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 イヴリン・ヴォーン Evelyn Vaughn, Yvonne Jocks  2006年7月初まとめ
近年シルエットボムシェルでGrailKeeper シリーズを書いて好評を博しているが
93年にシルエットシャドウでだしたCircleシリーズ から基調は変わっていない。

光と闇、正と邪、神話的な背景世界。
傷ついた魂、荒廃した社会、競争闘争に明け暮れる社会を癒し、救おうとする女性の集団。
それが魔女だったりGrailKeeper だったりする。

イヴリンの描くヒロインは強い。背中がまっすぐ伸びている。
家父長的な男尊女卑社会に対抗する芯の強さがある。
だからといってヒステリックではない。
大地母神のような彼女達は苦悩したり傷ついたりしながらも愛を求めてやまない。

雰囲気は実に不気味、トワイライトゾーンに迷い込んだようで、首筋の毛がたつ。
超能力や超常現象は読者の想像にまかせるのみ、アプローチはあくまで知的で現実的。
それなのに、人知を超えた不思議な力の存在を信じさせる筆力。

ヒーローとヒロインのロマンス部分がちょいと大人でどきどきものなのだ。
暗く、緊張感ただよう、濃密な空気。この女しかいないっ!!!と彼女のすべてを要求する男。
くぅ~、羨ましいぜっ。

いつものことだけど、翻訳してくれませんかねぇ~・・・


【追加1】
Yvonne Jocks 作品 アメリカンヒストリカル
イヴリン・ヴォーン名義の作品よりコミカル味で、こちらも面白いです、お勧め。
OverTime 1 - Searching  (2012)
OverTime 2 - Turning


【追加2】
作家連作シリーズ The Madonna Key についても、ここにまとめておきます。

Legacy と Destiny を背負った彼女たちsisterhood の物語
ブラックマリアのモザイクタイルを守る女性達

太古の昔 Marian と呼ばれる、幼子と剣をもつ女神を信仰する集団がいた。
ヨーロッパでキリスト教化がすすむに従い、封建化がすすむに従い、彼女たちは弾圧され、
ある時、祭壇の女神のモザイクをばらばらのタイルにして、それを信仰の拠所に小集団ごとに別れていった。
Marianは時とともに忘れられていったが、
いつの時代にも、自由や平和を求める運動のなかに Marian はいた。
そして、いつの時代にも、Marian を憎み、命を狙う「彼ら」がいた。

1 Lost Calling (Silhouette Bombshell) Evelyn Vaughn
博物館キュレーター Catrina Dauvergne、 ソルボンヌ大研究者、元神父 Rhys Pritchard

2 Haunted Echoes (Silhouette Bombshell) by Cindy Dees
インターポル Ana Reisner、 考古学研究者、昔は盗品界では有名な骨董泥棒 Robert Fraser
大統領からじきじきの電話で、老婦人の家から盗まれたものを見つけなければならなくなったヒロインだが、、

3 Dark Revelations (Silhouette Bombshell) by Lorna Tedder
アンティークジュエリー専門泥棒 Aubrey de Lune, イタリア大富豪一族ボディーガード Eric Cabordes
ヒロインが最後の契約で盗んだものは、ジャンヌダルクの手稿だったが、、

4 Shadow Lines (Silhouette Bombshell) by Carol Stephenson
医者、疫学感染予防専門家 Eve St. Giles、 Former Swiss Guard Nick Petter
スイスリゾート地で悪性インフルエンザが突然流行し、女性ばかり重症化する、、

5 Hidden Sanctuary (Silhouette Bombshell) by Sharron McClellan
石油Dowsingの専門家 Tru Palmer、石油コングロマリットから派遣された監督官 Griffin Sinclair
エジプトで石油調査中にMarianとつながる現地の村に訪れたヒロインは、、

6 Veiled Legacy (Silhouette Bombshell) by Jenna Mills
元MI-6 agent Nadia Bishop、 イタリア大富豪一族(トップの弟)Joshua Adriano
新聞に自分そっくりの女性の死亡記事が載り、、、

7 Seventh Key Evelyn Vaughn
我らがマギーとレックスにバトンは渡されるが、、つ、辛い、人生は簡単じゃないねぇ・・
カテゴリー 題名 過去 出版 ジャンル ヒロイン、ヒーローの名前 感想 一言
SS-8 WAITING FOR THE WOLF MOON ヒロインは数年前に夫をドラッグ中毒で失った May-93 魔女シリーズ 人狼伝説 書店経営シルヴィー・ピーボディ、 ホラーハウス製作ランド・ガーナー 連続殺人事件の犯人はほんまに人狼だったのか、単に狂った男だったのか、真か幻影かどちらともとれる物語が上手い。再び人の感情に触れるヒロインが素直でいい感じ。 うひ
SS-38 BURNING TIMES Sep-94 魔女シリーズ 憑きもの 魔女と言えないヒロイン ブリー・ピーボディ、 新聞編集長スティーヴン・ピーボディ 昔の魔女裁判事件のゴーストが夫に乗り移ったのか、単に夫婦間の緊張した危機だったのか、、女が力を持つ事の意味と愛と信頼と犠牲について考える物語。 一種のフェミニズム物語だ。 こわい
SS-52 BENEATH THE SURFACE   May-95 魔女シリーズ Childhood Lover 幽霊 マッサージセラピスト、メアリー・デヴロー(24)、 司祭ガイ・ポアティエ(26) 11年前に弟・従兄弟を失ったふたりは、無二の親友だったのにその時から離れてしまった。今幽霊が隠されたコインの在りかを告げようとするが。。 うふ
SS-66 FOREST OF THE NIGHT Jul-96 魔女シリーズ ドラゴン シプレス・バーナード、 Wizardドレイク・ベネディクト 深い森からドラゴンの黒い触手が伸びる。黒人、ヒスパニック、白人の混血であるヒロインは、伝説の魔法使いに援助を求める。 父から受け継いだ黒魔術の強大な力と、母から受け継いだ白い魔女の力、相反する力に苦しむヒーローは中立を貫いてきたが。。。愛は異なる価値観を乗り越える力となるのか? いろいろ考えさせる
LS-251 愛したのはボス ヒーローの母は12才のとき家を出た。継母が何人もいる。   闇の使徒たち3 ホワイトハウス職員キャリー・ベントン(25)、 大統領補佐官マット・タイナン(35) 上院議員とのやりとり、予算委員会までの折衝、こっちのほうがずっとずっと面白いという、困ったロマンス。 ヒーローの魅力薄・・ >_<
SBO-7 A.K.A. GODDESS ヒーローの母は18のとき自殺 Jan-03 GrailKeepers1 バイオレンスアクション&ミステリー&Childhood Lover 比較神話学教授マグダレン・サンガー(マギー)、 同族企業経営、大富豪アレキサンダー・スチュアート(レックス) 最高ー!切ないロマンス、ひゃ~ん、レックス!激しい展開、マギー、負けるな!無駄が無くてダークでシニカルでユーモアもあり、よく出来ているよ~。聖杯探索と伝承と女の力の意味を重ねたところが憎いわ。。6ヶ月のデートはどーなるの? うひひ
SBO-17 Her Kind of Trouble   Nov-04 GrailKeepers2 バイオレンスアクション&Childhood Lover 比較神話学教授マグダレン・サンガー(マギー)、 同族企業経営、大富豪アレキサンダー・スチュアート(レックス) 今度はエジプトで男権社会のなかで戦うよ~。マギー、あなたはほんまに強い女だわ。。やや説明足らずのめまぐるしい展開もあるが、癒しと再生の女神イシスの神話とレックスとの物語をうまく絡ませて、ふたりの愛にぐっときます。 恐るべし、脇役キャット。。 うひひ
SBO-30 汚れなきプシュケー (Contact) ヒロインは実の両親を知らない Feb-05 アテナフォースシリーズ8番 シリアルキラー 霊能者 鑑識課助手フェイス・コーベット(22)、 ニューオリンズ警察殺人課刑事ロイ・ショパン(31) 連作ということを意識させない展開。 自信のないヒロインが成長してゆくことと、サイキック能力と殺人事件がうまく噛み合って、上手いわ~。 類人猿ヒーローさまが素敵っす、「まいったな」ですと。きゃ~。 うひ
SBO-77 Something Wicked ヒロインは10年前に両親を事故で亡くし、姉を殺されたばかり。 ヒーローは20年前に両親を殺された。 Feb-06 GrailKeepers3 殺人事件 ヘカテの呪い 魔女修行 双子 (マギーは妊娠7ヶ月) 看護婦Hekate Trillo(ケイト 24)、 超理性主義・神話学を研究するBenjamin Fisher(ベン 26) ヘカテの聖杯探索と、違う人を呪ってしまったという着想と、サイコキラーを組み合わせたのは面白いが、普段よりもマジック色が強くて、とまどう。 ダイアナが可哀想だし。。マギーの「Your Highness」は大笑い。 うふ
SBO-97 Lost Calling Jul-06 マドンナキー1 悪評がつきまとうヒロイン 信仰・信頼と愛 心の檻から解き放たれること 博物館キュレーター、 ソルボンヌ大学考古学大学院生 謎が謎を呼ぶブラックマリア信仰、綿々と続く女性たちの祈り、、物語の骨組みも面白いが、キャットとRhyの心の葛藤が切ないね~! 一度は神父であった男が、信仰を離れるとは一体どういう意味を持つのか・・・自分を罰するような愛でキャットを傷つけてしまう、、ラストのRhyのキスはうるる、、泣けちゃうよ。 うるる
SBO-121 Seventh Key Kestrelが生まれた(現在10ヶ月) Jan-07 マドンナキー7 審判の日  比較神話学教授マグダレン・サンガー(マギー)、 同族企業経営、大富豪アレキサンダー・スチュアート(レックス) マギー!どうしてそんなに主婦になってしまったの!魔力を失ったですって?! 結婚・出産、自分は何者だ?という問いもある、アドリアーノ一族との最後の対決、、悩み苦しんで戦い抜き、あっぱれ、読者は影ながら応援してるよ!  
SRS Knight in Blue Jeans Comitatusはレックスとフィル、2トップで分裂。 フィルが牛耳っている南部。ヒーローは一年前に脱退 Jul-09 BladeKeepers1 Comitatusからの脱退 Sword of Aeneas 裕福な南部良家の娘 慈善活動家Arden Leigjh(27ぐらいか?)、 元セキュリティ会社経営、鉄道王の子孫、良家の息子Smith Donnell Comitatusから脱退したスミスは、知事選に絡んだ陰謀を未然に防ごうとするが、、ヒーロー職なし地位なし金なし家なし、、南部名門の嫡男がこれから進む道は険しいが、真のサザンベルヒロインと共に戦いを諦めないでね うう
HRS Underground Warrior ヒロインは13で放火と殺人罪で実刑判決を受ける。ヒーローは高名な判事の私生児 Jan-11 BladeKeepers2 冤罪ヒロイン Sibyl Daine(22)、 ストリートファイトで日銭を稼ぐTrace Beaudry 人を信じられないヒロインに、口下手で誠実なマッチョヒーロー。シビルが憎しみの囚われ人にならずに思いとどまったのも、この尽くし君ヒーローのおかげですね。  

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