更新記録 2018年8月1日から2018年9月30日まで
Ilona Andrews 偉いね!
Magic Triumphs (2018) Kate Danielsシリーズ10番。
よくぞまとめてくださった。
アーバンファンタジーで、最強の敵が最終目標として最初からあった物語で、いったいどうやって閉めるのか、読者としては不安しか無かったのに、まさかの、満足いく終わり方でした。
前作Magic Binds の最後に Kate が妊娠をしたわけですが、困ったことに前作のストーリーが思い出せない(爆!)。
もっと丁寧に感想を書いておかないと、自分用の記録にもならないわ。>_<
Rolandと一戦交えた事と、その勝利に酔った晩、Kate と Curran が子作りした事しか思い出せない(笑)。
さて、無事に Conlan が生まれ、これが可愛いのなんのって。
二人の間にできた子供ゆえスーパー・シェイプシフター&未知なる魔法力の持ち主、でも、まだ赤ちゃんだから自分を守ることもほとんど出来ず、変な超人設定もありません。
Conlan を守りつつ、傭兵仕事にいそしむ Kate & Curran なわけです。
そして、今回の敵ですが、最初はとても変な気がしました。
なぜにドラゴン? 強力すぎる敵でどうしようと?
さらに、Curran の God 問題が・・・
正直、これはショックで、驚きでした。
前作とかで Roland 側の化け物として登場した Tigar-God とか、他にもなんだっけ、もののけ姫のオコトヌシ様みたいなものとか、そういう獣神を倒した後食べてしまった Curran を気持ち悪ーーって思ってはいたけれど、気に留めてなかったんですよね。
まさかの神問題が持ち上がるとは。
さらに Hugh d'Ambray まで登場し、誰の目にも、今作が大団円を迎えるつもりなのはひしひしと伝わるんです。
でも、全然勝てそうにないのよ・・・
いやいや、元からこういうつもりだったんですね > Ilona Andrews さま。
感心してしまいましたヨ。そういう事だったのか・・・
だからドラゴンで、神問題で、Roland なのね。
こんなに気持ちよく終わるなんて、想像していませんでした。
よかった、よかった。
Kate Danielsシリーズは、5番くらいまでは面白かったのですが、それからは惰性気味で、前作を思い出せないレベルにまで落ちていたのですが(笑)、明るい希望と未来を感じさせるスッキリしたラストになりました。読み続けてよかったー。
Curran も、シリーズ初めは「お荷物」かと思ったのに、なんという男気。素敵すぎる。
親戚のおばちゃんみたいな気持ちなので、Conlan の成長した姿がいつか見たいわ
キンドルにたまっている本を少しずつ消化しています。
Donna Ballのもう一つの犬シリーズ 「Flash of Brilliance (A Dogleg Island Mystery) 」 (2017)
シリーズ3番で、あっと驚く展開に。
えー!そんな大風呂敷広げてしまって大丈夫?
Raineとシスコのシリーズと違い、こちらはラブラブなカップル(警察署長のAggieと保安官のGrady)のミステリーなのですが、Raineシリーズよりも暗くてシリアスです。
新婚ほやほやの二人で、二人+フラッシュのシーンは箸休めのようになるけれど、全体は殺人事件に追われる上、汚職や裏切りなど警察・司法組織の不健全さ、Gradyの兄夫婦の苦悩(乳がんの再発)など、もろもろの日常がそれほど明るくないです。
ドラッグや贋金、武器の密輸などのシンジケートを追うFBI捜査官との軋轢。
そして広げた大風呂敷が・・・まさか・・そこで終わる?
田舎町の物語だったのに、悪のシンジケートの総大将が、まさかのAggieの父親?
匂わせで終わってしまいましたが、4番に続くんでしょうか?
Raine&Ciscoシリーズには犬目線は無いのですが、Flashシリーズには犬目線があります。
Flashの思ったこと、気付いた匂いや見かけたものなど、一人称で書かれているのですが、Flashには自分の考えを人間に知らせる方法がありません。
せっかく「こっちだよ!ほらここが変だよ!」と吼えても、「戻っておいで、フラッシュ」と言われたりすると、なぜAggieは気付かないんだろう、、そうか、きっと今はまだ行動する時ではないんだな、と思ったり。
これが結構イライラしてしまうわ(笑)。
Flashが悪の総大将を捕まえてくれると思って読んでいたのになぁ。
すごく久しぶりにロマンス以外の本のまとめページを更新したのですが、
感想ひとつ書いていない本が多数あってひとり赤面でした。
読んだのは去年の11月ですが、ちょこっと記録しておきます。
消滅遊戯 ロジャー・ホッブズ
前作同様出だしが本当にうまい。
もちろん標準を越える出来だが、前作ほどの緊張感がなかった。
その理由は、ローレンスが作者があおっているほどヤバイ奴に思えず、ターミネーターのパチもんみたいに思えたから。
(本当にターミネーターほどしつこい最凶の奴が人間でいたら、それはそれで問題だが)
しかし、スタイリッシュだ。台詞がすべて格好いい。
故買屋のダイヤ、龍頭の鵜飼い、映画的な美しさがある。
もう彼の作品が読めないと思うと残念でならない。
凍れる森 CJボックス
主人公は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。
西部劇のジョン・ウェイン、マカロニウェスタンのイーストウッド的な世界。寒冷地ウェスタンってところか。
読むと、女性作家と男性作家の違いをしみじみ感じる。
正義を貫く者は家族を愛し、誇り高い。
悪者は強欲で利己的で心も行動も最低だ。
物語に登場する25歳以上の独身女性がほぼ全員クズ。
ちょっとひどいわ。
結婚して家庭を作ろうとせずにキャリアを求めたり浮ついた世界で生きる女は無責任でどうしようもない人間ばかりだ、、って感じ。
ゴーン・ガール ギリアン・フリン
噂にたがわぬイヤミス。
夫の傷にピタリとはまる妻の棘。
禄でもない夫かもしれないが、これでは可哀想すぎる。
わたし、昔から、日記をつける人が好きになれないんだよねぇ。(日記つけの人すみません)
最大の謎は、ノエルの尿を一体どうやって入手したのか?
これはどう考えても変だ。
つくつくぼうしの鳴き声を聞きました。
お盆が過ぎると暑かった夏ももうすぐ終わりですねぇ。
Donna Ball 「Deadfall」 (2017)
Raine & Cisco シリーズ12番。へへ、いまだに読んでいます。
発行は昨年12月なので、お話はRaineが感謝祭をどこで過ごすか Miles ともめているところから始まります。
妥協ゼロのRaineは Miles の願いをいれず自分の家に残る、ここまでは普段通りですけど、今回はここスモーキーマウンテンがとある映画のロケ地になり、Raine の犬が端役出演することに。
お約束のように映画スタッフの中で殺人未遂事件が起こる。。
Raine は若干好奇心が強すぎて、他人の事に鼻をつっこみすぎるけど、裏表がないし動物と子供には心優しいし、男女関係以外の部分ではまぁ悪くない人間なんだけれど、こと男女の事になると、腹立たしいほど「自分は間違ってない」の一点張りなので、Miles がどうしてここまで彼女に惚れ続けるのか、時々わからなくなります(笑)。
とにかく事件に巻き込まれて大ピンチになった Raine を最後に救ったのが、実家から早めに帰る事にした Miles (一睡もせずに運転し続けて、、、涙)。
いい加減、二人の関係にきっちりけりをつける所にきたんじゃないですかね。
殺人未遂事件と並行して、セラピー犬や介助犬に関する訴訟が起きるのですが、こちらは犬を飼う上での大事な事とか蘊蓄としては興味深かったけれど、ストーリー的に2つの事件が全く繋がらなかったので、ちょっと残念でした。
このシリーズ、のんびりとRaineの生活を追う感じなので、途中から読むとそれほど面白くないかも、ですが、ミステリー強め+犬+ロマンスといったおなじみさんなんです。
殺人者の記憶法 キム ヨンハ
読みました。韓国文学初めてでしたが、社会の描写は日本とまったく違和感がなく、日本のどこで起きてもおかしくないものでした。
これが逆に衝撃。
なぜならアメリカのロマンス等ペーパーバックを読むと、絶対に日本じゃないと感じる考え方やら人物やらがいるのに、そういった感じが全くない。
自分であること。人間として存在すること、、
ボケたくないという不安の根源には、「自分とは何か」があるわけですけど、記憶イコール自分なのか?そういったものを揺さぶられますね。
似たようなテーマを、PKディックがずいぶん前に書いたわけだけれど、ディックよりも生々しく恐いです。
ディックのようなSF的な設定を使わなくても、アルツハイマー・認知症といった老化で砂がこぼれるように自分がなくなってゆくのですから。
殺人さえも、自分が本当に人を殺したと知ってほっとする。
シリーズを地道に読んでいる作家さんの一人、Tess Gerritsen
Rizzoli & Isles シリーズの「I Know a Secret」 (2017)
若い女性の凄惨な殺人事件が起こり、一見するとつながりのなさそうな、別の殺人事件が起きる。
世間といった匿名の人々が一個人をバッシングする恐ろしさを軸に、20年以上前の事件を掘り起こしつつ、連続殺人事件を捜査するリゾーリとモーラ。
つっこみどころとしては、「一見すると繋がりがない」という点です。
もちろん連続殺人事件のお話だから、繋がりがあるのですが、その繋がりが珍しくもなく、
普通に捜査すればすぐに繋がりがあると分かるやろ、と言いたくなるような繋がりなんです。
なんで調べないの?ちょっと調べたらすぐに繋がりがあると気付くと思うけど・・・
無理やり、そのあたりをお話の盛り上がりまで伏せてゆくので、読者としてはもやもやします。
さすがベテラン、話の緊張感は結構最後まで続くし、ページをめくる手が止まらないといった感じですが、事件をモーラの苦悩と結びつけるのがねぇ、、個人的には嫌なんですよねぇ。これはこの作品に限った話ではないですが。
氏より生まれ、悪の遺伝子といったものがある、邪悪な血を引き継いだものは、直る直らないの世界ではなく、邪悪にしかならないんだ、みたいな。
事件の流れに、モーラの苦悩をかぶせ過ぎ。
そうそう、リゾーリの母親アンジェラ、とうとう飛び出しました!
あれこれとここまでひきずって、読者をイライラさせましたが、とうとうカソリックの罪悪感をふっ切って、家を飛び出しましたよ。
あぁ、胸がすっきりした(笑)。
この話の犯人像が結構珍しいと思っていたのですが、事実は小説より奇なり。
日本で似たような事件が起きました、、あぁ。
たまにつける記録と化していますが。
あっという間に3か月が経ってました。
6月、7月がとりわけ何をやったというわけではなく過ぎた感じで、恐くなります。
さて先日、高校の同窓会に行ってきました。
卒業から45年ですよ、もう。
大半はそれなりに歳を重ねたなぁ、という印象でそれほどの衝撃を受けないのですが、あの人、バスケのキャプテンで一度も同じクラスになった事ないけど、格好良かったよなぁ、とか、素敵って密かに思っていたけど今どうなっているのかなぁ、と気になっていた人に限って、、
会わないほうが良かったかも。。。と思ってしまいました(爆!)。
頭の中で、ちゃんと60代補正をかけていたにも関わらず、実はそこに手心が加わっていたんですね。
朝ドラで、ちょろっとメイクで老けさせるのと、実際の老いとはやっぱり違うんですよね。
ま、お互いさまですけどね(笑)。
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