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更新記録 2009年 8月1日から2009年9月30日まで


 8月 2日

週末は雨の確率が70%でハラハラしましたが、無事今年の梅干を天日干し出来ました。月曜日から晴れと言われても、仕事があるので週末しか干せないんですよねぇ。
空模様をにらみながら雲行きが怪しくなったら即、屋根の下にいれ、カッと照ってきたら外へ、、を繰り返すので、どこにも出かけずに梅の番人、だらだら本を読んでいました。

畠中恵「しゃばけ」
オフで購入。あら楽し。女性のツボをばっちりついてますねぇ。
男性陣(妖にも性別はあると信じて)はいずれも味があり魅力たっぷりなのに、女性陣には婆さん以外たいして魅力的なキャラがいない。女性客のハートをくすぐるポイントですね。

清々しさと切なさ、定番の心地よさと身の程を超えないやるせなさ。

続巻も買ってみましょうね。

杉浦 日向子「一日江戸人」
畠中さんの本を読んで、急に江戸物が読みたくなり本屋で購入。あぁ面白い!
実は杉浦さんの本をちゃんと読むのは初めてでした。
切り口、語り口、とにかく極上の洒落風味。豊富な知識をさらりと笑いの衣で包む粋な姐さん。
亡くなってもう4年になるんですねぇ。

クーンツ「闇の眼」
むちゃくちゃにも程があるぅ。。。
ホラー・サスペンス・謀略ミステリー・ラブロマンス・アクションアドベンチャー、、ハッピーエンドで終わる作家だと言うから最後まで読んだけれど、、なんというご都合主義。

J・R・ウォード「黒き戦士の恋人」
昨年、原書で読んで途中で放り出した本を、翻訳本で読んでみました。

あれ、面白いわ。。まさか「闇の眼」のあとだから?(んなことないっ 笑)

ふだん原書で読んだときの魅力を翻訳本が超える事はまず無いのですが、これは逆になりました。

英語で読んだ時はどうしても乗れなかった「変身戦隊○レンジャーっぽさ」が日本語になったら無くなっちゃったんです。ある意味、この作品の特徴を失ったとも思えるんですが、ファック言葉やあの名前が、全部ノーマルになっちゃったんですよね。

ごめんなさい、名前、わたしダメだったんですよねぇ。なんだかバカバカしくて。

Tohrment、Vishous、Rhage、Phury、Zsadist

こういう事、よく考えます。

日本人なら「せい子」や「せつ子」はアリでも「ぜい子」や「ぜつ子」はナイ。
日本語としてオカシイって感じるものがある。
重石 怜 とか、久多鉢 舞菜 とか、ま、今思いついた名前ですけど、スケバン欧愛留だったらぴったりだけど、シリアスドラマじゃNGでしょう?

で、このトールやレイジやフュアリー、カタカナにしちゃうと Torment や Rage、Fury と同じになっちゃうけれど、元はワザとへんてこにしてるわけで、ヴァンパイヤ語を作りたかったのか? それにしては安易だし、何がしたかったのか、ちょっと珍しくしたかったのか、なんかね、わたしにはちゃちに感じたんです。

英語の場合、人や町の名前の何がおかしくて何がおかしくないのか、綴りで何を伝えたいのか、わたしは正確に分からないんで、ま、違和感がぬぐえなかったとしか言えないんですが。

でも翻訳本は、パラノーマル仕立てのこわもてワル兄ちゃん達の愛と哀しみの一大ロマンスアドベンチャーって感じで普通に楽しめました。
ま、これは作者の本意ではないかもしれませんが。。

メアリー・ジョー・パトニー「今宵、魔法をかけて」

「The Rake and the Reformer」とFallen Angelsシリーズでやめておけばよかったです。
能書き垂れすぎだと感じました。
元々そういう傾向の人なんですけど、昔の作品を読んでこんなにイラッとしたことはありませんでした。かくあるべし、というものがヒストリカルの場合現実的だからかな。
ファンタジーには向いてないんじゃないかしら。

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 8月 3日

昨日メモしたメアリー・ジョー・パトニー「今宵、魔法をかけて」 についてちょっとだけ補足。

話は鬱陶しくて面白く感じられなかったんだけれど、もしかしたら翻訳も気分の悪さに一役買っていたかもです。

この原書は買っていませんが、ちょっとネットで調べてみたら、主人公たち「魔導師」って「Guardian」ガーディアンの訳なんですね。

わたしには、ガーディアンって、世界の守護者、善なる盾というイメージがあるんですが、コンピュータゲーム系は「魔導師」と訳すのが常識なのかな?
検索すると、なんちゃら魔導師とワラワラ出てくるんですが、パトニーは「守護者」の意味で使ったと思うんですよね。

ガーディアンは歴史に介入してはいけないのに人情を優先して(友人や同胞が殺されるってぇのに、知らん振りしてられるかってんだっ)力を貸そうとするヒーロー(カロデンの戦いの前です。ヒーローはスコッツです)
ガーディアンの誓いを守らねば世界は混乱に陥る上、長老会から厳しい処罰をうけるはめになる、、ヒーローの身の上を案じ、世界の行く末を案じ、厳しい選択を迫られる妻ヒロイン。

魔導師じゃなくてガーディアン(守護者)だったら、私ももうちょっとヒーロー/ヒロインの葛藤に共感したかもしれないわ。

とある昔の小説にミス・ブラウンのことを茶色嬢と翻訳してあり笑ってしまいましたが、ここまで無茶は言わないけれど、モノの名前って作家が読者に伝えたいイメージを持っているはずですよね。

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 8月 4日

ロマンスミニレビュー、Evelyn Vaughn  Carla Kelly  Kay Hooper  Nalini Singh  Mary Jo Putney  Mary Balogh  Loraine Heath を更新。
ロレイン・ヒースは随分前に「Always to Remember」を読んだのに更新するのを忘れてました。
これ、今度翻訳されるんですね・・・

ロレインのアメリカンヒストリカルが日本に紹介されるのは、有難いやら嬉しいやらなのですが、、この作品、個人的にとても苦手な本なので複雑な心境ですわん。

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 8月 7日

世の中の流れに全く付いていけてない。
9月に4連休ある!と驚いたのがつい先日。
あわてて海外旅行サイトを覗いてみたが、時既に遅し。 人気ツアはすべてキャンセル待ち状態。
アイルランドかポルトガル周遊のツアに参加したかったなあ。。

最初はカンボジア/アンコールワットに行くぞっ!と思ったのだが、10月ぐらいまで雨季だそうで、行くなら日本の冬のほうが良さそうだ。それに一人旅は危険そうだし。。
ロンドンまで行って、格安航空会社を使ってダブリンにでも行ってみようか。現地ツアを申し込んだら何とかなるかも、あの六角形の岩の岸壁だとか行ってみたいにゃ〜。

いやいや、衝動的に行動してはいかん! でも、勢いで行動しないと、なかなか決められないし。。。

というわけで休みをどうしようか思案中。

ロマンス本読書のほうも世の中の流れに全く付いていけてない。

色々な人の感想を読んで、その時は「なるほど、これ、今度買ってみよう」と思うのだが、しばらくすると名前も題名もあやふやになってしまい(あぁ、似たようなのが多すぎるっ)、そのままスルーしてしまうのだ。

で、ふと手に取り読み始めたのは昔の本、ロビン・マッキンリイ 「青い剣」(1982)

うわ、、素敵、、、

なんで、なんで、買ったまま放置していたんだ!「かばかば」>自分。

朝バス停でバスを待っている間も必死にページをめくる。
(バスに乗車中は酔ってしまうので本が読めない T-T)

静かで抑制されていて、力強くてきらきらしている。
Duneの少女版って感じ?
宿命と運命、剣と魔法、成長する娘、神々しい軍馬、より好み激しい大猫、悩める王様(笑)
久しぶりにアドレナリンが急上昇、

まだ半分だけれど、このまま最後までどきどき気分が続いてくれるといいなぁ。

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 8月 9日

ロビン・マッキンリー 「英雄と王冠」(1985)

あぁ、良いですねぇ。
ひたすら読み続けてしまいました。

「青い剣」はとても美しい物語で最後まで堪能しましたが、どこか既読感が強いというか、とってつけたように最後にロマンスをくっつけて要らんというか、もっと若い少女の頃に読んだらぼぉっとなったかもしれないが年とってから読むと結婚ハッピィーフォーエバーなんて痒くなる、とか(爆)。

ところが、「青い剣」から導かれ「英雄と王冠」で遭遇したのは、、

なんという強さ。苦しさ。

最後まで選択権はヒロインにあり、よくあるYAファンタジーにしない堂々とした成熟。
「青い剣」は若いうちに読み、渋くなってから「英雄と王冠」を読むとベストかもしれない。

「青い剣」ではいかにも伝説のお姫様と崇め奉られていたイーリン姫。
国民みんなのアイドルかのようにみえたイーリン姫が、実は姫が生きていた何百年も昔の当時は、国民は姫を疑い、恐れ、都合よく利用してもよそよそしくしていた。

出産時に死亡した彼女の母は、どこからともなくダマールにやってきた魔女で、王をたぶらかしたといわれている。
浅黒い肌と黒髪のダマール人のなかで、頭ひとつ背が高く青白い肌と赤い髪をした Aerin。

後世英雄と呼ばれし姫の、切なく激しく苦しい成長譚。
読んでいると、剣を振り下ろした時のずしんと骨に響く衝撃や重さまで伝わってくる。
竜の炎で喉が焼け、腕がただれ、髪が燃え、、
背負った宿命の暗さ。。

だが暗いばかりではなく、ちゃんとユーモアもあり、特に動物が関係するシーンはおかしみと優しさが溢れ、心が揺さぶられる。
さらに、実に健全でリアリスティックな行動をヒロインがとるので、空想の世界なのに地に足がついていて、彼女の選択を信じてついてゆける。
理系で(黙々と実験して)、誇り高く、強いヒロイン、、年老いた王の一人娘で、ものいわぬ動物たちが皆姫に従う、、(これで皆からいじめられてなけりゃ、まるでナウシカ)

それに、それに、、トー、あぁ、好きだぁぁぁ。好きすぎる。

他の作品も読んでみようと、Robin McKinley の「Beauty」をポチっと。

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 8月11日

毎年、夏ってこんなだったっけ? と思うのだが、こんなだったっけ?

スカパーFOX が放送してる「Law&Order:Criminal Intent」シーズン2

超真剣に食い入るように見ています。(ドノフリオ=ゴーレン刑事にほれぼれ)

シーズン1も全部再放送してくれたので助かりました。
手持ちのシーズン1の米DVDは日本で放送されるなんて夢だと思い、辞書を引き引き見たけれど、やっぱ、日本語字幕はありがたいですねぇ。。シーズン2のDVDは持ってるだけで見ていない(爆)。

日本語字幕で放送されてるんだから、シーズン2のDVDを見ることは無いだろう、と思っていたのですが、なんと、ちょこちょことシーンが省略されてるんですって。

オリジナルの映像を見たほうが良いらしい。

このドラマ、ものすごく面白いのだけれど、扱う背景の広さ、膨大な知識量、法律用語、警察用語、知らない単語が山ほど出てくるんで、一時停止して辞書をひいて、、手間がかかるんですよねぇ。

さて、9月の連休は直前まで仕事が忙しいので、今回は旅行見送り〜。
で、唐突に10月に有休とってフランスに行きます(ははは、衝動的)。

団体ツアに参加。モンサンミッシェルやブローニュの森やベルサイユ宮殿を見て、パリはフリー2日間!(延泊しちゃうのだ)
あぁ、初めてなんだわ、パリ。
2日間をどうやって過ごそうかなあ、ミュージアムパスを買って、美術館のはしごをして、一人うろうろぶらぶら、、、下調べやらの準備に9月の連休を使おうっと。

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 8月13日

飛ばし読みしたのは Lisa Cach 「George & the Virgin」(2002)

中世のイングランド。
ドラゴンがはなれ山に住み着き、羊を襲う。
町の祭司は毎年処女の中からくじ引きでひとり生贄を選び、山に連れていく。
だが、くじ引きで選ばれるのはいつも決まって貧しい家の娘だった。
今年選ばれたのは、孤児の Alizon・・・

アメリカのプロレスラー ジョージ・ザ・セイント が我らがヒーロー。
彼のわざをまねして子供が大怪我をした事件をマスコミが面白おかしく取りあげ、反プロレス派とプロレス擁護派がヒステリックに騒ぎ立てる事態になった。
すっかり厭世的になったジョージを元気づけようと、姉がアロマセラピー&自己催眠を勧める。
「夢は深層心理の表れよ、そのなかにこそ悩みを解く鍵があるのよ」

というわけで、ハーブの煙漂う部屋でカウチに横たわり姉の言うとおり水晶玉を見つめていると・・・

おや、いつものレスラー・コスチュームを着て古びた納屋に立っている自分!

横には姉に良く似た顔の女性が「おお、神様、願いを叶えてくださったぁ」「?!」
12年前に親友が生贄となり、今度は自分の娘が生贄に選ばれたという女性は、ジョージに、はなれ山の城に住むドラゴンを退治して欲しいと頼む。

いいぞっ、ドラゴンをやっつけるのは子供の頃からの夢だったんだ(やっほー)

「馬は連れていないのですか?」「へ?」
「剣は?」「へ?」

手ぶらでは、と言われ、納屋にあったピッチフォークをかついで山に登っていくが・・・

タイムスリップとファンタジーが混ざった面白世界。

ジョージは「これは自分の見ている夢だ」と考えているので、「おーい!ドラゴーン、出てこーい! 俺様が退治してやるぞー」とか叫ぶが、老婆に扮した Alizon が城から出てきて「あなた頭がおかしいんじゃないの?」と冷たくいなすと、「こういう女性が出てくるということは、、もしかして俺は女性不信だったのか」

ジョージのやる事なす事、空回り(笑)。

出だしがとても面白いのに、中盤がだるくて、一気に後ろ3分の1へ飛ばし読み。

なんで Alizon は生きているのに、寂れた城で12年暮らしているのか。
これまで生贄に捧げられた処女たちはどこに行ったのか。
ドラゴンを退治して英雄になるつもりが、煙たがられるジョージはどうなる?

よく出来た男でねぇ、笑わしてもらいながらうっとり。。ほんと羨ましいぜっ>ヒロイン

安全という名の牢獄・人生を生きるということ・赦しと癒し、、ファンタジーの軽やかさと誠実なテーマを持ったロマンチックコメディ。

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 8月14日

AAR の Ellen Micheletti さんとこれほどまでに感想が違ったのは初めて。。という大ショックの一冊。

ダラ・ジョイ「星空がくれた恋人」

はぁ。。。最初の数ページ以外、まったく面白くなかったんです。。

スペオペ風エロマンス・運命のmateストレスフリー、宇宙版シークにさらわれ玉の輿。 某所の投票といいアマゾンの評価といい、あまりの高評価が不思議で。。肩身の狭い思いです。

仕事は生活費稼ぐために嫌々やってるけど、全然うまくいってない(っていうか失職したとこぉ)。SF作家になりたいけれど、没原稿ばっかりぃ。
なんかうんざり〜 

ってな女の前に突然超ゴージャスで精力絶倫でテク上等の男が現れ、ワケわかんないこと言うけど、とにかくいま無職だし、暇あるし、面白そーだし、ゴージャスだし精力絶倫だしテク上等だし、クレジットカードの残高を心配しなくていいし、生活費稼ぐ必要無いし、なんだか自分が美人になった気がするし、「愛してる、離さない」って言われるし、わたしって「選ばれた人間」らしいし、、、わかちこわかちこ〜!

で、ハッピーエンド え?お終い?

最初のうちは、能天気な俺様宇宙人ヒーローとヒロインのずれたやり取りがおかしくて、さてさて、これからどうなるのかな、と期待していたのですが、、
きゃーきゃー言っては「テク上等、無問題」の繰り返し。
さらわれたことを怒るよりも「私みたいな(つまんない)女をさらったのは間違いじゃないの?」と申し訳なく思っているヒロインもヒロインですが、「きみは運命、立ちっぱなしがその証拠」のヒーローもヒーロー、、はぁ、、あんたたちお似合いですよ。。

オツムの悪いカップル話を延々聞かされてるような、なんていうか、浅いストーリーに感じてしまいました。

スペースオペラも新鮮味が無いし、SFファンコミュで仲間受けって所じゃないのかなぁ。

唯一の救いは、Mrs.Gigglesが私のもやもやした気持ちをずばり論評してくれていることで、そうなの、そうなの、そのとおりなの、と、慰められました。

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 8月15日

おぉっと。ダラ・ジョイの感想をつらつら調べていたら、興味深いページを見つけました。
なるほど。 ロマンスを語るのに、ダラ・ジョイがこういう切り口になるとは。

たまに読みに行く  Smart Bitches オーナーの Candy さんが自分の好きなロマンス本を3つの分類でリストアップしていました。(More more more を展開してね)

Books that are non-schlocky in premise and excellent in execution
Books that are schlocky in premise and excellent in execution
Books that are both schlocky in premise and execution, and I LOVE THEM ANYWAY.

「Schlocky」は辞書的には「安物、つまらない」ですが、ここでは「なんかイマイチってわかってるけどぉ」って感じかな。

1.最初から最後まで申し分ない。キャラクター、プロット、できばえ、完璧。
2.最初のうちはイマイチに思えるけど、終わってみれば大満足。素晴らしい。
3.わかってる、キャラ、プロット、ストーリー、問題あり、でもいいの、大好きなの。

で、この中の3に上げられたものが面白いんです。

好みってのはこういう事なんですねぇ。ダラとジュディス・マクノートかぁ、、ものすごく納得しました(笑)。

「ベティさんが好き」っていうのと同じ気持ちでダラに接する事が大事なんですね。
「Schlocky」と自覚してるのになぜか大好きって、私で言うと、ベティ・ニールズとかスーザン・フォックスとか、昔のサンドラとか、古いシリーズロマンスが多くて、最近の文庫本では何も思い浮かばないんです。
読む数が減っているせいもあるけれど、なんでしょう、年をとって気難しくなっているのかしらね。とほほ。

先ほどのページ、コメントも笑えますね。国籍が違っても同じような事を考えてる人がいっぱいいるって面白いわ。

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 8月18日

本がpdfになるのは嬉しいけれど、保存箱に使っていたプラスチックケースが不要になってしまい、それの置き場に困りだしました(爆)。

積み上げただけ、ブランドショップの紙袋、ダンボール箱、プラスチックケース、という惨状が解消されていくと、逆に邪魔になるのが空のプラスチックケース。はあぁ。

100均で購入したものもあるけれど、ホームセンターでけっこう良い値で買ったものもあり、捨てるには忍びないわ。

週末はルーシー・ゴードンを切断してpdfに。
さくさく進むはすだったのですが、途中に読み始めちゃって・・・・
「ビンテージ・ラブ」うっうっう、、「奇跡のロマンス」うっうっう、、、作業は全然はかどりませんでした。

読んだのは Karen Ranney「An Unlikely Governess」

イマイチ、、後半が特にイマイチ・・・
所どころ「はっ」とするところはあるのだが、あれこれ読者の興味を引っ張っておいて、結局広げた風呂敷をうまくたためず、山ほどの尻切れトンボ。鈍いラスト。
最初の構想はこうじゃなかったんじゃないかなあ。書いているうちに、どんどんどうしようもなくなった、って感じだなぁ。

出だしは良かった。
1832年11月、Kilbridden Village, Scotland、コレラの流行で壊滅的な被害を受けた村で、ヒロインは両親や友人をすべて失い、金目のものもすべて売り払い、今、なんとか生き延びようと職を探している。

公爵の城に行けば仕事がみつかるかもしれないと聞き、冷たい雨の中城へ続く坂道を登っていると、後ろから豪勢な馬車が猛スピードで彼女のすぐ横を通りすぎ、停まる、、恐ろしいほどハンサムな男が城に行くなら乗って行け、と言う。

薄暗く気が滅入るような城で彼女を迎えたのは人を見下すような7歳の少年。
半年前の馬車の事故で、少年の両親(前の公爵)が死亡、同乗していた前公爵の弟は怪我を負い車椅子生活を余儀なくされ、今、少年の後見人としてこの城で暮らしている。

馬車の男は後見人キャメロン・ゴードンの息子、Develen。 エジンバラで若き実業家として大成功を収めている。

彼女は少年公爵ロバートのガバネスとして雇われることになったが、城では怪しい事故が起こり、誰かがロバートの命を狙っているようだ・・

で、ベアトリスとデヴレンのロマンスってわけなんだが、、、

ヒロイン、Beatrice のキャラクターはカレン・レニーらしい理屈っぽい面白さがある。
コレラに襲われてからこの一年間に味わった喪失と苦痛はあまりに大きく、彼女は自分の心を守るように感情を抑えている。一方で、人生がいかに儚く脆いかを感じ、今を生きようと衝動に身を任せるつもりもある。
乱暴に言えば、彼女が触れずに閉じ込めていた感情を解き放つ、両親の死後はじめて声をあげて泣くまでの物語、という感じだろうか。

だが、とにかく色々なミニドラマを詰め込んで、雰囲気だけ盛り上げたがほとんど肩透かし。

後見人キャメロン・ゴードンとその妻の愛憎ドラマ。。どっひゃーの恐ろしいドラマなのに、あれっきりかいっ!!
仲が悪いことが大前提のキャメロンとデヴレン、でも一体なんで反目しあってるの?
デヴレンの買収事業、傾いた会社を売るのをこばんでいたマーティンの話はどうなったんだ!!
ベアトリスの両親には謎があったみたいなのに(なぜふたりは天涯孤独でこんな村にやってきたんだ? なんでそんなに学識があるんだ?)、何ひとつ明かされず?!
そもそも馬車の事故の真相は?
城には秘密の通路があるって言ってたのに、、ロバートは誰かに見られているみたいって言ってたのに、、もう、どうなってんの?

肝心のロマンスも、ベアトリスの最後の行動が、、う〜むむ、無理やりだ。
「愛してる」「愛してるわ」で終わってしまった。

Ms.Ranney の凡打。がっかりの一冊。

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 8月19日

嵐のベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」初回限定版、無事ゲット。今まで出たシングルA面曲31曲とメンバーが選んだ10曲を収録。
大野君にはまってからはシングルCDリリースのたびにちゃんと買っているので、「ちぇっ、ぼったくりぃ」と思ったりするけれど、付属のブックレットにニンマリしてるんだから、鴨ねぎですわ。

更新の記録を振り返ってみると、去年の8月15日に「やば、はまった」みたいで、それから一年、出るCD、DVDを全部買ってるじゃありませんか。。

「ガンバ大阪ーアルビレックス新潟」
フタちゃんが得点しましたねー! 観戦さぼりっぱなしですが、後半はスタジアムに行かないと。

イングランド・プレミアリーグ
NHK-BSの解説&アナウンサーにうんざりして、またスカパーに戻ろうかと思案中。
山本さん、ほんま最悪だわ・・・
アデバイヨール、サンタクルスとテベスのマンチェスター・シティも見たいしなぁ。

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 8月20日

やばい、、読み出したら止まらない。。

Shana Abe「The Smoke Thief」(2006)

どきどきと鼓動が早まってしまい、救心が要るんじゃないか、と心配になる。

侯爵くんが来てからは夜更かしすると朝が大変なので、1時までには寝るようにしてるのだが、、げげ、もう3時だ。。

Christoff と Clarissa がどうなるのか気になって仕方ないが(ただ今あの女の首根っこ掴んで持ちあげたトコ)、読んでるわたしの左腕がしびれてきた(笑い事じゃない!)。
やばすぎるので寝ます。(下に続く)

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 8月22日

Shana Abe「The Smoke Thief」(2006)

あいたた、超がっかり!!!(>_<)

出だしがあれほどスリリングだったのに、あっという間に失速して精彩を欠く物語になってしまった。

もっと壮大な意図があると思っていたのに、もっと謎や事情があると思っていたのに、もっと考え抜いた計画や骨のあるキャラクターかと思っていたのに、、、裏切られた。

アイデア、世界観、描写力はとても素晴らしいのに、平板で魅力のない登場人物と広げたふろしきが空しい物語。

舞台はジョージアン。
太古の昔より続く dra´kon の一族。
人里離れた山あいの土地で閉鎖的な生活をおくっている彼ら。
一族の女性が禁忌をやぶり人間と契った結果生まれたのがヒロイン。

子供から老人まで一族すべての者から「ハーフリング」と罵られる村八分状態のヒロインは、17歳のとき掟をやぶって、領地を飛び出す。

掟破りは禁固または死刑が待っているというのに。。。

で、それから9年。
このところロンドンでは、けむりのように消える宝石泥棒が噂になっている。
都より遠く離れた土地に暮らすとはいえ、ドラゴンの一族は「一族を守る」ことが最大の関心事、「人間にドラゴンの存在を知られてはならぬ」、スモークシーフが「Runner 失踪者」に違いないと睨み、追っ手をさしむけることを決議する。

おびき寄せの餌は、一族の宝 Langfordダイヤモンドと呼ばれる「Herte」、98カラットの紫にきらめくダイヤモンド。
Runnerを狩るのは、一族の若きリーダー、Langford侯爵 Christoff。

幼少のときから次代のアルファだと見なされ、自分でも十分にそれが分かっていたヒーローは、非常に傲慢で冷酷で、実に鼻持ちならない男性だが、わたしはそれはそれでいいと思って読んでいた。
作者の創り上げたドラゴン一族の「非人間らしさ」もまた面白いと思っていた。

Runnerとして追われるヒロインは、一族にたいして言いたいことが多々あるはずだ。
どうして失踪したのか、どうして宝石泥棒をし続けるのか、

そういうわけで、ミステリーの要素プラス精神の強靭なふたりのぶつかり合いを期待して読み続けたのだが。。

ヒロイン、、ほんま、がっかり。
もっと骨のある人間だと思っていた。
「子供の時からあこがれてた、愛していた、でも、わたしなんか振り向いてもらえないと思ってた」ってな事をぐずぐず言うような人間だとは思っていなかった。

失踪にはもっと深い決意や真相があると思っていた。

泥棒稼業を続けることにも、なにか意味があると思っていた。

自分の保身のためにほかの失踪者を売る、これにも何か裏があると思っていた。

が、、人物の掘り下げが足りないどころか、全然ナイじゃないか!

利己主義と所有欲、これこそがドラゴンのドラゴンたる所以だ、と言われたら返す言葉がないが、作者は本当にドラゴン的なつもりでヒロインをこういうキャラクターに描いたのか? それともただ掘り下げが足りないだけなのか? いずれにしろ、終わってみれば全く共感のできないシンデレラ願望ヒロインだった。

ドラゴン的社会に反発したヒロインが結局ドラゴン的にしか暮らせない、もとより挑戦するつもりなどなく、ただドラゴン社会に戻るきっかけを探してた、自分の自由のためには同胞の亡命者を売るが、人間の子供の命のためには突然メロドラマのように殉教者ぶる。。

2匹のドラゴンの飛翔、吹き付ける風、まぶしい太陽、ロンドンの街なみ、テームズ川の匂い、、物語世界はとても美しくてぞくぞくするのに、主役ふたりのあーだこーだが全然面白くなかった。

あぁ、せっかく独裁傲慢ヒーローがいい味だしていたのになぁ。 最近、不発が続いている。

海外のレビューで紹介されていた、Sherilyn Kenyon の「Dragonswan」と Naomi Novik の 「HIS MAJESTY'S DRAGON」を読んでみようかな。

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 8月24日

Shana Abe 「The Dream Thief」(2006)

3分の2まで読んだところで一旦感想を。
このあと作者に裏切られるかもしれないけれど、今の気持ちは・・・

あぁ、こちらの方が Smoke Thief よりヒロインを信じられるわ。

前作と同様、冷酷で誰にも心を譲らないヒーローに対して、子供の頃から全身全霊彼を愛してる!っていうヒロイン。
この時点で、なんで12才や14才の小娘時に、全身全霊なんや!とつっこんでも始まらない。前作、今作ともに、これが大前提。

Smoke Thief では雄雄しい前振りでヒロインに期待をもたせて結果は女の幸せは強い男に愛されることよ、と気の滅入る終わり方だったが、このDream Thief では、最初からヒロインがぐじぐじ暗いから良い(って、どこが良いんだ! 笑)。

予知夢をみるDrakonプリンセス、Lady Amalia Langford(Lia) は、裏社会の裏まで知り抜き、冷酷に生き抜いてきた盗人 Zane こそが自分の Mate だと子供の頃から知っていた。
Zaneは前作のヒロインに助けられた人間の子供で、ドラゴン一族の秘密を知りながら殺されずに済んだ唯一の人間。 その後、彼らの頼みや仕事を請け負う人間社会との架け橋になっていた。

Lia は幼い頃から、伝説の宝石、青く煌くダイヤモンド「Draumr」が遠くから自分に歌いかける事に気付いていた。
そして毎晩のように、Draumrを手に入れるZane、Zane への愛のため一族を裏切る自分、Zane の言うなりになって、彼女を奪い返そうとする一族や兄弟姉妹を殺す手伝いをする自分。。暗い未来を告げる夢を見るのだった。。

Draumr を手に入れた者はドラゴンを意のままに操れると伝説は語る。

伝説を知らないZaneは、Draumrを探してほしいと頼まれ、旅に出た。
Liaは、家族に嘘をついて彼の後を追い、旅に同行する。
彼女は自分のみた予知夢のことを誰にも話していない。
両親に話せばそんな未来が起こる前に、Zaneは殺されてしまうだろう。
彼女は愛するZaneが死なねばならぬとしたら、殺すのは自分だ、と決意していた。

秘密を抱えたヒロイン、愛など信じず、富と力を欲するヒーロー、メロドラマっちっくなロードムービー。 あぁ、時は1773年、舞台は雪深きカルパチア山脈〜、べべべんべんっ

運命を変えてみせると言いつつ、ダークヒーローの言うなりの殉教者ヒロイン、あんた、ほんまに大丈夫か! 頼むよドラゴンの未来がかかってんだからね!

Drakonのルーツとも言うべき Zaharen Yce 城に着いたふたりはこれからどうなる!

あぁ、ダークヒーロー、良いざます。ロンドンのどぶ板で暮らしていたやくざな少年、やばい仕事をやめてまっとうになるつもりなど無いとうそぶく男。 ドラゴンの非情な掟を知り抜いている男、、Draumr の力がなければ彼女を俺のものにしておけない、、

天女の羽衣を手にした漁師とか、へび女房とか、異形の姫君との夫婦(めおと)伝承風味と、指輪物語などファンタジーの王道の「探索の旅」風味。
(下に続く)

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 8月26日

The Dream Thief 読了。ヒロインのキャラ破綻なく、そこそこのアクションもあり、平均以上の出来ではありましたが、、結論を言うと、Shana Abe´ はわたし向きじゃないですわ。

なんていうか、しなびかけの50代女教師が非常に優秀な女子学生に目をかけて激励するが、彼女の夢は「○○君のお嫁さんになる事」で可愛いおうちに住むことしか考えてない、みたいな、、若い情熱を羨ましく思いつつも、もっと自分の足で立とうよ、持ってる力を伸ばそうよ、と言いたくなるみたいな、
「先生、やっかんでるんですか?」って言われても、彼女たちの幸せに納得できずにいらついてしまう、みたいな。

作者の描く女性が(それもせっかくドラゴンだというのに)みんなお嫁さん願望なので、イメージ豊かな胸がどきどきするドラゴンワールドを描いてみせても、正直空振り。
ヒロイン達は好きな男(ドラゴン or 人間)のお嫁さんになることが一番の夢ってわけで、お父様が持参金を用意してくださるから、生活の心配は要らないし、ふたりでトスカーナで暮らしましょって言うんじゃ。。。

奥村チヨさんの昔の大ヒット曲「恋の奴隷」や、小坂 明子さんの「あなた」が読書中ずっと頭のなかで流れてました。
ヒロインの姉妹ドラゴンも夫に従順に仕えているようだし、母親(前作のヒロイン)も、結婚して22年のうちになんと5人の子持ちで5番目の娘が19才という、どんだけ年子なんだ!!という状況だし。

一体ドラゴンワールドを創造した意味があるのでしょうか・・・
ジョージアンの人間社会を描くのとあまり大差ないのでは、、いや、人間社会よりもずっと中世、封建社会のまま。
まるで新興宗教団体の共同生活のようですよ、これじゃ。

風を切る竜の飛翔、暗く息の詰まる坑道、眼にまぶしい雪山、、せっかく命がけの冒険をしたところで、女三界に家なし。
シリーズ1番、2番、どちらも同じ傾向で、女性がドラゴンである意味が無くて、、3番以降はたぶん読まないなぁ。

次に何を読もうか決まらなくて、あれこれ WS003 に入れました。
仰向けに寝転がって読んでも液晶画面が明るいから支障ないし、最近はもっぱらこれ持ってごろごろ(爆)。

Joan Wolfと、Karen Ranneyと、Lisa Cach それぞれヒストリカル1冊づつ。
ケニヨンの「Dragonswan」と Allyson James のドラゴンものを2冊、
Bonnie Dee の エロ切ない2冊。(ボニーってエロチックロマンスのルーシーゴードンって感じじゃない?)
表紙絵が気になって衝動買いした Melanie Jackson「Traveler」
エリザベス・ホイトの「Raven Prince」
最近よく目にする Ilona Andrewsの「MAGIC BITES」
他にジョージエット・ヘイヤーやメアリ・バログなど。

便利な世の中になったもんですね。

【追加】
「リバプールーアストンビラ」
山本さん、今日も最悪。ロスタイム4分もあったから、けっこうどきどきして見てるのに、一本調子でだらだらしゃべって、、>_<

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 8月28日

ナオミ・ノヴィク「テメレア戦記1 気高き王家の翼」 が届いたので、ちょっと読み出したら、、うわぁ、最初の数ページですっかりヤラレてしまいました。
胸きゅん!!
この本をまだ読んでいない? カーラ・ケリーか海洋歴史小説のファンならば、超お勧めです。絶対に好みのはず!

唯一の問題はハードカバー本なので持ち歩くには重過ぎるってことで、きれいな装丁なのに切断してしまうか、それとも英語原作のeBookも買っておくべきか、、とりあえず家でしか読めないのが辛いです。

時代設定(ナポレオン戦争時)といい、海軍キャプテンヒーローといい、ツボつきまくり。 しかも、テメレアが無茶苦茶可愛いし感受性豊かだし。

で、ロック・ラガン基地に向かうところまでで、一旦休止。
職場にいくバッグには文庫本ボライソーシリーズ3番「わが指揮艦スパロー号」を放り込みました。
<2>まで読んで放りっぱなしにしていたのですが、帆船キャプテンものがまた急に読みたくなったわけ(笑)。

というわけで、ただいま、2冊を並行読書中。
あぁ、アメリカ独立戦争時の英国海軍って辛いわねぇ・・・
ブランデル将軍のむかつく事といったら!!!

買い物メモ。
タニス・リーの「パイレーティカ―女海賊アートの冒険」 (ルルル文庫)なんてのを買おうかと思ってるんですが、評価が低いので迷ってます。すごくつまらないの?

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 8月30日

「テメレア戦記1 気高き王家の翼」 読み終えて大興奮。
レヴィタスー! 哀れで哀れで・・(涙)
漢王朝がーーっ、元寇の神風がーーっ、ナイルの海戦がーーっ、トラファルガーが、今新たな光の下で蘇る(おおげさ)。

実際の歴史にドラゴンを当たり前のように組み込み、手に汗をにぎる戦闘と生死の衝撃と悲劇と心揺さぶられる献身と友愛を実に巧みに描いています。
ほんと、良く出来てるわ。

とても面白かったので、原作もダウンロードしてみました。

楽しんだくせにあら捜しでは恩をあだで返すみたいで申し訳ないのですが、原作を読み出したらちょこちょこ違和感とか不親切な訳があるんですねぇ。

なかでもスコットランドのロック・ラガン空軍基地、原作読むまでずっとロックラガンって何かの岩?と思っていたけれど、Loch Laggan、ロッホ・ラガン、ラガン湖じゃないですか。
いつも水浴びに行っていたのがその湖だったのね。

テメレアの決まり文句「ふふん」は一体何なんだろうと思ったら、普通の”Oh”でした。
”Oh, yes” が 「ふふん、そうです」 ちょい微妙〜っ。

ローレンス(主人公)が士官クラブからランキン(いやな奴)を連れ出す場面。
ローレンスが空将を見つめながら感情むきだしの言葉を吐くのです。

「キャプテン・ランキンは最期に立ち会うべきです」 ランキンの襟をつかんで引っ張り 「彼をお借りしますよ」

原文では ”Captain Rankin wishes to make his farewells.” ”He begs to be excused.”
そうです、ローレンスは凄みが利いてるけどもっと品格のあるセリフを言うんです。

「キャプテン・ランキンは最期のお別れを言いたいとのことで」、と襟を掴んで、「失礼したいそうです」 と引きずってゆくんです。

お借りしますよ、、って、若くして英国海軍艦長にまでなった男の名がすたるわい。

あと最期に、
「中国からフランスまで、ホーン岬を回って7ヶ月あまり。フランスは、速力の出るフリゲート艦でなければ孵化するまでにフランスにたどり着けないと考え、小さな船を使う危険をあえて冒したのでしょう」(テメレア戦記1から引用)

とあるんですが、船の知識がなくてここだけ読むと、フリゲート艦というのが小さい船のように読めてしまう。36門フリゲートなのに小さい船って書かれるとなんだか違和感が残る。

たしか18世紀後半から19世紀にかけて、フランスやアメリカのフリゲートは大型化して、中・小型フリゲートがメインだったイギリスも慌てて戦列艦をフリゲートに改造したんじゃなかったっけ?

原文を読むと、”いつ孵化するかもしれぬ、と考えると、危険をおかしても足の速いフリゲートを使う以外はなかったのでしょう。”

「小さい」とは書いてないので、「小さい船」は翻訳者の親切らしい。でも、なんだか分かりにくい。つまり、時間が十分あれば中国からフランスまで艦隊を組んで航海するつもりだったか、または、大型重装フリゲートで運ぶつもりだったが、火急を要する事態だったので足の速い小型フリゲートにしたって事なんだろう。

な〜んて、にわか海洋小説知識でござる(笑)。

全体的に翻訳はとても読みやすいのですが、逆に言うと、読みやすくし過ぎ?な感じがあるんですね。

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 8月31日

Robin McKinley 「The Beauty」(1978)

「青い剣」「英雄と王冠」を読んで、彼女の他の作品が読みたくなり、デビュー作を読んでみました。

すくっと背筋が伸びるような凛々しさと清潔感があるんですよね、この作家さんて。
ヒロインの強さや人間らしさが嬉しい。とても気持ちよい物語でした。

結局王子様には名前が無いのね(笑)。

ほんと、ディズニーの映画は、この本の人物設定をぱくったんじゃないかしらね。片眉をあげて疑わしそうな顔をするヒロインや、ナイフ・フォークを上手く使えないBeastのために、パンをちぎったり、本の虫で蔵書に大喜びするヒロインなど、アニメのベルが浮かんでしまって、ちょっと困りました。

ヒロイン、というか、マッキンリーの馬に寄せる情愛が、人間に対しては抱けないほど一途で無私で、こういうのって遠い祖先が騎馬民族や狩猟民族だからなんでしょうか。遺伝子や血にしみついているんじゃないか、と思うような強さがありますね。

日本人のように生きとし生けるもの、全般に対する慈しみや親しみとは違って、真実の友として特定の動物に対して(のみ)寄せる愛情は、東洋人には本当には理解できないものがある気がします。

失礼な言い方ですけど、アフガンやイラク戦争の映像を加工して、死傷した人々を「犬」や「いるか」の姿にしたら、きっとアメリカ人やイギリス人は戦争をやめるんじゃないか、と思ったりします。

ま、一般的に、人間が死ぬよりも無垢な動物が死ぬ方が申し訳なく思いますけどね。

そうそう、「テメレア」でも、ドラゴンに騎乗した兵士がかなり殺されるんですが、それよりもドラゴンが傷つけられ血を流し、片目を失ったりする方が胸が痛んだりして、、

まさか、作者はこれを狙ってドラゴンを創造したのでしょうか・・・
あざとさが過ぎないよう抑制されているように原文では感じられますが、日本語訳は「可愛らしさ」が前面に出ているのでちょい悩みます。
普段の対仏海洋小説以上に、戦いの痛さ100倍です。

このあと舞台は清朝に移るらしいのですが、アヘン戦争はまだとはいえ、西洋諸国の植民地政策は、日本人からするとムカツクの一言。読み物とは言え対ナポレオン戦争ほど気楽に楽しめないかも、ですね。

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 9月 7日

ありゃりゃ、間が空いてしまいました。

録画しておいた「マンU対アーセナル」 審判がおかしなジャッジとカード乱発で試合が少し荒れてしまいました。
W杯予選「デンマーク対ポルトガル」、うわ〜、トマソン、久しぶり。。ベントナー、貫禄でましたねぇ。

まとまった時間が取れず、細々と読んでいるのはテメレア戦記2、翻訳は買わず洋書をダウンロード。
Naomi Novik「Throne of Jade」(2006)

まだ3分の2なんですが、、実に悩ましくイライラと癇に障るストーリーで、いや、決して悪口ではなく、実に考えさせられるストーリーで、、
英国人の傲慢というか西洋諸国の独善というか、宗教と自由貿易を振りかざして異文化をなぎ倒してくる様子が随所に現れます。

例えばガバルドンのアウトランダーだったらクレアが火の玉のように怒る事で読者は幾分気が晴れるのですが、元海軍、現空軍の英国紳士ローレンスは、この時代の枠からはみ出さないのです。
イギリスからアフリカ大陸をまわり、インド洋、中国へと向かう長い航海は、船上の人々の当時の世界観、国家観をあぶりだします。

高貴な生き物として中国で尊重されている龍を、ただの優秀で忠実な戦闘機として扱っている英国空軍に中国側が腹を立てる気持ちは、、わかるよー!(突然、文体変化)

神の使いのように大事にしている白牛に、粗末な餌をやって荷車引かせているって感じ? 中国では人間と同じような料理を供している龍に、英国では生きた牛や羊をそのまま与えて食いつかせているし、、

テメレアの返還を要求する中国に対して、ローレンスと離れることを嫌がるテメレアを政治的道具として利用する英国外交官は、広東以外の開港・外交官の北京駐在を要求する。

テメレアは自分と一緒にイギリス空軍にいる方が幸せなんだ、と確信しているローレンス。
どこからそんな確信が来るのか、小一時間問い詰めたい気分になってくる。
東インド会社船舶を中国皇帝弟が接収した事にカンカンになっているが、英国人が西アフリカで黒人を狩りたてて奴隷として売っている光景には黙り込む。
(人間売り飛ばすより、船をただ乗りする方がマシやろー)

中華料理が口に合わない、箸なんて使えない、中国人はみんな無表情で同じ顔だ、、等々ローレンス並びにイギリス人船員達の独白に、同じ東洋人としてムカっとしてしまう。

まだ3分の2なので、作者がわざと書いているのか、それともこのままスルーなのか、分かりません。 もし、このままスルーだったら、もし、ただの無神経なストーリーだとしたら、、うっきーっ、怒っちゃうよー。

でも、当時は本当にこういう感じだったんでしょうねえ。。

我々はあなた方の物など何も欲しくないのだ! 我々の国にやってきて絹や茶、陶磁器などを欲しがったのはあなたがただ。それを許してあげただけでも有難がるべきなのに、異教を布教せんと宣教師はやってくる、法を無視してアヘンをわが国に密輸する、さらには皇帝に臣下の礼を取らない、、

皇帝弟が激高する気持ちに同調しつつも、東洋人はナイーブだったと思わざる得ませんね。 相手は獰猛なプレデターなんですよね。
ローレンスはその中ではマシな方ですが、それでも、「国家の正義は自分の正義」な生き方から外れる事など想像できないんですよね。

さぁて、残り3分の1、どうなるでしょう。

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 9月15日

このところめずらしく(!)仕事が忙しくて、「Throne of Jade」が途中のまま放置状態です。
本当はこの水曜から遅い夏休みなのに、急いでWEBページを作ってくれと頼まれて、自宅で作業。これじゃ全然休みじゃないじゃん・・・

ちょっとの時間しか無いし、疲れちゃってる時は、イラっとこない話がいい!って事でエロチックロマンス(爆)。
Bonnie Dee 「The Warrior's Gift」「Undeniable Magnetism」

「Undeniable Magnetism」はゲイカップルもの。大手広告代理店で働く裕福な家庭のサイモンと小さなバーを経営するジェイ。サイモンがアフリカンアメリカンでジェイがアイルランド系アメリカン。肌の色も家庭環境も仕事の世界も全く違う二人が、知り合って急接近し、山あり谷あり、相手を思いやったり自分を見つめ直したり、、最期それぞれの両親に相手を紹介するまでの物語。
ゲイロマンスとは言え読んでてほんま安心。基本が誠実純愛(?)カップルでおばかな事をしないし、あっちの描写は適度にドキドキでちゃんとストーリーで読ませてくれるし、家族や友人といったつながりを大事にする大人だし、円高ならワンコインくらいのお値段だし、現実を受け止めながらも優しい終わり方だし。

「The Warrior's Gift」はなんちゃってSF。
いつの頃からそうなったのか、この世界にはガーディアンと呼ばれる強大な力を持つ者たちがおり、レヴォックと呼ばれる敵から村落を守ってくれている。村々は守ってもらう代わりに税と娘と少年をガーディアンに差し出す事になっている。ガーディアンの強大な権力を支えるのは戦うことしか知らない戦士たちだ。

ガーディアンの居住区は高い壁で囲まれ、そこでは村から徴収された子供や、戦士に種付けされた娘の生んだ子供が、幼い時からキリングマシーンとなるべく苛酷な訓練の日々をおくっている。
ヒロインは捧げ物になった娘、ヒーローは戦勝の褒美としてヒロインをもらった戦士で、お話は、ガーディアン打倒を呼びかけるヒロインと、服従と戦いしか知らなかったヒーローが人間らしい感情や知性に目覚める、という、「大脱走」&「美女と野獣」かつ「初めて君」ものである(笑)。

これまた、シンプルで先の見えるエロマンスでありながら、二人の感情を丁寧に描き、心の結びつきを納得させてくれ、反乱計画は結構ハラハラさせ、加えてヒロインやヒーローがバカじゃないから気持ちよく読める。
鶏の首をひねるように敵を殺していたヒーローが、「殺す」という事に疑問を抱く瞬間など、けっこう切ない。
さらに、単純なハッピーエンドではなく現実を見つめている所も面白い。自由を勝ち取ることに誰もが熱心だとは限らないし、軍人・戦士は失業というか先行き不安と向き合わなければならない。 少量のほろ苦さを残すあなどれないエロ系eBook。

と、突然話は変わり、
25,26,27日と、嵐くんたち、京セラドームでコンサートなんですねえ。
ファンクラブに入る決心が付かずに今日までいましたが、、ファンクラブに入会すべきだった、、とちょっぴり悔やんだり、、(爆)。
大野くんのスイッチが入った姿ってステージの上でしか見れないんですものねぇ・・・
あぁ、やばいやばい、この頃大野くん欠乏症だわ・・・

昔の映像のほとんどを根気良く探して、youtubeからあらかたダウンロードした、と思ったら、また新たなものが見つかり、、未だに増え続けているマイビデオフォルダーです(笑)。

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 9月19日

昨日の金曜日「ルーブル美術館展」に行ってきました。

シルバーウィーク前の平日だと甘く考えていたら「とんでもない!!」

中に入るまでに30分。中に入ってから1m進むまでに30分。
芋を洗うがごとき混雑。

これまでメトロポリタン美術館やウフィッツィ、ボルゲーゼ美術館、英国ナショナルギャラリーと、閑散期に行っていたためか、どこでも名画をのんびり独り占めして眺めていられたので、忘れていました〜! これが日本で名画が展示される日常でしたね。

フェルメールの「レースを編む女」が最大にして唯一の難所。

だって、だって、知りませんでした。こんなに小さい絵だったとは。

カタログやチケットに印刷されている絵は展覧会の目玉作品。で、通常は実物の方がカタログより大きい。
しかし、このフェルメールは、ぎゃ〜っ! ちっさーっ!

いくら警備員さんが「動いてください」と言ったところで、絵の前で立ち止まって顔を近づけて見なければ、よく見えないんですもの、仕方ない。
ほんま、ひとりひとりが正面で停まるから、全体がそこでロートのように細まり、アリの歩みになる。

参りました・・・

その他の絵はフェルメールほど混雑していないので(とはいっても、会場そのものが人だらけ)、フェルメールを過ぎると亀の歩みになりました。

今回のルーブル美術館展のテーマは「17世紀ヨーロッパ絵画」というもので、正直言って、フェルメールを除けば、派手な作品はあまりないから、そこそこの知識が無いと、見ても面白くなかったんじゃないかなぁ。。大混雑のなか亀の歩みをしながら絵を見てる人の顔は「何だかどれもどうってことなかったけれど参加した事に意義があった」って言いそうな感じでした(笑)。

アメリカ大陸の発見、大航海時代、オランダの隆盛、西洋諸国の植民地政策、絶対王政への道、貧富の差の拡大、宗教改革後のカソリック対プロテスタントの衝突激化、、
こういった観点で絵が並べられているのですが、わたしの横にいた若い女性ふたりは、アムステルダム港を描いた作品を前にして

「ねぇねぇ、アムステルダムってオランダだったっけ」「ええっと?どうだったっけ」

どは。
「東インド会社で大もうけしてる時ですよ、お嬢さん」とか言いそうになりました(爆)。
多くの帆船が係留しているアムステルダム港の絵に、時代の変化、貿易と宣教師、大航海時代の到来を感じてほしかったんですけど、そういう背景を知らずに見た場合、ただ、港に旧式の船が浮かんでいるだけですもんねぇ・・・・

1660年頃のブラジルの地を絵葉書のように描いた作品があって、そこには既に黒人奴隷の姿があるのですが、植民地、プランテーション、奴隷貿易、、そういった流れが始まっている事に気付かされるし、無邪気な絵のなかにはっとするほど傲慢な差別意識があり、、西洋社会の意識や時代を映している絵なんですが、ほとんどが、

「この絵、これまでのとは違うわねぇ」「ブラジルだからね」「ふぅん」みたいに通り過ぎてゆくんですよねぇ。

カソリックの対宗教革命戦略として、聖人量産・神秘的宗教体験のイメージ化、といったものがあるらしく、ラ・トゥールの「大工ヨゼフ」はその流れで展示されていたのですが、隣にいた老婦人ふたり&若いカップルは、

「この人だれ?」「なにしてはるんやろ」

がががーん、フェルメールの前ではあんなに人が一杯だったのに、「大工ヨゼフ」の前は空いてるってなに?

これではあんまりなんで、「えー、ヨゼフはマリアの夫、イエス・キリストの父親なんですよ、このろうそくを持っている少年がイエス・キリストです」と思わず言ってしまったわたし(爆)。

西洋絵画には、クリスチャンの人には当たり前の事でも、日本人には当たり前じゃない事が多いという典型ですねえ。

とにかくたらいの中の芋の気分で、くたくたになって外に出たあと、美術館気分を味わいたくなり、向いの国立近代美術館に入りました。

そちらでは、ウィリアム・ケントリッジというアーティストの「歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた・・」という展示をしていたのですが、これがまた空いていてねぇ(爆)。

南アフリカ共和国出身の画家。自作の木炭、パステル画をコマ撮りして短編映画にしていて、全部で12本ぐらいだったかしら、上映されているんです。

美術館のフロアに自由に座り込んで見る上映会!
(椅子が置いてある部屋もある)

南アのアパルトヘイトの歴史を題材にしている作品が多く、重い内容なんですが、イマジネーションが豊かで知的です。 くたびれていたので全部の作品は見れなかったけれど、黒い線が命を持ったように動き、叫び、嘆く、、非常にメッセージ性の強い作品ばかりで強烈でした。

白黒って不思議ですね。 鉱山労働や虐待、資本家と奴隷、倦怠と性、生々しい姿を描いているのに、どれもみな物悲しく見えます。

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 9月23日

連休に川崎の弟宅へ行き、墓参りなどあれこれ、義妹にすっかり世話になってきました。
普段は新横浜から帰るのだけれど、今回は東京お台場の”船の博物館”で開催している「第一回全日本帆船模型展」を見に行き、東京駅から帰ってきました。

なんといっても帆船模型同好の諸氏の作品を全日本規模で展示する初めての試みで、20日から27日1週間のみの展示というちょうどその時上京ってわけですから、いやぁ〜、これは行くっきゃありません(爆)。

弟宅のある鷺沼から田園都市線〜銀座線〜ゆりかもめで「船の博物館」駅へ。
本物の船の形をした想像以上に立派な「船の博物館」。 うっわ〜、天井が高い!!
常設の展示物が1階から5階までびっしりとあり、家族連れで賑わっていました。

3階の一角で開かれている帆船模型展へ展示物を見ながら階段を上がっていったのですが、階段沿いの壁にはいろいろな船の写真が架かっていて、どれもこれもほれぼれする美しさ。帆船が風を受けて波頭を切って進んでいる姿や氷河の河口を横切る客船、夕日を浴びて停泊している三角帆の帆船など、、期待がいや増します。

そして、じゃーん。 ををっ、これが名人たちの手作り帆船模型かぁ〜!
すごい、すごい、なんちゅう美しさやねん。

いくつかのWEBサイトで写真を見たことはあったものの、やはり実物の素晴らしさには敵いませんねぇ。

嬉しそうに見ていたからか?「ザ・ロープ」という帆船模型同好会の方が説明を買ってでてくださり、なんと、1時間以上(!)すべての展示物について横で説明してくださいました。
皆さん、しゃべりたくて仕方ない!って感じで、ご自身の製作苦労話やその船のエピソードなど、多い時はわたしの横に3人もの殿方が付いてあれこれお話を聞かせてくださるんですが、会場には他にも見学者はたくさん居るんですよ。
でもこんな風に説明を受けているのは私と甥(つきあってくれた)の所だけで、、ひえぇ〜、、光栄過ぎました(爆)。

一切電動工具は使わず全て昔ながらの工具で作った模型や、極細ナイロン糸をより合わせて作ったロープや、帆が風をはらんだような形にする話やミシン糸の代わりに色鉛筆を使う話や、作品に惚れこんでアメリカから「買いたい!」とやってきた人に700万円で譲った話や、、ひとつの作品を仕上げるのに5年から10年という気が遠くなるような大作を前に、話は止まる気配すらありません。

あぁ、行った甲斐がありましたね〜。
帆船ってなんて言うんでしょうね、大海原を航海する夢やあこがれがこめられていて、製作過程そのものがまたこつこつロマンでもあり、熱くて切なくて、、

明治丸の製作者の方からは、1876年、北海道・東北地方への巡幸に明治丸に乗った明治天皇にはお供120人が随行したが、船のクルーは100人だった、なんて話を伺い、テメレア2を思い出しました。
輸送船に Prince Yongxing ヨンシン皇子がお供をどっさり連れてきたことを清朝だからと他人事のように受け取っていたけれど、そういうもんだったんですねぇ。

明治丸の船尾の形はカティーサークと同じ設計だそうです。

この展示会は今週限りなので、お近くの方はぜひどうぞ。
フリゲート艦を見ながらカーラ・ケリーのキャプテンを思ったり、、楽しいですよ〜。

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 9月25日

ようやくひとつ追加できました。
何が?って、ははは、、、2月に行ったスペインの、ロンドンーグラナダ旅行その3(アルハンブラ宮殿見学)がやっと書けました(爆)。

旅先で記録はつけていたので土台はあるのですが、旅行中に撮った写真をみて帰国後気付く事が多く、そこから調べものを始めちゃったりするので、だんだん時間が経ってゆき、そのうち面倒くさくなる、、というパターンで。。だめですねぇ。

残っているのはアルバイシンの街とマラガの街とロンドンのマカヴォイくんとハイドパーク、、
来月の5日にフランスに行くので、その前には書き上げなくては!

衝動的にフランスツアを申し込んだわけですが、シャルトル大聖堂、モンサンミッシェル、ロワールのシュノンソー城、シャンボール城、フォンテーヌブロー宮殿、ヴェルサイユ宮殿、パリ、という初心者王道のコースで、パリは自由行動が丸2日あり、3日目帰国する日も夕方のフライトなので午前中は観光できそう、というウキウキ調べ物に励みたくなるツアなんです。

パリ、初めてだから、やっぱルーブルやオルセーには行きたいでしょ。
セーヌ川のナイトクルーズも乗ってみたいし、モンマルトルの丘にも登ってみたいし、、

その前に旅行記を書き上げること!>自分。

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 9月28日

土曜日(25日)は万博へ。
16時の試合なのに家を10時半に出て、わはは、やる気満々です。

勢いはフロンターレにあったのですが、耐えて耐えて、ガンバが勝ち点をいただきました。ACL行きは最期まで熾烈な争いになりそうですね。

さて、旅行に行く前にスペイン旅行記を書きあげようと思っていましたが、あぁ、やはり、無理みたいですぅ。毎晩毎晩、パリの観光調べにふけっております。

地図をプリントしては、回る順番を考え、よそさまのブログを読んでは、ああしようこうしようとこねくりまわし、、うーん、フリーデイ2.5日は短いわ。。

広すぎるから初回はガイドさんが居た方がいいかも、と思い、ルーブル半日ツアを申し込みました。
それが午前で、午後はパリの街を電動自転車で走る半日ツアに申し込みました。

ルーブルの後にサイクリング! はは、無謀かも。。(笑)。

この日は金曜日なので、ルーブルは夜10時まで開いているんですよね。
だからサイクリングのあと、夕食を取ったらも一度個人でルーブルに行ってみようかと。。え?無茶?

土曜日は、、、オペラ・ガルニエ、オルセー、ギュスターブ・モロー、ロダン、クリュニー、国立近代美術館とかに行ってみたいし、アンヴァリッドでナポレオンの墓所も見たいし、軍事博物館とかにも行ってみたいし、、お買い物をどうやって組み込むか、、どれを最初に行って、どういうコースを取ろうか、メトロのルートマップを睨んで、、、あぁ、いくら考えても全部見るのは無理でしょうねぇ。。

日曜の午前に土曜に行けなかった所を回るという計画なんですが、どうなることやら。
延泊したので空港まで自分で行かねばならない事を考えると、無理は禁物ですね。

2月にスペインに行った時はユーロが114円とかポンドが135円とか、とても安くなっていたのですが、その後高くなったでしょう? それはまた最近やや下がってきましたね。今日見たら1ユーロ130円、1ポンド143円。。 前にイギリス行ったときは1ポンド200円だったから、為替ってどうなっているのか、さっぱり分かりませんねぇ。

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