更新記録 2013年6月1日から2013年7月31日まで
自然って本当に正直ですねえ。
この季節、どこから湧いたんだってくらい大量の虫、虫、虫。
チュウレンジハバチの幼虫がずらりとバラの若葉の縁にぶらさがり、柔らかい新芽にはアブラムシが群がり、毛虫芋虫コガネムシ、、毎日やっつけているのに、ほんとキリがありませんね。
ミニキュウリ、葉や茎はびっくりするぐらい大きいのに、実はティースプーンぐらいの大きさです(笑)。
毎朝一本採ってサラダに入れてますが、みずみずしくて美味しいです。
6月って春よりもっと猥雑な感じの生命力に満ちているんですよねぇ。
料理はあまり好きじゃないけれど保存食作りは好き、という私にとって一番自然の恩恵を感じる月でもあります。
小梅のカリカリ漬と新しょうがの甘酢漬けはもう作ったから、これから小夏のマーマレードを作って、南高梅は、もうちょっと後だけど、梅干し作って、、あとは何をしようかなぁ、と考えるだけで楽しいです。
さて、とうとう明日ですね。
Nalini Singh 「Heart of Obsidian」
ゴーストが主人公って噂、本当なのかしら。。
ナリーニがツイッターで「1時間だけゴーストが私のツイートをハイジャックする」というのをやったぐらいだから、ゴースト一押しなのかなぁ。。
うーん、ヒロインが全然想像できない、、
既に2014年5月に次巻が出る事が発表されてるんで、まだまだ終わらないって事だから、ゴーストはもうちょっとエピソードを重ねるんじゃないかって気もするし。。
えっ?! 明日出る本はゴーストじゃなくて Kaleb がヒーロー?
前巻の終わりに、7年間探していた女性を「見つけた」という衝撃の一文だったから、やっぱ Kaleb ?
あぁ、明日分かると言うのに、ああでもない、こうでもない、と気になります。
ふふ、謎が謎であるうちが一番楽しいのかも。
あら残念!
「Heart of Obsidian」のキンドル版は6日発売ですって。
紙版より2日遅れなんだ、気付いていなかったわ、、、
ということで、ネタばれを見ないようにして、今晩はサッカー代表戦に気持ちを集中させねばっ
ナリーニの新刊を読む前に何が何でも読み終わろうと、積ん読だった2冊を読み終えました。
嫌々読んだというか、ちくしょー、ちっともおもろくない、、なんてうんざりするヒロインなんだ、、、うぎゃ~、いらいらするぅ、、、
自分でも、なぜこんな無理して読むんだろう、と何度も思いました。
支払ったお金が勿体ない、、、これに尽きますね。
Amanda Stevens の The Graveyard Queen 3部作の2番目と3番目 「The Kingdom」「The Prophet」
1巻目の最初の方ではヒロインはもっとプロフェッショナルでしっかりした女性だったのに、2巻、3巻と進むに従い、災難を招いてはぶるぶる震えるようなメロドラマヒロインになり、本当にがっかりでした。
作者に能が無いというか、同じパターンの繰り返しにイライラするんですよねえ。
ヒロインが「あぁ、Devlin に会いたい、彼の姿をちらっとでいいから見たい」と深夜に衝動的に Devlin の家の方に出かけると、誰かと口論している Devlin の声が聞こえて物陰に隠れ、意味深な話を盗み聞きをしてしまう。
ヒロインが「あ、本を置き忘れてしまったわ」と出たばかりの博士の家に戻ると、誰かと口論している博士の声が聞こえて、扉の陰に隠れて、意味深な話を盗み聞きしてしまう。
ヒロインが「あら、ナイチンゲールの鳴き声がする、、」とふらふらと見知らぬ家の庭に入っていくと、聞き覚えのある声がして、慌てて藪の中に隠れると、意味深な二人の逢瀬を見てしまう、、、、
過去の事件の真相を追うというミステリでありながら、ヒロインがただの一般人だから、常に慌てて隠れると、偶然聞いてしまう・偶然みてしまう、、ワンパターンにも程がありますよね。
しかも、3巻まで読んだのに、色々なエピソードはほったらかしでした。
特にひどいと思ったのは、2巻のあれこれ。
死んだと思っていたら生きているらしい、という女性がいて、その女性を殺したか隠したかした性格のねじれた老人がいて、その老人がヒロインの実の祖父だと分かって、「お前は我が一族の最後のひとりだ。お前が子供を産んだら(行方不明の)女の居場所を教えてやろう」と言うのだけれど、、は? それっきり。。
こういったその場限りのサスペンスがたっぷりで、振り回されるのだけれど、結局実りがない。
Devlin の亡くなった妻と娘の事件の真相は明らかになったけれど、これもねぇ、、
ヒロインと Devlin は幸せになれる気がしないなぁ。。
そうそう、霊園修復業のヒロインは頼まれたお墓の修復を一度も完成させませんでしたね。
「Heart of Obsidian」
朝ダウンロードしようとしたらダウンロードが出来なかった。
昼はダウンロード可になっていたけれど仕事中。
ようやく夜 Kindle にダウンロードして読み始めました。
ただいま5章ですが、今のところ Psy しか登場していません。斬新です。。
Kaleb が Sahara に衝撃的なセリフを・・・
「君は私のものだ」
え゛ーーーーっ
Nalini Singh 「Heart of Obsidian」 (2013)
大満足!!
昔だったら寝ずに読んだわ。
無理やり我慢して寝たけれど、読むのを中断するのが本当に辛かった。
ナリーニのシリーズ構成力は本当にすごい。
長いシリーズを通して散りばめられた伏線がはまってゆくのを見る心地よさ。
1巻のシリアルキラー(Enrique Santano)の死、2巻の Kaleb の登場、Silence、Arrow、Ghost、Pure Psy、、、
待った甲斐がありましたねぇ。。うるる。。。
扶桑社さんが翻訳してくれるといいんだけれど、、、というか、これを翻訳しないとダメでしょ。
これは必須でしょ。
これが翻訳されないとしたら、もうね、このシリーズのクライマックスを読まないって事になっちゃうじゃないの?
ここでねたばれしちゃっていいのか、悩みますが、ま、このHPを読む人なんて少数だからいいでしょう。
今作のヒーローは満を持しての登場 Kaleb です。
前巻のラスト1行で、彼は7年と2週間と2日探し続けていた Sahara Kyriakus という女性を見つけたのです。
Sahara が16歳、Kaleb が22歳の時、何かが起きて Sahara は行方不明になり Psynet から消え、Kaleb はひたすら探し続けていた、、
狂女のようになっている Sahara が少しずつ回復していく過程で、過去の記憶を取り戻してゆくのですが、フラッシュバックのように時間軸とは無関係に記憶が戻ります。
少年時代の Kaleb のエピソードが、、、辛すぎる。
地球の中心核をも振動させるほどのテレキネシス能力をもち、強力なテレパス、テレポート能力も持つ最強の Psy、Kaleb。
そんな彼を3歳から支配し、Silence 教育の名の下で残虐に調教する Enrique 。
6歳の Sahara との出会いが、ふたりの運命を変えてしまう。
幼い二人の交流場面は非常に繊細で賢く、12歳の Kaleb が Sahara を忘れる事が出来ないのが納得できます。
これまでのこのシリーズとは違い、ほとんど二人だけのシーンで物語は続くのですが、これが非常に Kaleb らしい。
つまり、権力の中枢にいて頻繁に Psy ネットを監視しつつも、他人とのリアルな繋がりを持たない生活をしている Kaleb にとって、Sahara だけがほんとうの世界なんですね。
だから、一番ロマンスから遠いと思っていた Kaleb なのに、他作品よりも一番ロマンスしています。
荒っぽく言えば二人の再生の物語なんですが、7年間も監禁にあったSahara の再生1、Kaleb の再生9というか、Sahara が Kaleb に「You are Mine.」と何度も繰り返し呼びかける、BJ(ブラックジャック)ヒーローの魂の救済物語です。
ルーカスやホークもちょろっとしか登場しない、9割 Psy の本です。
そして、Psy 社会の内戦、Pure Psy の大がかりな爆弾計画、Silenceの行方、Arrows(AdenとVasic)の今後、、いまだに興味をひっぱる力があるんですから、驚きます。
今回は元Councilor の Tatiana Rika-Smythe が捕まったのですが、Ming LeBon (Juddやホークが追っている)がいまだ暗躍しているし、 Shoshanna Scott は全く姿を見せなかったし、わたしが思うに、この2人が捕まるストーリーのためにあと2作は必要かな。
魂の救済と書いたけれど、実際には「Psy皆殺し計画」を Sahara のためにやめたという段階の Kaleb がこの先どのくらい成熟して Psy 社会を導けるのか、、眠り続けている Alice の相手は誰なのか、、
あぁ、来年が楽しみですねえ。
ナリーニの新作、読み終わったやいなや、また最初から読み返してます。
ほんと、ひっさびさですよ、こういう気持ち。
何が良いって、読後感が良いんですよねぇ。
希望がある。 まだ多くの困難が待ち受けているだろうけれど、明るい未来が生まれる予感がする。
トーチャード・ヒーローやBJヒーローに弱い私は、Kaleb がど真ん中なんですが、苦痛や血にまみれている Kaleb を受け止めるヒロイン Sahara がまたよいんですよねぇ。
よく トーチャードヒーローって、俺は君にふさわしくない、って自虐系なんだけれど、そういう感じじゃない。
Kaleb は7年間の拷問・監禁からようやく Sahara を救ったけれど、もし元通りの Sahara に戻らなければ世界を消滅させてやるっ! と本気で思っているし、記憶が戻りつつある Sahara に「もし君が私から去るなら止めない。だがその時は私を殺してから去ってくれ」
もし息が残っていたら絶望と怒りで星を壊しちゃうからって、、をいをい、、
こうして文字にすると限りなくやばい奴だわ、、で、こういう男性に「あなたはモンスターじゃない」と言い続け信じ続けるヒロインが、ま、出来すぎちゃんではありますが、これくらいじゃないと釣り合わないし、出来すぎ加減が清明で一点の曇りもなく、本当に気持ち良い。
超純愛物語なんですよねぇ。
ナリーニはいまキャンペーンであちこち回っていて、7月になったら次巻のヒーローヒロインを発表するとの事。ヒーローはこれまでに出てきた人だけれど、ヒロインは初めて登場する人だそうです。
Silence をやめる事を宣言した Kaleb、Nikita、Anthony、、Psy社会はどうなるか、展開が気になります!!!
そしてシリーズと言えば、Kresley Cole のIADシリーズも7月2日に「Macrieve」が出ますね。
IADのスピンオフ「Shadow's Claim」をダウンロードしたけど読んでない、というようにちょっと興味がだれてきてるんですが、基本は買いです。
でも、なんか意外ですね。Uilleamってどんなエピソードがあったっけ?
たぶん多くの読者が願ってると思うけれど、Lanthe と Thronos の話を書いてほしいですよねぇ。
ずいぶん間が空いてしまいましたが、何をやっていたかと言うと、
ナリーニ・シンの「 Psy/Changeling 」シリーズを1から順にひたすら読み返していました~(爆)。
いやぁ、、ほんと「 Heart of Obsidian 」が良く出来ててねぇ、色々な謎が明らかになったらなったで、新たな視点でもう一回最初から読んでみたくなっちゃうんですよ。
シリーズ#1-#12まで全て Kindle に入っているのですが、各巻のロマンス部分はぽんぽん飛ばして(笑)、Kaleb や Nikita や Arrow や Ghost など Psy が登場する部分のみ検索で抽出しては読み続けました。
そうすると改めて感心するんです。
数多くのキャラクターがいるわけですが彼らの人格が終始一貫している、時系列に矛盾が無い、わずかなセリフや小さなシーンが大きな流れの中でちゃんと意味を持っている、、
真実を知った目で読むとなおさら面白い。
ナリーニはこんな最初の頃から全部を考えていたのかなぁ。。
「Heart of Obsidian」は私には星5ですが、問題点がひとつあります。
残念ながらスタンドアロンで読む事をお勧めできない事ですね。
ロマンス部分は1から11までを知らなくても楽しめますが、それではこの本を100%楽しんだ事にならないんですよね。
Kaleb のこれまでを知ってこそ、Arrow や Ghost や Silent プロトコルのこれまでを知ってこそ、なんですよねぇ。。
ぎりぎり1、2、3、8、11を読まないとなぁ、、
シリーズ当初は Psy 悪者 Changeling 正義 みたいな構造だったけれど、すごい能力があっても Changeling は健全、アルファは間違った事をしないといった「パックはユートピアである」ばかりではこのシリーズは持たなかったでしょう。
Psy は感情を排したサイコパスだと Changeling 達は一面しか見なかったけれど、実際は悪しき者、善き者、強き者、弱き者、悩める者がいて社会はもがいている。
Psy が絡むエピソードのほうが面白かったりする。
実は Changeling よりも血肉のかよった存在だったりする。
このシリーズの成功は Psy が握っていたんですよねぇ。
頭が痛いゴタゴタがあって間が空いてしまい、いつしか梅雨明けしてしまいました。
それにしても暑すぎますねぇ。。
本を読むにも気力が必要ですわん。
さて、今年の春からはまったバラ。一番花の時には特に悩む事もなく、きれいに開花したバラを無邪気に喜んでおりましたが、2番花でどっかーんと洗礼を受けました。
多くの蕾が茶色に汚れ、うまく開かないもの、開いても花弁が変形していて、おしべやめしべが黒くなっているもの、、とにかく、ひどい有様に。
そう、スリップスってこれだったのね。
ゆるんだ蕾に息を吹きかけると、1-2ミリの虫がぴょこぴょこ出てくる。
ガク片がわずかに開き、はなびらの色がその隙間からちょっと見える、という時にスリップスは柔らかな蕾の中に入り込んでしまう。
こんにゃろーーーっ
いままで花がらを普通に捨てていたのも無知ゆえの失敗でした。
今は洗剤を少し加えた水の中に花がらをしっかり沈めて、中にいるスリップスを殺してから捨てるし、堅い蕾のうちにビニール袋をかけて蕾を保護したりしています。
それでもあとからあとから虫はやってくる。
ほんと、びっくりですよね。
どうして我が家にバラの木があるって分かったの?!
スリップス、チュウレンジハバチ、ゴマダラカミキリの来襲に加え、オールドローズはうどん粉病、ミニバラはハダニに悩まされています。
他のバラはすぐ横にあっても元気なんですよね。
特定のバラだけが特定の病気に弱い。
一般的な農薬を試してみたり、民間療法を試してみたり、、、今日なんて木工ボンドを買って帰りました(笑)。
チュウレンジハバチが卵をうみつけた傷跡の上に木工ボンドを塗っておくと、孵化した幼虫が外に出て来れずに死ぬんですって。
目からうろこだわ。
これから夏本番だというのに、早く秋にならないか、と願っているわたしです。
出遅れ!!
いまさらですが、Psy/Changeling シリーズの次(13番)のヒーローって Vasic なんですね。驚きました。
Psy 社会が大きな転換期を迎えるところですから、主役が Changeling だとそのダイナミックな変化や苦悩を描きにくいでしょう、でも、ヒーローが Psy Psy と続くのは無いだろうと思っていたんです。
個人的には13番は SnowDancer を主役に使って Ming との戦いを絡めるかな、って思っていて、最終話14番でPsy ヒーロー Aden と予想してました。
Vasic の単独話は短編系か、サブロマンスとして入るかどうか?って思っていたのに、まさかの主役。
彼は kaleb に劣らず酷い少年時代を過ごしていて、コンディショニング訓練から逃げようとするたびに手足を折られたんだっけ?
暗殺や保身の道具として時の権力者たちにいいように使われ、憎しみと自己嫌悪にまみれていて、ちょっとでも Silence が弱まると、悪夢に押しつぶされて発狂してしまいそうな人。
こんな Psy をロマンスの主役に据えるとは、ナリーニもチャレンジャーだわ。
(だがしかし、君をひとりで死なせはしない! ファンの心をきゅんきゅんにした Aden はどうなる? 結構ショックじゃね?)
ふふ、来年が楽しみですね!
さて、Kresley の新作をポチする前に、放置状態の本を読まないと。
Donna Ball の「High in Trial」、ダウンロードしてあるのにまだ読んでない。
Carla Kelly の「Her Hesitant Heart」以下同文
Yvonne Jocks の「OverTime 1 - Searching」
Donna Ball(レベッカ・フランダース、ドナ・ボイド)の救助犬シリーズはバツ1アラフォーヒロインの日常とちょこっとミステリとちょこっとロマンスがね、常に3.5~4ってとこで安心なんです。
石頭ヒロインにむかっとする時もあるのですが、マイルズ・ヤングが格好良くて、、(爆)。
カーラ・ケリーはハーレクインヒストリカルの西部もの。
ひとつ前の「Marriage of Mercy」を途中で放置しているんですよね。。
なんか既知感がありすぎて、新鮮に楽しめなくなっている自分が悲しいわ。
これはがんばって読むぞー。
Yvonne Jocks は Evelyn Vaughn の別名(本名?)で、A.k.a. Goddess ではまってから彼女の作品をずっと買ってます。とても面白い世界観だったのに、シルエットボムシェルが終わっちゃってからは書く場所を失った、、2つほどハーレクインで出したあとは新作を見なくなった、、と思っていたのだけれど、、アマゾンの電子出版を舞台に、また作品を出している事を知り、ポチしました。
新しい作品が出ているのを見たときは、忙しさにかまけて気になりつつも連絡を取らなかった旧友に再会したような、「消息を尋ねるのが遅れてごめん」と思いました(笑)。
こうしてみると、わたしってしつこいタチですね。
新しい人よりも昔の人ばかり。
Carla Kelly 「Her Hesitant Heart」 (2013)
うーーーーんん、、、カーラ、あなたの描くヒーローやヒロインがそもそも良くできた人間だという事はあなたの作品を読んできたファンはよく分かっている。
あなたはエキセントリックだったり衝動的だったりする人間を主人公には据えない、世の中をちゃんと見ている、思慮深い人間を主人公にするってことはほんと、よく分かってる。
それでも、昔の作品は、そんな出来過ぎさんにもロマンスの輝きがあった。
相手の気持ちがつかめない、自分の気持ちが掴めない、そういうもどかしさや、「なんなの、なんなの、この気持ちは・・」と胸がどきどきする恋の高揚があった。
たとえ相思相愛でも、人生って捨てたもんじゃないなぁ、としみじみ感じさせる間というか、抑制があった。
この作品には、そういう抑制がほとんど無い。
「彼女は素晴しい女性だ」「あなたは素晴しい人だわ」「君は素晴しい」、、本当に素晴らしい人間でもこれほど褒めちぎってばかりだとうんざりする、、
会話も行動も予測どおりで何ひとつ意外ではなく退屈すれすれ。
なにより、説明し過ぎ!! ヒロイン視点の部分でヒロインの心のつぶやきを書き、ヒーロー視点でヒーローの心のつぶやきを書き、読者の想像の余地がなさすぎる。
以前にはあったロマンス作家としての冴えはどこに行ってしまったの?
ロマンスのエッセンスを失ってしまったというか宗教小説を書く事で方向がやはり変わってしまったのか。。。
舞台は1876年、「Here's to the Ladies」でおなじみの、Fort Laramie。
そう、「Here's to the Ladies」の色々な話が混ざっている感があるので、Here、を読んだ読者には非常に辛い。
なぜなら Here、、のほうがずっと良い出来だから。
" Kathleen Flaherty's Long Winter "のような切なくて甘酸っぱい、あの冴えはどこに行ったの!!! と何度も叫んでしまうだろう。
南北戦争後、西部開拓、インディアン(とここでは呼ばせていただきます)保留地へ強制移動、騎兵隊の最前線基地、ブラックヒルズで金が発見され、インディアンの土地と約束した土地にも浸食を続ける白人側、、シャイアン族、スー族の抵抗、、カスター将軍率いる軍がインディアン掃討作戦を起こす、、リトルビッグホーンの戦いが1876年6月の事で、この物語はその直前の物語です。
前線にいる者たちにとってインディアンとの戦いの正邪なんて何も関係ないんですよね。自分たちが生き延びること、そういう兵士家族の日常生活をカーラは病院と学校を中心に描きます。
ヒーローはララミー砦の軍医、ヒロインは砦に敷設した学校の教師。
パスツールや「若草物語」など時代背景が巧みに織り交ぜられています。
ヒーローの過去の悲劇(14年前に妻を大火傷で亡くした)、ヒロインの一年前の悲劇(DV夫によって片目を失明)からそれぞれが臆病になっていたところを、冬から春という季節に合わせて幸せに向かってゆく。
ロマンス以外はとても上手いのです。珍しいウエスタンもので一読の価値はあるのですが、、初めてカーラを読む、という方にはお勧めできません。
もっとカーラのベスト作品を読んでから、これを読んでほしいわ。
ジョージェット・ヘイヤー 「公爵シルヴェスターの憂い」
さすがヘイヤー、脇役たちの面白さときたら、ほんとレベルが違う!
舌を巻く上手さなんですが、、うーーーんん、困ったわ、ヒロインが、なんかねぇ、あんまり好きになれませんでした。。
このお話、オースティンの「高慢と偏見」に例えられるそうなんですが、シルヴェスターの傲慢ぶりをずばずばと批評し、シルヴェスターにわが身を振り返らせるフィービには、リビーほどの成熟が無いんですよね。
自分にも非がある、と心の中では絶対思っていないよね。
「私も悪かったかもしんないけどぉ、そっちがあんな事言うからいけないのよ、そうよ、全部あなたのせいよっ」って感じが、すごく若いの。
なんでフィービの態度が気になるのかと言うと、型破りのキャラならそれはそれで良いんだけれど、誰に対しても批評家の目で言うわけじゃなくて、相手を選んでるんですよね、それが嫌なの。
Ianthe(なんだったっけ、アイアンス?、なんか変わった名前だと思った義妹)が「エドマンドを心配する私ってなんて素晴らしい母親なの」とか好き放題しゃべっている時に、薄っぺらい人間だと気づきながらも、相手を怒らせるような事は言わない、そういう時はとても如才ない。
失礼な事を言っても許してくれる相手にだけ失礼な事を言う。
うんざりする人物がひしめく中で、結構まっとうなシルヴェスターがコテンパンにされるのが、読んでいて可哀そうになってしまいました(笑)。
いっぽう、あれこれこき使われた公爵シルヴェスターですが、良いですねぇ、、双子の弟の死が彼に残した心の傷、、いかにも公爵らしいセリフの数々、、かなりお気に入りのヒーローです。
さらに、甥のエドマンドと、超優秀なアッシー君のトム、この二人がもうね、すんばらしいです。笑わせてもらいました。
ヒロインがもうちょっと成熟していたらなぁ・・・
最後の最後まで、きっとこれまでの全てを帳消しにしてくれる何かがあるだろうと期待して読んでいましたが、、満たされぬまま終わってしまいました。
随分前に買った鷹の爪の大袋。
一生かかっても使いきれないと思っていたのに、ふふ、こんな使い道があったなんて。
ホワイトリカーにローリエと一緒に漬けこんで、100倍ぐらいに希釈して毎朝バラや野菜の苗に撒いています。
最初は普通の霧吹きで葉の裏にとうがらし水をかけていたのですが、親指が疲れる、痛い、しんどい(笑)、、、とうとう噴霧器を購入いたしました。
電気じゃなくて、自転車の空気入れのように自分でキュッキュッとポンプを押すタイプですが凄く良いです。もっと早く買えばよかったわ~。
ハダニが減ってきましたよ。
今年は朝顔を植えました。20年ぶりぐらいです。
ふふ、バラの新苗を世話するようになってから、カレンダーには殺菌・殺虫の予防や追肥などの予定を書き込み、毎朝葉裏のシャワーや虫食いのチェック、、色々と気を配るようになったのですが、するとバラ以外の鉢植えの草花もみんなとてもわさわさになりました。
朝顔は赤と青、大輪系、桔梗咲き、4苗植えたところ、まあまぁ伸びる事伸びる事。
写真の朝顔は、葉の付け根から普通なら1つの花芽が出るところ必ず3つ出るんです。
どんだけ咲くの~っ! 毎日呆れるくらい咲きます。
最大の悩みは、ショウジョウバッタ(オンブバッタ)の子供。
ちびバッタが朝顔の葉をがつがつと食べるんです。
見つけ次第、えーと、、指でつぶす、、はは、、ワイルドになっております・・
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