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更新記録 2009年 2月1日から2009年3月31日まで


2月2日

去年10月から聴講生で週1通った授業も今晩が最後。ってことで課題提出しめきりだったんですよねぇ。

土日は必死も必死でプログラムを書き続け、たった数行にうんうん唸って、、
書くのにかかる時間の5倍はエラー直しにかかる、というのろのろぶりで、とうとう日曜日は徹夜へ。。
目をぎんぎらさせて朝までやって、それでも完成しなくて、、職場で仕事をさぼりながら完成へ(をいをい)。

超ダサイプログラムだとは重々自覚してる、、でも、スマートに書く力がないから、ごりごり初歩技術を使って泥臭く書くと、量が膨大になる。
だから余計に時間がかかるぅ。。

グループでひとつのプログラムを提出する事になっていて、わたしの分担部分は phpファイルが15個! 我らが班のスーパー切れ切れ君は一番難しい部分を受け持ったのに、わずか4個!

ほんま、力の差ってこういうのを言うんだなぁ・・

夜に学校で会ったとき、仕上がりが遅い!とちょっと怒っていた切れ切れ君も、さすがに15個も書いたわたしを哀れんでくれて(笑)。

そこからがまた凄い。
グループ作品の提出までの時間にどんどん手を入れて直してゆき、あらまぁ〜、予想よりもずっと格好良くなる。

授業自体は聴講料の高さを考えると微妙〜ってとこですが、独学だとなかなか続かなくてねぇ。 教習本を買っても、後ろ半分はきれいなままだったり。
何時間もぶっ通しでプログラムを書くという切羽詰ったものがわたしのような怠け者には必要なんですよねぇ。

同じグループになって以来スーパー切れ切れ君にはしじゅう助けられたわけですが、この切れ切れ君、他の生徒に言わせると「とても気難しい孤高の人」だそうで、話しかけても無視される、とぼやいてた人もいて、、をぉぉ、、身に余る光栄でござんした。
やっぱ、おばさんは面の皮が厚い?!

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 2月 3日

Daniel Pool「 What Jane Austen Ate and Charles Dickens Knew  From Fox Hunting to Whit - The Facts of Daily Life in 19th Century England 」(1993)

この本、まだ初めの部分しか読んでいないんですが、いい感じです。

ロンドンでどこに行こうか、何か参考になる本はないかな、と旅行書を買うつもりで入った本屋でたまたま目にしたもの。

ロマンス本ファンにはビンゴな面白さで、もしかして今頃この本買ってる私が遅れてる?

買ってから米 amazon の読者レビューを読んでみると、おぉ、面白い。
この本がすごく欲しくなるような、ついポチしたくなるようなレビューが多いじゃないですか。ちゃんと同じカテゴリーの類書と比較してレビューされているし、ツボどころがわかってらっしゃる人が多い。

数人のレビュアが言っているように、この本はシンプルだけど広範囲をカバーしていて、19世紀が舞台の本を読む人間にとってとても役立つあれこれが詰まっている。

ランクの細かい上下や、中流階級や職業や、シーズンデビューやダンスの申し込みや求愛プロセスや、衛生や病気や孤児の数や、田舎の暮らしや家の中をこぎれいにしておく方法や、、、

19世紀の英国社会の様子を文学作品を通じて紹介してるので、紹介された本を思い浮かべたり、はたまた、今度読んでみようかな、と思ったり、本好きにはたまらない構成となっている。

ランクと言うと思い出すのは最近読んだオースティンの「説得」。
ヒロイン(アン)の妹メアリーが、夫の両親の家を訪問している立場だというのにバロネットの娘である自分のほうがジェントリーの夫の母親よりも上席に座るべきだと文句言っていましたねぇ。 
そうそう、ジュディス・アイボリーの「舞踏会のレッスンへ」では Ratcatcher が登場しましたね。 この本ではジョージ・エリオット「フロス河畔の水車場」の中から、どぶねずみ取りになるのがおいらの夢!という少年のセリフを紹介しています。

それほど厚くないし、値段も高くないのがいいですね。

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 2月 4日

侯爵くん大騒動。

いやぁ〜、一時は旅行取り止めか?! と真剣に思いました。

月曜、夜遅くに帰宅すると、息子から「マーキーが何度も下痢をした」と聞かされる。調べると部屋には嘔吐痕が数箇所あり。
火曜日早朝、また下痢と嘔吐、朝いちで病院に連れてゆくと、このような症状はたいていの場合、異物を飲み込んだ事が原因だから心あたりはないか、と訊かれるが、うーん、、、もしかしたら悪い病気の現れかもしれないし、下痢と嘔吐って見た目にインパクトがあって、飼い主にとっては衝撃的なんですよねぇ。
とりあえずその日一日仕事を休んで、げりぴーに付き合う。

元気なんだけれど、「やばーっ」とトイレに駆け込んでは水のような便をする。
最中は苦しそうな顔で、時々「ぎゃっ」と悲しい声をあげる。
ばっちいお尻のままで走っちゃだめ!うわー座るな! 温かいタオルでお尻を拭こうと追いかけまわして。脱水症状になったらどうしよう、と注射器(針なし)でお白湯を何度もあげる。

すると、夜、、何回目かのげりぴーで、お尻から何か細いものが。。。

ひっぱると伸びるわ伸びるわ、、40cmものゴムひもが出てきました。

これか、これだったのか。

手製のねこじゃらしのおもちゃ、食いちぎられていたけど、ひもはどこかテレビ台の下か何かにあるんだと思ってた。おもちゃはちゃんとおもちゃ箱にしまわないといけませんね。

それにしても人間がいるときに出てきてくれて良かった。
だって、人間が手でひっぱらないとゴム全長は出てこなかったでしょう。
あんなものをぶらぶらさせて走り回られたら・・・・うへぇ〜

異物がでてしまうと本人はケロッと快調。やれやれ、ほっとしました。

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 2月 5日

旅行の準備も出来ていないのに本を読んでしまった。

Cheryl Reavis 「The Bride Fair」(2002)

1868年、南軍の捕虜収容所があったノースカロライナSalisbury 市に Max Woodard 大佐は赴任してきた。 彼はこの監獄の数少ない生き残りであり、同志、同僚の死のツケを町の人間に支払わせるつもりでいたが・・・

彼は前任の大佐に引き続き、官邸としてヒロインの屋敷に住む事になる。ヒロイン Maria Markham は Civil War で兄二人と婚約者を失い、また父親は心臓を患って病床に伏している。

町で相次ぐ放火事件、北軍兵士と市民の対立、ヒロインの友人たちの苦境、、南北戦争終結後の疲弊と混乱を、南部の町を舞台に淡々と描いてゆく。

HQ社がこんなしみじみしたアメリカンヒストリカルを出してくれてるというのに、日本HQ社は未訳、、ううう、、勿体なさすぎっ。

シェリル・レビスの作る情感の世界、好きです・・
色んなロマンス本を読んでみて気付いた事は、レビスの作品のような雰囲気を持つ本になかなかお目にかかれないってこと。
静かで凛としてる。存在に威厳がある。愚かじゃない。精神が強くて現実的。
それでいてぬくもりを求める気持ちが切実で胸苦しい。

彼女のキーワードは「孤独」なんだと思う。
(正直、孤独な人間がレビスにはまるんだと思う)

物語がそこに特別存在しなくても、作者が作り上げたキャラクターたちが息づいているのをみれるだけで嬉しい。なんとなくヒロインは「リトル・ダーリン」を思い出した。

南北戦争が残した傷、壊れた夢、砕けた世界、、「死」が色濃く残る一方で、「生」が芽吹いている。

ヒーローの妹のその後があればよいのに、、ちょっと彼女不幸すぎませんか?
PTSD風の悪夢と不眠症はどうなったんだろう、あっさり直ってしまったのかな? と、まぁ、ちょこちょこ気になる部分はあるものの、読み終わったあと、胸のなかに切ない余韻が残り、他のレビスの本が読みたくなった。

手持ちのレビスはこれだけなので、、う、バカバカ、時間が無いのに、マギー・オズボーンの未読本を取り出してしまったぜ・・

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 2月14日

無事に一人旅から帰ってきました〜。

晴天に恵まれ、グラナダ、マラガ、ロンドン、嫌っちゅうほど歩き回りましたヨ。

どのホテルも一泊のみ、毎日次のホテルに移る、という結構無茶な計画で、一人っきりだし、最初はどうなることかと思いましたが、まったくトラブル無し、予定の狂いもなく、恐い目にも会わず、見たかったもの、行きたかった所、会いたかった人、全部叶いました。

「成田ーヒースロー」往復はANAだけど、あとは長距離バスや格安飛行機を乗り継ぐ旅。
でも、今回しみじみ思いましたが、長距離バスや格安飛行機のほうが「旅の初心者」には向いてるみたい。

バスはのんびり目的地まで寝ちゃっても心配ない。スーツケースは中に格納してあるし、座席はANAのエコノミークラスよりずっと快適。
格安飛行機は小さな飛行場に着くから、入国審査は「こんにちは、はいありがとう」で終わりだし、荷物はすぐに出てくるし、飛行場を出ると目の前に市内へ向かうバスが待っている。

一応ネットで前もって調べたときはバスの時刻表があったけれど、実際は着陸した飛行機に合わせて待っているのね(笑)。

目的地に着いたら大きな荷物はホテルに置かせてもらって、リュックを背負って「散策へゴー」が毎日の基本行動でした。

詳しくはいつか旅行記を書くとして(ほんとか? 去年のイタリア旅行も書いてないのに・・)概要だけでもここに書いておきますと。。
グラナダの初日は「アルハンブラ宮殿」観光。
ロンドン(スタンステッド)から約2時間、昼12時にグラナダに着いてから、見事なナスリ宮をみて、それから嫌っちゅうほど歩きました。どんだけ広いか・・・
パラドールでリッチな夕食をとり、夜11時のフラメンコを見に出かけ、夜1時ごろに戻り、、

グラナダ2日目、朝はルームサービスの朝食で優雅に。
その後、市中心部のホテルへ。そこに荷物だけ置いてゴー。

グラナダのアルバイシン地区では人けのない道は行くな、と旅行ガイドに書いてあるけれど、てくてく歩いているのが私だけだから、どの道も人けなんて無い(をいをい)。
迷路のような細い道、延々と続く坂道に汗びっしょりになり、頂上にたどり着いた時は「あぁ、やれやれ、、」 身の危険よりもまずは「つ、つ、疲れたぜ〜」。

基本、要注意の場所の散策は午前中にすればそれほど怖れることは無いみたい。
ま、言うなれば、新宿歌舞伎町を朝歩く、って感じ?!

地元民の通うバルに入り、「カーニャ、ポルファボール」(ビールください)。
旅行を通して、ここで食べた昼食が一番美味しかった。 ビール2杯におかず2皿で3ユーロでした。

3日目、朝、長距離バスでマラガへ。(グラナダから1時間半 約1000円)
マラガはコスタ・デル・ソル(太陽海岸)の中心地。
ブーゲンビリアやハイビスカスが咲き、椰子の葉が風に揺れ、オレンジの実がたわわに実っていて、、乗り降り自由のツアバスでのんびり観光。 マラガ駅はハイファッションだし、マラガ空港内のお店は充実してるし、もうちょっと買い物に時間をとっておけばよかった、と後悔。

夜8時の格安飛行機でロンドンへ(料金 約5000円)。スタンステッド空港横にあるホテルに宿泊。

4日目、朝、ロンドン市中心部へ移動。ホテルに荷物を置き、ゴー。
リンカーンズインや王立裁判所周辺を散策。 その後この旅行のハイライト「Three Days of Rain」を見るためアポロシアターへ。
ふっふっふ・・
ジェイムズ・マカヴォイ君に会えました、しゃべりました(あがってしまったけど)、サイン頂きました、ツーショット写真を撮ってもらいました(肩を抱いていただきましたわん)。

マカヴォイ君の演技はなんていうか、エモーショナルで、胸を衝かれるものがありました。。
始まる前にサインを貰えたので、観劇後出待ちをせずに、そのままナショナル・ギャラリーへ。
大英帝国、どんだけ絵を集めたんだっ! 帰り道にふらっとインドデリ料理店で夕食(実は朝から何も食べていなかった 爆)。

5日目、荷物はそのままホテルに置いてもらい、ハイドパークへゴー。快晴。
御者がいる大変立派な馬車が走っているが誰も乗っていない。白馬2頭立ての馬車と黒馬2頭立て(4頭だったかな?)の馬車、2台を何度もみかけた。 もしかして訓練中?
ウェリントンアーチまで行くと、向こうからシャンシャンと音をたててホースガードの一隊がやってきて、ウェリントンアーチをくぐる。
Horse Guards の交代なんて全く頭に無かったので、「What are they?」と横の人に訊いてしまった。「Guards, They go to Buckingham Palace 」あ、そうか・・・無知をさらけ出したぁ(赤面)
ほんまいいもん見ました。偶然に感謝です。

ウェリントンの住んだ Apsley House、豪華でした。カーラ・ケリーの物語をあれこれ思い出しながら浸りました。
でも、ハウスダスト? 喉、鼻が微妙に辛かった。

唯一残念だったのは、チャリングクロス街の本屋さん。ロマンス本の収穫無し。
目についた古本屋さんは全部入ったけど。。ペーパーバッグは様々あれど、クライム、ホラー、SF、ファンタジー、、あれれ、ロマンスは無い! ジャンルとして認められてないっちゅう感じでした。ミルズ&ブーンの古本とかどっさり置いている古本屋は無いのかなぁ・・

現実のロマンスは? あるわけないっ(笑)
が、行く先々で「おっさん」系に親切にしてもらい、アンダルシアおっさん、イングランドおっさん、皆ほんま親切にしてくれました。
「あんたはいい人だ」「あんたはうちの娘に似ている」だってサ。

帰る頃には1ポンドは135円くらいになっていて、つい、ヒースロー空港で買い物をしてしまった。手荷物が異常に重たいというのに、浅ましや>自分。

帰国すると、京都は大雨。。空港バスの停留所に屋根が無いってのは間違ってない?
一番移動に難儀したのは日本でしたわん・・

往復の飛行機で持参したマギー・オズボーンのアメリカン・ヒストリカルを読了。
あぁ、マギーの未読本も残り少なくなってしまった。ピーンチ。

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 2月16日

9時間の時差があるはずなんですが、侯爵くんに毎朝6時にペシペシと起こされて、強制的にリセットさせられてます。。

そういえば帰国後なにを最初にやったか、というと、掃除ーー!
フローリングの上はにゃんこ様の毛だらけ。
スーツケースの中身を出す事もできない。
こんなに毛だらけなのによく気にならなかったと家族の神経の太さに感心するも、「気にする人間」がいつも掃除をする持ち回りになるわけで。。(バストイレも深夜に掃除しちゃいました、とほほ)

それにしても侯爵くん、ほんま、毛が抜ける。ブラシを数種試したが、いずれも大嫌いで、噛み付くわ爪をたてるわ、逃げまくる。。ば、ばか、大騒ぎするとますます毛が落ちる、、もーどーしよーもないですねぇ。。

さて、唐突に愛称についてなんですが、
my love とか sweetheart とか、たいして意味が無い時と作者が意味を持たす時と2種類ありますよね。
気を失ったヒロインに対してヒーローが「あぁ、エリザベス、大丈夫か、目を覚ましておくれ、my love」、はっと気がついたヒロインが「え、今わたくしのことをラブと?」みたいなシチュエーション。

こういった時は「愛情記号」として大事なので、訳が「いとしいひと」と日本人的には「違和感ある言葉」でもわたしはOK。頭のなかで、(きっと sweetheart とか my love って言ったんだな)と解釈して読んでいるんです。

意訳して、「あぁ、ぼくのエリザベス、目を覚ましておくれ」というように「ぼくの」を付けて「いとしいひと」を省略する手もあるけれど、作者の意図が通じる翻訳が一番なんだと思う。

逆に「いとしいひと」を省略して、作品の流れや作者の意図を無視するほうが残念。
ずっと前に書いた事だけれど、エリン・セントクレアの「哀しみの雨」で、町の人達の前でヒーローが「sweetheart」を使ってしまい、ヒロインと親密な間柄になったことがバレるシーンがありますが、「スイートハート」を翻訳では省略してしまったから「あからさまにばれた」衝撃が無くなって、ま、十分通じるんですけど、「愛してる!誰がどー思おうが構うもんか!」オーラが減っちゃったんですよね。

「いとしいひと」より素敵な言葉があればいいけど、日本語にそれに対応した言葉が無いですもんねぇ。ま、わたしはマイラブとかマイハートとかカタカナでもいいと思うんですが、ヒストリカルだとカタカナよりひらがなでしょうかねぇ。

大事な「愛情記号」場面を除いては、「Yes, my lord」とあったら「かしこまりました」と訳すみたいに、my loveも自然な文章で訳せると一番いいですね。

愛称といえば、「続あしながおじさん」のドクトルなんて、翻訳者の創作ですからねぇ。
だいたいドクトルって英語でもないし。 
原文の「Sandy」がどうしてドクトル? って思うけど、いかめしくて寂しそうで日本人の心をくすぐる語感じゃない?  翻訳者はにくい事をしましたね。

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 2月21日

あぁ、忙しい一週間がやっと終わった、、スペインやイギリスに居たのがもう夢のよう。

夢といえば、帰国してから一週間、毎日グラナダの夢を見たんですよねぇ。
まわりの人がスペイン語をしゃべっていて、グラナダのどこかにいるという不思議な実感があって、すごく断片的でストーリーは無いのだけれど、目覚めると「うわっ、今日もグラナダの夢を見ちゃった!」という感じで。

でも、一週間でとうとう夢見も終わってしまいました。うううっ(泣)。

帰国してからアーヴィングの「アルハンブラ物語」を読んで、あぁ、もう一回行きたいっ!

準備する時間が足りなくて予備知識なしで行ってしまったため、気づかず素通りしてしまった場所が沢山ある。
多分、ひどい方向音痴なのも関係していると思うが、地図の知識があっても実際に行ってみると自分がどこにいるか分からなくなってしまい、見当違いの場所に行ってしまったり、見過ごしたりが本当に多い。

一度行ってみると、距離感や位置関係が把握できて、ようやく分かるのだが、分かったときは既に遅し、だ。
(6月くらいにまた行っちゃおうかなぁ・・)

ほんのさわりだけですが、旅行記その1載せました。

そうそう、唐突に「続あしながおじさん」ですが、
買っちゃったんですよ、偕成社文庫の本を。
北川悌二さんの翻訳なんですが、なんと、こちらのほうではマックレイ先生は「サンディ」なんですね!

う〜むむ、サンディって日本人にとってはジュディやサリーと同じような感じで、ちょっと陰口のあだ名には聞こえませんねぇ。ヤンキーほど一般的じゃないし。
とりわけスコットランド弁でうなるマックレイ先生のセリフを
「あのばがめ、年よりのくせに口ばしえぐで!あの評議員もさがし男だばええどもな!」と訳すんですもの(どこの方言か私にはさっぱり)。
「扱いにくい田舎っぺ」スコッツ男ってイメージに合う言葉って難しいですねぇ。

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 2月23日

アルハンブラ宮殿のナスリ宮について、配置図だけ書きました。
公式mapに手を加えて、本で読んだ説明などを付け加えてみました。
javascriptやクリッカブルマップを使って、結構手間をかけたんですが、手間をかけたほどの出来栄えではなくて、、とほほ。

現地から帰って地図を見ると、あぁ、あそこの横があれだったのか、と思うのだけれど、現地にいた時点では、みんな同じような模様に見えてしまって、自分がどこにいるのか分からなかった。行く前に配置図を作るべきでした。

帰国して初めて、各部屋のタイルの模様が違うことに気付いたけれど、あとの祭り。

通らなかった場所も沢山あって、、いやぁ、、まじでもう一回行きたいわ。

旅行とは関係ないけれど、今頃ですが、シネマのページを更新しました。
これも、2008年は放ったらかしだったので、2008年の分です。

ちゃっちゃと片付ける予定だったのに、「ユマ行き3時10分発」の舞台について調べ始めてしまい、これが予想以上に時間がかかって、、、2008年分全部を書くことができませんでした。

マギー・オズボーンの読了した本についても書いてないのに、本をポチしちゃったし、あぁ、時間が・・

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 2月27日

ロンドンにいたのはもう二週間前、、あっという間に後方へ遠ざかってゆく景色のよう。 行く前は1ユーロ115円だったのに今日は124円、あれよあれよと円安に。。旅行のときが底だったんでしょうか。

唐突に「嵐」くん(爆)。

このごろ2回続けて「ひみつのアラシちゃん」が面白くてちょこっと癒されている。
イマイチな番組名といい、焦点の定まらぬ内容といい、いくらファンでも見終わればハードディスクから「消去!」してしまうって番組だったのだが、なんと今回は2回連続でDVD保存に昇格。
 「ばかっこいい日常」と「ヒューマンビートボックス」、いつもは録画を見てさえくれない息子が繰り返して見るくらいグッジョブだった。

これまでは気にも留めてなかった番組なのに、ファンになってしまうと出来に一喜一憂してしまうから困ったものだ。
そして大野くんのソロ。わははは、息子を見守る母の気分でドキドキしてしまった。

さて読んだのはJo Beverley「My Lady Notorious」(1993)
1993 RITA -- Historical Series (今作はシリーズの一番目)
2000 AAR Top 100 Romances #36
1998 AAR Top 100 Romances #46

という人気作品なのだが、、あにゃにゃにゃ、、わたしのちょい苦手系だったかも。

舞台が1761年ジョージアンという時代。カロデンの戦いからは16年がたち、ヨーロッパでは7年戦争、アメリカ大陸ではフレンチ・インディアン戦争、戦況はイギリス優勢、フレデリック皇太子が早逝し息子のジョージ3世が即位していて、、なかなか時代設定が興味深い。

物語は、いきいきしていると言うか、、個人的にはどぎつい原色がちらつくみたいな印象で気が休まらなかったのだが、これはたぶん社会自体が大きくうねっていることを反映しているんだろう。
読み馴れているリージェンシーの熟れた緩さがなく、出てくる人物がみな「Yes, We can!」「Let's Challenge!!」っちゅうガツガツした感じだ。

Highwaymanに馬車ごと誘拐されたヒーローは侯爵家の4男坊。優秀な軍人で軍歴6年、カナダで肺炎をこじらせ重体で帰国し、現在やっと体が回復したところ。

彼はHighwaymanが実は「女」で、何か事情があると察し、俄然冒険心が刺激される。

もー、退屈で困っていたんだよ〜ってなもんである。

一方、男装の娘(ヒロイン)は、英国で最も力があるといわれる伯爵の次女。
つい最近、呆れるような醜聞をまきちらかし、社交界に悪名を轟かせてしまった娘だった。

実はヒロインには窮地に陥っている姉がいて、姉をこっそり連れ出すためにヒーローの馬車を(あまり深く考えずに)奪ったのだが、もちろん、ヒーローはヒロインらに手助けを申し出る。
ヒーロー24才、ヒロイン19才の超元気カップルが、降りかかる(呼び寄せる?)災難を乗り越えて、姉を助け、ヒロイン自身の汚名をそそぐ事ができるのかっ!

というお話だが、これがユーモアと冒険とロマンスのはらはら物語だと思ったら、、あうっ、、気味の悪い暴力性が同居している。(これがちょっと私には苦手だったのだ)

別にネタばれというほどの事ではないので書くが、ヒロインの呆れる醜聞というのが「貞淑な顔した娘だと思ったら男のベッドを渡り歩くような娘だった」というものだが、真相ひとつ取っても気分が悪い。

父親の伯爵が命じた理不尽な縁組を拒否したヒロインは、ある朝目覚めると自分のベッドに裸の男がいて、しかも宿泊客を引き連れた父親が部屋に入ってくる、という青天の霹靂の目に会う。

ベッドにいた男は父が勧めた縁組の相手で、彼はヒロインの名誉を守るためと言って結婚を公然と申し込む。

「罠にはめられた」と身の潔白を証明しようとしたヒロインを父親は従者に命じて押さえつけ、娼婦館の女を呼んで、その女に娘の処女の印を破らせ(!)、その後伯爵家の主治医に診察させ、ヴァージンではないと証明させる、、

従者は父親の秘書兼なんでも屋なのだが、この男の顔はいつも笑っている。
顔面神経かくちびるに機能障害があるようで、どれほど打ちのめされても薄笑いしている。
もちろん父の伯爵は異常に暴力的で、あくまで結婚を承知しないヒロインを打ちのめし、髪を全部切り取ってしまう、、切り取った髪でカツラを作って、「これが欲しいか」と脅したり、、

こういうサディスティックな雰囲気が所々に現れ、なんていうか、時代をうまく反映した冒険ロマンスはよく出来ていると思うのだけれど、薄味好きなわたしにはちょっと味が濃い。

ヒーロー一家 the Mallorens、ひひひ、魅力的に描かれている。マロレンに不可能無し! 傲慢で策略家だけど、汚れていないと言うかすがすがしい。
Beverley 献身ヒーローは、いつもいつもヒロインを救いに現れる。
「Hazard」もそうだったし、災難呼ぶヒロインと騎士ヒーローがこの作者の持ち味なのかな。

さて、次作のあらすじを見たが、、悩む・・これも濃口かも?
3作目は、今作のヒーローの双子の姉と、ヒロインの兄の物語らしいので、気になるが、真打ち長兄の侯爵さまの5番に飛んじゃおうかな。

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 3月 1日

前に書いたとおり、持参したペーパーバック「Silver Lining」 Maggie Osborneを旅行中に読み終えてしまったので、帰りの搭乗を待っているあいだヒースロー空港でペーパーバックを買った。( チャリングクロス通で古本をゲットするはずだったのに当てがはずれたのが残念・・ )

で、適当なロマンス本が見当たらず、普段スルーしている作家さんだが品質保証の安心感がある作家さんだったので、Jayne Ann Krentzのロマンティックサスペンスを購入した。
クレンツは上手いと分かっているけれど、わたしの好み(少人数・核家族・淡々系)と違うタイプだと思っていたので、このところ作品情報に注意を払ってなくて、読み始めてからシリーズものだと分かった。

そう、Arcane Society シリーズの3番目「Sizzle and Burn」を買っちゃったのだ。前作は既に翻訳されている上、この作品も翻訳予定らしい(あいたた)。

結局、帰りの飛行機では映画(ブーリン家の姉妹、おくりびと)を見てしまい、、今頃読み始めている。

今半分まで読んだところだが、知らずに読んだら著者がクレンツとは思わない感じでビックリ、、少人数(ヒロインとヒーロー以外ほとんどストーリーに関わらない)、核家族(というか近親者全員他界しているヒロイン、フィアンセを一年前に亡くしたヒーロー)、そして淡々としている(いいぞっ 笑)。

まるでケイ・フーパーでも読んでいるみたいだ。

物体を触ると、残存している怨念や悪意が感じ取れる能力。
ヒロインは悪意の「声」が聞こえ、ヒーローは悪意の「映像」が見える。

ヒロインには同じ能力を持つ叔母がいたが、叔母は忌まわしい「声」が頭のなかで響く恐怖から常軌を逸してしまい、晩年は精神病院で暮らした。だからヒロインは心のどこかに「自分もいつか狂うのではないか」と怯えを抱えている。

ヒロインの父はArcane Societyから追放制裁を受けたらしく、彼女は「Societyの刺客が父を殺した」と信じている。

ヒーローはSocietyの中枢 Jones一族のひとり。

どうもヒロインの父が開発したドラッグ(サイコティック能力を飛躍的に増強させる)が父の制裁の原因であり、その後の色々な事件に関わっているようで、ヒーローもその線からヒロインに接近してきた。

ドラッグの製法を追っているのはArcane Societyだけではない。
ってことで、Arcane Societyには宿敵組織 Nightshade がいる。
ビクトリア時代に端を発している、Gabiriel Jones に殺された John Stilwell の子孫が築いた組織もまたドラッグの開発を進めているが、完成品が出来ずにいる。

ふむふむ、ヒーローもヒロインもバカじゃなくて、思考回路も行動様式も常識的で素直。
アキバなオタク君でもないし、世事にたけたと自称するお姉ちゃんでもない(今のところ)。
素っ頓狂な家族やどたばたしたサイドストーリーも無い(今のところ)。

父の死の謎とか敵対する組織とか、ヒロインを付けねらうシリアルキラーとか、読者の興味を引き続ける上手さ、 とにかく安心して読んでいられる。

このシリーズが全部このテイストならば初代Jonesから読んでみようかな。。
(to be continued..)

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 3月 3日

Jayne Ann Krentz 「SIZZLE AND BURN」(2008)

淡々好きのわたしでさえも「これじゃ淡々すぎやろっ」と言いたくなるほど淡々と終わってしまいました(爆)。

出だしの撒き餌(シリアルキラー)のストーリーと、ヒロインの父親の謎をめぐるストーリーの二本立てのはずが、シリアルキラーのほうはテキトー、、

幼児の「かくれんぼ」の相手をしているみたいだった。
最初のうちは、「みんなどこに隠れているだろう」とドキドキするが、「いやぁ、もうちょっと複雑な場所、考えられないかなぁ、ぽりぽり(と頭をかく)」 隠れる意思があるのかないのか、くすくす笑う声、飛び出たお尻、、さらに、鬼が探す努力をするまでもなく「ここだよーっ」と隠れ場所から飛び出てくる子、、

それでもクレンツは「徹子の部屋」の黒柳徹子さんか「笑っていいとも」のタモリさんといったところ。マンネリだけれどほどほどに面白く、大きなポカがなくて下品でもない、期待した以上でも以下でもなく、元は取れたって感じ?

いや、待てよ、これ6.9ポンドだったから約945円、、う〜ん、正直500円って感じなんだけどねぇ。

ま、次作への撒き餌はたっぷり。逃走したあの人とか、ヤバイあの人とか、

Jones一族の祖先は1600年代の錬金術師 Sylvester Jones にまで遡ることができるらしい。 このシルベルター・ジョーンズが Arcane Society の創立者。
彼が生み出したドラッグの製造法をめぐって「神秘協会」と「ベラドンナ」は日夜人知れず戦っておるのでありまする・・・

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 3月 4日

矢野健太 「曇りのち、快晴」のプロモーションビデオ、ををを、期待以上の出来ですわん!

CDジャケットはイケてない大野くんだったので、過剰な期待はすまいと構えて見てみると、、きゃぁ、す、素敵・・(*^o^*)

服装もナイスだし、紙芝居風の映像もナイスだし、格好よすぎてまぶしい(わはは)。
大野くんの魅力がこんなにストレートに放射されているとは、嬉しすぎる。
ってわけで、マーキーがうんざりして怒るほどリピートしてしまった(爆)。

PVに感激してネットで他の人の感想を読んでみようとブログをまわっていると、今週は、今日深夜のフジテレビ「魁、音楽番付」、木曜はNHK「Music Japan」、土曜はテレビ朝日「CAN!ジャニ(無限大)」に大野君がピンで出るとのこと。

がーん。フジテレビのもテレビ朝日のも関西では放映されていない。

ここはひとつ上の息子に頼もう、、ちょい恥ずかしいがまぁ息子やし、、とメールで録画を頼むと、すぐに返事が返ってきた。

「そもそもテレビがないから誰かに頼んでみるわ」

あいたたた、、、どこかの誰かさん、こんな親で申し訳ない!

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 3月 6日

古本100円棚で「若き獅子の船出 <海の勇士ボライソー1>」を買いました。
これまで海洋ものを読んだ事がなく、「オーブリーとホーンブロアーの名前は聞いたことがある」程度のわたしです。
でも、Carla Kelly によく登場するキャプテンヒーローがいつも凄く魅力的なので、じわじわと関心が湧いてきておりました。

で、何気なく手にとったら表紙イラストが素敵な帆船の絵、申し訳ないがボライソーなんて知らないぞ、でも100円だし、ま、読んでみようか、、と買ったわけですが、

うわわ、、、読み出したらやめられない! むちゃくちゃハートを掴まれてしまいました。

若いボライソーの夢と恐れ、持って生まれた胆力と気概、時折のぞくポエムな所、、良いですねぇ。

ってことで、ボライソーの2番目をポチ、ついでにオーブリーの1番目をポチ。

黒柳て、もといクレンツさんの Arcane Society 1番目、  Amanda Quick「Second Sight」を読み始めてしまいました。はは、やっぱ、気になるし(爆)。

おや、私はクレンツ名義よりアマンダ・クイック名義のほうが好きかもしれない。
彼女って、例えるならばコスプレが似合うジェラルド・バトラーというか、づらが似合う松平健というか、、芝居がかってる方が私にはしっくりとなじむわ。

1年半前に両親が列車事故で亡くなり、思いもよらない運命におちたヒロイン一家<元ガバネスの未婚の叔母(60)と妹(16)弟(9)>だったが、くじけないたじろがないへこたれないクレンツヒロイン Venetia Milton は写真家として一家を支えている。

200年前のご先祖さまの秘密の研究部屋を見つけたヒーロー Gabriel Jones は、物々しい金庫の中に1冊の手帳を見つけたが、Arcane House へ搬送中に手帳を何者かに奪われてしまう。
彼はご先祖さまの所から運んできた諸々のものを写真に撮っておこうと、ヒロインを雇う。

写真撮影が終わりに近づいたある晩、ふたりがまさに燃え上がった〜っという時、館に賊が忍び込む・・・

さぁ、大変、ヒーローはヒロインを安全なところへ逃がしたあと、、あれこれあれこれ、、数ヵ月後、自分の死亡記事をでっちあげてしまう。

ヒロインはいつまでたってもヒーローが現れず、そのうち死亡記事! ってわけで、大ショック。でも、へこたれないくじけないヒロインは、先払いしてもらった多額の料金を元手にロンドンに打ってでる。

その名も Mrs.Jones 。
未婚の女性が商売をやるとなると風当たりがきつい。ここはひとつ「ハネムーン中に夫が崖から急流に落ちた」未亡人として、ロンドンで写真館を開こう。

ヒロインの写真館は大成功。。彼女は肖像写真に独特の表情を捕らえることが出来る、と評判になる。

ヒロイン一家の生活が軌道に乗り始め、ほっとしたのもつかの間、薄気味の悪いことがヒロインの周囲で起こりだす、、

ヒロインを付けねらう男、女、、妬みや憎しみがひたひたと寄せてくる・・・すると、急流に飲み込まれたが一命を取り留め、記憶喪失になっていたが、急に妻の名前を思い出した夫が現れる(笑)。

ただいま半分てとこですが、今のトコロ快調。適度な薀蓄と都合よいスイスイ感です。 (to be continued..)

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 3月 8日

海洋小説・・・素人の人間に何が辛いって、ワケのわからない船舶用語ですよね。

巻頭についている帆船の構造図解を見ても、一向にピンときません。

分からない原因のひとつに、翻訳語そのものが全く分からないんです(とほほ)。

「どのヤードも、メンマストとフォアマストの横静索(シュラウド とルビあり)が許す限りの角度で、一杯に転桁されている。」

横の静の索って、、、一体なんなのーーっ?!

「トプスルの帆耳索(クリュー・ライン とルビあり)を引け。リフトにつくんだ、一気に引き下ろせ」 

あぁぁ、すべて謎だ。。。

そもそも私はマストというのは太い材木1本で出来ていると思っていた人間で、今回初めて3本の丸材をつないだものだと知ったんですよねぇ。

そんな人間がどうやって海洋ものを読めばいいのか、、

易しい図解は無いものか?と色々ネットを探しまわった結果、、見つけましたよー。
ものすごく分かりやすくて、読み終えたあと、シュラウドもクリューラインもリフトも、転桁だってばっちりイメージを掴みましたよ〜。

で、どういうサイトだったかというと、海洋もの・帆船関連サイトではなくて、帆船カティーサークの模型作りにトライした人のブログだったんですよねぇ。
これが本当に分かりやすくて、大感謝でした。
http://houhou.ddo.jp/BLOG-houhou1/archives.html

それにしても「索」ってロープの事だったんですねぇ。まじで知りませんでした(汗)。
どうなんでしょ、「足掛索」って書くより Foot Rope のほうが分かりやすくありませんかねぇ。 

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 3月 9日

にゃんだ?にゃんだ? 携帯を覗き込んできた侯爵くんを久々に写した。

ねこを飼うまでは、ネコって勝手気儘にぶらぶらしたり寝ていたり、とにかく人間にべたべたしない生き物だと思っていたのだけれど、室内飼いで、かつ昼間はお留守番をさせてしまってるせいか、侯爵くんは朝も晩もひたすらつきまとう。

「起きてにゃ〜!」から始まり、
「ごはん食べるの見ていてにゃ〜!!」(傍を離れると食べるのをやめて付いてくる)
食べ終わると、「遊ぼうにゃ〜!」

人間のトイレの扉の前で「早く出ろにゃ〜出ろにゃ〜」と泣き続けるし、お風呂の前では「・・・」黙って待ち続ける。

こちらも彼に寂しい思いをさせているという負い目があるため、ついつい言われるがままであるが、毎晩小一時間おもちゃで遊ぶのが結構大変なんである。

長さ1〜2mのリボンの先にお守りをつけたものが彼の最近のお気に入りおもちゃだが、(お守りは鈴がついていて、ふくらみ具合も手ごろなんだが、バチが当たるかも?)これをぶんぶんと振り回すと、さながらリビングはアイスホッケーリンクである。
ガガガッ、バーン、ドダダダ、、バチーン、、はぁはぁはぁ、、わ、わいるど、、

私のリボンの動きがどんくさく悪いと、少し離れた場所にうずくまり、しっぽを鞭のように床にたたきつける。パンパンパンパン、、いらいらと棒でデスクを叩く老教師ってとこだ。

どこのお宅でもこうなんでしょうかねぇ。
で、遊び疲れた人間が寝ころんでしまうと、こうなるんだが、「もういいでしょ、本でも読ませてよ」と離れると、実に物悲しい声で鳴きながらやってきて、腕に前肢をのせて「ねえったら」と目で切なく請願する。

いやはや、ネコさまのボディランゲージの分かりやすさには恐れ入ったでござる。

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 3月10日

Amanda Quick 「Second Sight」
あぁぁ、やっぱり、すいすいスコッとエンディング。
上手くできてる!と思うところと、超〜いいかげ〜んな所が絶妙にミックスされ、 クレンツ(クイック)のなんちゃってロマサスを連続して読んでいると、いつの間にかヒロイン・ヒーローが片平なぎさと船越英一郎に見えてくる(爆!)。

Arcane Society シリーズの2番目を読んでいないから、偉そうなことはいえないが、3番を読んでから、こうして1番を読んでみると、順番通りに読んだ方が面白味が増したはずだった、と、感じた。

やっぱ、せっかく翻訳してくれるのなら1番から翻訳してほしかったにゃ〜。
なんせ今から320年ぐらい前の錬金術師が残した秘薬の調剤方をめぐってアレコレしている話だから、綿々と続く歴史があるわけで、3番のあの人とかあの人とかあの人とか、1番のこの人とかこの人とかこの人の子孫のはずで、、(疑問がないわけではない。いつ Mrs.Flemming は子供を生んだんだろう。変だなぁ)、、

っていうか、1、4、6番がアマンダ・クイックの名義だから、続けて翻訳しないと、ワケのわからないシリーズになりそう。
(をっと、6番のヒーローがCalebかぁ、、引っ張るなぁ)

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 3月12日

さて近頃怒涛の読書生活。
まずは、A&M(オーブリー&マチュリン)の1巻と3巻を飛ばし読みしてしまった。(だってどちらも上下巻あって長いんですもの)
むむ〜、、、このシリーズは海洋モノ上級者向けじゃないだろうか。

航海の夢と希望に燃える初々しい読者にとって、拿捕賞金稼ぎに血道を上げてる惚れっぽいカーク船長もといオーブリー船長や、しこしこ秘密日記をつけてるマチュリン先生は、個性派すぎる!(笑)

新居や家庭菜園を夢想したり、スポンジング・ハウスに連れていかれたり、いやはや、、読んでいるうちに海賊と海軍とどこが違うのか全く分からなくなったし。。(同じ穴のムジナか)

とりあえず爽やかな(?)冒険ものを読んで、酸いも甘いも噛み分けてから、A&Mを再読しようと思いまする。

Mary Balogh「The Temporary Wife」 (1997)
one of her best!
バログの作品の中でもとりわけ優れている、甲乙つけがたい名品群の1つ。

多くの人がそう言ってるが本当やろか、と読んでみると、、、ほんとだった!

出だしは一見よくある便宜結婚ロマンスだが、、これほど深く「ひと」を描けるなんて、あまりの見事さに息をするのを忘れてしまうほど、時間がとまったような感覚に襲われた。

そうだったのか、そうだったのか、そうだったのか、、、

このバログ、上手すぎるぜ。。泣ける。

「The Notorious Rake」よりも明るいタッチで楽しく読める上に、ぐわしと掴むその掴みどころがまさに神の手。
バログの驚く点は、緻密な冷静さと同時に、肉の交わりとでも言おうか、恐いほど生々しい求め合いがある点で、その胸をかきまわす情念といったら・・・

こういうのを読んでしまうと、そこそこのロマンスが読めなくなっちゃうから困るなぁ、、なんて贅沢な悩みを覚えるほど読書の喜びを味わわせてくれる名品なんだけれど、唯一の難点は、絶版で古本を買うしかなく、それがまたお高いって事。
200ページにもならない薄いシグネットリージェンシーなのに30ドル以上。。
(ま、厚い本の3倍の価値はあるんですけど、でもねぇ。。)

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 3月18日

間が空いてしまいました。

たまっていたプレミアリーグの録画を見たり、本の整理中に再読にひたってしまったり、息子のノートブックを直したり、、

「歌のおにいさん」が終わってしまい、はぁぁ、悲しいデスワ。
テキトーな脚本だったけれど、俳優陣がのりのりで熱気があり、大野君の持つ「皆をひきつける力」を感じたんですよねぇ(恐ろしいほどファンの贔屓目 笑)。

日曜日は久しぶりに本を裁断。 侯爵くんが我が家に来て以来ずっとお休み状態だったスキャナーをシコシコ動かしてみた。 侯爵くんは順番に吸い込まれる紙に興味津々、、なんやねん、どこ行くねん、、をい、こら待てって、猫パーンチ!
「マーキー! めっ! 触らないの!」 
追い払っても追い払っても、ネコって奴は懲りない、厭きない、しつこいわ〜

このごろ侯爵くんはわたしの肩によく乗るようになったのだけれど、乗り方がまだ安定していないため、痛い目にあう。
襟巻きのように乗ってくれればいいのだけれど、立とうとしたり、右肩にベローンと「∩の字」のようにひっついたり、、ずり落ちそうだから押さえようとすると、「無礼ものめ、触らないでにゃ〜」と爪をだして踏ん張るわ、私の頬を軽く噛むわ、もう、、

たまに人間の子供のようなおんぶ状態になる。
ネコをおんぶするなんて信じられない、と思いつつ、後ろ手を組んで侯爵くんのお尻を支えて、ねんねんころりよ〜と揺ら揺ら歩いたりしてしまうから、ははは、ネコ様の言うなりですな。

ケイ・フーパーの昔のLoveswept作品には肩に猫をのせて仕事場に行くヒロインや、旅行に出るヒロインがよく登場したけれど、今思うと、重たくなかったのかしらねぇ。

読んだのは Adele Ashworth 「My Darling Caroline」(1998)

超がっかり。。

この本を推しているレビュア、多いんですよねぇ。
RITAのデビュー作賞を取ってるし、AARでもTRRでもAだし、、
だから、自分はなぜ面白くないのか、何を見落としているのか、何を味わえずにいるのか、悩みながら読んだんですけど、、やっぱ、全然面白くない(爆)。

ヒロイン、ヒーロー共に魅力的じゃないわ〜。
特にヒロインにイライラさせられたのですが、なぜかと考えると、キャラクターに一貫性がないように感じるんですよね。 もっと風変わりで独特なのかと思ったら、ありきたりだし、論理的でストレートかと思うとぐずぐずしてまわりくどくて、、

この作品のテーマのひとつはリージェンシー時代の「女性と学問」なんだけれど、姉妹たちのような金髪美人ではない、というヒロイン像を創ったこと自体、不美人=学問で生きる、というステレオタイプ思考でいけ好かない。
本当にヒロインは学問を追求したいのか、結婚相手がいないから学問の道を選ぶと自分を納得させているだけなのか、テーマのインパクトを作家自身が弱めているんじゃないのかなぁ。

さらに最悪なのが、「こんな説明セリフってあり?!」と怒りたくなるほど、みんなが説明セリフをしゃべること。

わたしがこれこれこうしたのは、これこれこういう理由があるからで、、
彼女があれこれあれしたのは、あれこれああいう理由があるからで、、

最後のエピローグなんて「ありえへーん!!!!!」ほどうざい。
どう考えても、これってひどすぎると思うんだけれど。

誉める部分を挙げるとすると、全員が程よく物分りが良いから、深刻じゃないってことかしら。
ヒーローもヒロインもあれこれ重い物を背負ってると作者は主張しているけれど、シリアスに全然感じませんでした(誉めてるのか?!)

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 3月19日

ふと立ち寄った書店でペーパーバックのセールをしていた。
どれでも1冊300円。

ロマンス本はないか?ときょろきょろしたら、ジュリア・クインの本が1冊あった。

ジュリア・クインが評判のよい作家であるのは知っていたが、ちゃんと読んだことはない。 以前、父親との痛ましい過去を抱えた公爵がでてくる作品をブックオフで立ち読みして、「ま、パスでいいか」と買わずに帰ってしまった事もあり、どーしよーかと迷いつつ、その場から携帯でネットにアクセスしてみた。

Julia Quinn 「WHEN HE WAS WICKED」(2004)

なになに、あれま、シリーズものじゃないのサ。 ブリジャートン・シリーズ?
あの公爵の続きもの? どうしようかなぁ。。
ん? これは他のシリーズ本とちょっと雰囲気が違う?やや暗い?

えーと、あらすじは?、、や、やばいっ、好みダ。。

親友の妻とか兄弟の妻とか、決して手に入らない女性をずっとずっと想っている男、、
誠実で高潔で、切なく秘めた炎、この手のロマンスをこよなく愛するわたしでありますが(笑)、この作品、実に気持ちよく泣けますわ。

ヒーロー、マイケルとヒロインの夫ジョンはイトコ同士だけれど、兄弟同然に育った間柄。お互い相手のことをとても大事に思っている。
彼らの父親は双子で、ジョンのほうがマイケルよりほんの少しだけ先に生まれ、今は伯爵位を継いでいる。

マイケルは、ジョンが妻となる女性を紹介した瞬間からフランチェスカに心奪われ、知れば知るほど彼女の事を好きになったが、もちろんそんな想いをおくびにも出さず、自由気ままな放蕩者の顔をふたりに見せ続ける。。

この作品が気持ちよいのは、ヒロインと夫のジョンが相思相愛で、とても仲が良く、ジョンの人となりも清々しい上、フランチェスカ、ジョン、マイケルの三人が誠実な友情で結ばれている事ですね。 もちろんマイケルはフランチェスカの事を絶望的に愛しているから余計切ないけれど、フランチェスカは心から夫を愛している。

でも、もちろんロマンス本だから、ジョンは他界するわけで、、

あいやぁ〜、、上手いわ、切ないわ、丁寧だわ、
人の気持ちはそう簡単にひっついたり離れたり出来るものではなく、悲しみや罪悪感や怒りやその他もろもろのものが付いて回る。
あぁ、時間が、時間が必要なんですね・・・うるうる

根暗ではないけれど、あまり大勢の中に居るのが苦手なヒロイン。 わさびのようなイメージ(って変かな? 笑) 清流に育ち、ぴりっとしてて、気が利いていて、、

まだ半分ですけど、あぁん、マイケルがかわいそーでかわいそーで。。
フランチェスカ、あなたは運が良すぎる! この幸せものめ〜っ! うるる。
(to be continued...)

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 3月23日

鴨川べりの桜。
のんびり散策と行きたいところですが、花粉や黄砂に当たりたくないし、、ついつい家の中にこもってしまいます。

2008年度の町内会の会計係だったので帳簿をまとめ、会計報告書を作成したところ、これに半日かかってしまいました。自分があまりに不器用で実社会に向いてないのを痛感。。帳簿の記帳がぁぁ! 書き間違えたり一行抜かしたり、、こんなのエクセルをプリントアウトすればすぐなんだけどなぁ・・・

読んだのは Karen Ranney 「Tapestry」 (1995)

作者のデビュー作だそうですが、、をを、これはこれは、、
予想していたものとは全然違いました。

米アマゾンの書評を読まなくて良かったぁ〜。 これ、内容を知らずに読んだほうが絶対面白いもの。

表紙絵は「オペラ座の怪人」のようなマスクをつけたヒーローと可憐なヒロイン、
対フランス戦争で大怪我を負ったヒーローと、10才の頃から彼のお嫁さんになるのが夢だったというヒロイン、、ま、「美女と野獣」パターンの物語だろうと決め付けていたのだけれど、

う〜むむ、こういうお話だったとは・・・驚きましたねぇ・・・

結末への持って行きかたも、わたし的には納得いったものだったし、ヒロインの気持ち、よく分かったわぁ〜。。
心よじれて、胸に沁みて、、我が家の侯爵くんが「寝ようよぉぉぉ」と超悲しい声を上げるのを無視して1時過ぎまで読み続けてしまいました(爆)。

難点は、まるで「心理学入門」教科書を読んでいるように感じる時があることかな。
人間の感情の細かい変化を、ひとつひとつ明確に描きすぎてる気がしました。
ほら、よくあるじゃないですか、「余命わずかと宣告されたとき」、人は「拒絶」、「怒り」、「交渉」、「沈鬱」、最後に「受容」という順番で感情が変化するとか、そういうやつ。

ヒロインの感情を少女〜娘〜成熟した女性までしっかり描こうとしているところがこの作品の魅力でもあるけれど、いちいちクリアカットされすぎていて、教科書のように感じてしまう時もありました。

でも、お話の背景がすこぶる面白いし、久しぶりに『この作家さんの他の作品も読んでみたい』と思えた本でしたねぇ。

1760年〜英仏7年戦争が終わる頃まで、世界各地で植民地戦争をしている時代です。
英国史上最高の首相といっても過言でない、The Great Commoner ウイリアム・ピットがいい味だしとります。
ジョージ2世、3世に嫌われ、内閣を止めざる得なかった頃、
通風に苦しみつつ、パリ条約に反対して3時間以上も議会で熱弁を揮った頃、

わたしが海洋小説を読み出したのと、このロマンス本をふと手にとった(eBookだけど 笑)のとは偶然の巡り合わせですけど、なんといっても大ピットこそが英国海軍を引き立てた人ですからねぇ、、海戦場面がいろいろあってもばっちりイメージが湧いて、、
やっぱり日ごろの鍛錬が大事ですね〜(笑)

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 3月26日

火曜から水曜にかけて我が家の侯爵くんが連続して嘔吐で、もう、家族全員、おろおろでした。

呆れるほどたくさんの布ひもが嘔吐のたびに飛び出てきました。

よくもこんな沢山のひもを飲み込んだものだ、と、信じられないほど、、

布ひもが無いことは、2週間ぐらい前に気付いたのだけれど、それから侯爵くんはずっと元気だったので、「飲み込んだのならもっとすぐに症状が現れるだろう」と思い、彼が飲み込んでいるとは思わなかったんですよね。

嘔吐しているところを見られたくない、というか、本能で敵から隠れるのかしら、とにかく、リビングのこっちの隅で、、台所のあっちの隅で、、椅子のクッションの上で、、たたみの部屋で、、お風呂場の近くで、、、5cmぐらいに噛みちぎった布ひもが、嘔吐のたびに飛び出ます。

全部出た、と、思っていたのだけれど、深夜の2時頃、どきっとする大声をだして、今度は液体ばかりを大量に嘔吐、、ぐったりしている侯爵くんのお顔を拭いて、お白湯を何度も飲ませて、それから汚れたタオルやざぶとんや私のズボンを洗濯して、、

水曜も一日中ぐったりと寝たままで、、明日も同じ様子だったらお医者さんに連れていかねば!と思っていたら、とうとう、最後の一切れが夜の7時くらいに飛び出ました。。「まだあったのかよ!」

ゴムひもは噛みちぎって飲み込んでしまうから注意していたのだけれど、こんな太い布のひもは飲まないだろうと高をくくっていたんですね、、猛反省!!!

現金なもので、最後のひとつが出たら、急に元気になって「お腹すいた〜っ」って感じになるから、、やれやれ。

しかし、あぅっ、、火曜日に嵐の特番があったんですね!ドタバタしてたから気付かなかった! 録画予約もしていなかった! しくしく・・・

とてもがっかりしていたら、なんと、下の息子が嵐の出たばっかりの国立ライブのDVDを買ってきてくれて(代金はわたしに請求ですが)、にゃはは、、元気になった侯爵くんを早速見放して(をいをい)、DVDを見てしまいました。

やば〜、、ふと気付けば嵐のコンサートDVDを全部持ってる自分。。。
大画面TVを買おうかと考えてる自分。。

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 3月28日

読んだのは Mary Balogh 「More than a Mistress」(2001)

これはバログがシリーズロマンス系Signetリージェンシーから離れて文庫本系ヒストリカルロマンスに移った時の作品なので、レビューを見ると、バログを読むのが初めて、という読者も多いようです。

世間の評価はとても高いのですが、わたしにとっては少々がっかりの作品でした。
(気に入っている方がいらしたらごめんなさい!)
似ている感想の人も少数ながら居るので、たぶん昔のシリアス系バログが好きな人間にはこの作品の後半の軽さが肩透かしに感じるんだと思います。

Secret Pearl や Precious Jewel や Temporary Wife など、色々混じった感じで既読感があるのが減点ポイントなのではなく、なんていうんでしょう、地元の人だけが知ってた美味しいパン屋さんが、今風に改装して洒落たベーカリーになり、たくさんお客さんが来るようになったんだけど、今風の軽くふわふわしたパンばかりになったような、そんな感じ。

殺人を犯し、親族に追われている(と思っている)伯爵令嬢ヒロインと、横柄な公爵ヒーロー。

ヒーローは、ワーキングクラスに身をやつしているヒロインを軽く扱い、愛人にしようとする。

途中までは、一体どうなるのかと夢中で読んでいましたが、、

例えるならば、消費者金融に不条理に追われ、苦しんで悩んで困って、あぁ、一体どうしたらいいの! と深刻な話を読んでいると思ったら、、あれ? サマージャンボ宝くじが当たった? みたいな。
(全然こんな話じゃないけどネ 爆)

この作品の問題は、最初コメディタッチで始まり、だんだんとてもシリアスになり、そこから突然ぐだぐだコメディタッチで終わることなんですよね。

バログのシリアスな問題提起(及びシリアスな解決)を好んでいる人間は、バログは一体この問題をどう料理するんだろう、とわくわくしながら、つい、真面目に考えちゃうんです。
ところが、中盤を過ぎてから、「あれ? あのシリアスな問題はどうなったの?」と不思議に思うほど話の中心が変わっていき、おあずけを食らった犬みたいにはぐらかされた気分のまま、ヒロインとヒーローが 「どちらが深く傷ついたか」合戦を繰り広げて、、、え?終わり? 

あの深刻ぶった雰囲気は何だったんだ?! ヒロインの抱えていた問題の解決も「なんちゃって」だし、階級で人を判断したとヒロインが怒った事もスルーだし、幼なじみの青年を馬鹿にしたような描き方も残酷だし、バログがこんな鈍感になるなんてありえへんっ、と愚痴のひとつも出るわけで。

もちろん、並みのロマンス本に比べたら平均点以上なんですけど、バログにはこちらの要求も高くなってしまうんですよねぇ。

印刷されなかったエピローグ部分があり、ラブラブなおふたりさんに会えます。
http://www.marybalogh.com/mistress-epilogue.html
(この表紙絵のデザイン、首から下の形がなんか変じゃないですか?)

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 3月31日

ひのき花粉がきつく、もう目が痒くて痒くて。。(T−T)

19日に書いたジュリア・クインの「WHEN HE WAS WICKED」読了。
前半は勢いよく読んでいたのだけれど、後半になって失速、途中でバログに寄り道して、、またゆるゆると読み始めました。 後半は無難な着地地点を探しながら読者サービスを奮発し、最後はよくある感じで終わらせた。。
う〜む、この作家さんの優等生的上手さは、あまりに手堅くて悩むわ〜。

ブリジャートン・シリーズを全然読んでいないのですが、ヒロインのフランチェスカが家族から少し距離をとっている人なのでシリーズを知らなくてもOK、しかも大家族ものが苦手な私としてはワイワイしていないので助かりました。

Mary Balogh 「Heartless」(1995)

高評価なので読み始めてみましたが、超苦手なシチュエーションだったので飛ばし読みデス(爆)。

ハーレクインの痛いRを彷彿させる「へびの舌」ライバル女。
わたし、このパターン本当に苦手なんですよねぇ。シリアスな物語や苦難の物語は嫌いじゃないんだけれど、邪悪な人間の嘘に苦しめられるのだけは辛抱できなくてバコバコ飛ばしてしまいます。

妬みと自己中が歩いてるような嘘つきってほんま恐いわ。。
(なんで、物語の主人公たちって、人を見る目が無いんだろうねえ・・・)

さらに、ぞっとするストーカー脅迫者や、脅迫されていることをひた隠して、いくらヒーローが訊ねても「何でもない」と言い続けるヒロインや、、もうもう、、良く出来ていると分かっているけれど、イライラするばかりで、、がぁぁぁ。

どうも私はバログの長編が苦手なのかなぁ。
それとも1755年というジョージアンがダメなのかなぁ。

一体いつまでこの苦しみが続くんだ〜っ
えぇいっ、ヒロイン、さっさとヒーローに打ち明けろよ〜っ
なんで誰も脅迫者に気付かないんだよ〜っ
このくそ女め〜っ 嘘八百とはてめえのことだっ
ヒーローの兄ちゃん、かわいそうすぎっ
うわっ、ヒロインにxxするシーン、 まるっぽ Jo Beverley  の「My Lady Notorious」じゃないか! げろげろ!

最後に幸せが待っていると頭で分かっていても、静かに育まれるロマンスを味わう心境になれなくて(爆)。

たぶん、英語読むのが早くないから、余計にしんどいのかもしれないにゃ。

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