更新記録 2011年 8月1日から2011年 9月30日まで
異色作家短編集第6巻 シャーリイ・ジャクスン 「くじ」
22の短編が入っていて、今日までに読んだのは19篇。あと少し、残してある。続けて読むとしんどい。。
「対話」「麻服の午後」は、あぁ、わかるわかる、と少しだけ笑えた。
「背教者」「大きな靴の男たち」、か、か、勘弁して。。。追い詰められる、逃げ場がない、部屋の酸素が足りない・・・
「どうぞお先に、アルフォンズ殿」
忘れられそうにない嫌らしさ。。あぁ、いやだなぁ。。
「曖昧の七つの型」
あぁ、多分こうなるだろうと思っていたけれど、、セリフまわしが上手くてねぇ。。浅ましや、浅ましや。
「くじ」
wikiを読んだら、南アフリカでこの短編が発行禁止になった事をシャーリイは誇りに思っていたそうだ。「少なくとも彼らはこの話を理解してるわ」
南ア、ウガンダ、ルワンダ、スーダン、ソマリア、、コソボ、、小説で描かれた世界は人間の本性の一面だからこそ、見たくないものを見せられた嫌悪感でむかつく。
なにより全編を覆う興奮と、大衆のうきうきした高揚感が、、本当にぞっとする。いやだなぁ。。
恐いと思っていられるうちが幸せなのかもしれないなぁ。
先週の金曜の事なのですが、10年目に入った冷凍・冷蔵庫が突然停止状態になり、帰宅すると足元に水溜りがあり、フリーザーの中がぐちゃぐちゃ。。
冷蔵のほうは、開けないままだと「やや冷え」状態でいますが、凍っているほうはそうはいきません。もう、アイスクリームはどろどろ、冷凍フライはぐっしょり、なにもかも溶けちゃって、あいたたた、、
いつ買ったのか忘れてしまったような怪しいものが一杯入っていたので、大掃除が出来て良かったか(爆)。すっきり全部処分いたしました。。とほほ。
土曜は朝から冷蔵庫探し。これがね、簡単に思えたのだけれど、そうではなかった。
標準の右開き(向かって左が開く)だと、本日中に配送、というものもあるのですが、我が家はマンションの設計上、左開きじゃないとダメで、、これはと思った機種の左開きを訊ねると、「10日かかる」と言われる始末。
10万円以上だして買うのだから、気に入らないものを買いたくないし、、でも真夏に10日も冷蔵庫が止まってるのは「困る!!!無理!!!」だし、歩き回って足が痛くなりました。
ええカッコシイで、おしゃれして出かけてしまったんですよねぇ。普段の格好で行くべきだったわ。
なんとか火曜日に間に合わせてくれるというお店でようやく購入できました。
あぁ、エコポイントが付くうちに買うんだったなぁ。
「エルサレムから来た悪魔」 アリアナ・フランクリン 読了。
「ケンブリッジの町で相次ぐ子ども殺しを解決し、ユダヤ人への迫害を食い止めるべくシチリア王国からやってきた、検死を専門とする女医アデリアと敏腕調査官シモンの一行」(中表紙から引用)
1171年、プランタジネット王朝イングランド、ヘンリー2世の時代です。
ノルマン朝が終わりを告げ、マチルダと誰だっけの王位継承の争いがあり、アンジュー伯アンリがイングランド王になる、、これが100年戦争の元にもなるわけですが、、
この辺りって、十字軍遠征もあるし、ヨーロッパ全体が、何だかわけのわからない時代って感じの印象が強いんですよねぇ。
あらま、リチャード獅子心王ってヘンリー2世の次の王様なんだ、今頃気付いたわ。
獅子心王とはよくも訳したものですよねぇ。ライオンハーティッドって高校の世界史で聞いたとき、をを、なんと格好いい、と名前だけ心に残って、歴史の内容は忘れてました。
十字軍遠征、ユダヤ人とキリスト教会、、現代の世界構造の原形ができつつある時代を背景に、子供連続殺人事件の真相を探る物語ですが、、ミステリ部分よりも、この時代背景がとても面白かったです。
ミステリはそれほど本格的ではなく、前半こそ謎解き要素が強かったのですが、後半はアクションアドベンチャーに。
もう少し地味な捜査を続けて欲しかったと思わなくないです。当時の医学や風習など、とても面白かったから。
○○を殺した時点が、作者の方向転換でしたね。この殺人で、物語は医学ミステリ系じゃなくなってしまい、ロマンティックアドベンチャー寄りになったのが、ちょっと残念です。
でも、際限なく犯人が子どもを殺し続けるわけにもいかないし、どこかでアクションを取らなければ物語は終わらないし、仕方ないですね。
決して面白さを損なっていないです。結局、一番の主役はこの「時代」でした。
サレルノ医科大学で医学を学んだ女医アデリア視点で描かれる事が多いので、時代の空気が女性の目で見れて、やや反則かもしれないけれど、現代的なシニカル視点でいいです。
キリスト教とイスラム社会とユダヤ人社会がこれほど反目しあっているのに、こと女性の事となると、共通の認識で、神様というものは男性であると信じて疑わない、女というものは、とにかく劣っているものである、と、何回も繰り返し彼らが口にだすのが、いかにも女性作家らしい点でした。
登場人物が非常に生き生きとしていて、家政婦兼料理番のギルサ、孫のユルフ、税官吏ロウリー・ピコー卿、ヘンリー2世、修道院長ジェフリー、、いい味だしてます。をっと、忘れた、愛妻家シモン、用心棒マンスール。
前半から作者は振っていたのですが予想通り後半、急にロマンス要素が強くなります。
これがね、悩むところ。
ヒーローのキャラ、悪くないんです。現世的で、でも、男気のある、憎めない奴で。
理想としては、最後の章まで辛抱させて、本当にラストに怪我してアデリアが駆けてゆく、、で終わって欲しかったかな。
正式な結婚をしないのかな。次の巻も翻訳されているし、読んでみるつもりです。
と、、作者の事を調べたら、アリアナ・フランクリンは今年の1月27日に他界しているのですね。合掌。
アデリアもの全部で4冊あるようです。全部翻訳してほしいわ。
明石市立文化博物館 夏期特別展 「放浪の天才画家 山下清展」に行ってきました。
BSの美術番組でこの展覧会を知り、興味がわいたのですが、、、想像以上でした。
想像以上に素晴らしかったです。
作品を見たのはこれが初めてです。
これまで山下清というと、画家というより、芦屋雁之助演じる「裸の大将」のイメージが強く、貼り絵が凄いんだって、、、ぐらいの認識だったのですが、、、凄いですね。障害を持った人の作品だから、、じゃない。
山下清はまぎれもない芸術家、アーティストでした。
16から18歳ごろの静物画(貼り絵ですけど)には圧倒されました。
栗、菊、木蓮、、構図といい、色あいといい、、目をくぎづけにする静かな迫力。
ちぎった色紙の細かさにも驚きますが、立体的な貼り方が生む生命力が見事なんです。
面白いことに、建造物も石も樹木も山も空も川も生き生きとしているのに、人間だけ、ただのお人形なんですよね。
人間には興味が持てなかったんだろうなぁ。
今だと自閉症というかサヴァン症候群なんじゃないか、と思うんですが、だからどうだ、というわけじゃありません。
後半の、ヨーロッパ旅行の経験を基にした風景画も好きです。
いろんなものを見てみたい、というわくわくした気持ちが詰まっているような作品でした。
作品カタログを買って帰ったのですが、、すこしがっかり。
写真では彼の貼り絵作品の持ち味が生きません。平面的でのっぺり見えてしまいます。
インターネットだろうとテレビや写真だろうと、実物を見るのとは大違いなんですね。
「ガンバーアビスパ福岡」2−0
久しぶりの生観戦でした。
松田選手の訃報後、なんというか、黙祷を捧げにJリーグを観にいかなくちゃいかん、という気になって、カンカン照りのなか出かけました。
マツはガンバには超失礼な言動ばかり吐いてね、ガンバが弱かった頃「ガンバなんかに負ける気がしない、藁」と言ってたんですよねぇ。
マリノス戦があると、いつも、打倒マツ!って思ってましたもん。
寂しいですね。
さて、フタはいま調子いいです。動きも切れてます。
タムケンにこの好調を邪魔されないことを祈るのみ!
読み始めたのは、Tess Gerritsen 「The Silent Girl」(2011)
あ、新刊が出てるんだ、と思って、即 e-bookをダウンロードしました。
モーラ&リゾーリシリーズは、作品のハイレベルを保っていて読み応えがあり、しかも、シリーズ登場人物の人生がいろいろ厳しくて、、あぁ。
まだ3分の1だが、、、やばい、、涙がでてしまう。
監察医モーラに対する警官たちの反目・憎しみが、くっそー!正義って一体なんなんだ。
誰もが聞きたくない真実を告げるモーラ、、冒頭に裁判があり、検察側の証人として、モーラは、とある男の解剖所見を述べる。
この男は札付きの悪党で、警官を殺して逃げていたが、男を逮捕した刑事が、憤怒のあまり彼を殴り倒し、、、男はパトカー内で死んでしまう。
多くの警官が信頼を寄せるこの刑事が殴ったことが死因だと、解剖所見を法廷で話すモーラ。
現場で体を張って市民を守っているのは、彼のような刑事なんだ。
あの悪党に殺された警官には、妻と幼い子供がいるんだぞ。
あの悪党は死んで当然だ。
刑務所に入れられた警官が犯罪者たちからどんな扱いを受けるか、わかっているのか。
死体が話す事実を伝えるのが自分の仕事で、決して誰かを裁くことではない、と言った所で、裁判で有罪無罪の証拠となる、、この重さ。
リゾーリまでもがモーラに「あなたには事実だけが大事なのね」とさげすむように言ったりする。
リゾーリのかばかばっ。
その裁判から数日後、チャイナタウンで女性の死体が発見される。
身元不明の死体だが、調べていくうちにそれが19年前に起きた殺人事件と関係がある事が分かる。
19年前にチャイナタウンのレストランで起きた事件。
中国からの不法移民のコック手伝いが突然銃を取り出して乱射し、レストランにいた人々を殺し、自分も自殺した、とされる事件である。
当時の捜査は、はなからコック手伝いの男の突発的な狂気による犯行とされ、不法移民で生活は困窮している、社会からは疎外されている、絶望と憎しみにかられたんだろう、と、処理されたのだった。。
もしかしたら、、あの中国人の犯行じゃなかった?
あれからずっと苦しんでいる、残された家族がいる。
をを、これがどのように、冒頭の苦い真実のエピソードと絡むか、、気になります。
暑いですねぇ。。
クーラー無しでは夕食の準備をする気も起きませんねぇ。夜になっても一向に涼しくならないし。
Tess Gerritsen 「The Silent Girl」(2011) 読了。
あとちょっと、あとちょっと、と、結局夜更かししてしまいました。
犯罪がとても酷いので、面白い本だったと言っちゃいけないかも、ですが、ミステリ部分もよく練られていてスリリングですし、事件に関わる人々の描写も、脇役のドラマも、とてもよく出来てました。
テーマは「正義の鉄槌または復讐」でしょうか、、
必殺仕置き人のような物語って、ドラマならば面白いけれど、法治国家だと難しいです。悪い事をやったのに咎められずそ知らぬ顔で生きている奴に、制裁を加えたいという気持ちは、勿論共感するけれど、リンチや暗殺とどこで線を引いたらいいか、、
19年前にチャイナタウンで起こった事件の真相を、リゾーリがブルドックのように追い、そこに、事件で夫と娘を失った Sifu Fang(彼女は Wushu(中国武術)の達人)や、中国系アメリカ人の新人刑事ジョニー・タンなどが絡みます。
テスの作品では初めて?、中国文化が作品のなかでいろいろ紹介されます。
日本人にはおなじみの孫悟空や、柳葉刀や中国の製鉄の歴史、倭寇と戚継光将軍など。
倭寇ってジャパニーズ・パイレーツって呼ばれてるんだ。
漢字だと「倭」だから、大昔の日本ってイメージですけど、ジャパニーズと言われると、、そうか、彼らにとっては「倭」だろうが「日本」だろうが、この国を指しているんだ、と、なんというか名前のトリックで自分とは無関係に感じていたものが、英語になると急に自分と関係があるものになった、軽いショックを受けました。
(物語とは全然関係ないですけど)
Fang 師匠が素敵でしたねえ。
Frost刑事は20才は年下だと思うけど、師匠にやられちゃったんじゃないでしょうか。
こういう切なさは Frost の担当で、失礼な尋問をしたとFang 師匠を気遣うFrostを蹴散らすブルドーザー・リゾーリは、ほんまに可愛げが無いです(爆)。
最初に書いたように、読み出したら止まらない面白さでしたが、若干の不満が残りました。
・リゾーリがややスーパーウーマン過ぎました。
・前作がモーラ中心の話で、今作はリゾーリ中心の話で、それはそれでいいのですが、モーラの登場場面がとても少なくて、たいていが職場の意地悪な場面か、プライベートのホームドラマでした。
・家庭より仕事のリゾーリ、一体いつになったら家に帰るの? 仕事より家庭のモーラ、なぜあのファイルをさっさと読まないの?
そうなんです、二人のキャラクターが、なにか平面的で、保守化したように感じたんですよね。
復讐は正義なのか、、正直、とても難しい問題だと思うのに、結局最後までモーラは、頭のかたい、融通のきかない役回りで、なんというか精彩がなかったなぁ。。
リゾーリは、「外科医」の頃は嫌っていたはずの、警察独特の仲間意識に、今やすっかり染まってしまったのかなぁ。ぶつぶつ。。
何度も言うように、話はすごく面白いんですが、この二人の物語だからこそ毎回読むわけで、、次作が気になります。
来週まるまる一週間の休みを取ったのですが、解析してもらいたいデータを送ると言われてしまい、、、あぁ、どーしよー。
結局毎日職場に出てくることになりそうだなぁ。。
ま、正式には休みなので、途中で映画に行こうが何しようがいいんですけどね。
ダウンロードしたのは、去年のフィリップ・K・ディック賞候補作、Alex Award 受賞作
Alden Bell 「The Reapers are the Angels」(2010)
米アマゾンをふらふら、この本を買った人はこちらのページも見てます、、とサーフィンしていたら、目に留まった本がこれ。
感想がそろいも揃って、ヤングアダルトの近未来ゾンビもの、だと思って読んだら、想像以上だった! 皆が誉めているので期待しないように心して読んだけど、ほんとだ、すごく良かった! みたいなんで、、ああ、私はアマゾンのかもです。
ポチッ。
終末世界系、ゾンビだらけのアメリカ、人間はわずかに生き残っているだけ。
わたしはホラー映画が大の苦手で、作り物だとわかっていても、絶対にダメ!>_<
なので、手がちぎれたり、目玉の無い洞にどろどろした液体が溜まってるゾンビがいるだけで嫌なんですが、、おや、妙な出だしです。
15歳くらいの少女が淡々とゾンビを殺してサバイバルしています。
生まれた時から荒廃した世界しか知らないこの少女の名前は Temple と言います。
どうも数年前までは弟が一緒にいたみたいなのですが、今はいません。
ゾンビは脳をつぶさない限り動き続けるのですが、そもそも動くスピードが遅いので、彼女は日常の出来事のように、ゾンビがうろつく町の中を移動し、無人のコンビニから必要なものを取って、背後まで近づいたゾンビの頭をナイフでぶったぎって、また去って行きます。
放置された車を乗りついで、北へ北へ。
途中、明かりがついた町を見つけ、寄ってみると、ライフルをもった男たちに囲まれ、高層デパートを住居として700人ほどの人間が暮らしている事がわかります。
ゾンビに支配された地上を女がひとりで旅なんか出来るか、、お前を守ってくれてたボーイフレンドが死んじまったのかよ、、パトロールしていた男たちの中にひとり、野卑な言葉をかけ、彼女を憎らしいようににらむ男 Adam がいます。
やだなぁ、うわ、閉じたコミュニティ、、もしかしてゾンビよりも人間のほうが恐いって話になるのかな?
題名が聖書のマタイによる福音「収穫とは世の終りのことで、刈る者は御使たちである。」のところから取られてます。この一文の前に、悪魔が畑に、wheatの代わりにtareを蒔いたという文があり、tareはwheatに良く似ていて、小麦のような顔をして混じっているのです。
休暇が終わっても、なかなか気分がシャキッとしません。
気温、湿度ともに毎日高くて、参りますね。
先週のお休みは、かなり有意義に過ごしました。
職場にも2回行きましたが、あとは、ほぼ、家の片付けをしておりました。
汗でべとべとになりながら、こんな暑い日になんで片付けを?と自問自答(笑)。
まずは前の週に清掃局に連絡しておいた大型ゴミを無事処分しました。
それに、ベランダの物置にずっと入れていた本や雑誌を大量に整理、一部はスキャンして、大半は古紙処分しました。
それから、捨てられずにとっておいたスーツ2着をリフォームに持って行きました。
お給料を貰って最初に自分で買ったスーツなんですよね。
状態はいいのだけれど、20年前のスタイルだから肩パッドが恥ずかしいほど大きいし、いまではぶかぶかで体に合わないし。 両脇をつめて、肩パッドを替えて、、けっこういい感じになりました。
さらに、衝動買いしたけれど10年ぐらい全く使わなかったブランドバッグを、リサイクルショップに持って行きました。
こういう所に持っていくのは初めてだったのですが、ネットで調べて電話もせずに行ってしまいました。(意外に高値でひきとってもらえた♪)
こうして長年の懸案だったものがかなり片付きました。
そうそう、思い切って処分したバッグもいくつかあるのですが、一部は、これまたネットで調べて修理してほしいとメールしました。
内張りの張替えを一つと、持ち手のリメイクを一つ。
はは、日ごろは不活発で家でごろごろしてるのに、たまにこれではイカン!と衝動的に行動しちゃうんですよね(笑)。
読書は、「The Reapers are the Angels」を放置して、翻訳本をいくつか。
ジョージェット・ヘイヤー「悪魔公爵の子」、ゲイル・キャリガー「アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う」、コーマック・マッカーシー「ロード」ほかハーレクインを少々。
がーん、これまで出た作品はどれも全部胸きゅんで切なくて惚れ惚れだったのに、「悪魔公爵の子」だけは、全然萌えませんでしたぁ。とほほ。
話は面白いです。ジャスティンやレオニー、ルパートはもうもうもう、良いです、セリフすべてが飛んでます。
(ルパートの馬鹿っぷりは磨きがかかって、国宝級で、もう、最高ー)
そうなんです、主役カップル以外のほうが面白くて、キャラも生き生きしていて、肝心の主役カップルは、、うーん、困ったです。
こんな人気作品なのに、ドミニクが市川エビ蔵に見えちゃうんですよ(爆!)。
メアリーも、なんだかなぁ、、これまでのヘイヤーヒロインは、もうちょっと独立心と気骨があったのに、、公爵家と比べるとわたくしなぞ卑しい中産階級の人間は身をひくしかございません、、って、さらわれてレイプされかけたっちゅうのに、身分違いで、お父上の不興を買います、と、、、エビ蔵もといドミニクにへりくだる必要なんてあるのかいな?
被害者だっちゅうのに、ガバネスになるしかないような転落人生を覚悟したり、、しっかり者だけれど、現実主義すぎて階級制度にがんじがらめ、いつものヘイヤーヒロインの溌剌さが薄いヒロインでした。
繰り返しになりますが、ジャスティンとレオニーとルパートが面白すぎるんですよね。
並みのカップルでは太刀打ちできませんね。
昨日からぐっと涼しくなりました。朝晩は半袖では寒いほど。
うっかり素足サンダルで出勤すると帰りは痛い目にあいます。
開店休業状態ですみません。
不景気な時代を考えると忙しい事を感謝しなくちゃいけないのですが、やらなきゃいけない事が山積みで、データ処理の勉強もあり、なかなか時間がとれません。
明日から金曜まで横浜へ出張で、来週もまた東京に出張です。まとめてくれたらいいのに、先方の都合で、、ぶつぶつ。
ま、新幹線の中で本が読めるかも。。
ガンバ、調子がいいですね〜。
さて、先週参加したワークショップ、ものすごくためになりました。
はるばる出かけてよかったわ。
2日間英語での講習だったのですが、ドラマやニュースの英語はわからなくても、自分の知ってる分野だと何とか分かるんですねぇ。
ただし、聞くのが出来ても、質問がぁ。。
あのぉ、えーと、そのぉ、、って感じで、赤面するほどでたらめな英語で話しちゃうところが、はは、おばさんですわ。
それにしても資料が秀逸。
一単元ごとに練習問題と解答が付いていて、講義を聴きっぱなしにならないよう、集中がとぎれないよう、理解しやすくなっていました。
このワークショップはヨーロッパの機関の主催なんですが、まじ感心しました。
教える事が上手い! 啓蒙活動への力の入れ方が半端ない!
似たような事を日本の機関でも行っているのですが、充実度にかなり開きがあると言わざるえませんねぇ。
一日目の夜、参加者有志で炉辺焼きの店に行きました。
とても楽しかったのですが、、、翌日慌てました。。さんまの臭いが。。。
髪や体は洗うから良い、他のものは着替えを持っているし大丈夫、ただ、スカートだけは、2日間だけなので替えを持っていかなかったのです。
ぷんぷん匂う秋刀魚〜。
ホテルでファブリースをお借りしました(笑)。
当初は往復の新幹線で本を読む予定だったのですが、疲れがたまってるのか、ひたすら寝てしまいました。あぁ、年だわ〜。
台風15号の影響で各地に大雨が降っているようです。
京都は今までのところそれほどの降水量ではなく、昨日までの暑さがやっと和らいだとほっとしているのですが、今後の情報に注意しないといけないですね。
先々週横浜2泊3日、先週東京日帰りと出張があり、ちょっとくたびれているのですが、まさかの、来週東京出張が入りました。。またまた勉強会に参加です。
それなりに成果も上がっていて、面白い解析結果が出てるのですが、これらの出張費を出してくれてる先生がたいへんな仕事大好き人間で、土曜、日曜、遅い時間、お構いなくメールで進展を尋ねてくるんですよねぇ。
ちょっと悩んでいると言おうものなら、誰それに訊きにいったらどうだ?とまた出張を増やされるんで、最近は「大丈夫です。自分で出来ます」と言っちゃったり(爆)。
カナダのあるグループが出した論文の解析方法がよく分からないと言ったら、直接訊いてきたらどうだ?と真顔で言ったんですよねぇ。まじで恐いわ。。
観光なら嬉しいけど、仕事しょって一人で行くなんて、絶対にムリやわ。
ど下手な英語で質問メールを書くのがやっとこさっとこです。
そんなこんなで、疲れとフラストレーションがたまると、猛烈に無駄遣いしたくなり、、、
最近のわたしは基本「嵐」にお金を遣ってしまうので(笑)、買うのを躊躇していた「怪物くん」DVDボックスや大野くんが載っている雑誌などを怒涛のポチポチポチポチ、しちゃいました。
うーん、困りますねぇ。
閑話休題。
ヴィンセント・ドノフリオ&イーサン・ホーク「ニューヨーク、狼たちの野望」、レオナルド・デカプリオ、渡辺謙、クリストファー・ノーラン監督「インセプション」 DVDにで鑑賞。
まずは「インセプション」
クリストファー・ノーランは本当に凄いですね。
見終わっても、まるで自分が夢の中にいるような気分でした。
着想をしっかりとした形にする情熱と緻密さ、まとめあげるプロデュース力、、とにかく圧倒されました。
思えば10年前、朝日シネマで「メメント」を見た時、こりゃぁ凄いーっと大興奮したものですが、久々に似た味わいの作品でした。
この監督の持ち味というか、息つく間もない怒涛の問いかけが理詰めなサスペンスとなる、それが実に上手いんですよね。
正義?悪?真実?嘘?現実?夢? 対立軸が右左に素早く動く。
映画ならではの、映画でしか見せられない、理屈や思想を映像で語る、ノンストップ心理スペクタクルって奴ですね。
母の大絶賛の「メメント」では爆睡した下の息子でしたが、「インセプション」は最後まで息を呑んでみてました。
っつう事は、娯楽性において「インセプション」の方がこなれてるって事かな。
日本人的に嬉しかったのは、渡辺謙さんの扱いです。「バットマン・ビギンズ」の時のようなキワモノではない、実に存在感のある役で、出ずっぱりなんだ、、と嬉しくなりました。
で、ドノフリオ様のほうは、邦題がね、、マフィア映画かと思ったら、、全然違いました。
原題「STATEN ISLAND, NEW YORK」(2009)
なんというか、イカレた男やついていない男が交錯する物悲しい人生いろいろ、、
まさかのドノフリオの水着姿が拝めます(ってそんなもん、見たくないって? 笑)
題名のせいで、最初のうち、え?この映画って一体どういう話なの?と狐につままれた気分になりました。変だ、変だと思いながら見ていましたが、結局、最後までまとまりのない話で、特にドノフリオのストーリーは、短絡的でワケがわからん。。
さらに難点を挙げると、役者さんが役者らしい役を演じるので、意外性に乏しい事です。
ドノフリオは奇妙なエキセントリック男だし、イーサンは、貧相で気弱な男だし、シーモア・カッセルは不言実行男だし、、まんまです。
このDVDを見る人は、基本、ヴィンセント・ドノフリオのファンか、イーサン・ホークのファンでしょうね(笑)。
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