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更新記録 2010年8月1日から2010年9月30日まで


8月 1日

暑いですね〜・・・。更新をさぼってばかりですみません。

Nalini Singh「Bonds of Justice」、シリーズ8番は読み終わったのに感想をまとめていないし、、カーラ・ケリーのHQ新作は買ったのに読み始めてないし、、Ilona Andrews の「On The Edge」はあとほんの数十ページだというのに、つまらなくて放置してるし、、(Ilona Andrewsはアーバンファンタジーの方がずっとずっと良いです。パラノーマルロマンスはなんだかピリッとしません)

ドクター・ハウスのシーズン1のDVDばかり見ている今日この頃で、、これはまずいなぁと思っていたのですが、さらなる誘惑の手? 2日(月曜)からシーズン3の再放送が始まるんです。
これが、なんと、毎日1話ずつ放送されるんです。

毎晩録画を見るとして、、あいたた、またドクターハウスばっかり見てる事になりそうダワ。

さて、ざっとナリーニの話をすると、8番目はちょっと他の巻とは様子が違い、PsyヒロインがPsy 社会から抜ける事なくロマンスします。
Psy の一員のままで人間と結婚しちゃうんですヨ!

Councilor Aが感情を殺せないPsyを容認したり、Councilor Bが人間の刑事を助けたり、、後者のCouncilor Bは、わたしの予想と違ってびっくり。えーっ、なんなの?シリーズの最初のほうで登場した時は相当やばい人のようだったのに、なんだか気味悪いなぁ。。

そういうわけで、Psy のCouncil が分裂し、、シリーズ9番はどうなるんでしょうね。

ロマンスの部分の感想としては、うーん、、なんかストーリー中に無理やり割り込ませるので個人的には嫌いなパターンでした。 殺人事件の捜査中なのに、きわどい会話をしたり、やたら体を触ったり、、こういうアッチチ路線をこのシリーズに求めていないので、邪魔臭かったです(爆)。

ヒーロー、マックスの過去やヒロイン、ソフィアの過去など、なかなか良く出来ていたけれど、なんていうか、ぬるい予定調和ロマンスになってきた感あり。 Counsil や Arrow は もっと危なく尖がってほしいわ。

CounsilorBが次作で意外な事実を明らかにする事を期待してます。

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8月 7日

5日はとあるテストを受けて、撃沈ーー!(泣)。
過去問やってた時は、「うひひ、これなら受かるかも」と甘い考えを持っていた私。
あぁ、世の中そんなに甘くなかったー。
本番のテストが予想以上に難しく、悲しいことに自分のオツムは予想以上にボケていました。
あぎぎぎ、、思い出せないぃぃ、、えーーと、あぎぎ、、

所要時間3時間、退室は1時間が過ぎてから。。うそっ、1時間経ったら、どんどん部屋から出て行く受験生の皆さん。

わたしは、悪あがきを続け、2時間半の時点で諦めて退室し、不合格を確信し、帰り際に次回の受験申込用紙をもらって帰りました(爆)。

へこんだ心を癒したいのに、退室直後に携帯の電源を入れたら、上下の息子からメールがきていました。
弟「お兄ちゃん、もう帰ってきたで」
兄「何時頃に帰ってくるん? 昼ご飯は?」

とほほ、、今日帰省するとは聞いていたけれど、朝早くに家を出た私はもうくたびれて一日が終わった状態なんだヨー。

結局、市中で待ち合わせて遅めの昼食をとり、、慰めに嵐のニューアルバムを買って帰宅しました(爆)。

若夫婦がわざわざ東京から泊まりに来てくれるのは有難いと思いつつ、おさんどんが面倒だ、ゴロゴロできない、狭い家だし、悩みます。
一緒に旅行に行くとか観劇に行くとか、帰省じゃなくてどこかに出かける事に使えたらいいのになぁ。
普段より多い洗濯やら普段より手間かける食事の支度やら、、仕事に行ってる方が楽ですわん。

いまだに親修行中です。

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8月 9日

何度も中断しながら読んだのは、Janny Wurts 「Sorcerer's Legacy」(1982)

「帝国の娘」レイモンド・E・フィースト&ジャニー・ワーツ を読んで、気になってしまったジャニー・ワーツ
血なまぐさい権力闘争にこれほど互角に戦い続けるヒロインは珍しかった。

Sorcerer's Legacy はどうやら彼女のデビュー作らしい。
読んでみると、「帝国の娘」のヒロイン原型がここにあった。
非常に血なまぐさい権力闘争。 情けのかけらも無い敵勢力。 腕力も魔法力も無いヒロインが何度も死にそうな目に会いながら耐え抜く。

ジャンルはファンタジー。かなりロマンス?
ほとんど最後まで痛々しい話である。
まじで冷酷、残酷、血なまぐさい。

雰囲気は中世、降伏した城から話が始まる。
領主が戦死した今、殺されるか敵国の宰相の愛人になるか、どちらかの選択を迫られている領主の妻 Elienne。
牢獄で苦悶の涙を流していると、謎の魔法使い Ielond が現れ、取引を持ち出す。

Ielond の申し出とは、、とある王国の王子の妻になること。

その王国では26歳までに跡継ぎの子供ができないと王位継承権を失うと同時に処刑される決まりがある。男の子が生まれて初めてロイヤルウェディングを催し、王と后が誕生する。

だが王子ダリオンは16才の時から子が作れない呪いをかけられていた。

王子には摂政Fとガーディアン Ielond がいるのだが、子ができない呪いは、実は摂政Fがかけた黒魔術なのだった。
この黒魔術を解くには処女を殺す儀式が必要だが、王子は Ielond に黒魔術に手を染めることを禁じていた。自分が死ぬほうがましだ、と。

Ielond は命と引き換えに時間と空間を越える魔術を使い、エリアンを王国に連れてくる。
彼女のお腹には妊娠1週間の胎児がいる。

で、ここからが緊迫につぐ緊迫。
最愛の夫を亡くしたばかりなのに、初対面の相手と寝所を共にしなければならない、という苦悩が瑣末に思えるほど、王子を陥れる企みが卑劣で、予想以上に先の見えない展開。
エリアンは命を狙われ続けるは、恐ろしい予言が下されるは、本当にシビアなんである。

王子が胸きゅんな知性と優しさの持ち主で、エリアンは彼にどんどん惹かれるが、恐ろしい予言のせいで、本心を打ち明けることができない。

一方、摂政Fは攻撃の手を緩めず、人をあやつり、襲ってくる。
こんなひどい事までするんかっ。 操られた人間があまりに哀れである。

5分の4くらいまで本当にハラハラしたが、ラストをどう持ってゆくだろうと期待していたら、、うーん。。
王子の授かった予言が最後まで読者には秘密で、それがすべての鍵だったのに、え?それ?

壮大なスケールだったのにすかっとしない終わり方で、とっても残念!

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8月12日

先日、侯爵くんが血のまじった下痢をしたので慌ててS病院へ行きました。
熱も39度あり、抗生物質の注射をしてもらい、お薬をもらって帰りました。

実は一週間前にも一度血便が出たんですが、その時はしっかりしたウンチに粘性のある血がついていました。病院に連れていくべきだったのですが、用事もあった上、ドライフードをよく食べるし、元気だし、その日は病院に行かなかったんですよね。 その後血便が出なかったので、「こういう事もあるんだろう」と高をくくっていました。

薬が効いたのか?下痢も血便もその後出ていません。
元気な様子なんですが、原因は不明のままなので、気になりますね。

かかりつけのF動物病院があるのですが、なぜかウチが困ってる時に限って休みなんですよね。
去勢手術の時も、年の暮れに突然のマーキング行動! Fに予約の前倒しをしてくれと頼んだが断られ、遠方のS病院に連絡したところ、明日から年末休みに入るので普通は手術をしないのだが、大変お困りのようなので、と手術してもらいました。 で、今回の下痢ピーも、F病院は定休日で、、あわててS病院へ。

これならかかりつけをS病院に変えたら? とお思いでしょうが、S病院、本当に不便なんですよねぇ。。自家用車を持っていないのでいつも往復タクシーなんですが、なぜかS病院から呼ぶとなかなか来ない。流しのタクシーを拾えるような所じゃないし、、
(リュックサックに侯爵君をいれて自転車を漕ぎたいくらいですわん)

S病院にはとても親切にしていただいているのに、「ワクチン接種は?」「あぅぅ、、あの、、近くの病院でしています、、」

さて、下痢のあとに最初に出た立派なウンチ君の写真を、家から息子が携帯に送ってきました。 職場でウンチ君の写真をみてホッとしたわたしです。

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8月14日

ゲルト・ギーゲレンツァー「数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活」
原題は Calculated Risks - How to know when numbers deceive you -

確率だけが一人歩きして、無駄な検査やリスクを増やしている医療現場。死亡率が40%減るだの、10人に1人は乳がんになる時代だの、そのデータは何が母数で何と何を比較しているのか、私達は(医者も)あまりわかっていない、という事が明快に書かれています。

本当に面白いです。真剣に考えさせられます。
特に、近年、マンモグラフィーを受けよう!と日本の医療機関ではキャンペーンしてますが、この本を読むと、非常に疑問に感じます。
統計的に、49歳以下の女性で10年間何も検査しなくて乳がんで死亡するのは、1000人あたり4人だそうです。
一方、毎年または一年おきに、X線による乳房検査をした女性で乳がんで死亡するのは、1000人あたり3人だそうです。

絶対的死亡率 0.4% が 0.3% に下がるために、99.9%の女性が不必要にX線照射を受けることになりますが、相対的に言えば、死亡率は25%減少したと言えます。

乳がんで死亡するのは10人に1人、と言うのは85歳までの女性すべてが母数だそうです。
ですが、85歳までの女性のうち大半が、当たり前ですが何かで死ぬのです。
10人に4.5人が心臓病で死にますが、若い頃から毎日心臓が止まることをおびえて生きている人は少数でしょう。
生きることにはリスクはつきもので、すべてのリスクを回避する事なんて無理。
わたしたちは、気にせずに生きる閾値、、これを自分なりに考えないといけないんですね。
それってちょー難しいっ、、けれど、闇雲に数字に踊らされたくない。

実はちょっと気になる記事があり、ずっと考えていたんです。
それはこれ↓
  --- 記事の引用 ---
肺ガンリスク・・・2倍
タバコを吸わない女性が夫のタバコの煙を吸う受動喫煙で肺ガンに罹るリスクは、夫が喫煙しない場合に比べて(2倍)高くなることが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がん予防研究部長)の調査で2007年12/12分かった。
夫の1日の喫煙量が20本以上では、リスクがさらに高くなる。

研究班は40〜69歳のタバコを吸わない女性約28000人を平均13年間追跡調査し、肺ガンの中でも発生頻度が最も高く非喫煙者に多い『肺腺ガン』の発生率と夫の喫煙状態との関係を調べた。
夫の喫煙状態別の肺癌発生率を比較したところ,夫が非喫煙者である女性(非受動喫煙群)に比べて,夫が喫煙者である女性(受動喫煙群)では肺癌罹患リスクが1.3倍高かった(統計学的有意差なし)。
調査中に109人が肺ガンと診断され、うち腺ガンが82人と8割弱を占めた。
うち夫が喫煙者、もしくは以前喫煙者であった女性は、夫が非喫煙者の女性と比べ肺腺ガンにかかるリスクが約2倍高かった。
喫煙本数別にみると、1日20本未満で1.7倍。20本以上で2.2倍となり、本数が多いほどリスクが高まることが分かった。

--- 引用おわり ---

受動喫煙と肺ガンについてネットを検索すれば、ほとんどのサイトが上記のデータを科学的根拠として取り上げて、タバコの害を自信満々にうたってます。

でも、このデータを見て「なんかオカシイ」と思わないですか?

28000人の女性を、仮に、非受動喫煙組A、受動喫煙組B 同数いるとしましょう。
(普通データを取るのに、片方側の人間だけが多いというのは無いですよね?)

そして、腺ガン82人は、A:Bが2:1だというので計算すると、55人と27人となります。
さて、肺ガン全員は109人ですから、腺ガン以外の小細胞ガンや上皮性ガンなどがいるはずです。その数は109ひく82で 27人です。
肺癌全体の罹患リスクが1.3倍Aの方が高かったというので(統計的にはこれを有意な差とは認めませんが)、ちゃんと考慮して計算します。

A組の肺ガン者+B組の肺ガン者 = 109
A組の肺ガン者:B組の肺ガン者 = 1.3

すると、A組の肺ガン者は62人、B組は47人になります。

で、A組は、55人が腺ガンなので、腺ガン以外が7人となります。
同様にB組の腺ガン以外は20人です。

罹患者数受動喫煙組A非受動喫煙組BA対B
腺ガン 825527
腺ガン以外 27200.3
肺ガン全体 10962471.3

腺ガンで受動喫煙組Aが非受動組Bに比べて2倍のリスクになっている事は確かですが、逆に腺ガン以外の肺ガンは、なんと非受動喫煙組Bの方が3倍のリスクになっています!
これってどういう事? この数値は全く無視ですか?

さらに言うと、腺ガンはタバコとあまり関連が無いのでは?と言われています。
元々喫煙者と非喫煙者にあまり腺ガンの差がみられなかったから、無理やり受動喫煙に原因を求めた、って感じの研究なんですが、、タバコ吸っている人のほうが周りの人より自分の指先から漂う煙を受動喫煙してるはずで、なんだか矛盾してませんか?

わたしだって会議中にタバコを吸うなんて非常識!ぷん!って思いますし、禁煙・分煙は好ましいと思っていますが、だからといって、怪しいデータでもOKじゃありません。

この研究をした厚生労働省研究班は、ガンとタバコやお酒、食事や運動など、いろいろ関連性を調べているのですが、例えば、彼らは肺ガンについて、下のような結果も報告しています。

-- 記事引用 --
初潮から閉経までの期間が最も短いグループ(初潮16歳以上、閉経50歳以下)が、最も肺がんの危険性が低く、他のグループの半分以下。最長のグループ(同15歳以下、51歳以上)の場合、最短グループに比べ、危険性が2・5倍高まった。
また、子宮や卵巣の手術で閉経し、ホルモン剤を使用している女性の場合、自然閉経した女性に比べて、約2倍高まった。

-- 引用おわり --

つまり、体内で女性ホルモンに長期間曝されていると、肺ガンのリスクが2−2.5倍に高まる、という報告です。ところが、この結果について、

-- 記事引用 --
女性ホルモンは乳がんの危険因子のひとつだが、たばこを吸わない人にも多い肺の腺がんは、女性ホルモンと関連する可能性が指摘されていた。研究班の津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長は「乳がんに比べれば関連性は薄い」と話している。
-- 引用おわり --

え?!
タバコの受動喫煙では「危険は2倍だぞ!」と言っていたのに、女性ホルモンでは2倍なんて関連性は薄い、とか発言しちゃうんですか?

どうも何が危険で何が危険じゃないのか、人をけむに巻いた話です。

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8月16日

今日から3日間夏休み。久しぶりに映画館に行ってきました。「ベストキッド」

本当はリカルド・ダリン主演の「瞳の奥の秘密」が見たかったのですが、京都では上映無し! 大阪梅田で来週から、というわけで、それならジャッキーを見に行こうと出かけました。

オリジナルの「ベストキッド」は知らないので、リメイク版の今作についての感想しか無いのですが、アメリカと中国の今を感じさせますね〜。

デトロイトの自動車工場で働いていた母親が北京へ転勤になる、という設定ですが、転勤といっても、デトロイトには戻れない、デトロイト工場はもう閉鎖、という感じ。
一方の北京は街全体が勢いに溢れている。

でかい顔する中国人に、主人公のアメリカ人少年が陰険な仕打ちでいじめられるが、前向きに修行して、正々堂々と戦い、でかい顔の中国人をのしてしまう、というストーリーだから、えっ、これって大丈夫?よく中国側が許可したなぁ、とある意味中国の太っ腹に感心してしまいました。

経済の先行きが暗く、中国に押される一方のアメリカ人(&日本人)にとって、ちょっと胸の内が晴れる内容ですが、「 そんな鬱憤晴らし痛くも痒くもないあるね、みんなカンフー習う宜し」って感じ?
中国おそるべし!!です。

さて、
ジャッキー演ずるアパートの管理人さんが、悲哀漂う背中で渋いです。

ジャッキーの技はちょっぴりしか見れないけど、いいです! あのジャージの上着で3人を絡め取るのなんて、「待ってました!」のシーンでしたね。
カンフーの基礎を教える姿も、はっとする切れ味でした。
私は、「蛇拳」や「酔拳」を初めてみた時、ジャッキー・チェンの特訓シーンに夢中になったリアル世代ですから、あの赤鼻のお師匠さんを思い出して、しみじみしてしまいました。

映画は、なぜにわざわざ万里の長城で特訓?(笑)と、観光サービス付きです。
龍の水を飲むために訪れた寺院は武当山という所、これがまたすんごい世界遺産で驚きました。

主役のジェイデン・スミスは撮影開始10歳だったそうですが、3才の時から空手を習ってるので、カンフーの型もばっちりです。 今どきの映画はどこまで本物で、どこからCGか、全くわからないんですが、ハイキックのための股割りを1ヶ月トレーニングして痛くて泣いた事もあったというから、かなり本物のようです。
もちろん運動神経抜群、ダンスは上手いわ、演技力はあるわ、可愛いわ、歌も歌っちゃうわ、、まぁ、よく出来た息子でウィル・スミスの老後は安心、その超親バカぶりをエンドロールでみせてます。

話変わって、
「嵐にしやがれ」でおすぎさんが「瞳の奥の秘密」を1万本のうちのベスト50本と紹介してくれたのは嬉しかったけれど、でも、全然知らない俳優ばかり、と言ったのはがっくりでした(笑)。
主役のリカルド・ダリンくらい、このおっさんはアルゼンチンでトップレベルの人気実力を兼ね備えた俳優と紹介してほしかったにゃ〜。

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8月19日

7日に書いた事ですが、試験終了後がっくりきていた資格試験(第一種衛生管理者)の結果が発表になり、なんと!合格しました。 諦めていたので、本当に嬉しいです。職場の上のほうからの受験示唆?命令?だったので、ほっとしました〜。

わたしの受験した会場では合格率48%くらいのようです。
ま、難関な資格試験じゃないけれど、でも半分は落ちるって事で、わたしも多分ギリギリのラインじゃないかなぁ、何か1問の正解が救ってくれた、って所でしょう。

受験しろ、と上から言われたのが1ヶ月半前で、参考書と問題集を手渡され、微妙なプレッシャーを感じつつ、なかなかエンジンがかからず。
わたしの専門知識やネットワークの仕事とはまったく関連のない、労働衛生法と関連法規の膨大な羅列に、参考書を開いて読んではみるも頭に全然入りません。
(なんでこの試験を受けろと言われたのか、これが本当に曖昧な理由でねぇ。。)
7月の3連休の頃から真剣になり、毎晩寝る前に1時間は過去問を解き、週末はもうちょっと長く勉強したのですが、試験本番を終えたあとは自分の甘さを痛感!!でした。

あかん! 落ちる!と思っていたので、11月にまたチャレンジするつもりでした。
で、間があくと気持ちがたるむし、頭はぼける一方だし、面白くない勉強だし、つうわけで、勉強気分を盛り上げるために10月にある別の資格試験(ITパスポート)を勢いで申し込んだんです。
そしたら、いやぁ、第一種衛生管理者、合格したし、受験勉強はもう要らなくなったじゃないですか。
ITパスポートの問題集買ったし、受験料も払い込んじゃったし、、

ITパスポートって個人的には第一種衛生管理者試験よりはずっと身近な内容なので、簡単に思えるんですが、現在の合格率は40%台だと聞いて、なめてたら痛い目に会うぞと自戒してます。
ま、こちらの試験は職場のプレッシャーも無いし、脳みそアンチエイジングが目的ですからネ、とりあえず話のネタとしてがんばりますデス。
お金を無駄にしたくない、というのが一番のインセンティブですけど(爆)。

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8月22日

「瞳の奥の秘密」を梅田で見てきました。

リカルド・ダリン主演のアルゼンチン映画が満席! うそみたい。。

なんちゅうか、「こんなに立派になっちゃって、、母さんは嬉しいよ(うる)」みたいな気持ちです。アルゼンチン映画をせっせとアメリカやアルゼンチンやはたまた香港から買った甲斐がありましたね(笑)。

映画は、約10年前の「El Mismo amor, la misma lluvia」に似てる話で、あの映画の時は二人がこの先どうなるか分からない余韻を残したラストでしたが、今作はすんごい中高年純愛ストーリーになっとります。
夫、子供もいる、55歳くらいのキャリア女性、彼女を25年間思い続けている男、、うっはっは、女の夢ですわん。(といっても、熟年夫婦でこの映画をみて背筋がぞっとした夫も多かったんじゃないでしょうか 爆)

この25年間彼女を思い続ける男、リカルド・ダリンが、渋かった。
ほんま、このおっさん、胡散臭い顔してるのに繊細な雰囲気をかもし出すんですよ。
ハンサムとは言いがたい顔なのに、なぜか胸きゅんにさせる知的な光を放つんですよ。

過去にこだわり続けた男が、最後に、過去にとらわれていたら何も生まれないと気付く、、これが衝撃的で、、
自分の叶わぬ恋を、他人の恋路に託してちゃダメなんだ、他人は他人の人生で、自分は自分の人生を歩いていかなくちゃダメなんだって事も、、

恋愛とは別のテーマ、人道とか死刑とか司法制度とか、そういった事も色々考えさせられました。

それにしても、考えこんでしまった観客層でした。

わたしは3回目の回を見たのですが、ロビーで入場を待っている客は55−65歳が8割以上!! 55−65 >>> 65−75 > 45−55 > 35−45、、、

2回目が終わり、扉から退場してくるお客さんも50代〜60代が目立つ目立つ。
何か年寄り向けイベントで、映画鑑賞ツアでもあったんじゃないか?と思いたくなるほど、熟年だらけだったんですよ。

とにかく若い人の目から見たら、おじ(い)さん、おば(あ)さんだらけ。(わたしもその一人だっ >_<)
高齢者1人を2人の若者が支える年金将来像とか、、重苦しい日本の未来の一端を見た気になりました(ちょっとおーげさ?)。

をっと、話は映画に戻り、
個人的にはカンパネラ監督とダリンだったら「El Hijo de la novia ( Son of the bride )」の方が好きです。
「瞳の奥の秘密」からは「孤独」や「老い」を強く感じます。人が個として切り離されている雰囲気が強く、El Hijo de la novia のような(哀しみはあっても)共同体の温かさが伝わる感じではありません。

これって時代がそう変わってきている表れでしょうか。

まぁでも、リカルド・ダリンやカンパネラ監督の知名度が上がったことが嬉しいですね。これを機に日本語字幕がついたDVDが出ないかしらね。

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9月 1日

いつまで暑さが続くんでしょうねぇ。

エアコンのタイマーが切れると暑くて目が覚めてしまうし、5時や6時といった早朝でも蒸し蒸ししていたり、、ほんと、まいってしまいます。

本を読む気も起きず、すっかり開店休業状態になってしまいました。
最近買った本も、DUO 3.0とかITパスポート直前対策とか、面白みの無い本ばかりで、、暑いとね、楽しい読書をするより勉強の本の方が向くんです。どうせ短時間しか読まないから(爆)。

話変わって、スカパーのMATVムービーアジアというチャンネルで、チョウ・ユンファ主演の「誰かがあなたを愛してる」(1987)を放送するんですよ!!

この映画、20年前レンタルビデオで見て、どっかーんとやられ、チョウ・ユンファの写真本を探してしまったくらい、わたしの思い出の映画ですわん。
もう一度みたいと思っていたのですが、近所のレンタルショップには置いてなくて、、つい最近も、DVDを買っちゃおうかなぁと思った品だったんですよねぇ。
いやぁ、偶然の一致というかなんというか、とても嬉しいです。

見たことない人がいたら是非ぜひ! ほんと、胸きゅんきゅんのラブストーリーなんですヨ。
ま、ラストシーンはベタで超恥ずかしいんですが、それ以外は個人的にはパーフェクト、ユンファの映画作品の中でもこれがピカイチだと思っとります。
相手役のチェリー・チェンもいいんです。当時の香港映画には珍しい大人の女性の雰囲気がある女優さんです。

というわけで、Law & Order:CI と Dr.House に加え、香港映画チャンネル、さらにはトゥルーブラッドが始まるからLaLaTV、、プレミアリーグも始まるし、録画大忙しの9月です。

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9月 3日

とうとう買ってしまいました!
この夏出たニューモデルの Kindle。(まだ届いておりませんが)

Free 3G + WiFi タイプ の方にしました。WiFiのみの139ドルとどちらにしようか迷いに迷ったんですが、、
自宅は無線 LAN 環境が整っているし、フリースポットだってあるわけだし、いざとなればモバイルルーターを買えばどこでも無線LANができるわけだし、、自宅以外の場所で本を買いたくなる事なんてあるだろうか? 3Gを使うのはどういうシチュエーションだろう?

さっぱりイメージが湧かなかったのに3G付きを買ってしまった・・・
ま、これまで電子ブックを読むために散財してきた事を考えれば、50ドルくらいなんだぃっ。
(^_^;;
実は、いったんPC上で読むことに慣れちゃうと、紙の本を読む方が面倒になるんですよねぇ。
これは洋書に限っての話ですが、安いペーパーバックって紙質が悪くて、インクがにじんでいたり、フォントが極小だったり、、ほんと、読み辛いんです。
辞書をたまに引く時も面倒だと感じるひとときですし、持ち歩くのも分厚いし、、読み終わると今度は本を置いておく場所に悩みます。

そういうわけで、紙の洋書を買ったときも、基本、即裁断してスキャンしています。
古本など、黄ばみも消えて、かえって見やすくなりますヨ。

そうは言っても、わたしが電子ブックぅ〜!と言い出した頃に比べ、電子ブックをとりまく世の中の状況が変わりましたねえ。
当初は紙の本より安いのが「売り」だったのに、今はマスマーケット版より「高い」です。 日アマゾンでペーパーバックを買った方が、キンドル版をダウンロードするより安いです。 ちょっとがっかりですね。中間マージンが取り除かれるはずじゃなかったの。。

さて、現在わたしの読書は、EBOOKストアなどから購入したmobi形式は元祖スマートフォンのWS003で読み、自分でスキャンしたpdf形式は Ubuntu OS 搭載の Netwalker で読んでおります。 どちらも値段のわりによく働く可愛い奴らで、単語をタッチすると英英辞書と英和辞書が出てくるし、何十冊と入っているから、飽きると別の本にしたり、mp4にした嵐のコンサートを見ちゃったり、気分転換もばっちりなんですが、読み続けるとバッテリーが一日も持たない非力ぶり。
やっぱり軽くて薄くて、電池長持ちの、読書専用端末が欲しいにゃぁ。

Kindleにしようと思ったもう一つの理由は、電子書籍ストアの勢力図変化です。
もうね、昔を知っている人間はびっくりですよ。
アマゾンのように自腹を切れる体力がある企業か、出版社系列じゃないと、オンラインの電子ブック書店は生き残れなくなってきました。
前は買えた本が、買えなくなった。。こういうサイトが多いんですよねぇ。
Kindleのフォーマットは、DRMをはずすのが難しいから嫌だったんですが、もうこれはアマゾンが潰れない事を祈って買うしかないかなぁ、と。

Kindleが届いたら使い心地など、ここで紹介しますね。
Kindleで読む一番最初の本は、8月24日に出た Kresley Cole の「Demon from the Dark」の予定。
 そうそう、こういうシリーズもんは、eBookじゃないとフォローしていけないっつう記憶力の事情もあります(爆)。

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9月 7日

Do you have a mouse in your pocket?

わたし、この言い回し、全然知りませんでした(汗)。

「I」と言うべきところを「We」と言った人に対して使う、例えばこういうシチュエーションで使うそうです。

太郎「引越し、決まった?」
花子「ええ、土曜日なんだけど、荷物多くて大変よ」
太郎「僕らが手伝うから心配はいらないよ」
次郎「Do you have a mouse in your pocket? (え、僕らじゃなくて、お前が、だろ)」

フランス軍騎兵隊につかまり、後ろ手に縛られたまま、馬の背でポルトガルの山岳地帯を連行されるヒーロー&ヒロイン。絶壁を登る一行、、馬苦手・高所苦手の海兵隊中佐ヒーロが言います。
。。if we were suddenly transported to the deck of a frigate.’
「フリゲート艦の甲板に今この瞬間移れるなら命5年半分あげても惜しくないぞ」

「you must have mice in your pockets」 (あら、わたしは結構よ)
ヒロインは船がとても苦手で、イギリスからポルトガルへの航海中もひどい船酔いでした。(それを看病したのがヒーローなんです)

という事で、ただ今 Carla Kelly の 「Marrying the Royal Marine」(2010)(3人姉妹の末っ子ポリーの話)を読んでいます。

あぁ、やっぱりカーラはいいなぁ。 シリアスで真面目なのに、ユーモアもあり、気持ちが穏やかになります。
末っ子のポリーは、ナナ(1作目)やローラ(2作目)のような深刻な過去や窮状が無いので、印象はどうしても薄くなり、今ひとつ魅力に欠ける点がありますし、ヒーローの活躍も少し薄味で、、今3分の2なんですが、先の2作に比べるとインパクトがちょっと弱い感じです。
でも、カーラの新作を読めるだけでOKという激甘ファンなんですよねぇ。

をっと! 来年1月にはハーレクインから新作「The Admiral's Penniless Bride」が出るんですね! うわ〜。嬉しいっ。

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9月13日

またまた更新をさぼってしまいました。

さぼった間に見たり読んだりしたのは、カーラ・ケリーの「Marrying the Royal Marine」と、「トゥルーブラッド」第一回の放送、、それから昔懐かしい「男たちの挽歌」。

私はシャーレイン・ハリスの原作を読んだ事がないので、勝手によそさまの感想を読んでさらっとしたものをイメージしてたのですが、「トゥルーブラッド」うわ、全然イメージ違った!

こんなに南部南部した物語だとは思ってもいませんでした。
わたしの偏見どおりの、低所得者層が多くて、男尊女卑的で、保守的で、蒸し蒸ししていて、人種や宗教の偏見強くて、、コーランを焼くとか言い出すような、ど田舎社会。

そういえばサザン・バンパイアって呼ばれていましたね、このシリーズ。。
都会で暮らすヴァンパイアじゃない、南部のヴァンパイアは、ムスリムや昔の黒人奴隷と同じく、異物として迫害されるマイノリティという意味だったんですねぇ。。

なんだよ、ビル・・。あんなやばそうな夫婦にのこのこ連れさらわれるなんて、とろすぎるよ〜。原作もこんなにトロイの? それともスーキーに近づくためにわざと?

どちらかというとこのドラマは私の苦手系で、ストレスフリーなドラマじゃなくて、バカものやお節介者にイライラしてしまいそうなんですが、殺人事件の犯人がわかるまで見てみます。
(難点は、アンナ・パキンがちょっと、、昔は独特の魅力があったのに、今はなんだかおばさん顔じゃないですか?)

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9月17日

おなか出して寝る姿にうるる・・・・

我が家の侯爵くん、実は2週間前に突然呼吸困難に陥り、一時はだめかも、、だったんですが、ICUに入院し、お薬2週間飲んで、、今はケロっとこんな姿で寝るまでになりました。

具合が悪い間は、うずくまる姿勢しかしないので、ごろりんとひっくり返った時は家族大喜びでした〜。

いろいろ検査をしたんですが、はっきりした原因が不明。

突然、わたしの目の前で、侯爵くんがぎゃっと鋭い声を上げて飛び上がり、苦しがって倒れ、目をかっと開いて、口で荒い息をして、みるみる舌が紫色になり、、すごいショックで、目の前で起きている事が本当の事じゃないみたいな、慌てている自分とそれを見ている自分がいるみたいな感じでした。

発作がわたしの目の前で起きた事、S病院の診察が終わる直前だったけど無理言って駆け込めた事、、振り返ると運が良かったんですね。
金曜の夜に入院したあと、土曜にはいったん退院したんですが、すぐに悪化、また入院、日曜、月曜と入院して、検査して、、いやはや、我が家はおおわらわでした。

これまで、一度も意識した事がなかったのに、今回の件で「ネコの突然死」をぐぐってみて、予想以上に多い現象だと知りました。心筋症じゃないか、と心配したのですが、今のところは違うみたいです。でも、原因が特定できてないから、安心できないんですよねえ。

とりあえず経過観察して、また2週間後にレントゲンを取ったりする予定ですが、本人(本猫)は倒れた事など覚えてもいない様子で「遊ぼうよ〜」とうるさくねだります。
「あんたね、2週間前にはICUに居たんだからね、安静にしなさいとお医者さんに言われたでしょ」と言って聞かせても、猫の耳に念仏(爆)。

ネコの安静時の呼吸数は、一分間に20−30回なんですが、退院してすぐまたUターンした土曜なんて、140回だったんですよ。
もうね、薬局行って、携帯酸素スプレーを買ってしまいました。
(「シューッ」という音におびえて、酸素スプレー、全然使えなかったんですけどね)

今はすっかり元気になってるんですが、静かだと「はっ! マーキーはどこ?」と心配になり、「にゃっ」と言えば、「マーキー、どうしたの?」とかけつけ、まさに名前のとおり、人間の下僕たちにかしずかれている侯爵くんです。

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9月18日

今日は万博へ。大阪ダービーです。

試合は夜7時からですが、シーズンチケット保持者の先行入場が4時半から始まるので早めに家を出ました。

万博に着いたのが3時半。
先行入場開始の1時間前ですが、なんと、列は5重6重7重、、、折り返しを果てしなく繰り返し、とんでもない長さになっていました。
大阪ダービーだから観客が多いというのもあるのでしょうが、シーズンチケット会員、増えましたねぇ〜。

開始早々得点を取ったのに加え、あまりに暑くてビールを飲みすぎてしまい、後半はこっくりこっくり・・・。すると、わたしの怠慢にカツを入れるかのように、なにやら選手がもめてセレッソは一人退場になり、そこからセレッソの猛攻が始まりました。うわ、、うわ、、2−2になってしまった。。
眠気がふっとび、復活(笑)。

ガンバがミチのすかっとするシュートで勝ち越し、逃げ切りました。

ワールドカップが終わってから、この猛暑。 サッカー観戦は100%お休み状態だったので、本当に久しぶりの観戦でしたが、やっぱりワイワイ言って見るのは楽しいですね。

次のホーム試合は10月16日なんですが、翌日が試験なんですよねぇ。
どうしようかなぁ。(悩む場合か?)

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9月20日

キンドルが届きました。

アマゾンからクレスリー・コール「Demon from the Dark」(Immortals After Dark Series, Book 8) キンドル版を購入して、さっそく読んでいます。

加えて、色々手持ちの電子ブックやpdfをコピーしてみました。
写真つきで紹介しますね。ちょっとお待ちを。

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9月22日

Kindleの使用感など、みーはーに書きましたので、興味ある方はご覧ください。

Kresley Cole 「Demon from the Dark」(2010)をキンドルで読み始めました。

まだ半分ってトコなんですが、、あひぃ〜ん、胸が痛い、切な過ぎる、、

このシリーズ、長編だけを数えると8作目ですが、5作目くらいから、なんというか、職人芸を感じるようになりました。それまでも上手かったんですけど、雰囲気がちょっと変わりました。 4番目がちょいイマイチだったので、ずるずると失速するのか、と思っていたら、5作目がまた生まれ変わったように新鮮で、なにか変わったんですよねぇ。

少しダークで、ぐわしっと切なくて、女性としての生き方や悩みとか、ネアンデルタール型アルファヒーローの献身と苦難とかに泣かされるようになりました。 勿論持ち味のユーモアも忘れていませんが、当初よりも背景が暗くなってきてるかなぁ〜。

それで、今作は、、うっぎゃっ、泣ける・・・
これまでで一番傷ついてるヒーローで悲惨な過去を持っています。こんなベタな設定、と思っても、ほんと、プロローグだけで泣きそうになりましたヨ。
未来に希望を抱くたびに、裏切られたり、捨てられたり、だまされたり、痛めつけられたり、、もう絶対幸せなんて信じない、もう絶対未来を夢見ない、もう絶対信頼なんてしない、、と思っていたところに、現れるのが我らがヒロイン。

どっかーん。この女は俺の mate だ!

でも、彼女は、彼をだます目的でやってきたんです。。
彼女には事情があり、彼をワナにおびきよせないと困った事になるのです。彼のこと、化け物だと思っていたから、だます事なんて何ともないと思っていたのだけれど、、

二人は言葉が通じないので、これがもう、くすっと笑いながらも切なくて切なくて。。
そうそう、彼、初めて君なんですよねぇ。

虐待されて育った少年と、親にネグレクトされて育った少女。その傷をいまも心の奥に抱えているふたり。
Vemon(元々デーモンなんだけれど、ヴァンパイアに無理やり変えられた)ヒーローと、魔女ヒロイン、あぁ、後半どうなるんでしょう。
下に続きます。。

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9月25日

昔から言われている事ですが、彼岸を過ぎるとさすがに暑さも後退しますねぇ。

クレスリー・コールの Immortals After Dark series8番を読み終えたんですが、感心するほど商売上手っす!
終わった途端、次作(来年の2月)が待ち遠しい気分です。

「あれ、これは誰だっけ?」と途中、前巻「Pleasure of a Dark Prince」をさらっと再読したため、読み終わるのに時間がかかってしまいました(爆)。
そうか、こうつながってるのか、なるほどねぇ。

今作は前半が怒涛の勢い、後半が想定内のストーリーって感じでしたが、想定内のストーリーを上手く次作につなげていて、、ほんま、職人芸ですな。

シリーズ6番、7番のそれぞれのヒロインには妹(Lanthe, Regin)がいて、彼女たちには宿命の Mate がいるんだけれど、色々ないきさつがあり相手の男たちは性格がひん曲がってしまっていて、これがシリーズ読者としては気になって仕方ないんですよねえ。
で、今作8番は、7番の話をちゃんと受けつつ、今作のカップルのロマンスにやきもきさせ、さらに、ひん曲がり男女の話へつなぐ役目も果たしています。

それにしてもマリケータ&ボウエンが最多出場脇役で、どの巻のカップルとも知り合いなんですよねぇ。作者のお気に入りなんでしょうね(笑)。

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9月26日

少し前に読んだ本をいくつか。

Theresa Weir「Bad Karma」(1999)

eBookで再版されたものを購入。
表紙絵はなぜか洒落て明るいが、内容は、とても奇妙で、特に前半はダークで真綿で首を絞められるような感触。

Theresa Weir は、時に気分が悪くなるほど感情を掘り下げるし、底なし沼に引きずり込まれるような、空気が足りなくてもがくような、とにかく気味の悪い不安な雰囲気を作ることが出来るんですよね。

ロマンスとしてはどうかなぁ〜、サスペンスとしてはどうかなぁ〜、なんですが、奇妙な物語として読むと、良いんです。
強いてあげると、ベサニー・キャンベルが近いかなぁ。 ヒロイン設定は、アン・スチュアート「Special Gifts」に良く似ている。

紛失した鍵を霊能力で探してくれ、という依頼を受けて、ミズーリの小さな町にやってきたヒロイン。
彼女は自分がサイキックだとは思ってなくて、じゃ、なんで来たのか、と言うと、高額の謝礼を出すというので、つい誘惑に負けてやってきたわけ。

でも霊能力ゼロか?と言うと、そうも言い切れなくて、数ヶ月前、誘拐された少女の居場所を夢見で当てた事がある。本人は警察に「自分の事は秘密にしてくれ」と言ったのだけれど、マスコミに漏れてしまって、、その関係で、今回の依頼がある。

小さな町で、警察と消防署のマスターキーが紛失し、警察署長は消防所長が盗んだ、と言い張り、消防所長はふざけんな!と怒り、あまりにくだらない事件に巻き込まれるヒロインなんだが、薄汚れたモーテル、霊能力を期待する警察署長、市長選の看板、、こう説明していても全然伝わらないけれど、目が覚めても目が覚めても悪夢がついてくる、、ヒロインの心の病がぶり返し、話はおかしな方向へ進んでゆく。

ヒーローは警官。事情があり田舎町にくすぶっている。。ヒロインを詐欺師だと思い、霊能力者の化けの皮をはがしてやろうと腹をたてている。

Theresa名義ではこの作品が最後で、その後はAnne Frasier名義でサスペンスに移ってしまったのだが、確かにこの作品も、ヒーローとヒロインのロマンスの掘り下げより、それぞれが自分を見つめなおす事に重点がおかれている感じ。
ロマンスは添え物だと割り切って奇妙な手触りを楽しむべし。

Jennifer Ashley 「The Madness of Lord Ian Mackenzie」(2009)

評判だったので読んでみたが、確かに、評判になっただけの事はある。
特異なヒーロー像に驚き。

今でいう、アスペルガー症候群? 写真のような記憶力、数字に強い、、他人の感情が理解できない、習慣を変えない、触られるのが嫌い、混乱すると自分を失ってしまう、、
舞台はビクトリア朝ロンドン。
父親によって精神病院に入れられていたヒーローだったが、父が亡くなり長兄が公爵位を継いだとき、兄が病院を退所させてくれた。

とにかく物語の冒頭が上手い!
常人とまったく違う会話の流れ。
ヒロインとヒーローをすばやく結びつけ、この物語の重要な要素、娼婦殺人事件と絡めてゆく。

ヒロインがとても気持ちよい女性で、大人である。 ヒーローを守るために戦い続けるんだが、ぶれないから嬉しい。社会の表も裏も知ってるという設定が面白い。

日本でもジェニファー・アシュレイ、翻訳されるんですよね。
でも驚いた事に、彼女の作品では数少ないコンテンポラリなんですよね。
ヒストリカルに食傷気味の昨今とは言え、よりによってコンテンポラリ作品の少ない作家を翻訳に選ぶとは、、不思議です。

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9月29日

Donna Boyd 「The Awakening」 (2003)

この作品は、キンドルで間違って「Buy」を押してしまったのだが(爆!)、読み始めてみると、、うっ、ぞくっ、、ひんやりとした恐さと悲しさ。奇妙で無気味で不思議。
レベッカ・フランダース時代のマジカルな雰囲気を思い出した。

読んでる途中(まだ半分)なので、これからどうなるのか分からないが、もし、通常の話に飽きて何か変わっている本が読みたい場合はお勧めかも。

悲しくて胸が痛む、不思議なパラノーマルロマンス(だと思う)。

一人の女性が長いこん睡状態から目覚める。
彼女は記憶を失っているが、「愛する夫と娘を亡くした」という強い思いがある。

養生後、自分の名前を思い出した彼女(メアリー)は、ノースキャロライナ・チャペルズヒルにある自宅に戻る事を許されるが、奇妙に自宅が変わってしまっている気がする。
植えたはずの薔薇園が無くなっている。カエルの置物が無くなっている。。
自分はどんな事故にあったのか、夫と娘は本当はどうなったのか、記憶は未だに戻らないが、この家は自分の家だと確信がある。
時折、誰かの言い争う声がする。時折、誰か他の人の姿が見える。消したはずの電気がついている。。

メイソン家は、この夏、湖畔の家で過ごす予定をたてていた。ポール(教え子と何かあったようで、大学をやめている)とペニー(多忙な外科医)は破綻寸前の結婚をなんとか救いたいともがいているが、つまらない一言で相手を傷つけ、大事な一言は口にだせない。
二人の間の裂け目がどんどん広がってゆく様子が、痛々しい。

彼らには13歳の娘エルシーがいる。
エルシーは学校に行かず、カウンセラーにかかっている。
何かあったようだが、今まだ半分なので、よくわからない。

エルシーは両親の絶望的な状況をよくわかっている。両親を可哀想だと理解できる自分が嫌だったりする。思春期、反抗期。
時々笑い声やテレビの音が聞こえたり、誰か人影を見たように思うが、カウンセラーにうるさく質問されるのが嫌で誰にも言わないでいる。

メアリーは、失ったはずの娘の姿を見る。大声で呼んで、近づこうとすると、彼女は消えてしまう。。
エルシーは、庭でたたずむ女性を見つける、女性は何か叫んで(声はなにも聞こえない)、こちらに駆け寄ってきたが、エルシーは恐くなって逃げてしまった、、

さて、これは幽霊物語なのか?
それとも、どちらも生きていて、パラレルワールドというか、時間と空間がゆがんで時々混線しているのか?

メアリの記憶喪失の謎。 エルシーの登校拒否の謎。 ペニーの悪夢の謎(湖畔の家の台所が血みどろになる夢を繰り返し見る)。 ポール&ペニーの結婚生活の行く末。。
気になります。

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