前から傷ヒーローということで「Texas Destiny」が気になっていたんだけれど、
なんとなく辛気臭いのでは？　と思い込んでいて、、あぁ、もっと早くに手に取れば良かった！

泣かせるような題材なのに、温かい笑いやいたわりがある。
ヒロインもヒーローも、甘ったれていないし、弱くもない。だからといって強情でもない。
互いにひとの気持ちを気遣う優しさがある。

ロマンスを支える背景が、ひとむかしの西部劇というか、マカロニウェスタンを見ているような泥臭さがあって面白い。
男兄弟の愛と屈折、葛藤が泣けるよ〜。

今のところ一番好きなのは「Texas Glory」だけれど、これはほんま切ない。

＜付け足し＞
唯一、欠点というか、惜しいと思うのは、ロレイン・ヒースは
感情を描く技はぴか一なのに、リアルな生活感が希薄なんである。
一体、どうやって生活費を稼いでいるんだろー。。とか、一体どうやって
家の中の掃除や洗濯をしてんだろー。。とか、、時代が昔なので
電化製品があるわけもないのに、地味な労働があまり感じられないんである（^o^;;
リアリティのあるアメリカン・ヒストリカルを求める人からは文句が出るかもしれない。