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更新記録 2016年2月1日から2016年3月31日まで


3月31日

V.C. Andrews(V.C. アンドリュース)にすっかりやられてます。

オードリナ、とても奇怪なんです。
出版されたのが1982年だなんて信じられません。
だって82年てユーミンのアルバムも13枚目(パールピアス)、サーフ&スノウ(10枚目)から続くバブルの時代なんですよ。
それなのに、この作品の世界はまるで1960年代(昭和30〜40年代)の日本。
あまり思い出したくない自分の子供時代の嫌な記憶でいっぱいの世界なんです。

おつかいを頼まれると夕刻の坂道が恐くてしかたありませんでした。
横浜に住んでいましたが、その頃はあたりに空き地が多く、ねじくれた枝の大木やお稲荷さんや、野良犬がうろつく場所があり、いつか咬まれるんじゃないかって思ってました。
三叉路の角のお宅は立派で大きな家でしたが、精神を病んでいるらしい息子とおぼしき男性が毎夕ぼおっと道に立っていました。
土曜日にはピアノの先生の家のある釜台町まで常盤公園の横を歩いて通わねばなりませんでした。
暗い木立がうっそうと茂る広大な公園の横を一人でずっと歩くのです。
片側は大きな家が並んでいるのに静まり返っていて、、そんな道で大人の男が後ろから近づいてきて、、夢中で逃げた事もありました。

赤ちゃんはどこから来るの?と訊くと「大人の世界に首をつっこまないの!」と厳しく叱られる、そういう時代でした。
当時の小学校は、廊下や校庭に立たせたり、忘れ物をすると目立つ印を一日中肩につけさせたり、「恥ずかしい思いをさせる」「辱める」のが当たり前でした。

子供の頃のなんとも言えない恐怖や、理不尽な無力感が、この本を読むとよみがえるんです。
当時少女フレンドに連載されていた楳図かずおの「紅グモ」、あの恐怖、あの時代です。

さて、主人公のオードリナは、正直言って一番魅力が薄く、一種の生贄なんですね。
彼女をとりまく、身勝手なエゴイストやナルシスト、女の賞賛を要求し支配する事が快感な男、無価値な男だと分かりながら彼の愛を請い続ける哀れな女、愛されず望まれず傷つけることで振り向かせようとする女、、、
鍵穴からSMもどきの睦み合いを息をひそめて覗いている、歪んだ好奇心と怖れ。
いやはや、どれもが強烈で、嫌すぎて、醜すぎて、上手すぎて、これでもか、これでもか、とオードリナを喰い尽くそうとして、、読んでいると、あの、ロッキングチェアに座らされているような、気持ち悪さです。

ソープオペラもびっくりなドンビキ設定なのに、えぐり方が天才的。
クレイジーな場面が、もうね、想像を超えてます。

彼女の母 Lucietta と 叔母 Ellsbeth がひらく Tuesday Teatime !
鳥肌がたちました。

それにしても、そもそも、V.C.アンドリュースを読んだのは初めてで、名前も知らなかったんです。
モンゴメリの「青い城」を読み終わったあと、抑圧されて育った子供が結婚を機に束縛から放たれる、みたいな話を探していたら、「Heir to the Duke」Jane Ashford がひっかかって、実際のレビューには「Heir to the Duke」は V.C. Andrews に似ていると書いてあって、、V.C. Andrews なんて聞いたことなかった私は、ポチったわけです。

まさか、モンゴメリからアンドリュースに導かれるとは、びっくりです。

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3月28日


V.C. Andrews 「My Sweet Audrina」(1982)
読み始めていまちょうど半分です。

キンドル版の表紙は、なんだか今時すぎて残念ですね。
昔の表紙絵(上2つ)はアメリカ南部ゴシックホラーの雰囲気たっぷりです。

昭和の初期の、怪人20面相や少年探偵団の表紙絵を思い出します。
奇形を集めた見世物小屋、とでもいうような、今では口に出すのがはばかられる、ねじれた体をつつき回すような感じです。
無邪気で清らかなものがあげる悲鳴を栄養のように貪る人たちがいる。
男が汚し、女がその罪をあがなう。
卑猥で残酷なものが絶え間なく襲い掛かる。
眼をそむけても耳を塞いでも「ほら、見てごらん、ほら、聞きなさいよ」と言ってくるような本なんですよね。

読んでいると、心臓の鼓動が早くなる、、やだやだやだ。

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3月23日

モンゴメリーの「青い城」を読みました。

赤毛のアンシリーズやエミリーシリーズを愛してきた私ですが、へぇ〜、こんなに辛らつなんだ、、、少々驚きました。

物語はよくあるロマンスの要素満載なんですが、批評眼がまるでヘイヤーを読んでいるよう、いや、ヘイヤーよりもずっとずっと容赦ないんです。
家族親族から長年、取り柄がない、不器量、ぱっとしない、等、精神的抑圧を受けてきた「全く自分に自信を持てない茶色のねずみヒロイン(ベティさんか?)」が、ある事をきっかけに自分を解放し、悪名のつきまとう正体の分からないヒーローに恋をして、、、という話ですが、まず、ヒロイン、ヴァランシーには一人として心許せる家族・親族がいません。
わずかな例外を除き、登場する者誰もが愚かでとりすまして表面的で俗世にまみれていて厭らしい人間ばかりで、良いところを見つける事ができません。
ヴァランシーは、実際のところ、最後まで家族・親族を好ましいと感じる事はなく、可哀想な人たちだ、と思うのみです。
社会からは堕落の焼印を押された、父無し子を産んだ女性のみがヒロインの友人ですが、彼女は治療のすべなく病死するという流れ。
ヒーローにしても、子供の頃から陰湿ないじめに遭い続け、親友に裏切られ、恋人に騙され、、、
つまるところ、ヒロインやヒーローが接してきた人々は揃いもそろって嫌な人間ばかりという、非常にうんざりする社会なのであります。

死ぬ気になれば何でもできる、、の裏返しで、生きてゆくことって重いですね。
ひどい事言われてカッとなっても、将来その人の世話になるかもしれないから楯突くのをやめておこう、とか、波風を立てたら暮らしにくくなるとか、お金の心配とか、、いつの時代も将来の不安が今を押しつぶすんですよね。

余命わずかだと思っていたから何でも出来た、そんな夢のような日々から、突然現実に引き戻される瞬間。
線路での30秒、あの瞬間が実に上手かった。

昨日までのキラキラしていた自分が、魔法が解けたように消えてしまい、ヴァレンシーはまた灰かぶりのシンデレラに戻ってしまう、、

虚構のロマンスが本当の愛になる、、ま、契約結婚とかでよくある王道ですが、ロマンスファンとしては分かっていてもにやけます、だから、ジョン・フォスターとかレッドファーン博士とかが無かったらもっと美しい話になるところ、モンゴメリーはわざとなんでしょうか?
辛らつでした。
ヒーローは実は有名人でした、とか、ヒーローは実は大金持ちでした、とか、家族・親族・世間がヒロインらを受け入れるには「お金」や「名声」が必要なんですね。
手のひらを返すように、ヒロインを自慢する家族・親族・・・

なんだか、ロマンスのテンプレートを使いながら毒を吐いているような話じゃないですか?
奇妙な事に、死んだ人間(ヒロインの父やヒーローの母や友人のシシィ)は優しさや共感を持っている(いた)一方で、生きている人間たちは薄っぺらい者ばかり。
少々知性のある人間は、がなりやアベルのように、酒を飲まずにはやっていけない。
作者が世の中に怒りを抱いているような感じなんです。

ヘイヤーだと、どーしようもない人間にもユーモアや共感を感じることができるのですが、そういう余地をほとんど残していないんですよね。

もっと好きになりたい本なのに、うーん、困った。
自分の人生は自分のものだ、人生への恐れに立ち向かったヒロインをもっと好きになりたいのに、、、くだらない因習や愚か者たちが右往左往するさまを笑い飛ばしたいのに、、どこか苦々しいものを感じてしまったんですよね。

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3月15日

突然、思い出したのです。
小学校か中学校で読んだ本の事を。
眼がひとつで口があるアメーバーのような生き物の話を確かに読んだはずなのに、細かい事、特にラストが全然思い出せず。

左端の本が子供の頃に読んだ本で、恐らく学校の図書館で借りたのでしょう。

ゴセシケ、人工生物「合成神経細胞群塊」であります。

レイモンド・F. ジョーンズ 「合成怪物」
2004年に岩崎書店から「合成怪物の逆しゅう」と復刊されたらしいのですが、アマゾンに行ってみてみると、なんと、 35000円以上!
よほど多くの子供の記憶に残った作品らしくて、冒険ファンタジー名作選のなかで一番の高値がついています。

手に入らないとなると無性に読みたくなり、原書をポチしました。

Raymond F. Jones
「The Cybernetic brains」(1962)
キンドル様様です、3ドルでお買い上げ。

アメリカでも子供の頃に読んだのが忘れられない。もう一度読みたかった、キンドル化されて嬉しい、というような感想があり、記憶を共有しているような不思議な気持ちがしました。
アメリカでも読者は少年ジャンプを読むくらいの年齢だったようです。

それにしても、なんという表紙!中身を読むまで同じ本だとは思いませんよね。
そして読んでみると、、す、すごいわ。本当にこんな話を子供の頃に読んだのかしら。
非常にシニカルで冷静、コンピュータネットワークが社会に深く根を張り、便利な世の中になった先の人間性とは?
巨大なネットワークシステムはいったん構築されてしまうと、もはや後戻りはできないというのは、1962年(昭和37年)では未来の話のように感じますが、ATMやチケットレス、ネット宅配、、現在ではもう当たり前のインフラになっているし、本の中に出てくるサイバーネットもそんなに遠くない未来かも、、ゆるい社会主義?ベーシックインカムが保証された社会、、テレビも新聞も毎日ゴシップニュースばかりを流して、、色々考えてしまう話でした。
子供時代に読んだSFってこんな話だったの?!

ゴセシケという日本語訳が強烈すぎて、肝心な部分を全然覚えていなかったのかしら。
ジョンとマーサという新婚カップル、マーサの兄アル、アルの妻キット。
キットの精神崩壊や狂信集団 Society for Artificial Danger による襲撃、Oscar オスカーというFrog(ゴセシケ)に代わる人間の形をした合成生物 、、(たぶんキンドル版の火の中の美女はそれだと思う)
人はサイバーネットに永遠に組み入れられるという未来の永遠を心配するよりも、今現在の平穏で安楽な暮らしが保証されない事のほうが不安である、という絶望的な事実。
記憶に残っていないことだらけでした。

そしてラストが甘く切なくて、クーンツを思い出す、ロマンスの香りに涙ポロリのラストでした。
Raymond F. Jones よいわ〜。他の作品も順次キンドル化されているようで、読んでみようかな、と思ってます。

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3月 8日

Susanne Kearsley 「Firebird」 (2013)

読了のメモ。
うーん、1700年代の少女 Anna の物語はとても面白いし、彼女のロマンスには胸がどきどきするのですが、現代のほうの物語がねぇ、、、ヒロイン Nicola に魅力を感じることが出来ず・・。
ヒストリカルの部分と現代の物語がテンポよく切り替わるので、飽きずに読めたし、Anna のストーリーは引き締まっていたのですが、後半の Nicola のストーリーが鈍い。
サイコメトリーのような能力を持つ Nicola に、何か「そう来たか」というサプライズが待っていると思っていたのに、なんだか肩透かしでした。
あれこれ悩んでいたのに、あまりに平穏で、、「え?これで終わっちゃうの?!」と悪い意味で驚きました(爆)。

もうちょっと何か工夫ができたんじゃないのかなぁ。。絵に秘められた物語とか、Anna の末裔の物語とかさ。。

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3月 3日

自分の写真を見て「ぎゃぁ〜っ、老けてる〜っ!」とショックを受けた昨晩。
嵐のアリーナツアの申込みで、顔認証のために自分の写真をコンサート事務局に送るのですが、自撮りを見て、なんだか落ち込みました(爆)。

写真は夜に撮ってはダメですね、まだ朝のほうが元気のある顔をしている(と思っているのは自分だけ?!)
年齢を受け入れるというか、老いを上手に受け入れるのって難しいわ〜。

大野くんのフリースタイル2 in 大阪、今日から始まりましたね。
近くのローソンに行って、ちらしをゲットしてきました。何も買わないでちらしだけ持ってゆくのは恥ずかしいので、ちょこっと買い物をして。
でも、店に入ってすぐ、ちらしに向かってるし、見え見えなのか、レジの人に「そちらも(袋に)入れますか?」と言われましたヨ。

展覧会、わたしも見に行きます! 行けるのはまだずっと先なんですけど。
新作も加わっているという話だし、楽しみだわ♪
それにしても、東京のときのグッズ、ほとんど買ったというのに、大阪のグッズも買ってしまいそうで、恐いです。

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2月26日


これまでに Susanna Kearsley の作品を順を追って読んでいて、 Mariana、 Shadowy Horses、 Named of the Dragon、 Season of Storms までは読んだ事をこの記録に残していたのですが (全部 what1508.htm ですね)、The Winter Sea (Sophia's Secret)は、もう、ほんと、 飽きてしまって、読んだ事を書きませんでした。

途中からは嫌々読んだというか、意地で読んだというか、、だめだ、全然面白くない、、うんざりだわ、、で終わったにも関わらず、ただいま彼女の 「Firebird」 を読んでいます。

で、まだ途中なのですが、Firebird はなかなかに面白くて、しかも、「The Winter Sea」 を読んでいないと損というか、共通の登場人物、時代背景を持っているので、読んだほうがより楽しめる作品で、あぁ、歯を食いしばって(!?)読んだのが報われました(爆)。

彼女特有の緩慢としたリズムがあって、合わない時は、それが拷問のようで展開が遅く感じて、イラついて仕方ないのですが、Firebird では次々と舞台が変わってゆくストーリーになっており、緩やかな部分でしっとりとして、場面が変わり気分転換され、上手く飽きずに読めています。

背景となる歴史が1708年のスコットランド(The Winter Sea の舞台)からピョートル1世のロシアと、全くなじみの無い世界で興味深い上に、ロシア民話「火の鳥と灰色狼」の物語をモチーフにしているところが面白いんです。
一つのものを追うと、途中で違うものを追うことになり、それを追うとまたまた違うものを追うことになり、、小さな火の鳥の置物から一人の少女の奇妙な運命をたどり、やがて予想もしない結末へと主人公が導かれてゆくようです。

それにしても、なぜUKと日本は 「The Winter Sea」 を「Sophia's secret」というタイトルにしたんでしょう?
冬の海のような色の眼をした男、娘、、 Firebird を読みながら、Sophia's Secret じゃないよねぇ、、とぶつぶつ言ってます。

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2月24日


ご無沙汰してます。
久しぶりにニコちゃんを載せました。
十三(じゅうそう)生まれの野良猫ニコちゃんは、侯爵くんが急逝して心にぽっかり穴があいていた我が家に来てくれた女の子。
推定11月生まれ、ただいま2歳3ヶ月です。
写真嫌いで、カメラや携帯を向けると嫌がるのですが、なんとかごまかして撮ってみました。

毎晩わたしの掛け布団の上で寝るのですが、早朝には起きてひとり居間のほうに行きます。
侯爵くんと違って人間を起こそうとはせずに、静かに人間が起きるのを待ってます。
ニコちゃん、なんだか慎ましい性格なんですが、爪とぎだけは困ったちゃんで、色々買い与えた爪とぎのいずれもお気に召さず、後ろに写っている籠をばりばりとひっかきます。
分解寸前です。

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2月10日

はっきり言いましょう。表紙絵が良すぎました。

これは詐欺だわ〜(笑)

文句言いながらも、いつもは小サイズで載せる絵を大きくしてしまう私(爆)。

A. A. Aguirre 「Bronze Gods」 (2013)
スチームパンク?ファンタジー?よく分からない設定の刑事ものです。

五代さまのボーラーハットをかぶり父親の形見のステッキを握るのは、恐るべき直感で捜査する刑事Janus Mikani、コツコツと証拠を集め、Mikaniの分まで報告書を書く苦労人の根性刑事は Celeste Ritsuko 。

むむむ、、、この名前、、日本人読者(たぶん私だけ?)には受け入れ難いものがあるわ。

ヤナス・ミカニ? セレステ・リツコ?
リツコが苗字って、作者は何か勘違いしてる?

黒髪ボブカットの彼女が他人からセレステと呼ばれるのは全編を通してなんと一回だけ!
ボスからも、コンビを組んでいるミカニからも、「リツコ」と呼ばれます。
あぁ、ここにリツコがいたら、、リツコ〜っ、、、とか、え、ミカニのまつげってこんなに長かったかしら、、みたいな胸きゅんシーンでさえも、お互いを「ミカニ」「リツコ」と呼ぶので、私の中ではもやは「リツコ」は名前です(笑)。

そうそう、アマゾンで、ふたりが苗字で呼び合うのはおかしいと言っている人いますね。確かに違和感があるわ、、

プロローグで、かつて妖精が暮らしていた世界があり、それを人間が攻撃したこと、両者の間に婚姻がなされ、いくつかの強力な一族には妖精の血が引き継がれていることが語られるのですが、社会形態がよくわからないのです。
イメージではヴィクトリア朝のロンドンというより、中世ベネチアみたいな感じで、メディチ家みたいなハウスが10くらいあって、でも、地下鉄もあって、、もやもやもや。

魔法というより第六感に近い能力が一部の人には残っていて、このミカニもその一人。
事件現場から感情や残像などを感じ取る事ができるのですが、そのたびに、割れるほどの頭痛と鼻血で倒れてしまう、困ったさん、とほほ。。
ミカニが鼻を押えてへばっている間、リツコがあれやこれやと聞き込みをしたり、証拠を集めたり、ミカニを抱えて署に戻ったり、、ははは。
設定がテキトーなスチームパンク的ファンタジー?なわりに、殺人事件の捜査はいたってまとも。
ミカニの第6感を重視しながらも地道に証拠を集めて丹念に手がかりを追います。
そこは良いんだけれど、無駄な枝葉が多すぎました。
捜査の過程で出会う人達をごちゃごちゃ登場させ、彼らの話を妙に深堀りするので、てっきり事件と関係あるか、と思うと、全く無関係で最後には話にも出ないとか。

事件と無関係でも何かそれぞれに余韻が残れば良いのですが、薄っぺらい描写のままでして、、 残念ながら、サブプロットやサブキャラが読者に投げ出されたまま、という感じです。
よくて星3ってとこですかね。

地下鉄は一体何で動いているのか? 市の外の世界は一体何なのか 有力ハウスは何をやっているのか、、この世界設定に乗れないだけではなく、肝心の犯行も、犯人が行った色々な儀式や装置がよく分からないまま終わる。
Mikani と Ritsuko のやりとりが面白いからがんばって読んだけど。。

これは、Ann Aguirre とハズバンドの合作だとの事ですが、Ann単独の作品のほうが断然面白いですねぇ、、どうして合作なんてしたんでしょう(爆)。

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2月9日

昨年暮れに2年使っていたアンドロイドOSのスマホを、キャンペーンに釣られてソフトバンクのiphoneに変えたのですが、このところちょっとしたトラブルに悩んでいました。

たまに遠くに出かければ、方向音痴なので地図アプリやGPSのお世話になる事はあるけれど、普段使うのはメールとカレンダーくらいの私です。
職場も家も wifi があるので 出来るだけ4Gを使わない方向で、モバイルデータ通信もチェックを外しまくり、実にミニマムに使っています。

メールアドレスも、@softbank.ne.jp のメールアドレス(4G専用)じゃなくて、i.softbank.jp (wifiと4G 両方いける)を設定しました。
最初のうち、これで全く問題なく、新着メールのお知らせ(プッシュ)が来ていました。

ところが、なぜか突然、プッシュによる通知が来なくなったのです。

メールアプリを動かして受信フォルダーを開けない限りメールをチェックしにいかない、まるで手動モード。
「うそ!メールが6通も届いてる!」
なんで?新着のお知らせが全然無かったのに!
「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」>「データの取得方法」でちゃんと「プッシュ」をONにしているのに、なぜ?

ネットで情報を探しても、なかなかこれだ!という人が見つけられず悩んでおりましたが、、ようやく答えに近づきました。

まず、wifiで待機状態だとこの現象は起きるが、wifiを切断して4Gで待機状態だとこの現象は起きないみたい。
うーむ、プッシュ通知は4G経由なのか。

wifiにつなぎっぱなしだとダメなのかなぁ、、でも最初のうちは新着メール通知があったのに、途中から急に通知が来なくなったんだから、何か他にも原因があるはず、、、あっ、もしかして。。

通常キャリアメールと呼ばれる方は @softbank.ne.jp ですが、これはMMSメッセージと iOS では呼ばれてます。
図で赤マルで囲んだところ、最初はOFFにしていましたが、あるとき、わたしはONにしたのです。 キャリアメールも使えるようにしておこう、と思って。

そうだ、この時以来プッシュ通知が来なくなったのかも、、いや、正確にはプッシュ通知は届いているのに、i.softbank.jp のメールアプリより前に softbank.ne.jp のアプリが横取り?横やりをいれて i.softbank.jp 系がプッシュ通知を確認できないのでは?

さっそく、MMSメッセージの所をOFFにしてみると、なんと、新着メールの通知がくるようになりました。
あぁ、よかった、、ほんと、悩んだんですよねぇ。
朝送ってくれたメールを夜中に気付く、というくらい、スマホをいじっていない方が悪いのかも、ですが(爆)、SMSやMMSや E-mail や、分かりにく過ぎますよね。

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2月4日

アラール・ヴォルコシガンって亡くなっていたの?!
がーーん。。衝撃。

マイルズが結婚してしまったあとの2冊(外交特例、大尉の盟約)を読んでいないのですが、その次の本( Cryoburn )で彼は亡くなってしまうのね。>_<

そして今日届いた Goodreads のメールに、アラルの死から3年後を舞台にコーデリアが主役の本が出た、との知らせが。

「Gentleman Jole and the Red Queen」 (2016)

ビジョルドのインタビューを読むと感じるものがあります。
若い頃の自分だったら書けなかったと言う彼女。

アラールが死んだらコーデリアの物語も終わってしまうのが普通かもしれないが、せっかくこのSF世界 Vorkosiverse に生きているのだから、現実の世界よりもずっと選択と可能性があっていいはず。

なにより、あのコーデリアがずっと脇役のままでいいはずがない!(笑)
なんだか勇気が与えられたような、幸せな気持ちになりました。

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2月3日

Ann Aguirre 「Havoc」 (2014) 「Breakout」 (2015)

Perdition の続き、The Dred Chronicles 3部作の2番と3番です。

Havoc はすごく良かった。こういう展開になったか、とスリリングでした。
宇宙監獄で繰り広げられるテリトリー争いから一転して、突然の傭兵部隊の急襲、宇宙船内を一掃せよとの命令を受けて、ハイテク兵器で Dred たちを攻撃する。
傭兵軍団はレーザービーム、翻ってこちらは手製のナイフや棍棒、、、

まるでスターウォーズ旧3部作の、ジェダイの復讐で出てくるイウォーク族と帝国軍の戦いですよ。

ショッカーのようにワラワラと発生する帝国軍兵士と違って、こちらの傭兵たちにはちょっぴりストーリーがあり、なんとしても任務を成功させて金を得たい、というせっぱつまった事情があったりする。これが泣ける。。

傭兵たちにドラマがあっても主役の Dred たちが殺されるわけにはいかないし、最後まではらはらと読みました。

で、Breakout なんですが、これはね、、
宇宙監獄を脱出できたとしてもそのあと宇宙を漂うか死ぬか、、Dred と Jael の運命が定かではない終わり方にしようと最初思ったのだけれど、HEA の結末にした、というような事を作者が前書きで述べているので、読者はそのつもりで読み、超がっかり!という事はないのですが、

事前に分かっていた事とはいえ、半分までがはらはらの続きで胸を痛めたりしたのに、、後半はほぼハーレクインのエピローグなんですよねぇ。(笑)
うーん、個人的には後ろ半分はなんというか、作者って神様なんだな、なんでも出来るんだな、という事を認識させられた話でした。
そういう意味では上手くHEAにしていましたね。

唯一の心残りは、傭兵隊長 Vost があまりに哀れでした。。後ろ半分でなぜ Vost を幸せにしてやらないんだ! 一人だけ不幸を背負ったまま、、あぁ、、泣けました。

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