更新記録 2014年8月1日から2014年9月30日まで
長らく更新を休んでしまいました。
実は5月10日に愛猫マーキス 侯爵くんが他界してしまいました。
4月に6歳になったばかりで、小麦のアレルギーはあるけれど除去食を見つけてからは
病気知らず、ずっと元気だったんです。
病院に行ったのは5月2日。
前日、カリカリを全く食べなかったのでした。
もともと食が細く、それほどご飯に執着しない猫だったので、病院に連れていった時、まさか一週間後には立つ事も鳴く事もできずに死んでしまうなんて、想像もしていませんでした。
食欲が無い事に加えて、些細な事だけれど、この頃「食べ方」が汚くなったと医者に伝えました。
ドライフードをかじりながら口からこぼすのか、かじりかけのようなカリカリがお皿に残っているのが気になっていました。
血液検査とレントゲンをしてもらいましたが、何も異常が見つかりません。
原因は分からないが、とりあえず抗生物質の注射を打ってもらって帰ったところ、その夜は久しぶりに黒缶ウェットを食べてくれたので、ほっとしたのでした。
ですが、翌日からまた何も食べてくれません。
食べたそうに寄ってきてお皿の匂いを嗅ぐのですが、そのまま引き返してしまいます。
ゴールデンウィークで掛かり付けの病院は休みなのですが、点滴はしてくれるというので、毎朝点滴に通い、ウェットやドライフードを摺って、シリンジで食べさせようとしました。
今思えば、GWでも開いている別の動物病院を探してどんどん行くべきだった、、、
毎日の抗生物質注射でもなにも改善がなく、7日の血液検査では、肝臓や腎臓に関わる色々な数値がおかしくなっていました。
さらに、初回の血液検査では調べなかったCPK(クレアチン・フォスフォキナーゼ)が、
正常値 87−309 のところ、2000以上となっていました。
CPKは事故で筋肉を強く打つとか、心筋梗塞とか、筋肉の損傷で値があがりますが、獣医さんはこれが何を示すか分かりませんでした。
侯爵くんはどんどん容体が悪化し、よたよたと歩き、普段なら行かない部屋の一番隅の方に一日中うずくまるようになりました。
腹水がたまり、おなかが大きくなっていました。
再三の検査、エコー、レントゲン、、外注した膵臓の検査結果も陰性で、途方にくれました。
わたしはネットで何か手かがりが無いかと思いつく言葉で検索を繰り返しましたが、これはというものを見つける事ができず、何かの足しになるかと、高栄養流動食や犬猫用のビタミン粉末やユーグレナなど、手当たりしだいポチしました。
初めて病院に連れていった日から一週間後の9日、もう侯爵くんはぺったりとおなかを地面につけて四肢を広げた姿で、動く事もできませんでした、、
CPKは相変わらず2000以上。
医者がおそらく免疫系のトラブルで自分の筋肉や神経を攻撃しているのだろうと言い、私はステロイド注射をお願いしました、、、でも、もう全然遅かったのです。
意識もうつろで、荒い息をし、真夜中数回苦しそうにもがいてから静かに侯爵くんは逝ってしまいました。
たった一週間、、何もしてやれませんでした、、、何ひとつ力になれませんでした、、、
その夜、侯爵くんの遺体の横で、これまで沢山ググッていたのに、何故ググらなかったのか、「CPK 2000」という言葉で検索すると、侯爵くんとほとんど同じ症状の猫を見つけました。
突然食欲不振になるが、血液検査で何も異常が見つからない。
ひとつだけおかしいのが「CPK」。
正常値を大きく上回る2000以上という値。
その飼い主さんは幸運でした。
医者が最初の検査でCPKの異常値に「多発性筋炎」と診断し、すぐさまステロイド治療を行ったのです。
毎日ステロイド剤を飲ませ、強制給餌をした結果、その猫ちゃんは回復したのです。
そう、そう、そうなんです。
飼い主である私は、異変に気づいていたんです
食べ方が汚くなった、かじりかけが口からこぼれていた。
噛む力や飲み込む力が弱っていたと考えれば説明がつきます。
シリンジであげれば食べるし、吐かないし、胃腸や肝臓や膵臓がおかしいのとはちょっと違うとわかっていたのです。
ステロイドを与えても侯爵くんは助からなかったかもしれない、でも、出来るだけの事をしてやれたのに。。
侯爵くんが亡くなって、何がショックかというと、家からどんどん彼の痕跡が消えてゆく事でした。
彼にペシペシ叩かれて起きる事もなく、職場はいつもどおり、仕事から帰ると玄関で迎えてくれる姿は無く、本を読んでいると早く寝ようと騒ぐ声も無い。
猫を飼っていたのが嘘のように、さっと生活から猫の空気が消えてしまいました。
死んだらすぐ次の子、なんて早すぎる。と自分を責めながらも、気付くと毎晩のように里親サイトや保健所のページを見ていました。
侯爵くんにしてあげられなかった事を今度こそ、、なんて思いあがりかもしれないけれど、でも、、
そして、ある日、とても素敵な保護主さんと出会い、我が家にニコちゃんが来ました。
元野良猫で、大阪の商店街で生後5カ月くらい?に捕獲された、逞しいキジトラ鉤しっぽの女の子です。
最初は侯爵くんとの違いに色々戸惑いました。ゴミ箱を漁った形跡があったり、トイレの砂をいつまでもかき回したり、ご飯を要求する時の声が悲鳴のようだったり、驚異的な早さで完食したり、、、それがいつしかお皿にカリカリを残して遊ぶようになりました。
声もカラスの悲鳴のようなギャーというかゲーというか酷い声だったのに、今では普通の声で、、しまった、録音しておけばよかった、と思ったり。
ニコちゃんのおかげで、再び玄関で「ただいまー!」と声を出す自分です。
そんなこんなで、またHPにちょこちょこ書こうという気持ちになりました。
たいした事は書けないけれど、記録は続けようと思いました。
休んでいる間に読んだのは
ナリーニ・シンのPsyシリーズ13番「Shield of Winter」、G.A. Aiken(シェリー・ローレンストン)の Dragon Kin シリーズ 1−3番、Donna Ballの Raine Stockton and Cisco シリーズ#8「Double Dog Dare」。
本の感想など、おいおい書きますね。
Kresley Cole のIADシリーズ最新作。「Dark Skye」(2014)
Sabinaの妹 Lanthe と怒りの魔天使 Vrekener の Thronos Talos 。
2009年の登場以来、この二人がどうなるのか IADファンは気になって気になって仕方なかったのでした。
で、、、いやいやいやぁ〜、待った甲斐がありました!!
「Lothaire」のあと、YAや別シリーズなどIADに飽きちゃったようなクレスリーで、「Shadow's Claim」DACIANS外伝とか、「Macrieve」って誰だよ、表紙絵がださすぎるよとか、続く2作を私も読んでいない体たらく、今作もこの二人が主役じゃなければ買わなかったでしょう。
はぁ〜、買ってよかった〜。
うろこ付きのこうもりのような羽なのに、天使ってなんだよー!カバ野郎!と、これまでの Vrekener が犯した非道の数々に腹を立てていた私ですが、なんと、Thronos は全く真実を知らなかったですと?
2010年の作品で、Lore の者たちが Order に次々と監禁されて以来、それぞれのカップルの物語はそこから始まっているので、途中2作読んでなくても無問題。
Lanthe も Thronos も Order の牢から逃げ出した所です。
もちろん、Thronos は Lanthe に会うためにわざと Order に捕まったのであります。
500年間 Thronos から必死で逃げていた Lanthe がとうとう Thronos に捕まり、魔力を封じるカラーを外せないまま、別の敵の不意打ちに会い・・・。
最初はゆっくりと進むのでまさかその後ジェットコースター的アップダウンになるとは、思ってもいませんでした。
一難去ってまた一難、去ってまた一難、、困難を乗り越えるごとに二人の関係は変わってくる、という王道の展開も最初のうちはなかなかわだかまりを捨てられない、相手を受け入れられない、実にもどかしい遅さなわけです。
それが、襲いかかる災難の加速とともに気持ちの歩み寄りが加速されて、怒涛の後半へ。
ようやくすんごい幸せになった二人に喜んでいると、またもや災難が、、
ここまで苦労すると、もうね、手を取り合って進む二人の姿に泣きそうになります。
よかったねぇ、ほんとに良かったねぇ、母さんは嬉しいよっ、、て感じで、大満足のラストでした。
さて、Nix の八面六臂には驚きます。
すべてのカップルは Nix の掌で踊らされているかのようですわ。
とうとう、Furie の所在も明らかになり、あとは Kristoff がそこにどう絡むのかが気になります。
他にもまだいくつかルーズエンドはあるんですよね。
Rydstrom が Lothaire につくった借りは、いまや悪しき魔女 La Dorada に譲られているし、今作では新しい敵の名前も登場したし(前2作で出てたのかもしれませんが)。
クレスリーったら引っ張りますね〜。
Nalini Singh の Psy/Changeling シリーズ13「Shield of Winter」(2014)
リリースされてすぐにダウンロードしたので、読んだのは6月初め、、記憶がやや薄れています。
前作「Heart of Obsidian」が良すぎましたね。
ついつい比べてしまうんですが、こちらはロマンス部分にあと一歩スパークが足りなかったです。
満を持しての Vasic ですからね、彼の凍りきった苦痛の塊のような心を一体どうやってヒロインが溶かすのか、期待せずにはいられません。
それが、素直にさらさらとロマンスされちゃうとねぇ。
出会いの緊張感は良かったんです。この先どんな風に進むのかとどきどきしていると、あれ?こんなにしゃべるキャラだったっけ? 唇とか胸を見てどぎまぎする? 違和感を拭い去れず、もっともっと悩んで苦しんでほしかったと思っちゃったり(Vasic、ごめんよ〜)。
ロマンス以外はね、さすがナリーニ!!花マルです。
Silence の放棄による Psy 社会の混乱と蔓延する狂気、、Psyのメンタルネットを蝕む病気は治療法が見つからず、感染した Psy は突然凶暴な怒りや恐怖に駆られ、銃や武器や超能力であたり構わず周囲の人に襲い掛かる。
前作でトップに躍り出た Kaleb は、早くからこの病気に気付いていたわけですが、いまやリーダーシップを発揮して思い切った対策を打ち出します。
「この問題の鍵はE-Psyだ」
ここにきてシリーズ第1巻のヒロイン Sascha が E-Psy だった事がつながってきたんですね。
Silence以降、無いものとされてきた能力E。
リハビリにかけられたり、自分は無能だと思っていた「隠れE-Psy」 を集めて、彼らの能力開発を試みるのです。
E-Psyは一体何ができるのか? どうすれば感染は食い止められるのか?
E-Psyを守るため、一人ずつにArrowを割り当て警護にあたらせる事になり、Vasicが警護するのが 今作のヒロイン Ivy。
Ivy は E-Psy ですから、もうね、Vasic の心をどんどんどんどん溶かしてっちゃうわけですね。不満だ(笑)。
ま、ロマンスは置いておいて、感染拡大を食い止めようとするE-Psyたちの奮闘には読んでいて力が入ります。
君はE-Psyだ、と言われたからってそう簡単に力を使う事はできないし、怒っている人を穏やかにするくらいじゃ感染は止まらないし、必死の闘いが続くのです。
最後に見えてくる希望、、、
ここらへんはナリーニったらほんと上手いですね。
さて、いよいよ次は最終巻?誰がヒーローなのかな、Adenだとまさかの3連続 Psyヒーローになっちゃうけど、そうなのかな?
一年後が楽しみですね。
G.A. Aiken (シェリー・ローレンストン)のDragon kinシリーズ
Mrs.Giggles がすごく気に入っているというので、前から気にはなっていた本です。
先月のKobo 2周年記念セールの時に、まとめて買ってみました。数百円で読めると思うと、ついポチってしまいますね。
「Dragon Actually」(ドラゴン一家の長男)「About a Dragon」(次男)「What a Dragon Should Know」(三男)
Dragon Actuallyには短編「Chains & Flames 」(両親)も入っています。
結論から言うと、買わなくても良かったなぁ(爆)。
笑える所もあるんだけれど、ドタバタうるさすぎて、すみません、苦手系でした。
クレージー大家族ものとかハイテンションヒロインものに疲れちゃうんかな。
クレージーな大家族ってだけで毛嫌いしているつもりはないんだけれど、クレージー大家族ものを書く人って、それだけに頼ってしまうというか、兄1「なにゆうてんねん(どかんと頭を叩く)」兄2「痛いやろ(ばこーんとバットで鼻面をなぐる)」兄1避ける、うしろにいた弟1の鼻に当たる「ぎゃー、僕何もしてないのにー」的な、個人的には要らんなぁと思うシーンで話を満たそうとする傾向があって。。
それにしても例が下手くそだわ(汗)。
(「マシュー家の毒」みたいな大家族ものは大好きなんですけどね)
さて、舞台は中世ヨーロッパチックな異世界。
パワフル無敵ビッチ人間ヒロインと、ヒロインに一目ぼれの精力絶倫ドラゴンヒーロー(人間に変身できる)の物語で。ま、ドラゴンが暮らしている事と太陽が2つある事を除けば、なんちゃって地球の中世です。
全体のストーリーの流れは、小国間の覇権の争い(中世的な剣と槍の戦い)で、1巻で王の異母妹(1巻のヒロイン)が反乱軍を率いて王を倒し、女王となって勢力を拡大。2巻で西方の神が送り込んだ暗殺者(2巻のヒロイン)がわけありで登場、王国はさらに安定。3巻で北方からの使者(3巻のヒロイン)によって知らさせるミノタウロスの侵攻や北方ドラゴンの攻撃、、すべて退けて、王国およびドラゴン女王も一息ついた、、ってところ。
House of Gwalchmai fab gwyar っちゅう、由緒あるぐぁ〜ぐぃあ〜ドラゴン一家のお母さんは火炎竜族の女王様で、上記の3息子(Fearghus, Briec, Gwenvael)以外に子供があと3人(Morfyd, Keita, Eibhear)いて、Morfyd the White はシリーズを通して恋愛が成就しており、KeitaとEibhearと、父方(クレイジーな大家族の元祖)の数名がこの後に続く巻の主人公です。
とにかくヒロイン達がまじ強い。彼女達の強さときたら、ドラゴン界で勇者と恐れられている百戦錬磨のつわものドラゴンを叩きのめすほどで、もうね、心配する気も起きません(爆)。
1人で100人くらいの兵士の首を切り落とすし、飛んでいるドラゴンの背中をあっはっは〜と笑って走っちゃう。
ストーリーとしては悪くないんです。
この作者はアイデアが色々あるんだろうと思う。ただ、書きたい気持ちが先走るのか、いざ文章になると、なんだかト書きを読んでいるようで、まるであらすじのような味気ないものに感じてなりません。だからドタバタした感じになるのかな。
個人的に気に入った点は、1巻以外が処女ヒロインじゃなかった事。しかも、処女ではない事をヒロインやヒーローが全く気にしていない事。
また、宗教や信仰を「人間/ドラゴンを支配するもの」として描いて、神様に真っ向から対立する事。
神なんて信じないヒロインがなかなか痛快でした。
パラノーマルロマンスやアーバンファンタジーで、何か面白いものは無いかなぁ、と時々探すわけだけれど、面白いものってなかなか見つからないんですよねぇ。
性懲りも無く、これは、と思って買ってみたけれど、、
色んな人のを読んでみると、やっぱり定番で読んでいる人たちって上手いなぁと感心します。
クレスリーの「Dark Skye」のヒロインなんて、500年間いろんな男とベッドインしてきて、それを童貞ヒーローが責めるんだけれど、「謝るつもり全く無し! 気に入らないんなら気に入らないで結構!」ですからね。いいですよねぇ。
ヒーローはヒロインのことをmateだと思っているから、ぐちぐちと「他の男と寝たんだ、ふしだらだ」と言い続けるけれど、ヒロインは「あなたの事mateだと思っていなかったんだし、過去の事をとやかく言われたってどうしようもないでしょう。あなたの許しを請う必要なんて無いわ。」
「結局mateだとか言っているあなただって他の男と変わりゃしない。自分の欲しいものを欲しいだけなのね」
自分は本気だけれど他の男はからだ目当てだ、とヒーローは自分自身を別格のように言うけれど、なんの事はない、結局は自分の理想とするmate像にヒロインをはめこみたいだけで、ヒロインの全てを受け止めて愛しているんじゃない。
男女が逆だとよくある話で、処女ヒロインと世慣れたヒーローカップルは無問題、、世の中ダブルスタンダードなんですよね。
物語の世界くらいは、こういうダブルスタンダードをひっくり返して欲しいから、この話は爽快でした。
「Dark Skye」のヒーローが、ヒロインとの未来に眼を向け始めると、急に本から(キンドルからだけど)幸せが匂いたってくるんですよね。
急に世界が怖いものなんてなくなってゆくような、二人ならなんでも出来る気持ちになってくるから不思議。
Donna Ball 「Double Dog Dare」(2013)
Donna Ballの救助犬シスコシリーズは新刊が出たら必ず買うマストなシリーズで、もう8巻目です。
救助犬シリーズといっても、シスコはこのところ全く救助活動をしていませんね。
っていうか、そもそもシスコが救助犬として役にたっているのか?と問われると、むむむ(笑)。
食べ物や友達に気が散らなければ、あの子はやれる子なんですけどねぇ。
このシリーズは、犬の調教師であり、シスコの飼い主であるレインが、毎回ちょっとした事件に出会う、という体裁で続いているのですが、30代半ば、バツ2(同じ男と2度結婚して2度離婚した)少々石頭で強情なレインに、普通なら私はイライラするわけです。
ところが、1巻で登場した不動産開発業のマイルズがぁぁ、、もう、なんなんでしょ、、もうね、すっごく良いんですわ(爆)。
こんな出来た男なんているわけない!と思いつつ、マイルズのとる行動や台詞にぐっときてしまって、くぅぅ、遅々とした展開に一喜一憂しているのであります。
ハーレクインアメリカンの頃から、この作家さんの描くヒロインにイライラしつつもヒーローにやられてせっせと買い集め、いまだに彼女の作品を買っているんですから、かなりの忠義者ですわ(笑)。
さて、前巻ですっかりふさぎ虫となったレインは、今回はスモーキーマウンテンを離れ、いつもハッピィなワンコ、シスコと共にカリブ海の豪華リゾート地へ。
マイルズと彼の娘のメラニーの強い誘いを断りきれず、彼の別荘に着いてみると彼の母親のリタも居て、うひゃ、これってマイルズの婚活?!
女優の失踪、殺人事件、マイルズの前妻の登場、、色々な事が起きますが、、終わってみれば、Donnaったらロマンスが上手すぎる、、住む世界が違う、付き合う社会が違う、結婚なんて絶対無い無い、、でも、このじりじりと焼けるような熱と、心揺さぶる台詞は、、あぁ〜ん、マイルズったらもうもう!(結局それ? 笑)
具体的には何も進展していないのだけれど、マイルズ、メラニー、リタが無くてはならない人たちになってきて、、むむ、次回はどうなるんざましょ。
それにしても、シスコ、、今回のトリックはあり得ないって思うんだけど、愛犬家から見たらどうなんだろう。。
Ilona Andrews 「Magic Breaks」 (2014)
Kate Danielsシリーズ第7番。
うーーむむむ、、がっかり。。一体 Ilona ったらどうしたんでしょう?
「くだらぬ意地を張ったり、愚痴をいつまでも言ったりしない。頭が切れ腕がたつ、かつ、ユーモアのあるストレートな魅力。」と紹介で書いたとおり、non-nonsense がケイトの魅力だったのに、、、
はらはらして、興奮して、ぐっときて、、上手いなぁと思うシーンも沢山あるのですが、違和感を拭い去れないストーリーでした。
根本的に無理やり感がはなはだしいです。
色々な出来事が起きて、振り回されて右往左往するけれど、収拾をつけずに話が先に進む感じ。
例えば、しょっぱなから Curran が物語の半分まで不在になります。
もちろん、作者が Kate に孤軍奮闘させたいからですけど、ストーリーに必然性があればいいんです。
でも、Curran が遠方の人物に呼び出されて戻ってこなかった理由が「罠にはめられたのか、単純に連絡の遅れなのか」明らかにされず、うやむやなまま Curran が「ケイトーーっ!」と走ってくるのは、もう開いた口がふさがりませんよ。
しかも、物語の前半分 Kate がひたすら「ここにCurranがいてくれたら」「Curranは無事なの?」 「Curran 、早く帰ってきて」と心配しまくるのがうざすぎます。
Kate はいつからそんな女になっちゃったの?
さて、ストーリーを簡単に紹介すると、
アトランタを二分する勢力 People と Pack。危ういバランスの中で平和を維持しているのですが、People のアトランタ支部長の惨殺死体が会議の場に文字通り放り込まれます。
鋭い爪で切り裂かれた死体からはシェイプシフターの匂いが。
もちろん Pack を追い詰める陰謀であり、Pack を救いたいなら代わりに Kate を差し出せ、というのが Hugh d'Ambray(People の副トップ)の本来の狙いです。
そこからの真相探しが前半部で、真相探しの邪魔立てをする化け物とか、正直要らないエピソードがちょこちょこ入ります。ページ数を増やすためだけに登場しているようなもので、Kate とともに真相探しをしているシェイプシフター仲間が危険に曝され続けるわけです。
そうそう、今作の不満の一つでありますが、なじみのキャラ達の存在感が薄くおざなりな感じです。作者が新顔にスポットを当てたかったのかもしれませんが、ここも無理やり感があり、Rat のアルファや Wolf のベータは確かにキャラが立っていたけれど、シリーズを通してのキャラ達が精細を欠きアンバランスでした。
一方、Hugh の悪役ぶりは、もうもう、凄まじい。あっぱれなほど嫌らしさを振りまき、Kate を苦しめます。
本来は Kate を Roland の元に連れてゆく指令を受けているはずなのですが、私憤や私情にまかせ、Kate をいたぶります。(Hugh の Kate に対する感情は複雑に愛憎まじっていて、父親代わりの人物に対する愛の競争のような所があり少し可哀想なんです)
ここで、今作に一貫して流れるテーマみたいなもんがあり、Ruthless というかサンデル教授の正義の話というか、命の選択が常に登場します。
「この子を救いたいなら、こっちに出てこい」とか、「こいつを見殺しにすれば Pack は助かるぞ」とか、、
Kate は非情になれないキャラなんで常に敵の要求を飲もうとする、それはそれで良いのですが、どうしたことか、最後のほうの重要な拷問シーンで相手の要求を断ります。
何度尋ねられても断ります。
Kate ひとりが死ぬのならいいんですよ(お話としては良くないけど)。でも、運悪く巻き込まれて一緒に拷問されている Gahstec がいるのです。
これまで一貫して他人の命を優先してきた Kate が、ここにきて急に断るのはおかしいですよねぇ。
だってケイトが断ったら、Gahstec は死んじゃうんだもの。ま、Gahstec に愛着を持っていないってのはあるけど(爆)。
ケイトは「Curran がきっと助けにきてくれる」と言い続けます。やだやだ、それはストーリーとしてはアリでしょうけど、ケイトのキャラからすると無いでしょう?
Hugh が指令に反してここまで Kate を拷問するのもおかしいし、Kate が Hugh をだましてでも外に出ようとすべきところ Curran に望みを託すのみもおかしいし、ストーリーのためにキャラを動かすといった無理やり感ありまくりでした。
お約束どおり Curran を先頭に救出隊が到着し、ここからは後半部分、牢獄からの必死の脱出劇が続き、ようやく出れたと思ったらまたしてもサンデル教授もとい、選択問題がでてきて、、、KateとCurran はRolandの元に連れてゆかれる事に。。
6巻までで繰り返し書かれたように、Roland は底知れぬ力をもった神のごとき魔法使いで、死者も蘇らせるし、都市まるごと破壊できるし、レベルが違いすぎて戦うなんてとんでもないんです。
Kate が Roland を宿敵といくら思っていても、太刀打ちできる相手ではありません。
だからローランドが本当に作品に登場するなんて予想していませんでした!
偉大なるローランド、、彼の描写はなかなかでしたねぇ。
ほとんど神様でした。自分勝手で親切で残酷な神。全知全能の食わせ者。
慈父であり狂人、人間の世界などチェス盤のごとし。
そして Kate と Curran がとった行動がぁぁぁ・・・
うー、、読んだ直後はアンチクライマックスに悩みました、、、いいのか、これで?
”元気玉”とか”制約と誓約”とか、なんかあっと驚く隠し玉は無いの?
私の予想はおおはずれ、居心地の悪い奇妙に現実的なラストになり、でも考えると、何も解決していないような、アトランタはものすごく不安定になったような、、、
大きく方向を変えてしまった Kate Curran Pack、、一体この先どうなるんでしょう?
痛快な badass ヒロインから、愛に生き家庭を守りたいヒロインに変化したケイト。
Curran と Julie には手を出さないという約束を Roland からとりつけたケイト。
なんか変ですよね。
よく映画とかで、ヒーローが「妻と子だけは助けてくれ」みたいな事を黒社会に言いますけど、本当にそんな約束をとりつけたら、そのヒーローは黒社会に歯向かえませんものね。
とかく文句ばかり言ってしまった今作ですが、凡百の作品と比べればなかなか良く出来ているのです。どきどきしながら一気に読んでしまうのです。
でも、Ilona Andrews にはもっと出来のいいものを期待してしまうんですよね。
ニコちゃんはマーキーと違って、朝人間を起こしにこないんです。
マーキーは目が覚めると「おなかすいたー!」と鳴いて私の頭や頬をちょんちょんとして、それでも起きないと鼻の穴に爪をかけて引っ張ったり、猫パンチをかましたり、それはもう俺様だったのですが、ニコちゃんは人間が起きるまで待ってるんですよね。
いったん台所に人間が立つとにゃーにゃーと大騒ぎするのですが、自分からごはんを要求しに来ません。
その代わりと言っちゃなんですが、朝イチのおしっこをしたあとの猫砂(おから製)をいつまでもかきまわすんです。
「くぅ〜ん、、ふぅ〜ん、、」と妙に悲しい声を出して、いつまでもいつまでも砂をかき回す嫌がらせ(笑)をするんです。
当然かき回された猫砂はおしっこ玉がバラバラです。
ガサガサガサガサという音が早朝聞こえて、まだ5時前だし無視だ、無視だと思っていても、あまりのしつこさに「や、や、やめてーっ!」と飛び起きる私です。
猫の知恵は恐るべしです。
で、最近、猫トイレを変えました。
かきまわし癖に対抗して、システムトイレっていうのかな、スノコ式のトイレにしました。
おしっこでかたまる砂ではなく、おしっこで細かくほぐれる砂で、おがくずを固めて作られた砂です。
濡れた砂はかき回せばかき回すほど、おがくず状態に戻ってさらさらとスノコの下に落ちてゆきます。
これ、ものすごく良いですね。
砂というか木製ペレットの粒は、おから砂にくらべると4倍くらいの大きさですが、ニコちゃんはすんなり慣れてくれました。砂粒が大きいからか、かき回せばいいのにあまりかき回さなくなりました(爆)が、これはあとで人間が適当にスコップでおがくずをかき回せばよいので、たいした問題ではないです。
下にはペットシーツを敷いてあり、溜まったおがくずごと、紙おむつのように包んで捨てています。
システムトイレになって以来、朝がとっても平穏です。
ただ困ったことに、うっかり朝寝坊をするようになってしまいました。
いままで猫目覚ましに頼っていたので、寝過ごす事なんて滅多になかったのに。
「やだなぁ、ニコちゃん、お母さんを起こしてよ」と勝手な事を言い聞かせています。
「A Girl with the Cat Tattoo」 Theresa Weir (Dec 12, 2013)
猫を飼っている人にはお勧めの一品。にゃんこのあるあるに笑えます。
よくあるストーリーながらも、テレサらしい語り口。
なんていうんだろう、ありふれた話でも、セリフとセリフのタイミングがいいというか、冴えがあるというか。
「長靴下のピッピ」とあのホームレスが言う瞬間なんて、あいたた、テレサったら上手過ぎるわ、、
いつものテレサと違って明るいハッピーな話なので、安心して勧められます(爆)。
猫視点とヒロイン視点とヒーロー視点が混ざったストーリーなんですが、猫視点が成功しています。
オス猫Maxが飼い主(ヒロイン)のためにひと肌脱いでマッチメイキングをするのですが、Maxはあくまで猫なんですよね。
猫らしい思考と行動がねぇ、ほんとにすんばらしいんです(笑)。
ミステリー部分は大した謎解きもなく、「誰が真犯人だ?」「俺だ!」みたいな単純さで、そこはもうどうでもいいと割り切り、ロマンス短編として読んでください。
さらっと読めますが、現在のキンドル値段は、3.9$ 。短編で400円ってちょっと高いですよね。確か私がダウンロードした時はフリーだった気がするのですが。。
でもご安心あれ。
単品で買うのではなく、この作品が入っているペットアンソロジーを買えばなんと 0.97$ で買えます。まじ?
「Must Love Pets: A Romance Box Set」 by Theresa Weir, Barbara O'Neal, Dale Mayer and JB Lynn (Jun 2, 2014)
紙の本なら安くても重くなるから要らない、という人がいるかもしれませんが、キンドルなら皆こっちを買うでしょう?
しかも、7作品入ってるんですぜ。
しかも、懐かしい名前 Barbara Samuel(ルース・ウインド)が入ってます。あらま、今も書いているんですね。
ってことで、わたくし、テレサの短編は既読なのにこのアンソロジーをポチってしまいました。
ばたばたしているうちに中秋の名月も過ぎてしまいました。朝晩の涼しさには驚きますね。
Mary Balogh 「Indiscreet」(1997)
久しぶりのバログ。再版されてないため、高い古本を買ってしまいました。
人に見せたくない愚かで弱い部分や醜い部分をヒロインやヒーローにさらけ出させ、彼らを辱めるかのようなダークなバログ。
フェロモンとしか言いようがない、理屈で抑えきれない衝動、、高まる緊張に思わず息を止めてしまうような、生々しい情念、、
ヒロインやヒーローが知性的であるから余計にほんと露悪的で、読んでいて「あ、やめて、そんな○○見たくないわ」とマゾヒスティックな痛さに身をよじる。。
どん底に落ちるといってもジェットコースターのように落ちるのではなく、もがきながら下がり続けるのがバログの上手くて厭らしい所。
膿が出つくし、自業自得の結果に放心しても、人間というものは不思議なもので、それでも人生は続き、生きてゆく、、
そして、他に選択がなくて流されるままだったのがある時はっとして、、小さな転機がその時その時ある。
下がってゆく時と同じく、幸せに向かって立ち上がってゆくのもゆっくりしたペースですが、昨日より今日、今日より明日、幸せになってゆく。
正直に言うと、ヒロインの平穏な日常が破られ、隠しておきたかったものが暴かれ、、と、ひたすらダダ下がるダークな前半のほうが好きです(爆)。
なんか作者が生き生きしている気がしました(爆)。
負けてたまるかとヒロインが立ち上がる後半は、ヒーローが優等生になってしまい、どこかで読んだ事あるような錯覚すら覚え、、もう一捻りあればと思いました。
たまたま検索したら AAR の評価がA温かいとなっていたのにびっくり。
温かい?この話が温かい?
評者は後半を評価してるんでしょうね。
さて、ストーリーはと言うと、当時の社会通念に背き、堕落した女と烙印を押されたヒロインをめぐるロマンスです。
男性優位社会の問題点を真っ向から描くのがバログらしいですね。
上に書いたように、後半は問題意識がちょっと弱まり、ヒーローが出来すぎ君になってゆくのが残念なんですけれど。
ヒロインは伯爵令嬢、19歳の時放蕩者と評判の男にレイプされた過去を持つ。
男はもちろん最初から裕福なヒロインとの結婚目当てで、レイプした後にしゃあしゃあと伯爵家に向かい結婚を申し込んできたが、ヒロインは拒んだ。。妊娠が発覚するも、周囲から強要されるも、ヒロインは結婚を拒んだ。
結果、放蕩者はヒロインを悪しざまに喧伝し、ふしだらな女として伯爵家からもジェントリー社会からも彼女は追放される。
生まれた子は死産、、表向きはその時ヒロインも死亡したという事になっている。
それから5年、ロンドンから遠く離れた村で Mrs. Catherine Winters と名前を変えて、寡婦と称してひっそりと暮らしているヒロイン。
生活費は父親から送られているが、今後いっさい家族に近づかない条件である。
村に領地を持つミスターアダムスは毎年春になるとロンドンから領地にやってくる。
今年は珍しく双子の兄、Viscount Rawleigh (Rex) も一緒にやってきたが、馬上の彼をキャサリンはミスターアダムスと勘違いして微笑みかけてしまう。
美しい女が自分に微笑みかけた、俺に誘いをかけているのか、、Rex はキャサリンが寡婦と聞き、男に困っているなら村にいる間は相手をしてやろうと尊大に考える。
Rex の執着がキャサリンを再び「ふしだらな女」と石を投げられる理不尽へ押しやる。。
あぁ、、思いっきりダークなんざます。
ダークバログにどっぷりと苦しむのであります。
女性の名を汚すのも男なら、汚名をそそぐのも男、、ヒロイン自身では汚名をそそげないという苦々しいリアリティ。
Rex の結婚の申し出を受け入れてからは、なんだかあまり障害なく話が進むのが残念ですワ(をいをい)。
ダークだ、ダークだと言いながら矛盾しているようですが、ユーモアとメイクラブの温かさと人を描く深さは全体を通じて素晴らしいです。
ヒーローの元婚約者のエピソードで、ヒーローの成長が感じられる瞬間も良いですが、
とりわけミスターアダムス(ヒーロー弟)夫婦が出色です。こんな風に描ける作者はなかなか居ないでしょう。さすがですね。
解析仕事が煮詰まっていて、、こんな事やってる場合じゃ無いにも関わらず本を読んでしまいました。
Mary Balogh 「A Christmas Promise」 (1992)
あいたたた、、買わなくてもよかったなぁ(爆)
過去のSignetリージェンシーが e-book 化されてたので、ついポチっちゃったのですが、アマゾンのレビューにつられました(笑)。goodreads の意見をもっと読めばよかったわ。
先代の借金を抱えた伯爵と、裕福な石炭業者の一人娘の結婚。
リージェンシーでよくある「商人の娘との嫌々結婚」もの。
楽しく読めなかった原因は
・裕福な平民の親類家族は、みな良い人間であるという造型。
そもそも「貴族は冷たい、金にルーズ」「平民は野卑で称号を欲しがる」というステレオタイプな解釈で相手を知ろうともせずに嫌うヒロインとヒーローを、穏やかにたしなめる話なのだから、「平民はみな素晴しい」的な造型もまたステレオタイプで、なんというか、やらせのような白々しさを感じてしまいました。
改めてこういうホカホカ大家族ものが苦手だと思いましたね。
・ヒロインがヒーローについ嫌みな事を言ってしまうのが、最初のうちは勿論理解できるけれど、何回も繰り返されるとさすがにしつこい。
同時に、ふたりの間に愛が芽生えるのが、sex以外ほとんど理由がない所もこの事の裏返しで、嫌みを言って相手の休戦の申し出をはねつけるか、肉体的に惹かれ合うか、の繰り返し。
なつかしのヘレン・ビアンチンを読んでいる感じでした(爆)。
バログの売りである、激しい肉体の飢えがここではあまりいきていません。
どうもそこまでの情念を感じる事ができないのは、つまるところヒーローが薄いんです。
いや、薄いヒーローでも構わないのですが、かっとなると乱暴な sex で、なんていうか人間性を心から信頼できないというか、最後まで違和感がありました。
・亡くなった父親の画策で結婚した二人ですが、そもそも善き父親の謀(はかりごと)は、人の運命をもてあそぼうとも素晴しい愛情の発露である、というお話があまり好きじゃありませんでした(をいをい)。
むっちゃ家父長制のキリスト教的、、って、これクリスマスものなんだから、当たり前ですね(笑)
「最初は君たちふたりとも反発するだろうが、最後はきっと私に感謝するよ」とでも言いたそうな最後の父親の手紙なんて、わざとらしいわ〜。
読み終わってから、口直しに Gayle Buck の「The Desperate Viscount」(1993) を読み返してしまいました。
あぁ、これ、名作だとは言えないけれど、むっちゃ好きなんです。わはは。
この「商人の娘と嫌々結婚」子爵は、本当に高慢なジェントリーらしくて、嫌な感じがスンバらしいんです。
先代の残した借金のため、嫌々結婚するのですが、そのひりひり感がね、、ひひひ。
ラストはあまりに唐突だけれど、それを差し引いても、St.John と Mary の幸せは信じられます。
確か2010年頃は Kindle 版が6ドルだったのですが、今は3ドルになってました。
Christmas Promise は7ドル以上しましたが、ちょっと高すぎですね。
3連休は庭に出ているかPCに向かっているか、で、終わってしまいました。
9月の第一週にバラの夏剪定を済ませたのですが、ゾウムシに傷つけられたようで、ぱりぱりに萎れてる新芽が頻出して、ほんと、腹立たしいです。
殺虫剤をまいたところでどこかから飛んでくるわけだし、どうしようもないですねぇ。
春に種まきしたクレオメは夏の盛りに咲き乱れ今はもう終わり、同時に種まきしたダンギクはいまちょうど蕾が膨らんでいます。
早咲き椿の西王母の蕾も膨らんできて、開花も間近。
朝顔は今頃ですが咲きに咲いてます。
そんなこんなで、いったん庭にでると狭い庭なのに2時間くらいうろうろと、雑草を抜いたり痛んだ葉を摘み取ったり、花の咲くところを夢想したり、、、
しばらくするとしぶしぶ煮詰まってる解析作業に戻り、夜遅くまでPC画面をみて、、
連休明けになんとか報告を送って、次に頼まれている解析作業を始めて、、あぁ、お尻に根っこが生えそうです。
Shannon Mayer 「Priceless」
7月くらいに読んだアーバンファンタジー
なんか面白い本ないかなぁと探すとき、ついアーバンファンタジー系を探しちゃうんですよね。
愛だ恋だと面倒くさくないというか、作者の着想が楽しみというか、安いというか(笑)。
で、結論は、、、
がっかり、、お値段相応でございます。
発想や世界造型は悪くないしヒロインの能力もOKなんですが、なんというか人物の描きかたが下手なんじゃない?
特にヒロインの親友という事になってる女性が、おっそろしいほど魅力無し。
ヒロイン自身も、もっと成熟しているのかと思いきや新人のような所があり、作者が読者に思わせたいほど凄腕の雰囲気がない。
せっかくのアイデアが勿体無い事になってます。
ヒロイン Rylee Adamson (26) は行方不明の子供を捜すのを専門にしているTracker。
警察も見つける事ができず絶望の淵にいる親が最後にすがる探偵だが、うさんくさい職業と思われている。
彼女自身、妹が行方不明になった過去を持ち(妹は見つかっていない)、そのために誘拐された子供の救出に人生を捧げている。
手がかりもない行方不明のケースを何度も彼女が解決しているので、FBI のエージェントの一人は Rylee が児童誘拐に関係しているのでは?と疑っている。
実は Rylee は人物写真を見るとその人の場所や感情がわかるといった超能力を持っていて、行方不明の子供の多くは、スーパーナチュラルな存在に連れさらわれている。
出だしが上手いんです。を、面白そうっ、と引き込まれます。
出だしがシリアスで謎めいてザラザラした雰囲気なんですが、そこから妙にドタバタになってくる。
バンパイアや魔女などいろんなスーパーナチュラルが登場するし、事件も起きるけれど、なんだか薄っぺらい。
ものが児童誘拐(しかも往々にして殺害されている)だから正直コメディにはそぐわないですよね。でも、これはコメディなのか?と思ってしまうような馬鹿馬鹿しい笑いをとるシーンが多くて居心地が悪い。
最初の章の雰囲気はどこにいったの〜っ・・
ま、アマゾンの星が異常に多くておかしいと思った本でした。
桔梗咲きの朝顔2苗。
今朝もたくさん咲いていました。
毎朝しおれた花殻を取り除くのですが、足元には蚊取り線香が必須です。
朝顔がひと段落したら、チューリップの球根を植えようかな。
こちらの蕾は半つる性バラ、バフ・ビューティ。
秋バラのピークは一ヶ月後ぐらいですが、このバラは特に剪定もせずに好きに咲かせています。
あぁ、昨晩は「嵐のハワイツアー」のパブリックビューイングの2次募集にも外れて、がっかりでした。
ハワイツアーにも勿論申し込んだのですが、JAL先行予約あっさり落選。その後のJTBなどの予約も落選。
JTBの方なんて「当たれー!」と思ってビジネスクラスに最上級ホテルの組み合わせで申し込んだのに外れたんですから、どうしようもありませんね(わはは)。
そして全国のTOHOシネマなどでコンサートの様子がみれるというパブリックビューイングも、これまた落選、という事で、はぁぁ、凄まじいですね。
むっちゃ不便で遠い映画館に申し込む、という策も考えたんですが(をいをい)、やはり、それもねぇ。。
ほどほどに楽しむという大人の境地を目指さねばっ。
更新の記録履歴へいく ホームに戻る