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更新記録 2005年8月1日から2005年9月30日まで


8月 1日
遊びですけどRSSをつくってみました。
更新情報はこれからはRSSのほうにも書くつもりで・・・(いつまで続くか・・)。

ずるずると先延ばしにしていたことがバレて、ガツンと叱られてしまった。
う〜。。明日できることは今日やらない、というだらしない性格なので
よくも首にならずに今日までやってこれた、という感じなんだが、いかん、反省。

古本屋さんでふと買ってしまったロビン・クックの「ブラインドサイト 盲点」
うぅ〜、もっと面白い話になれると思うネタなのに、なんだかおもろくない。。
無闇に人は殺されるし、ときおり会話が教科書みたいだし、薄情な人間ばかりだし、
こんな逼迫した場面でなんてアホな会話をするんだ、とイライラさせられるし、
とりわけ、ヒロインとヒーローが。。ロマンス作家だったら絶対にもっと面白く
書いたと思うのになぁ。
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8月 2日
栄えある最低映画に贈られるゴールデン・ラズベリー賞に5部門もノミネート
された迷作と知っていたけれど「ニュージーズ」DVDを買ってしまったワタシ。
ははは、だってさ、クリスチャン・ベールの歌と踊りが見たかったんだもん(爆)。

ださい踊りに赤面したが、歌はまぁ聞けるかな。
それにしても全体の楽曲は躍動感がなくて、ノリの悪いミュージカルだった。

文句つけてる割に、実は、いやぁん、クリスチャン・ベール、可愛いぃ〜、と
にやけて見てしまった(笑)。
1992年の映画だから、そうか、17か18才の頃なんだ。

わたしは「バットマン・ビギンズ」を見るまで、彼の出演した映画をひとつも
見たことがなくて、あの強烈なポスター「マニシスト」、あれだけがわたしに
とってのC・ベールだったから、あそこまで映画のために痩せるかなりやばい人
ってのがわたしの勝手なイメージだったんだよねぇ。
だから、バットマンで彼の幅の広さを見せつけられてビックリ。そして今度は
ダサさと傲慢さが入り混じった普通な少年をみて、う〜ん、素敵、男の成長って
こうして映画でみると、ぞくっとしますねぇ・・。

そうそう、「マニシスト」はあの強烈なポスターにびびって、見逃したんだけれど、
監督がブラッド・アンダーソンだったんだ、しまったっ!! 今頃知ったわ。
「ワンダーランド駅で」「セッション9」と楽しみにしていたのに、マニシストとは
思わなかった。監督の名前ってちゃんと覚えていないとダメだなぁ。
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8月 3日
スタメン、総とっかえだってサ、と朝の会話があったことをすっかり忘れ、
気がついたら試合は終っておりました。すんません、あまりに熱が低いデス。
東アジア選手権をまだ一度も見ていないし、いかんなぁ。
いま日本ってFIFAランキング13位でしたっけ? う〜ん・・

それにしても怒る気も失せるほど蒸し暑くて、職場から自転車で帰ってくると
汗でぐたぐたの毎日。夕飯の用意をして食べ終わると、もう9時になってるし、
それから片付けたりしてると、だら〜っと本を読むのがやっとなのよね。

借りたいDVDや見たい映画もあるんだけれど、部屋の中は未読本の山で
ぷれっしゃあ。
欲しい古本1冊のためにヤフオクで10冊セットものをポチしたのが届き、
テス・ジェリッツェンのリゾーリ続き3冊も届いたし、リンダとマッケナの文庫本も
隅にあるし、他に未読のロマンス原書が25冊ほどある。

しばしもやすまず、ムチうつ響〜き♪ 罪悪感ゆえか、本を読まねば!と
思うと心のなかで「村の鍛冶屋」のメロディがこう流れる。
パトリシア・G・エバンズのSIM「QUINN EISLEY'S WAR」を読み始める。
93年のRTレビュアチョイスを取った作品だ。。
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8月 4日
来週後半から休みをとってスコットランドを旅行する予定だ。
大学以来大変親しくしている友人が去年からスコットランドで仕事をしており、
拙弟も、これまた去年からイギリスはダービーの地で働いているので、
旅行中に会えるかも、と思っていたのだが、友人はちょうどその時仕事のミーティングが
パリであるため不在というし、弟一家もちょうどその頃休暇をとってギリシアに行くので
不在だという。滅多に行かない海外だというのに、やたら国際的な話じゃないか?!(笑)

ポーラ・デトマー・リグズ U-30「サンディエゴの光と影」(1988)
 彼女の作品でアンソロジーではなく単品で翻訳されたのはこの一冊だけ。

元はSIM だが、日本ではインティメット・モーメント・シリーズは86年で
打ち切りになっていて、ラブ・ストリームというラインが96年に出るまで 
SIM は不遇をかこつ。
この本のように、U番号のサスペンスロマンス・シリーズから出た物もあるが、
サスペンスロマンスはHI(ハーレクイン・イントリーグ)を多く訳していたし、
サスペンスロマンスシリーズ自体も92年に打ち切られた。
結局 SIM は、たまに文芸書で出たり、スペシャル・エディション・シリーズから
出たりしたが大半は未訳のままだ。87年〜94年あたりに活躍した作家さん達の
作品がほとんど紹介されずじまいなのは、寂しいね〜。

 サンディエゴの・・は、残念ながら傑作というほどでもない。ただしお得意の
 苦みばしった傷ヒーローはくっくっく(^m^)。
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8月 7日
レイ・マイケルズの I「ボスの娘」(2004May)を古本屋で購入。いやぁん、ハナマル。
独特のユーモアが利いた会話がほんま上手い。
むしょうに彼女の他の作品が読みたくなったのだが、手元には一冊も無い。
しまった、全部処分してしまった。というわけで、再び古本屋に行き、レイ・マイケルズ
ばかりを買ってしまった。何やってんだかぁ〜。

他に読んだのが
ベティ・ニールズ I「幸せをさがして」偉大なるマンネリなんだが好きなのだ。
リン・レスリー U「夢を紡ぐ街」う〜むむ。もうちょっとロマンスが欲しいにゃ〜。

5月から7月に読んだ本を加えてロマンスミニレビューを少し更新した。
8月 8日
うわっと、昨日はひにちを間違えました。7日でしたね・・おおぼけ・・

半そで類を詰め込んでから、エジンバラの8月の気温を見にいったら最低10度
最高19度とのこと。半そでなんてトンデモナイッ。慌てて荷造りやり直し。
ばばシャツ、簡易カイロまで入れちゃった(笑)。

結局ヘアーカットに行くこともせず、ゴムでしばったままのひっつめスタイル。
ま、これなら乾かなくても縛ればいいから、ドライヤーを持っていかずに済む。
あぁ、間違っても素敵なことは起こりそうにないですね(爆)

それにしても衆議院解散か・・小泉さんのカバカバ。円安になってしまったじゃないか。

こんなことをやってる場合じゃないのに、つい読み出すと止まらないHQ。
レイ・マイケルズは「天使が眠る間に」「億万長者に夢中」、スーザン・フォックス
「花嫁の契約」を読んでしまった。
実に甘ちゃんだとわかってるんだけれど、ヒロインを決して傷つけないヒーローさま、
ほんま癒されます。
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8月10日
こんな間近になってもHQを読んでしまったわたし。
レイ・マイケルズ I「彼の知らないこと」 
 う〜ん。。secret child もの。わたしがレイマイケルズに求めるものじゃないなぁ。
 ちょっとしめっぽいぐだぐだ系のものを書くより、彼女ならではの冴えたユーモアセンスを
 生かしたものを書くほうが、断然良いと思うのに、これはとても普通だった。。

キャスリーン・コーベル D「貴族の館の恋物語」
 わたしにとっては「驚き」。
 SIMしか読んだことがなかったので、デザイアの方がこんなユーモア系のものだとは
 想像もつかなかった。くすくす楽しいロマンティックコメディ。
 安心して読める上手さだが、SIM の彼女の味を知っている者から見ると、デザイアは
 余興といったところかなぁ。真打ちが翻訳されていないのがほんま、残念!

さて、これから旅するところはこんなところです。青線を列車とバスで移動。

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8月11日〜
旅行中です・・・
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8月20日
無事英国から戻ってまいりました。
自宅に着いたのが19時近くになってしまい、興奮を鎮めて夕飯の用意をするのに
小2時間(笑)。ちょっと落ち着いてみまわしてみると、薄汚れてしまった我が家
(がくっ)。
トイレを掃除し、風呂場をこすり、洗面所の鏡を拭き、庭の枯れてしまった花たちに涙し、
それからおみやげの写真を撮り、荷物を片付け始め、洗濯をして、、、
はうっっ。。。
旅行中はとても健康的な生活だったのに、またいつもの就寝時間に逆戻り。
いや、時差なのかなぁ?

さて、念願だったスコットランド旅行は、すべて予定通りにまわることができました!
スコットランド鉄道の快適さ、正確さにはビックリでした。
ヒースの咲き乱れるハイランドの野山は緑にピンクに赤、黄色と、素朴な美しさで、
スコットランドをいつもすっぽりと包む雲は、低くたれこめているけれど陰鬱と
いうよりもおだやかで荘厳、、電車やバスの車窓を流れるハイランド風景を
ほぉっと眺め、目的地に着けば、ちびトランクコロコロひっぱりながら歩き、
バスセンターから駅へ、駅からバスセンターへ、疲れ知らずなコロコロ旅。。
(いやぁ、歩いた〜。ここ10年に歩いた合計より私は歩いたんじゃないだろうか?!)

ハイランドの素朴で雄大な景色を満喫し、過去の出来事に思いをめぐらせる一方、
エジンバラでは「人」を楽しむ面白さ。
ミリタリータトゥのこの時期、エジンバラの街はお祭り一色!
毎日が歩行者天国、大道芸、ミニコンサート、寸劇、仮装大会状態なんですよね。
しばらく滞在していたかったなぁ。ほんま、すんごく楽しみましたヨ。

ま、詳しい感想はぼちぼちと書く予定です。。。
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8月21日
スコットランドで買ったDVDを「でへへ・・」と見続けてしまい、
あっという間に夜になってしまいました。なにやってんだか〜。

DVDを3つ買ってしまったのですが、オススメはこれ「The Clansman」。
18世紀のハイランダーたちの生活の再現ビデオって奴で、寝転んでキルトを着る様子や
素手でますをつかまえる様子や、父が息子にDirk(短剣)の使い方を指南してる様子や、
武術を互いに磨きあったり、野山を旅したり(あぁ、広げたキルトにくるまりゴロンッ)、
レッドコート相手に戦ったり(うぅっ、カロデンの戦いもちょこっと出てくる 涙)、
とにかくOutlanderを読んだ人ならつい見たくなる映像なんでした。
UKアマゾンでも売っとります。
他のDVDは、スコットランドの名所と名曲を集めた「Scenic Scotland」(凡作と
酷評されてるけど、私はカモです)、ハイランドダンスやゲームを扱っている「Amazing
 Grace」。どれを見ても満足しているわたしでした(笑)

ま、楽しんでいただこうとおみやげだけでもみーはーに公開いたしました
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8月22日
この蒸し暑さに自転車通勤はこたえるわ(>_<)。
旅行明け初日はバスにでもしておけばよかったと後悔しきり。
さて、たまっていたゴミメールを捨て、机の上に載っている書類を片付けたり
いると、世間の人も夏休みが終った感じなのか、やたらと電話が多い。
あっというまの日常だなぁ・・あぅ、スコットランドはいずこへ。

6時半頃に職場を出ると、既に夕暮れが濃くなっている。夏の終わりも近い。
そういえばインヴァネスでは9時ごろにようやく日が暮れたっけ。

昨日書き忘れた持ち物として、雨具(折りたたみ傘とガンバカッパ)を加えた。
ほとんど雨には会わずに済んだのだが、一日だけで、ちびトランクに厚手のゴミ袋を
かぶせて取っ手だけ出るようにして、ガンバカッパを着て歩いたんだった。
まるで青い袋の塊2つ(笑)。

旅行関係のものはほぼ片付いたのだが、先ほど「がくっ」となることがあった。
それは、ストーンヘンジで買ったおみやげ用ボールペンだ。
文房具を入れてあるケースを見ると、まるで同一品と見まごうモノがあったのだ。
それは2年前に自由の女神の島で買ったおみやげ用ボールペンだった。

わたしってほんまにアホやわ〜・・・。「自由の女神」と「ストーンヘンジ」は
どちらもデンマークの同じ会社製だ(爆笑)。現物を見たい人はこちらへ
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8月23日
昨日書いたデンマーク製のボールペン。
あれからちょっと調べたら、正式名は「フローティング・アクション・ペン」といい、
世界中にコレクターがいるそれなりに有名なシロモノだと分かりました。
いやぁ、知らなかった〜。
そういうわけで、昨日書いたボールペンのページを少し改訂しました。

さて、現在、フローティング・アクション・ペンはデンマークのエスケセン
( Eskesen )社がほとんどすべてを作っている。
1946年パン屋だったペーデル・エスケセンが、デザインされたチューブにオイルを
密閉する方法を改良したのが始めだという。
最初のエスケセン社ボールペンは「エッソ(ESSO)ガソリン」のために作られた。

もしペーデルが、本業のパンを焼く事にもっと情熱を傾けていたら、
今頃、デニッシュパンは、エスケセンパンと呼ばれていたかもしれない、だって(笑)

驚き桃の木、フローティングボールペンコレクターのページは驚異に満ちている。
世界中の場所、時代、絵柄、呆れるほど沢山あり、見ていて飽きない。
「日本フローティングアクションペン協会」のページを見ると笑いが止まらない。
海外のコレクターのページも面白い。
うぉっと!
「キルトのバグパイプ隊」のフローティングボールペンを持っている人がいた。

しまった!そいつはエジンバラでも気がつかなかったゾ。
なんだか、無性にくやしい〜っ(笑)。
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8月25日
Mull of Kintyre 
ま〜るきんた〜〜おーみすっろーりんいんふろん ざすぃーまぃでぃざー

ポール・マッカートニーとウイングスが歌っていたこの曲って、アメージング・グレイスと
並んでスコットランドのanthemになってるんですねぇ。今頃知ったわたし。
考えてみればこれほどスコットランドのイメージにぴったりの歌は無いわな。
バグパイプの音色が力強いのにもの悲しくて、郷愁をさそう。
エジンバラのミリタリータットゥーで聞いた時にとても感動して、帰国後改めて
この曲の歌詞をネットで見つけて読んでみると、あらら、なんて美しい詩なんだろう。
旅したきたハイランドをまさに思い浮かべながらド下手な英語で歌うわたし。
実は家庭の公害(笑)

持参したヴォイスレコーダーはちょっと古いタイプなので保存は WAV 形式のみだ。
PCに転送することができるが、これだとファイルサイズが大きくて困る。そこで
ウインドウズのメディアプレイヤーで扱うタイプの WMA 形式に変換することにした。
マイクロソフト社のサイトからWMAエンコーダーをダウンロードして、変換してみると
サイズが5分の1ほどに圧縮されて大満足。

と、あっさり書いているが、実はマイクロソフトのエンコーダーに行き着く前に
フリーの変換ソフトをいくつもインストールして試して失敗し、苦難の末(?)
マイクロソフト社がエンコーダーを無償で提供していると知るが、目当てのものが
すぐに見つからず格闘。。さらにエンコーディングも試行錯誤しながらようやく納得が
いくようになった・・・・そう、むちゃくちゃ時間がかかってしまったのだ(爆)。

他にも、ハイランドで買った絵葉書の一枚を職場のスキャナーでこっそり読み込んで
jpeg ファイルにしておく、など、しょうもないことをシコシコとやってしまった。
お気に入りのせくすぃー絵葉書を、解像度を上げて読み込んだところ、画像が
100%の状態でコンソール画面にあらわれた。(つまりむちゃくちゃでかい像)
す、す、すると、それは「太ももの産毛」部分だった!!
・・・・
全体像のちょうど真ん中がそこらへんだったわけだ(大汗)。
・・・・
自宅にもスキャナーはあるんだが、職場のほうが高性能で、、、いや、ちょっと
注意しないといかんな(爆)。
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8月27日
ここのところアクターズスタジオが10周年記念で特別篇を夜中に放送するので
録画したものを翌日見るのに時間が取られ、他の事がほとんどできない。
さすが10周年、パーブラ・ストライサンドをひっぱりだしたのは凄いわ。。

洋楽がてんでダメなわたしなんだが、この人だけは、心の底から上手い〜っ!と
聞き惚れるんだよねぇ。感情を100%ぶつけているようなのに、一方で完璧に
コントロールしていると感じる所が好きなんだ。彼女は確かに監督の目を持って
いる人なんだな。
「愛のイェントル」の光源の話はとても面白かった。レンブラントの絵のような光に
したくて彼の作品を何度も見にいったとか、光源はヒロインが求める夢、学問への
真剣な餓えをあらわしているとか、そうか〜、なんか綺麗な映像だとは思っていたけど
いろいろ深い意味があったのか。。

アクターズスタジオは見逃した回の方が断然多いんだが、こうして10年分のまとめを
みせられると、あぁぁ、クリストファー・ウォーケンとかマイケル・ケインのとか
見たかったな〜。
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8月28日

旅行のまとめを書かなくちゃ、、と思いながら、本から離れられなくなってしまった。
キャスリーン・コーベルSIM-413「Jake's Way」(1992) 
読み出したらやめられないのよ。はぁぁ〜、、切ない、胸がいたい。。

ワイオミングの牧場主ジェイクはcutting horse(群れからはぐれる牛を群れに戻す馬)の
育成にかけては右にでるものがいないと言われている男。ほんまに苦労人なんだ、彼は。
両親を早くに亡くし、弟1と妹2を一人で育てたといっても過言じゃない。
働きに働いて、破産寸前だった牧場を今ある姿にまでして、弟妹たちをみな送り出し、
この牧場を愛しているけれど、囚われてしまっている自分に苛立ちを感じて・・
でも彼には秘密があるんだ。
牧場の日々、馬との交流、老牧童や家政婦、町の人たち、どれもがとてもしっかりと
描かれていて、リアルな世界。
そこに、入植した祖先たちの物語も差し込まれるし、遠く離れたところに暮らす弟妹たちも
いろいろなエピソードや電話で登場し、ヒーローの暮らしている世界に厚みが加わる。
しかもこれらが伏線というか、上手く絡んできて、良く出来てるのよ。。。

歴史大河小説のベストセラーを書いた作家アマンダがヒロインで、彼女がこれまた
良いのよ。人の心の痛みがわかる優しさに溢れている女性だけど、肝っ玉かぁちゃんで
強いの。
寡黙で強情で孤独なヒーローに正面から立ち向かい、心をさらけだし、手を差し伸べる。
真面目だけど、ユーモア心も忘れていないし、好みだわ。

で、エピローグは大甘なんだけど、しかたないか、ハーレクインだもん(爆)。


もひとつ、これまたしばらく放って置いたんだけど、読み出したらやめられなく
なっちゃってねぇ〜。
パトリシア・G・エバンズ SIM-493「QUINN EISLEY'S WAR」(1993)

アメリカ海軍情報部のDamage Control部局に働くエージェントがヒーローなんだが、
最初は読むのにちょっと苦労した。軍からの武器流出に関しての事件で、舞台が
ベルファスト、IRAやテロリストたちが登場し、ヒーローは黒幕を捜査している
わけだ。もちろん彼は覆面捜査官だから、裏社会の偽りの顔を持っている。
いや、実はこのような仕事を長くやっている彼は、本当の名前を知っている者の方が少ない。
そして、本当の名前を知っている者も、偽りの名前の彼を知っている者も、
彼は感情を全く見せない、恐ろしいほど冷静で非情な男だと思っている。
いや、彼自身、そう思っていた。「自分以外の誰も信じない」男だったのだ。

教会の告解室に潜んでいる場面から物語は始まる。最初のうち、知らない地名や
知らない単語が多くて、「だめかも、これ」と思ったんだけど、
こういう時はいつものように、最後の方から読む。
おあついシーンから読むのだ(爆)。
す、す、すると、、、きゃ〜〜、良いじゃないのサ。どっきどきするほどの迫力。
テストロゲン魂の咆哮!! ど、ど、どうしたのよ、一体っ(勝手に焦りまくる)。
というわけで、おあついシーンから読み出すと、これが一気に最後まで行ける(爆)。

そこで再び最初に戻り、読み続けてみると、いやぁ〜ん、これ、本当に良いわ。
ヒロインは複雑な過去を持つんだけれど、とにかく元捜査官だった女性で
いったんは国際弁護士と幸せな結婚をして引退していた。
だが3年前に自宅の火事で夫と息子を失い、生きる気力を失ってしまい、元上司が
彼女に再び仕事を依頼する。それが、ヒーローを陰から守るボディガード。

通りを逃げていたら野菜を積んでいる屋台が崩れて、危ういところを逃げ延びる、
なんて時に実は彼女が・・・みたいな、こっそりと助けていたわけ。

だが、今回ベルファストで、とある難を逃れた彼は、直後にちらっと見かけた女が
4ヶ月前にキプロスで見かけた女と同じ目をしている!とハッとする。
そしてヒロインを逆に待ち伏せして捕まえるんだが、、

渋くて大人の愛なんだ。焦ったり、チョンボしたりするウケ部分は全然無くて
最初から最後までハードボイルド、くっくく、ぞくぞくするぜ。

これもヒロインが強いから良いのよね〜。
「自分以外は誰も信用しない俺だったのに、、、今では一番信用できないのが自分だ!
なぜなら俺は、君の命と引き換えに、軍の機密だろうがなんだろうが相手に
渡しちまうだろうからな。君を安全に保つためならなんだって。
あぁ、君を愛してる、だが、俺達の間には何も無いんだ!
君から離れていること、それだけが俺が仕事を続けていける道なんだ、、
君無しで生きる、それだけが俺が生きていける道なんだ・・」
と言って、ヒロインから去ろうとするヒーローに、
「わたしはあなた無しでも生きていけるわ、でも、そうしたくないのよ」

ヒーローはそれから数週間、彼女は俺無しでも生きれるというのか、あぁ、俺は
ボロボロだというのに。。くそぉっと悶えるんですね、
ははは、最後はちょっと甘いです、やっぱり、ハーレクインだから?(笑)
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8月29日
昨日読んだJake's Wayのあと、「Some Men's Dreams」をもう一度読み返してみた。
最初に読んだ時は正直言ってなんだか乗れずに終ったんだが、今回は、
きた、きた、きた・・・・胸にズシンときた。
ヒロインの背景がよく分かったせいで、物語に入りやすくなったせいだろうか。

まわりの人の悲しみに敏感で、要求されるより多くの責任を感じ、受けるべきより
少ししか望まない、そんなヒロインだから、ヒーローの拒絶を読むとなおのことこたえる。
最後の祝福が本当に嬉しい。シリーズのラストにふさわしい。

やっぱりコーベルはものすごいわ。。人の苦しみや痛みのとことん底まで作家が
一緒に降りてきてるって感じだなぁ。。
ってわけで、ジェイクやジェンの話の関連本2冊とRITAを取ったのとで6冊を
ポチしてしまった。

アメリカロマンス作家「殿堂入り」RWA's Hall of Fame って、同じカテゴリーでRITAを
3回以上取った人に与えられる名誉だけれど、これまでに8人しかいないんだよね。
ノーラ・ロバーツは別格で3つの異なるカテゴリーで殿堂入りを果たしている、すごっ。
彼女のほかは(ヒストリカル)ラヴィル・スペンサー、(リージェンシー)Jo Beverly
(ヤングアダルト)Cheryl Zach、(宗教系ね)Francine Rivers、 で、
(ロング・コンテンポラリ)キャスリーン・コーベル(全部SIM)
(ショート・コンテンポラリ)ジェニファー・グリーン(これも全部デザイア)
(パラノーマル)ジャスティン・デイビス(一冊だけデザイア)なんだよね。 

帰宅すると、あちゃっ、以前船便で注文した11冊が届いていた。
友人から借りている「Lord OF THE Storm」(J・デイビスのRITAとった奴ね)も
あるし、、いかん、はよ、読まねば・・・
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8月30日
スター・ウォーズ・エピソード3」を観に行ってしまった。
未読本を読まねば・・と言っていたそばから。
平日の最終回、大きな映画館に10人もいないくらいだったから
大変静かで居心地がよかった。

神話やギリシア悲劇や「つるの恩返し」のような昔話の、壮大なるお約束進行。
意外なことは全く無い。
ひとつも肩透かしせずに、お約束世界をここまで時間とお金をかけて
作ってみせてくれたことに感動したねぇ。
光と闇、善と悪、もうね、言うな!と思うことを言い、聞くな!と思うことを
聞き、やるな!と思うことをやる。そういうもんなんである。。
勇者であったのに、悪魔が肩にキスをするや、両肩から蛇が生えてしまったザッハーク、
「王書」なんかも思い出させるんだよねぇ。。ほんま、お約束なんだ。
で、こういうのが実は人類共通の物語性なんだろうねぇ。

さてさて、作ったそばから壊していったんじゃあるまいか。無闇に豪華だった。
R2が最強で、ヨーダ様が忍空で、
オビ=ワンの乗ったイグアナみたいなウタパウ・リザードは、乗り心地が悪そうで
普通の人間なら頭ガクガクむち打ち症になるんじゃないだろうか、とか。

いろいろあったが、実はわたしは単純にも泣いてしまった。I hate you!と叫ぶとこで。
あぁ、人間の弱さ丸出しなんだ・・うるうる・・
(疲れていたのかもしれないが)。
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8月31日
相変わらず読むのは古本ばかり。
「カベ」という名前のフォルダーのことは前に書いたが、同様のタイプの表紙絵で
話よりも表紙が欲しくて買った本 Marion・S・CollinsSIM「Baby Magic」(1992)。
話はほとんどリンダの「流れ星に祈って」。ふたりの間でのこまごましたやり取りや
感情の揺れが丁寧にかかれていて、妊娠と出産、産後6ヶ月までの物語だ。
ヒロインの結婚式のとき、親友が新郎の兄と恋に落ちて結婚。2組は親友で兄弟で
とても仲良くやってきたが、ヒロインの夫は病気で死亡。親友は交通事故で死亡という始まり。

問題は、ヒロインのおなかには、親友夫婦の子供が育っていることだ。
ヒロインは遺伝病のキャリアで子供を持てない。一方、親友は子宮内膜症で妊娠が難しい。
そういうわけで、ヒロインは親友夫婦の体外受精卵の代理出産を引き受けたのだが、
親友が亡くなってしまった・・
ヒーローは、その子を堕ろしてくれと言う。
ヒロインは、生涯持つ事がかなわない「子供を生む」夢を絶対に諦める事なんてできない。
妊娠や出産にいっさい関わりたくないと苦悩するヒーローと、あなたに絶対
迷惑をかけない、養子縁組をするつもりだから、とがんばるヒロイン。

惜しいかな、彼ら以外の世界が希薄で、ヒロインが書いているという本やヒーローが
働いている流通業、隣人やら町の人、そういったところがあまり見えてこない。
ま、ぶっちゃけた話、さくさくと読みやすいわけだ(爆)。
大物作家になる力量じゃないが、それなりに泣き所があり、つい読み始めてしまって、
とうとう最後まで読んで寝不足に。
ラストのあたりが他の部分より冴えていて、泣かせて笑わせてにやりと。

ざざっと読んでしまったのがジュディス・ダンカンSIM「Better Than Before」(1992)
どっしゃっしゃ〜っ、辛っ、つらい設定。結婚20年の幸せな夫婦に、昔の一晩の過ちの
男が現れるわけだ。彼らの長女は自分の子だと。。
ラストはほんま幸せ200%だが、この夫ヒーローなら幸せになる権利があるよなぁ、うるうる。

もうすぐ公開される「ファンタスティック・フォー」で、ジュリアン・マクマホンが
晴れてメジャーでお目見えだ。「チャームド」のコール役で登場した時は、もうもう
あの目!!写真だけでは伝わらないセクシー迫力に視聴者はヤラレちゃったわけだが、
思いかえせば2003年の春よ、それって。いつの間にか2年以上たっている・・
当時は「ジュリアン・マクマーン」と表記されていたけれど、
McMahon は マクマホンなのか、マクマーンなのか。
両方を一度に探してくれる、日本人向けの検索エンジンを誰か作ってくれないかしらねぇ。
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9月 1日
朝はどこの家も決まりきった行動だろう。
我が家も起きるととりあえずNHKをつけて、8時を過ぎるとBS-NHKに替える。
海外のニュース、アルジャジーラ、韓国、英、ドイツ、スペイン、米といった
感じだが、毎日気が重くなるニュースばかりだ。ちょこっといい話なんてものは
わざわざこの時間にやらないので、重いニュースばかりなのは当然なんだが辛い。
世界中に暴力や争い、病気、事故、災害が満ちている。。
何が出来るというわけもなくいつもと同じ日々をおくるだけのわたしだが。

読んでしまったのはHI-829「Mommy Under Cover」(2005)。
Delores Fossen お得意の「同じ屋根の下」カップルもの。
彼女は作品ごとにちょっと雰囲気を変えているので意外と飽きない。
これまでの「同じ屋根の下」ものは、明るいセクシーコメディ系とシリアスな
暗い官能系、で、今回のは切なくて素直系ってとこかな。

違法生殖医療を行っている医者を捜査するため便宜夫婦となる司法局のふたり。
受精卵に遺伝子操作をして完璧な子供をおふたりに授けます、という医者の
調査で過去に覆面捜査員が死亡しており、違法医療および殺人の疑いで捜査を
続けているが、なかなか敵のしっぽを掴む事ができないでいた。
 ヒーローは、過去に死亡した捜査員の恋人だった男で、2年たった今もまだ
完全には立ち直っていない。ヒロインは子宮内膜症の手術を行ったために子供を
持つことを諦めている女性。

子供が欲しくてたまらない夫婦を装って、クリニックに入院するが、医者はふたりの
正体を疑っていた。監視カメラや盗聴、赤外線透視カメラなどがいたるところに
あるため、ふたりは接近しすぎず、怪しまれず、のバランスを取り続けるが、
命を狙われる状況へ・・・
いつもどおり、バカではない二人なので安心して読めるが、ちょっと薄味だったかなぁ。
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9月 3日
アイロンプリントでTシャツ作りに精を出す。
反転印刷するタイプのもので、インクだけが布地に移るわけだが、不器用なもんで
へりの方はあまり綺麗に移せなかった。
SEXY WILD SCOTLAND というロゴをつけてセクシーワイルドな写真を転写した
のだが、ま、家の外に着て行けそうに無いので、少々の失敗は構わないかな。
もう少し寒くなったら、トレーナーの下に着て外出し、一人悦に入ろう(爆)。

スカイ島で買ったデザイアを読む。ポーラ・デトマー・リグス「Murdock's Family」(1994)。SEAL隊員、海軍中佐だったヒーローは、
東欧での任務中に狙撃に遭い、重症、爆弾の破片を脳に受けてしまった。
絶え間ざる頭痛とめまいに苦しむ彼に医者は言う、手術しなければ破片はいずれ
移動して運が悪ければ就寝中のくしゃみで命を落とす可能性だってある、と。
だが手術をすれば破片は確実に取り除くことが出来るが、視神経の近傍のために
残念ながら失明すると言うのだ。
彼は手術を拒否し、いずれ訪れる死を一人迎えると言って退院し、12年前に
離婚して以来、一度も連絡をとらなかった元妻と娘2人を一目見ようと考える。

ヒロインは今、先祖代々の山を売るように圧力をかけられている。
政府所有の森林伐採が一時中止している状況で、製材所は操業を停止する事態に
追い込まれており、個人所有の山林の売却をヒロインに迫っているのだ。
この製材所が雇用を提供している町なので、ヒロインは孤立無援となっている。
嫌がらせが続くなか、ヒーローはやってくる。

「自分の土地を守ること」がヒロインに「国を守る」ためにヒーローがこれまで
やってきたことを考えさせるし、放火などから命も顧みず自分を守り戦ってくれた
ヒーローに、これが戦士というもので、自分が嫌っていたものじゃないか、、と、
まぁ、お約束なんだけれど、過去の自分やらを考えさせるわけだ。

一方、ヒロインも家族を危険にさらしてただ強情に山林を守るわけじゃなくて
歩み寄りの道を模索する。過去のヒーローの、一切の妥協を許さない姿、
「戦士か家族か」で戦士を選び、今のヒーローの「失明か死か」で死を選ぶような
自分をヒーローに考えさせるわけだ。

だが、すべてが収まったとき、ヒーローは去って行く。カバカバ。。そして、、
なかなか読ませるデザイアだったね。
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9月 5日
ハイランド旅行の一日目の感想だけ書いてみたが、それだけでもうへとへと。
たいした内容じゃないけれど、ま、ぼちぼちと書きます。

時間が足りないのはHQを読んでしまうからなのだが。。
懲りもせずに辛くて痛い話を読んでしまった。しまった、いたすぎた、、いたた、、
ポーラ・D・リグスSIM「HER SECRET, HIS CHILD」(1995)
これはSIM Extra という銘がついていて、RTにノミネートされた作品だ。
(この年の同ジャンルの受賞はスーザン・ブロックマンのSEALくんだったが)

いやぁ〜、傷もの好きのわたしも、さすがにこれは辛かった。
シビアな設定で、ヒーロー、ヒロインともに決して悪くない、いやそれどころか
内省的で信頼のおける人物なんだが、過去の過ちがとても大きな影を落としていて
それを乗り越えるまでが重苦しいし、完全なハッピィエンドにもならない(涙)。

ヒロインは私学の学長で、ヒーローはかつてNFLの花形プレイヤーだった男。
路上強盗に運悪く遭遇して怪我を負い、下半身不随となってしまった。
ヒロインの大学は地方の小都市にあり、近年財政難にあえいでいる。ここで一手を
打とうと立てた打開策のひとつが、弱小アメフトチームのてこ入れ。
実力と話題性があるコーチを招聘して注目を集め、後援会などの寄付を集めようと
いうわけだが、フットボール界から引退していたヒーローをひっぱりだすと・・・

トップアスリートだった男を見舞った不運というだけでもかなり辛いのに、18年前に
犯した過ちが、ヒーロー、ヒロインふたりともを自己嫌悪と罪悪感で責めさいなむ。
一方、伝説の男がコーチとして帰ってきた、というわけでチームも報道陣も色めく。
フットボールシーズンと、ふたりの関係とが交差して。。。

あぅっ、ヒーローの可哀相さではトップ10に入りそうなほど可哀相で、胃が
よじれるほど。これがRシリーズのヒーローだったら、ここまで罪悪感の塊には
ならず、傲慢ぶちかます奴だっているというのに、、と、ヒーローにかなり
同情してしまった。
しばらくは陽気なオハナシに方向転換しようっ!と。
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9月 6日
ロマンスミニレビューにポーラ・デトマー・リグスを追加。

ほっこりする話を読もうと取り上げたのがTerese RaminSIM「Five kids 
One Christmas」(1995)。
何気なくあらすじをみてオンライン古本屋さんでポチした本で、5人の子供たちを
引き取るために便宜結婚するカップル、という認識しかなかったのだが、これが、、
とっても切なくて胸きゅん、ありゃま、当初期待していた「ほっこり感」とはまるで違う。

傷ヒーロー好きの第六感が働いたのか?驚いたことにヒーローは6年前に事故に遭い
失明していた。

彼は海軍所属のフォトジャーナリトだったが、今は障害者年金で暮らしている?
事故後、妻は離婚を申し出て、親権を争うが、子供2人の親権は彼には認められなかった。
ヒロインは陸軍の大佐。夫とは離婚。不在がちの彼女に娘の親権が認められなかった。

お察しのとおり、ヒロインの元夫とヒーローの元妻が再婚していたわけだが、
彼らは別に裏切り者ではなく、ヒーローの結婚も、ヒロインの結婚も、それぞれが不在がち
だったため、あまり上手くいっていなかったのだ。

で、この再婚カップルが交通事故で死亡。。というところから話が始まる。
幸せな再婚生活を営んでいたようで、このカップルはルーマニアとセルビアから養子を
受け入れていた。
つまり、子供が5人残されてしまったのだ。

物静かで考え深いヒーローなんだが、6年の間、子供とつながりが切れていたため
溝が広がっている。とくに11歳の長男は父親を受け入れようとはしない。
目が見えないことで親権を否定された過去を持つヒーローは、今度は絶対に子供を
失うまいと必死の思いなのだが、しこりはなかなか取れない。
養子の二人は5才と3才で、それぞれ辛い過去があり実の両親を失って、また養父母をも
失ったわけで、気持ちが混乱して泣いてばかり。
ヒロインも離婚の経緯で、子育て失格の烙印を押されたかのような敗北感があり、自信が無い。

ヒーローの元妻の両親は、ずっと娘夫婦と5人の孫と行き来があり、盲目のヒーローを
あまり信用していなくて、孫達の親権を申請する。

もうもう、ささくれだつような日々に、悪戦苦闘して、ふたりは誠心誠意がんばる。
開き直った不屈の根性ヒロインと、ユーモアも忘れない落ち着いたヒーローが
ヒステリックじゃなく向かっていくのがほっとするが、長男は全然ダメ。。。
しかし、ヒロインの娘(7才)が智謀家なんだよねぇ(笑)。

この作家さんは聞いたことが無い人だったが、なかなか上手くて買って正解だった。
調べると過去にRTレビュアチョイスを受賞していた。
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9月 7日
ハイランド旅行の2日目の感想。もっと手短かにまとめないと、いかんなぁ。
(これじゃいつになったら終るのか・・)

台風一過、秋空に三日月が冴えていた。三日月のすぐ横に、白く耀いていた金星が沁みるような美しさだった。

ハイランドは空気もきれいだし町の灯りも少ないし、きっと夜空が綺麗だろうと
旅行前は期待して双眼鏡を荷物に入れたのだが、うっかりしていた。
ハイランドは毎日毎日低い雲ばかりだった(笑)。
9月 8日
W杯欧州予選「スペインーセルビア・モンテネグロ」1−1
セルビアのとんでもない守備力。
近くから、遠くから、前から、横から、蹴っても蹴っても、撥ね返す。
見ているだけで熱くなる死闘。観客の怒号。
あぅっ、つい、見始めて止められなくなった。

ヨーロッパ予選は、レベルが近接している国々の激しい戦いで、名のある大国も
予選敗退の憂き目に会う。イングランドは大丈夫だろうか?

さて、この頃の迷惑メールは、本当にどうしようもなく困りモノですねぇ。
即ゴミ箱行きだとしても、ネットの通信の50%以上をゴミメールが浪費しているわけで、
ルーターやサーバーを無駄に忙しくさせるし、受信者にとってもフィルターを抜けてくる
ゴミメールをいちいち確認したりする労力を要求される。

特にこのごろ目立つSPAMは、いかにも普通のメールを装う奴。
普通の名前を送信者にして、Subjectを「ご無沙汰してます」とか「突然のメール、失礼します」
「メール届いてますか?」「神田です」「平田です」のようなフィルタールールに
入れにくい普通のタイトルにしてくる。
送信アドレスは常に変化して、ランダムな文字列にしてあるので、メールヘッダー部での
フィルタリングが実に困難だ。

毎度毎度、ゴミ箱に間違って送られちゃった「正しいメール」を回収する一方、
受信フォルダーに手を変え品を変え入ってくるゴミメールを削除する。

いつも思うんだが、SPAM業者って、一体なんのためにこういうものを送ってるのかなぁ。
数打ちゃ、釣られる人がいるってことなのかな。
ただの愉快犯?
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9月10日
超久しぶりに万博へ。「ガンバーサンフレッチェ」4−2
5枚回数券がまだ4枚残っているとは、あまりに不義理だった今シーズン。
開門前に到着すると、予想外の人出。さすがに首位を走っているだけのことはある。

怪我から復帰したばかりのフタはスタベン(スタートベンチ)。う〜ん、残念。

広島は最初飛ばしていた。。先取してそのあとキープというゲームプランだったのか?
それとも予想に反して点が取れてしまって、堅守の呼び声の高いチームをぎこちなく
させてしまったのか? とにかく、あっという間にガンバは追いつき、そのあとは
やや一方的なガンバの攻撃となった。
(以下敬称略)
左サイドの家長が絶好調で、突破良し、パス良し、何から何まで自信がみなぎっている。
駒野は全く家長を止められない。
アラウージョは、まともなボールを貰えば、全部ゴールできるよ!という感じだ。
前半は主に左サイドからの攻撃となったが、後半、渡辺の代わりにフタが右サイドにはいると
フェルナンジーニョや遠藤とポジションチェンジをしたり、右サイドを駆け上がったり
絶妙なパスを出したり、と、これまた完全に広島の服部を翻弄。
広島は森崎浩が怪我して交代してからは、ボールの収まりどころが無くなり、守備専に。

試合が終了すると、選手はバックスタンドのアウェイ側にやってきて挨拶をしてくれた。
いやぁん、嬉しい。
そう、開門前に到着したというのに、ホーム側の良席は残っておらず、アウェイ側に
座ったのだが、フタ〜ッ!と叫んだ心の声が届いたか?(笑)
バックスタンドは満員で階段に人が座るほどだったが、観客数は13000人だった。
やはりメインスタンドが埋まらないと2万には届かないか。

万博の往復にざざっと読んだのは、ウェンディ・ロズノーSIM「The Right Side of 
the Law」(2001)。
お得意のルイジアナ・バイユーものだ。ものうく官能と秘密をにおわす雰囲気。
だが、ヒロインが余りに若くて、、わたし好みじゃないのよ・・19才なんだもん。。
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9月11日
シネマ更新「スター・ウォーズEP3/シスの復讐」「幸せになるためのイタリア語講座」

「幸せになるためのイタリア語講座」はとても素直なロマンティックコメディで
ドグマがこういうものも作るんだ、と新鮮だった。いつものHQのお気に入り話を読んで
いるような感じで、孤独で疎外された男女が優しく癒される。
親の介護や親しい人の喪失など、痛みに満ちた人生をおくっている人々。。わかるなぁ。。
最後の最後までとても満足して見ていたのに、「映像特典」の「日本版の予告編」で
ガクッとなった。

「大人だって恋ができる♪」だって?

bakanisuruna---!! otona dakara koso desho ?
この映画の日本公開は2004年春だが、映画界がこんな認識だからおばさんたちは
ヨン様に走ったんだ、とつくづく思ったね。
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9月12日
これは9日のニュースだけれど、チェルシーがブラジルに親善試合を申し込んだのは
断られたんだわ。
チェルシーは、クラブ誕生100年を祝い11月15/16日に親善試合を予定していて、
ブラジルサッカー協会に100万ポンドのオファーをした。
で、ブラジルチームは、9月6日にスペインのクラブ、セヴィーリャと親善試合を
したんだけど、その時のマッチマネーは40万ポンドくらいだったそうで、
こちとら2.5倍のオファーをしたってぇのに、断りやがった〜。。ってとこか(笑)

この試合、実現して欲しかったですねぇ。

古本HQ読書は、フィオナ・ブランド「真夜中のレクイエム」「さまよえる相続人」
う〜ん、期待しすぎたか。。不思議なことに脇役たちがとても魅力的なのに、肝心のヒロインと
ヒーローにどちらの本も魅力をあまり感じられなかった。。
たぶん、ヒーロー視点やヒロイン視点の独白部分が多すぎて、やたら解説調だからだと思う。
読者がセリフやら描写で感じる官能性が薄いんだよね。
その点、脇役たちがとっても魅力的なのは、そこの部分はほぼ100%第3者の視点で
書いているからだ。くすっと笑ったり、あら、素敵だわ、どきん、と思ったりできるのだ。
ま、これも好みの問題だが。

それにしてもSIMも下半身ネタが増えたなぁ。じわじわ盛り上がるけど
実際の描写は9章か10章に一回(全15章)ってのが昔の定番だったのに(笑)。
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9月13日
シネマ更新。「アメリカン・サイコ」
お察しの通り、クリスチャン・ベールが見たくて借りた作品。
期待どおり素晴らしくクレイジーな演技を見せてくれて大満足。
しかし、作品は、なんていうか、空虚を空虚で埋め尽くした空虚の塊!!
細部は徹底的に面白いが、全体は下品なジョークとスレスレな感じじゃないかな。
この寒々とした空しさを真面目に憂うのではなく、笑うべきなんだろうか。

さて、、今日は嬉しいニュースがあった。
旅行前の短い上映だったので、残念ながら観にいけなかった映画「永遠のハバナ」が
アンコール上映されることになったのだ。さらに、このアンコール企画に
トーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス」も上映される。

いつも書くように、わたしは洋楽が全然ダメな人間で、ごくごく有名な大衆曲しか
知らないのだが、20年ほど前に短期間世話になった職場で、職員のひとりが
「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」をラジカセで毎朝流していたのだ。
(今思うと、とてもヘンだな)
もちろん、わたしはその時初めて聞いたわけだが、キタ・・
当時いろいろと抱えていた鬱積が、Burning Down the House だぁ〜!!とね、 
毎朝、これが励ましソングだった(笑)。

そういうわけで、傑作と言われる「ストップ・メイキング・センス」を観るのを
楽しみにしている。
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9月15日
「改革」って一体なんだろう。
小泉さんが4年前に訴えてから一体何が「改革」されたのだろう。

郵政民営化も、一体なんなんだろう?
今だって、ちゃんと独立採算制で動いていて、郵政は黒字をだしている。税金を食いつぶして
いるわけではない。もちろん、郵貯などの利益が郵便事業の赤字を補填してるわけだが、
世界のどこを見たって、郵便事業だけで黒字になる国は無い。
あの自由競争社会アメリカだって、郵便は、アメリカ郵便事業公社(USPS)が運営し、
非採算地域の郵便を保証している。
というか、「万国郵便連合」に加盟しているので郵便は全国一律料金でなければおかしいのだ。
そもそも「民」で出来ないからこそ「官」がある。

もちろん、無駄な人材が多すぎる、特定郵便局は胡散臭いという意見は分かるが、
27万人だかの首を切ったからといって、税金が浮くわけじゃないし、補助金無しで
郵便事業が民営化されるはずがない。

そもそも一番大きな問題は、郵便配達部門ではなく、郵貯・簡保の約3百何十兆円の金が、
昔の財形投融資、今の財投債の引き受けにあてられていて、採算が取れるかどうかも
わからん巨大工事や特殊法人の無駄遣いにつながっているという点だったはずだ。

財形投融資は、かなりが不良債権になっているはずで、郵貯・簡保が貸した金は戻って
くるのか? という大不安もあるが、とりあえずは郵便貯金や簡保の限度額を引き下げ
るだけでも、これからの垂れ流しの防止になるじゃないか? とか、特殊法人や
道路公団を民営化するほうが先だろ??とか、元凶財務省はどうなってんだ?とか
いろいろ思うが、が、とにかく郵政民営化!こればっかりだ。

今の預金金利を見ればわかるように、一体国内のどこに投資して運用すればいい?
結局、一般銀行だって大量の国債を買っている。
郵便貯金銀行が国債を引き受けない、なんて、誰も約束していない。
それどころか、株式会社化すると、1000万円の貯金限度額を撤廃すると言う。
入ってくる金をこれ以上増やしてどうする?
郵便貯金株式会社の大株主が政府なのだから、なんのための民営化か疑いたくなる。

さて、半官半民だった銀行にどれほどの公的資金(税金)を投入したか、覚えているだろうか。
6兆9500億円の公的資金をつぎ込んだ新生銀行は10億円でリップルウッドに
売却された。リップルウッドは「瑕疵担保特約」をとりつけ、不良債権だった部分を
ばったばったと倒産に追い込み、「預金保険機構」に買い取らせた。そして再上場し、
5000億円を越える利益を得た。
わたしなんて、まさにこれの餌食だったんだ。
マイカルの社債を持っていたけど、あっという間に倒産した。
さすがにマイカルの場合、一般庶民の債権保有率が高くて、紙くずにするのは社会問題と
いうことでゼロではなく、3分の1になって返ってきたが・・
間が抜けていたら、外資の餌食だってこと、ホントによくわかったんだよねぇ。

他にも3兆5000億円の公的資金を投入されたあおぞら銀行は、1011億円で
サーベラスに売却。お金なんて、あっというまにバカモノの手を離れちゃうんだよね。
巨大資金を運用するだけの器が郵便貯金銀行にあるかどうか、も、見ものだね。
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9月16日
R系を数冊てきとうに古本屋さんで買って読む。
サラ・クレイブン「金色の甘美な時間」('96)「令嬢のバラード」(2005)
 この作家さんはたまに気に入るのがあるから、と買ったのだが、う〜。。
 勝手に思い込んで責める「令嬢」ヒロインを諦めないヒーロー、ほんまエライなぁ(爆)。
あらま、これで彼女の作品が10冊になってしまった。10冊を越えるとミニレビューから
別枠に移すようにしているが、これといった前振り文が思い浮かばなくて困るわ。

ペニー・ジョーダン「無邪気なかけひき」(2004)
 これまた、う〜。。一人相撲系ヒロインに責められるヒーローに同情する。
 バージンヒロインの行動が100%ホルモンの支配下で恐いわ。だましたのね、って
 Rで一番よく出てくるセリフかなぁ(笑)。美人は得だなぁ・・・。

レイ・マイケルズ「独身最後のプロジェクト」(2004)
 期待していた冴えがなくて、普通の出来かなぁ、残念。

キャロル・モーティマー「愛の迷い子」(1989)
 ををっと、これはツボだった。好感のもてるキャラに、素直で胸きゅんな流れ。
 訳もとっても読みやすい。「平江まゆみ」さんは上手いわね。
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9月17日

Lovesweptのケイ・フーパー「Once Upon a Time..Golden Threads」
(1989)を読了。
おとぎ話の「ラプンツェル」と、証人保護プログラム下にいるヒロインを
重ね合わせているのだが、ヒロイン像がナイス。
孤独と不安の偽りの生活、そこから自由を求めて
勇敢に歩みだすヒロイン、しっかりしていて賢くて肝がすわっている。
ロマンティックサスペンスとユーモアのエンターテイメント。

地方の劇場で「ラプンツェル」のオーディションがある。ヒロインはそこで王子役の
オーディションにやってきたヒーローと知り合う。劇に関わる多くの人々の中に、
彼女の命を狙うものがいる・・・

彼女は数ヶ月前に父親が殺され、現在FBIの証人保護プログラム下にいる。
ある晩帰宅した彼女は、家の中が荒らされ、書斎で血まみれの父親を発見する。
父親は大規模な企業スパイ組織を摘発できる証拠を掴んだようなのだが、
大丈夫、証拠は安全だよ、法廷に奴らを引っ張り出せる。。と言って、息を引き取る。
だが、彼女には証拠の隠し場所は全く心当たりがない。
組織は家捜ししても何も見つからなかったが、父親が証拠を持っていることは
確信していて、娘が何か知っているか、思い出すに違いないと、彼女の命を狙う。

よくあるストーリーをとても面白くしているのは、彼女のペットのネコ。
チンという名前のペキニーズなんだが、これが、100%チェシャ猫!
ネコの声をしていない。ほとんど人間の声を出して会話する(笑)。
たとえば、素敵な夜を過ごしたヒーローとヒロインの翌朝の風景。

「プルゥーー」いらだった目でみつめるチン。
「おはよ」とねぼけまなこでヒロインが言ってあくびをすると
 目を細めて「ヤー」とつぶやく。(ネコがつぶやく?!笑)
「だめ、、ちょっと待ってよ」
チンはベッドに飛び乗り、首輪についている鈴を鳴らした。
少しも動いたように見えなかったし、どうやって鈴を鳴らしたのが見当もつかない。
「やめて、いやぁね、あなたおなかなんてすいていないんでしょ?」
また鈴を鳴らし、「ヤーー!!」
「あとでレバーをあげる。レバー、好きでしょ? ね、あとちょっとだけ待ってよ」
「ヤーー!」
「レバーに卵をつけるわ、大好物でしょ?」
「ヤーー!」
「お願い。わかってちょうだいよ。そうだ、窓に取り付けるネコ用椅子を買ってあげるから」
チンはその取引を少し考えてみたが、鼻を鳴らした。
「エジプト人は、一体なんでネコなんて崇めたてたのかしらね」
チンはにやっと笑い「ヤー」とそっと言う。
「ね、あっち行ってよ・・」と、つぶやきながら、温かい彼の体ににじり寄ると、
チンは彼女を見つめてから、彼のむきだしの肩をちらっとみて、そこに前足をそっと置いた。
そして、ゆっくりと、爪が・・・
「オーケー!わかった!起きるから!」

驚くべきネコなんですね(笑)。もちろん、事件もネコ大活躍。
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9月19日
ほんとにオススメ!「バスを待ちながら」キューバ映画(英語字幕鑑賞)
なんで、こんなに素敵な映画が日本ではDVD化されてないの〜!(涙)
公開されたのにそれっきりって、、あぁ、もったいない、もったいない。。
温かくて、おかしくて、ロマンティックで、しんみりと考えさせられて、、
しかもラストが、ハナマル。

今日はネットワークトラブルがあり、早朝から職場へ、昼ごはん抜きで14時まで。
とほほのほ。ぐったり疲れて帰路につく。
今日は自転車だが、30分の道のりが暑いったらない。
で、途中で古本屋に入ってしまう(爆)。
すると、パトリシア・コグリンのN「めざめの時」があった。うわ、不思議だ。
昨晩たまたまこの作品が93−94年のRTレビュアチョイス受賞作だと知り、RT
レビュアチョイス受賞リストに書き加えたのだ。ほほ、気分がやや向上。
さらに先日読んだばかりの「愛の迷い子」の続き「運命の人はだれ?」があった。
ひひ、ますます気分は上向き。
ぐったりしていたのに、210円でラッキーな気分になれるなんて、手軽な女(笑)。

で、キャロル・モーティマーのR「運命の人はだれ?」(1989)
あらま、なんて胸きゅんな・・・うるうる。
モーティマーをこれまでなんとなく敬遠してたのに、ちょっとヤラレテしまったわ。
デビッドはどうなったの? 続きの「私のサンタクロース」を探さねば。
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9月21日
やばい、今日は目がしくしく痛い。。
昨晩、ダラス・シュルツェA「Together Always」(1989)を読みだしたら
涙が止まらなくなった。
少年・少女時代のストーリーが私をとんでもなく泣かせる。
貧しさや暴力が闘う気力をも奪っていくなかで、自分の命よりも大事な少女を
守ろうとする少年の思いが、泣けるのなんのって。
周りの人間たちのドラマも読み応えがあって、親子・家族を考えさせられるし、
神様っているのかも、と、何かに感謝したくなるような敬虔さもある。

89−90年のRTレビュアチョイスを受賞してるんだが、
これを翻訳しなかったのは、なんでかなぁ〜。(って、こればっかり)

他に読んだのが、キャスリーン・イーグル SSE「Broomstick Cowboy」(1993)
親友の妻(ヒロイン)を、彼らの結婚前からずっと想っていたヒーロー。
親友が事故で亡くなる、という定番だが、これもほんま、切なくてねぇ。

ヒロインはヒーローを嫌っているというか、恐れている。
つまり今は亡き夫は、誰からも好かれる「いい人」の家庭人だったんだが、
ある意味、頼りなくて牧場を大きくしていくような男じゃない。
一方、ヒーローは危険で、欲しいものは挑戦して掴み取る男なんだよね。

ヒーローは友を心から大事に思ってるし、他の事ならなんでも親友を助けてきたんだけれど、
親友とヒロインがつきあい始めた頃、ヒロインにこう言っている。
「ケニー(親友)は君に振られるんじゃないかと心配している。
だが俺は、君がケニーを振らないんじゃないかと心配している。」
「君はケニーが必要とするような人だ。だが、ケニーは君が必要とする人じゃない」

ふたりが結婚したあと、ヒーローは故郷を離れ、ロデオの賞金稼ぎや季節労働者をして
暮らし、時折戻ってきて親友をたずね、また去って行くの繰り返しだった。

さて、冬を迎えるモンタナで、妊娠7ヶ月の寡婦ヒロイン&4歳の坊やを、
献身的に助けるヒーローなんだが、「安定志向」ヒロインは彼を必要だと
認めるのが恐い。彼女もつらい子供時代を持っているんだよね。

このストーリーの白眉は、出産から数ヶ月の真にせまった描写。
授乳のたびに子宮がぎゅうっと痛むとか、母乳が勢いよく飛んでしまうとか
そういう場面で、ものすごく親密なシーンがある。ラブラブシーンじゃないのに
どきどきしてしまう。
フランクがクレアの張って痛むお乳を吸うシーンとか、思い出しちゃったねぇ。
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9月25日
ホリデイはHQ読んで、DVDを見て、サッカー観戦して、、と、なにかと忙しい(^o^)。
DVDで見たのは、
「ストレート・ストーリー」「ブギー・ナイツ」「ベルリン・フィルと子どもたち」。
ベルリン・フィルと8−20才のこどもたちのダンスプロジェクトは、予告編を映画館で
見たときから、見たいと思っていたのに予定がつかず見れなかったもの。
芸術って何だろう、という大真面目な直球に感動する。 家族や共同体や国、それらが
崩壊する時代。長引く内戦や混乱、離婚や育児放棄、こんな時代に芸術とは何か、文化とは
何かを問いかけ、芸術の持つ力を確信させてくれる。困難や鍛錬の先にある「何か」を
掴む子供たち、自分たちの可能性を信じるようになる子供たち、彼らの姿は、強烈に
大人とは何だろう、と問いかける。
いつの間にか「大人」という年齢になったけれど「大人」の責任なんて深く考えたこと無いし、、
未来にまわしている「つけ」を考えさせられる。
 いやぁ〜、難しく考えなくてもダンスやバレエが好きな人なら必見よ。

ブギーナイツは、「ワンダーランド」を見る前に予習をしとこうと思って借りたのだが、
肝心のワンダーランドの上映が終ってしまった。。とほほ。

「ガンバ大阪ー鹿島アントラーズ」3−3
ぎゃ〜っ・・ノドが痛いっす。
点の取り合いになってしまった試合に叫びすぎました(笑)。
万博は超満員、歴代最高記録。
こんな満員の観客の前で、大事な一戦。これまでのガンバだったらこのプレッシャーに
負けて、しょぼい試合をするのが常だったので、アントラーズに先行された時は、はぁ
いつものガンバか・・と、思ったわたしがバカだった。今年のガンバはそこから追いつき
逆転するくらいにまでなっていた。。。でも、追いつかれちゃったけど(爆)。
あと1分ってとこだったんだけどねぇ〜。。ガンバらしいって言っちゃうとそうなんだ。
フタしか見てない私なので、守備におわれ前線にあまり走りこめないフタに胸を痛めて
もうちょっと前でプレイさせてあげたいと思わずにいられなかったが、前に走ると必ず
チャンスを作るとこなんざ、さすがだ。
「きゃ〜、ふた〜〜っ、んもう、惚れたぁ〜!!」と叫んでいると 
「もう、惚れてる」とツッコミが入る。
ははは、いや、でも、ほんまのほんまに惚れ惚れする視野とパスなんですよ〜(爆)。

読み始めたのは、キャスリーン・コーベルSIM「Worth Any Risk」(1987)。
病院にたてこもったチンピラがERの女医を人質にする、救出にむかった刑事がヒーローだが、
これは単なる発端。このチンピラは実は二人組みでもう一人は逃げてしまった。
普通なら逃げたチンピラを逮捕するんだが、DEAが麻薬ルート摘発の内偵をしていて、
このチンピラ二人組の取引を追っていたからややこしくなる。逃げたチンピラをこのまま
泳がせたいというDEA。だがヒロインは逃げたチンピラの顔をちらっと見てるし、
ドラッグディーラーの方だってやばい橋は渡りたくないからヒロインが邪魔だ。。

ってことなんだけど、ストーリーよりも、なんていうか、語り口が心地いいんだよねぇ。
ドラマを見ているような気分になる。情景と会話だけでそれぞれのキャラが見えてくる。
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9月26日
キャスリーン・コーベルSIM「Worth Any Risk」(1987)を読み終える。
びっくりするほど素直でアツアツ。ビリー・グリーンの『ウィスコンシンから来た伯爵』と
読後感が似ている。こんなウキウキしたロマンスを最初の頃は書いたんだなぁ。

ビバリー・ソマーズのA「忘れえぬ夏に」(1991)
うわ〜っ。ツボ直撃。やられた・・・
 ソマーズの作品は少ししか読んでいないんだが、密かに私は「とんでも」HQと呼んでいる。
独特の知性と鋭い舌鋒と呆れるユーモアがあるのだが、それが成功する時と、ズルッとすべる時が
ある気がする。たとえば、妹が殺されたっちゅうのに、その真相を探るストーリーが
妙にユーモア系になっていて、読んでいて居心地が悪いとか。。
ってわけで、積極的に買い集めた事はなく、何か他の本とのまとめ買いをしたものばかりだ。

だが、この本、30代後半にさしかかる女の心を、あざやかに描く手腕ときたら、もうもうもう。
ほんまに「わ、わ、わかる・・・わかるよ〜」とつぶやきながら感心してしまった。
結婚ってなんなの?愛とsexってどこでどう間違えちゃうの?自分自身を生きるって
一体なに? ばかばかしく笑える映画評(ヒロインはホラー映画評論家)もナイスだし、
ファーファヒーローもいい感じだ。
バーバラ・デリンスキーの「潮騒の家」より軽いが、ダイアン・レインの映画「トスカーナの休日」
より重い、そんな話。

この話があまりにツボだったので、ビバリー・ソマーズの事を調べてみた。
ここ10年以上何も書いていないが、お年を見るとかなりの高齢。
ネットをうろうろして見つけたページで、レベッカ・ウインターズが自分の好きな作家に、
ビバリー・ソマーズを上げていた。
ソマーズの作品を何度も読み返すんだそうだ。特に好きなのが
「Time and Again」というタイムスリップもの(ヒロインが1900年初頭のサンフランシスコに)。
これってハーレクインだが翻訳されてない、とほほ。
他に上げていた好きな作品が「アリス横丁」「猫は名探偵」「ママは保安官」
いずれも未読なので、この機会にちゃんと読んでみようとネットでポチポチしてみる。
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9月28日
映画鑑賞・死のロード?!
今日は「シンデレラ・マン」を見にいった。
最終上映の回は夜の8時45分から予告編が始まり、、本編終了は11時半!!
な、ながい。
千本二条ってところに映画館はあるんだが、11時半ともなると市バスはもう無い。
もちろんそれが分かっていたから、往復自転車で行ったのだが、帰りが遠かった・・・
自宅に帰り着くと0時になっていた。ふへ〜〜。

なぜ死のロードかというと、明日も映画を見る予定で、こちらは九条大宮にある
みなみ会館で夜の9時15分から10時45分まで。シンデレラマンよりは早くに終るが
こっちの映画館のほうは遠いので、帰宅は12時近くになるかもしれない。
会員になっちゃったからね、映画を見ないと会費が無駄になってしまう。

ガンバ大阪の5回数券とか、金聖響さんの年間通しチケットとか、みなみ会館の7枚券とか、
こういうのをつい買ってしまうんだよねぇ。もちろん、シンデレラマンを見に行ったのも
東宝の9月券を使うためだったのだ(爆)。
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9月29日
間違ってるぞぉ〜〜っ!!
映画館で座ってみるなんて、間違ってる!
オールスタンディングで見たかった。まるで目の前でライブを見ているような気分に
させてもらえるのに、椅子だなんて。。。
わたしはノリノリ気分なのに、前に座っている人は微動だにしない。(寝ちゃったのか?)

「ストップ・メイキング・センス」
ライブ映像、堪能しましたよ〜。
シンプルなのに臨場感溢れていて、あぁ、動きたくて動きたくてむずむずしてくる。
やたらと自己陶酔してカメラを動かすミュージックビデオってあるじゃない?
あれは本当に苦手。だが、この映像はそういう所が全く無い。
正面と右、左、クローズアップ、どっしりと構えたカメラなのに、生のように興奮できる。
前方の観客の頭の影がゆれると、まるで自分もその会場にいるような気分になる。
サイコキラー、ケセクセ〜、fafafa〜fa fafafa〜fa
runrunrunru---nn  これって、ラベルの「ボレロ」と似た作用がある。
だんだん、だんだんと気分が高揚してきて、ほんま、好きだわ〜。。

うっすらとヒゲをはやしてた、イーサン・ホーク似のその人の名前を今は思い出せないのに
その彼が毎朝職場で流していた「Burning Down The House」は、18年前に聞いて以来、
頭にこびりついて離れなかった。耳からしか聞いたことがなかったので、歌うトーキング
ヘッズを見たのは実は今日が初めてだ。バンドの面子を見たのも初めて、これくらい
洋楽無知なんだが、でかい背広で奇怪に踊るデヴィット・バーン・・
あらやだ、あなた、わたしの想像通りよ。
これ以上はまる男は無いってほど、わたしの中のTalking Heads にぴったりだった。
妙に納得した。 あのぶかぶかズボン、ありゃズボンじゃなくて着ぐるみだ。
彼以外が着たら変なんだが、それさえも、妙に納得した(笑)。
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9月30日
シネマ更新。
「ベルリン・フィルと子どもたち」「シンデレラ・マン」「ストップ・メイキング・センス」

ブックレビューもほんの少し更新。2005年に読んだ本にスザンヌ・チェイズンを加えた。

映画の往復に読んでいたのはキャスリーン・コーベルSIM「Perchance to Dream」(1989)
あぅ、ヒーローがものすごくツボだ。表紙絵もナイスだし。。
麻薬取引にまつわるミステリ部分も緊張感にあふれているし、特別捜査官ヒーローと心理
学者ヒロインの間も張り詰めた空気があって、うっひっひ、ドキドキする。
残り半分ってとこで、地下鉄をおりて、夜道をチャリンコ。。

私はたいてい複数の本を並行読みするのだが、帰宅してからちょっと読んだのは
ビバリー・ソマーズのA「ごちそうさま」。
ぶっはっはっは。最高にオカシイ。ほんま、この作家はトンデモ作家だわ〜。
マーガレット・セントジョージのA「煙が目にしみる」とか、この「ごちそうさま」とか、毒のある
笑いの世界を提供してくれたハーレクインアメリカンが翻訳停止になったのは、残念ねぇ。。
これまた残り半分ってとこで、就寝。
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