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更新記録 2015年8月1日から2015年9月30日まで


 9月29日

「Season of Storms」(2001)  Susanna Kearsley

残念なほど面白くない。。がっかり。
Named of the Dragon は好みだったのに、なんなの、このつまらなさは。
ヒロインに全然魅力が無いし、ストーリーは締りが無くてだらだらしているし、全てが中途半端で、「いつか何かあるだろう」と我慢して読み続けたのに何もなかったわ、、星2つですねぇ。

彼女のブックリストによると、この作品のあと 2008年のWinter Sea までしばらく書いていないので、何か創作意欲が盛り上がらない事情があったのかもしれませんね。

これで発行順に4作品読んだわけですが、ははは、あと3作品キンドルに入っています。
発表された順番で律儀に読んでいるので、次は「Winter Sea (Sophia’s Secret UK・日本版タイトル)」の予定です。

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 9月24日

シルバーウィークっていつの間に出来たんでしょう。
命名がぴったりすぎてびっくりです。

孫娘ちゃんに会いに東京に行ってました。
とても楽しかったのですが、まさかの後遺症が。
ご飯を食べさせるのも「おばあちゃんがいい」とか嬉しい事を言ってくれる孫娘ちゃん相手に「おばあちゃんとご本を読もうね」「おばあちゃんとお手手つなごうね」、、
おばあちゃんを連発していたら、京都に戻ってふとした時に自分の事を「おばあちゃん」と言ってしまうんです!

ネコ相手にも「ニコちゃん、おばあちゃんもう寝るわよ〜」なんて、、ぎゃー!

慣れとはげに恐ろしきもの・・

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 9月12日



「カシャカシャぶんぶん」を手にすると、目がらんらんと輝くニコちゃん。
夏の間は来なかったから自由に足を伸ばして眠れたのに、最近はまた布団の上で寝るようになって、人間は寝返りするのも遠慮して窮屈に寝ています。

久しぶりの晴天で、ぼうぼうに伸びた芝生を刈りました。

植木鉢が増えて以来、大型の芝刈り機が使いづらくなり、バリカン式の芝刈り機で刈っているのですが、腰をかがめ続けていたので、あいたた、、腰にきました。
やっぱりバリカン式では無理がありますね。

バラ鉢を動かして、雑草抜いて、鉢の下のなめくじを取って、トゲに手足をひっかけて、、へとへと。

「女王陛下の魔術師」 ベン・アーロノヴィッチ
むっちゃイマイチ。表紙絵も情けない。それなのに2巻目をポチしました。はは。

amazon の読者レビューの人、販売宣伝マンだとしたら凄腕ですよ。
これは面白くないけれど、次がかなり面白いって書いてあるんです(笑)。

ま、これもね、嫌いじゃないテイストなんです。
イギリス風コメディとミステリの混合で、派手な立ち回りが無くて、蘊蓄満載。

イマイチの原因は、殺人事件と並行して延々と語られるテムズ一族の話が盛り上がりに欠けることと、殺人犯が犯す複数殺人(赤ん坊も含まれる)が非常に残酷であるにも関わらず、特に理由のない「不運」という流れで片付けられるストーリーであること。
なんだか笑えないコメディなんですよね。

原題「Rivers of London」ということは、このテムズ一族のほうがメインストーリーなの?
テムズ川の支流についての知識は増えたけれど、ママテムズもパパテムズもどのキャラも全然魅力を感じなかったわ(爆)。

主人公ピーターは警官に向かないと上司に思われているチャリング・クロス署巡査。
たまたま殺人事件の現場の見張りを命じられ、そこで幽霊とおぼしき人物から目撃情報を聞く。
すると、トーマス・ナイチンゲールなんて名前の特殊犯罪課主任警部が現れて、ピーターを部下にする。

コンピュータや監視カメラ映像等を用いた現代的捜査が主で、魔法が従というのも面白いし、ピーターが論理的に魔法の修行をしているところも面白い。
随所に、これまでロマンス小説で培ってきたイギリス豆知識が登場するので、「ふふ、わたし知っている」と自己満足する楽しみもある(爆)。

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 9月10日

Susanna Kearsley 「Named of the Dragon」 (1998)

どうしよう。すっかりはまりました。

何と言ったらいいのか、読み終わると次の作品が読みたくなってしまうのだけれど、彼女の作品をあるだけ全部読んでしまったら、今度は読むものがなくなってしまうから、ゆっくりと読まなくちゃ、と思ったり。

こういうロマンスが読みたかった。
最後の最後までキスすら交わさないし、手が触れるのも2回くらいしかないけれど、呼吸のリズム?散歩の歩調?ユーモアのセンス? どこか同じ匂いがして、にやりとして、ほっとして、帰り道振り返るといつまでも立っている姿が見えてきゅんとして、、恋の予感と約束に満ちている。

脇役たちはやや精彩が乏しく、前作「Shodowy Horses」のほうがずっと生き生きして面白かったが、ヒロインとヒーローは今作のほうがずっと好み。
落ち着いていて知的なヒロインと、ぶすっと無愛想でけんか腰のヒーローがいい。

ヒロインの Lyn は作家のエージェント。
Lyn の担当、売れっ子作家ブリジットからクリスマス休暇をウェールズの小さな村で一緒に過ごそうと誘われ、2週間あまりをブリジットのBFジェイムズ、彼の弟クリストファーと過ごすことになる。
この地に来てみると、7年前大ヒットを飛ばしたあと表舞台から姿を消した劇作家 Gareth Morgan がこの村で暮らしている事がわかる。

ウェールズの旧跡や情景と、アーサー王伝説と、現在進行形のサスペンス。
マーリンの予言やアーサーの伝承と重なるような、現在の事件があって、この土地や建物に刻まれた人間たちの一生が、何百年か後再び同じように繰り返されるような不思議な感覚におそわれる。
奇妙な夢と予言が、ヒロインを巻きこみ、いつしか彼女の過去の傷をいやしてゆく。

サスペンスは途中から真相が見えてくるが流れは悪くない。
ブリジットやジェイムズなど脇役たちもそれなりに盛り上がった。
あぁ、それなのに、残念なのはラスト。ハーレクインの定番のような終わり方でちょっとがっかり。。
都会を嫌うヒーローがヒロインを追いかけてあっさり都会に来るなんて、、
Shodowy Horses ではラスト、ヒロインの選択にがっかりして、今作はそれがヒーローに代わった感じね。
葛藤があったはずなのに、いいのか?

とまぁ文句を言いつつも、あぁ、Gareth 好みだわ〜(爆)。
ヒロインがふらっと散歩に出ると、必ず Gareth と偶然会うのだけれど、これが毎回楽しくて仕方ありませんでしたよ(^m^

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 9月4日

Susanna Kearsley 「Shadowy Horses」 (1997)

これは、彼女の性格なのかな。
登場する人がみんないい人なんですよねぇ。
悪役ですら、たいした事がない。
だから、何かすごい事が起きるのではと期待していると完全に肩透かしを食らいます。
毒気が無さ過ぎて、盛り上がりに欠け、私の正直な気持ちは、退屈に感じるが4、ほほぉ勉強になるが2、ユーモアでくすっと笑うが2、たまに切なくなるが1、ロマンスにどきどきするが1。
なんだか微妙な感想ですが、でもね、最後に上手い事盛り上がって、とても優しい終わり方でした。
最後が良いと、がんばって読んだことに満足を覚えちゃうのよね。

星3.5かなぁ〜。前回 Mariana の3から0.5増えました(笑)。

まず、3つ子の魂100まで、わたしは続あしながおじさん(Dear Ennemy)のドクトルが、本を読んで「ドキーーン!」と興奮した一番最初のヒーローなので、こんなタイプに滅法弱いんです。
何を感じているのか、感情をなかなか表に出さない背の高いスコッツ男が出てくるだけで、評価が甘くなります(笑)。

人というのは白黒はっきり分けられるわけではない、グレーゾーンを抱えてみんな生きているんだよねぇ、、そういうもやっとした人たちが、日々波風立てずに暮らしていて、ちょこっとだけ波風が立つけれど、また止んで。
そうなの、この話、雰囲気といいストーリーといい、もや〜っとした話なんですよね(をいをい)。

ヒロインは考古学の研究者で29歳。昔のBF(彼も考古学関係)に紹介されて、スコットランドとイングランドの境のあたり、Eyemouth で発掘プロジェクトに関わる事になる。
ローマ帝国第9軍団の消えた謎を生涯追い求めている老研究者がプロジェクトのボス。
そもそもなぜ Eyemouth Rosehill で発掘が始まるのかと言うと、地元の少年がローマ軍の兵士の幽霊を見たと言ったから。
そう、この老考古学者は、第9軍団の謎に取り憑かれてオカシクなったと、学界からは相手にされなくなっていたのだった。

なるほど、ローズマリー・サトクリフの「第九軍団の鷲」ってこの事だったのね。読んだことなかった私は、Shodowy Horsesを読んでいる途中でポチしましたよ。

代々資産家の老研究者は、自分の財産を使って発掘をする。
幽霊なんて信じちゃいないが、給料が良いから無問題と発掘を手伝う輩もいれば、少年の言う事を心から信じている輩も居る。
そして、ヒロインは、、。

発掘作業や、メンバーたちとの朝食や昼食やティータイムや夕食や、、、
Eyemouth 港町の様子やお祭りの様子や魚市場の様子や町の博物館の様子や、、、
日々が穏やかに流れる中で、第9軍団やスコット弁の薀蓄が自然に語られます。

脇役たちは結構面白いんですが、一番物足りなく感じたのは、ヒロインの気持ちの掘り下げがない事。
キャリアの追求か、ロマンスの成就か、という選択があるのですが、複雑な心境が描かれていないんですよね。
自立した人間だ、彼女は difficult woman だと強調しているわりに、ヒーローのそばで暮らす事以外考えられない、どこにも行かないわ、あっさりと他の仕事を断る。
え?悩まないの? どうなるんだろう、と思っていた私は拍子抜けよ。

この作家さん、書き出しがすごく上手いんです。
ちょっと上手すぎましたね。

で、またポチしました。ははは。結構くせになる穏やかさで、安心できるロマンスなんですもん(爆)。

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 9月2日

椿、西王母が咲きました。
早咲き種ではありますが、それにしても早いですねぇ。
椿って病気にもならないし、成長が緩やかだし、鉢植えに向いていますね。

バラは夏剪定をこの前の日曜日に行いましたが、今年はなんだかなぁ、です。
レオナルドダビンチはいくら消毒しても黒点病が収まらず。
ハンスゲーネバインは葉が黄変してぽろぽろ落ちる症状から奇跡の復活を遂げましたが、今度はスイートチャリオットが黄変でぽろぽろ落ちてしまい、復活の兆しも無し。
他のバラもあまり元気がない模様で、、これって世話をする人間のメンタルを如実に表していますねぇ。
来年の2月からの大規模修繕を思うと、鉢バラを処分する事になるかもなぁ、元気がないけど今植え替えてもなぁ、、、なんて感じで、これがだめなんでしょうね。

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 8月27日

Susanna Kearsley 「Mariana」 (1994)

やらなければならない仕事があるのに、先延ばしにしたい気分で逃避行動、、ずいぶん前にポチして放置していたものを読みました。

うーーーん、、出だしはわくわくして、途中までかなり楽しかったのに、後半からキャラクターがぼけてきて、ラストに向かうに従って失速、、
ラストがねぇ、個人的には全く納得できない。まぁ、星3つかなぁ。

Goodreadでも、「なんだよ、あれこれあって、このラスト?無いよねぇ」と星1つの人がいましたが、確かにこのラストはねぇ。文句言いたくなるよねぇ。

流行りの?ダブルタイムラインもの。
ヒロインがとある所に引き寄せられる、昔その場所で起こった悲劇やロマンスが並行に語られるというもの。

ヒロインのジュリアがウィルトシャー州にあるその古家を初めて見たのは5歳のときだった。
家族旅行の途中、偶然横を通った家がなぜか忘れられず、「わたしの灰色の家」と密かに呼んでいた。ロンドンでイラストレーターの仕事をしている彼女は30歳を2週間後に控え、愛車プジョーでバースの友人宅を訪れた帰り道、混雑した道をはずれ脇道を急ぐと、見覚えのある風景が目の前に現れた。

灰色の家の持ち主が前月に亡くなった事を知り、どうにも抑えきれない気持ちでこの古家を買ってしまうジュリア。

このあたりの出だしはとても上手いの。
漂う優しさや会話のユーモアが心地よい。

ヒロインはあっという間に村の暮らしになじむが、おかしな事が起こり始める。
ふっと意識が遠のくと、1665年の村で Mariana という20歳の女性になっていて、また、ふっと気付くと今、という事が繰り返されるようになる。

Mariana は領主 Richard と恋に落ちるが、それは悲劇の予感しかしない、、、と同時に現代のこの村に Richard の生まれ変わりがいる。

これが、、うーん。。下はネタばれなので、
ジュリアは、Richard に生き写しの、リッチでハンサムな Geof(現在のマナーハウス所有者) を Richard の生まれ変わりだと信じてデートを重ね、『私はリチャードが好きなのか、Geof が好きなのか、どちらなのかしら』と悩んだりしている。
1665年の方で、 Mariana の友のレイチェルは Richard の友の エヴァンと恋仲というエピソードがあり、現代のほうでもジュリアは村でヴィヴィアン という友人が出来、Geof には大学時代からの友人 Iain が村に移り住んで農業をやっている。
過去の主要人物4人が転生しているかのようなわけ。
Iain は働き者でとても善人で、ジュリアも Iain はいい人だと思っているけれどそれ以上に感じる事はないし、彼と二人だけで草むしりをしたり、おしゃべりする事はあっても、デートをする事なんてない。
それなのに、それなのに、ラストが唐突、、
ヴィヴィアンと Iain が結婚するんだと思っていたジュリアに、ヴィヴィアンが別の人との結婚を告げる。
Geof はリッチに自家用飛行機やヨットで旅行中。
なんだか一人残されたような気分のジュリアに Iain が植物は枯れたように見えても根っこが生きているんだ、とか言って、それから、Richard が Mariana に言った大事な言葉を、 ジュリアに告げるんだよね。
びっくりして Iain をみつめるジュリア。
「気付かなかったの?」

あなただったのね、探していた愛がここにあったんだわ。
をいをいっ!

それまで何とも思っていなかったのに、生まれ変わりと知ったら、それでOKなの?!

ロマンスに納得できないのですが、登場人物が穏やかで、ユーモア加減がね、好みなんですよね。
歴史的にも面白いです。
クロムウェル、ピューリタン革命、王政復古の時代、ペストが流行した時代でもあったのですね。
Susannaのファンのブログで、この作品が一番好きじゃない、と書いてあって、でもこれは初期の作品で、どんどん良くなるよ、お勧めは●●だと書いてあったのを読んだので、ま、その人を信じて、別の作品もポチしました。

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 8月26日

なんと、なんと、刑事フォイルがBSNHSで8月30日から放送されます!

びっくりしました。

素敵すぎるわ、NHKさま!

正直に言うと、わたしも第一話目からやられたわけではありません。
最初はマカヴォイ君が出ていたので見たのです(マカヴォイ君はちょい役で、第1話のみの出演)。出だしはゆっくりだし、地味だし、、う〜むむ、と思っていたのです。
ですが、ですが、第3話で、ガーーーン!。
強烈にやられ、、もうずっぽりです。

戦時下の日常が、切なくやるせなく、冷静かつユーモアもまじえ描かれるのですが、それはフォイル警視の魅力そのものなんです。
役者もミステリーも上等です。
どうぞ、多くの人にみていただけますように。

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 8月24日

Donna Ball 「Dog Days」(2015)

レベッカ・フランダース、ドナ・ボイドで日本では知られている Donna Ball が 2006年から書き続けている Raine Stockton & Cisco シリーズ。
とうとう10作目になりました。
犬ミステリー、良いんですよ〜。
読み終わると次作を心待ちにする、お気に入りのシリーズです。

前作(舞台はサマーキャンプだった)からあまり時間が経っていないような、夏休みの出来事。
スモーキーマウンテンもこの時期は観光客で賑わい活気付いている。
今回マイルズとメラニーはブラジルに居る。
彼らはとある事情があってメラニーの母(マイルズの前妻で、ブラジル人と再婚し移住している)に会いに行っているのだが、マイルズから何も説明が無く、連絡が無く、レインは心穏やかではない。
これまで必死に否定してきたマイルズへの愛をとうとう自分に認めたレイン、というのが前作のラストでしたが、まだマイルズに伝えるには至っておらず、ぐじぐじしております。

ドッグナーサリーは、モードが去って以来ひとりで意地になって頑張ってきたけれど、忙しさの限界に近づいていて、てんやわんやのレインなのですが、そこにレスキュー警備の知り合いがやってきて、キャンプ場で保護した迷い犬の世話も頼まれてしまう。
犬は乾いた血で汚れ、おなかをすかせきっている。獣医に連れてゆくと、犬にはチップが埋め込まれており、持ち主は判明するも連絡が取れない。
ちょうどその頃、隣のキャンプ場で捜索願が出される。

というわけで、迷子犬と行方不明者、予想されるとおりの展開になってゆきます。

ミステリーとしてはぬるいです。
特に今回の事件は、犯人の行動がなんだかなぁ、であります。
賢い人なのに、なぜあの時そういう事をしたのか、悪い事していないのに自分が疑われると勝手に思ってアレコレやるっていう話で、えーっ?!ばっかじゃないの、、と言いたくなるのですが、ま、人間ってそういうものだと無理やり納得して。。
そして、いつもハッピーなシスコは、それなりに活躍しました(笑)。
迷子犬 Cameo の足取りを探したり、窮地に陥ったレインを救ったり、探す事に関してはピカイチで、やっぱり褒めて伸びる子なんだなぁ。
今回は Cameo が好きすぎて、これまで仲良しだった Pepper にはちょいと意地悪でしたが(爆)。

このシリーズは、結局レインは一般人ですし、シスコは救助犬ですし、いつも、部外者が鼻をつっこむな!と叱られつつ捜査に絡むという構成なのです。
ですが、今作はターニングポイントのように感じましたよ。
読み始めた頃を振り返ると、スモーキーマウンテンにも変化の波が押し寄せています。
保安官事務所にしろレスキュー本部にしろ、自分の家の延長といった気安さで、出かけていたのが、人が替わり、組織が変わり、もうそういうテキトーな事はまかりならなくなってきました。
保安官だった叔父がリタイアし、保安官助手だった元夫 Buck は保安官選挙に立候補中。
選挙は安泰だとばかり思っていたら、対立候補マーシャルがなんと、なかなかの男っぷり。
今作で彼の存在感は急上昇、作者はこのあとどうする気なんでしょう。
レインのドッグハウスにも変化が起こりました。
犬を扱ったら天才的なコーニー君が助手になり、仕事が落ち着いてきました。

そして、そして、レインとマイルズがぁぁ。

ここまで読んできて本当に良かった。うるうる。

ばかやろー、格好良すぎるぞっ、マイルズ。

犬ミステリーとロマンス、これからの展開が気になります。

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 8月21日

太陽が低くなりましたね。
毎年の事なれど、あら、秋だわ、と、朝晩の涼しさに驚きます。
お盆前の一週間は夏休みをとり、ほぼぐーたらと過ごしました。
生産的なことはマーキーのお墓参りに行った事だけ。
マーキーは毎朝びしばしっとわたしを叩き起こしてくれたけれど、ニコちゃんは決して人間を起こさないんですもの。。ぐーたら寝ちゃうのよねぇ。。

放置していた「Irene」をざっと流し読み。
これはイヤミスです、ほんまに。
とにかく、「アレックス」を読んだ人間には2つの大事なことが分かっちゃってるんだから。
やめた刑事がわかっている。
殺されてしまう人がわかっている。
抗えない運命にひきずられ、最悪な結末に向かって、嫌々読み進め、結末は当然イヤな気分で救いがない。

もう少し明るい気分になりたくて、犬ミステリを一冊読みました。
「容疑者」ロバート・クレイス

パトロール警官のスコットは、ラーメン屋を探して思いもしない路地裏で銃撃戦にあい、相棒を失い、自身も大怪我を負う。
相棒を助けられなかった負い目、事件後のPTSD、スコットは半分逃避のようにK−9に所属願いを出し(ネコしか飼った事がないのに)、犬の扱いがなってない事を教官リーランドに見抜かれながらも、なんとか警察犬訓練学校の卒業間近に。

そこで出会ったのが大型シェパード犬、マギー。
マギーはアフガニスタンで爆弾処理犬として従軍し、大切なハンドラー海兵隊伍長ピートを爆弾テロで失い、警察犬として再起できるかどうか、試されているところ。

あぁ、分かってるんです。
読者は全員分かってるんです、これが泣かす話だってこと。
それでも、泣かされます。
ピートを必死で守るマギー、離れようとしないマギー。。
爆弾テロのトラウマと足に後遺症を抱えたマギーと、危なっかしいスコットが、お互いを必要としている、その様子に。

ミステリーとしては、ちょっとありきたりな感じで、犯人側の人物像が表面的で残念なのですが、とにかくマギーと教官リーランドが良くてね。
私の中ではリーランドの顔はあれよ、ローレンス・フィッシュバーン(笑)。

なんで原題が Suspect か、分からなかったのですが、どなたかのブログで、原文だとマギーとスコット二人ともリーランドから「suspect」と呼ばれていたと知りました。
被弾・爆発の後遺症をもった二人はK−9として合格基準に達していない、とsuspect 危ぶまれていた。
なるほどね〜。

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 8月9日

「The Goblin Emperor」 Katherine Addison

あぁぁ、、無理かも、、
途中で投げ出すなんて情けないが、だがしかし、、

名前が、、名前が、、、

面白いと思うのに、名前が、、、(しつこい 笑)

この本、完読なさった方、いらっしゃいます?
わたしはこれまで海外ものを苦痛と思った事がないのですが、この作品ばかりは、人名といい地名といい、数章読んだだけで、こんがらがって、つまづいて。。
ファンタジーに特有の造語は、ある程度は受け入れるけれど、すべての物や人に聞いたこともないような音の、意味も無い単語が付いているとねぇ。

さっぱりしているのは主人公の名前と第1章だけ(笑)

皇帝 Varenechibel 4世および第1王子、第2王子、、の乗ったエアシップ Wisdom of Choharo が墜落したという知らせが Edonomee に暮らす Maia の元に届く。
Maia は皇帝の4番目の妻の子で、政略結婚ゆえ母子ともに疎んじられ、生まれた時から離れた地方館で暮らしていた。
9歳で母が死んでからは、ほぼ捨てられた存在であった。
Maia の母はゴブリン The Great Avar of Barizhan の娘で16才でエルフランドの皇帝 Varenechibel 4世と結婚させられ、Maia を生んだあとは病気がちだった。Maia はハーフだけれど、見た目はゴブリン。

Lord Chancellor の Uleris Chavar が全てを牛耳るまえに、と、 Maia は 知らせを運んできたエアシップ Radiance of Cairado に乗って首都 Untheileneise に向かう。
この知らせを運んだクーリエの名前が Csevet Aisava というのですが、途中まで Csevet と Chaver がごっちゃになって、「あれ?この人、いい人だと思ったのに、あれれ?」とか、、
Csoru Drazharan (皇帝の5番目の妻)が Ethuverazhid Zhasan と署名する手紙に、 Ethuverazhid Zhasanai へと返事をする(ai と語尾変化。どうやら現在の皇后ではないという意味らしい)とか、
皇帝の身辺警護役を nohecharis と言うのだけれど、複数形が nohecharei とか、
男性名詞・女性名詞とか作者が作った細かい約束があるようで、単語が微妙に変化する。。

巻末に用語解説があるのですが、電子ブックを2つ持っていないと、見比べながら読めないんですよね。
Corazhas 皇帝のアドバイザー、7つのWitnessから成る。
Csaivo 川、水、誕生を司る女神
Csedo Thu-Istandaar の町
Cstheio Caireizahsan 星、英知、魔術を司る女神

というわけで、最後まで読める気がしません。弱気。

本物のビジョルドなのか? goodreads に Lois Bujold が星4つを付けてますが、彼女でさえこのファンタジー世界の決まりや地名や人名が過度に作られ過ぎていて、 しつこすぎる、作者の望んでいる効果を上げていない、と書いていますよね。
アルファベットの人にとってもそうなんですから、日本人にはもうね、とんでもないですわよ。

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 8月7日

連日、京都は36度越え。本当に暑いです。
鉢植えのバラのうち、チャイナローズとミニバラが、ぽつりぽつりと咲き続けていますが、大半はじっと秋が来るのを待っています。

悲しい事にハンスゲーネバインだけ、とても調子が悪くなりました。
葉が緑と黄色のまだらになり、触れただけで落葉します。
殺菌、消毒、鉢の土のチェック、、出来る限り手当てしてみたのですが、良くなりません。
黒点病のようでもなく、根ぐされのようでもなく、、他のバラはこの症状が出ていなくて、ハンスゲーネバインだけどんどん葉を失ってゆきます(><)。
最後の手段、リドミルを土に混ぜ込んで、オーソサイドで潅水しました。
これでダメなら、もう諦めるしかないか・・

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