Ilona Andrews   2010年7月初まとめ
Kate Danielsシリーズ1「Magic Bites」を買ったのは2009年の夏だが、結構放ったらかしにしていた。
ネコも杓子もアーバンファンタジーかぁ、なんて気持ちがどこかにあったのかもしれない。
今年になりようやく読み始めたら、想像以上に爽快で面白く、続きが待ち遠しい作家さんになった。

この作家さん、まず何より、世界設定が非常に面白い。
Kate Danielsシリーズの方は、
魔法の波が不定期に世界を襲うというfuturistic World。アトランタ周辺ではビルが崩れスラム化が進行している。
極貧の者は命を魔法使いに売って家族を養う。彼らの体はヴァンパイア(というかゾンビ)となって魔法使いにこき使われる。
ライカンウイルス(Lyc-V)が大流行し、感染した人間はシェイプシフターとなるか、凶暴性が抑えられないと食人鬼(Loup)になる。

こう書くと、とても悲惨な終末世界だが、人々には生き延びる決意がある。
魔法やシェイプシフターや不死人が存在するけれど、彼らなりの限界やルールがある。
パラノーマルやファンタジー、SFだからこそ、些事が大事だと日ごろから思っているのだが、その点の配慮が非常にきいている。
リアルに感じられるマジックワールドなのだ。
それに、そうだ、これが重要だワ、シェイプシフターが変身する時が美しくない!
半獣半人で行動する場合など、見てると悪夢にうなされそうな変形だったりするが、美化してないトコが良いのだ。

ヒロイン一人称の物語、パトリシア・ブリッグスやシルエット・ボムシェルシリーズのイヴリン・ヴォーンに近い。
事件を捜査し、推理し、時には肉弾戦を繰り広げるヒロイン。
ノン・ナンセンスと英語でよく書かれているが、そのとおり。アホじゃないところが実に気持ちいい。
くだらぬ意地を張ったり、愚痴をいつまでも言ったりしない。頭が切れ腕がたつ、かつ、ユーモアのあるストレートな魅力。
脇役たちもそれぞれおばかさんじゃなくてキャラがたっている。

もちろん手放し満点とは言いがたく欠点はあるがこれだけ面白ければ我慢の範囲だ(と思う)。
最後はヒロイン側が勝たねばならない小説ゆえ、どうしても最強の敵が最後のほうには弱くなる。。
お前を守るーー!としゃしゃり出る、余計なお世話どころか時にはお荷物になる百獣の王Curranがいる。。(かわいい奴じゃないか)

( Edgeシリーズはパラノーマルロマンスで3人称。 こちらも非常に面白い不思議設定だ)
カテゴリー 題名 過去 出版 ジャンル ヒロイン、ヒーローの名前 感想 一言
Ace Magic Bites ヒロイン、母を覚えていない。父は13才のとき死亡 Mar-07 アーバンファンタジー ケイトダニエル(KD)シリーズ1 殺人事件の真相 復讐 自分探し Mercenary Guild所属 Kate Daniels (25)、 魔術が急に世界をゆがめ始めたって設定。ほとんどロマンス色はないけれど、腹がたつほど尊大なBeast Lordから眼が離せない(屋根を直すか!笑)。 アーバンファンタジーによくある腕のたつ魔力ヒロインだが、理知的で粋。 昔のPIものに似ている。 うふ
Ace Magic Burns Apr-08 アーバンファンタジー KDシリーズ2 少女の母親探し  Mercenary Guild所属 Kate Daniels (25) Julie(13) Kateの人間性に幅がでてきて、深みが増してきた。神話の薀蓄も嫌味にならず、なかなか面白い。ハッピーエンドじゃないが生きる強さがあるから気持ちがいい。 面白い!
Ace Magic Strikes   Apr-09 アーバンファンタジー KDシリーズ3 シェイプシフターを狙った殺人 賞金バトル インド神話 Mercenary Guild所属 Kate Daniels (25) デレクがすたぼろ。。むごすぎる・・・。暗黒武術会のような話。Kateの出生の謎がほとんど明らかになった。 Curranがバカすぎて可哀想だ。作者の嫌がらせか?(爆) 面白いがCurranの部分が微妙〜
Silent Blade ヒロインは10才のときヒーローと婚約をした Jun-09 SFロマンス 短編 Galdes一族の暗殺者 Meli(28),  Celino Carvanna(34) 12のファミリーがしのぎを削る世界。ハイテクとレトロな因習。暗殺者ヒロインがヒーローをワナにかける。。くくく、久しぶりに昔風の種馬系ヒーローものを読みましたわん。 うひ
Ace On the Edge   Oct-09 パラノーマルロマンス 現実と異世界の中間 男性を信頼できないヒロイン Rose Drayton(26)Declan Camarine ケイト・ダニエルシリーズと比べるとなんだか、、途中放棄 困った、世界造型は面白いのに、ヒロイン・ヒーローにイマイチ乗れず・・・  
Magic Bleeds Jun-10 アーバンファンタジー KDシリーズ4 災厄をもたらす者 Pacの勢力争い Mercenary Guild所属 Kate Daniels (26) 前半まで最凶の敵で、後半はやや失速。ここが残念である。 ただし後半のKateのアルファっぷりには惚れぼれした。これからMercenary や Guild はどうなるのか?友情は壊れたのか? Rolandはいつ登場するのだろう・・ 面白い!
Ace Magic Slays   Jun-11 アーバンファンタジー KDシリーズ5 魔法を憎むもの ジュリーの危難 Mercenary Guild所属 Kate Daniels (26) ケイトの膝の痛みが、ほんと辛いわ。。あくまでも自力で戦うケイトに惚れちゃうね。Curranの激ラブにも癒される。持てる者と持たざる者の戦いがシビア、人種(?)差別もきつい、Loupの描写も恐ろしい、、それでもKateとCurranは希望なんだよー! うる
Ace Gunmetal Magic Aug-12 アーバンファンタジー KDシリーズ番外編 自分探し BeastkinのAndrea、 ハイエナclanのアルファの息子Raphael Medrano シェイプシフターらに虐待され、人間として生きる決意をしていたアンドレアを冷酷に捨てるOrder、、本編では傷心のアンドレアで終わっていたが、、偉いぞ!猛々しく復活しました! ラファエロは、ま、mateだけど付けたしです(爆) うふ
Ace Magic Rises   Jul-13 アーバンファンタジー KDシリーズ6 宿敵の登場 Beast Lord Consort Kate Daniels (26), Beast Lord Curran(32) ケイトとCurranら12名を待ちうける罠、罠、、まさかのHugh d'Ambrayの登場、まさかまさかのAunt Bーー!(泣)バトルアクションなのに人間って?信頼って?山場がありすぎて息つく間も無い。 ケイトのアルファっぷりに惚れ直す。 最後は都合よすぎだが許容範囲よ。 うる
NYLA Clean Sweep Dec-13 テキサスの小さな町でB&Bを営むDina Demille、 MIBのような話。宇宙中継所のようなB&Bを営んでいるヒロインが箒で宇宙的問題を解決(笑)。両親失踪の謎を書いてくれるのだろうか。
Ace Magic Breaks   Jul-14 アーバンファンタジー KDシリーズ7 Beast Lord Consort Kate Daniels (), Beast Lord Curran() Peapleとの会合でHugh d'Ambrayにはめられるケイト。ワケのわからない無理やり感。力の差がありすぎて敵わない相手との戦いでケイトの出した答えは、、うーん。。 >_<
Burn for me Oct-14 アーバンファンタジー 超能力者財閥もの 探偵事務所Nevada Baylor(25)、 Rogan HouseのヘッドMad Rogan (Connor Rogan 30?) 荒唐無稽でくだらないが面白い。一時期だけバイオエンジニアリングで超能力を可能にした世代があって、それ以降能力を高めた血族が政治経済を牛耳っている。超尊大richヒーローがpoorヒロインにまとわりつく わは
  Magic Shifts   2015 アーバンファンタジー KDシリーズ8 Packから引越し Beast Lord Consort Kate Daniels (27), Beast Lord Curran(33) Packの王から降りたCurranとKateはギルドの再建に着手するが、またもや変てこな神話の化け物が。。金の流れが全然分からないが、なんとかなるだろう(笑)。Rolandとの対決の日は近いのか?  
Magic Stars デレクはケイトと1巻から行動を共にしている。ジュリーは2巻から登場し、今はケイトの娘同然。 2015 KDシリーズスピンオフ デレクが主役 werewolf Derek Gaunt (21ぐらい?),  wicanの母をもちKateの血を分け与えられたJulie(16) 話は面白いし、デレクはクールで切ないのに、ジュリーに全く納得行かない!! 前から微妙なキャラだったが、この作品でますます嫌になったわー!Heraldっておかしいやろ、万能すぎるやろ、やだやだ、、 悩むー!

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