限りなく英知と慈愛に満ちている。
最悪の2夜の後、正気を取り戻したネズビットに、ドクターは尋ねる。
引き止めておく理由がないけれど、しばらくここにいたらどうか、と。
ネズビットを叱咤激励して看病するリビーは、しなやかな強さとユーモアを忘れない。
ワーテルローの戦い以降、酒を手放せなくなった公爵ヒーローの心の傷が
癒されてゆく、、、
っていうんじゃ、よくある話だと思うでしょう。
わたしもてっきりそう思っていたけれど、そうじゃない。(いやぁ〜ん、言いたいけど、でも、言えないわ)
薄い本のなかに、愛の予感や興奮、優しさや苛立ち、手に入らない絶望と不安が
あますところなく込められている。 Carlaは、階級や貧富や障害の差による
住み分けといった当時の社会の様子を冷静に描くが、辛らつすぎず、お説教臭く
なく、ユーモアと気概をもって表現してくれるから、読んでいてとても気持ちが
いい。
こんな薄い本なのに登場人物がいっぱいいて、一人ひとりに血と肉がかよっているし。
障害児の弟ジョゼフと、彼を嫌うドクターの父親が絡むサブストーリーも泣けるんだ。
ってわけで、よおしっ、スピンオフ「One Good Turn」を読むことにしよう!
分かってる、寝なくちゃいけないって事。
二晩続けて徹夜なんてやったらどうかしてるもいいとこだ。
読むのをここで諦めるふんぎりのために、パソコンに電源を入れ、
ちょっとだけ更新して寝る事にする(んだぞ>自分)。
昨日読み終えた「Libby's London Merchant」の続きとなる「One Good Turn」を
読み出したのが、間違いの元だった。
カーラ・ケリーったら、一体どうなってるの!
数ページ読み出しただけで、もう胸が詰まってきて、恐いくらい感情が揺さぶられて、
心臓鷲掴みで本を置く事ができなくなる。
「 The Lady's Companion 」がベストだと思ったけれど、これも勝るに劣らない
完成度で、わずか200ページほどの薄い本だというのに、、
いや、まだ半分なんだから、後半にがっかりするかもしれないけれど、もし後半も
前半と同じくらいに良いのなら、、やばいな。 (後半へ)
梅干を漬ける。
いつもと同じ3kg。
ハッシーのブログを読んだ。。大笑い。。やっぱ、関西人だねぇ〜。
Carla Kelly を強く推すあちらのレビューやブログを読むと、
普段はリージェンシーを読まない、どちらかというと苦手だ、というレビュアーが
多いのに驚く。
かくいうわたしも、リージェンシーロマンスは、駅のキオスクで「ご当地殺人事件」を買うのと
似ていると思っていた口で、こうしてカーラ・ケリーの本を読んで、どかんと雷に打たれたわけだ。
彼女の作品のうち4冊を読んだにすぎないし、ベストと言われているものをまだ
全部読んではいないが(ポチはしちゃってるけどネ)、
今売れているコンテンポラリやヒストリカルの本で、彼女の作品に肩を並べられるものは
そう多くは無いだろう。
それほどに歴然とした力の差があるのに、出版社に大事に扱われていないと
嘆く声が多いのは本当に残念だ。
SIGNETは、4作品だけリプリントを出版したのみで、その他のSIGNET作品は古本を探さねばならない。
厚いだけで中身の薄いリージェンシーPBより、カーラ・ケリーの作品を再版すべきだなぁ。
彼女の原書古本はとても高いし、一軒のネットショップでまとめて探すことができず、
あちこちから手を入れなければならないが、その価値はある。
「One Good Turn」(2001)
正直、前半の方が断然出来が良い。あの圧倒されるような導入から、謎が解けてゆく
後半までスムーズだったが、カタストロフィーは起こるべくして起きたようで、残念なことに
やや新鮮味に欠けた。とはいえ内容は衝撃だった。
今のところ、個人的には「The Lady's Companion」が99点
「Libby's London Merchant」が95点
この作品が92点、感想を書いてないけど「Miss Chartley's Guided Tour」が85点と
いったところかな。
80点、90点といっても、カーラ・ケリーの本だと思うからこそ、彼女の
もっと良いのを知ってるからこその点数で、並のロマンスと比べたら、そもそも
レベルがまるで違う。
さて、物語の舞台は1818年、多くの登場人物が、Badajoz やワーテルローを、
戦争の傷を、引きずっている。
1812年、イベリア半島でのイギリス、フランス、スペイン、ポルトガルの戦いは
Badajoz でターニングポイントを迎えた。
この市の陥落以降、ナポレオン側は、退却を強いられる。
Badajoz での勝利は、長く辛い雨の行軍と激しい戦闘でぎりぎりにまで高まっていた
兵士たちの狂気を解き放った。 陥落後、悪夢の48時間、英軍とポルトガル同盟軍による
市民の虐殺、レイプ、破壊、強奪が続いたが、ほとんどの指揮官は止めようともしなかった。
後にBadajoz の女は耳をみれば分かると言われた。なぜなら、生き残った女たちの
耳たぶはちぎれていた。兵士たちが、フープ状のピアスを耳からちぎっていったから。
Carlaの傑出しているのは、困難な出来事を描くからといってメロドラマや悲劇調では
ないことだ。 深い洞察と巧みなユーモア。
そして、いつも驚くのは、たとえ1シーンだけ登場する人物でさえ、その人の癖や朝起きた
時の顔がわかる気がする卓越した文章力だ。 何度も言うが、わずか215ページの
本なのに、多くの人物が登場し、しかも皆、くっきりとした輪郭を持っている。
この物語は、戦争がもたらした傷(肉体も心も)からの再生、癒しと、
もちろんロマンスだけれど、なんていうか、主人公たちの恋愛の成就に限った話ではなくて、もっと広く愛を語っている。
例えば人を愛することで、困難な瞬間に正しい選択が導かれる・・
Badojozで自分の隊の兵隊を市内に出さなかった少佐がいる。
主人公は自分の部下の兵隊が市内に出て行くのをその時は何とも思わなかった。今は
自分を責めても責めたりないほど恥ずかしく思っている。
「あぁ、ゲッデス、なぜ君はあの時兵隊たちを出さなかったんだ・・・」
「出したかったとも! 身動きのできない兵隊たちを部下と一緒に積み上げた、
君と同じだ。 その山から一つ死体をひっぱり出してみたら、温かかった。
ぎゅうぎゅうに積まれていたからいつまでも温かかった! あの町など呪われろっ!
あぁ、腹をたてていたさ。。
だが、アンのことを思った。。もしも、妻のところに何十人もの兵士が、、と
考えたら、たとえ敵だとしても、、、わたしは出来なかった」
愛は男女間の愛に限らない、親兄弟、部下、雇い人、自分の周りの人の愛で
助けられる瞬間がある。
ヒーローの誠意ある愛の言葉も去ろうとする彼女を引き止められないっ!!てときに、
何が彼女を引き止めたのか、っつうと、それは、ちょっとしたモノなんだが、
それは、自分を息子のように愛してくれる執事が探してくれたモノなんだ。
執事の Luster が、ほんま、いいんだよねぇ〜
唯一にして最大の不満は、ヒーローの姉の変貌。
わたしだけじゃなく、他のレビューでも見かけたけれど、ほんとに変だ。
あれほど波長の合わなかった姉が、急に思慮深い姉になるシーンがあるが、いつもの説得力が
ない。
へっぴり腰の義理の兄と文句ばかり言っている姉、のはずだったのに、唐突で残念。
ここがなければなぁ。。
うわ、、家本さん、大暴れだったのね。。
黄色8、赤2ですと。
ガンバー名古屋のときに発作が起きなくて、本当に良かった・・・
ガンバはFマリと0−0で引き分け。
わたしは、松田にバカにされてた頃に刷り込まれたものが未だに抜けず、
「ガンバのような強いチームをゼロに抑えたのに次の試合は…なんてことにはなってはダメ」
Fマリ側がこう発言するのを聞くと、ほっぺたをつねりたくなる。
話変わって、カレン・ウィドン ・・・
とうとう翻訳されたのか、と思ったら、愛をしらない王女ぉぉ??
HQでのカレンの売り、シェイプシフターシリーズじゃないんすね。
作家連作シリーズでしか翻訳されない作家さんに仲間入り〜 _| ̄|○
目が覚めて外を見ると、雨が降っている。
うわー、なんて、わたしったら運がいいの!
おとといは激しい雨で、今日も朝から雨で、、それなのに昨日の万博はカンカン照り!
ナイターが始まる頃には日も翳り、観戦にほどよい涼しさでした。
「ガンバーFC東京」6−2
終わってみれば6点だけれど、先に2点取られた時は、向こうの方が出足が鋭いし、
川口に好きなようにやられてるし、マグノは消えてるし、ヤット君は脚が痛むのに
無理して出てるって言うし、、良くて引き分けか、、と思ったんですよねぇ。
一緒に観戦している友人と「ガンバも(シーズン半ばになって)ちょっと疲れて
きて勢いが落ちてるよねぇ・・」なんてぼやいて。
ところがっ
フタの放ったシュートがっ、、えっ、、、ネットに収まったじゃありませんか。
正直、観客席からはヘロヘロなシュートにしか見えなかったけれど、シュートなんて
もんは「決まってなんぼ」ですからねぇ。
0−2で前半を終えるのと、1−2で終えるのとではえらい違いヨ。
後半はガンバ側のプレスが厳しくなり(なんでいつも前半は出来ないのかなぁ)、
FC東京の運動量もがたっと落ちた。ゴール前に詰めてたマグノが決め、
ノーマークだったハッシーが決め、バンちゃんが出てからはお祭り状態。
いやぁ、バンちゃんのシュートは、ほんま気持ちが良かった。
魂がこめられているようなシュートでしたねぇ。
MF陣も良かったんだよ〜。
ヤット君は、今や風格っちゅうもんを漂わせて、ここって時に実に良い場所にいるんだ。
攻撃でも守備でも、実に頼りになり、体にだけは気をつけてくれと思わず手を
合わせてしまった(爆)。
そしてフタ。 昨日の試合はほんま、素晴らしい働きだったわ〜。
ボランチの位置からエンドラインまで駆け上がったし、展開の大きなパスを
出すし、難しいボールも「えっ!」というパスに変えるし、、
ボールを自在に操って攻撃に変化をもたせてる、と、親ばか丸出しでウルウル。
選手たちもよほど嬉しかったのでしょう。
終了後にバックスタンドの前まで来て恒例の挨拶をするとき、
いつもよりもずっと近くまで来てくれて、、わー、きゃー、観客席は大喜び♪
加地君が、「もっと前に行こうよ」とみんなを促してくれたらしい。
(加地君、いい奴だなぁ)
往復のJRはトラブル続きだった。行きは攝津富田で何かあったらしく、大幅にダイヤが
乱れ、帰りは三宮のほうで何かあったらしく、大幅にダイヤが乱れた。
読み終わってる本の記録を。
ビバリー・ソマーズ G「謎の尾行者」(1985)
世界のバランスを保つにはCIAが必要だ、と言いたい話なのかな?
クレイジーで、シニカルで、最後は収拾がつかなくて、ま、なんとかなるでしょっ、
と放り投げたようなお話(爆)。
Carin Rafferty TOPAZ ROMANCE 515 「Touch of Magic」(1995)
かなり期待して読み始めたのだが、どうにもノレず、途中で飛ばし読みに切り替えてしまった。
ペンシルヴァニアの山奥に、魔女と魔法使いの一族が暮らす村
Sanctuary がある。
その村で生まれ育ち、一度も村の外に出たことがない Shanaは、外の世界に飛び出したいと
願っていた。
彼女は Samhain(ハロウィン)の夜に、自分の未来をどうしても知りたくて禁断のタロットの箱を開けてしまう。
タロットには、500年前に愛する男に殺された魔女 Moira の呪いがかかっていた。
恋に落ちている者がそのタロットに触れた場合、魂をMoiraに奪われると言われていたが、
Shana は、「わたしは恋に落ちてなんかないから大丈夫」と思って、禁を破ってしまったのだ。
ところが、カードに触れもしないのに、カードがテーブルに並びだし、
「お前の未来はわたしのものだ・・」と毒々しく笑う Moira の声とともに
一枚のカードを残し、タロットは消えてしまう。
テーブルに残っていたのは「 Fool 」のタロットカード。
それから半年後、Beltane Eve、ひとりの男が辺鄙な村道をハーレーで飛ばしていた。
馬で家に帰るところだった Shana に出くわし、ハンドルを切り損ねて事故となる。
めちゃめちゃになったハーレー、意識を失っている男の横に、逆さになった馬車のタロットカードが・・・
ね?面白そうでしょ?
わたしも、わーい、どきどきするぞぉ、と読みすすんだんだけれど、
いつもいつも言い争ってばかりいる二人にイライラしてしまって、楽しめなくなっちゃったんだよねぇ。
ストーリーは良く出来ているんだけれど、ややこしいんだ。
ヒーロー Ryan は、500年前に Moira を殺した魔法使い Arec の転生した男なんだけれど、
最初のうち、Ryan は魔法とか魔女なんてもんを信じない。
そのうち信じざるえないようになるが、今度は Ryan の心に Moira があれこれ虚実織り交ぜて囁いたり、Shana の姿で化けて現れたり、、
本物の Shana なのか、偽者の Shana なのか、誰が言ってる事が本当なのか、とにかく主人公たちが不協和、混乱する仕掛けになっている。
わたしを信じて! 俺に触るな! あなたは私のMateよ! よしてくれっ! と、うるさすぎる。。orz
しかも、ラストが、、えーっ!それはちょっと調子いいんじゃありませんか? なんだよねぇ・・
Joan Wolf SIGNET REGENCY ROMANCE 2383 「LORD RICHARD'S DAUGHTER」(1983)
eBayでカーラ・ケリーを落札した時、一緒に購入した本。
時は1812年、伝道活動をする父親に連れられ、アフリカの地で5年暮らしたヒロイン(19)は、父がライオンに殺されて死亡したのち、奴隷としてパシャに売られそうになるところを
ヒーローに助けられる。
これが、予想に反して、清々しくて可愛らしいお話。
知的で肝っ玉のすわったヒロインは公爵夫人の孫娘。イギリスに帰って、
社交界に出るわけだが、父親のような男とは決して結婚するまい、落ち着いて
穏やかな生活をこれからはおくるんだ、と決意している。
アフリカやアラブでイギリスの密使として007のような働きをしているヒーローは、
イギリスを離れて10数年、、
結婚とか家族とか、しがらみはご免だ!と言ったにも関わらず、ヒロインを忘れることができず、、ロンドンの地に戻ってくる。
そぉれっ、アタック〜、アタック〜、なーんばーーわー
読んでいる時はとても楽しかったが、いわば良く出来たロマンスに過ぎない。
深い思いを残すカーラ・ケリーと、どこが違うんだろうなぁ。
Nalini Singh 「Slave to Sensation」(2006) 読了。
ほぉ〜、ナリーニ・シンがこんなに読ませる作家だったとは知らなんだ。
古本屋で彼女のデザイアを1冊立ち読みしたことがあるだけで、「ま、たいしたこと無いな」
と即断しちゃったけれど、いやいやいや、こんなんを書くんだねぇ。
正直いって最後のほうはやや肩透かしで甘ったるい。 もうちょっとピリッと
したものが欲しかったが、
設定といい、息詰まる緊迫感といい、登場する Psy や Changeling の魅力といい、
これはかなりの大健闘、良く出来ている。
ナリーニ・シンをまともに読んだことがなかったので、てっきりセクシャルスイーツが
得意な人かと思ったが、
理知的でクールな部分が実に面白い。
スマートな書き出しからすぐに物語に引き込まれてしまった。
ブラッドベリの「華氏451度」や、クリスチャン・ベール主演の「リベリオン」と
似たような世界設定だが、そこに PsyNet と、様々なチェンジリングが加わって、
俄然面白くなる。
感情を排除した Psyと、獣性を色濃く残す Changelingと、Human(いるのかいないのか、だけど)
の暮らす地球。
Changeling の娘を狙った猟奇的殺人が連続して起こっているが、当局は事件を
まともに捜査しようとしない。 犯人は Psyである証拠を残していたが、Psy社会には犯罪が
起こるはずが無い、というわけで隠蔽されてしまう。
ヒロインは、Psyにあるはずの無い「感情」を感じる自分を、出来損ないと自覚している。
欠陥 Psy は、リハビリテーションセンターに強制送還され、精神的ロボトミーを
受ける運命にあり、ヒロインは必死に正常な Psy のフリをしている。
大規模な不動産開発で Leopard Changeling ヒーローと仕事をすることになるヒロインだが、
実は、ヒーローLucas は Psyシリアルキラーを探し出すために彼女を
利用しようと考えていた。
感情など無いフリをするヒロインと、憎むべきPsyだと思いながらも何かを
感じて惹かれてゆくleopard アルファヒーロー。
そんな時、Wolf Changeling の娘が行方不明になる・・・
サイキック能力がずばぬけて高い7人衆 Psy Council、ルーカス率いるLeopardのパックDarkRiver、
Hawke率いるWolfのパックSnowDancer、追放されたPsyのLauren一族、、
ほころびをみせつつあるPsy社会をめぐって、これから物語はどうなってゆくのか。。。
アルファオスの黒ヒョウヒーローは、ひっひっひ、なんせ属性がcatですからね〜、
撫で撫で愛でられるのがお好みで、グルメでアート系で、Dog系Changelingとは一味違う。ウルフ族は暗い雰囲気で、ちょっと差別か?
この世界、鹿Changelingもいるらしいんだが物語には登場しなかった。
いくら理性的に暮らしてるとはいえ、黒ヒョウChangelingや狼Changelingの近くになんか住みたくないに決まってる!
ヒロインのアイデンティティの確立をメインに、とりあえずこの話はやや甘いが一件落着となる。
でも、謎が残る。
CouncilorであるHenryとShoshanna が二人だけで密かに調査していた事って一体なんだったんだろ?
考えすぎ? どうってことないエピソードなのかな?
さて、2作目のヒーローがジャガー・チェンジリングのVaughnだなんて、予想だにしなかった。
1作目でそれほどの存在感がなかったのに、そうきましたか。
さらに言うなら、3作目のペアがPsyの Judd Lauren と、SnowDancer
(ウルフ・チェンジリング)のブレンナだとは、、ひやぁ、、気になるわ。。
今回のヒロインの曾祖母が日本人ってのが、ちょいと嬉しいね(単純 笑)。
蒸し暑かったり冷房で冷やされたりで、ややダウン気味。
頭痛がなかなか治らず、毎日頭痛薬を飲んでしまう。 それでも車酔いのような
気分が続くし、とほほ、嫌だなぁ。
録り溜めていたTV番組をだらだらと見る。
欧州列車の旅、ノルマンディー地方、ブルターニュ地方。TGVの旅だ。
あ、やばい、カルカソンヌの旅行記をまだ書いていないんだった。
TGV、とっても快適で素敵な電車だったんですよねぇ。
逆にスペインの電車は、たまたま運が悪かったのかもしれないが、ボロかった。
座席のリクライニングが壊れていて、いくら後ろに倒しても元に戻ってしまい、
バルセロナからナルボンヌまで、直角姿勢だったんだ。
アクターズスタジオはブルース・ウィルス、ジェフ・ブリッジズ。
どちらも嫌いじゃないが、こういう気分のときは、もうちょっとぱりっとして、
華やかな人のものが見たかったわ〜。
ロマンスミニレビュー、Carla Kelly とナオミ・ホートンを加えました。
Carla Kelly 「Summer Campaign」(1989)
SIGNET REGENCYで彼女が出した2番目の本。
これ、好きだわ。。
「自負と偏見」の世界に、戦争や貧困、PTSD、自分の価値、、
いろんなテーマが重なっていて、一言でこういう話って説明しずらい。っていうか、
こういう話だよ、と言ってしまうと、まるで25cmの足に21cmの靴を履かすみたいに
なってしまう。
時は1816年春、ウォーターローの戦いが終わり、4年ぶりにイギリスに戻る船上に
いるヒーロー、ジャック・ベレスフォード少佐。
毎夜悪夢に叫び声をあげて起きる彼は、言葉も昔のように滑らかに口からでてこず、
吃ってしまう。
半島戦争でのヒーローとして褒め称えられる彼だったが、ただただ故郷に帰りたかった。
捨て子のヒロイン、オニックス・ハミルトンは教区牧師に拾われ育てられるが、養父が亡くなったあとは、
養母の再婚先で、ひっそりと気を遣いながら従順に生きている。
ミスター・コリンズそのもの!の教区牧師がオニックスに結婚を申し込む。
高貴なお方には歯の浮くような美辞麗句を重ね、自分の話に酔いしれる
愚か者ぶりにぞっとしながらも、口ごたえ一つせずに結婚を承諾する。
どこかの誰かの私生児で捨て子であるお前を貰ってくれるなんて、なんてありがたいんだ、
お前は、ミスター・コリンズもといReverend Littletreeに感謝しなくてはいけない、
結婚は夏と決まり、古い牧師館を先に行って修理、整えておくようにと体よく仕事を
申し付けられたオニックスは、わずかな持ち物とウェデングドレスを持って
馬車で未来の嫁ぎ先の教区に向かう。途中で追いはぎに襲われ、あわや貞操の危機、
というとき、猛スピードで馬を走らせてきたジャックに助けられる。
よくある話に感じるが、やはりカーラ・ケリーはそれだけじゃない。
追いはぎ団にまじっている復員兵、大怪我をするジャック、ジャックの代わりに
銃でおいはぎの首領を撃つオニックス、、
ジャックの看病を通して、オニックスは自分でも知らなかった自分の一面を
知る事になるが、
彼女にはミスター・コリンズ(ほんまは違う名前やけど、同じ奴だと思ってよし)や
レディ・キャサリンもどきがいる上、捨て子と言う烙印がついてまわる。
「きみの素晴らしさを、彼らは全くわかっちゃない。彼らはただ、きみを自分らと
同じ下賎なレベルに引きずり下ろそうとしているだけなんだ」
「しかし、いいかい、、きみの価値を認めさせなければいけない相手は他の誰でもない、きみ自身だよ」
ジャックはヨークシャーの裕福な侯爵家の次男だが、侯爵である兄が重態だと
わかり、傷が治りきっていない体をおして故郷に向かうことになる。
半ば朽ちてるような牧師館を黙々と直すオニックスに、ジャックから
手紙が届き・・・
すごいねぇ、、薄い本なのに、これからまだまだ物語は続き、死の病に侵されている兄、病気を直視できないその妻、荒れかけている領地、、ジャックとオニックスの苦闘が・・・
深刻で厳しく、ユーモアたっぷりでロマンチック、、、一人ではできないことでも二人なら立ち向かえる、、人生という戦場を行軍するふたりの夏の結末は。。。
(後日ちょっとした調べものは書きっぱなしの部屋に)
わーい、ガンバ快勝。
,「大宮ーガンバ」0−3
試合はスカパーのTVで観戦。フタちゃん、川勝さんに褒められっぱなし!
惜しみないプレスとファンタスティックなパス、飽くなき勝利欲で大宮陣営を崩す姿に、
こんなにガンバって強いチームだったっけ!と驚いてしまった。
今年も新しょうがで甘酢漬けをつくる。包丁さばきに難があるので、自家製「がり」は
分厚く格好悪い(笑)。漬ける分を全部スライスし終わった頃には、手は疲れ、
家の中はしょうが臭でいっぱいになる。
ついでにプラム酒も作る。梅酒でもいいんだけれど、プラムだときれいな赤色のお酒になるのでネ。
相変わらずCarla Kellyを読み続ける
「Mrs.Drew Plays Hew Hand」 (1994)
ヒロインのふたりの娘がいいんだ。時々本や映画であるように大人子供したセリフを
吐いたりしない。
厭世的になっていたヒーローと、最愛の夫を失ったヒロインのあいだに
芽生えるロマンスだけれど、決して物語は急がない。愛がゆるやかにしっかりと育っていく。
相変わらず登場人物たちのドラマが上手くて優しくて、くすっと笑えて泣けて。。
この物語はそれほどシリアスな問題を含んでいないので、
シリアス好きな(笑)私としては物足りなさを感じてしまうが、そこんとこに
目をつぶると、、もう一度ひとを愛するようになれるまで、というテーマがヒロインや
ヒーローの間のロマンスに限られてなくて、父親を失った子供たちの複雑な心情や、
ヒーローと姉、ヒロインと義兄、などなど色々な関係がじっくり描かれていて、
笑い泣きさせられる。 幸せをかみしめるような話。
ベルカンプの引退記念試合「アーセナルーアヤックス」。
ほぼ一年前の試合で、今ごろだが、昨日スカパーで放送されたのを見た。
たぶん、アンコール放送って奴なのかな。
前半は若手中心、アヤックスのラフプレイのせいで妙にとげとげした試合に
なっちゃったけれど、後半は夢のような豪華メンバーで、味のある試合を披露してくれた。
ありゃ〜、シーマン、髪を切ると普通のおじさんに見えるわ。ビエラとプティのボランチなんて
嬉しいね。アンリがすごく楽しそう。
オーヘルマルス、なんなの、あのスピードは?凄すぎっ。
イアン・ライトって大人気なんだなぁ
いつ見ても「クリンゴン星人」のデブール兄弟、お約束のようにPKをはずして(笑)。
クライフやファンバステンも交代出場して会場を沸かせた。 ファンバステンのボレーシュートはお見事!
ベルカンプのシュートは、惜しくもキーパーにはじかれてしまったが、気持ちよい締めだった。
アンリとビエラに肩車され、センターサークルへ。
non-flying ベルカンプは、みんなに愛されてるんだなぁ。
コンパクトデジカメを息子の誕生日プレゼントに購入。
調べ始めたときは、今時の薄型にしようと思っていたのに、調べれば調べるほど
FujiのF31fdが気になってしまった。
息子にいくつか選択肢を提示したところ、夜にネットをいろいろ見たようで、結論はF31fd そりゃそうだ、同じような検索をしてるんだもんね(笑)。
アマゾンがセール中なのでポチッ。ポイント割引を考えると2万1千円ぐらいか。
xDピクチャーカード1Gもずいぶん安くなっている。
ついでに「ボ録ルンです」も欲しいなぁ〜
このところ、本の表紙以外写真を撮ることがないわたしは、日常の写真を撮りたい
という意欲がまるで無い。これって、くたびれてきてるってことかもしれないなぁ。。
よぉし、ちょくちょく貸してもらうことにしようっ。
読み出したのは、相変わらずCarla Kellyだが、ものすごく暗いと評判の作品。
ほんまや〜、、10月の陰気なたそがれ、灰色の空、冷たい雨、、そんな気分でなかなか進まない。
本屋にぶらっと立ち寄ると、ペンギン洋書フェアをしていた。どれでも1冊500円。
Jane Austen 「Northanger Abbey」 「Persuasion」と、
Anne Bronte 「THE TENANT OF WILDFELL HALL」3冊を衝動買い。
アン・ブロンテの本は、どっひゃーー、字がぁ、字がぁ、(あんたはムスカか?)字が細かい! なんと1ページ43行! ありえへんっ
500円やし、何も考えずに買ってしまったが、これって大著って呼ばれてるのね。
ネットであらすじを読むと、うぉぉ、まさにロマンスの王道だわ。。
みすず書房の「ワイルドフェル・ホールの住人」定価は8700円!これまたありえへんっ
「(邦題)ノーサンガー・アベイ」と「(邦題)説得」のほうを手にとってみると、カーラ・ケリーの原書よりちょっと厚いぐらいか。
「Summer Campaign」のなかに、ヒロインが出たばかりの「自負と偏見」を買ってきてもらうシーンがあるんだが、こうしてペーパーバックを手にとってみると、なにかしみじみと実感する。
200年前も今と同じように、ロマンスの悲喜劇をわくわくどきどき読んでいたんだろうなぁ。
最近、更新をさぼり気味。
パソコンを開くのが面倒になってしまって、いかんです。
U-20のWC、なかなかがんばってますね! スカパーのフジは契約してないから
地上波の録画放送だけど、決勝トーナメントの相手はチェコかぁ、、
アジアカップも日本戦が始まるし、ちょっとどきどきしてきましたよ。
読み終わったのはCarla Kelly 「Miss Milton Speaks Her Mind」(1998)
多くのレビュで書かれているように、この話は暗いし悲しい。
カーラの持つたくましいユーモアも、この話をあまり明るくできない。
最後になって急にハッピーエンドで終わるが、わたしが思うに、
最後まで切なく、アンハッピーエンドで終わったほうが良かったんじゃないだろうか。
(いや、それじゃ、やっぱり暗すぎるか。。)
とにかく、ハッピーエンドになるまでに、あと10ページほど必要だったと思うワ。
両親が相次いで死に、劣悪なworkhouseで働かされていた幼いジェインは、遠い親戚の老侯爵家に引き取られる。 貴族階級の親戚に引き取ってもらったとは言え、ジェーンは、やっかい者であることを常に思い知らされている。 彼女は今、29才になっているが、使用人よりは上でも家族よりは下という状況は全くかわっていない。
普段のカーラ・ケリーなら、ヒロインは自分の力で生きようと立ち上がるのだが、
この話の辛いところは、ジェインには、どうしても侯爵家から離れられない理由がある。
12年前、老侯爵の一人息子、キャンフィールド子爵夫妻に男の子アンドリューが生まれた。
出産後初めての外出で、キャンフィールド子爵の妻ルシンダが事故死し、子爵は
息子の世話をジェインにまかせっきりにする。 彼は軍人として、戦地に赴き、たまの祝祭日以外めったに帰国しない。
そして、ワーテルローの戦いで大怪我を負い、帰国はできたものの死亡してしまう。
物語は子爵の死から半年がたった10月の秋の日から始まる。
子爵が死ぬ前から囁かれていたうわさが、子爵の死後、おおっぴらに口に
出されるようになる。
「アンドリューは子爵の実の息子ではないのよ。ルシンダが死んだのは、罪の重みに
耐えかねて馬車の前に飛び出したからよ」
自分の息子に爵位が相続されることを願っているレディ・カールーサー(老侯爵の妹)は、以前からアンドリューを毛嫌いしている。
一人息子が先立ち、生きる気力を無くした老侯爵は、12歳になる孫息子の顔を見ようともしない。
ジェインがいくらアンドリューを守ってやりたいと思っても、日増しに陰口は増してくる。 ラテン語クラスでアンドリューを苛める子供たち。それを止めようともしない牧師。。
ジェインはアンドリューの事で心を痛めているのに、それに加え、秘密を抱えており、子爵が死んで以来この半年、悪夢に苛まれている。
あぁ、この話、ジェインは「がんじがらめ」で、館を出て行くこともできないんだ・・
(>_<)
そんな彼女の話し相手は、隣人の裕福な紡績工場オーナー、Mr.Butterworth(44)である。
彼は産業革命に乗った成功者であり、10年前にこの地に移り住んできたが、
平民であることから、レディ・カールーサーなどは話しかけようともしない。
彼はジェインに「思っていることを口に出すんだ」と励まし、アンドリューとジェインを彼の家族が集うクリスマスに招待する。。。
優しさと幸せに満ちたクリスマスの休暇を過ごすアンドリューとジェインは、
心からMr.Butterworthに感謝する一方で、ますます自らを悲しく思い・・・
Mr.Butterworthはジェインの事をとても心にかけているように見えるが、あと一歩というところでいつも身を引く。(>_<)
ジェインは、Mr.Butterworthの愛を願っているが、彼はそんなそぶりを見せない。
クリスマス休暇が終わり、館に戻ってきたジェインは、もはやドアマットヒロインではない。愛する人の愛を得ることは出来なかったが、自分の価値に自信をもった女性になっている。
それでも、毎晩切なく苦しく。。。(>_<)
怒涛のラストは、老侯爵やMr.Butterworth の重苦しい秘密が明らかになるが・・・
つ、つらいっ
ほんと、つらい話だ・・・
そして、多くのレビュアが書いてるように、Mr.Butterworthのジェインに対する愛情は、親友、家族愛に近く、男女の愛というのがいまいち伝わってこない。
彼は、自分が幸せになることを禁じてきた男で、あくまで人のために尽力するが、自分の願いや思いを表に出さない。
ってわけで、ラストのハッピーエンドは、やや唐突感を禁じえないのが残念だ。
この、Mr.Butterworthとジェインが、実は「One Good Turn」でちょこっと登場したことに、読んでいて気づかなかった。
あぁ、ほんまやぁ〜。 ごっつ、幸せそう。
その後のふたりがとても幸せだと言う事を
作者はつけ加えたかったのかもしれない。
あひぃぃ〜ん。。
アジアカップ「日本ーカタール」1−1
昨晩は久々にドヨーンとした気分に。
ジーコ監督の頃は、ボロ負けしようが何しようが全然気にならなかったのになぁ。
そのせいなのか、なんなのか、この年になってフタちゃんの夢を初めて見てしまった(爆)。
立派な建物(どうも学校か病院らしい)にフタは撮影?取材?でやって来ている。
どうやらわたしはそこの職員らしく、仕事が終わったフタに話しかけるんだが、
な・ぜ・か・ 「どんぐり」を渡す。
どんぐりには黒マジックで、顔が描いてある(爆)。
ま、どんぐりのカサが、フタの髪型にそっくりで、いたずら描きのような
ニコニコマーク顔がとても似ているが、、、
するとフタちゃんが、びっくりするほど目を近づけてどんぐりを見るので
「えー、フタって目が悪いの?! あんなピンポイントのロングパスをするのに」
「だから慣れてないトコだと困るんす」
「なるほど〜」
とかなんとか気楽に会話しちゃうのだ。
昔、イナにコンタクトレンズの事を訊いたのが、頭のどこかに残っているんだろうね。
でも、なんで「どんぐり」なんだ〜〜っ!_| ̄|○
そういうわけで、目覚めると、あれほどへこんでムッとしていた気分も薄れていた(笑)。
フル代表、がんばってほしいなぁ。
カナダでやっているU−20のナイジェリア戦を見て、彼らのスピードとテクニック、
なにより必死さに感動して、ナショナリズムが高揚してたところなんだから。
スコールのような雨が降る。数分違いで大変な目にあったりする。
U−20、負けてしまったぁ・・ あぁ、残念。
読んだ本をブックオフに引き取ってもらうために整理する。ダンボール箱7コ。
前に引き取ってもらってから一年くらいしか経っていないのに、、
かなりがロマンス本だなんて呆れるね。
蔵書を少し減らそうとしてみたが、再読してみると、あぁ、やっぱり素敵だ、、
などと思ってしまい、結局ほとんど減らなかった。
スーザン・ウィッグス「海風があなたを」、サンドラ・ブラウン「喜びの涙をあなたと」などを読んだが、、う〜んん。。
やばいな、、わたしは感度が下がってるんだろうか。
「海風があなたを」への不満点は、シリーズロマンスだったら我慢できたんだと思う。
なんちゃってミステリーな話は、「ま、ロマンスやし、」と思えるかどうかで、
感想が変わっちゃうんだよねぇ。
なまじ分厚い文庫本だと、裁判や捜査へのアプローチの甘さが気になってしまう。
をいをい、下手したらヒロイン、殺人犯確定だ。 夫のプライバシーの侵害だ!と言って
ヒーローを追い払ってる場合か?
裁判の部分に、運命の皮肉を感じる面白さがあるから余計に、あっさりと
都合よく決着がつくのが肩透かしになった。
「喜びの涙をあなたと」は、ヒロインが幼すぎて、どうにも乗れなかった〜。
事が進展する節目節目に、「自分は相手を真剣に愛しているが、相手は自分を
本当は愛していない」 王道の決めつけを繰り返して、あぁ、なんて私って不幸なの、と
苦しむヒロイン。。
ごめん、年のせいか、我慢できるのは一回までなんだ(爆)。
ファーファヒーローの描写はさすがサンドラ。
ヒロインがいなかったら
もっと楽しめたのに。。(それじゃ、ロマンスにならないっ)
ナビスコ杯準々決勝 「ガンバー浦和レッズ」5−2!!!!
台風近づいてる19時スタート、、ごめんっ 万博に行きませんでしたっっ
この試合を見ないと、次の生観戦は8月11日まで無いから行かなくちゃね、と
話していた友人たちも全員この雨のためにパスでしたが、、
なんてこったい!
ヤット君、加地くん、ハッシーがアジアカップで不在、バレーもマグノアウベスも怪我で離脱
というガンバは、帰国したばかりの金狼ミチと故障明けのバンちゃんを使わざるえないような
台所事情だというのに、、ををを、、
フタはアシスト2、シュート1の大活躍。
あの、キーパーの頭を越えるシュートときたら、、華麗だぁ〜。
コパアメリカのメッシのシュートを思い出しちゃいました。
それにしても、あの豪雨のなか1万4千人もの観客がいたと知り、深く頭が下がります。
本を飛ばし読み。Donna Lea Simpson「Awaiting the Night」(2006)
大筋が予測できてしまい、前作の持っていたゴシックミステリーの雰囲気が薄れた。
前作「Awaiting the Moon」の最後に、この物語のヒロイン(メリ)の父親が救い出されたんだが、今作はこの父親が盗んだ宝物をめぐる物語だ。
この父親を追ってふたりのロシア人貴族(片方が今回のヒーロー)が現れ、さらに、もうひとり、自殺を装って姿を消していたヒーローの兄が恐ろしい野望を抱いて
やってくる。
背景にある登場人物たちの過去が嫌ぁ〜な感じで、それであまりこの話に乗れなかったのよ。
ヒーローの兄が8年ほど前に結婚した美しい女性は、ロシアのwerwolf の家系なんだが、
その家系では、男性は werewolf 形質を受け継ぐが、女性は姿かたちには何も現れない。だが、生涯に
ひとりだけ愛した男性にwerewolfとなる力を授けることができる、って事になっている。
エイズウイルスみたいに性感染すると言うと、みもふたもないが、それが一回だけ、
というのがミソ。
で、どうやらヒーローの兄は彼女の家系の秘密を知り、「強大な力」を望んで彼女と結婚したようだ。
だが、彼女はDV夫である彼にwerewolf能力を授けず、不倫の関係となった夫の弟(ヒーロー)に
その力を授けちゃったわけやねん。
ヒーローの兄は怒り狂って妻を殺し自らも命を絶つ(と見せかけた)。
そして、悲劇を止められなかったヒーローは罪悪感の塊となっている。
だが、物語が進み、だんだん過去の出来事の詳細が明らかになってくると、
、ヒーローと不倫の関係にあった兄の妻は単なるか弱き被害者ってわけでもなく、ヒーローを
誘惑し、
werewolfになったヒーローの力で夫を殺させようと画策していた事がわかる。
(いろいろ運命の皮肉が重なり、ヒーローが助けにくる前に彼女は夫に殺されてしまったのだが。。)
ヒロインの父親が盗んだ聖杯には魔力があり、ヒーローの兄は「力」を手に入れたいと
やってきたわけだ。
で、ヒロインがさらわれたり、父親がさらわれたり、色々あって、最後はがるるぅ・・・狼対決となって、、ヒロインの不思議な力も発揮されて、、
飛ばし読みでした。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見た。
アメリカではなぜ銃による死者が多いのか。
マイケル・ムーア監督の指摘は実にまっとうで、無視できない生の迫力がある。
カナダが銃社会なのには驚いた。 単に拳銃を所有している人が多いからアメリカでは
問題が多いのだと思い込んでいた私は目からうろこ。
そして、マリリン・マンソンの言葉がこの映画のテーマそのものずばり。
アメリカにおける恐怖と消費・・・「テロの脅威」をあおる状況と根っこは同じだ。
ビリー・グリーンを読み始めたら、ダウン気味だった気持ちが上向きになり、
更新をさぼって毎夜毎夜、彼女の本を3冊読んでしまった。
(3冊も未読で抱えているのがまず問題だが・・)
その感想を書くまえに、今日のびっくりした出来事を。
見ての通り、ベランダに1.5mほどの「へび」が現れた。
郊外のほうなら話はわかるが、一応我がマンションはそれほど自然に恵まれた場所に
立っているわけではない。
なにげなくベランダに出ようとして、思わず
「うわっ!」と叫んでしまった。
慌ててカメラを探して構えると、へびは近づいてきて覗き込む。
妙に落ち着きはらっているじゃないか。
やだやだ、扉から動かなかったらどーしよー
人間様がうろたえているうちに、へびはするすると庭の芝生を横切り、金網から外へ出て行ってしまった。
う〜、近くにいるんだ、伸び放題の芝を刈らないとやばいな。。
今さらですが「日本ーオーストラリア」、い、胃が痛くなりましたねぇー。
さて、このところまた読む気が出てきて、下で紹介するビリー・グリーン、リサ・クレイパスの他に、アリス・レマリー
A「クリスマス・ツリー」(1985)を読了。
クリスマス・ツリー、最初は頑ななヒロインだから苦手かも、と思っていたのに、
きゃいん、ヒーロー、トレヴァーにうっとり。。
切なくて官能的で優しくて。もうもうっ、読後感も極上。とても幸せな気分に。
勧めていただいて本当に感謝です。
Billie Green 「Waiting for Lila」(1989)
知らずにこちらを先に読んだが、実は下の「Glory Bound」のスピンオフだった。
といっても、別にネタばれに困るということはなく、独立した話として
楽しめる。
いつもながら、話づくりのスマートさには舌を巻くんだ。
すぅっと、ほんま、すぅっと物語が始まる。
所用でアカプルコ行きの飛行機に乗っているヒーローは、
前のほうの席から心惹かれる笑い声を聞く。
どんな女性なんだろう、と気になりながらも誰だがわからない。
空港に到着し、出口に向かっていると、近くを歩いていた夫婦連れが
しゃべっている声を聞く。
「ねぇねぇ、デリラって誰?」「デリラ?」「ほら、あれ見てよ、この飛行機に
映画俳優でも乗っていたのかしら」
前方を見ると「デリラをわれらが女帝に!」と書いたプラカードをもった4人組がいる。
4人組がデリラの魅力をとくとくと話しているのを背後から耳をそばだてて聞いていると、
あの笑い声の持ち主がやってきて、4人組の熱狂的な歓迎を受け、、
ヒーローは彼らの後ろをくっついていこうとするが、大荷物を持った人にぶつかり、
デリラたちを見失ってしまう。。
実はデリラたち5人はみな、一緒にインターンで苦労した仲間で、クレイジーな日々に、
固い友情で結ばれた仲だった。
クールでめったに心を打ち明けないデリラは常日頃から「医者を目指した動機はお金持ちになるためよ」と公言しており、仲間4人は「よぉし、それならこの学会中に金持ちの医者とマッチメイクさせてみせよう。デリラが気に入った男性を見つけた人が優勝だぞっ」などとふざけ出すが。。
ヒーロー、ビルはスラム街で診療所を開いている医者なんだよねぇ・・・
で、デリラは貧困から這い出てきた女性で、、
ビリーのヒーローは温かくて裏表がなくて、ユーモアを解す大人の男で、しかも
官能的ときてる!
(こんなよく出来た人っていないよ〜って分かってるんだが 笑)
ヒロインにストレートに心をぶつけてくるので、気分が冴えないとき思い切り癒されるんだ。
「Glory Bound」(1986)は上記の作品より4年ほど前の話となる。
5人組は全員まだインターン中、古びた建物で共同生活をしている。
なかの一人、裕福な資産家の娘グロリアは、父親と仕事上のつながりがある実業家(ヒーロー)と
ブラインドデートさせられる。
彼の存在は医者を目指す彼女を心の底から脅かす。
ありきたりの知り合いでは居られない、自分の人生を変えてしまう人だと感じるからこそ余計に、彼から離れようとする。
4年後の、5人がそれぞれ成熟している姿を知ってしまったので、どうにも皆が幼く感じてしまうのが困るんだが、
この話もヒーローが良い。
大人の男で、ヒロインをがっちりと受け止めるんだよねぇ。
(上の、4年後の話のほうに出てくるエピソードが、またじーんとくるんだ)
「Bad for Each Other」(1990)
これは、、ビリー・グリーンだと思わなければそれほど悪くないのかもしれないが、
ビリーにはこういう話を求めてない私。
より戻し(5年)の物語だが、どちらも相手は自分を愛していないと思い込んで
苦しみ続ける。
何度も上手くいきそうで、別れる、上手くいきそうで、けんかする、の繰り返しのため、てっきり深い
事情や理由があると思っていたが、、
普段のビリーなら、もうちょっとストレートなのになぁ。
Lisa Kleypas「Lady Sophia's Lover」(2002)
実に読みやすいというか英文が素直というか、一気に読める。
これが万人受けするポイントなのかな。
ヒーローさまが大人の男で頼りがいがあり、熱愛一直線! よいわ〜。
妻が死んで以来、仕事一本やりのコールドハートと言われた男が、復讐の目的で
近づいてきた女性に心も体も直撃されて、彼女を守り愛する愛する愛する!!
「悲しいほどときめいて」の前作だが、なんでこれを翻訳しなかったんだろう。不思議だ。
個人的にはニック・ジェントリーより、こちらのサー・ロスのほうが断然好みだ。
←中表紙に偽りあり! ぷんすかぷんっ。
サー・ロスの胸は、黒い巻き毛のファーファで、ヒロインは最初、シャツ越しにちくちくした手触りを感じ、どきどきする。
大人の男の匂いがするんだよぉ。
40に近いって書いてあったし、この絵ではちょい青臭い気がする。
あぁ、残念!
更新をさぼっているあいだに、とんでもなく暑くなった。
一日前には「あれ?セミが鳴いてるの?」と思ったぐらいだったのに、
翌日には朝からうるさいほど鳴いている、といった感じだ。
日本がサウジに負けてがっくり。。orz
最近、古いHQ、いわゆる白Rをまとめて買った。だいたい30年ぐらい前の作品
ばかりだ。
表紙絵はいずれも時代を感じさせる。
最近と比べて特に違うのは、「異国情緒」と「苦悩」。
南欧、港、船、砂漠、アフリカ、カリブ海、ジャングル、アンデス、
金高かおるの世界だ。
そして「苦悩」
苦しみ、顔をゆがめているヒロイン、目をそらし、背を向けるヒロイン、
まるでストーカーか、シリアルキラーのように暗い顔のヒーロー、、題名を見なければ
ロマンスだと思えない表紙絵すらある(笑)。
苦悩とまで言わなくても、叶わぬ愛、許されぬ恋、といった絵が、和む・癒される絵を
凌駕する。 昔って、こういった苦悩の果てに報われる愛・満身創痍の殉教ヒロインが「女性の夢」だったのかしら。
表紙絵に釣られて買ったので、話はわたしのリーグじゃない感じだが、
ぼちぼちと読み出した。
R-35 アン・メイザー「美しき誤解」(1974)、R-42 ヴァイオレット・ウィンズピア「背徳の花嫁」(1976)
をを、凄いね。。なにやら時代がかっている。。
今時のヒストリカル系文庫本のほうが、ずっと現代的なので可笑しくなる。
香気漂う情感はあるものの、、う〜む、困った、やっぱり苦手だ・・だが、へこたれずに次の白Rを手に取る(爆)。
昨日書いたあとで思ったんだが、そういえば25−30年前の自分をとりまく
世界は、楽をしないこと、苦労することが「美徳」である、という無言の圧力があったワ。
紙オムツが出たての頃だった。
今は、いったいどれくらいの親が、昔のわっかの布オムツを使っているだろう。
保育園から持ち帰るオムツの洗濯は、すぐに洗濯機をまわせば綺麗になるってもんじゃ
ないうえ、干して、たたむのだって手間がばかにならなかった。
それでも、手抜きだ、浪費だ、紙オムツはおしっこをしてもサラっとしてるので赤ん坊に良くない、
布だと濡れて不快だと感じるので、おしっこを知らせるようになり、赤ん坊の
発達にとって良い、だとか言われたが、、
あの話はどうなったんだろう。紙オムツで育った子供が、いつまでもおもらしする、とか、その後の研究でも
あるんでしょうかねぇ。
下の子のときは、保育園の有志でレンタルおむつを利用したので、汚れた布オムツを
そのまままとめて置いて帰るだけでよかったが、罪悪感を全く感じないとは
言い切れなかった。
もやしのひげをとって調理すれば、料理の味、歯ざわりが良くなることは分かっていても、帰ってきて大急ぎで夕飯を作るのに、もやしのひげなんていちいち取ってられっかってんだ。。なんだが、色々な場面で「もやしのひげ」は顔を出す。
「家事との両立」という言葉は使う人によってどのようにもなる都合のよい言葉で、
どれぐらいの家事を家事というのか、社会の「家事」「家族」にたいするコンセンサス
が今とはずいぶん違ったように思う。
耐えて苦しみ、試行錯誤しても最後にはおおいに報われる、、ちょい古ロマンスのお約束は、その時代の女のうっぷんを晴らしていたのかもしれないなぁ。
さて、今晩はウィンズピアの R-70「ロアールの聖女」(1973)を手に取ったが、、
やばい、好きだわ。。ゴシック調で暗く美しいじゃない。
あぁ、わたしも古いってことか(爆)
ロマンスミニレビュー、カーラ・ケリーとビリー・グリーンを更新。
梅干を干し忘れてしまった。来週かなぁ。
Kate Hathaway SIM 「His Wedding Ring」 (1996)
ずいぶん前に買ったのに、題名のせいで読むのが遅くなった。
妻を亡くしたヒーローで、この題名だと、なんか亡き妻の影をずるずるひきずる話かと思っちゃうじゃない?
ところが、全然そういう話ではなかった。
ケイト・ハサウェイはわずか2冊、作品を発表しただけで姿を消した作家だが、
そのわずか2冊が、とても心に残る出来だ。
この本はデビュー作で、2作目は「BAD FOR EACH OTHER」。 (あら、ちょうど2年前に読んだんだわ)
彼女は「あの作家は今?」サイトでも近況不明となっていて、作家活動を続けていない
ようなのが残念でしかたない。
さて、ヒロイン、エンジェルはERの看護婦、ヒーロー、マットは14ヶ月前に妻を亡くした刑事である。
ドラッグの潜入捜査をしていた刑事が銃で撃たれ、病院に運ばれてきたところから話は
始まる。
くだんの刑事は弾丸摘出手術の甲斐なく死亡し、証拠の弾丸も手術室から消えてしまう。
内部の犯行だと捜査を始めたマットは、ERの看護婦長であるエンジェルにどんどん惹かれてゆく。
彼女は、男性との付き合いに全く関心を示さないので有名だったが、実は誰にも言えない過去があった。
包容力と自制心、9歳の息子をもつヒーローが、ほんま素敵なんである。ストレートかつ優しいユーモア精神、マットの存在は、孤独なエンジェルの心を静かにほぐしてゆく。。。
ってわけだが、この話の最大にして唯一の、いや、唯一にして「最大の」欠陥は、
事件の解決が「なんちゃってミステリー」ということだ。
ハナマルを上げられるロマンスで、胸が切なく震える出来なのに、事件の解決が・・。
ヒロイン、ヒーローの心の揺れ、甘く切ない数々のシーン、草野球でのヒーローと息子、レストランでの二人のちぐはぐぶり、病院の内幕、看護婦どおしの会話、、地に足がついている所では、抜群に上手い!
作者は看護婦だったそうで「なるほど」と思う。
捜査の雰囲気も、容疑者たちの人間描写や、働く刑事たちの描写は味がある。
だが、、、事件は、え?こいつが犯人なの? というように、唐突につかまる。
いや、わたしもねぇ、読んでいて、うわ、これはやばいぞって思ったんだ。
ふたりのロマンスの進行や周囲の人間ドラマは実にきめ細やかなのに、捜査は
どん詰まりで、犯人の手がかりは無いし、一体このまま、どうすんだ、もうページ数が残り少ないぞ、って心配してたんだ。。
この本を読み終えてから、AARを見に行ったところ、評者の言い分もそれだった。
作者自身がどうやって犯人を捕まえたらいいか、分からなかった、って感じなんだな。
だからってC評価は低すぎると思うが、、まぁ、人の好みはさまざまだから。
たぶん、すごくリアルで地に足がついていたから余計に残念なんだよね。
最初からドラッグの事件なんかにしなけりゃ良かったんだよねぇ。
彼女が次の作品を、ミステリーではなく人間描写に主眼を置いたものにしたのは正解だ。
わたしはAARの評者とは違い、なんちゃって犯人だったにしろ、最近にない惚れ惚れする
ヒーローに心から満足してしまった〜。
男にも女にも惚れられるような男で、ありえないほど素敵すぎる、、(いや、実際ありえないんですけどね 笑)
癒し度満点。
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