更新記録 2008年 10月1日から2008年11月30日まで
急に肌寒くなった。
デパートではお節の予約が開始という。 ぎゃーーーっ!一年が早すぎるっ
世界経済の急激な悪化のニュース、しぼんでゆく景気。
エコロジーや清貧を願いながらも、消費がないと経済がまわらない、という現実。
現実逃避だと分かっているが、Carla Kelly に癒される。
クリスマスアンソロジーの中の短編「The Christmas Ornament」(1998)
おだやかなユーモアと確かな人間観察、ウィットに富みウェットに泣かせてくれる。
とても大切なものが小さな箱のなかにそっと包まれている。
この短さでこんなに豊かな感情を織ることができるなんて、、
こういう話がもっと沢山読めたらどんなに幸せだろう。
冒頭、ふたりの老紳士 Sir Waldo と Lord Waverly が自分たちの娘(Olivia)、息子(James)のことを話している。
彼らは領地が隣接する間柄で、とても親しい仲であったが、7年前に Lord Waverly が妻を、6年前に Sir Waldo が息子(Olivia の兄にあたる)を戦争で亡くして以来、少し疎遠になっていた。
ナポレオン戦争が終結し、久しぶりに London で旧交を温めていたふたりだった。
オリビアの父親は、18になり社交界デビューとなるオリビアの事を大変心配していた。娘は賢すぎて結婚相手がたとえ見つかっても、あまり幸せになれないのではないか。。
彼は内心オリビアの知性を大層尊んでいたので、誰か女が本を読むのを嫌がらない男を知らないか?と Lord Waverly にたずねると、Lord Waverly は答えた。「知っている」
そう、彼の息子 James は学問に没頭し、28になっても結婚に関心がなく、服装も身だしなみも無頓着で、Oxford の All Souls で人体の構造と動き、効率性などを研究していた。
こうして、二人の父親は、クリスマス休暇に領地に帰り、そこで娘、息子をさりげなく引き合わせようと考えた。
この物語は、「Miss Grimsley's Oxford Career」(1992)を読んでいると味わいが更に深まる。
ここに感想を書かなかったが、偶然にもこの2冊を同時に買ってミス・グリムズレイを先に読んでいた。
ミス・グリムズレイ・・も基本的には同じような設定で、非常に優秀なヒロイン(18)がなぜ女性は学問をすることを許されないのか、女には結婚するしか人生はないのか、と大変苦しむ物語である。
ヒーローは公爵だがシェイクスピア研究者として名高い研究者で、OxfordのAll Soulsにいる。といっても、公爵業に学問など不要、早く勤めを果たせ(子作りをしろ)と言われ続けている。
こちらの舞台はオックスフォードを中心に展開し、オックスフォードの町、学舎、図書館の扉、宿舎の階段、部屋、、石組みと木の湿った匂いが漂ってくるような雰囲気を味わうことができる。
だが、ミス・グリムズレイ本は、あまりにカーラの主張が前面に出すぎていて、「失望という名の物語」と言ってもよいほど苦々しいし、妥協のロマンスという感じで、ロマンスの与えてくれる爽やかな喜びにやや欠ける。
彼女は自分のアイデア、設定をもう少し別な形で語り直したい、と思っていたのではないか。
この「The Christmas Ornament」は、ヒーロー視点にした事で、ミス・グリムズレイに比べると、カーラの主張のきついトーンが下がり、穏やかで優しい、しみじみしたロマンスに仕上がっている。
ぬるいかもしれないが、リージェンシーロマンスの中に現実の苦さ、女性の地位の低さを100%盛り込む事は難しいし、読み手としても辛すぎる。
女性も男性と同様の(それ以上の)知性があるということを静かに訴えつつ、オリビアとジェイムズを深く見つめた心に残るロマンス。
題名の妙には「やられた!」である。
何か面白い本って無いかなぁ、と、未読本があるくせに思ってしまう。
ちょうど今通勤の往復にPHSで読んでいるものが、ぎりぎり星3つといった作品で、早く終わらせようと思いつつも、読むのが楽しくない(爆)。
そんなものを読まなけりゃいいのに、と言われそうだが、作家連作のシリーズものなので、次の作家を読む前にこれを読まないとシリーズのストーリーが分からなくなりそうなのだ。 あぁ、こんな読書って苦行かも(笑)。
マドンナ・キー・シリーズ1番目のイヴリン・ヴォーン「Lost Calling」がいかに上手かったか、しみじみと分かる・・
Cindy Dees 「Haunted Echoes」ときたら、ヒーローとヒロインの間に流れるしめやかで濃厚な情感が無いし、知的であるはずのヒロイン(インターポール、美術工芸品盗品専門)はオツムさっぱりだし、、
なにより書き方が下手だ(と偉そうだが・・)。
ヒロイン一人称の悪い例のようだ。
ロマンス部分ではない所では、雰囲気をもっているんだが、ことヒーローが関わってくると、「あんたの考えてることはそれだけかい?!」って言いたくなるような、とてもつまらない一人称になる。
自分の気持ち、心の中を、どんな風に書けば小説として面白いのか、「あぁ、雨に濡れた彼のシャツの匂いが気になるわ」みたいな事ばかりじゃ、やってらんない。。と思ってしまうのだった。
ま、スコットランド人ヒーロー(現美術史の学者、元美術品泥棒)がインディ・ジョーンズみたいな男くささでがんばってるが・・
amazonで5つ星だったが、う〜ん、後半はもっと良くなるのかなぁ・・
「ガンバーアントラーズ」ひきわけ。
侯爵くんと一緒にインターネットで試合状況をちら見。
あぐらをかいてノートパソコンを広げるわたしの足の上にやってきて、丸くなって寝始めた。 無意識に耳の横などを掻いてやると、そのうちにもぞもぞ動き出し、仰向けにひっくり返った。
手を休めて下を見ると、あぐらの上でお腹出して大また広げて寝ているネコ。
ちょっと幸せであったかいけれど、少々重い。
をを、人生のようだ! とかなんとか考えて、なんだか可笑しい。
息子に誘われて「落下の王国」を見てきました。
彼が熱心に誘うまで、この映画の題名を聞いたことがなく、しかも、監督が「ザ・セル」を撮ったターセムだと知っておおいに迷ったのですが、結果は、、
行って良かった! 金づるにせよ誘ってくれてありがとー。
恋人を主演俳優に奪われ、撮影中に大怪我を負い、下半身付随になったスタントマン。
彼の病室を覗く少女。
父親を射殺され、オレンジ農園で働くことを余儀なくされた5才の移民少女もまた、オレンジの収穫中に樹から落ちて腕を折り入院している。
男が語る山賊のお話に夢中になり、続きをせがんだ少女は、男からちょっとした事を頼まれるようになり・・・
あぁ、、冒頭のシーンから目はスクリーンに釘付けになり、めくるめく色彩と構図の快感に酔い、、そして、思いもよらないほど悲しく切ない思いに、、ぼろぼろと泣きました・・・
お話は語る人だけのものではなく、それを聴く人のものでもある。
物語の持つ不思議な力。 言葉は語り手の口から離れるやいなや、語り手が意図しなかった美しさや悲しさを秘め、隠しようのない深い絶望に泣き、希望を求める声に答えようとする。
言霊(ことだま)とは言いえて妙なり。
映画でも本でも歌でも、語り手と受け手の何かが響きあい、人を動かす力が「言の葉」に宿るのですね。
ターセム監督の映像感覚、美的センスは前作のザ・セルでも際立っていたけれど、残念ながらあの映画はどこかちゃっちかった。
ところが今作は、CGを極力排し、本物だけが持つ美を映したことで、胸を貫かれるほどまっすぐで、圧倒するほど存在感のある絵になった。
色も構図も見事の一言。
今の時代にこそ、語る価値がある、そうなんだろうなあ。
とても辛く厳しい現実を生きなくてはならないが、それでもわたしたちには「物語」が必要なのだ、と。 心から笑いや再生や未来を信じて「物語」を語らなくてはいけないと。
熱っぽく映画を語りながら昼食をとって3時ごろ帰宅。映画で使われたベートーヴェン交響曲7番をもう一度聴きたくなり、クライバー指揮のアルバムを流しているうちに、すり寄ってきた侯爵くんと一緒にわたしも息子もぐぅぐぅ寝てしまった。。
あぁ、あっというまに一日が終わる。
物語といえば(なんや唐突に 笑)「望郷の道」、先月で終わってしまいましたが、結局とうとうわたしは気持ちを切り替えれずに終わってしまいました。
どうしてもサキの事があってから、正太の何かが抜け落ちてしまったようで、嘘くさく思えてならなくなってしまい。。
完璧な人間などいないのだから過ちや迷いなど誰にでもあるだろう。それはいいのだが、それを処するやり方がなんだか納得いかない。
女だからそう感じるんだろうか。
だって、避妊具を使っていた様子もないし、子供だって出来たのではないか、と思ったりするんだが、男性作家はそんなこと気にも留めないのか。
あの、熱に浮かれた日々は何だったんだろう。
当時の挿絵が「あり地獄」だった事自体、女をバカにした了見じゃないだろうか、と、今になって思う。
サキに失礼だったと、今になって思う。
あれから正太はルイと寝所を共にしたのだろうか、などと考えてしまうのは女だからだろうか。
大多数の日経の男性読者を満足させるために、色ものを間(あいだ)に差し込んでみました、なのか? たいていの男は浮気のひとつやふたつ男の甲斐性だと思い、正太を羨みこそすれ格別ひっかかることもないのだろう。
自分の胸のなかに、じくじくと溜まるものがある。
高樹のぶ子さんなら、こんな男をばっさりと切ってくれると信じて、10月から始まった「甘苦上海」を読む鼻息の荒いわたしなんである(爆)。
ACL準決勝「ガンバーレッズ」1−1
試合が行われていた頃、わたしはフェスティバルホールにいた。
日曜昼の「NHKのど自慢」大ファンで、毎週この番組を録画予約し、気に入った人を編集して残し、のど自慢DVDまで作っている下の息子が、ある日、ゲストの布施明が歌う「宙(そら)よ」を聴いて感激してしまった。
それ以来、布施さんのコンサートに行きたい!と言い続けていた彼は、フェスティバルホールで10月のコンサートがあるのを知り、ずいぶん前にこのチケットを買ったのだった。ひとりで行くのは嫌だが、友人を誘うのも恥ずかしい、ということで、わたしがお供で行くはめに。
う〜、、布施さんを好きでも嫌いでもないわたしだが、おじさんおばさんだらけの会場が嫌なのヨ。
自分だっておばさんだが、自分が「おばさんである」事をしみじみ感じさせられるからねぇ(爆)。
ま、布施さんはとても歌の上手い方なので、ステージ自体はとても良かったのですが、両隣のおばさん二人組が、右の二人組も左の二人組も、おしゃべりをし続けるのでマイッタ・・・
まるで友達と自分の家のリビングかコタツでテレビを見ているようなノリでしゃべっている。 これって、電車やバスのなかでお化粧している若い女性と根は同じなのかもねぇ。。
さて、フェスティバルホールの往復に、今回初めてパソコンを持参。
京阪電車で京都の三条から淀屋橋まで、Youtube からダウンロードした大野くんや嵐のあれこれをリアルプレイヤーで鑑賞(爆)。
あまり大声では言えないが、山っほど、ダウンロードしてしまったわたし・・
そもそも違法な投稿だと思いつつも、昔のテレビ番組をこうやって見る事が出来る幸せは捨てがたい。 過去のテレビ番組のコンテンツをもっと合法的にネットで利用できる仕組みはないものかしら。。
イヤホンの右と左を分け合って、親子でパソコンを覗いている姿ってかなり怪しかったかもしれない。
←クリックすると、息子が食べているクロワッサンが欲しくてたまらない侯爵くん。
土曜は芝生の手入れ。雑草やきのこを取り除いて目土を入れる。またしてもキノコがたくさん取れた。
日曜は地区の運動会。 マンションの役員が当たっているので、終日お役目。疲れたにゃり・・・
読んだ本は、
スーザン・キャロル「魔法の夜に囚われて」
あぁ、満足。 AARはこれにCをつけるのか。。確かにヒーローが苦しみにこもりすぎに見える時が無いとは言えないが、拒絶と嫌悪に満ちた世界に傷つけられて育った生い立ちを考えると、人の死や不幸を予見する己の力、破壊をもたらす己の力を激しく呪いながら成長したことを考えると、十分許せる範囲なんだけれどなぁ。
ヒロインはとても気持ちよい。 ありがちなキャラ設定だけれどメソメソしすぎない塩梅が好みよ。
読み終わって振り返ると、見ず知らずの人間と結婚してわずか一週間かそこらの物語だというのが、驚き。 新たな伝説は4日?5日?
ジュリー・アン・ロング「あなたのために踊らせて」
シリーズの2作目を最初に読んでしまったので、背景の分からない登場人物もいるが、物語の雰囲気がとても気に入った。
おいしいお吸い物をいただいた気分。 見た目が地味だが塩味と旨みがしまっている。
デビュー作 「The Runaway Duke」 が高い評価なのでポチしてしまった。
バーバラ・フリーシー「その愛に守られて」
ダメでした。。
ヒーローは結婚して10年だか12年だか、最近マイホーム志向が急上昇、子供がすごく欲しくなった男だが、自分の妻に子供ができない(というか、勝手に卵管を縛っていた)。
「子供なんて欲しくないって昔は言っていたじゃないの」
「昔は昔、今は今」
で、昔、中絶費用を渡して無理やり別れた娘が、自分の子供を生んで育てていたと知って、しかもその子が重傷を負ったと知り、途端に「俺の子供だぁ」とその女性(ヒロイン)の元に行ってしまう。
そりゃ、自分の血をわけた子供が瀕死だったら、放っておけないのは人情だが、イタイ。
素晴らしい母親、魅力的な女性に成熟したヒロインを前に、君と別れたのは間違いだった、とか言い出すヒーロー。
作者がヒーローを独身orバツイチにしておいてくれたら、まだ受け容れられたが、妻帯者&夫婦の間に子供が出来ない、と言う設定はねぇ。。
誰だって若い時に間違いは犯す。
自分の失ったモノの大きさに泣く時だってあるが、それでもがんばって生きているわけで、、ヒーローの行動はその時その時の「おいしいトコ取り」のように感じてしまう。
ヒーローの結婚生活は既に壊れ始めていた。それは確かかもしれない。
彼の妻には非難されるべき点が多々ある。
だが、それがヒーローと「お似合い」だったのだ。
彼女の生き方が表層的に見えたとしても、それはヒーローと「お似合い」としかわたしの目には映らない。
薄っぺらだった男が、人生再生のチャンスを大慌てで掴む物語のように感じてしまう。
昼メロならば「離婚なんてするもんですか」と正妻がねばるのだが、、
ロマンス小説だとそういうわけもいかず、ヒーローの妻は潔い行動をとる、あっぱれである。
ヒーロー/ヒロインのロマンス周辺以外は悪くない物語なのだが、母と子の愛情、家族の問題など、ロマンスじゃない部分だけ褒めても肝心のロマンスが。。。
amazonでも5つ星だし、FictionDBでも5つ星、RITAまで取ってる、、というのが不思議でならない。
Pam Rosenthal 「Almost a Gentleman」 (2003)
奇妙な味があるリージェンシーだが、ちょっと苦手だった。
作者デビュー作。
馬車事故で重傷を負ったヒロインが、ベッドで意識を戻すところから始まる。
夫(伯爵)の引き起こした事故で、夫、2才の息子、そしてお腹の子を失った。
不幸な結婚生活、二度と男性に自分の人生をコントロールさせないと心に誓う彼女。
それから3年。男装し、名前を変え、ロンドンで男として自由に暮らしているヒロイン。
元々長身で独特の魅力、ハスキーな声、わたしのイメージでは「真琴つばさ」さんだ。
ヒーローは、田舎の領地をこよなく愛する質実剛健な伯爵だ。息子は既に18才、妻は数年前に他界している。
いやぁ〜ん、とても男らしい素敵な男性なのだ。
5、6年ぶりにロンドンにやってきた彼は、とある舞踏会で皆が一目置くダンディなMr.Marston (男装のヒロイン)に出会い、彼(当然、男だと思っている)から目が離せなくなる。。
ばかなっ! 自分にはそんな趣味は無いぞっ!
ヒロインもヒーローの存在に気づき、面影がちらついてしまう。
それまで自宅にこっそり呼んでいた男娼と寝ることができなくなってしまう。
だが、自分の言うとおりになる男娼は別だが、普通の意味で男は要らないと誓ったのだ、真実の愛などおとぎ話だ、世の中えばりたい男ばかりじゃないか、、
男装している女性の目からみたリージェンシー社会。
当時の女性の定まった運命に逆らって生きようとしている彼女が、次第に男と同じ論理で行動し、人を金で買ったり動かしたり、冷笑家になっていく様子など、とても面白いのだが、ちょっと今つまずき中。
う〜む、一体、彼女の財政はどうなっているのだろう。
夫の母親の伯爵夫人は、馬車事故で義理の娘も死んだと思っている、どうやら死亡した事になっている、だとしたら、自由きままに暮らす元手はどこから?
そんでもって、わたしがいまひとつヒロインに感情移入できないのは、「男などに支配されたくない」という行動を「男の論理」でしか満足させようとしないからなんだ。
女性として行動してこそ、その気持ちが通じると思うんだが、
家の外では男の姿で社交界の冷笑家としてもてはやされ、家の中ではこっそり男娼を呼んで「女としてのほてり」を冷まして、、何ていうか、安全圏にいて社会を見下してるって感じが好きじゃない。
これは人それぞれなんだろうけど、仮にも数年前に子供を亡くした母親がこういう行動をとるかなあ、と思ったりもする。
ま、amazonみても人によって評価が凄く違う本のようですが。。
花粉なのか何なのか、目頭がかゆくなったり目やにがでたり。
読んだのは、超珍しく(笑)非ロマンス本「信用恐慌の謎」ラース・トゥヴェーデ
信用収縮と実体経済のことが毎日のようにニュースで流れるので、門外漢でも読める本として、ちょっと覗いて見た。
これは経済学系の本だけれど著者は研究畑の人ではなく、ビジネスの第一線で腕を奮っている人。 サイエンス関係の本でもよく思うことだが、海外のライターはどうしてこういうことができるんでしょうね。
広範な学識と洞察を展開し、物語として人を楽しませ、かつ、読んだあと賢くなったような気分にさせてくれる(あくまでも「気分」ですが)。
リージェンシーロマンスを読んでいると、200年前の生活って「ちょーてきとー」とか思うけれど、実際はアダム・スミスが既に「国富論」を世に出しているし、それより前に金貨・銀貨ではなく「ペーパーマネー 紙幣」が登場してるんですねぇ。
東インド会社株、アメリカ大陸の土地、鉄道会社の株、、過剰な投資とマネーサプライの過剰供給、
サブプライム問題と同じように、金融バブルと崩壊を繰り返している。
いつでも、最悪の事態にパニックになり、なんでこんなバカなことを、、と、言っている。
う〜ん、事態を掌握して備える、ってことは、結局難しいことだが、悲観しすぎるな、という事かもしれない。
本筋からは反れた所で感銘を受けた、それは、1820年代に自動解析機(蒸気エンジンで動くコンピュータ)を作ろうとしたイングランド人がいたこと。検索したらこの筋(すじ)の人は知ってて当たり前の人物らしく、コンピュータの父と呼ばれているようだ。
いやぁ〜、、蒸気機関車や紡績工場はなんとなく納得していたけれど、コンピュータまでは想像したことがなかった。。。いつも読んでいるリージェンシー〜ビクトリアロマンスの世界を、ちょっと揺さぶられました。
こちらにチャールズ・バベッジ卿が考えた 差分(階差)機関について図と説明が
差分(階差)機関について
こちらはさらに詳しい説明が。コンピューター開発史
また間があいてしまった・・
データベースやMySQL の勉強が遅々として進まず(データベースの基礎理論って難しいわ〜)、侯爵くんと遊んでしまったり、逃避行動でロマンス本を読んだり。。
亀の歩みのようだけれど、半年javascriptやPHPを勉強した事で、以前はなかなか理解できなかった本が分かるようになったり、、ちょい嬉しい(単純)。
XSS攻撃のおそれがある脇の甘いサンプルスクリプトが載ってる参考書も結構あるし、気をつけないとイカンねぇ。
侯爵くんの毛が"もふもふ"してきた。
彼がダッコをそれほど好きじゃないのは分かっているが、つい抱いてしまう。(^o^;
そうそう、最近判明したこと。
わたし「この頃マーキーのたまたま、大きくなってきたねぇ。今月で満6ヶ月だし、去勢手術は来月かなぁ〜」
息子「・・・」無反応
しばらくして、
息子「お母さん、最近、あのお尻の下の丸いの、大きくなってない?」
わたし「え??? だからぁ、その事を話してるんじゃん」
息子「えーっ! あれってアレなん? てっきりあれは肉球だと思ってた」
に、にくきゅーー??
爆笑でした。
読んだ本は古本屋でゲットのアンソロジー「キス・キス・キス」1冊目と2冊目。
HQのデザイア以下の厚さ? このくらいの中短編が楽なんですぅ。
シャノン・マッケナの「キスよりせつない朝」やシャノン・アンダーソン名義の「3時15分、いつものカフェで」を読んで、やっぱり私はこういうマッケナが好きだと再確認。
ネアンデルタール人的な主導権争いの内側に、柔らかくて傷つきやすい部分があって、 sexが仮面をはがすようにナイーブな自分をさらけ出してしまう。
踏み込んだことがない所に足を踏み入れて、うろたえてしまうふたり。
ヒーローはカエルの王子さまと相場が決まっていて、これがわたしのツボなんである。
自分よりもずっと自由に振舞える弟がいる、幼児・少年期に両親のどちらかに傷つけられたトラウマがある、横柄・攻撃的で主導権をとりたがる、自分の気持ちが分からない。
ヒロインは自分に対して自信をもてないでいるってのも相場で、ヒーローと関わるあいだに強くなってゆくのが気持ちいい。
お約束の展開だとわかっているけれど、切なさの配分が好みで、にんまりしてしまう。
シャノン・アンダーソン名義で書いたZebra社のPrecious Gem Romance は5冊だけれど、コンテンポラリはそのうちの4つで、1つはリージェンシー。
以前彼女のコンテンポラリを買おうとした時、3冊「Bit of a Gypsy」「ANYTHING GOES」「QUINN'S RETURN」しか見つけられなくて、今回の「3時15分、いつものカフェで」( Isn't It Romantic? )をゲットすることができなかった。
それがこうして翻訳されて、へへ、ラッキー。まるでわたしの買い物を知っているかのようだわ。
個人的にはこういう「可愛い」作品が読みたくてたまらない。 年かしら?!
あっ、また間があいてしまった。
8冊ほど本が届いていたが箱にしまったまま。 eBookも4冊買って、1冊しか読んでない・・・円高だからと、つい大量に買ってしまった(汗)。
読む気が起きないときは、しこしこ本を裁断してScansnapでpdf に。
侯爵くんを払いのけ払いのけしながらの作業なので、効率が悪いうえ、侯爵くんの機嫌が悪くなる、荒れる、といったおまけがつくが、老後の楽しみにするために頑張る(爆)。
以前まとめ買いしたGeorgette Heyer の古本はかなり黄ばんでいて、しかも活字がとても小さい。
これなど紙の状態で読むより、白黒くっきり調整したpdfで読んだほうがキレイで大きな活字で読めて、老人向き!(笑)
今月出たクレスリー・コールの翻訳本、評判が良いようなのでとても嬉しい。
うきうき楽しくて、ちょっと切なくて、ホットとウェットの、ほんと、読んでいて楽しいと久々に思った本だからね。
次作ちょっとラストに難ありか?だけど、かなり面白いから許してね、次も次も最新作まで全部面白いから、さくさくと翻訳がでるといいな。
来月翻訳が出るローラ・キンセイルは驚きの「Shadow Heart」。
「FOR MY Lady's Heart」 でヒーローを食ってしまったダークな Allegreto が主役だが、確かこの話って、すごくSM暴力的シーンがあるので評判だった問題作じゃなかったっけ?
From My Lady's Heartを読んだ当時、この本の賛否両論をみて、購入をやめた経緯あり。
翻訳で読めるなんてラッキーだけれど、一般読者は、Ms. Kinsale 翻訳第一号がこれではどうなんだろう?
それにしてもロマンス翻訳ラッシュで、とても追いつかない。
先日もブックオフにてジュリア・クインを立ち読みで済ませてしまった。
最初は買うつもりだったが、ぱらぱらめくっているうちに大方読めてしまって。。すまんです。
最近で一番ツボをついたヒーローは、日経朝刊で連載中の「甘苦上海(ガンクウ シャンハイ)」(高樹のぶ子)に登場する「京」。
なんちゅう、アン・スチュアートヒーローじゃないですかっ
あぅっ、名前からして「ありえん!!」(きゃー)
平然と自分に思いを寄せる女を軽くあしらい、悪びれず。
若い娘とヤッていたところに別の女性(紅子)が訪ねてくると、「続きはあなたで済ませてもいいですよ」
続きなんて嫌だ、最初からが良い、と紅子(12歳年上)が言うと、「それでは最後までいけませんよ」
う〜む、下手なロマンス本より朝刊のほうがツボだわ。
土曜日は清々しい晴天。
土や苗を買ってきて、花の手入れなど。
ずっと花を咲かせてくれたペチュニアを鉢から抜いてみると、根がびっしりとまわっている。すこし崩して新しい土を加えて鉢に戻す。枝は短く切り戻した。
プランターからはグラジオラスの球根を堀りあげ、買ってきたパンジーやビオラの苗を植える。 あとは恒例の芝生のコケ取り(コケもわたしも懲りないねぇ 笑)。
ハーネスをつけた侯爵くんと一緒にベランダに出ようとしたが、彼は戸口で踏ん張って出ようとしない。抱きあげて外に出てみると、もうもうビビッてしがみつく。普段抱っこが嫌いなのに、この時ばかりは降りようともしない。心臓の鼓動がドキドキ聞こえる。
芝生で虫を追いかけたりするかと思ったのに、あらま、拍子抜け。
部屋で待っててもらうことにすると、窓の傍でずっと「寂しいよー、帰ってきてよー」視線を飛ばしていた。
ざざっと読んだ本は、Emma Jensen「Entwined」(1997)
う〜ん、乗れなかった・・・お気に入り設定の失明ヒーローだったのに・・・
血液型性格分類を信じるとすれば、O型には向かない本なのです(爆)。
Youtubeで見つけた動画クリップに、血液型で幼稚園児を分けて、それぞれ同じシチュエーションにどう反応するか?を見たものがあった。 YouTubeへ
先生が「とても大切なものだ」と前振りした花瓶を、嵐の相葉くんが落として割ってしまうのだが、
A型園児ばかり集めた部屋では、相葉くんが花瓶に近づくだけで「だめ!だめ!」と心配し、その後相葉君が手をすべらせて花瓶を割ってしまうと、皆ぞろぞろと廊下に出て先生を呼びに行ってしまう。
B型園児の部屋では、相葉君が花瓶を落として割ってしまっても、「先生に叱られちゃう」と心配しても園児たちは動じない。
先生が入ってきて「あら、誰が割ったの?」と言うと、相葉くんをかばって話を反らしたり、「スリッパが悪いの」と言ったりする。
O型園児の部屋では、相葉くんが花瓶を割ったやいなや「だからぁ、ここに置いておけばよかったんだよー!」と厳しく追求し、先生が部屋に入ってきて「あら、誰が割ったの?」と訊くと、全員が相葉くんを「この人が割った!!!」と指さして睨む。
AB型園児の部屋では、花瓶以前に、まったく相葉くんの話を聴かないで、てんでバラバラなことをしている。相葉くんが花瓶を割ってしまっても我関せず。
相葉くんが「お願い、先生に言わないで」というと、「うん、言わない」と全員が約束するが、先生が部屋に入ってきて「誰が割ったの?」と訊くと、「この人」とあっさり寝返る。
やだやだ、O型園児の反応って、まじで私がしそうな反応だわ。
やっちゃいけないをやる、とか、規則が破るとかに対して、すぐムカッときちゃう、許容の狭いトコがあるんだもの(汗)。
で、エマ・ジャンセンの話に戻ると、
ヒロインの父親と二人の弟がアホすぎて、読んでいてカッカしてしまうんである。
悪い人間ではなく、ただただ大間抜け Stupidな人間なんで、怒ったところでどうしようもないのだが、それでも腹がたってしまうのである。
あほやなぁ〜と笑って読んでいられない。ここはお話のユーモア部分だと必死で思おうとするが思えない。
スコッツヒロインは少し短気だけど賢くて実際的(母亡きあとダメ家族を背負ってる)
侯爵ヒーローは頭が切れ、ダークでプライド高し。
彼は対ナポレオン諜報活動をしていた男だったが、帰国途中に暗殺されかかり失明、片足がやや不自由に。 領地に戻って5ヶ月、屋敷から滅多に外にでない。。
父親と弟二人さえいなければもっと楽しめた、、と言いたい所だが、この抜け作達に話の転換ポイントを担わせているので、彼らがいないと物語が動かないから困る。
無責任で Stupid な父親のせいで、ヒロインはヒーローの屋敷で働く事になるし、超間抜けな弟sのせいで、ヒロインはヒーローと仲たがいする事になるし、常に、この抜け作達の愚かな行動が物語を転換させる。
これがまた気に食わない。
アホな所業が物語のエンジンになるのって苦手なんだ。行くべきじゃない所に行くとか、やっちゃいけないと言われたことをやるとか、そういうアホな事が起きないと物語が進まないってことにもイライラして、、あぁ、やっぱ、O型園児の反応、そのまんま(爆!)
昨晩はシアターBravaで、西村雅彦演劇公演「どんまいマインド」を見てきました。
最初はギャグがすべっている雰囲気があったのですが(笑)、最後はしみじみ胸が温かくなりました。
不安だらけの今だからこそ、こういうドンくさい(ごめんね!)不器用な笑いが必要なんですねぇ。
世の中総崩れ、金融不安、食の不安、就職不安、年金不安、気が滅入るニュースばかりで、暗い気持ちになっていたのですが、それなりに何とかなるんじゃないか、気持ちが少し晴れてきました。
西村雅彦、金子貴俊、市川由衣、脇 知弘、芳本美代子、中丸新将、松田美由紀、出演者7人の舞台で、ひとり何役もこなすわけですが、すこし学芸会のようなしょぼさがあり、これがまた終わってみれば好印象でした。
こんな風に一緒に舞台を見て、終わってから飲んでおしゃべりできる友人がいるってアリガタイ。
超円高だったのが円安傾向に。
最悪なニュースも聞き続けていると、いつしかすっかり慣れてくる不思議な人間心理。
行くトコまで行ったし、しゃらくせぃ、腹くくったぜ、みたいな?
そうなるとさすがに私だけじゃなく皆もその気になったのか、日経平均も底を打った感じで上昇に転じているようだ。
麻生さん、4万弱を各世帯にばらまくなんてことやめて、もっと方向性のある経済刺激案を出してくれたらいいのになぁ。 あぶく銭と消えるお金よりも、公共事業として小学校や病院、老人ホームの太陽光発電化を進めるとか、輸入品や生産物の流通監視体制を整備するとか、未来の安心につながるものに集中してお金を使って欲しい。たとえ当面庶民にお金が回ってこなくとも、長い目でみれば心の安心から潤ってくると思うんだけれど、素人考えかなぁ。
百万遍の古本市で、白Rを8冊購入。
見たことのない表紙絵だったので、読む気はほとんど無いにも関わらず買ってしまった(笑)。 400円なり。あぁ、内需拡大にあまり貢献してないわ。
生後半年を過ぎた侯爵くん。そろそろタマ取り手術を、とかかりつけの獣医さんに連絡すると、年内の手術は予約で一杯だから年明けに、とのこと。
げげ、2ヶ月後ですか! その頃には9ヶ月近くになってしまう。
ああ、そんなに予約があるとはつゆとも思わなかった。うっかりした・・
この頃ふっと何かを思い出したように「このもやもやは何だ?」って顔して一時停止状態になるんですよねぇ。
外をじっと見たり、以前よりも頻繁にすりすりしてきたり、おもちゃにすぐ飽きてそわそわしたり、まだ子供だと思っていたのに、うう、確実に大人になりつつある。
スプレー行動が始まったらどーーしましょーー。
雌猫の匂いに触れないよう、庭に出さないことにして、1月まで箱入り息子でがんばります。。
5日の水曜日はアジア・クラブチャンピオンリーグ決勝戦(ホーム)。
「ガンバーアデレード・ユナイテッド」 3−0
とてもいいお天気で、昼すぎに万博に向かうも、ナイター観戦用に寒さ対策している身は暑くてたまらない。
4時半に入場してから試合開始の7時まで、ビールを飲みながらぐだぐだおしゃべり。
日が落ちると次第に冷えてきて、フリースのジャケット、マフラー、ひざ掛けなどを取り出すが、2杯目のビールを飲める程度の暖かさ(笑)。
平日の夜なので小学生の前座試合が無く、幼児を連れた親や招待客がいないようだ。観客は背広姿のサラリーマンなどが目立ち、普段より平均年齢が高い。
そういう客層で満員になったのが嬉しい。
試合は快勝。 相手チームは体が大きいので最初はびびったが、それほど上手くなくて恐さを感じなかった。ここまで勝ち上がってきたのがちょっと不思議。
うわ、アジアクラブチャンピオンになれるかも。。
試合を待っている間、PHSで米大統領選をチェック。予想以上にオバマ氏がリードしていた。 景況感の悪さを変えてくれたら、、暗い未来しか待っていないような閉塞感に風穴を開けてくれたら、、「Change」「Yes,We can」 こういうメッセージってやはり大きなパワーを持っている。
熱狂の一夜が明けると、アメリカ5日朝、朝刊は売れてるけれど米株式相場は大幅下落。
はっと正気に戻ったように、再び暗い気分にどっぷり。
ロシアではメドベージェフ大統領が早くもけん制球。ポーランドとの国境近くに新たにミサイルを配備する計画もあるとか、任期延長するとか、、
あっさりハッピーエンドで終わるロマンスのように単純に世界が変わることはないんですねぇ・・
だらだらと読んでいた本2冊。
Jacquelyn Frank 「Jacob」(2006)「Gideon」(2007)
一言。
どーーしてこんなに面白くないモノになるんかなぁ〜。
NightWalkers と呼ばれる非人間たちの物語。
デーモン族やライカンやヴァンパイアやその他、ナイトウォーカー達はそれぞれモラルもあり、文化もあり、人知れずひっそり平和に生きている。
ところが彼らを悪魔と罵り根絶やしにしようとする魔道師 ネクロマンサー が密かに仲間を集めて活動している。
まぁ、どこにでもあるような設定だが、
デーモン族が主役というのが珍しかったし、火のデーモンとか風のデーモンとか、個々のデーモンが、火・土・水、心など、世界を統べる要素のどれかを魂にもち、それによって使う業(わざ)や能力が異なる、というのも面白そうだったし、
真の名を知られてしまうとネクロマンサーに召喚されてしまう(ゲド戦記みたいだ)とか、大昔の予言があるとか、デーモン社会のアレコレがあるとか、 とにかく、面白そうに感じたのである。
ヒーロー・Jacob は Enforcer というデーモン族のいわゆる生活指導主任。
人間にちょっかい出そうとしたデーモンを見つけて罰する役だが、必要悪という感じで誰もがあまり彼に親しみを感じないわけだ。
孤独で謹厳なデーモンヒーローが出会うは図書館司書ヒロイン、イザベル。。ってわけだが、
うがーーっ
なんちゅうか、乗りの悪い、心躍らない文章なんだろう。
同じことを何度も聴かされている感じなんである。
そしてヒーロー・ヒロインはすぐに相思相愛になり、ラブラブでお子ちゃまカップルのようなセリフを繰り返す。ウィットの片鱗も無し。
つまらなさx2増幅
ヒロインにまったく魅力を感じられない。分別ある明るい女性だが、主役という手ごたえが全く無い。平面的で雰囲気がない。
つまらなさx3増幅
ネクロマンサーに召喚されたデーモン、残された家族の悲劇、とか、ネクロマンサーになった若者の鬱屈した憎しみとか、デーモン族最高協議会の駆け引きとか、人間ヒロインの葛藤とか、予言の謎とか、もっと面白く出来そうなのに、なんでこうなの?
あぁ、それなのに続編を買った。
なぜなら脇役で登場した最長老デーモン(1000歳) Gideon が魅力的だったからだ。
感情の機微を全く解せず、尊大でプライド高い彼が、子供みたいなデーモン(300歳くらい)ヒロインと恋に落ちる、、へへ、面白そうだと思ったのだ、が、
あいたた、これもまたがっかりさせられた。
この本、シリーズ物の悪い面が強く出ている。
つまり、1巻目で説明した事を再び本文中で全部説明しなおすし、1巻で起こった出来事を「これまでのあらすじ」みたいにいちいち付け加えるんである。
2巻独自の話が進むなかで自然に語られるならいいのだが、そうではなく、やたら解説調、注釈調だ。
そして期待のギデオンとレーニャのロマンスは、、
互いに避けあい、たまに会えば反目という緊張をはらんだ関係、論理思考のボディデーモンと感情優先のマインドデーモン、さてどうなるか、読むの楽しみ〜だったのだが、、
なんともあっさりとラブラブへ。
マインド・デーモンのレーニャは、1巻ではもっと落ち着いて温かいキャラクターだったが、主役になった途端、深みもない平板な女性になってしまった。
この作家さん、ヒロインを描くのがホント下手だわ。
相変わらずネクロマンサーたちとの戦いがあるが、これも掘り下げが無く、ただの不満な群集との戦いに近い。
Ruth や Noah、Elijah といったデーモンに加え、ヴァンパイヤDamienやライカン女王Siena など気になる脇役はいるんだが、たぶん続きは読まないと思う。
うーむ、さっさと放置している JR Ward を読みなさいっ! ということか。
秋も深まり、冷えこんできた。ガスファンヒーターを押入れから出し、床暖房のタイマーをセットして夕方にはONになるようにして、、
あぁ、一年って早いわ。
借りたいと思っていたDVDが全部貸し出し中だったので、ふらっと目にとまった「ブラッドウルフ」(2007) を見た。
出だしはわくわくさせられたし、設定もすごく面白い、、のだけれど出来はB級マイナス。あいたた、がっかり。
話の舞台はルーマニア、人間の男と恋に落ちる人狼ヒロイン、人間社会のなかに溶け込みながらも、恐れと憎しみを抱き続ける人狼種族の掟が二人の間に立ちふさがる、、
ヒロイン、ヴィヴィアンは幼い頃両親と共にアメリカに渡り、山深いところで幸せに暮らしていたのだが、人間に焼き討ちを食らい、両親を殺されてしまった過去がある。
どうやら殺された彼女の父親は元はパックのリーダーだったようだ。
一人助かった彼女を故郷(ルーマニア)から探しにきてくれたのが、現在のパックリーダー、ガブリエル。
彼らはル・ガルーと太古の昔より呼ばれてきた人狼種族で、ローマ建国神話のロムルスとレムスが実は彼らと深い関わりをもつ、ってわけで、ルーマニア(ローマ人の国)が舞台なわけだ。
狩りなどは嫌だけれど、森の中を荒々しく走り回りたい。
パックになじめず少し浮いているが、野性の血を否定しきれない、揺れているヒロイン。
そんなヒロインが古い教会で出会ったのは、グラフィックノベルを描いているエイデン。(アメコミじゃなくて、ロマンスやSFの表紙絵みたいなイラスト、どこかで見かけたことがあるような・・Donna Boydの「The Promise」の絵と似てた・・)
人間と真剣に付き合う事自体許されていない上、ヴィヴィアンはゆくゆくはガブリエルのものになる、という暗黙の了解があり、パックはエイデンを殺そうと狩りモードへ。。
ところが!なーんと! 芸術家のエイデンは実はサバイバル野郎ランボーだった。
このあたりからちょっと胡散臭くなる(笑)。
割り切ったB級、というわけじゃなくて、中途半端に真面目なのでかえってどっちつかずになった気がする。
人狼を怖れる人間 と 人間を怖れる人狼 という構図がある。
恋していたはずの相手をモンスター扱いする瞬間がある。
をを、切ないじゃないか、、と期待をかけると、カクッとすかされる安直さがある。
さて、見終わってから、原題で検索すると、なんと、この映画は大変評判の良い原作がある。
アネット・カーティス・クラウス Annette Curtis Klause 「Blood and Chocolate」
YAヤングアダルトに分類されている。
ヒロインヴィヴィアンは16歳の人狼。
舞台はルーマニアじゃなくてアメリカだ。
青年期への入り口。 体の目覚め、人生への不安、恋の予感、パックになじめない孤独な少女が、新しく移った学校で少年(エイデン)と知り合い、、
米アマゾンで312個も読者レビューが書かれている。
表紙絵は日本で売ってるほう(左側)が素敵かな。ちょいロマンスっぽい。
他にもガンに侵され死期が近い母親をもつ少女がある日ヴァンパイアと出会う話など、この作家さん、少し気になりますデス。
昨日までは小春日和だったが、今日は朝から雨。
いつものように「起きろ起きろ」のネコ目覚ましで5時45分起床。
動物の体内時計ってなんでこんなに正確なんでしょうねぇ。
今日は日曜日、ガンバがACLで優勝して大喜びしたのが水曜日。
おととしJ1リーグ優勝、去年ナビスコカップ優勝、そして今年ACL優勝、残るは天皇杯か。 フタがスタメンをはっているあいだに取れるかしら。
さて今週は全然HPの更新をしなかったが、毎晩パソコンとにらめっこだった。
というのも、恒例の?衝動的海外旅行の計画を立てていたのだ。
最初はプレミアサッカーの日程などを調べていたのだが、そのうちウエストエンドのミュージカルのページなどを見始め、来年2月頃に見ることができる催しモノを調べていたら・・・
ジェームズ・マカヴォイくんがウエストエンドで初舞台をやると言うではないか。
その劇は、ジュリア・ロバーツがブロードウェイで初舞台をやったものらしいが、評判を聞いた覚えがない(汗)・・・でも、ナマでマカヴォイ君を見るチャンスだ。
さっそくオンラインチケット予約をしてみると、を、B列、、これって前から2列目?
よし、行くっきゃないっ。。ポチ。
というわけで、劇のチケットを衝動的に取ってしまってから、フリーステイツアや格安航空券を調べて、ホテルや移動方法など計画は二転三転、予約してはキャンセルして、もう、予定は変わりまくり、、
当初考えていた旅行とは全く違うものになった(笑)。
昨晩すべてのオンライン予約終了!
結局来年2月の一週間旅行(実質5日間)はこういう予定である。
ツアではなく一人旅。午後にロンドンヒースロー空港に到着して、そのままスタンステッド空港へ移動。 空港から渡り廊下で行ける横のホテルに宿泊。
ゆっくり体をほぐし、明日の準備だ!
翌早朝、格安航空でグラナダへ。飛行時間2時間(時差があるので3時間になっちゃうが)。
午後はグラナダ観光。うきうき
夜はアルハンブラ宮殿内にあるパラドールに宿泊。
このパラドールはなかなか予約が取れない超人気のパラドールだそうだが、2月だと簡単に部屋が取れる(爆)。
わたしは実は宿泊場所を全然気にしない性質(たち)なので、ロケーションが便利で安ければいい主義なんだが、奥の庭など宿泊客だけしか見れないらしいし、夜のアルハンブラに入れるわけだし、一泊約270ユーロで、たぶん来年2月ならまだ円高ユーロ安だろうと予想して、ポチ、予約。
(冬季は夜の入場は週末に限定されていて、わたしのスケジュールだと見れないのだ)
アルハンブラ宮殿の入場チケットもオンライン予約OK。
世の中ほんとに楽になりましたねぇ・・・・
一昔前だったら考えられないわ。個人でこんなに簡単にチケットの手配ができるなんて。
グラナダで二泊。
宮殿内のパラドールは街の中心から離れているので、一泊だけで良しと、翌日は市内中心部のホテルに移動(笑)。バールで美味しいものを食べる、洞窟フラメンコを見る、その他いろいろの予定。
翌朝グラナダからマラガへバスで移動(1時間半)。車窓をぼぉっと眺める。
この日の夜8時のフライトでスタンステッド空港に戻るので、丸々一日観光できる。マラガの街をぶらぶらするか、ミハスの町に行ってみるか、どうしようか。
深夜にスタンステッド空港に到着。 すぐ横のホテルで就寝。
翌朝、ロンドン市内に移動して、この旅行のメインイベント、マカヴォイ君の舞台を観劇。
ジョシュ・ハートネット が「Rain Man」をここで演ったときの出待ちの様子がYouTubeにあったので、よしっ わたしも出待ちをするぞ(どきどき)。
翌日は適当にロンドンをぶらぶらして、夜のフライトで帰国。
こんな風に毎晩、あれこれ検索して旅行の計画をたてるのが楽しくて、つい時間を忘れて没頭すると、侯爵くんはノートブックの横で不満声をあげ、しばらくすると諦めて不貞寝している。(ごめんね〜)
さぁ、あとは元気で2月までがんばろう。
かなり間が空いてしまいました・・・(ってこればっかり)
連休は「食べて飲んでしゃべって」x3 幸せ満腹、その後は爆睡。
あぁ、平和です。
唐突にネコ話で恐縮ですが、ネコを飼っている人はみんなそうなんだと思っていたら、そうではなかった事。
「ネコがカリカリご飯を食べているとき、横に座って見ている」
いや、やっぱ食事は家族みんなで、というか、一人(一匹)で食べているのって寂しいんじゃないか、、っていうか、うちの侯爵くんは一人(一匹)ではご飯を食べないんですけど・・・
お皿だけ置いて、人間の食事の支度のために台所に私が行くと、すぐに食事をやめて、慌てて後を追い、台所で「なあぁーーぉあぁー」と悲しげな声をだすから、仕方なく侯爵くんのお皿の横に座って、「すごいねぇ〜、たくさん食べたね〜」とか言って、食べ終わるのを待つ。
他にも、ネコトイレで大きい方や小さい方をするとき、「でる、でる、でるよ〜っ」って感じで呼ぶから「はいはいはい」とトイレ横に座って、一緒に「うーん、うーん、わーでたの、偉いねぇ」なんて言っちゃってるんですが、、
みんな、しないの?
さて、読書は短編をひとつだけ。
Carla Kelly 「An Object of Charity」(1999)
対ナポレオン戦争、海上封鎖中の事故で船が大破し、右腕のような部下を失った船長ヒーロー。 船の修復のために上陸したポーツマス港で彼を待っていたのは、亡くなった部下を後見人と頼って上京してきた部下の姪と甥だった。
季節は12月、身寄りもなく行くあてもないふたりを放っておけず、クリスマスホリディを自分の故郷でと誘うヒーロー。
とはいうものの、彼自身22年間も故郷に帰ったことが無かった。。
カーラのヒーロー視点の物語はいつも、ヒロインが聖女すぎるというか、ヒロインに主張が感じられない物足りなさがあるが、、クリスマス短編なのでヒロインの静かな賢さを受け入れるとしよう。
家を飛び出してから22年間ヒーローの心に巣食っていた怒りや傷が、彼を時に冷酷にするのだけれど、そういった欠点もまたヒーローに血肉を与え、「人を赦す」といったテーマがしみじみと胸に染み入ってくる。
なんでこんなに時間がかかったんだろう・・
なんでもっと早くに気がつかなかったんだろう・・・
カーラのちょっとしたユーモアが好きなんだなぁ。
愚かな人間や出来事に腹をたてても、振り返ってみると滑稽に感じる、そういう心のゆとり、きっとどんな事が起きても道を切り開くんじゃないか、と感じさせる前向きな強さ。
読み終わったあと、他の人の感想が知りたくてネットで検索していると、うわ、驚いた。
ゲームや音楽、映画などが著作権無視で一杯P2P通信上に出回っていることは知っていたけれど、本もそうだとは思っていなかったのだ。
なんとロマンス本が山ほどP2Pに出回っているじゃありませんか。
これってみんな知ってたこと?
なになに?クリスティン・フィーハン34冊、キャサリン・コールター54冊、、ダイアナパーマー71冊、ベティさん54冊、Georgette Heyer 36冊、、(といちいち数える私も私だ)
うむむ、最近の本はたいてい eBook 化されて売っているから、それを違法コピーすればいいだろうが、もともと紙媒体しか無い本も結構ある。
pdf や word にするにはかなり手間がかかるはずだが、どこかで誰かがせっせとスキャンしたのか。。
昔のハーレクインシャドウのヘレン・R・マイヤーズ作品があったり、 Donna Boyd の Passion や Promise や、あらま、カーラ・ケリーも10冊以上あるわ、、ガーン。
全部がアップされているわけではなく、「やーい、わたしはちゃんと ○○を持ってるぞーっ」と画面に向かって言いたくなったり、逆にイヴリン・ヴォーンをアップするならこの作品じゃなくてアレをアップすればいいのに、、と思ってしまったり(爆)。
絶版の本はこういった偏りがあるが、最近の売れ筋の作品はほとんどすべてあるといって過言ではない。呆れるよりも感心してしまうほどの量なのだ。
うむむ、これはよほどの聖人君子でないと原書を購入するのがばかばかしくなってしまいそうだわ・・
気がつくのが遅かったけれど、Mary Jo Putney メアリー・ジョー・パトニー の(The Rake)「放蕩者に魅せられて」翻訳が今月出版されてるんですね!
ロマンス本のページに「プットニー」と書いちゃったから訂正しとかないと・・
うわ、ほんまに次から次と歴代の人気作品が翻訳されまする。
オリジナルの「THE RAKE AND THE REFORMER」を読んで、すっかりはまった作家さんなんですよねぇ。
この話、ヒロインの設定にちょっと無理がある、とも思うけれど、そんな部分が気にならないほどヒーロー・ヒロインの関係が気持ちいい。
それに自然の営みが人間に教える英知っていうか、日々の労働や羊毛をしまう小屋や夜明け前の星や、、はっとする美しさがあちこちにちりばめられているんですよねぇ。
ただしちょっと気になるのは、パトニーの描く物語は、揺るぎない信頼関係とおだやかな知性が心地よくてとても好きなんだけれど、クラシックというか堂々としたところがあって、ホットで素早い展開が好まれるイマドキの物語ではないし、王道のストーリーなので、、「期待したほどではなかった」とか言われちゃうかも、、
みんなに気に入ってもらえるといいんだけれどなぁ・・
それにしてもリージェンシーはもうお腹いっぱいじゃない?
アメリカンヒストリカルも少しは翻訳されないかしらねぇ・・・
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