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ハーレクインでSIM に作品を発表していたようだが、翻訳はされていない。 バークレイから出たガーゴイルシリーズを読んで、気に入ってしまった。 流行のパラノーマルものの中で、一味違うものを作るのに成功している。 なんせ見た目が醜い化け物、ガーゴイルである。 1000年以上も昔、フランスはRouenの村の男たちが、ドラゴンと魔道士の呪文によって 海、山、大地の動物たちの霊魂が混ざり合ったガーゴイルに変えられてしまった。 彼らには「人間を守れ」「子孫を増やせ」 これがふか~く深く、存在に刷り込まれた。 ガーゴイルは自分の意思で内なるBeastを呼び出す事ができる。 人間と同様に老いたり、怪我や病気で死ぬが、死んでも、その魂は転生する。 再び赤ん坊から大人へ成長するわけだが、前世の記憶は残り続ける。 (これがけっこうシビアな話で、大人の知恵を子供の時から持つわけではなく、 その年齢に応じた思い出し方をする。 前世で火災の救助中に死んだというガーゴイルが転生した少年は、 夜ごとに火事の悪夢を見たりする) 男の子供を作れずに死んだガーゴイルは、転生しない。 これはなかなかリーゾナブルだ。 だって、ガーゴイルは、ガーゴイルの子孫にしか転生しないので、自分が男の子を残さないと、 他のガーゴイルが転生できる器が一つ減ることになるからね。 そうわけで、ガーゴイルにとって息子を作ることは最大の関心事だ。 (パラノーマルって奴は、、なんて笑っていられるかというと、そうでもない。 昨今の少子化問題、結局「社会のために」子供が必要だという圧力を見ると、 ガーゴイル社会とそれほど変わらないかも・・?) 頭に角がはえたりコウモリの翼が生えたりする子供を、どうやって現代社会のなかで 育てるってんだ? そのうえ、人間を助けようとして銃に撃たれる、警官に追われる、、 もはや現代社会においては、ガーゴイルの存在意義は失われたのか? 苦悩するガーゴイル社会は分裂のきざしさえある。 現代的なテーマとダークヴァイオレンス、テンポ良い展開、切ないロマンスで、おおいに楽しませてくれる。
題名 | 過去 | 出版 | ジャンル | ヒロイン、ヒーローの名前 | 感想 | 一言 | |
Berkley Sensation | Carved In Stone | ヒロイン6才の時両親は殺された | Jun-05 | ガーゴイル ヒロインの成長 | インターポール、レイチェル・ヴァンダーメア(32)、 大学美術史教授ネイサン・クロス(33) | ちょー面白い。1000年前、ロウエンでガーゴイルに変えられた村人たち。彼らの末裔は現代社会をどうやって生き延びるのか。。迫る黒い影、両親の死の謎を追うヒロイン、苦悩するヒーロー、よござんす! | うひひ |
Berkley Sensation | FLESH and STONE | ヒロインはロスのスラム育ち、17のときレイプ男(ソーシャルワーカー)を刺し、8年間刑務所に。 | Feb-06 | ガーゴイル 潜入捜査 | ウイメンズシェルター運営 マーラ・キンケイド コナー・リヒャド | 保守派の先鋒だったヒーローがこうもあっさり女性を信頼するのは、ちょっと肩透かし。 敵対する闇ガーゴイルの謎、女性の権利、、問題山積みだが、愛があれば大丈夫なのか? もうちょっとゆっくりと書いて欲しかった。勿体無い~。 | うひ |
Berkley Sensation | Legacy in Stone |