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更新記録 2006年 6月1日から2006年7月31日まで


6月 1日

う〜ん、田中マコ選手、お気の毒ですねぇ・・・。人選にはいろいろ思うことがあったとしても、選ばれた選手の皆さんは精一杯がんばってきてほしいと思うから、直前離脱は さぞや悔しいことでしょうね。。

さて相変わらずながら、未読本をせっせと読む。
Evelyn Vaughn がシルエット・シャドウで出した本。「WAINTING FOR THE WOLF MOON」(1993)
4部作で、てっきり人狼シリーズだと思い込んでいたが、そうじゃなくて魔女シリーズだった。魔女というと独特の響きがあるが、いわばサイキック、テレパス、超能力を もった女性達、 栗色の髪のシルヴィ、赤い髪のブリー、ブロンドのメアリ、ブルネットのシプレスの物語だ。
1番目はシルヴィ。彼女はempath、他人の感情が心に流れ込む。記者として活躍していたが ワケあって都会を離れ、今はルイジアナの片田舎で本屋を営んでいる。

町外れの湖畔の朽ちた家を「呪われた館」に改造して、興行しようとしている男(ヒーロー)がいる。
彼が町にやってきたのと時を同じくして、 このあたりで野犬に襲われて人が死亡する事件が起きる。事件は満月の 夜に起き、その次の満月の夜もまた同じ事件が起きる。。

特殊メイクや怪奇人形作りを生業とするヒーローは、人に言いたくない過去を抱えている。一方シルヴィも 問題を抱えている。彼女は数年前に夫をドラッグ中毒で失ったのだが、それ以来 empath能力が消えて戻ってこない。。

ってわけなんだけど、不気味なんですよねぇ。。じっとりとした湿気があって。 どちらも最初からどっかーんと惹かれあうんだけれど、ヒロインのWitch仲間が ヒロインに警告する。彼に近づくと危ない、タロット占いでは死のカードが出ていると。しかも、ヒーローが作っている呪いの館が怖い、怖い、読んでいても怖いわ。
人狼伝説を基にして、満月の夜に誤って最愛の妻をあやめてしまい、狂ってしまった人狼の館という設定で改造してるんだが、そのあたりと現実が交差してどきどきさせられる。

物語のクライマックスは3回目の満月の夜。奇しくも「呪われた館」興行初日の夜。

なかなかよくまとまっていてロマンスはホットで切ないのに、物語はぞっとする怖さだ。。
このヒロインは、最近の「A.K.A.GODDESS」ヒロインと共通するものがある。「知る」事こそパワーであるとか「情報収集と客観性」に重きを置くとか、empath と一見すると反対の特性を備えている。このあたり、直感と理性のバランスが心地よい。

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6月 3日

疲労困憊デス。
NHKのど自慢予選大会に出る息子にくっついて行って。

すごいですね。これほど大変なものだとは知りませんでした。
日曜の昼に歌う20組の影には、予選250組がいて、その倍以上の、応募葉書の 時点で落ちた人がいるんですよ。
250組、、午後1時から6時まで、一人の持ち時間は1分。ほぼぶっ通しです。 不合格者230組はそれで帰りますが、合格になった20組はそのあと夜9時まで 翌日の打ち合わせがあり、日曜当日は朝7時50分集合ですって。

夜9時なんてヤバイ、家に帰れなくなるよ、、なんて心配したけど、要らぬ心配でした。
だけど250組全員分を近畿地方限定ですけど後日NHKで深夜放送いたします。

さて、遠方はるばる出かけたので、前日その町にあるブックオフをネットでチェック しておいた私(笑)。会場に行く前に最寄のブックオフに寄って7冊ほど購入。 あんまり珍しい本はなかったけれど、ラス・スモールやキャサリン・アサロなど。

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6月 6日

久しぶりにずっと放置だったリンダ・ハワードを読んだ。「くちづけは眠りの中で」。
手堅い上手さだし、ヒーローは出来過ぎ君だし、悪くないんだが、やだなぁ、わたしも 年とっちゃったのか、リンダを読むワクワク感がこみ上げてこなかった。

リンダに期待するものが大きいからかもしれないが、何かもの足りない。。。
シリアスな設定で始まったわりに、途中から勢いが薄れて、紙芝居のように事が簡単に進むので、イキそうでイカない女の気分に、、。
たぶん敵のロドリゴが中途半端な位置づけになってしまったのが尻つぼみを感じる所以か。

男女のやりとりは、もはや職人芸、安心できる上手さだ。というか、最近どれも同じ人の ように感じてしまうんだが(爆)。
一番ヤラレタのは、「この人とならかわいい子供ができると瞬間に思ったそうだ」 というダモーネのセリフ。ほぉ、こんなトコに爆弾置いてましたか。

他に読んだのは、メディカルロマンス、サラ・フランクリン I「エンジェルの早合点」(1986)
17歳年の差の外科医ドクターと素直な看護婦ヒロインの仲を、意地悪女がひっかき回すのダ〜!

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6月 7日

とうとうHD−DVDレコーダーを買うことにした。
置き場所が限られているので、既存のVHSデッキをほかすことにして、HD−DVD−VHSと付いた一体型に。
友人から色々聞いて、友人イチオシのパナソニック・デイーガに決定。 最近新製品を買わないので、この手の情報にとんと疎くなっていたが、パナソニック、この頃がんばってるんですねぇ。

とても便利なWCサッカー番組表
色で区別されたpdfファイルならばこちら

気分がいつしかWCモード(笑)。

HQは今夜もメディカルロマンス。リサ・クーパーI「マドンナの微笑」(1985)
きぃーー、いらいらするっ!
ねじれた女の意地悪に翻弄されて、相手を全く信用できなくなる婦長ヒロイン。 ドクターヒーローも同様に翻弄され、ヒロインを疑ったり嫉妬したりするが、そのうち理性を 取り戻す、、だが、ヒロインはあくまで耳を貸さない、ってわけで、もーー、 こいつはいかんです、ヒロインの頑なさに閉口いたしやす。

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6月 8日

どしゃぶりの万博でナビスコカップ「ガンバ対アントラーズ」を観戦。
ちぇっ、負けちまったよ・・・
WCでJ1は中断してしまうし、当分生観戦はできないと思い、がんばって出かけてみたが、どえらい雨でござんした。観客は5200人ちょっと。

アントにボールを支配されながらも前半は0−0。だが後半は隙をついたカウンター攻撃で アレックス・ミネイロに1点入れられ、否応無く前がかりになるガンバ。何本もシュートを打つが、ゴールにとことん嫌われ、そのうちにまたしてもカウンターでミネイロに 追加点を許す。。はぁ。。

雨でボールが止まったり、逆にすべったり、と小刻みにパスをつなぐガンバの攻撃が 活きなかったし、ヤット君の不在が痛かったな。ガンバの攻撃のリズムがワンパターンだったなぁ。

読んだのはシルエットシャドウ、Evelyn Vaughn「Burning Times」(1995)
魔女シリーズの2番。赤毛のブリーと夫スティーブの物語。1番は「人狼」だったが、 今回は「憑きもの」。
魔女、魔法、超常現象、そういう類(たぐい)のものを胡散臭いと嫌うスティーブは、 新聞社の編集長をしている。最近彼は妻が何かを隠しているように感じてならず、 いらいらしている。
ブリーは「信じない者には決して言ってはならない」という誓いを破れず、夫の詰問に 無言を続けるが、声を荒立てる事さえなかったスティーブがふいに暴力的になる事件が 起きる・・
なにかがおかしい、この家の何かがスティーブに影響を及ぼしているのでは?、 と思っても、当のスティーブがシックハウス症候群を疑ったり、セラピーに相談したり、と 現実路線しか受け入れないので、ブリーには成すすべがない。

物語は、魔女を信じるかどうか、というよりも、どこまで相手を受け入れ、どこまで 自分を譲歩しあうか、といった愛と信頼をテーマにした話なんだが、そこに 昔のセーラム魔女裁判で妻を告訴した夫のはなしが重なり、、どんどん追い詰められて絶望漂う二人・・・

自分の中に、思わずカッとなり暴力を振るいそうになる性格が潜んでいると 感じたスティーブは、自制心を失うのが恐ろしく、妊娠中のブリーのそばにいられなくなるが。。

ダークで産毛がたつ薄気味悪さだが、ロマンスとしては、もうね、彼女のためなら死ねる!なヒーロー さまなんだよねぇ〜。

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6月10日

届いたHD/DVD/VHS レコーダーをさっそく接続して使ってみる。
ディーガってほんと、よく出来ている。接続やら設定が簡単で、リモコンも使いやすい。
画面の番組表を見ながらポチポチとWCの試合を録画予約し、ドイツ対コスタリカの試合を再生しながら色々な操作方法を試すが、一通りの操作もあっという間に把握でき、、世の中はわたしの与り知らぬところでこんなに進んでいたんだなぁと実感。。

それにしてもドイツの3点目、Frings のミドルシュートはセンセーショナルで 呆れてしまいましたねぇ。どこからそんな力が、、まるで少林サッカーのチャウシンチーだ。
なにはともあれ、これからイングランド、アルゼンチンと見逃せない試合が続く上に、 楽チン録画再生ときては、日常生活の破綻は避けられない予感。

進んだ世の中と接する一方、突然むかしの歌が聴きたくなってレンタルショップで 探してしまったりもする。

昭和の歌謡曲は普段聴く音楽ではないのだが、雨が降ったため?年のせい? なんだか無性に聴きたくなった。出だしの一節が頭のなかに浮かび上がって、気になってたまらない。
そんなわけでレンタルに探しに行ったのは、
雨に〜濡れなが〜ら たたず〜む人がいる〜、、三善英史「雨」
ふ〜りしき〜る雨の舗道 頬つた〜う銀のしず〜く、、湯原昌幸「雨のバラード」
ば〜すを〜待つ間に〜、、一体どこに雨が関係するだか謎だが、 平 浩二「バスストップ」

昭和40年代の歌謡曲ものを眺めているうちに、朝丘雪路「雨がやんだら」 そうそうこれも良かったわよねぇ、そばに誰かいないと〜、堺正章「街の灯り」あぁ、これも好きだったなぁ、、をっとと、 歯止めが利かなくなりそうで怖いわ。

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6月11日

WC漬け。
サッカーで始まりサッカーで終わる一日。。

「イングランドーパラグアイ」1−0、出だし飛ばしていたイングランドも得点力不足で 堅守作戦へ。ルーニーが出てくるまでひたすら我慢といったところか。
ランパードがチェルシー仕様の高速パスを送っても、クラウチは取れんだろー。
昼の試合はかなり暑そうだが、バラグアイのバルデスとかすごいスタミナだ。

「アルゼンチンーコートジボアール」2−1、、ひゃ〜、凄く緊張した好ゲーム。
相手が気を抜いたトラップやパスをすると、すかさずボールを奪う両者。
コートジボアールは、ドログバだけかと思ったら、なんなの?!やだわ、すごく レベルの高いいいチームじゃないの。
どちらかというと、アルゼンチンを応援しているので、気楽に見ることができず、 はらはらしてしまった。
アルゼンチンはオーソドックスなサッカーで、華が無い気がするけれど、献身的で組織だった守備がいつもながら素晴らしい。
リケルメがもうちょっと幸を呼ぶ顔だったらなぁ・・・

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6月12日

あ、負けちゃいましたねぇ。「日本ーオーストラリア」1−3
キューウェルも切れがあまり無いし、オージーのパワープレイと言ってもけっこう雑だったから 安心して見ていたんだが、そんな心の隙を突くがごとくに。
あと5分だったのになぁ。

振り返ると、横綱じゃないのに横綱相撲をやってしまった日本。
受けて立つ戦い方で、中盤より前のプレスが甘く、オージー君を自由にさせた。
だが、ジーコはそもそもこういう間延びしたサッカーだからなぁ。

ごめん、正直いってジーコ監督になってから代表への思いがすっかり冷めてしまったので、 結果自体はそれほど残念でもないんだわ。。。
4年前は4年後が楽しみだったんだけどねぇ。。。

黄金の中盤やら4バックやら自由に迷走してしまったA代表に加え、山本、大熊に任せたユースも結果を全然出せなかったのに、川淵さんがキャプテンなんぞを名乗って以来、 サッカー協会は無言だったからなぁ。

まだクロアチア戦があるから諦めてはいけないけど、
初戦に勝つと>81.7パーセント決勝進出
引き分けだと>35.5パーセント
負けちゃうと>17.3パーセント

だそうだから、かなり厳しい。

昨晩からの試合をざっと振り返ると、
「オランダーセルビア・モンテネグロ」1−0
セルビアが予想に反してしょぼい。。
一体どーしたんだ? あの予選の強さはフロックだったのか? と思ったら
選手たちから監督批判が轟々。
最初から守備的にいく消極的采配に不満がたまっていたようだ。
いっぽう、オランダの弾丸ミドルパスには驚いたが、チームとしてはどーかなー。
コートジボアールと互角かも。C組はとんでもなく厳しい。

「メキシコーイラン」も終わってみれば3−1で、イランはよくやっていたのに メキシコのしぶとい強さの前に崩されてしまった。

「ポルトガルーアンゴラ」1−0
う〜ん、イングランドといい、オランダといい、このポルトガルといい、強いチームは 1点差を守りきれるってことか。

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6月13日深夜?早朝?

やば、、気分が収まらず、つい、そのまま「チェコーアメリカ」(3−0)を見てしまった。

チェコ、すげーーー強いっ!!!

華麗なパスに、強固な守備に、呆れるスタミナに、溢れる闘志。
ネドベド、さすがだわ。 マコーレー・カルキンをなぜか思い出すロシツキが絶好調。

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6月13日

今ごろなんだが、カンヌ映画祭の様子をテレビで見た。
オダギリ・ジョーとガエル・ガルシアの髪型に絶句。。
オダギリ・ジョーは奇をてらっているのでファッションだとこちらも理解するが、 ガエル君のはもしかして普通の真ん中分け? へんだぁ〜(笑)。
イニャリトゥ監督だしガエル君だし、「バベル」楽しみだなぁ。

一方、とっても普通な格好なのにヒュー・ジャックマンはやっぱり素敵ねぇ。
「オーストラリアの田舎で育った自分がこんなところにいるなんて夢みたいだ」と話すのをみんながニコニコ聞いている。Xメン3も見なくては。

読んだHQは最近のおきにいり、メディカルロマンス。
ドクターやら研修医やら看護婦やら、事故から手術やら入院やら、人間ドラマに ことかかない。
今回読んだのはヘレン・シャルトン I「恋の病にかかったら」
うふ、なかなか良いわ。ブラインドデートさせられたドクターヒロインの お話だけれど、安心できる楽しさ。
手を出さずにはいられないヒーローが、うひひ、素敵だわ。。

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6月14日早朝?

こんなことをやっていたらいかんのだが、、
はは、今日も4時前に起きて「ブラジルークロアチア」(1−0)を見てしまった。
(「フランスースイス」は録画だ)

なんですか、クロアチア、強いじゃないですか! ブラジルに余裕を与えませんね。
ま、それでも点が獲れるブラジルですけどねぇ。
髪を短くしたカカ、あぁん、長かった方が好きだったなぁ。
気のせいか?見慣れたせいか? ロナウジーニョの顔が普通に見えてきた。

昨日のチェコも今朝のクロアチアも、攻撃と守備の切り替えが早いし、 守備の組織だった間合いが美しいし、攻撃時の意思統一が感じられて、羨ましくなる。
ちくしょー、肉食人種め、戦いってもんがわかってやがる。ぶつぶつ。

今回のWCって、4年前と違って欧州の列強が順当な強さを見せる。
4年前は、「あれ?WCってこんなもんなの?」とか思わなくもなかったけど、 今回、欧州の協会は轍を踏まないように、早目にリーグを終了したり体制を 整えたそうで、ぼろぼろに疲れた選手って感じではない。
だから、ただのお客さん気分で見るには楽しい大会なんだが、、こういう大会でこそ 日本サッカーの力を示したかったのに、、と、時間がたつにつれ悔しさが増してくる。

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6月15日

昨日の「スペインーウクライナ」(4−0)はとんでもなかったぁーー。
後半なんて、鬼!あんたら情けっちゅうもんがないんか、、

フェルナンド・トーレスはまだ22才。ほんまピチピチお肌でほっぺが赤い。
彼はヨーロッパ予選でも爆発してたし、ただ今絶好調。
最後のほうで交代出場したセスクは19才。さすがアーセナルでもレギュラー張ってるから、 とても落ち着いて中央に入り、プジョルの猛進、トーレスにパス、トーレスが体勢くずして横に出したボールをどーする?セスク! と思ったら、上手くさばいて再びプジョルに戻す、んでもってトーレスのド派手なゴール、、といい仕事しましたねぇ。

こんな時にも地道にHQ。
イヴリン・ヴォーンのシルエットシャドウ「Beneath the Surface」(1995)を読了
魔女シリーズ3番。未来や過去を見るメアリの物語。
Childhood lover であるヒーローと11年ぶりに再会する。
ふたりは互いに他の人とは違う絆を感じているが、過去の悲劇から抜け出せないでいる。

ルイジアナ、バイユーで11年前に死亡した弟と従兄弟の幽霊がふたりを呼ぶ。 鬼火が揺れる。
「ぼくは見つけたんだ。。フォローミー・・・」
200年近く前、海賊が残した金貨をめぐり、金貨を手にした者たちが溺死する事件が 起きる。
雷雨と共に沼地から湿った泥の匂いが漂い、海賊の死霊が現れる。

ふたりはこの世に未練を残す少年の霊を鎮め、死霊を追い払い、11年前の後悔を清算することができるのか。

不気味なホラー風味でも、実際の物語はふたりが過去を振り返り、未来を手探りする、とても静かで切ない物語。
ファンタジー・パラノーマルな舞台設定があっても、ふたりがとる行動はすべて現実的な アクションで、超能力など現れないところがヴォーンの特徴だ。

読者は、読み終わったあと、あの幽霊や死霊は本当に存在したものだったんだろうか、 心が生み出した幻影だったのでは、と思ったりするのだ。

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6月16日早朝?

「イングランドートリニダード・トバゴ」2−0
終わるのが日本時間3時だというのに、ルーニーが後半から出るとのことで、やっぱり観戦はリアルタイムに限ると見てしまった。

うぎゃ〜・・・決まらないぃぃぃ。
ランパードさま、今日はあなたの日ではないです。
なんだよ、クラウチ、そんなどフリーなボレー、ふかすなよ〜。
テレビの前でトリニダード・トバゴの堅守に感心しているうちに、どっひゃ〜! イングランド最大のピンチが!
もうダメだっと観念した瞬間、あぁあぁ、テリー、あなたの魂を感じちゃいましたよ〜。惚れ惚れいたしますわ・・
もしかしたらこのまま引き分けになるのかもしれないと思っていたら、

今日は少しお疲れ気味だったベッカムが、ここって時に魅せましたねぇ。
お顔はどーにも馴染めないが、クラウチ、いいぞっ、さっきの失態は帳消しだっ。

最後はジェラードのファインミドルシュートも見れたし、ご贔屓ルーニーの走る姿も見れたし お気楽サッカーファンとしては本当に良かった。

さて、今晩は「アルゼンチンーセルビア・モンテネグロ」がある。う〜む、一体いつ 睡眠時間を確保すりゃあいいんだ。

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6月16日夜

「アルゼンチンーセルビア・モンテネグロ」6−0
とんでもない上手さのアルヘンティーナ!
ぐうの音もでない、とはこの事か。
特に2点目は「け゛え゛え゛ーーーー!!」
こんな美しいシュートシーンは滅多にお目にかかれるもんじゃない。
味方の華麗な美技パスを当然のように受け取る面々なんだからねぇ・・・

いつもながらとても組織だって真面目なペケルマンサッカー。よく走ってよく守る。 必ず味方をフォローし、労を惜しまない姿が母性本能刺激しまくりなのだ(笑)。

圧勝の殊勲はサビオラだろう。メッシ礼賛の影に追いやられたサビオラだったが、 負傷のメッシの代役以上の働きだった。
テベスはアテネ五輪の頃と比べると、あんた、マラドーナ化しとるぞっ!であるが、股抜きドリブルで意地をみせたねぇ。

WOWOWに入ってないしCLも見てないので、メッシを見たのは久しぶりだ。
一年前のワールドユースの時は線の細かった少年だったのに、一年でずいぶん 大人っぽくなってしまった。あぁ、そうだよなぁ、彼はまだ18なんだ、この年齢の1年は 変化が大きいんだよなぁ、と改めて彼の若さを実感。

閑話休題。
ロマンティック・タイムズのレビュアチョイスを更新。2005年の受賞作を載せた。
シリーズロマンス以外の部門では、ジャン・バーク、チェリー・アデア、テス・ジェリッツェン、リサ・ジャクソンなどが受賞していた。 ごっそり買い込んで未読状態の(汗)Susan Krinardの人狼くんも受賞していた(あぅっ、読まねば。。)

そして今日読んだのは、うっひっひー、気に入ってしまったコレ。
ヘレン・シェルトン I「恋は、ある日突然に」(1999作品 2003年翻訳)

「グレイズ・アナトミー」のような世界、優秀な新人研修医ヒロインと上級研修医や指導外科医たちの 寝る時間もないほどきつい病院生活と恋、ちょっぴりエロチックで切ない物語。
昔のテンプテーションやアメリカンを思い起こさせる味。
イギリス製メディカルロマンス、いいじゃないすか! って、、、シェルトンの翻訳は 「恋の病にかかったら」と「初恋と呼ばないで 」とこれでお終い。ちぇっ。。

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6月17日

奇しくも、アルゼンチンタンゴのコンサート「エル・タンゴ2006」に行った。
もちろん、WCの日程など知る前に買ったチケットだ。
ギターとバンドネオンのシンプルなコンサートで、哀愁をおびた円熟した演奏を 存分に楽しんだんだが、な・ん・と!
バンドネオンのオスバルド・モンテスが72才、タンゴ・ギターのアニバル・アリアスが84才ですと。。。
確かにギターの弦を押さえる力が弱っていて音が濁る時があるが、でもねぇ、凄いわねぇ。

いつもどおり楽屋口に行き、ご老体二人とダンサー、歌手の方のサインをいただいた。
昨日の今日でもあり、「昨日のアルゼンチンのゲーム、インクレジブル!」と、下手な英語で言うと、タンゴダンサーのアルゼンチン美女ラウラさんが、日本語で
「ワールドカップのこと?そうなのよ〜、強かったでしょう」とニコニコ。

は?なんでこんなに日本語上手なの???

ものすごく甘いマスクのイケメンヴォーカルのヘスース・イダルゴ君は、
「アルゼンチンのサッカー、ヴェリナイスね」と言うと
「イエーィ、Si、Si」と親指を上げて笑ってました。
うわっ、キラキラ、、、は・・写真撮り損なった〜(無念!)。

さて本日のシンフォニーホールは満員だったが、楽屋口で待っていたのは、たった4人だった。 あれ? いつもと客層が違うのね(笑)。

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6月18日

とんでもない展開になってしまったE組。
「チェコーガーナ」0−2
毎晩まいばん、寝なくてはいかん、と思うのに、こんな試合を見てしまうと、 脳内ドーパミンが出ちゃって、眠気が醒めてしまう。
ガーナが素晴らしいサッカーを見せる。前の試合で負傷したFWコレルの穴が痛いチェコ。
チェコのGKチェフと、ガーナのMFエッシェンって、チェルシーなんだよねぇ。 で、エッシェンが見事な働きで、チェコを翻弄する。。
ばねみたいな身体能力に組織力が加わる最近のアフリカンサッカーは恐ろしいね。

まさかの混戦模様、イタリア、チェコ、ガーナ、アメリカ、どのチームも次が勝負だ。

日本のテレビ放送のために、1戦目と同じくクソ暑い日中の試合となったクロアチア戦
いやはや後半なんて両チームともバテバテ。他国の試合だと思って見るならば、 なんとも低調なダサいゲームである。
パスミスの連続、いるかいないか分からないFW、全く走れないMF、、

攻撃時にアイデアが無いのが痛すぎる。

せっかくボールを持っても、敵の陣営が整う前に攻めりゃいいのに、攻めないし。。
トルシエの頃のオートマティズムが懐かしい。定石あっての破格だと思うんだよねぇ。

イナが出場したのは嬉しかったが、ジーコジャパンでのイナは、絶対に前にあがらない守備専なので、攻撃には変化が出ない。
ま、結果は想定内なんですけどね・・・。

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6月19日

こんな風にHPをつけていると、自分ではすっかり忘れていた事も思い出すことが できて便利だ。
っていうか、くさくさしてサ、ついね、更新履歴リストから、4年前の6月、3年前の6月、、と、 6月をずっと読み返しちゃったんだ。。
なんてこったい、代表の抱える問題って2003年の6月と今の状況とちぃいいっとも変わってないじゃん。。

そして、呆れるほど毎年6月になると寝不足でサッカーを見てるのね、わたし(笑)。

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6月20日

クロアチアもこの調子ならスペインと共に決勝Tに進みそうですね〜。
アジア勢は韓国以外だめかも・・・。萎えるなぁ。

今日はふらっとブックオフに寄ってまたぞろ薄いのをかなり買い込んだ。
といってもマイ探求本リスト(ラススモールやメディカルロマンスなど)はひとつも見つからなかったが、100円棚で ドロシー・ガーロックの「燃える夏の日の誓い」を見かけて、購入。

読んだのは、
マドレイン・カー I「さらばジャマイカ」う〜ん。おーげさにドラマチック(>_<)

レイ・マイケルズ I「危険な愛情」
 手慣れた芸風だが、、う〜ん、現実味の乏しい王子様だよなぁ、このヒーロー。

モーリーン・チャイルド D「彼女のすてきな変身」
 10年ぶりの同窓会に向かう、元「みにくいアヒルの子」ヒロインという
 よくあるお話だが、デザイアだと思うとユルイ話も許してしまう採点の甘さ(笑)
 超メロメロヒーローの求愛がよろしおます。

ヘザー・マカリスター I「おしゃべりな口づけ」
 うまいなぁ〜。幼ななじみの胸きゅんほのぼのロマンティックコメディ。
 99%良かったんだが、ラスト寸前のヒロインの行動があまりによくある
 古臭いクリシェで、それが残念だ。
 この人、ほんと上手い作家さんなので余計にそう思うのかもしれないな。

話のなかに何度も登場する黄色いバラ。そういえば「グリーンフィンガーズ」のクライブ・オーウェンも黄色いバラを持って走っていかなかったっけ?

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6月21日 早朝!

4時に起きて、「イングランドースウェーデン」(2−2)を見てしまった。
気になるチームはやっぱ、リアルタイムで見たいんだよねぇ。
うぎゃーー。なんちゅうスウェーデンの粘り。

今日はジョー・コールが絶好調だったんだが、全般にはイングランドのパスにミスが多く、せっかくのボールをスウェーデンに取られてしまい、ピンチの連続。
ベッカムも不調だったし、38年のトラウマが拭えないのか・・
スウェーデンの鬼のような気迫の前にあと数分の我慢が効かなかった。

ルーニーの得点は見れなかったが、やはり一味違う。球扱いがほんと柔らかいよねぇ。

今日は(というか明日の早朝は)オランダーアルゼンチンがあるし、寝る時間が またしても足りないぃ。。。

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6月22日 早朝!

うはは、また4時起きて「アルゼンチンーオランダ」。(0−0)
たとえ消化試合であろうと、この先両者が当たるのは決勝以外無いわけだしね。
ふほほ、ユルイとはいえレベルが違うなぁ。

アルゼンチンは、カンビアッソとマスケラーノの両ボランチがよくがんばってるんだが、 マスケラーノってまだ22才なんだよねぇ。髪がちょいと寂しいカンビアッソだって 1980年8月生まれだから25才だ。
どひゃ〜、あの風采でイナより若いんだよ〜(爆)。
ま、風采で言えば、22才のロッベンがナンバーワンか(何の? 笑)

オランダは去年のワールドユースで見ていた人の度肝を抜いたオベイエが 選ばれなかったけれど、バベル(19)やマドゥロ(21)とか出ているわけで、、 って、いまやユース世代の選手なんて当たり前になってるんだよねぇ。

ワールドサッカー・ヤングタレントだってさ。知ってる名前が多いよねぇ。。。

しかし、、一週間が長いよぉ・・・

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6月23日

「イタリア−チェコ」(2−0)を見て勝負の厳しさを実感。
あぁ、、チェコ・・・(T-T)
緒戦のアメリカ戦で面白いほどつながったパスと意思が、コレルの負傷を 境にかみ合わなくなってしまった。
押しても押してもあと一歩が足りない、そんなフラストレーション。

フィールドの10人(チェコは9人になっちまった〜)というのは、 ひとつの有機体で、ひとつのドラマだな。
さらさらと流れ、何をやっても上手くいく時もあるかと思えば、 離れた運を掴み戻す「何か」がないと、ずるずると暗くなる。
俺が流れを変えてやろう! と誰しも思うのだろうが、流れはたった一人の 何かで変わるものでもない。。

しかしネドベドのプレーは心の目に焼きついたね。。
変えられるとしたら、あんたしか居ない! 誰もがそう思ったよ。
最後の最後まで闘う意思と力を持ちつづける、さすが欧州クラブ1と表彰されただ けのことはある。

試合終了を告げる笛。膝をつきうつむくネドベドを抱き上げるカンナバーロ、 かけよってくるデルピエロ、、次々とイタリア選手がやってきてネドベドを抱きしめる。。
悲しみのあとの顔が、とてもきれいで、とても誇り高い姿だったねぇ・・・

んで、すっかり堪能して寝ちまったわけで。。。

「日本ーブラジル」(1−4)はニュースのダイジェスト報道のみ。すんません。
4時起きする気が起きなかったんだ。
選手は必死だったかもしれないが、こんな準備で勝てるほどWCは甘くないと 思っていたし、敗れ去ってゆくチェコを見ると、奇跡を願うなんて 10年早い!と思わざる得ない。

チームというより個人の技術うんぬんを川淵さんは言っていたようだったが、 チームとして勝ち抜く戦略がなかったとわたしは感じたなぁ。
個人は突然上手くなったりしないけど、戦略はいろいろと工夫ができたんじゃないかな。
体調管理やスケジュールなど、代表のマネージメントもイマイチだと思ったし。。

今回の日本はアジアからの出場4カ国で最弱だったんじゃない?とほほ。。
それにしても、【くさっても鯛、ふとってもロナウド】でしたねぇ(爆!)。

空いてる時間に、つい飛ばし読みした本は、、
LaVyrle Spencer「the Gamble」(1984)
アメリカンヒストリカル
子供の頃階段から落ちたせいで片足が不自由なヒロインと、元南部大農園主、今は酒とダンサーを提供するサロンを 経営してるヒーローのロマンス。
ほんとはね、途中で止めようと思ったのよ。 ホットシーンが登場したら止めようと思ったのよ。
そしたら、いつまでたってもホットシーンにならないんだ(笑)。

南北戦争ですべてを失ったヒーローは故郷を離れて15年、すっかり、 「世の中楽しく生きりゃいいんだよ」と無関心無頓着な男になっている。 (戦争から戻ると両親、妻と娘が亡くなっていたんだよねぇ)
遊興サロンの主人だなんて、と当初反目していたが、次第にヒーローに心惹かれる 生真面目なオールドミス型ヒロインは帽子屋を営んでいる。
リンダ・ハワードの「マッケンジーの山」のメアリーを思い浮かべる感じなんだ。

ヒーローは、正直で心根が美しく、内に情熱を秘めたヒロインが気になりだし、 いつしか過去の出来事なども打ち明けられるほど信頼するようになるが、人生を ややこしくしたくない、もう一度家族を持つ事なんて出来ない、彼女には もっと自分よりふさわしい男がいる、と、ま、 いろいろあって去ってしまうんだな。。かばかば。

本人以外のみんなはヒーローがヒロインを愛しているとわかっているのに 本人だけは否定しつづけ、ヒロインから離れるにしたがい、手負いの熊のように 怒りっぽくなるってのもお約束。

元娼婦たちや孤児や南部ものにおなじみの黒人乳母など大勢の人々の 泣き笑いドラマで、ゆったりと優しい物語。

ただ、わたしにはどうしても物語として好きになれない部分があって、この話が好きか?と訊かれると「むむむ」となってしまう。
それは、とても現実的な、仕方ないことなんだけど、ヒーローにはずっとベッドを共にしている女(ダンサー)がいることだ。

その女とはお互い「愛してはいないけれどどちらもひとりで 寝るのは寂しい」と納得しあって寝室を共にしている。 ヒーローは誰かと再び結婚しようとは 考えてもいないわけだし、まさかヒロインと恋に落ちるとは思っていなかったわけ なのだから、彼を咎めることは出来ないのだけれど、理屈では分かっても、 感情というか、心というか、読んでいて気分はよろしくない。
ヒロインと知り合って色々と物語がすすむあいだも、毎晩ヒーローがその女と ベッドをともにしているので、なんていうかねぇ。。

この物語は人々の生活や当時の雰囲気がとてもリアルに描かれているので、こういう 悩む点もある、ということだ。

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6月25日 早朝っっ

はひ〜・・・・
昨日のJ2観戦の事とかいろいろあるんだけれど、それは置いといて
「アルゼンチンーメキシコ」(1−1延長1−0)
とんでもない試合でした。。もうね、こんな緊張が続くのはやってられませんデス。。

この試合の前に行われた「ドイツースウェーデン」の豪快でちょっと単純なあらすじの サッカーとはうってかわって、緻密で辛抱の要るサッカー、、決勝トーナメントに 入ると見逃せない試合ばかりで、毎日どうやって寝る時間をつくったらいいんでしょうねぇ・・

来週は仕事を休みたい気分だにゃ〜。。
(っていうか、こんなことをやってたら、また具合が悪くなってしまうゾ)

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6月26日 早朝

今日は「ポルトガル対オランダ」(1−0)のために4時起き。

がーーっ、このロシア人審判、なんて下手なレフリーイングなんだ。
試合をぶち壊した原因はこの審判だよねぇ〜。

試合開始からそれほど時間がたってないのに、ファイルにイエローカードを 出した時から嫌な予感がした。
このイワノフさん、ネットで調べると有名な審判なんだそうだが、これほど 試合をコントロールできないと、信頼をなくすよねぇ。
表情を変えないこの審判がカードを出すたびに、気持ちが逆なでされる。  両チームとも煽られたようにカッカとしてくるし。

イライラした荒れた闘いも、観ようによっちゃ、相手をぶっつぶす男の闘いって 感じで、血が騒ぐけれど、でもやっぱりもうちょっと落ち着いた試合が 観たかったなぁ。
知力を尽くすというより、ただのパワープレイになりがちだし。

イエローカード16枚、レッドカード4枚もでた試合は、ちょっとねぇ。

閑話休題。
わたしは昨日、生まれて初めての不思議体験をしてきたのだ。
なにか?というと、気功のようなものだ。

この冬以来ずっと整形外科に通っている首の頚椎の椎間板ヘルニア。
症状が重かったときは、左腕全体に強烈なしびれと痛みが続き、ちょっとした動作も 普通にできないほどだったんだが、薬と牽引を続けて、今はしびれもほとんどなくなり、胸の上部に違和感が若干ある程度に治まっている。

だから、残念ながら痛みのピークの過ぎた今、気を試しても、効いたか効かないか わからん!という勿体無さなんだが、とにかく、施術をしてもらったのだ。

いや〜、ほんま、とっても不思議。
奥さんと旦那さんのご夫婦が施術してくれるんだが、体に触れるのは もっぱら奥さん。で、どんなことをやるかというと、
TシャツとGパンのままでベッドに横たわると、軽くこみかみや首や肩を指先で 触れては、何かを指先から吸い取ったかのように、指先を旦那さんの掌に移す。
すると、旦那さんは
「うん」「うん」と言う。

ほよよ、何か、悪しき気が吸い取られてるんだろうか?

「うん」「うん」と確信にみちた声をうつぶせで聞いていると、まさに、 そんな気分になる。

1時間ほどの施術の間、妙に気持ちよくて、ぐぅぐぅと寝てしまったんだが、 WCで睡眠不足だからなぁ・・気功のおかげなのかどうか、よくわからないんだ(笑)。
とにかくいろんなところがずれている!、ということで、もう一回施術の予約をいれ、 お宅をあとにする。

気のせいかさっぱりとしている、、、んだが、う〜ん、ここに来る前から ほとんど痛みもしびれもなくなっているので、効いたのか、効かなかったのか、 最後までわからない。
うー、せっかくの機会なのになんて勿体無いっ!
数ヶ月前のひどい痺れがもう一回だけ起きないかなぁ〜(爆!)

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6月27日 朝

毎日こんなんだと、眠れないよ〜・・
「イタリアーオーストラリア」
イタリアのやくざなしぶとさを見せてもらいましたねぇ。

WCを観てるといつも思うんだが、どの国も国ごとにカラーがあって、 その国らしいサッカーだ。
こじゃれてはいるがごろつき集団だと感じるイタリアサッカー。
パワー溢れているがちょっと素直でかけひき下手なオーストラリア。

トッティ、男前でした。

先週の土曜に生観戦した「ヴィッセル神戸ー横浜FC」のこともちょっと書かなくては。
神戸ウイングは専用競技場なのでほんと、観ていて気持ちがいい。
だが土曜はいささか暑すぎた。。猛暑で早めに飲んだビールが効いて、、や、やばっ、 寝てしまいそうだ。。

比べる方が間違ってるんだが、連日のWCのレベルとは雲泥の差で、同じ競技とは 思えないほどだ(笑)。ボールがころころところがってゆく。
パススピードやパス精度はA代表と比べ物にならないが、FWはそれほど違わない。つまり、全然ゴールが決まらない〜。
シュートをはずした選手に、思わず、「ヤナギサワー!」って呼んでしまった(爆!)。

横浜FCは城やカズ、山口などの懐かしい顔。
一方の神戸では、友人オススメの星、ゴールキーパー、荻 晃太。
え?キーパー、どこにいるの? をいをい、そんなに飛び出しちゃっていいんか、、 と、荻くんをみてるだけで楽しいんですよ。
彼の面白さはテレビでは分かりませんねぇ。

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6月28日 朝

「ブラジルーガーナ」
あぁぁ、、ガーナはエッシェンが出場停止。これが痛すぎるっ。
何度もブラジルゴールを脅かしながらも、決定打に欠いたガーナ。気持ちのいいチーム だったけれど、シュートチャンスは全部決めるくらいじゃないとブラジルを 倒せないってことだなぁ〜。。

2時だよ、ひー、眠い。もうだめだ、今日は寝るぞー。「フランスースペイン」は録画に任せた!

と思っていたら、息子が5時に目覚まし時計を合わせていた。
ジリリリリリリーー。か、か、勘弁してくれぇ〜、誰も止めないの?
我が家の強力目覚ましは、ちゃんと止めるボタンを操作しない限り、鳴り止まない 目覚ましなのだ。

そういうわけで「フランスースペイン」を後半から観戦する。
肝心の息子は、、もういい、起きないっ、だと。このやろ〜眠いぞ〜(>_<)

がっぷり4つに組んでいるようだが、フランスの守備が堅くて、スペインは 点がとれる気がしない。
フランスの老兵たちがスペインの若い力の前に立ちはだかっているかのようだ。
スペインの華麗なパス、華麗なスピードアップが鳴りを潜める。
気温が20度だって。
年寄り組に運も味方したね。
次のブラジル戦も、気温が低かったらフランスにも勝機あり、ってとこかな。

おやまぁ、なんやかんやで次はもう準々決勝。
サプライズのない国ばかり残ったなぁ。

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6月28日

 Evelyn Vaughn SS「Forest of the Night」(1996)
魔女シリーズ4部作の最後、2週間くらいダラダラと読んでいたが、ようやく読了。
えーと、人狼、憑き物、死霊、と続き、4人目の魔女シプレスが立ち向かうのはドラゴン。

暗い影が森を覆い、木々が枯れ、灰色の空が重くたれこめ、いやな事件が頻繁に起こる。。
妬み、強欲、憎しみ、邪な欲望、、ダークサイド、悪意の塊、デーモン、、 それを魔法の使い手はドラゴンと呼ぶ。
森の奥深くから黒き触手を伸ばし、心の闇に呼びかけるドラゴン。

ヒロインは町を救うためにドラゴン退治に乗り出すが、偉大な魔法使いを祖先にもつ ヒーローは、手を貸すことを嫌がる。

強い力を持つ者は、いつも弱者を助けなければいけないのか?
正しいことをすべきである、そのためなら自己犠牲もやむなしというヒロインに 苛立ちながらも、彼女の危険を見過ごせないヒーロー。

けっこう難しい問題を扱っているんだよねぇ。
ふと、オスカー・ワイルドの「幸福な王子」を思い浮かべた。王子のような人間を 愛することはとても大変なことだ。つばめのような死を覚悟しなければならない。

ヒロインは、自分がヒーローをある意味では脅迫していると気づく。
「手伝ってくれないような人は愛せない」とでも言っているような、傲慢な 自分を発見する。

まあね、ハーレクインロマンスだから、いろいろな葛藤があるにせよ、悪は成敗し、 めでたしめでたしとなって読者を安心させるわけだが、
暗い、暗い、感情を見せないヒーローが、ヒロインのために命も投げ出すほどの 愛を捧げてしまう「つばめ」道は、けっこう考えて込まされてしまう。

信念とか倫理観とかが異なるふたりのロマンスを書こうとしている意欲は感じるねぇ。
このテーマは近年の彼女の作品でも一貫しているな。

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6月29日

準々決勝前のしばしのオフ。溜め込んでいる本を読む。
Christina Dodd 「Candle in the Window」(1991)
時は1153年、ノルマンコンケストからほどたったイングランド。
2ヶ月前に戦場で頭を強打し失明した騎士ウィリアムは失意の日々をおくっている。
誉高い騎士である父ピーター卿は、とある館で聡明なレディ・サウラと出会い、彼女が盲目で ありながらもしっかりと城を切り回していることを知る。
継父のもとで肩身狭く暮らしていた彼女は、息子を立ち直らせてはくれまいか、とのピーター卿の頼みをきき、彼の城へハウスキーパーとして赴く。。

歯に衣を着せぬサウラは、汚れ放題荒れ放題の城につくやいなや、ブルドーザーの ような勢いで家臣や召使たちの尻をたたき、酒におぼれるウイリアムを叱咤し、、 お約束の展開であるが、失明したウイリアムに再び誇りと自覚を取り戻させる。。

ってわけだが、ウイリアムは彼女が若い女性であることも、ましては盲目であることも知らない。 自分の亡き母親ぐらいの年齢だと思い込んでいて、そのあたりのいろいろなふたりのやりとりがとても面白い。

だが物語はウイリアムの再生で終りというのではなかった。
彼は本の半分もいかないうちに、視力を取り戻すのだ。

それはふたりが愛をかわした翌朝だった。

初めてみる美しいサウラの顔、だが、ををっと、
君はぼくが見えないんだね。。あなたは見えるようになったのね。

目がみえないことで人間としての価値が減ったわけじゃない、とウイリアムを諭してきたサウラだったが、 ウイリアムがサウラに結婚を申し込むようになると、今度は自分は完全ではないと 悩んでしまう。。
しかも、何者かがふたりの命を狙って襲ってくる。。

13才で結婚し15で子供を産むのが当たり前だった当時、19才の未経験の サウラは、プレイン・ジェーンそのもの。その初々しくも時に大胆な反応が ウイリアムをホット!!にしてしまうんだが、突き放すサウラとメロメロ騎士ウイリアムの、ちょっとはらはら、ちょっとクスクス、ちょっとほろりとさせる物語。
クリスティナ・ドッドがRITAの新人賞を取った作品だ。

19といえば、とこじつけるが(笑)
2001年のワールドユースは、今大会と因縁が深い。
日本はグループ予選の初戦、オーストラリアにまさかの0−2で敗れ、 そのあと調子が上がらずグループリーグ敗退。。。
このメンバーでWC代表に入ったのは駒野と茂庭だけなのがちと寂しい。
そういえばこの時、阿部ちゃんが直前に疲労骨折ではずれたのが痛かったなぁ。
松井は全然呼ばれもしなかった。西村ユース監督、期待されてたんだけどダメだったなあ。

このWYで優勝したのはアルゼンチンであるが、決勝戦はガーナが相手だった。 得点王サビオラらのアルゼンチンユースと、エッシェンらのガーナ。

この間の、チェコを破った時のガーナなんて、ほんま強かったよねぇ。このときの メンバーが中心になっているんだ。
ブラジルユースにはカカとアドリアーノが、フランスユースにはシセがいたんだよねぇ。
とんでもないわ。

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7月 1日 早朝〜

あらま、がっかり・・
「ドイツ対アルゼンチン」(1-1 PK4-2)
ペケルマン監督、腰がひけたか、守備的先発メンバーに守備的交代で勝負にでたが、 結果は裏目に出た。
でかい選手揃いのドイツに対してもう少しリスクを冒しても良かったんじゃないか、と 思うが、運不運もあるし、仕方ないかなぁ。

アルゼンチンの前線は、ほんま、ちっこすぎるなぁ。早い攻撃で揺さぶらないと ゴール前に入り込めないが、このあたりのセンスはテベスやクルスより サビオラ、クレスポの方が上だよなあ。。交代枠をGKに取られたのは痛かった。

ドイツのサッカーは脇目も振らない剛の者って感じだねぇ。
このまま4年前と同じくドイツ対ブラジルの決勝戦になるのかな?

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7月 2日 早朝〜

あーーーーぁ。審判が試合を壊したか。
「イングランドーポルトガル」

短いトーナメントなのにイエローの累積2枚でペケ、ってルールは、面白くなさすぎっ。
大体が人間のやることなんだから誤審だってあるのに。
これじゃ、たとえイングランドが勝っても、ルーニーが出ない、テリーが出ない、、に なってしまう。(・・心配は不要だったが)。

ひと試合中にイエロー2枚貰ったら、レッド退場、次回も出場停止、というルールだけに して、異なる試合での累積はやめにしてほしいわ。

それにしてもランパードが最後まで不調だったのが痛かったなぁ〜。

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7月 2日

不思議な気功の整体に行った帰りにブックオフに寄る。

買ったのは、キャロル・マリネッリのメディカルロマンス R「涙の誕生日」、
ヘザー・マカリスター T「バレンタインの秘め事」
リサ・ハリス I「さがしてみせるわ!」
リンダ・バーンズ「赤毛のカーロッタ奮闘する」(角川)

リサ・ハリスは、他の作家の名前と勘違いして買ってしまった。
(どうでもいいが、べサニーキャンベルの別名だったのね)
で、読んでみると、うげげ〜、、ヒロインが全然好きになれないっ。とても苦手な腹だたしさ。「わたしは主張する。わたしは主張する。わたしは主張する。」って感じの。
やだわ、この本、面白くないわ〜、ぶつぶつと読み進むが、困ったことに、このヒロインにフラレル男性と、ヒロインの妹のやりとりがちょっと可愛らしくて、気になってしまった。

調べると案の定ガスとスザンナのスピンオフがある。。うっとうしい姉さんなんか、はよ見切りつけて、そうだよ、ガスとスザンナだよ、、、と思ったが、もちろん未訳だ。
くそっ、気になる、、リサ・ハリスなんて買わなきゃよかったのに、かばかば、、
海外のオンラインショップで、テンプテーションの「Undercurrent」をポチッ。ついでに、eerieな魅力があるというT「The Tempting」もポチ。

結局いつものことだが、100円の本を買って、その10倍以上の支出を後で しちゃうんだよなぁ。

「フランス対ブラジル」 録画したものを夜に見た。
すごいね、フランス、完璧な出来。
この間のスペインといい、今度のブラジルといい、ほとんど好機を与えない。
う〜ん、わからないもんですねぇ。まさか、フランスがこんなに吹っ切れるなんて 思いもしなかったわ。

差別発言になったら嫌なんだが、フランスってブラジルと対抗できる最有力候補だよねぇ。 。 ラテンとアフリカンの混ざったフィジカルを両者とも持っているからなぁ。

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7月 4日

WCも残り少なになってきた。
ドイツから去る国はどこでも、監督交代やら代表引退やら喧しい。

元号を変えて1から数えなおす文化、大晦日の借金は元旦にはチャラになる文化の日本は、 継続してプロジェクトを進めるのが苦手なのかもしれないなぁ。
よく言えば根に持たない性格なんだが。。
ジーコの文字がオシムに変わればそれで終わりかのような商業報道に 嫌気がさし、どんどんテレビ・新聞から離れてゆく。
サッカーに限ればサポティスタでチェックすれば十分だなぁ・・・。

Jリーグを見ているサッカーファンはほっこりするほど平常心だ。
中坊コラムを読んでみると、弱小チームのサポーターにこそ日本サッカー文化の 未来があるんじゃないかとしみじみする。。水戸とか札幌とか、早野レイソルを 耐えしのんだサポとか、ふははは、、お茶をずずぅっと飲みたくなった(笑)。

ためている作家別ロマンスミニレビューを少し更新。 キャスリーン・コーベル、ジャネット・デイリー、マドレイン・カー、 レイ・マイケルズ、レベッカ・フランダース、ゼルマ・オール。
イヴリン・ヴォーンを新しく追加。

メモってないのがまだずいぶんあるんだけれど、最近面倒臭くなってきて、弱った・・

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7月 5日 朝

WC準決勝「ドイツーイタリア」
軟弱にも5時に起きて、後半から観戦するが、、
う〜、イタリア押されているなぁ、 こんな調子で辛抱もつんだろうか、うへ〜、ドイツ人って疲れないのか?!なんて思っていたら、いやいやいやいや、、延長に入ってからは必殺必中仕置き人!
ここだ!という時に見事なパスや見事なパスカットで、ドイツの息の根をとめてしまった。
ピルロ、渋かったなぁ〜。

それにしても見事な個人技術。苦しくなるにしたがってイタリアのミスの少なさ、 パスやトラップの正確さ、走りの速さ、とにかく切れない集中力に感心する。
それに、、なんであんなに守備が上手なの?

GKブッフォンはほんと上手いわ。海外とJリーグの一番大きな違いは キーパーじゃないかなぁ。(いや、よわよわFWもてんで違いますけどね・・)

GKといえば、ジェラルド・バトラーがGKをやってるDVDを衝動買いしてしまった。
元はと言えば、「ベオウルフ」どうなってんのかな?公開されたはずだが反応は いかほど?と思ってネットを彷徨ってたんだが、ついふらふらっとポチしてしまった。

それにしても、マスコミはミサイル発射一色になった。。

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7月 6日

「ポルトガルーフランス」 またしても軟弱、、5時に起きて後半から観戦。
どうせ0−0だろうと高をくくっていたら、え?前半に1点入ってるじゃないか。
なになに?アンリに対するカバーリョのファウルでPKだったのか。。妙に納得。
だって見ているとフランスはほとんど守備、ポルトガルのボール支配率は後半に限れば 7:3くらいじゃない? フランスは守りきるつもりなのね。

熱いポルトガルにしぶといフランス。お国柄がほんま違うよねぇ。

多くの人が「なぜだ!」とつっこみを入れたと思うが、試合後のユニフォーム交換で ユニを脱いだフィーゴはツルツル君であった。昔のGQの表紙を想像して期待してたのに 残念。

そうそう、わたしはWCが始まってから知ったので、いまさらなのかもしれないが、 youtube サイトってすごい威力ね〜。

どこからこんなに投稿されてくるんだっ!ってくらい、動画がたくさん収集されていて、 大いなるビデオアーカイブ。懐かしい映像は嬉しいが、うっかり失言は二度と取り消せない恐ろしさ。。アンド検索し始めると止まらなくなる恐ろしさ(^o^;

最近のGQ撮影過程がちゃんとここのデータベースある。
うわ〜、、この夫婦は熱い、熱い、熱い、、

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7月 8日

1950年WCで奇跡を起こしたアメリカサッカーチームの物語、ジェラルド・バトラー主演 「ゲーム・オブ・ライブズ」。
いや〜、単純なんだけどひたってしまったわ〜。。
事実に基づいているから面白いんだよねぇ。
この対戦、ロンドンの賭け屋が500−1というオッズをたてたとか、そもそもこの大会の優勝オッズに アメリカだけは「問題外」と載らなかったとか。 しかし試合が始まると、もうはらはらどきどき。

そういうわけで久しぶりのシネマ更新

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7月 9日

ちょっとしたこと。
話は先々週のことだが、降水確率が90%で既に小雨がパラパラと降りだした朝。
急がないと授業に遅刻するよ!ほら、もう40分、ほらもう41分と、息子にどなっていた。
天気がよければ自転車で通学する息子だが、どしゃぶり予報ではバスに乗らねばならない。だがバスはごたぶんにもれず自転車より時間がかかる。。

ようやく玄関まで進んだ息子が、「こうなったらプランBだ」と言う。

「プランB? ってことはCもあるの?」
「うん、プランCは最悪だけどね〜」
「。。。。」

昨日は子供部屋のあまりの汚さに腹をたて、掃除しろーー!とどなっていた。

「これはあまりにひどいよ。もう、臭いもん!」
「うん、やろうやろうとは思ってたんだよ」
「それじゃ、さっさとやんなさいよ!」
「仕方ない、ひとがんばりするか」
「あんたの部屋はひとがんばりでは足りないでしょ。5がんばりくらいしないと」

しばし時間がたち、

「どーなの?今どれくらい片付いた?」
「おうっ! 3がんばりくらいや」

いつもいつもこの手で怒る気が失せるのだ(笑)。

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7月11日

WC決勝、「イタリア対フランス」まさかの頭突きでござんした。
さすがジダン、ファールも手は使わない(って違うか)。
なんか燃えたような燃えなかったような、だまされたような気分だが、カンナバーロが 台に乗って嬉しそうな顔でカップを掲げた時は、イタリアおめでとー!という気分になった。

さて、唐突に、きのこなんである。

知人から「きのこの卵」を貰った。
正式にはマクキヌガサタケというんだが、
本当に鶏卵を一回り大きくしたような形をしている。
百均ショップで広口瓶(1.8リットル)を購入し、中に湿らせたキッチンペーパーを 敷き、きのこの卵をそっと置き、3日目の今日。

夕飯の支度時にふと見ると、上方にひびが入り、中からキノコの傘が顔を覗かせていた。

左の写真からものの40分もたたない間に、 黒い傘はすっかり外にでて5cmくらい伸びて、傘の下から白いレース状のものが少しずつ降りてきた。

スカートを広げながらもきのこは伸び続け、とうとう広口瓶の口を飛び出てしまった。
高さ24cm。
10時にはこんな立派なレースのスカートを広げた姿になった。

きのこに付き合って3時間も眺めてしまった・・・というわけで、 WC決勝の感想が一段と薄くなってしまったのである。

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7月12日

ひゃ〜っっ、なんなの、このど厚かましい迫り方。。
こんなヒーロー、サンドラ以外書けませんっ!
もうもう、凄すぎますわ。うっとり・・・

サンドラ・ブラウン「Sunny Chandler's Return」(1987) 元はLoveswept

昨晩、きのこの成長を横目でみながらふっと読み出したら、のっけからサンドラ節炸裂、思わず夢中で読みつづけ・・・

親友の結婚式に出席するため3年ぶりの帰郷をはたしたヒロインに、
初対面から「君と寝たい」と迫るヒーロー。
「興味ないわ」
「嘘つき」
あ〜んもう、ヒーローってば自信たっぷりなんだから〜。

事あるごとに性的なことをほのめかし、くらくらするほどのテクニックで揺さぶりをかける。
そのくせ、全然がっついてない。
いつのまにやら、女のほうが自分から皿の上に載っちゃうんだよねぇ。

狙い定めた揺ぎ無さに、ほんと感服いたします。 ラストのラストまでヒーローの魅力全開でしたね〜。

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7月13日

昨日、一昨日と続けて映画館へ行った。
見たのは「M:i:3」(おととい)、「サッカー小僧」(昨晩)。

「M:i:3」はご存知トム・クルーズ主演の第3弾。
平日の夜の最後の回を見たので、公開直後のわりに観客は少ない。
感想はシネマのページに書いたが、ま、けっこう楽しめた。といっても 最初から「中年トムのいじましいがんばりを見に行く」という心構えで行く事(笑)。

どうでもいいことだが、ヒロインの顔がマイケル・ジャクソンに似ているって 思ったのはわたしだけかな。

「サッカー小僧」は、1973年製作のスウェーデン映画。
これがすっごく面白かった。
こんなポスターなんだが、予想していた話とはまるで違った。

日本や、ましてハリウッドでは絶対に出来ないような映画だった。
とても不思議で、さりげなくて、ぼそっとした映画。
人生にとって大事なこと、、そんなことをぼそっとつぶやいてくれる映画だった。

さて、日本だと天才サッカー少年くんはたいていMFという設定でFWではないが、 スウェーデンのサッカー小僧君はFWである。
先日オシムさんが講演会でこういう事を言ったそうだ。

「日本人は責任を取るのを避けようとする。だからMFが多いのだろう」

ミスすれば一点取られるDF、シュートをはずせば罵られるFW、
一方、華麗なパスを通せば賞賛されるMF。

黄金の中盤やら優秀なMFやら、わたしたちはうっかりMFを称えがちだが ほんとは点を取らないMFをもっともっと叱るべきなんだろうな。

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7月14日

おなじみワンパターンな「無理やりひとつ屋根の下」の Delores Fossen 「Unexpected Father」

必ず生殖・赤ちゃんネタなのも、ある意味すがすがしいほどワンパターンです(笑)。
ヒロインは命を狙われ、ヒーローは彼女を守り、、って奴ですが、これっぽっちも ミステリーではないので、全く手がかりも無い。とりあえず読者は最後の章までどきどきしていろ、というわけです。

怪しい奴が4人ほどいるのですが、誰が犯人でも可笑しくない。何度命を狙われても、 絶対に最後の章まで真犯人は分からないのだから、どうしようもありません(笑)。

正しい読者のあり方としては、浮かれてる場合じゃない状況で、なんとか思いを 押さえ込もうとする二人の切ない悶々ぶりを楽しむ、ってところでしょう。

そうそう、今回の生殖・赤ちゃんネタは、なんと「昏睡状態で出産」でした。
ヒーロー(刑事)の亡き兄の恋人であったヒロインは交通事故に遭い、一命をとりとめるが 昏睡状態におちいる。 (この交通事故の2ヶ月前にヒーローの兄も飲酒による交通事故でこの世を去っている)

ヒロインは19ヵ月ぶりに昏睡から目覚め、、自分の知らない間に帝王切開で生まれた娘がもうじき1才になる事を知る。 どひゃ。
赤ちゃんを自分の娘のように育てていたのは、もちろんヒーロー。

ヒロインは長く寝ていたのですぐには歩けないし体力も無い。そんなヒロインを ヒーローは気遣いながらも、親権のこともあるし、兄の恋人だったという事もあるし、 互いにぎこちなく振舞ってしまう。リハビリを続ける病院でヒロインの命が狙われ、 ヒーローは彼女を自分の家に連れて帰り、身辺警備をすることに・・・

前作よりかはずっと楽しめました。素直な二人だったからね〜。

ロマンスミニレビュー、デロレスを更新。それと、イヴリン・ヴォーンのミニレビューの中のリンク、はずれていたのを直しました。

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7月17日

このところ天候が不安定で、蒸し蒸し猛暑とにわか雨が交互にやってくる。
寝具をまとめて洗い、久々に掃除をして、もういいわ、家事終了。。
あとは美術館とHQとDVD三昧♪

映画館で見たにも関わらず、バットマン・ビギンズのDVDを見て、 英語字幕版を持っているにも関わらず、日本語字幕版「Nueve Reinas ( 華麗なる詐欺師)」を購入し早速見て、、そのあと見たのは
『そしてひと粒のひかり』
コロンビアからアメリカへ、麻薬を密輸する娘たちの物語。
深刻なテーマなんだが、妙に前向きで、ドラッグ密輸に対する恐怖心はあっても罪悪感が薄い気がした。結局「やったもん勝ち」というか、何をしても生きていく!というたくましさが強く印象に残り、やるせなさがあまり感じられなかった。
それはこの映画がコロンビア製ではなくアメリカ人監督によるアメリカ映画だからだろうか。

やっぱり希望はアメリカよ、というオチに少し違和感を感じてしまったが、ヒロイン・マリアの目の光は良かった。この映画は彼女をヒロインに選んだことで成功したと思う。

HQは
ドナ・クレイトン L「素敵なルール違反」
 安心できる上手さ。14才の娘をもつヒロインに訪れる恋、いと羨まし。。

キャロライン・アンダーソン I「恋はスコールのように」
 メディカル・ロマンス。
 予想したのとは全然違うストーリー展開にびっくり。そーいう話だったんですか!
 題名を「恋はマラリアのように」に変更に一票(笑)。
 
リズ・フィールディング I「禁じられた約束」
 う〜ん、、ちょっとわたしの好みではないなぁ。。リズにはメロドラマ系よりも
 独特のピリッとしたユーモアセンスを生かしたものを書いて欲しいにゃ〜。

大失敗だったのは、「藤田嗣治展」。
ものすごい人ごみ、、うっかりしていた、京都は祇園祭の真っ最中だったのだ。 連休とお祭りと来週で終る展覧会のかけこみが重なり、バーゲンのような混みようだった。
見る前から疲れ、展示された絵を遠巻きにしてなんともおざなりに回ってしまった。

その足で細見美術館に寄り、ちょっとホッとする。絵を見るのはコレくらいの閑散さが いいなぁ・・(でもそれじゃ美術館の経営は苦しいかもね・・)

隣接するカフェ・キューブはオススメスポットなんだが、一人だとちょっと寄りにくい ため、とぼとぼと二条通りを歩いて、エスニック風カフェに入ってしまったが、 これがものすごく場違い。ぎりぎり30代までじゃないか?!
しかし、そこがおばさん。年を取ると手強くなるのよ。
フレンチフライとハワイ産ビールなんぞを注文して、のんびりした後、ほろ酔いで帰宅(笑)。

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7月18日

BSフジで放送された「ハイランド・鉄道の旅」にどっぷりひたってしまった。
インヴァネスからカイル・オブ・ロハルシュまでの行程、いや〜、懐かしい。 雲が低いのよね・・・。
えー?プロクトン駅であんな素敵な食事がとれたなんて、知らなかった〜。
はぁ〜、いつかスカイ島に宿泊して島をまわりたいなぁ・・・

読み終えたのは、Naomi Horton SIM「Strangers no more」(1990)

ロマンティック・タイムズが選ぶ400冊の中に入っていたので買ってみたが、 これが、すっごく面白くて大満足!

何が良いかって、ヒーロー、ヒロイン共に好感が持てるんだけれど、とりわけヒロインが いい感じなんだ。スーパーウーマンじゃないけれど、決して弱くない。思いもよらない危険な目に会い、命が狙われて、相当にひどい目にあうんだけれど、ガタガタ震えながらも 泣き言を言わない。
これまで彼女自身も知らなかった強さが、物語が進むに従って現れてくる、その変化が自然でわざとらしくないから読んでいて楽しくなる。
ほんま、彼女、ウィットに富んでいてガッツがあるんだよねぇ。

過酷な逃亡劇なのに、ヒーローとヒロインの間で交わされる会話には 優しいユーモアがにじみ、互いに相手のことを気遣う様子に、あぁ、これぞロマンス。なんだ、ヒーロー、めろめろじゃないか(^m^)。

平凡な会計士だったヒロインがしまいにゃ、愛する男を守って手榴弾を掴み、機関銃を構えてみせる肝のすわりよう(笑)。

脇役たちもくせがあって面白いし、ストーリー展開もなかなかの迫力。

実はヒロインは一年半前にふとしたことで知り合ったヒーローに恋をして、あっという間の結婚をしたが、結婚式の翌日に夫は姿を消した、という過去を持ち、夫はいつか帰ってくるんじゃないかと諦めきれないバカな自分に腹をたてたり惨めになったり、の日々だったんだが、突然手荒に誘拐され、山岳地帯に監禁されてしまう。

ベトナム戦争時の特殊部隊に所属した男たちがヒーローを探していて、彼を捕らえるための囮にしようとしたわけだが、ヒロインは最初のうちはとにかくワケも分からず混乱と恐怖の中に落とされる。

ヒーローは罠を承知でヒロインを助けに現れるが、スーパーな活躍を するというよりも、知恵と経験と協力しあうふたりが、命からがらの逃避行を 信じるものにする。

事件は、黄金の三角地帯からのヘロイン密輸カルテルや、政府の大物のマネーロンダリングへと広がり、CIA・FBIの指名手配やら、ヒーローの昔の友人やら、もう誰を 信じていいのか分からない中で二人の逃亡劇は続く、、

広げたふろしきが大きい話なので、どーなることか、と思ったが、最後までコケずに 見事押し切った。うっはっはー、快走って感じだ。

ナオミ・ホーントンはデザイアは訳されているが、SIMは1冊しか翻訳されていないんだね。RITAを取った作品もあるのに残念。

今回買ったのはリプリント版だ。普段はオリジナルが好きなわたしだが、今回は表紙絵的にはリプリント版で良かったかな
(オリジナル絵をポチするとわかる 笑)。

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7月19日

とても有名な問題だという数学(算数?)の問題を昨日ネットで見つけて、ご存知の方も いるかもしれないけれど、ここに載せてみます。ほんと、面白いんだわ。

登場人物はブロンドの女性2人。久しぶりに出会い、お互い子供のことを尋ねている。
 ・・・・・・
「うちは娘が3人なのよ」
「まぁそうなの、お嬢さん達はおいくつ?」
「3人の年齢をかけあわせると36になるのよ」
「それだけでは分からないわ」
「そうね、3人の年齢を足すと、あなたの息子さんと同じになるわ」
「あらそう? でも、まだ分からないわ」
「一番上の娘だけ目の色が青よ」
「あぁ、わかったわ」

これで、3人の娘の年齢が分かる、ってわけですが、どうです?算数の問題だけれど
けっこう悩みません?
(決してとんち問題ではなく、本当に何歳か分かるんです)

答えはこちら

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7月21日

Jastine Davis ジャスティン・デイビス「The Skypirate」(1995)
やばい、、読み出したらやめられないぃぃ。どきどき。。。
最初の数ページで、もうすっかり物語のとりこ。370ページほどの量なのだが、 職場から帰るとひたすら読みふけて2日、やっと250ページの所まで来た。
ほんとは、このまま徹夜して最後まで読みたいところだが、いかん!それがいかん! そんなことをするから首を痛めてしまうのダ!
と、なけなしの自制心を働かせ、
こうして更新の記録を書くことにする。

「Lord of the Storm」のスピンオフで、 ウルフとシェイラが逃げてから一年の時間がたっている。

物語は、トラブルを起こして牢屋に入れられた航海士 Rina を救おうとしたヒーロー Dax が、なりゆきから  Califa も牢から連れ出すところから始まる。
ダックスは惑星Trios人で、悪名高き宇宙海賊、 Coalition は彼の首に高額の賞金をかけている。
一方カリファは、ウルフ逃亡の幇助罪によりカラーをつけられ、 Coalition の少佐であったのに、奴隷の身分となっていたのだった。

だが、読者はここで知るのだ。カリファは、ウルフの逃亡に関わった者の名前(つまりシェイラ)を評議会に明かしさえすれば、これほど重い罪に問われることはなかった。彼女はもともとウルフを奴隷として利用していた女だし、当時シェイラに共感したわけでも、協力したわけでもない。そんな女だったんだが、彼女はシェイラの名前を明かさなかったのだ。
ウルフを最悪の奴隷市場 Ossuary に売ってしまったとシェイラに告げたとき、 シェイラから糾弾された言葉をカリファは忘れられなかったのである。なぜ?

ダックスの元に集まっている海賊たちは、いずれも Coalition に家族を 殺され、故郷の星を征服された者達ばかりで、カリファは、この一年の過酷な奴隷生活と、 彼らとの交流から、当たり前だが大きな変化をとげてゆく。 同時に、 ストーリーはカリファの不幸な子供時代などを少しずつ明らかにしてゆく。。

カリファは皆の信頼を得られるのか、 Coalition の元高級将校であったことが明らかになっても、皆は受け入れてくれるのか。
ましてや、彼女が奴隷として所有していたウルフは、ダックスの敬愛する友だったのだ。わだかまりは消えるのか?

一方、ダックスも重い十字架を背負っている。

5年前、Coalition がTriosを攻撃していた、ちょうどその時、彼は父親との諍いから 故郷の星を離れていたのだった。つまらない癇癪を起こしているあいだに愛する者達すべてが殺され、Trios人が掃討された。。彼は優秀なパイロットで、Trios のとある武器の 使い手であったため、罪悪感はより深い。命知らずの義賊の陰には、暗い自殺願望があった。

彼は以来、強い抑制と自制心のもとで海賊船の部下たちを守っているが、 erectしても、どうにもラストを迎えられなくなっている!
250ページでも、まだダメだ(爆)。
( 理由が間違っておりました! 「生涯と通した結びつきである」と心に定めないと、ラストまで行けないというTrios人の文化ゆえでした。自分を罰し続けているヒーローは、未来に生きようと思っていない。根深い罪悪感ゆえに、どれほどヒロインを大事に思ってみてもイケないのでした・・)

彼は自分がTrios人であることを、部下たちに告げていなかったが、さあ、どうする?
トリオス星の反乱を助けることはできるのか。
カリファはウルフとシェイラに再会して、過去を水に流してもらえるか。
なによりも、カリファとダックスは最後までいけるのか〜!?

見つめ合うだけで燃えてきちゃうふたりなんだが、なかなか進まなくて切ないのよ。
つづく

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7月23日

土曜日は本の続きを読むと思いきや、、、「ガンバ大阪ー名古屋グランパス」へ。

夜7時からの試合だが、バックスタンド売り切れというニュースに、昼2時に家を出る。とても蒸し暑いけれど、雨は降っていないので助かったわ。
万博に着いてみると、開門前なのに、呆れるほどの長蛇の列。
かなり早い時間から並んでくれた友人のおかげで、バックスタンド一番前の席に 座る事ができ、大感謝デス。。
たこ焼きとビールで、まずはおしゃべり・・

両チームとも、最初はどちらも動きが重くて、なんだかなぁ〜・・と思っていたのに、セットプレイで一点先行すると、なんとフタのシュート!で2点目ゲット。
いやぁ〜ん、わたしの叱咤激励が利いたかしら、などとアホな妄想にかられる。
ま、水曜のフクアリでの勝利のあと、シュールな絵葉書に「代表を目指せ〜っ!」なんて 書いちゃったからね(笑)。

そして後半にはフェルナンジーニョにナイスパスで、ゴールをアシスト。うっひゃ〜。
それほどの力の差は感じなかったのに、終ってみれば5−1という大勝だった。
「取れる時に取る」という当たり前のようで簡単じゃない事が、今のガンバに出来ている。この波がもうしばらく続きますように・・

そうそう、グランパスの19番、杉本恵太のクロスが素晴らしかったのだ。
高速ドリブルで駆けあがると、すぐさま切り返す、まるで国際級じゃないか。
でも、誰も合わせられなかったけど・・(爆!)

さて、ナイター観戦のあと友人とビールで乾杯し、終電のひとつ前で帰宅した。
そうか、試合のあと23時半まで飲めるんだ、と分かってしまった(爆)。

フタは早々に交代したので、過密スケジュール用の対策かと思っていたが、帰宅後ネットを調べると、なにやら 足をひきずっていた、怪我をしたらしいという書き込み。ガンバはこれから鬼のような スケジュールなので、本当に心配だわ。。

さて、日曜日、また本の続きを読むと思いきや、、 アルゼンチンからDVDが届いてしまった。
レオナルド・スバラグリア26才のときの映画、
「Besos en la frente」( Kisses in the forehead ) のDVDだ。

英語字幕もスペイン語字幕も無いので、、なんだかよく分からないんだが(笑)、 60才年上の裕福な老女がいて、インタビューに来た若いシナリオライターのレオに 恋をしてしまう話だ。

わかるようで分からないもどかしさ。毅然として涙をユーモアに変えて別れを 告げるシーンが素敵なんだけれど、、でも、 あぁぁ、南米(除くブラジル)の友人が必要だーー。国際交流会館にでも 行ってみようかしらん。。

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7月24日

「The Skypirate」読了。
うぎゃ〜ーーー! 満足と同じくらい不満だーーー!
なぜなら、これでお話は終るはずがない、という終り方なのに、続きが無いから。

これ、絶対に3部作の予定だったんだよ。そうでなきゃオカシイ。
やだやだ、この悶々とした気持ちをどうしてくれようか。

このまま Coalition の横暴を許していいのかぁ〜。
宇宙の平和を取り戻すんだー!
スターウォーズ「帝国の逆襲」でシリーズが終っちゃった、って感じよ。
10年以上も昔の作品だけれど、でも、ジャスティン・デイビス様、どうかお願い、 3作目を書いてくださいませ〜。

今作、カリファ姐さんがものすごく良い。前作ではすごいヒール(悪役)だったのに、 もうね、あんたの女気にほれぼれ。
海賊船の仲間たちも、いい味だして泣かせてくれる。ヒーローにがつんと言う婆さんや、 なんでもわかってる父親のような副艦長や、発明好き君や、勇気100倍少年や、 大所帯の笑い泣き人情ドラマとロマンスとなんちゃってSFが見事に合体している。
だがだがだがだが、、、あぁ〜ん。。
話がとても面白いから余計に、この続きがないと言うのが辛く感じるのだ。

ちょろっと読んだのは
リアンドラ・ローガン HT「キャロンにおまかせ」(1994)
これまでわたしが読んだものではお初、プチ整形ヒロイン(だんご鼻を 完璧な鼻筋に治した)が登場する。でも、ヒーローは昔のだんご鼻が好きだったそうだ(笑)。
とぼけたユーモアがおかしいったらない。そして十分に切ないし熱いし。
そう、熱いといえば乾燥機だ(強引)。
この本は、よくある洗濯物の取り違えなんかじゃない「とんでも乾燥機ロマンス」というめずらしい分類に入る。
FictionDBで5つ星だったので買ったんだが、大正解だった(笑)。

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7月25日

最近「ハーレクイン・スポットライト」と銘打って、未邦訳の作品が翻訳されてる。
エリザベス・ローウェルの87年、88年のSIM2つとか、キャサリン・コールターの86年のSSE「The Aristocrat」(う〜ん、これ、あんまり好みじゃな・・・)とか。

未訳が翻訳されるのは嬉しいんだけれど、上記の本たちは英語版では何回も何回も リプリントが出てるものばかりなんだよね。ま、売れっ子作家だし。
あの未訳の名作をぜひ! って思っても、リプリントされてない、地味系作家さんの 本はまず無理ってことかな。

80年代だったら、ダラス・シュルツェの名作「Together Always」がある。これは 96年に一回だけ再版されてるけど、どうかなぁ。
90年代だと上げるときりが無いが、キャスリーン・コーベルの「A Rose for Maggie」とか、グレンダ・サンダースの 「Human Touch」とかも、96年に一回だけ再版されている。どうやろ、だめかなぁ。。

最近再版されたから、レイチェル・リー「An Officer And A Gentleman」や アン・スチュアートの「One More Valentine」はありえそうだ。
うん、アンは日本HQ好みだからこれが一番アリか。
Valentineのヒーローも悪くないが、ちょっと腹立たしい「ひねた」飄々ぶりが足りないので、 わたしとしては、なんちゃって透明人間の名作(迷作?)「Cinderman」を訳してもらいたいんだが、、、これってリプリントされてない、、あぁ、orz

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7月27日

昨晩は「サンガージェフ」の試合を観にいった。

サンガ観戦は久しぶりだったから、元ガンバの児玉新くんが移っているのを 知らずにいた。4バックの真ん中をやってるじゃないか。
角田くんもサンガに戻ってるんだ(ベンチだったけど)、これも知らなかった。

平日のナイターだというのにえらい混み様。夏休みだからか?

ジェフにボールを支配されながらも、カウンターが決まり、サンガが先制。
後半、サンガはものすごく惜しいチャンスを再三逃した。押せ押せだったあの時に 決めていれば・・・。
そう、結局同点に追いつかれ、最後ロスタイムに逆転されてしまった。 ジェフのFW陣は、ちょっと疲れている感じだったが、しぶといわ。

シネマ更新。「コーラス」「そしてひと粒のひかり」

ひと粒のひかりの感想をネットで検索すると、やたらカタカナで「ミュール」と 出てくるが、こういうカタカナってなんか嫌だ。
元々のMuleの、「ラバ」「ロバと馬の雑種」「愚かな働き手」というニュアンスが どこかに行ってしまう。彼らが英語でラバと呼んでいる意識は「ミュール」に残って いるんだろうか。

ミュールは飲みこむ事に限らない、かばんなどに入れて密輸することも含め、 運び屋を総称する言葉だ。飲み込んで運ぶ者を、Swallower (飲みこみ屋)と 呼ぶそうだが、まんまだね。

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7月28日

やめられなくなって、朝4時まで読んでしまった。。
リサ・ハリス Lisa Harris HT「The Tempting」(1995)

ベサニー・キャンベルの別名義だが、ベサニー節(だとわたしが思っている)薄気味悪さ炸裂である。
表紙絵から受けるイメージとは、似ても似つかぬ話なのだ。

この作家さんは、いったいどこがロマンス作家だ?と思うくらい、真綿で首を締められるような恐怖や、 薄気味の悪い境界領域人間を描くのが上手い。
そんな彼女の作品のなかでも、こんなに奇妙で不気味な味の話はふたつと無いのでは?

ハーレクイン・テンプテーションのふところの広さに感心するが、 日本だったらハヤカワや昔のサンリオSFから出ていれば、もっと有名になった作品だろう。残念。

夫(エヴァン)を一年ほど前に失ったヒロイン(キャロル)の物語だ。
ふたりは微生物学者で、アフリカの地でウイルス性疾患の研究を通じて出会ったのだが、 一目みるやいなや「この人だ」と互いが感じてすぐ結婚したのだった。
研究計画が違うためキャロルは一足先に帰国し、エヴァンはもうしばらくアフリカで 研究を続けるのだが、 重篤なウイルスに罹患して死亡してしまう。

物語はそれから一年ほど時がたったところから始まる。エヴァンの死から未だに立ち直れない キャロルに周囲が色々とおせっかいを焼きだした頃だ。

二人で暮らすために見つけた大きなビクトリア様式の家に、キャロルはひとりで住んでいる。。そんなある日、一匹の黒猫が当然の顔をして入ってきて、住みついてしまう。。

物語はキャロルの夢とうつつが交錯する。
夢で、エヴァンとの愛の日々が語られる。とても切なく美しい官能の世界だ。
だが現実では、付き合いだした同僚の研究者、職場の友人、精神科医が いつまでも過去に縛られるキャロルにあれこれ言い、そして、オカシナ事が起きはじめる。。

もうね、読んでいると、走っても走っても前に進まない悪夢とか、閉じ込められてしまった絶望的な無力感とか、これってホラー小説?ってほど恐かったり、生と死の謎かけ問答にわけがわからなくてヒロインと一緒に悩んでしまったり、エヴァンの愛に涙したり。。

海外のロマンスの書評サイトで評者が書いてることだが、 英文を読まない人でも、下の方の太字だけ見てくださいな。
「この本はなんか変だ、いやこれでは十分ではない、この本はかなり変だ
そーなんです。
最後まで読んでも、う〜んん、これは一体何なんだろう・・・
ほんま、一読の価値がある、恐怖と官能と幻想のロマンス(?)なんです。

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7月29日

珍しくHQの新刊、エリザベス・ローウェル「残酷な遺言」を買った。といっても、 1987年のSIMだから新刊といわれても?って感じだが。

いつもどおり、やっぱり昔のHQって良いよなぁ〜。
ローウェルの劇場世界がほんま、心地よくてたまらん。ヒーローは絶対に詩人で、絶対にヒロインを素敵な呼び名で呼んでくれるし。。
甘くて荒々しい風って原題は、 ヒーローの口づけの味だったのか、ウヒ。

うっとりと本を読んでいると、息子が、深夜放送を録画した「死霊のはらわた」を再生し始めた。。。

あかんっ(>_<)! わたしはホラー映画が本当に苦手だ・・・

なんでそんなところに行くのサ?
始まったばかりで、もう泣きたくなる(笑)。
たいていのものに理解を示せるわたしなんだが、ことホラーに関しては、面白いと 思えた事がない。ごめんなさい。

ずざざざっ、ばたん! だけで「ひぇ〜っ、こわすぎ・・」とビビルわたしに、 あの鉛筆、あの斧は怖すぎるどころじゃない。 テレビ画面を本で隠して見ないように していると、息子が「ここだけは見ろ」と言う。
「やだ」
「いや、ここ、観ないともったいないって」
くそ、たかが作り物じゃないか、と、目を向けると、ひぃー、体液脳髄が飛び散るわ、 飛び散るわ、白いものがぶちゅぶちゅと湧き出すわ湧き出すわ、、、
「あぁ、もうおぼろ豆腐が食べれないわ」
「。。。。」

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7月30日

読んだのは、Lisa Harris リサ・ハリス HT「Undercurrent」(1994)

表紙絵はアンダーカレントという題名まんまに、「あのぉ?シンクロ?」という「はずし」っぷりで、読んでいるところを人に見られたくないが(笑)、話はとても気に入った。

これはI「さがしてみせるわ!」の続編だ。 前作を読んだときに書いたことだが、ヒロインよりも妹のその後の方が気になってしかたなかったのだ。

FBI捜査官ガスは、NYスラム育ちのプエルトリカン、潜入捜査を得意とする。
姉に手ひどくフラレたガスのことを、スザンナはずっと好きだった。
田舎の小さな町の牧師の娘、背が高くやせていてめがねちゃんのスザンナを、 「リトルシスター」と呼んで気にかけてくれたガス。

お話は、ガスがスザンナに捜査の協力を頼んだことに始まる。
きみは本当は冒険がしたいんだ。きみなら出来る。きみが必要なんだ。

ガスみたいなイカレたほら吹き屋の言うことを聞くなんて気は確かなの? あなたはいつだって分別があって間違ったことをしない人だったでしょ? と姉に言われ、 逡巡していた気持ちが消えるスザンナ。

彼女はマネーロンダリング団の証拠を得るために、複数の劇場を経営するFish 氏の秘書になる。スザンナの身につけた盗聴マイクや、フィッシュにかかってくる電話、インターネットの傍受がガスの担当だ。フィアンセということにしてアパートに同居するふたり。

おしゃべりで調子の良い男にみえるガスだけれど、自分の過去については誰にも語らない。で、滅多に人にみせないところをスザンナだけはわかってしまうってのがお約束。
プレイン・ジェーン型スザンナといい、スザンナを守ろうとするガスといい、私好みのあませつ(あまくて切ない)。

さて、フィッシュのマネーロンダリングの証拠となる裏帳簿などを探しているわけだが、そのうちに フィッシュの元秘書や彼女のBFが失踪する。殺された可能性が限りなく高い。

いや〜。。テンプテーションにあるまじき怖さ。
フィッシュのサイコぶりが、薄気味悪いのなんのって。
リサ・ハリス(ベサニー・キャンベル)ったら、やりたい放題(笑)。
スザンナが出社すると、必ずフィッシュは彼女の椅子に座っていたり、 引き出しを触っていたりするし(ぞぞぞ)、ガーター着用が秘書採用の条件なんていうセクハラ社長なんだが、毎朝スザンナがガーターをちゃんとつけているか確かめたりする。それも鼻腔をふくらませて顔を紅潮させながら、彼女を壁際に立たせ、彼女自身にゆっくりとスカートを持ち上げさせたり(ぞわぞわ)。

むちゃくちゃ気味が悪い奴なんだが、それだけじゃない。
本の中だけで9人も人が死んでいて、最後なんて、ガスを殴って半殺しにした上で、指を一本一本折るんですよ。ぎゃ〜・・・

けっこうマジにサスペンスしてます。この苦難からふたりが脱出する展開なんて手に汗 にぎります。。
それにしてもやっぱ、ベサニーって変だわ(褒めてるつもり)。 彼女のダークなロマンティックサスペンス、「逃走」以外もどこかで翻訳してくれないかなぁ〜。

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7月31日

昨日から梅干を干し始めたのだが、もう少し待つべきだったか。一日中曇りがちの 天気だった。
レバノンのニュース等このところ痛ましいニュースばかりで気が重い。
世界中がサッカーに夢中に見えたWC期間がとても遠い事のようだ。
たいした額ではないがなんとなく郵便局に寄ってユニセフと国境なき医師団に寄付をする。。

行動は相変わらず能天気、未読本をひたすら消化する。
ロイス・フェイ・ダイアー Lois Faye Dyer SSE「Cattleman's Heart」(2004)
FictionDBで5つ星だったので購入した本だ。
Bowdriey兄弟シリーズの3作目、未婚の母から生まれたヒロインが、出張先の牧場で カウボーイならぬキャトルマンヒーローと出会い、熱々ロマンスプラス出生の謎を 解く、といった物語で、ストーリーはさほど新鮮でもない。

ただしヒーローとヒロインの人柄が気持ち良くて読んでいて楽しい。
こわもてで働き者で女性とあまり口をきかないヒーローが、ヒロインに惹かれて町の お祭りのダンスに誘うなんて、あまりにクラシカル(笑)。
母の秘密やらなにやら、出生の謎は無理やり感があるが、セカンドエディションは 家族がテーマだから仕方ないか。

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