HOME    更新履歴リスト    CINEMA    中南米映画リスト    BOOKS    MIHA    書きっぱなし    PC雑感

更新記録 2009年 6月1日から2009年7月31日まで


 6月 3日

信じられませんねぇ。HPを始めてとうとう11年目に突入。 ブログに移行したほうがいいのだろうか、と悩みつつも、ま、いいか、と、だらだら続けとります。

昨日気付いたこと。
3月に更新したロマンスミニレビュー、javascriptの検索機能が働いていませんでした。
更新したときスクリプトが動くかどうか確かめなかったのが悪かった、いまさらですが直しました。

このところHQの薄い本などをがんがん切断してますが、捨てずに持っていた本のなかで、しみったれた根性で持っていた本とかもあるんですよね。
オークションに出すのは面倒臭い、でも古本屋に持っていくのは勿体ない気がする、、そういう本がこれ、ドロシー・ガーロック「燃える夏の日の誓い」。
むかし古本屋で300円で買い、いさんで読んでみたもののそれほどツボではなかった気がして(内容を忘れてしまった!爆)、そのまま段ボール箱に放置。

他にもキャサリーン・ウッディウィスの「緑の瞳」とか思い切って切断ー>pdfへ。

でかい本も切断しました。Francine Riversの「A voice in the Wind」、ポチした時は読む気満々だったけれど、ハードカバーの分厚い本が届き、やばい一生読まなそう・・で、これもpdfへ。
とりあえずPCに入ってしまえば、読む可能性がでますよね(爆)。

日本でもこれから紹介される予定のカーラ・ケリーですが、彼女の新作HQヒストリカル「The Surgeon's Lady」、米アマゾンみると評判良いですね!
あぁ、海軍医ヒーローかぁ、、日本アマゾンは予約済みだけれど7月に発送予定で、まだ一ヶ月待たなくてはならない。
本は本で取っておくとして、eBookで買っちゃおうかなぁ。。

このページの先頭へ
 6月13日

10日も間が空いてしまいました・・

めずらしく仕事が忙しくて、コンソール画面を見つめっぱなしの毎日。 肩こり頭痛で家に帰ると何もする気が起きず、夕飯を食べるのも面倒で、、
「遅くてごめんねぇ〜」と侯爵くんの相手をして、12時近くにアイスクリームを食べて就寝、というメタボ一直線の生活だったり。

侯爵くんは最近ハーネスに馴れてきて、「にゃあぁん(外に出たいよー)」と窓のところで催促します。胴着タイプのハーネスとリードをつけてベランダへ。 虫をみつけて猫パンチを浴びせたり、要らぬゴミを隙間から引っかきだしたり、ガーデニンググッズの置いてある棚にもぐりこんだり、、、

細々と読んだ本は、
ロレッタ・チェイス「灼熱の風に抱かれて」
 H/Hどちらも気持ちよいキャラで、賢さのさじ加減が利いていて好き。煮ても焼いても食えないようなヒーローがとても気に入ってしまった。

ローラ・リー・ガーク「楽園に落ちた天使」
 (幼い子がいる未亡人のもとに傷ついた風来坊がやってくる。未亡人は悪辣な資本家の地上げ攻撃にあっている)といった「シェーン」パターンはアメリカンヒストリカルに数多くあるが、とても珍しい背景と構成でアイルランド人ヒーローを際立たせている。

ヒーローの背景、歴史が非常に丁寧なのに比べて、ヒロインの暮らしがいまひとつリアルに感じられなくて困ってしまった。もちろん作中にも果樹園だから綿農園と違い自分だけでもなんとかやっていける、と説明されていたけれど、水やりの心配も虫退治もなさそうで重労働している様子がないのに4人家族が一年暮らしていけるほどの収入になるらしい。

誇りやルーツ、自分を支えるもの、そういったテーマをうまくH/H両者の過去と現在に絡めてラストにまでもっていったのがとても上手い。

ヒーロー、コナーの過去が、わたしのオツムの中では「火垂るの墓」に脳内変換されちゃって、「兄ちゃん」と呼ぶ節子ちゃんの声が読書中つきまとってしまった。。 ヒロインとのロマンスにひたりきれなかったのは、これが理由だったかも。
本人の傷がどれほど悲惨でも読書に差し障りはないのだけれど、妹たちの死などが物語に入ると、どうにも帳消しに出来ない気分になってしまうんですよねぇ。。

このページの先頭へ
 6月16日

家ではくたびれおやじと化しているわたし。 録画しておいた「嵐の宿題君」をみてバカ笑いをし、「これで一週間分笑ったわ、うるうる」なんて思ったり。

このところ再読の嵐にどっぷり。
クリスティン・ジェイムズ「サファイア色の指輪」、ジャネットデイリー「青い稲妻」「ラストチャンス」、リンダ・R・ウィズダム「天使のピストル」、マドレイン・カー「バルセロナの空は青く」・・
切断しながら読む読む。

パメラ・クレア「事件記者カーラ 告発の代償」

わっはっは、なんで政治家ヒーローってこうも下半身情熱家なの?

PP(パッショネイト・ポリティシャン)ヒーローのリストがまた一人増えたわ。

梅雨の時期だからか?あのホットさはむしむしして要らない気がしたけれど(笑)、話は面白かったねー。
子持ちヒロインの仕事と育児のバランスが特にいい感じで、ヒロインを信じられた。
保育園のお迎えが最後になってしまう罪悪感、遠足についていきたい気持ち、都合のよい時だけ男女平等思想の上司、、あぁ、日常の描写が地に足が着いていて良く分かるなぁ。
アイリーンほどスーパーウーマンじゃない所がいい。

出産や育児を大事に思いながら、精一杯いい仕事をしようと奮闘するヒロイン。
応援してくれる同性の仲間たち。

事件への取り組みや真相究明など、かなりしっかりしたものだったし、事件の展開も実にシリアスだったから、ホットシーンが個人的には浮いて感じたのだけれど、ま、ミスターパープル&サスペンスにした方が売れるのかな。
(あそこらへんをすっ飛ばして、サスペンスのほうを真面目に読む、という従来のロマサスとは逆の読み方をしちゃったぜ)

同僚のスピンオフも期待できそうで楽しみ。

このページの先頭へ
 6月18日

やっと仕事が一段落つき、久々に夜にのんびりとパソコンをいじる。
そして、スキャンしたばかりのお気に入りの本を開いてしまった。
何度読んだか分からない、ってほど何回も読んでいるのに、なぜまた読んでしまうんだろう。
幼児が同じ絵本を何回聞いても飽きないのと同じだな。

で、やっちゃいました、、ポチっと。

クローディア・ジェイムソン「閉ざされた心」が好きで好きでたまらない私は、夜中に読み終えたあと、衝動的にこの原書も読みたくなり、米アマゾンに行った。
(なんてったって、パソコンを開いて本を読んでいるので、すぐにお買い物ができてしまうワケだ。。わたしのような人間にとって「危ない環境」ともいえるが)

The Melting Heart の古本をポチったあと、彼女の他の作品の読者レビューを読んでいるうちに、「An Engagement Is Announced」(エンジェル・フェイス)というHQ がものすごく読みたくなった、、さらに、そのレビュアの他のレビューを読んでいると、、

結局、米アマゾンからは中古HQを、日アマゾンからは中古イマージュを3冊もポチってしまった。。(ばか高い送料を考えると、実に値の張る買い物といえる 笑)

「閉ざされた心」をスキャンして片付けたというのに、、あぁ、本末転倒・・・

このページの先頭へ
 6月22日

先週末は久しぶりに万博でサッカー観戦。
「ガンバ大阪ーアルビレックス新潟」 0−2
あぅ、、新潟、しっかりした良いチームでしたね。。。

フタが半年ぶりに試合に復帰、後半から出場しました。最初のうちはまるでボールを避けているかのように、ボールの無い場所にばかり居るような・・恐々と動いているみたいで、、
最後の方はスライディングしてたし、アグレッシブに動いていたし、大丈夫だとは思うけれどちょっと心配。。

とにかくカンカン照りで、皮膚がちりちり焼けるような日差しでした。
日陰でビールを飲んでいる間はなんともなかったのに、スタジアムの座席に腰をおろすと、なんだか手の甲や手首付近がぴりぴり痛くなって、痒いような痛いような変な感じ、、と見ているうちにジンマシンのようにまだらに赤いものが広がって。。をいをいっ

日光アレルギー?!

突然両手のあちこちに赤いしみができたみたいになって、疼痛っていうのか、ちくちくして、、これ、なんだろ? 恐いですねぇ・・・

長袖をはおり、手をタオルで覆って観戦してました。年とると色んな事が起きますねぇ(とほほ)。

さて、万博までWS003を持参して、友人に無理やり(!)大野くんの動画を見せました(爆)。
わっはっは、痛いおばさんになってるわん。
いまだに熱が冷めず、いまだに動画を集めてるわたし。

大野君にはまっちゃった人は似たような事を考えるようで、「スロー再生動画」を見つけた時は歓喜の声を上げちゃいましたよ。

彼の踊りは凄すぎて、わたしの動体視力では、全然ついていけなくて、もっとじっくり見たい、あの格好良さにもうちょっと長く浸りたい、と、DVDをよくスロー再生にするんですよね。
でもスロー再生だと音声が出なくなっちゃうから歌声が聞けない、というジレンマに駆られていたのですが、youtubeにスロー再生動画を上げた方は、そこんとこが分かっていらっしゃる。

ツボ!ツボ! な動きはスローで、音声はノーマル、という素晴らしい編集作業をなさっていて、しかも、歌と動きに違和感がないように作ってある。
へへ、これもWS003に入れちゃおうっと(^−^)。

ロマンス原書はマドンナ・キー・シリーズを順調に読み続け、現在6番目に突入。

2番の途中で放置してた人間が言うのはなんだけれど、この作家連作は面白いわ。 ヒロイン一人称、かつ結婚という結末を迎えない作品もあり、なかなかクール。

Legacy と Destiny を背負った彼女たち sisterhood の物語。
えっと、どこかで書いたと思うけれど、1番がフランス革命に絡めてあり、2番がエリザベス一世と絡み、3番がジャンヌダルク(15世紀)、4番はカタリ派弾圧(13世紀ぐらい?)、5番はエジプトのコプト教時代? 
ヒロインたちの祖先のエピソードがフラッシュバックのように挿入され、それが現在のドラマと上手く繋がり、ヒロインたちを支えている。

積読になりそうだったのに、WS003に救われましたね。

このページの先頭へ
 6月24日

ACLラウンド16 ●2-3 VS 川崎フロンターレ@万博
あぅっ、、逆転負け。。
フタを80分までひっぱったのを悔いている西野さん。
でも、点が取れていたら”辛抱して引っ張ってよかった”という事になるわけだしねぇ。

悔しいじゃないか、Jリーグで見返してやれぇ〜 >フタ

ま、ACLは川崎にガンバの分まで頑張ってもらいましょう。

LAW&ORDER:CI シーズン2が始まりました。
日曜に放送したシーズン1の16話〜21話。 今日やっと見終えたんですが、この異様な緊迫感、なんなんでしょうねぇ。
犯罪者たちのキャラクターといい、家族の状況といい、もう、胸が苦しくなってしまって、途中で本当に動悸がしてきて、「やばっ、テレビ見て心臓発作で倒れたなんて洒落にならん」になりそうでした。

人間の浅ましさ、身勝手さ、弱さ、狡さ、鬱屈した怒り、愛への渇望、支配欲、、、殺人者に限らず家族、同僚、隣人、、それぞれが抱える心の闇にぐさっと突き刺さる言葉の殴打、ロバート・ゴーレン(ヴィンセント・ドノフリオ)刑事、もうもう、恐ろしすぎっ!

気味が悪くて不安定で感情的かと思えば冷静沈着で非常にクレバー。
ねちねちと攻め、とぼけた顔でかまをかけ、声を荒げて追い詰め、悲しげに黙る。
不器用でゴキブリ怪人(MIB)のようなぎくしゃくした動きなのに、意外と機敏。
いやはや、ドノフリオでなければ!というハマリ役。
一体何カ国語できるの!?ってところは「ハッピーアクシデント」の役どころと似てます。
(スワヒリ語で助産婦 なんて言葉を知ってる人って・・)

つくづく人間の業が恐ろしく思えるけれど、もっと多くの人に見てもらいたいわ〜。
レンタルDVDになるのかな。

このページの先頭へ
 6月26日

中古WS003に、「嵐」の2008国立ライブDVDを丸ごと入れました〜。
iPodやスマートフォンを持っている方は、DVDをモバイルで見る、なんてことはとっくのとうにやっていた事でしょうが、この楽しさを今頃知ったわたしです。
(自分で買ったDVDだし、コピーはグレーゾーンということで・・)

あぅっ、予想以上にキレイで見やすい。

フリーソフトの「Handbrake」を使ってmp4に変換。
映像に詳しくないので、色々な用語の意味がピンとこず、どのくらいの数値が最適なのか分からなかったため、テストとして、ビットレートやフレームレートを変えたものを複数つくり、それをWS003で再生して比べてみました。

PSP や iPod 用の設定はいまどきでハイクォリティ。画面が640x480、平均ビットレートが1500kだったりする。 といってもファイル容量が超でかいわりに、WS003で再生すると、もっとしょぼいレートとさほどの違いがありません。
ハイビジョンの映像を普通のテレビでみてるようなもん?

コンサートDVDを普通のハードディスクレコーダーに標準録画し、それをDVDーRにダビングし、PCでHandbrakeに変換させると、320x240、29.97fps、平均ビットレートが500kもあれば十分にキレイな画像になるとわかりました。
(ライブ前半1時間20分で 370MBくらい)

いや、ほんとに動きも滑らかだし、くっきりしてるし、大満足。 WS003はタッチパネルなので、スライドバーを横にすいっと動かせば早送りも自由自在。画面は90度回転してくれるのでテレビと同じ横長にして見る。
音は128kビットレートのmp3に変換したので、いつもGigabeatで聞いているのと同じです。

通勤に利用するバスはいつも空いていて、ふふ、片道約30分が至福の時間になりました。イヤホーンつけて手元の嵐コンサート映像をずっとみてるおばさんって、、ちょっと危ないかなぁ〜(爆)。

変換作業自体は時間がかかるけれど傍に付いている必要はないので、放っておけばよし。就寝中に動かしておくのがベストかな。

昔キーボードに載ったりしていた侯爵くんも、今はすっかり大人になってしまい、放置されたノートブックに全くちょっかいを出しません。ディスプレイに残った歯型を見るたび子猫だった頃を懐かしく思いますわん。

このページの先頭へ
 6月28日

LAW&ORDER:CI
英語DVDの時は見向きもしてくれなかった息子だが、今や夢中で見ている。
(してやったり)

ゴーレン&エイムズ、なんか息がぴったりでいいよねぇ〜。

シーズン2の第一話もダークで入り組んでいて、、ゴーレン刑事でなければありえない攻略。あのセリフ、あの薄気味の悪さ、、いつも、何か滑稽な物悲しさがついてまわるのが、またいいんだよねぇ。

このページの先頭へ
 6月29日

朝ごはんよりも何よりも、起きたらまず庭に出ることが習慣になりつつある侯爵くん。
すっかり外が気に入った様子でいったん庭に出たらなかなか部屋に戻ろうとしない。

犬と違いボールを投げても無視だし、人間の横を歩いてくれるわけでもない。
行動に連続性がなく、芝生の虫を追いかけた、突然鳥の鳴き声に静止、うずくまって枝をにらむ、カゲロウを追いかけた、突然車の通りすぎる音に静止、、と、まあ、こんな感じ。

困ってしまうのは雨。
「今日は雨が降っているからダメなの」と言っても「にゃんで〜?おかあさんの意地悪〜っ」とせがむわ、すねるわ、納得しない。
ネコは水が嫌いだと思っていたが、分厚い毛皮が水をはじくからか、少々の雨なら気にせず寝転がったりする侯爵くん。「雨だと虫も鳥も来ないよ〜、はやく帰ろうよ」とお願いしても壁に這い上がったなめくじにアタックしたり、木の葉から水滴が落ちる音にはっとしたり、全く聞く耳をもたない。
最終的には部屋に戻るために抱き上げると、人間さまのTシャツの胸がじっとり濡れて、はいはい、タオル代わりでございます。

このページの先頭へ
 7月 3日

「草原の覇者アッティラ」(2001)

ジェラルド・バトラー見たさにDVDを借りてきた。
(左の画像はUSA版。だって日本版の表紙、ダサイんだもん)

あぁ、ベオウルフといい300といいアッチラといい、これほど時代がかった格好が似合う人もいない。
澄んだ瞳とふてぶてしい面構え、にやりと笑う口元のひげ、ゆるいウェーブの長髪、割れた腹筋、、ブルーザ・ブロディみたいな毛皮もこもこブーツがホンマ似合うんだぁ〜。

ストーリーは全くわたしの予想と違っていて、、えーっ!こういう話なの?!!
どんぱち系だと思い込んでいたわたしをお許しください。超真面目なヒストリカル長編でした。

何というか、NHK大河ドラマといった感じで、時代背景が細かく、このへんの歴史を知ってる人には面白く思えるような色々なエピソードがちりばめられている。元が前後編のTV映画だったことがよく分かる仕立てだ。

フン族とローマ帝国と西ゴート族のパワーゲームを背景に、アッチラと兄ブレダの確執、西ローマ帝国の司令官アエティウスと皇太后の確執、アエティウスと西ゴートの王テオドリックの確執、敵の敵は味方という策謀・駆け引き、、もう、あれやこれや。

ま、ストーリーは真面目だが、とにかく、バトラー・アッチラが異常に格好いいっ!! ほれぼれしてしまう。
スマートハンサムなのにパワフルってなかなかいないんだよねぇ。

というわけで、フン族が西洋人ってのに違和感を感じなくもないんだけれど、十分楽しめました〜。

5時半ごろに起こされて、日課の庭散歩。

澄んだ瞳とふてぶてしい面構え、にやりと笑う口元のひげ、、、
バトラー様と似ているのはここまでか?(笑)
太く短い脚、でかいお尻、パワフルですわ。

じょうろの先から落ちる水が面白いらしく、水の落下点めがけて突進して地面をパンチパンチ!
じょうろをあちこちに動かすとバネのような素早さで水を追い、侯爵くんは全身びしょぬれになる。
困るのは花壇。花も茎も無視して、パンチパンチ。。をいをい

このページの先頭へ
 7月 5日

この間、「明日の記憶」の初回限定版と「Everything」の初回限定版を買ったばかりだというのに、、なんかカモねぎ? 来月出る「ベストアルバム」の初回限定版をすべりこみセーフ?店頭予約してきた。

この手のことに慣れてなく、ベストアルバムに初回限定版と通常版の2種類があるとは思ってもいなかったし、調べようともしなかったのだが、息子が友人から聞いたとメールで連絡してきた。
なんでも、友人のお母さん(相葉ちゃんにはまり、嵐ファンに)が初回限定版を予約しようとしたら店頭でも予約締め切りだった!そうで、
「これはイカン、、もう無理じゃない?」
「いや、向こうは大阪だから。京都はまだ大丈夫かもよ」

ダメもとで学校帰りにJEUGIYAに寄ってくれるという。
いつものように、店頭予約するのは息子、受け取りが私という役割分担。

だってねぇ、受け取る時は黙って予約票を見せるだけでいいけれど、予約する時は店員さんに「あのぉ、あらしの、、」と言わなきゃならないもの。 女性の店員さん相手ならいいんだけれど、男性の店員さんに言うのがねぇ、、『やれやれ、このおばさんは』とか内心思ってるんだ、きっと、、と、シーンを想像するだけで尻込みしてしまう。

そういうわけで、いつも息子が代行してくれていたのだが、なんと、「これまでずっと男の人だったのに、新しい女の店員さんだった!」
息子は超恥ずかしかったそうだが(笑)、とりあえず予約を受け付けていたとの事。

それにしてもほとんどのシングル曲を持っているのに「歌詞カードがない」という息子の一言に踊ってしまう私も私だ。
この1,2年ではまった新規ファンのお財布をがっつり掴むJ事務所の見事な腕前。
恐れ入りますねぇ〜。

このページの先頭へ
 7月 7日

Kresley Cole「Kiss of a Demon King」

とっくに読み終わっていたが記録し忘れていた。時間がたってしまい、記憶も少しあやふやだ(とほほ)。

ヒロインは女魔道士と呼べばいいのか、ウイッチから分枝した一族SorceriのSabine。幾度となく地獄をくぐり、今は義理の兄のOmortの元に身を寄せている。聞きしに勝る悪女、という表の顔の裏には複雑な胸の痛みを抱えているっていうお約束。

ヒーローは3巻から引っ張り続けたRage Demonの王、Rydstrom。Omort the Deathless に最強の城を奪われて800年。玉座をこの手に取り戻すために生きてきた。男に二言は無い!っちゅう、決して嘘を言わないくそ真面目男として知られている。

前の巻で、弟CadeonがOmortを倒す剣を手に入れてくれたわけだが、なんと我らが兄ちゃんはSabineの魔力にとっつかまり、魔力と薬と鎖で監禁状態に。

最強とうたわれた城の中庭には「魂の井戸」があり、Rydstromの息子がこの井戸の持つ力を開放すると予言されている。
ってわけで、SabineはRydstromの心の奥底に潜む欲望を挑発し、あおって誘ってじらしてエロエロエロイムエッサイム。。妊娠しようと企てるが、、

前半はあいたたバカバカしいかも、、と思いながら読んでいたのだが、途中から「いやいや、やっぱりクレスリーって上手いわね」と面白くなってきて、彼女の作品の特徴とも言うべき、王道の展開なのにハラハラさせられ、しかも幸せな満足感で終わる、というナイスなエンターテイメントを満喫した。

もうこのシリーズも終わりに近いやろ、あとはヴァンパイヤ反乱軍のKristoffとヴァルキリの女王くらいかと思ったが、読者を飽きさせない伏線というか新しいキャラクターなどが登場し、1巻以来鳴りを潜めていたヴァンパイアLothaireが相変わらず謎めいた行動をとり、ものすごーーくヤバイ約束をヒーローと交わしたり、(あわわ、Rydstrom、そんな約束しちゃって大丈夫なのか、将来すごくヤバイ事になるんじゃないか?) とか、 Sabineの妹Lanthe と Lantheを追う復讐の魔天使VrekenerのリーダーThronosがどうなるのか、とか、興味をひっぱっている。

このページの先頭へ
 7月 9日

Nalini Singh のPsy-Changelingシリーズの6番目「Branded by fire」が7日に出ましたね。 紙本を買うのは面倒なので fictionwise から eBook をダウンロード。

ePub形式のほうが値引きセールだったけれど、モビ形式のほうを選択(モビがんばってほしいわ〜)。 WS003 へコピー。

今度のヒロインはMercyで、ヒーローはまさかRiley? レオパードとウルフってOKなんでしょうか?

現在 Evelyn Vaughn の「Seventh Key」(2007)を読んでいるところで、この後に Carla Kelly の「the Surgeon's Lady」(2009)を読む予定だから、ナリーニの新作を読むのはまだ先になりそう。 読むのが遅くてごめんねぇ。

考えてみると、わたしがリアルタイムで追っている作家さんはとても少なくて、ナリーニ・シンクレイレイ・コールと、カーラ・ケリーイヴリン・ヴォーン、この4人ぐらいしかいない。
ナリーニやクレスリーは売れっ子になっているから心配ないけれど、カーラやイヴリンは作品を発表する場もなかなか見つからなくて、このまま消えちゃうのかなぁ、と悲しく思っていた。ところが最近どちらもハーレクイン社から本が出たわけで、特にイヴリンはほとんど諦めていたので本当に嬉しい。
この人が消えたらほんとに惜しいと思ってイヴリンを励ましていた人が居た、って思うと、これが嬉しい。

カーラの新作は紙本とeBook、それぞれ購入しちゃったわけだが、イヴリンの「Knight in Blue Jeans」はeBookのみを買った。といっても、イヴリンの旧作「A.K.A.GODDESS」など紙本で所有している作品がeBOOK化されていたので、そちらもポチポチ。
微力ではあるが、売り上げに貢献してるんである(爆)。

全然関係ないけれど、BShiの「ヘンリー8世 中世からの脱却」面白かったですねー。

Law&Order:CI シーズン2 第3話。をををっ! ロバート・ゴーレンとニコールの心理戦。。とうとうシーズン1の17話で張った伏線が・・・
やばいほど面白いが恐すぎる。
それにしても、ドライサーの「シスター・キャリー」を全く知らなかったわたし・・・

このページの先頭へ
 7月11日

ウィルコムWS003にアドビAcrobat Reader LE をインストールした。

スマートフォン用のアクロバットリーダーをアドビは正式に頒布していない。
スマートフォンにプレインストールされているだけで、単体で入手できない(ことになっている)。
だが世の中よくしたもので、どこかの誰かがスマートフォンからそのプログラムを取り出して密かに流してくれ、ぐぐるとその置き場所がみつかる。

画面は小さいけれど、本をスキャンしたpdf本もWS003で読めるようになった。
とはいえ、もう少し画面が大きくないとPDFは厳しい。富士通のLOOXーUが欲しくなってしまった。。

このページの先頭へ
 7月12日

Carla Kelly「the Surgeon's Lady」を読み始めた。
あぁ、まだ3分の1だけど、やばい、もう涙が出そうだ、、ほんと上手いわ。。
ロマンス小説によくある3姉妹シリーズだが、前作のあらすじをわざとらしく書かずともちゃんとこれまでの状況が伝わってくる筆運びの見事さ。
説明しすぎず、といって足りないわけじゃなく、この塩梅が絶妙。この本を初めて手にした人は前作ナナとオリバーの話を読むべし読むべし。

前作のヒロイン(ナナ)の異母姉ローラと、船医ヒーローLieutenant Brittleが互いを好ましく思うその自然さが、たまらなく優しくて切ない。
わたしが大好きなヒロイン視点のカーラだ。

傷病兵や治療院を書かせたらカーラに肩を並べるロマンス作家はいないんじゃないだろうか。似たようなモチーフが何度も使われているはずなのに、どの作品を読んでも泣きそうになってしまう。
今回も、あぁ、もうもう、ツボど真ん中、胸がきゅうんと苦しくなる。
マシューったら、、うるうる・・
参ったな、と思うのは、ひとつのセリフに、二重の意味をもたせて、読者を泣かせつつ、ヒロインの生き方を問うワザだ。

Laura、Pihlemon、どうかどうか幸せになってほしいなあ。(to be continued..)

Evelyn Vaughn「Seventh Key」 作家連作シリーズ #7
さて、長い時間がかかったが、とうとう Madonna Key シリーズを全部読み終えた。
このシリーズは独特だわ。。
思うんだけど、ハーレクイン社って面白いね。
シリーズロマンスの利点というか、意外なほどとんがってる作品を出すよね。
ハーレクインアメリカンのビバリー・ソマーズやキャスリン・G・シーデルが書く本とか、キャスリーン・コーベルの超シリアスな「A Soldier's Heart」とか、デザイアのラス・スモールの不思議世界とか。

マドンナ・キイの7作品、すべてヒロインが戦う物語で、腕力の戦いもあるし、専門知識による戦いもあるけど、とにかくヒロインが行動し選択し対決する物語なんだよね。
戦いといえばSEALや国家秘密組織シリーズはよくあるけれど、たいていヒーローがメインキャラでヒロインは守ってもらうとか救ってもらうとか、よくて張り合う、協力する、ってトコだし、ヒロインシリーズといえば姉妹や友人つながりがあるけれど、たいていは惚れたはれたの連続で、アホな行動をとるヒロインもいたりする。

マドンナ・キイ・シリーズのいい所は、一人としてアホな行動を取らない大人の女性が主人公だという点と、戦うっていっても、チャーリーズエンジェル的イメージの派手さは無く、地味で孤独な戦いを強いられる点だ。
しかも、それぞれの作品のヒロインが仲良しこよしだというわけでもなく、反発している場合もあるし、親や姉妹を物語のなかで敵側に殺されてしまったりもするダークな一面もあるし、ヒーローはまじ添え物状態の話もある。

「女は男のように力の誇示のために戦うことはしない、だからめったに戦わないの。でも戦う時は相手を殺すために戦うのよ」と言い切るヒロインもいる。

ジェンダーを意識しすぎている、男社会との対決を強調しすぎていると、古くさいフェミニズムがぷんぷんするかもしれないが、多くの宗教の家父長制が歴史や現代社会に影響を及ぼしている事を考えると、Goddess信仰にこだわる姿勢を応援したくなる。(to be continued..)

このページの先頭へ
 7月16日

カーラ・ケリー「the Surgeon's Lady」読了。
はぁ。。。
ハーレクイン社さま、よくぞこの本を出版してくれました!
ハーレクイン社はカーラに「リージェンシーでなければ契約しない」と言ったのだけれど、これは彼ら/彼女らの想定した「リージェンシー」なのか?!
いや、ほんとによくぞ出してくれたとお礼が言いたいくらいの英断(またはうっかり?)です。

まさにカーラの世界が100%つまった、名も無き人々の勇気、弱さ、悲哀、喜び、極上のユーモアとペーソスに満ちた物語。
イメージは、「リージェンシーの山本周五郎」

今のロマンス出版業界でこういう物語を出せる所はあるかしら?
シリーズロマンスでなければ出版してもらえなかったかも。

アメリカ西部開拓時代の辺境警備隊を題材にとった短編集「Here's to the Ladies」や「Lady's Companion」に近いものがある、わたしの大好きな地味慈味ロマンス。

初めはヒロイン視点だったのに、途中からヒーロー視点になり、いつもなら「カーラのヒーロー視点ものは出来すぎヒロインになるから嫌だなぁ」だったのだけれど、本作では出来すぎヒロインにならずに物語が進む。。あぁ、ヒーローさま、よく我慢してくれました。あなたの未来に幸あれ。

ラストは想定内だったけれど、それでも最初から最後まで満足至極。やっぱりカーラは別格だわ。。

読み終わって一息つくと、むらむらと他のカーラの本が読みたくなり、「Summer Campaign」や「Libby's London Merchant」「With This Ring」などドクター/看病ものをWS003へコピー(今や手放せない愛機っすよ)。

本当はナリーニの新作を読むはずだったけれど、、

このページの先頭へ
 7月19日

ジョージェット・ヘイヤー「素晴らしきソフィー」読了。

前に「Faro's Daughter」を読んだ時は、時代がかったセリフや知らない単語の多さに、いまいちテンポに乗れず、面白いけど「お気に入り」になれなかったが、今回翻訳本を読んで考えを改めました。
ものすごく気に入りましたヨ。
いいですねぇ。 有能な実務家はたまたゲリラ豪雨ヒロイン(笑)。
あっちで人助けしてたと思ったらもうこっちに来て世話を焼いてる。まさかこっちには来ないと気を抜いていたらどしゃぶりのような段取り策謀に小さい川は決壊!
気付くと腰まで水に浸かってる有様。
よっぽどの大河じゃないと持ちこたえられませんわ(笑)。

意表をつく奇襲作戦をケロっとやってのける最強ヒロイン。
蛙の面に水! 彼女の首をしめてやりたいっ!!とカッカする責任感ヒーローがまたいい味だして。
最後の最後まで楽しい。

戦前の女流作家って、日本だと誰? 林芙美子や坪井栄、宇野千代?
アガサ・クリスティとヘイヤーって同時代?
あちらにはユーモアシニカルロマンスが楽しく読まれる土壌があったんだと思うと、ものすごく日本と海外との差を感じるわ。。

このページの先頭へ
 7月20日

わたしは洋楽にとんと疎い。超がつくほど有名な曲でも知らないくらい疎い。
マイケル・ジャクソンが亡くなり、彼の追悼番組をみて初めてものすごいヴォーカルとダンスセンスと映像センスに驚いた。。

さらに言うと、どれもがあまりに格好良くて、何度見ても飽きない、、、
DVDを買おうか思案中。

このページの先頭へ
 7月23日

Evelyn Vaughn「Knight in Blue Jeans」(Silhouette Romantic Suspense 2009)読了。

WS003(初代くん)が来てから、ダウンロード積読状態だった電子ブックの読書がはかどるようになった。

Evelyn Vaughnの新作は、正直いって少し不満ーー!
シルエットサスペンスの意向なのか、作家自身が迎合したのか、個人的には目障りなアニマルHOTさが目立つようになった。

彼女の良い点は(というか、わたしが好きだった点は)、ジェンダーにあくまでこだわり続け、「ここは譲れない」ものを持っている自立した女性のアドベンチャーロマンスを一人称で書き続けていることだった。
バカではないヒロインが、自分の責任でハードな戦いを選び、生き方を貫く。ヒーローはヒロインのサポートという立場を超えない。

2007年にでた「Seventh Key」のことをちょっと書くと、あの作品は作者の迷いや女性の揺れが感じられる作品で、「A.K.A.Goddess」であれほど凛々しく強かったヒロインの、結婚し子供を生んだあとの物語として、輝きがうせたようなヒロインを描き、わたしをとても悩ませ苛立たせた。

娘を危険に晒すことはできない。
家庭を危険にさらすことはできない。
人類の命運と娘の命と、どちらが重いのか・・・

冒険の先頭を走っていたはずのヒロインなのに、シリーズ1−6作までのヒロインたちを羨ましげに見る。彼女らの中に入れないと感じる。

結婚がもつ両面。幸せと足かせ。
ヒロイン、マギーが最後に自分の使命を再確認するまで、ほんま、強情だったり弱腰だったり、読んでいるほうもあれこれ考えちゃって、、

作品としてはマドンナキーシリーズ総まとめの難しさもあり、爽快感に欠けた気がしたが、それでも「Seventh Key」はイヴリン・ヴォーン色だった。

が、新作は、なんと、ヒーロー目線!!

しかもヒロインを守ることに命をかけるアルファヒーロー目線。

アルファヒーロー目線のうっとうしい点は、ヒロインの姿を見るや否や「彼女のなかに身を沈めなければこの世は終わりだ」とか血迷ってしまう点で、ごめんねぇ〜、正直いって、もうお腹いっぱい、なんだよねぇ。
しかも、下半身ヒーローモノは、向いている作家と向いてない作家があるように思うし。

なまじ問題意識の高いイヴリンがこういうヒーローを描くと、オツム悪いヒーローに見えてきちゃって困るのよ。

「A.K.A.Goddess」から続くイヴリンのテーマ、男性優位主義の集団に立ち向かう物語なのだが、今回はあの秘密結社から脱退した男たちの物語。
悪の軍団「ショッカー」と戦う仮面ライダーのようなシンプルな対決は無い。この「ショッカー」には主人公たちの親兄弟がいるし、友人もいる。非力でかつ除け者という辛い立場の仮面ライダーである。

ストーリー自体は、ヒーロー目線にも関わらず(?)、シリアスで、ラストに至っても未解決で不安な未来があり、面白い。
というか、ヒロインの存在感がどんどん大きくなり、ヒーローがサポートにまわってしまう感じになった(笑)。
結局最後のほうはリアルに深刻な話になって、うーむ、昔からのイヴリンファンは納得がいくが、新しく読んだ人には、まとまりがつかなくなった感もあり。
社会を変えるなんて簡単なことではないもんね。

ヒーローと共に脱退した仲間があと2人いて、他に結社に残った仲間が1人いる。

不満ーー!と冒頭で言ったけれど、でも、ハーレクイン社さま、イヴリンの次作をどうかどうか出版してください!

このページの先頭へ
 7月26日

Nalini Singh「Branded by Fire」(2009) 読了。

シリーズ6作目は今までで一番バランスの悪い作品ではないかと感じたが、世間的には評判が良いようだ。

今回のヒーロー/ヒロインは狼チェンジリングのlieutenant Riley と レオパードチェンジリングのsentinel Mercy。
冒頭、山猫チェンジリングの子供が誘拐される。
世間では Psy による銃乱射事件が多発する。

感情を廃したPsy、彼らは幼少の頃から感情を持たないよう条件付け訓練を行っている。それは1969年に施行された「Silence」と呼ばれている。
強力なテレパスやテレキネシスを持つ彼らがひとたび激しい感情(悲しみ、怒り、憎しみ)に駆られると、自分のPsy能力を制御できずに暴発、狂気に陥ってしまうことがある。 愛する者を自らの能力で殺してしまうのではないか、、怯えて生きるPsyたちを救ったのが「Silence」だった。

だが施行から100年がたち、「Silence」に異議を唱えるものたちが「Councilors」に反旗を翻す。

というのがシリーズの始まりだったが、それから脳インプラント「プロトコールI」や、謎の反逆者「Ghost」が登場し、前々作、前作で「Forgotten」(100年前にPsy社会から脱退した者たち)「Pure Psy」(Psy原理主義集団)「Human Alliance」(反Psyの人間テロ集団)が登場してきて、いやはや、微妙な綱引きがあちらこちらで行われるようになった。

狂気に陥ったPsyによる暴力事件。
動揺に乗じて「Silence」の再条件付けを励行するCouncilorたち。
不穏な動きをみせる「Human Alliance」。

そう、ストーリー的には実に面白い。

問題は、ロマンス部分と、このシリーズの醍醐味「Psy社会の行方」が全く交わらない点だ。今までならば、ヒーロー/ヒロインの物語は何らかの形で関わっていたのに、この作品ではヒーロー/ヒロインが物語途中で居なくなったとしても、ちっとも困らない。

いてもいなくても同じ、、って言うと申し訳ないが、彼らのロマンス部分やアッチチ部分を飛ばし読みしてサブプロットの方を熱心に読んだ、という正直ロマンス本にあるまじき行動(笑)。

ま、Riley がいい男なんで、彼を幸せにしてやりたい気持ちはわかるが(爆)、長年知った仲だったふたりの、ムラムラから始まるロマンス、っていうのがちょっと。 どちらかの片思いだったわけでもなく、尊敬できる同僚の、信頼に足る二人が、突然発情するのがねぇ。

さて、「PsyーChangelingーHuman」社会はいよいよ混沌としてきた。
言うなれば、Puppet Master は誰だ?
誰が誰を操っているのか? 誰が誰を出し抜いているのか?

わぉ、Henry がこれほどブラックな奴だったとは。
わぉ、Tatiana 侮りがたし!!
相変わらず真意が掴めぬ Nikita・・
あの子の開発してるナノテクって?
Kaleb の腕のマークって、シルバーのチャームって、、何?何?
Ghost は一体誰なのーー!!
Sienna、Vasic、Tx とTk は Silenceを一番必要とするんだって。これからどうなるの?

シリーズ6番は、なんだか作家の創作メモのような感じもする。
オードブルの連続で一向に満腹にならず、これからどうなるか気が気じゃない。

7巻は今年の11月に出る。 予告編がどっきどき。。強力テレパスに破壊的なスキャンニング(脳レイプ)された女性が、Forgotten の男性の家の前で倒れていて、彼は彼女を救おうとするが、、
ヒロインは4、5巻で登場したAshayaの助手 Ekaterina。 Ashayaの逃亡を助けたんだけど、つかまっちゃったみたいだねぇ・・
ヒーローは4巻で登場した Forgotten を救うShine Foundation のディレクター Devraj Santos だ。
(うへ、Dev なんて全然記憶に残っていなかった 爆)

8番がMAX・・・マックスは4巻で登場した人間の刑事さんだ。すごくいい人だったが、Psyにやられて怪我をして、、えーと、忘れた(爆)

あらやだ。4巻を読み直さないとダメだわ、、

このページの先頭へ
 7月29日

読んでも記録をつけなかった本が結構あるので、まとめてメモ。

ケイ・フーパー「赤き手の狩人」
ミステリー部分はすぐに見えてしまうので、ただただ語り口を楽しむ。
日本アマゾンの原書の読者書評にあるように、「最後だけ予想外の犯人を登場させ」るが、実際は登場人物を消去法で消していけば「この人しかいない」ので、フーパー慣れした読者は早い段階で『どうせラストは、実はこの人は多重人格者だった、or 物の怪に憑かれてたとかなるんだろう』と予想している。(よね?)
スペシャルクライムユニットをだらだら読む姿勢が読者に必要な資質といえる(爆)。

リンダ・ハワード「ホテル・インフェルノ」
あまりの失望に泣けた。
ヒーロー/ヒロイン、どちらも魅力薄し。ストーリーにスピード感がなく鈍い。

ずっと彼女の作品を読んでなかったのだが、古本屋で衝動買いをした。
まさか、これほど切れがなくなっているとは想像もしなかった。
話がつまらなくてもキャラで魅せてくれれば、と願ったが、何かが失われている。何かが発火しない。そんなリンダを目にした事がショックだった。

スーザン・エリザベス・フィリップス「あなたがいたから」
これまでに読んだのはわずか2冊(「湖に映る影」「キスミーエンジェル」)だが、SEPは苦手だと確信していた。 ヒロインやヒーローが毎度「大人になりきれない子供」「父親から精神的虐待を受けた」というトラウマを抱え、「わたしは傷ついている!」シグナルを出し続けるのが痛かった。
「一見平凡に見える人間にだってごまんと悩みはあるんじゃいっ」とイラッときてしまう自分がいた。

ところが、ぜひこの本を、と勧められ、恐る恐る読んでみたら、、をっ、ナイスだ。
初めてSEPの本に共感をもち、清々しい喜びがサイダーのように広がった。
パターンはやはり「父親から精神的虐待を受けた子供」だったのだが、(どうでもいいが、この作家さんは自分自身に深刻な父親トラウマがあるんだろうか?)、この作品には落ち着いたテンポがあり、煩わしい奇矯が少なく、早い自覚と優しい思いやりがあった。 H/Hをとりまく人々が実に良かった。

そして、あそこ、壁紙を買いにいった時はもう笑い泣きしそうだった。

続けて読んだ「あなただけ見つめて」も、また「父親から精神的虐待を受けた子供」なんだが、、こちらも悪くない。こちらの傷の度合いは上の作品より深刻だからより行動が奇矯に見えるけれど、ヒーローの男っぷり、ヒロインの女っぷりが気持ちよい。手に負えないほどのプライドや芝居じみた誤解がなくて、ラストはほんと、しみじみと幸せを感じた。

勧められなかったらSEPは読まなかったと思うと、狭量な自分に恥じるばかり。

Mary Balogh 「Lady with a Black Umbrella 」(1989)

たぶん日本の読者の一般的なバログイメージとは違う、バログの定番ユーモア系。 ジョージエット・へイヤーの「素晴らしきソフィー」と同系列の「歩く大災害ヒロイン」もの。

バログはこれとほとんど同じパターンの「Famous Heroine」を後年書いているが、この「こうもり傘を持った(ふりあげた?笑)貴婦人」の方が災害度が高い。

「世のため人のため」博愛と正義感にあふれ、世俗の目など気にもかけず、ロンドンのシーズン&子爵ヒーローを嵐の渦に。
彼女はすべて自分以外の人のためを思って行動するので腹がたっても憎む事はできないシニカル気難し屋ヒーロー。

サブプロットのヒーローの妹、ヒロインの妹の話が上手に組み合わさり、最後には「自分と結婚しろー!!」と迫るヒーローであった(笑)。

このページの先頭へ
更新の記録履歴へいく

ホームに戻る