更新記録 2005年12月1日から2006年1月31日まで
夕飯の支度を急ぎながらポストから取ってきた郵便物をさっと見る。 一枚の喪中葉書で手が止まった。 それは友人の死を知らせる葉書だった。友人と言っても結局30年間年賀状だけの 付き合いになっていた。いつかそのうち会えると思って毎年毎年「今年こそお会い したいですね」などと書いていたのだが。 夜に電話で彼女の夫君と話す。仕事帰りの交通事故だったそうだ。 理科教育の充実にむけて精力的に働いていた人だった。 やり残した事ばかりで、本人が一番無念だと思いますと静かな口調で夫君は話された。 会おうと思えば簡単に会えたのに、なんで30年間会わなかったんだろう。 胸がふさぎ、当時の共通の友人に25年ぶりで電話をした。 彼女とも年賀状だけの付き合いになっていたが、昨日まで会っていたかのようにしゃべる。 友が亡くなったことを彼女は知らなかった。 「年賀状もなんとなく出さなくなってねぇ・・」 そうね、そうなのよね。ふとした事で縁て切れるのよね。毎年形式的だなぁと思いながら 賀状を書いているけれど、か細いつながりがぎりぎりのところで保たれているんだな。 25年ぶりで声を聞いた友人の電話口の背後からとても大きなTVの音が聞こえた。 テレビを見ていたのを邪魔しちゃったのね? ごめんねぇ。 ううん、大きな音を出してただけで見てたんじゃないの。 ひとりの部屋でその音は大きすぎるよ・・ 東京で働いている彼女は最近会社の合併で職場が変わり、前より遠くなったとぼやく。 田舎で暮らす老いた両親、慣れないデスクワーク、 わたし、カウンセラーに通ってるの。そう言い出した彼女に妙に納得して、わかるわ、と 答えてしまった。 きっと今年も年賀状に「今年こそお会いしたいですね」と書いてしまうだろう。 でも今度は春になったら彼女の顔を見に行こう。12月 2日
毎年この時期になると、今年の流行語ってのを初めて聞く。
去年も確かこの頃に「ひろし」とか「綾小路だったか?なんたらこうじなにまろ」とか
「〜侍」という人たちを初めて知って、そうなのか、今年流行っていた人なのか、と思ったんだが、
今年も、なんだったっけ、「〜ぽー」じゃなくて「〜ふぉー」だったっけ?の人を初めて
ニュースで見た。
そういえば先月ナビスコカップの決勝戦を見に行く新幹線の中で
友人たちの話す「アンガールズ」が何の事か分からなくて、その上「カッツンの亀梨くん」を
初めて認識したと話したら笑われてしまい、、
う〜ん、カッツンて読むんじゃないのか、一年間一度も聞いた事が無かったんだよねぇ、ほんとに。
夜、滅多にテレビを見ないからなぁ。
Nov.28の「TIME」を遅ればせながら買ってきた。
2005年の驚くべき発明品が載ってるやつね。
いやぁ〜、これがすっごく良いのよ。なんていうか、日本の未来に明るい気分になったわ。
捨てたもんじゃないよ、日本は。って感じかな。
見てるだけでも楽しいし、名前の付け方にセンスがキラリと光るの。
ちょっと感動しちゃったのが自動ドア「FORMFITTING」こんな扉、考えた事なかった(笑)。
密かに欲しいのがNuvoだ。
漆に金箔のジャパニズムモデルは、ぶっはっは!これこそニッポンロボットと大爆笑。
59万円のノーマルタイプの赤、あぅっ、、買い物カゴをポチしたい・・・
妙に悩ましいのは『賢いロープ』( A ROPE THAT KNOWS )
ロープのなかに金属ファイバーが織り込まれていて、荷重を認識でき、レシーバーに
情報を伝えることができる。。でも、命綱にしがみついた時、をぉ、あんたは無理だ、
これ以上は重すぎて保証できない、、と言われても、どうしたらいいの?!
ガンバ、J1リーグ初優勝!
もうだめかも、と弱気なわたしは99%諦めて、テレビをつけるのも嫌だった。。
ファンの風上にもおけないヤツなんです。
中継を見ないで結果だけ知ったほうが幸せなんじゃないだろうか、と思っていたのに
ついテレビをつけてしまった。あぁ、心臓に悪すぎる試合展開・・・
いつもの観戦仲間は、長居と等々力に行っていた。
もしフタが万全だったら、わたしは等々力に行ったと思う。大宮戦で負傷して、この最終戦も
出場は叶わない。どうせフタが出られないなら、いっそのこと優勝しなくてもいいや、と
チラッと考えた。素直に喜べない自分がいた。
だがテレビ画面で、嬉しそうに優勝Tシャツを着て祝福しているフタが写り、
そうか、これは一年を通しての結果なんだ、この一年間のフタのがんばりも祝福されて
いるんだ、と今さらながら気付かされ、ようやく嬉し涙がこみあげてきた。
葉書を出して次の試合に負けると、「葉書を出したのが悪かったんじゃないか」と妙に
ジンクスが気になって、最後のほうにはカードを出せなくなっていた。
やっと嬉しい葉書が出せるよ〜。
(って、まだフタに葉書を出していたんか?!と呆れられてます)
今日はとんでもなく寒い。パソコンを打つ手がすぐに氷のように冷たくなる。
とある会議の議事録をまとめていたのだが、ヴォイスレコーダーで録った会議を書き取るも虚し。
のらりくらりと無駄にしゃべって結局は何も内容の無いたぬきおやじっぷりに舌を巻く。
サッカーと上記の原稿で、新しいHQが読めず。
飽きずにポーラ・デトマー・リグスの
「Taming the Night」を再読している。だってヒーローがすごく良いんだもの。
吃音の保安官ヒーローは、心の壁をおろした時吃音がひどくなる。
慰めたいと思うとき、辛い事を打ち明けたい時、彼は言葉が出なくなる。読んでいて切なくて
たまらない。
この本の献辞にキャサリン・アンダーソンの名前があがっている。ポーラにとってキャサリンは
大切な友人なんだそうだ。どちらも傷ヒーロー、傷ヒロインを誠実に描く作家さんだ。
シネマ更新。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
今朝の『世界わが心の旅』再放送は見られて本当に良かった。
仲代達矢・恭子夫妻が、イングランド最西端の野外劇場、ミナック・シアターを訪れた旅だった。
Land's Endよりさらに果ての地、断崖を削ってできたその劇場はコンウォールの海を眼下に臨む。
演劇を愛するひとりの女性、ロエナ・ケイドが天啓を受け、神々に捧げる石の舞台を、1920年代から何十年もの歳月をかけてつくったという。
石でできた座席にはこれまで
上演された戯曲の名前が彫られている。劇場のHPの「What you will see」をぜひご覧あれ!
驚いたことに、この劇場は立派に現役で、HPをみると2006年の演目もずらりと載っている。
9月には「人狼の呪い」なんちゅうものもあるが、沈む太陽を見たあと、こんな場所で
観劇するのは、なんだか凄く勇気が要りそうだ・・
仲代夫妻は、このミナック・シアターに行く前に、ソールズベリのストーンヘンジに寄った。
巨大な石舞台、劇場、何か共通する思いを抱いてのことだった。
あぁっ、いまだにスコットランド旅行の3日目以降の記録を書いていない、無精者の私だが、
夫妻と同様に電車でソールズベリに向かい、ストーンヘンジに行ったので、この映像が
とても嬉しかった。94年の放送のものなのだが、彼らはストーンサークルの中を自由に
歩きまわっている。今では柵の外から見るだけなのだが、10年前は普通に近寄れたようだ。
夫妻は「通りゃんせ」を歌いながら、ストーンヘンジの間をくぐった。
行きはよいよい、帰りは・・・ そう、誰もがそんな思いに駆られるんだな。
読み出したのは、アン・スチュアートのSIM 「Now You See Him」(1992)
死んだ恋人がIRAの最右派のテロリストだった、というプロローグで、利用されていただけと
知ったヒロインが心の傷を癒していたところに現れたのがエージェントヒーロー。
彼女が何か知っているのでは?IRAに関係してるのでは?と、彼女を疑っている。
はいはい、もうお得意のアンキャラです。ほんま、ワル風ヒーローがこれほど上手い人は
そうはいないねぇ。愛や平和なんてこれっぽっちも信じていないすれっからし、女の事は
女よりも分かっている(きゃ〜)、ちょいと彼女を誘惑して情報を得てやろうと思って
いたような奴なんだが、これが、どんどん耀く鎧の騎士になってしまう。
大きな胸が好みだったんだが、好みを変えてもいい頃か、、なんて思い始めたら運のつき(笑)。
どんな固い女でもこれで落とせると自負する少年のような笑顔を作って見せる彼に、
ヒロインはどんどん惹かれながらも、何かしっくりしないものを感じる。
「彼は自分の笑顔の力を知っているのかしら。もし知っているのだとしたら、彼は
自分で言うほど無害で普通の男のはずがないわ・・」
(to be continued )
日経平均があれよあれよと1万5千円台になったが、その恩恵を実感する。
わたしはダメな投資家の典型で損きりができない、俗に言う「塩漬け」株を抱えこんでいた。
株式面をあまり見ない人はピンとこないかもしれないが、昨日より今日、今日より明日、と
どんどん値がさがっていくのに呆然として、売り時を逸して気持ちがフリーズしてしまうのだ。
半分の値に下がった時に思い切って売ればまだマシだったと、10分の1に下がった時に
後悔するわけだ。
死ぬまで抱えちゃおっと、、と半分本気で思っていた。自分の失敗を直視できず、隠せば
なかったことになる気がする、だめな性格なんだな。
さて、そんな塩漬け株が息を吹き返し、元の値に近づいている。
つまり、最低の値の時に勇気をだして買ったなら、10倍に資産を増やしたわけだ。
これほど落ちるとも思っていなかったが、これほど上がるとも思っていなかった。
ものすごい「たら・れば」の世界なんである。
塩漬けのまま全然息を吹き返さない株もあり、全部が救われたわけじゃないんだが
逆に恐いほど値あがりした株もある。それは「東宝」。
もともと安定していて大きく変化しない銘柄、老後の楽しみの映画優待券狙いで
ずっと持っていたんだが、連日朝刊を見るたびに、一体どーしてこんなに上がるんだろう?
特に上がる原因が無いのに、どうして? 喜ぶと一気に転落しそうで恐かった。
今が売り時か、と思う一方、欲の皮がつっぱって、もう少し上がるかも、と思ったり、
またしても自分の性格を嫌というほど知るんだが、とうとう今日それを売ってしまった。
いやはや、株の損をこれで全部取り戻した。
恥ずかしいことに株だけじゃなく、債券でも倒産で紙くず同然という大損を蒙って
いるわたしだが、これまたとある債券で損を取り戻した。
京都銀行の転換社債を買っていたのだが、京銀の株価が転換価格の2倍以上になった。
つまり転換社債が2倍以上の価値になったのである。
そう、振り返ると鋭いオツムさえあれば、2005年は大金持ちも夢じゃない年だったのだ。
ダメなわたしは、ようやくプラスマイナスゼロでほっとした年となった。
アン・スチュアートSIM「Now You See Him」(1992)読了。
ひゃっひゃっひゃ、ものすごい「命捧げます」ヒーロー様だった。
顔色ひとつ変えずに敵を殺してきた男だったのに、ヒロインを守るために体を張る。
全編シリアス調なんだが、とにかくヒロインがひたすら危険な罠に落ちる。ここがちょいと
イライラさせられた。頭の悪くないヒロインなんだが、周囲の者がやたらと真実を
隠すものだから、ヒロインは勘違いしたり、だまされたり、とにかく悪い方へ悪い方へと
突き進んでしまう。
親代わりの男性が彼女に真実を話してさえいれば、こんな目に会わず済んだのに、とか
ヒーローがホントの事を少しでも話しておけば、こんな目に会わずに済んだのに、とか
読んでいて、次第にカッカとしてくるんだが、、お話なんてそういうモンなんだよね(笑)。
ま、危険な目に会うたびにヒーローが助けにきてくれるからいいんだけどね〜。
プロットよりもキャラというアンの面目躍如。
悪役側がほんま面白い。「どぶねずみ」と陰で呼ばれている英国情報部のボスや、
交通事故で半身がグロテスクに変形してしまったIRA右派グループのリーダーなど、
実は作者も嬉々として書いているんじゃないだろうか、と思ってしまう。
公開時、都合がつかずで映画館で見れなかった『エターナル・サンシャイン』をDVDで
ようやく見た。
あぁ・・・良すぎる、良すぎる。
監督も脚本もこりゃ天才だわ。
それに役者の良さも120%!もうこれ以上ないほど、はまっている。
ジム・キャリー、ツ、ツボだ。。
ヒューマン・ドラマ系に出る時のジム・キャリーの役は少々ワンパターンではあるんだが
(シャイで何かにもがいていて少し気難しいが、笑うと少年みたいな顔を見せる男ってヤツね)、
でも、いいよ〜!許すよ〜! ほんと切なかったもの。
ケイト・ウインスレットも凄くいいねぇ。『タイタニック』でやたらフケて見えた彼女は
逆にあれからさほど年を取っていないように見える可愛らしさだが、艶っぽさが増して
いて、独特の存在感があるし、演技も上手い。
最初のシーンからラストまで無駄がなくて、見終わったや否やもう一回見たくなる。
この映画は今年みた映画やDVDのなかでもベスト5に入るわ。
間違ってガンバ練習見学に行った。
ぎゃ〜っ。
早起きして万博に行ったわたしを待っていたのは、「違うよ〜っ!明日だよ!」。
そーなんです。優勝報告会の日にちを勘違いして、今日万博に行ってしまったんです。
とほほほ。
午後からトップの練習があると教えてもらい、それまでの時間を民族博物館ででも
つぶそうと出かけたが、これが遠いじゃないのサ・・、しかも練習場とは反対方向だし・・
優勝報告会のつもりだったので、持参しているのは望遠カメラだけ。今考えれば、
民博など行かずにモノレールの万博公園駅で、使い捨てカメラでも買えばよかったんだが、
頭がてんでまわらず、民博を見た頃には疲れてそのまま練習場に行ってしまった。
ほんと万博周辺ってだだっぴろくて何処も遠いのよ。
さて、練習前のツネさんとヤット君に握手してもらい、西野監督と松波さんに声をかけ、
練習後は、、、
甘かった。ほんま、甘かった。練習など見ずに小道に居るんだった。
呆れるほどものすごい人だったのだ。練習場にあがる小道脇はぎゅうぎゅうだった。
ツネさんとフタが1番2番で降りてきた。民博で買った絵葉書にサインを貰ったんだが、
上に書いたようにものすごいファンの人数。両選手ともひたすらサインという感じで、
目をあわせるどころじゃない。でもサインをお願いしないと立ち止まることさえ
叶わないわけで、サインをさほど欲しいわけじゃないんだが(ごめん)書いてもらう。
いったんサインを貰った後で小道の下の方へ移動して見ていたら、ツネさんに負けず
劣らずフタもたくさんのプレゼントを貰っていた。
う〜、わたしもチラっとプレゼントの事を民博のお土産コーナーで思ったんだけど、
ペルーの笛やインドの更紗、ベトナムのハンコやアフリカのお面、、
優勝プレゼントにイマイチ向かないゾ(>_<)。
結局、綺麗な絵葉書を買って、いつもどおり「これからもがんばってください」と
書いて渡したのだが、目も合わないし、近すぎて望遠じゃ写真も撮れないし、、
おばさんの恋心はこなごなよ(笑)。
消沈して帰宅したが、つけたテレビにちょうどヒュー・ジャックマンが艶やかな顔で
現れたため、あっさりと和んでしまった。幸せ運ぶ前向きな顔なんだよねぇ〜。
「奇術師」の製作発表の映像?クリスチャン・ベールにマイケル・ケインも写るが、
これにデビッド・ボウイも加わるの?凄いね。
日本中寒いですね。
万博もとっても寒かったです。
ガンバ大阪「優勝報告会」に行ってきました。
毎年会費を払っているファンクラブ会員には招待はがきが届き、一般の非会員用には
入場整理券3000枚が無料で配布されました。
配布されることには異議無しなんですが、開門前に一般整理券を配布しちゃうため、
入場を待つ列に大勢の非会員さんが場所取りをしていました。
その大勢の非会員さんが先に入場していく様子を見るのは、ちょっと面白くない気分。
せめて開門と同時刻に整理券を配ってほしかったな。
そうすれば、早くに来て並んでいるファンクラブ会員はそのまま入場できるし、
会員外の人は、整理券を貰ってから入場するので必然的に後になる。
新規会員を募集しつつも、既存会員を満足させるのがスジってもんですよねぇ。
ま、いろいろ文句はあったけれど、報告会自体は楽しい時間を過ごせましたヨー。
ゴール裏での熱血サポーターとのビールかけが用意されていて、最初はこわごわと
ステージに上がっていった選手達が、最後はノリノリでかけあっていました。
しかし、、寒いだろうなぁ・・・
久しぶりにプレミアTV観戦。「ウエストブロムーマンチェスターシティ」2−0
イナが6試合連続スタメンで、この試合も、前半、見事なロングパスをFWのカマラに
送り、カマラが絶妙のファーストタッチでDFを置き去りにして、シュートを
決めました。
しつこいディフェンス、素早い戻り、いやはや、いったい全体、イナ!
こんなに出来るんなら、今までどーしていたんだっ。
同時刻に「チェルシーーウィガン」がやっていて、後半はこちらを見ました。
ウィガンがものすごい集中力で攻める攻める、それを跳ね返しつづけるチェルシー。
ウィガンが上位なのが分かるわ。しかし、チェルシーは王者の風格です。
『クローサー』を見た。
これ、すごぉぉく気持ちは分かるけど(嫌になるほど)、あんまし乗れなかった。
映画に向いてない気がしたなあ。
たぶん舞台だと背景セットの変化で場面の切り替えや
時間の経過がじかに伝わってくるからもっと面白く感じられるんじゃないかな。
映画だと場面が変わることは特別な事じゃないので、連続した時間として感じてしまって、
翌日なのか1年後なのか3年後なのか、なんだかダラダラして、リズムがないの。
いや、こんな風に感じるのはわたしだけかもしれないけどネ。
ナタリー・ポートマンがすごく良かったわ〜。
寒波襲来。夜、洗濯物を干していると指の感覚が麻痺してくる。
空気は澄んでいて月光が冴え冴えと明るい。今日は月齢が12日で満月に近く、なまじな
星は負けてしまうが、さすがシリウスはまぶしい。この時期の星座は華やかで見ていて
楽しいね(寒いけど)。可愛らしいふたご座の近くに土星が見える。
10月の下旬に0.9ドルで落札したLoveswept15冊セットが届き、置き場所が
ますます無くなった。読み終わった原書古本の処分も頭が痛いわ。
読み始めたのは、Loveswept ケイ・フーパー「Through the Looking Glass」(1990)
以前に読んだ「ラプンツェル」ものと同シリーズのおとぎ話を題材にしたもので、これは
「不思議な国のアリス」を下敷きにしているんだが、アリス役はヒーローのほうだ。
遺産でサーカス一座を贈与されたヒーローは、くだんのサーカスの近くまで行ってみるが
訪ねるのが躊躇され、なんとなくぐずぐずしていると、妙な男がヒーローに時間を訊く。
そして「大変だ、遅れてる」と言って走って行ってしまう。
どこかで聞いたようなセリフだ、と夢を見てるような気分で後を追っていくと、
サーカス一座のマネージャーをしているヒロインが「ちょうどいいところに来たわね。
ね?レオは森の方へ逃げたと思う?」
「れ?れお?」
ヒロインは魔法使いの一族の出で、実はとってもしっかり者。亡くなった座長の死の真相を
密かに探っている。他殺なんじゃないかと思っていて、わざと掴み所のない雰囲気を
装って、サーカスのメンバーに警戒されないようにしているんだが、運命の相手だと
感じるヒーローに対しても謎めいた態度を取らざる得ない。。
ほんとはもっと素な
自分を見せたいけれど・・
シネマ更新。『エターナル・サンシャイン』『クローサー』
読んだのはぺニー・ジョーダン「愛の選択」
飲み会があり帰宅が遅かったが、読み始めたら止まらず、徹夜して読んでしまった。
それなのに、ご、ごめん、、感想は、やっぱ苦手かなぁ(爆)。
途中までのノリノリがだんだん減速してしまって、後半は、「長いぞ、はよ終われ」とか
思ったりして、「このじらしこそがツボなのよ」と言われたらそれまでなんですが(笑)。
短気な人間には向かないのかなぁ。
シネマ更新。『ベルベット・ゴールドマイン』『ワン・ナイト・スタンド』
映画的にはどちらも「う〜ん」だが、クリスチャン・ベールとロバート・ダウニー・Jrが
見れたからそれでOK。
特に、ロバート・ダウニー・Jr、、もうもう、あなたは天才!
何回ドラッグで逮捕され、幾度見限られようと、あなたしかいないって俳優だよなぁ。
さて、数えたら今年はもう80本以上映画作品を見たことになる。
って週に1本以上だ・・そんなに見たかなぁ〜・・
もう今年も見納めか、なんて思いながらレンタルDVDを返しに行き、つい店内をうろつく
(これがイカン)。
キリアン・マーフィーが出てるんだ、と『ダブリン上等!』と『28日後』を手に取り、
<世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒>サンダンスが熱狂した衝撃的リバース・
ムービー、
なんてキャプションに引かれて『ドニー・ダーコ』を手に取る。
世界の運命は月の満ち欠け周期と関係あるのかなぁ。
で、ドニー・ダーコの横にあったのが『フォロウイング』。 「メメント」のクリストファー・
ノーランのデビュー作だそうで、、結局2本返しに行って4本借りて帰ってきた。。
京都市内でも雪が積もりました。寒い一日でしたねぇ〜。
『ダブリン上等!』をみて、出演している女優さん一人に驚いてしまった。
それは Shirley Henderson。彼女は「マクベス巡査」のイザベル(町の新聞記者)なんだが、
ダブリン上等で演じているサリーという役は、せいぜい21才くらいの若い女性、
ぱっと見には19才といっても頷ける、うぶで生硬な印象。
だが、本当の彼女は確か40近いのだ。それが27才のKelly Macdonald の妹役をして
違和感が無いのだから驚いてしまう。マクベス巡査の時より若く見えたほどだった。
これまでコリン・ファレルの映画を見たことがなかったんだが、チンピラ悪党が
実にはまっていてびっくり。出演者全員がアイルランド訛りをしゃべりまくり、
ギネスを飲みまくる、苦くて哀れでブラックユーモア人生ものでけっこう好きな味。
今年読んだロマンス原書古本を数えていたら70冊くらいになったので、気をよくして
つい、ポチ衝動に駆られてしまった。
マギー・オズボーンのアメリカ西部ヒストリカルを4冊と、レイチェル・リー、エミリー・
リチャーズ、マリリン・トレイシー、カレン・テンプルトン、ナオミ・ホートンのSIM 等
あわせて13冊をポチポチを押す。これってもう病気ね。
シネマ更新。『28日後・・』『ダブリン上等!』
偶然にも今朝の「世界わが心の旅」再放送は堤清二さんのアイルランド・ケルト旅だった。
寒い昨日一日を朝から笑わせてくれたネタは新スーパーマンの前のふくらみが too big で
重役たちがCG処理をするように言ったというニュース。
ブランドン・ルースのぴっちしコスチュームをご覧になりたい方はこちら(笑)。
ロマンス本ファンならお勉強済みのcodpieceですが、ニュースによると衣装デザイナーが
スペシャルコッドピースを用意するとか。
こういうほのぼのとするニュースっていいですねぇ〜(笑)
最近とある海外ロマンスサイトを見つけて気に入って読みに行っている。オーナーは
ロマンス本と映画をばっさばっさと点つけしているが、彼女の好みがとても自分に似ていて
参考になるし、ひどい点をつけている理由もちゃんと理解できる。
たとえばハリポタのアズカバンに96点で、炎のゴブレットに10点とか情け容赦ないが、
炎のゴブレットがただシーンをつなげただけの、方向性も何もない映画だと思うのは
100%同感だ。
ロマンス本もこの調子で、ダイアナ・パーマーのとある作品に10点をつけ、「これって、
この本がどんなにひどいかをジョークにするために書かれたんじゃないの?」とか
「ブレイン・ダメージを負っている人でも愛は必要だ、だが問題は、そんなバカモノを
彼女が知性的な人間として描いていることだ」とか、けなし文句も楽しい。
リンダの「Mr.パーフェクト」は83だが「流れ星に祈って」は20。オーナーは
理不尽な責めに耐え忍ぶドアマットヒロインが大嫌いなのだ(笑)。
ドアマットヒロインを香港・日本・韓国のメロドラマと言い、「おしん」と呼ぶ。
いやぁ、アメリカにアジア製メロドラマがよっぽど進出してるわ〜。
最近読んでとても心に残ったポーラ・デトマー・リグズの「Taming The Night」が97点!
なんてのはちょっと嬉しくなってしまうし、マギー・オズボーンの書評には愛情が感じられる。
たとえ本の出来が完璧じゃなくても、読んで良かった!!と思える瞬間があるのだと、
何度も書いてくれている。
ケイ・フーパーのロマンティックコメディ「Through the Looking Glass」を読了。
ま、これはほんまに軽い軽い本で数時間の楽しいひとときってとこだ。
次に手にとったのがマギー・オズボーン 「The Promise of Jenny Jones」(1997)
たった一章を読んだだけだが、すでに泣いてしまった。なんちゅう上手さ。
上記のサイトオーナーと同感で、この一章を読んだだけでも幸せを感じちゃったよ。
「アーセナルーチェルシー」0−2
チェルシーの青い壁。王者の守備力を見せつけましたねぇ。
審判がゲームを少し壊してしまったのが残念。
マギー・オズボーンの「The Promise of Jenny Jones」読了。
アメリカン・ヒストリカル
久しぶりにページをめくる手を止めたくないと思う本だった。語り口はとても平易で
読みやすいが、決して陳腐じゃない。
自分だけが頼りと、子供の時から必死で働いてきた大柄骨太ヒロインと、蝶よ花よと
育てられたお嬢さま6才と、これまた自分だけが頼りと生きてきた男くさいカウボーイ、
この3人が大変な旅を通じて心が通っていく様が、おかしくて泣けて温かくて・・。
頑固だけどバカじゃないのがいいんだなぁ。3人の感情や考えが信じられる。
ヒーローの父親がメキシコ戦争(1846−48年)で負傷し、以来メキシコ人を憎んで
いるという時代背景。兄息子を溺愛し反抗的な弟(ヒーロー)を嫌っている父親は
兄息子が、憎しみあっている隣家の美しいメキシコ娘マルガリータと恋に落ちて
結婚してしまった事に腹をたてる。
マルガリータの父親もグリンゴ(アメリカ人)の子をみごもった娘に立腹し、彼女を
メキシコ南部の親戚の家に送ってしまう。
兄息子は父親に逆らうことができずそのままカリフォルニアの牧場にとどまり、
6年の歳月が流れる・・
胸を病み死も間近なマルガリータから6才の娘をカリフォルニアに住む娘の父親の元へ
連れていってくれ、と頼まれるジェニー。マルガリータは非常に裕福なメキシコの家の
一人娘であり、6才の娘グラシエーラは唯一の相続人でもある。当然グラシエーラを
亡き者にしたいと思う者達がいる。
ヒーローは兄に頼まれて、マルガリータとグラシエーラを迎えにメキシコまで旅を
している。暴君だった父親が死去したのだ。
ヒーローは父親同様メキシコ人嫌いで、一家をめちゃくちゃにしたマルガリータに
あまりいい感情を抱いていない。
さて我らがジェニーは、巴御前のような力持ちの大柄ヒロインで美人でもない。
約束を破ったことが無いのだけが誇りの彼女は、「あんたなんて嫌いよ!大嫌い!」と
言い続ける生意気なグラシエーラを連れて、命を狙う強欲な追っ手達から逃げる途中で
「あんたみたいな女は見たことがない。惚れたぜ」というカウボーイヒーローと出会い、
ほんま、いろいろな事が起き、3人それぞれが変わっていくんだが、これがねぇ、
よく出来てるんだ。
クリストファー・ノーラン監督のデビュー作『フォロウィング』を鑑賞。
脚本兼監督、上手い、面白い、すごい、、手放しの賞賛をささげられます。
28才の時の作品。わずか6000ドルの予算で、演じている俳優は彼の友人たち。
それでも才能さえあれば、これほど面白くて人を唸らすものが作れるんだ。
『メメント』『バッドマン・ビギンズ』と、このデビュー作は共通するものがある。
Obsession オブセッション 心の奥の何かに囚われている、暗い情念。
巧みな心理操作と編集で、奇術師の種あかしを見ているつもりですっかりだまされる。
ほんま、感心してしまいました。
天皇杯準々決勝を長居で観戦。「セレッソーガンバ」3−1
フタが復帰していたが、お世辞にも調子が良いとは言えない。居場所が無いような
中途半端さであまりボールに絡めなかった。受けるFWがいない1.5列目パッサーなんてねぇ。
もっと自らシュートを打っていかないとだめだなぁ。
朝、家を出たときは雪がちらつき、どうなることかと思ったが意外な好天に恵まれた。
とはいえ寒い。
ベンチコートに耳あて、マフラー、手袋、ひざかけの重装備はスタジアムでは違和感が
無いが、帰りに寄った大丸の地階では浮いている。。
しかし、あきれるほどの人ごみだ。
有名店のケーキ売り場には列ができ、「最後尾はこちらです」というプラカードをもった
店員さんがそこここにいる。
往復で読んだのはビリー・グリーンのLoveswept「Wildfire」(1993)。
あぁ、思い切りツボだった。
bad boyとgood girlもの。
セクシャルで切なくて、読後は幸せ感で満たされる。
bad boy ヒーローは、ワルに期待されていることをしてみせるのが自分の務めなんだと
シニカルに言うが、ヒロインには彼が傷つきやすい心の底に隠している夢がみてとれる。
ビリー・グリーンの描くヒロインは、本当に気持ちよくていいんだなぁ。
巻頭にビリーグリーンの言葉が載っているんだが、それがとてもすがすがしい。
「・・ 時々、いつになったらシリアスなものを書くのか?と訊かれることがあります。
これはラッパ水仙にいつお前は木になるのだ、と訊くようなものじゃないでしょうか。
ラッパ水仙はラッパ水仙、木は木、まったく別物なんです。
たしかに木は茂った葉と枝で雨やどりの場所を提供してくれますが、誰も木を
窓辺のプランターに植えようとは思いません。
私がLOVESWEPTのライターであることに誇りを持っているのはそれと似ています。
こういったロマンスは、病いを癒したり戦争を止めたりはしませんが、でも、
ほんの少しの間ですが、微笑みを届けてくれます。
それはとても素敵な贈り物ではないでしょうか」
見ている途中で、すご〜く感じた「スペイン映画くささ」。
見てくれがおおげさでやたら思わせぶりなこのスタイル。
スペイン映画のサスペンスって、共通した「スペイン映画くささ」がある。
舞台装置や雰囲気に頼りすぎる癖。
おどろおどろしたムードはいいんだけど、脚本としては「は?」みたいな。
何のことを言っているのかというと、『マシニスト』のことだ。
クリスチャン・ベール主演だし、わたしの好きなブラッド・アンダーソン監督なんで
まさか、スペイン映画だとは思わなかったんだが、見ている途中で居心地が悪くなった。
なんか変だ、なんか変だと思って最後のエンドロールを見ると、あ?プロデューサーや
スタッフの名前がスペイン語名だらけ。
調べてみると、案の定、製作はスペインだったのだ。
いやぁ〜すごいねぇ〜。。
全員英語をしゃべっているのにこれほどまでに、スペイン製!って感じてしまうのは。
ネットでこの映画の感想を見て回ったときは、スペイン製ってのをあまり言及して
なかったから、うっかり見てしまったじゃないか。うう、苦手なのに。。
これって、ベールが激やせしなかったら、それほど話題に上らなかったんじゃないかなぁ。。
今日はツイテナイ。読んだ本もいまいちだった。
Eugenia Riley のLoveswept「Stubborn Cinderella」(1986)
ま、セットで買ったうちの1冊だから仕方ないが、ほんま、ロマンス本にはピンから
キリまであるってことだなぁ。
今日はちょっと用があり、昼から休みをとり街中へ出かけた。
あれこれと用事を済ませ、遅い昼ご飯をおやじ系喫茶でとる。
全然お洒落じゃないおやじ系喫茶は、たいてい全席喫煙OKの、女性の集団が少ない、
コーヒー一杯で本を読み続けていても気にならない店なんだが、これが危ない。
はっと気づいたら夕方じゃないか。。せっかく街中に出かけたというのに、デパートの
地階でおかずを買って帰宅!というのも侘しい。。。んだが、これがさらに危ない。
大丸の1階をふらふらと歩いて、ついピアスのコーナーに行ってしまう。
ピアスって手ごろな値段で、ちょっとお洒落な気分になって、場所もとらないし、、、
自分で理由づけをしている時点で、警告地帯に足を踏み入れている。
「時の庭」というショップで、つけて行く所が無いゴージャスなピアスが目に留まり、
お似合いですよ〜の一声に・・・あぅ。
これが、実は全然手ごろな値段ではなくて、「またやってしまった・・」。
喫茶店で読んでいたのは、ジャスティン・デイビスのSIM「Left at the alter」(1994)
HQの名作「The Morning Side of Dawn」のひとつ前の作品。
ちょっとヒロインが幼くて湿っぽくて、あまり好きになれないんだけれど、
右足の膝から下を失っているヒーロー、ショーンがなかなか良いのと、次の作品の
ヒーロー、ダールがここで頻繁に登場し、非常に孤独で、一部の人にしか心を許さない
ダールの人となりが、気にかかって仕方なくなる。
彼はこの先、素敵な人と巡りあうんだろうかと
次の作品が待ち遠しくなる感じなのだ。
(もちろん、めぐり合うんだけどね 笑) to be continued
仕事納め。明日からのホリディを前に夕刻は映画館へ向かう。
『ロード・オブ・ウォー』
重い鉛の玉を体に打ち込まれたかのように、ずしんと胸の奥まで響いた。
これはとても重い映画で、楽しいかと訊かれたら、全然楽しくないが、
でも、こういう映画が見たかった!
たくさんの人に見てほしいなぁ。
武器商人って究極の自由主義経済を体現してるの?
非常に高価なものなのに、100%の消耗品という経済効率の良さ。
顧客が顧客を生む市場の拡大。自分の同胞を殺すものさえ売る真の国際派。
対岸の火事どころか、かなた彼岸の火事のように、遠い国々の紛争、虐殺を眺めて
いる、この日常の偽善を容赦なく暴いてる。
ハリウッドからの協力が得られず、この映画製作費はアメリカ以外の外国資本だという。
戦争で殺される人の90%は、小型銃(ハンドガン)によるものだ。
核兵器なんかじゃない、ハンドガンこそが大量破壊兵器なんだ! と武器商人を追い詰める
捜査官がぶつけた怒りを、ニコラス・ケイジ演ずるユーリー・オルロフがかわす、その
セリフがとても重い。
買いたい人がいるから売るのか、売る人がいるから買うのか、ほんま、やるせない。
シネマ更新。不眠症2連発。『マシニスト』『インソムニア (リメイク版)』
どちらも「やば、見てるうちに寝ちゃったよ」的な、不眠症の方に薦められる映画である(笑)。
プレミアリーグは今すごいハードスケジュールで、毎週2試合が行われているんだが、
#18「マンチェスターU vs ウエストブロム」は3−0で、マンUの圧勝。
最強時のマンUを思い出す、すばやく獰猛に襲い掛かる戦いぶり。パクチソンがいい!
パク君がこんなに活躍してるとは思ってもいなかった。。それに比べ、期待のイナは、
ベンチ外。あぁ、絶好調で8試合連続フル出場だったのに・・涙。
前回の「ポーツマス vs ウェストブロム」1−0の時、すこし動きが悪くて、
最近プレミアの試合を見ていないと言うイナファンの友人に、「そりゃイカン。早いとこ
みとかないと、そのうちイナはまた不調になってテレビで拝めなくなるかもよ」
なんて軽口をたたいていたんだが、まさに現実となってしまった。
ウエストブロムもいいとこ無しといった感じだった。
ところが好調と思ったマンUが、びり2のバーミンガムを相手にまさかのひきわけ。
#19「バーミンガム vs マンU」2−2
で、逆に全然ダメだったウエストブロムが4位のトットナム相手にまさかの勝利。
「ウェストブロム vs トットナム」2−0
(イナは太ももを痛めたそうでベンチ外)
一位のチェルシーは勝ち続けて、また2位のマンUとの差が開いた。
ジャスティン・デイビスのSIM「Left at the altar」(1994) 読了。
あまりヒロインが好きになれず、映画やプレミアTV観戦に忙しくて、遅くなってしまった。
とても素直で良い娘なんだが、いかんせん18歳という前半の設定が、どうにも幼い。
父親の使い込みをネタに脅迫され、ひどい男の言いなりになったヒロイン。
ヒーローとの結婚式当日、式場に現れずに別れのメモを残して去ってしまったわけだ。
で、それから5年、彼女の父親が心臓発作で亡くなり、二人は思いがけず再会する。
DVで、すっかりおどおどと暗い人間になってしまったヒロイン。
自分の障害のせいで彼女は他の男を選んだんだと思い込んでいたヒーローは、事情を知り、
彼女の愛を信じ切れなかった当時の自分に思い当たる。
障害を一番受け入れられなかったのは自分自身だった。だから、いつか彼女は
自分から去るんじゃないかと思っていて、予想どおりになったと感じたのだ。
(密かなコンプレックスを抱えているヒーローが、ヒロインの親族の嘘を信じて
彼女は俺を捨てた、裏切ったんだ、と思い込むっていう定番心理だね〜)
ま、追ってくるひどい男やら父親の遺産問題やらあれこれあれこれあるが、ヒロインが
前作のスティービーや次作のキャシーに比べると、弱さが目立ってしまいイマイチかなぁ。
昨晩はNHK−BSで再放送された「戦後60年・歴史を変えた戦場」に見入った。
昼から放送していたことに気づかず、
『ベトナム戦争〜サイゴン陥落・最後の58日』と『フォークランド紛争〜兵器の実験場』
は見落としてしまったが、夕方の6時から深夜0時までの6時間はずっと見続けてしまった。
10分のニュースをはさみ、50分ずつという構成で、
「ハンガリー動乱〜ブダペストの13日間」
「元PKO部隊司令官が語る ルワンダ虐殺」
「チェチェン 混迷の11年〜紛争とテロの背景」
「インド・パキスタン分離独立〜世界の火薬庫が生まれた日」
「カンボジア・ポル・ポト政権・150万人の虐殺」
「ボスニア内戦 10年目の真実 スレブレニツァの虐殺はなぜ起きたのか」
国連部隊の限界や国際社会の政治バランスに忸怩たる思いがし、先日の『ロード・オブ・
ウォー』と相俟って気持ちは沈むばかりだったが、でも、知る必要がある内容だ。
not my business 無関心であることが一番悪いんじゃないかな。
というわけで、
ふと気づくと年賀状を書いていなかった。もう今年中に書くのは無理そうだ〜。
今年は新刊をほとんど読んでいなくて古本PB一辺倒だったが、けっこう再版で出たものも多い。
表紙絵好きのわたしはどうしても見つからない場合以外はオリジナル古本を入手するが、
海外から古本を買うのはどうも、、という方にお勧めなのが、今年出たレイチェル・リーの
Mira「Thunderstruck」。
昔シルエット・シャドウから出した2冊が1冊になっているん
だけれど、このうちの「Imminent Thunder」は、ほんま切なくて怖くて、ハナマル。
こういうのを日本HQがMira文庫から出してくれると嬉しいのだが、新しく訳す手間が
要るのでそういう幸運な事は滅多にないんだなぁ。
おおみそかが普通の休みと同じようになって久しい私だが、昨日はとうとう紅白歌合戦を
ちらりとも見ずに過ごしてしまった。これまでは一瞬でも見たんだけれど。。
ちょっとだけ掃除をして、本を読んで、DVDを見て、その後はプレミアの試合をTV観戦。
「チェルシーvsバーミンガム」2−0
前半惜しいシーンもあったんだが、終わってみれば完封されたバーミンガム。
一方のチェルシーは、6−0になってもおかしくないくらいのチャンスをクレスポが
はずしまくったけれど、しっかりと勝った。
見たDVDは『リペリオン』だ。
そう、クリスチャン・ベールみたさに。
ハッキリ言ってすごーいB級なアメリカ思考。ま、文句はいっぱいシネマのページに
書いてしまったが、超格好いいベール + 渋いショーン・ビーンを見る楽しみと割り
切ってみれば、、いやぁ〜ん、かっこいいーー。
2006年初ポチは、はっはっは、元旦早々オンラインショッピングをするなっ!と
言われそうだが、2ポチしてしまいました・・・・
なんつうか、最近、見たくて見たくてしかたない人がいるんです。
(と、急に語尾がダからデスマスに転調する)
以前BSで偶然に見た「ハッピィ・アクシデント」。
これが最初はしょぼい感じだったのに味わうほどに良くなって、もう一回見たい!と
思ったら、日本では劇場未公開未DVD。
そう、突然の恋心を抱いた相手は、ヴィンセント・ドノフリオ。
ま、「メン・イン・ブラック」で虫にのっとられた超気味の悪いおっさんを演じた人と
言えばわかるだろうか(爆!)。いやいや「草の上の月」で胸が痛くなるほど切なく
複雑な人間心理を演じきった人なんだが、ちょっと奇怪なお顔なので、モンスター系の
役が多い。
でも、恋愛ものをやると、これがぁぁぁ、上手いんです!切ないんです。
何を考えてるのか、つかんで頭を揺さぶってやりたいと思ったり、ぎゅっと抱きしめて
やりたいと思ったりする、そんなヒーローを演じたらピカイチ。
結局、英語字幕がついたDVD『Happy Accident』と『Salt on Our Skin』を買って
しまった。Saltの方は、韓国のDVDでハングルと英語の字幕が選べる(笑)。
シネマ更新『ロード・オブ・ウォー』『リベリオン』
ちなみに2005年に見た映画でベスト5をあげるとしたら
エターナル・サンシャイン
バットマン・ビギンズ
ビフォア・サンセット
運命を分けたザイル
ロード・オブ・ウォー ってとこかな。
お正月はアルゼンチン映画だ!
静かに人の世のあはれを、優しさとおかしみと哀しさをかみしめるのに
これほどはまる映画はないっ
ってことで、溜め込んでいた(大汗)未見のDVDを見る。
『Life according to Muriel』『Kamchatka』
これが・・・ひゃ〜ん、切ない・・胸が痛い・・
おだやかで優しいのに全然ハッピィエンドじゃない。。
「カムチャッカ」のリカルド・ダリン、
もうもうっ、なんて言ったらいいか、こんなにセクシーな男はざらにいない。
機関銃のようにしゃべくる胡散臭いおっさんを演じたかと思うと、
この映画のように成熟した男の魅力たっぷりの、知性的で温かい父親役も
みせてくれる。
ダリンは写真で見てもピンと来ない。そのまなざしとしぐさを画面で見ないとねぇ・・
なんで日本では彼の映画が見れないのか、ほんま、残念。
だが、もしかしたら、これが日本でも見れるかも、かも、しれない。
『El Aura』(2005)。 公式サイトはここ。
かの『Nueve Reinas』( Nine Queens) を撮ったファビアン・ビーリンスキー監督の
2作目で、パーフェクト!2作目を待った甲斐があったっ!と高評価を受けている。
アルゼンチン、スペイン、フランス映画ということになっているので、日本に入ってくる
可能性はある。っていうか、こういうのを買い付けてほしいよ〜。
ラテンアメリカ映画は「そして、ひと粒のひかり」とか「ウイスキー」とか
ちょこちょこと入ってくるようになったが、貧困にあえぐかの国の物語って視点ばかり
じゃなくて、豊かな中産階級社会が凋落し未来に展望が見出せない社会になるという、
今の日本にも通じる視点がアルゼンチンの特徴で他のラテンアメリカ映画と一線を画すとこ
じゃないかと思うんだ。でも、やっぱ、テーマが地味すぎるかな・・・
一日中DVDやビデオやHQ三昧。
見たのは「日陰のふたり」と「クイルズ」と「ロングウェイ・ホーム」
はは、ケイト・ウィンスレットが2本とジム・キャリーが1本という分かり易さ。
しかし、ごめん、、どれもイマイチな気分で、、、。「日陰のふたり」のケイトは
瑞々しくはちきれんばかりの魅力を発散させていたが、物語がなんとも悲惨・・トマス・ハーディだもんなぁ。
HQは大満足。。日本だとシェリル・レビスって生真面目お堅いハーレクイン作家って
感じだけど、『春雷』の後にこんな官能的でサスペンスたっぷりのSSEを書いていたんだ。
「Patrick Gallagher's Widow」(1990)
ロング・コンテンポラリでRITAを取った作品。
去年の最後に読み始めて、年越しして読了。すごく面白かった!
読み始めてすぐに引き込まれたのだが、
まとまった時間が取れずに今日となった。
始まり方はリンダの「ダンシング・ラブ」と似ている。
とある警官の刑事昇進を祝ったパーティに、この手の集まりには滅多に顔を出さない
ストリート出身のたたき上げ刑事ヒーローが現れる。目当ては最近セントラル・パークで
職務質問中に殺された警官(これがパトリック・キャラガー)の妻。彼女に聞きただし
たい事があったのだが、彼女の方に向かうと、いきなりパトリックの兄ヒュー(ヒーローを
嫌っている尊大な刑事)が腕をつかみ、何の用だと脅す。ヒロイン(もちろんパトリック・
ギャラガーの妻)はこのパーティのホスト夫妻の友人で、事が荒立ちパーティがだいなしに
なってしまうことを避けようと「あら、彼をお借りしますわ、ちょっと話があるのよ」と
ヒーローをさっと連れ出す。。
ヒーローとヒロインの会話が、、このやろー、格好よすぎっ。
パーティ会場に流れているオールディーズの曲をきいてヒーローが言う。
「The Driftersのようなバンドは2度と現れないな。最高だ」
「オールディーズが好きなの?」
「あぁ、何も思い出さずにすむ・・」
35才のニューヨーク市警の刑事ヒーローが、とあるパトロール警官の死を
不審に思って捜査。そこに彼の子供時代の友人や、彼の昔の恋人の兄(弟?)や、麻薬売人や、
彼をとことん嫌っている刑事や、新しく相棒になった若い坊ちゃん刑事や、死んだ警官の未亡人(ヒロイン)や
教会の保育施設の子供達が絡むってわけだが・・・
玉ねぎと油の匂いがいつも上ってくる安いイタリア料理店の2階で暮らす一匹狼ヒーロー、警察特有の内輪意識、
物語世界がすみずみまで生きているって感じで、若い相棒刑事とのやりとりや5歳児たちとの
やりとりなど、思わず笑ってしまうし、巧妙に伏線が張られていて感心してしまった。
刑事ヒーローと未亡人ヒロインの二人の思いは、密やかで熱くて、これが実際のシーンは
あまり描写されないのに、とっても胸きゅん。
こぶりでナイスなミステリーを読んだ気分になった。
ま、無くても良いと思ったのがエピローグかなぁ(笑)。HQにお約束の甘いつけたしだが、致し方なし(笑)。
初詣も初売りも、どこにも出かけない正月三が日だったので、初出勤の寒さがこたえた。
しばらく聞かずにすんだ耳障りな目覚ましの音が・・
あっという間に休みは終わってしまった。
弟一家の冬休みはマッターホルンでスキーと、プレミア観戦だったそうで、
「アストンビラvsウェストブロム」を見たそうだ。残念ながらイナはいまだにベンチ外。
ウェストブロムも負けてしまい、びり4になってしまった。
元旦のビンセント・ドノフリオに続き、買い物衝動第2弾、ポチポチとアルゼンチン映画を
買い物カゴに入れてしまう。
ま、ラテンアメリカ映画リストのページを見てる人は少ないと
思うが、かなりの数になったため画像データを軽くした。これまでに比べて段違いに早く
パッケージ画像が見れるようになった。
そういえば、ダニエル・ブルマンの「El Abrazo Partido ( Lost Embrace )」が
「僕と未来とブエノスアイレス」という邦題になって公開されるようだ。
新鋭!とか、
若干30歳で!とかそんな文字がネットで躍っているが、「救世主を待ちながら」や
「アル・シエロ、空へ」が日本語字幕DVDになっていれば、いまさらそんな事を言わずとも
良かったのだ。
ほんま、もうちょっと、ラテンアメリカ映画の優れた作品に目を向けてほしーなー、と
思っていたら、今月はエクアドル人監督の映画「タブロイド」が公開される。
京都でも
2月に、驚いたことにミニシアターでは無くTOHOシネマズで上映される。
舞台が南米で、かつ扇情的なテーマだと大きいトコでもやってくれるんだが、
ベルリン銀熊でもヒューマンドラマ「僕と未来とブエノスアイレス」は京都では上映予定無し。
わかりやすいなぁ・・・
少し雪がちらつく。髪が伸びすぎてるんだが、切ると寒いので切れないよぉ。
サンドラ・ブラウンLoveswept#300「Long Time Coming」(1988)を読了。
当時のサンドラお得意のとんでも下半身ヒーロー。少しはズボンのジッパーを抑えて
おきなさいっ!!と言いたくなった(爆)。
17年後の再会って奴だが、ヒーローは国民的英雄の宇宙飛行士。すべての夢を手に
いれたと言って憚らず、一週間と女断ちをしたことが無いと豪語する39歳独身の
金髪ファーファ男。(本の中でファーファの説明がけっこう詳しい 笑)
牧師の娘ヒロインの自堕落な姉(当時16才!)がヒーロー(当時22才)とのアバン
チュールで妊娠し出産。3年後に自動車事故で死亡。。2才年下の妹は赤ん坊が生まれた
時から母親代わりとなって育てていて、16年。子供の存在を知ったヒーローがやってくる。
生徒会会長でハンサムなサッカー部キャプテンの16才の息子は、滅法性格が良くて、
こんな息子をもてたらなんて誇らしいんだろうと、ヒーローはすぐにこの息子に関わり
たくなる。
むっ、もしグレた息子だったらどうだったんだよ?と思わずつっこむ私。
息子は宇宙飛行士のヒーローをスターのように崇拝していたから、スターが自分の実の
父親!ってわけで、すぐにヒーローになついてしまうし、気立てがいい誠実なヒロインは
昔からヒーローが好きだったというわけで、このヒーロー、極上の息子と嫁さんが
いっぺんに手に入る。
そりゃ、死んだ姉ってのが、年齢を偽った上にピル飲んでるって言ったのが悪いかも
しれないけど、「寝た女を全部覚えているとは言えないが、ゴムは忘れたことが無い!」
なんて言ってるそばから、ヒロインと寝たいと迫ってくるし、女はIQよりバスト!の
下半身君にふりかかる運命が超甘い。
目が覚め心を入れ替えたとはいうものの、う〜ん、なんちゃってラッキーすぎっ。。心の狭いわたしには向いていないロマンスだった(爆)。
『亀も空を飛ぶ』、京都では13日まで!!!
2006年・映画館で見た第一号。
雪が降る中、どうしても見たくて朝から出かけた。
そして、、、映画が終わったとき、簡単に泣くのがこの映画に対して失礼に感じるほど
圧倒され、すぐには席から立ち上がれなかった。
映画雑誌の2005年ベスト10などに入っていたので、少々の内容は分かって
出かけたわけだが、あぁ、これほどの映画だったとは。本当に本当に見れて良かった。
もし少しでも見れるチャンスがあるなら、一人でも多くの人に見て欲しいな・・・
映画のあと、一年ぶりで日本に帰ってきた友人と会い、遅くまでしゃべる。
帰りのタクシーで運転手さんに「今日は映画館に行ったんですけど、見た映画が
ここ数年のなかでのベストでした。でも今度の金曜までで終わっちゃうんですよ」と
布教活動をしてしまった(爆)。
「Pequeños milagros」こちらはDVDの英語字幕。
「亀も空を飛ぶ」とは比べものにならない、甘さが目立つ作品だったが、
すべての作品が「亀も空を飛ぶ」のようになったら、それはそれで辛すぎるかなぁ〜。
DVD鑑賞とHQ読みまくりの休日。
子供の頃に読んだ「若草物語」で、次女のジョーが欲しいものをこんな風に言っていた。
「コーヒーと本さえあればいい」。その当時我が家は、子供はコーヒーを飲んじゃだめ
だったので、コーヒーと読書というのは大人になった時の夢の組み合わせだった。
そう考えると、夢が実現したってことかなぁ・・(ささやかすぎっ)。
見たのは『アダプテーション』『ウィンブルドン』。
コスプレしてないポール・ベタニーを初めて見たぞ(笑)。
読んだのは久々に日本HQ。
レイ・マイケルズ『すてきな嘘』
あぁ、ほっとする。無難なんだがそこが好きなので(笑)。輝く鎧の騎士ヒーローさま。
キャロル・モーティマー『せつない秘密』。
途中までは結構好きだと思って読んでいたのに、、読後感はいと悪し。
ヒロインはヒーローに心が奪われ、つきあっていたBFを振ることになるんだが、
中途半端に二股かけてた自分を棚上げして、BFを悪者にしてしまう展開に腹がたって
しまった。彼女の態度が変だったから気になって部屋を訪ねてみると、男(ヒーロー)が居た。
そんなシチュエーションで「ガーン。ショック・・」とならないBFなんていないよねぇ。
FictionDBの登録を更新したので、プレゼント本が届いた。ジュリー・ガーウッドの
『PRINCE CHARMING』(1994)
アメリカ開拓ヒストリカルものだが、出だしはロンドン。時は1868年。
余命いくばくもないハーベンズマウンド伯爵夫人の唯一の気がかりは孫娘テイラーだった。
両親を早くに亡くしたテイラーとその姉は、実は幼い頃から伯爵夫人の息子マルコムの
邪な思いを恐れて暮らしており、姉はマルコムから逃れるように結婚してアメリカに
渡ったが2才の双子をこの世に残し夫婦とも相次いで病死した。
テイラーはハンサムな貴族フィリップ・メリット3世と婚約したが、彼はテイラーを
捨ててテイラーの従姉妹ジェイン(マルコムの娘)に鞍替えした。
借金だらけの放蕩者のマルコムは母親の死亡を心待ちにしている。
フィリップもまた借金を抱え、妻が遺産を受け取るのを心待ちにしている。
テイラーは祖母をとても愛していたが、なんとかアメリカに渡り、姉夫婦の遺児を
ひきとってともに暮らしたいと願っている。
聡明で勇敢で、美しいテイラーは、アメリカの開拓モノを読むのが大好きで
ダニエル・ブーンとデイヴィー・クロケットの物語に夢中だった。
ルーカス・ロスはイングランド貴族フィリップ・メリット2世がアメリカ滞在時に
もうけた私生児で、ケンタッキーの荒野で育った。彼の腹違いの弟たちは、強欲な嫡子
フィリップ3世から放り出され、ルーカスを頼って次々にアメリカにやってきた。
今回ルーカスは一番幼い弟ケイリーを連れにロンドンに来たのだった。フィリップに
保護権譲渡のためのお金を支払い、明日アメリカに帰る船に乗る予定だった。
伯爵夫人は、自分が生きている間に、マルコムの目をあざむき、テイラーをアメリカに
送ってやらなければ、と、テイラーと偽装結婚してアメリカに連れていってくれる男性を
探していた・・・
いやいやいや、一気読みしちゃいました。
うっひっひ、ルーカスが出来すぎ君!! テイラーのばあちゃんとかわした約束を守り、
彼女を守らねばと、悶々と我慢を重ね(笑)、私生児のオレはこんな美しいテイラーに
似つかわしくないと悩みまくり、売り飛ばされてしまった双子を探して獅子奮迅。
祖母の遺産がテイラーと双子に残されて、またまた大変。マルコムの魔の手が伸びる。
テイラーはルーカスを説き伏せたい。自分はそんなにヤワじゃない、一緒に開拓地で
生きられる、と、なんとか証明したい。
お約束の展開ながらも、旅をしながら関わる人間がどんどん増えてゆく楽しさ。
いつしか大家族になっている(笑)。
冬の高校サッカー選手権を久しぶりに見る。決勝戦『野洲ー鹿実』
高校サッカーを見なくなってからずいぶん経つ。ナイジェリアユース世代の東福岡が
わたしの最後の高校サッカーLoveか? あれから一方ではJリーグユースの台頭、
他方では高校サッカーの放り込みカウンターが幅を利かせるようになった。今回はちょうど
対照的な2校の激突だった。
野洲は高校サッカーと言っても、半分クラブユースのようなチームだ。
関係者のブログによると、3年前、滋賀県で最強と名を馳せ、全国制覇を狙って出場した
U−15関西大会で京都サンガジュニアユースに涙の敗退をしたセゾンFCの主要メンバーが
ごっそり野洲高に進み、セゾンFCの監督も野洲高のコーチになったという。
一貫性をもった育成による高度な野洲と、ひたむきで泥臭い鹿実。見ごたえのある一戦だった。野洲は華麗な攻撃が喧伝されていたが、わたしは守備のポジショニングが良いのに驚いた。
うんざりしたのはテレビ中継。野球と違い、プレーが途切れず続くサッカーに、応援席や
監督の顔を頻繁に映す中継は、ほんまやめてほしいね。
きゃい〜〜ん!
今日はハイです。
だって、すごく面白い映画だったんだもん。
『Peligrosa obsesión 』 ( たぶん、日本のブログやHPではobsesion と
書いてる人が大半だけど、世界で検索する時はちゃんとobsesión と
o に チョンをつけないと望みのページが見つからない )
この更新の記録で、ちょうど一年前に書いていたアルゼンチン映画。
ははは、先週ポチしちゃったんですけど、いつもどおり素早く届きました。
(今回は www.tematika.com で購入。 画像はこちらをどうぞ)
ブエノスアイレスから買うのが全然抵抗なくなってしまったのが恐い(笑)。
で、これがナイスなアクション・コメディ・サスペンス映画。
しかも主役の二人組の男性がハナマル!(*^o^*)
わたしは見る目が無い女だった。パブロ・エチャリって、こんな格好いい男だったっけ?!
「Burnt Money」の運転手です、あの、ちょっとアホな種馬君の、鼻の穴が気になった男。
それが、この映画では、渋い、ファミリーの名誉を守る、超格好いい男になるんだからねぇ。
彼はひげがあるほうが断然好みだにゃ〜。
ドラッグが絡み、カーチェイス、銃撃戦と恥ずかしいほどハリウッド路線ながらも
笑えて泣けて笑えて、実に気が利いてます。ラストのこれまた良いことと言ったら。
元々は二人組のもう一方、マリアノ・マルチネスが見たかったんですが、「El Faro」で
見せた繊細な役柄とは打って変わって、飄々として掴みどころの無いアン・スチュアートの
描くヒーローのような図々しさ。予想外のHUNKダンスまで披露します。
あのノリノリの腰つき。。皆さんにお見せしたいわ(自爆!)
ブラジルとアルゼンチンのあれこれも面白いし、日本人もけっこうベタな役を担っていて
大笑いをしてしまいました。
日ごろはパート2とか嫌いなんですけど、あぁ、このコンビで続編を作ってほしいなあ〜。
シネマ更新。『亀も空を飛ぶ』『Peligrosa Obsesión』『La Ciénaga』
まだ感想をまとめていないウィンブルドンとかがあるが、とりあえず。
La Cienaga は、「沼地という名の町」という邦題で過去にNHK-BSで放送された。
うっかり見てしまった人は後悔したんじゃないだろうか(笑)。気持ちを逆なでする
ような息苦しさと無力感に晒される。
気分を変えるために、ビリー・グリーンでも読むとしよう。
クリスチャン・ベール見たさに『シャフト』を借りた。
アメリカン・サイコの後に出演依頼を受けたそうで、いかにも、という役柄だが
嫌味なほどはまっていて痛快。
そのあとは、ダラダラとエイドリアン・ポールのTVシリーズ「ハイランダー」のDVDを
見続けてしまった。毎回毎回マクラウドと恋人が殺人事件に巻き込まれるというコナン君の
ような展開に、何言ってるのか分からないのに見てしまう。
HQミニレビューはサンドラ・ブラウンとシェリル・レビスとジャスティン・デイビスを少し更新。
シェリル・レビスの「Patrick Garagher's Widow」は出来る事なら私が勝手に翻訳しちゃい
たいよ、、と思うほど気に入ったんだが、そういうわけにもいかず。
あぁ、勿体無いなぁ。
RTレビュアチョイスとRITAのデータをチェックして、最近翻訳されたものが無いか
調べると、一つだけ見つかった。先月出たバーバラ・ハネイのI「南十字星に抱かれて」が
2001年のRTレビュアチョイスだった。どういう風の吹き回しだろう。
去年のアンナ・デパーロとか、てっきりいつもの日本HQでは翻訳されないだろうと思って
原書で読んだ本だったんだけど、そういうのに限って翻訳されたんだよねぇ(笑)。
ヴィンセント・ドノフリオの「ハッピー・アクシデント」を見た。
(英語字幕のDVD)
あぁぁぁ〜ん、、、この映画すごく好きだにゃ〜。
愛についての王道を、これほど切なく奇妙な味で描けるのっていいなぁ。
NHKがBSで放送しただけ、なのが、ほんまに残念!
テレビで見て、もう一度どーしても見たくて英語DVDを買ったけれど、大満足。
映画には映画ならでは話法がある。たとえば「メメント」や「エターナル・サンシャイン」や日本では公開されてないが「EL Faro」のように、時間や空間を
瞬時に切り替えるスタイル。
小説でも字体を太字にしたりイタリックにしたりして区別させることはできるかも
しれないが、映画ほど効果的ではない。
映画なら、たとえば赤い服を着た彼女と青い服を着た彼女、
雨が降リ続いている場所と晴れている場所、背景のカレンダーや時計。
現在や過去が入り混じっていても、その映画の見方がわかっていれば戸惑う事は無い。
というか、人間の頭は何かを考えながらフッと別のことを連想したり、昔のことを
思い出したり、気持ちの動くままに時間と空間をさまよう事は珍しい事じゃない。
とはいえ、そういう映画がめんどくさいと思う人もいるだろう。
我が家の次男君も
「メメント」を見て「ほへ?」意味がわからなくて疲れてしまったそうで、
「もうね、見ていてワクワクしたんだ〜」という私の勧めは無駄になったわけだ(笑)
で、この「ハッピー・アクシデント」、不思議な味わいで恋や愛の本質を実に上手く
描いているんだが、すんなりとしたストーリーじゃないので苦手な人もいるかも
しれない。
落ち込んでる時っていつまでも続く感じがするけど、幸せな時って
時間が進むの早いよね、とヒーローがしゃべるとおり、映画の中で時間が早送りに
なったり巻き戻しになったり、リプレイされたり、とすんなりしない。
でも、すんなりとしていない、って事こそが、人間の感情なんだよなぁ〜。
ブラッド・アンダーソン監督は、このあとスペイン・ホラーに行ってしまったが
絶対に「マシニスト」よりもコッチのほうがいいよーー。
他に感想を書いていなかったレンタルDVDなどもまとめてシネマに更新。
1月16日
満月が煌々と輝いて夜空が明るい。これまでみた映画を年代ごとや俳優ごとに整理
しようとして、4分の1も終えないうちに飽きる。わはは。
日曜日読んでいたのはキャロル・モーティマー2冊。
R797「私のサンタクロース」とR880「クリスマスの受難」。
これの前の「愛の迷い子」と「運命の人はだれ?」が大好きだったのでスピンオフを
買ってみたわけだが、なかなか優しい世界で素直で可愛らしい。
むむ〜、もうちょっとだけモーティマーを買っちゃおうかな。
他にビリー・グリーンのLoveswept「Makin' Whoopee」(1987)。
仕事で精一杯、結婚やまして子供なんて。無難で退屈な弁護士と交際を
続けるヒロイン。不動産開発業をたちあげたパートナーであるヒーローは、
ヒロインのことをずっと想っていたが、軽い友人のように振舞っていた。
ある週末、一軒のロッジを見に行ったふたりは・・
定番のお話だけれど、ちょっと変わっているのは、深刻な顔を見せた
ことがないヒーローが、ヒロインの事をビシバシッと叱るとこかな。
まぁまぁの出来。
読み始めたのはスーザン・クロスビーのD「Marriage On His Mind」(1998)
まだ出だしだが、草野球チームの試合風景から始まる。ヒーローは弁護士で、どうやら
これまで事情があって余暇を過ごす余裕なんてひとつもない生活をしてきたみたいだ。
で、何かがあって髪を伸ばし、草野球チームに入り、25年ぶりにバットを握ったらしい。
このチームに入って5試合目だが、まだ慣れないヒーローのプレーを毎試合やじる
外野スタンドの声がある。
ショートゴロをキャッチし、一塁に暴投すると、
「ヘイ、ポニーテール! あんたには地図が必要だわ!」
ヒットを打って2塁でアウトとなると
「ヘイ、ポニーテール! 男なら足からスライディングしなさいよ!」
彼はその声を「The Mouth」と呼んでいるんだけど、けっこう的を射た事を言うので
彼女の意見を参考にしていたりする(笑)。
そして、ある時彼女に話しかけて
「それなら僕にスライディングを教えてくれ」
彼女は名前を教えようとはせずに「コーチ」と呼んでくれと言う。
コーチはポニーテールにバッティング練習までつけてくれて、彼は今期最終戦に
ランニングホームランでホームベースにスライディング!という逆転勝利の立役者に
なってしまったりするんだけれど、コーチは姿を消して、、、ってまだ3章だ(笑
ちょこちょことファイルをいじる。
わたしは結構頻繁に映画のページや更新の記録を改訂しちゃってるんだよね。
何度も書き直したところで見る人なんていないんだけどさ(笑)。
スーザン・クロスビーのD「Marriage On His Mind」(1998) 読了。(読み始めは16日)
いやはや、単純なホットロマンスを予想していたら、これが実に切ない味わい。
子供や家族を失ったふたりがもう一回深い人間関係を結ぶ決意を、 commitment を
決意するまでの物語がとても丁寧で優しい。
リアルでいながらにファンタジーなんだよねぇ〜。
そうそう、「ウィガン vs ウエストブロム」がまさかの0−1でしたね!
ウィガンに勝てるなんて、誰が予想したか?!ってくらい、力の差はあったんだけど
嬉しいなぁ。
イナが再びフル出場。
MacOSXに付属しているWEBブラウザのサファリ(Safari)でこのHPを確認
すると、サファリではHP内でのリンクに正しく飛ばないことに気づいた。
スタイルシートのoverflowエレメント内のリンクに飛ばないので、たとえばHQの
ミニレビューの本の題名をポチしても、更新の記録の方に書いた本のあらすじへ
飛ばない。
調べてみると、以前から知られていた事だったのね。
フレームが嫌でスタイルシートで擬似フレームを作ったけれど、マックを使って
いる人は残念ながら擬似フレームに対応していないということ。
ページの上部にメニューを載せるためには、フレームを利用しないとだめかなぁ。
前面的に作り直さなきゃならないので悩む。。
読んだのはビリー・グリーン「Always Amy」(1998)
実はヒロインが16のときからずっと愛していたというヒーローと、ヒーローの
気持ちが掴めず、自分の愛を拒否されるのが恐くて打ち明けられないヒロインの
組み合わせ。ビリー・グリーンなので傷つけあいは一切無いが、最後まで二人とも
悩みまくるのでフラストレーションがたまる(笑)。
そうなるとストレートなものが読みたくなるのが常で、お気に入り本の再読へ。
リンダの「瞳に輝く星」とダイアナ・パーマーの「ダイヤモンド・ガール」を読みふける。
あぁ、ダイヤモンド・ガール、表紙絵といいお話といい、好きだ〜。。
abrasively masculine ってのが凄いよなぁ、ワイシャツの第一ボタンをはずしただけで
thick, very thick って(爆)。そのうえで繊細に人の気持ちを読むし、、。
どちらのヒロインもかけひきなんてしないで受け入れちゃうトコがこれまた
好みだ。
ロマンスに興じる一方で分裂症のようだが、沈痛なアルゼンチン映画DVDも見た。
Adrían Caetano監督の「Bolivia」(2001)
日本でこの映画を見た人が一人もいない? 検索しても感想が見つからず(爆)
アルゼンチン国家経済が最悪の状況で仕事を失う人々、出稼ぎ外国人の不法就労、重苦しい苛立ちと
人種差別。
ボリビア人の不法労働者に対してアルゼンチン人が「ニガー」と侮蔑する。
そうなんだ、彼ら(アルゼンチンはほとんどが白人)にとってクロンボ、ニガーって我々のような顔を差すんだ、と
驚く。というのは、そのボリビア人は一般的にアンデス、ペルーなどで見られる顔、
日本人と良く似た顔をしていたから。
苦しい経済状況で、より安い労働力の担い手になるのが不法労働者だ。雇用不安、
貧困に直面すると同じ社会レベルの労働者同士に憎しみの矛先が向けられる。。
スタイルシート擬似フレームをやめて昔ながらのフレーム構造で作り直す。
随所にあるリンクが、フレーム内にでてしまうのは困るので、target=_topを
付け加えるんだが、そういったアレコレが大変。。わたしはエディターにMIFESを使用しているので
グローバル置換で指定したディレクトリー内のファイルを一括変換できるから
まだましだったが、それでも一苦労だった。 もし、おかしなトコがあったらお知らせくださいな。
Karen Whiddon のSIM「One Eye Open」(2004)を再読する。
あらすじは以前の更新の記録に。
彼女の2作目「One Eye Closed」を未読の山に入れたままにしていたんだが、
先月でたSIM「Secrets of the Wolf」が好評らしくて、それならもう一回1から
読み返して2、3までちゃんと読もうという気になったのだ。
werewolf ものに弱いので、カレンの「Secrets of the Wolf」をポチするついでに
前から買おうかどうしようか迷っていたレベッカ・ヨークの「Killing Moon」も押してしまう。
1500円以上にしよう、、これが結局無駄遣いのモトなんだが
批評も悪くないし、表紙絵が好みだし、、とNina Bruhns のSIM
「Ghost Of A Chance」
もポチ。。またこれだ。。
「Ghost Of A Chance」は200年前に呪いをかけられた海賊ヒーロー。
表紙絵のヒーロー、ちょっと良くない?(誰も同意しない?!)
自分を愛してくれる人とめぐり合い、
その人が自分のために喜んで死んでくれるなら、呪いは解けるという。だが、
その呪いもあと1週間もすると、二度と解けなくなるという。
うはは、ディズニーの「美女と野獣」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」が
まざったようなお話(笑)。
Karen Whiddon 2冊目突入、「One Eye Closed」を読了。
なるほど、1番の方が出来がいい。2番はヒロイン像のインパクトが弱いうえに
おふたりさんが恥ずかしいほど発情しちゃうし、ストーリーも弱い。
話は1番の続きで、今度は1番のヒロインの兄アレックス(DEAの潜伏捜査官)が
主役なわけだが、werewolfという呼び方は彼らにとって蔑称らしく、
Shapeshifter と呼んでほしいそうだ。
さて、アレックスは3年前にリサと結婚した。それは「ヘデス・クロウ」に
入ってドラッグ漬けになった妹を連れ戻そうと入会したリサを守るためにした
偽装結婚だった。
アレックスはリサには自分の任務を明かさず、彼女の脱会を助けて、、以来入籍したまま、長い事会わないままなのに、お互いに離婚の手続きを取らずにいた。
アレックスがヘデスの黒幕を逮捕して、晴れて正体を明かせる、となった矢先に、
彼女は連続殺人犯に命を狙われる。
ちょうどレベッカ・フランダースの人狼シリーズの3番と同じく、この連続殺人犯は
気が狂った Shapeshifter らしい。
リサに自分と行動を共にするよう説得するために、殺人者がどれほど恐ろしい力と
能力を持っているか、納得させなければならない。
アレックスは自分が Shapeshifter であることを彼女に明かすが。。。
1番の話では子犬が登場し、ヒーロー(人間)が犬派で食べ物の好みも特に
問題はなかったんだが、この2番の話ではペットの猫が登場し、
ヒロイン(人間)が猫派、しかもベジタリアン。
そう、狼と非常に相性が悪い(笑)。
連続殺人犯がただのスーパーな悪役でしかなく Shapeshifter の必然性がなかった
のが残念。尻つぼみの感あり。
HPの更新はさぼってしまったが、この間ずっと Berkley Sensation のリストを
しこしこと作っていた。
Berkley Sensation は、ペンギングループ配下のバークレイ社が出している
ロマンス本シリーズで、2003年から始まり、毎月4冊でるという意味では
ハーレクインなどのシリーズロマンスに近いものなんだが、編集方針は
「ハーレクイン的シリーズの正反対」を掲げている。
どういう事かというと、サスペンス系、ファミリー系といった
カテゴリーを設けず、作家の自由にまかせる、毎月コンテンポラリ1冊と
ヒストリカル1冊の他に、キャリアのある作家には連作をまかせるということらしい。
面白い作品がありそうなんだが、肝心の出版リストがペンギンのWEBサイトに無い!
アマゾンなどで調べれば、一応出てくるが出版順に綺麗に整理されていないし、
どれがヒストリカルでどれが連作ものの何番目のスピンオフか、すぐに分からない。
頼みの綱の FictionDB でも Berkley Sensation のリストを作成していない。
ええいっ、面倒だ、自分で作ろっと。。。と思って始めた次第だが、
2003年の6月から130冊あまりの本をいまだに整理中・・(爆!)。
なんでこんなにリスト好きなんだ、と自分でも呆れる(笑)
そもそものきっかけはレベッカ・ヨークのMoonシリーズ。
彼女はパラノーマル系なMoon3部作を Berkley Sensation で書いていて、
うっひっひ、わたしの好みの werewolf じゃん、と調べているうちに、
Berkley Sensation には、パラノーマルものがかなり多いんだが、そのなかでも
werewolf/Shape-shifter がやたら目についた。
( werewolf と呼ぶより Shape-shifter と呼ぶほうが今では一般的なの?)
一昔前ならば超能力、サイキック が多かった気がするが、今はウルフ君たちの
ほうが多くなっている。
そーなのか、人狼ってロマンスで人気ものだったのね。
荒ぶる野性の情熱と、運命の連れ合い mate を一生守るという献身。(*^o^*)
ま、ロマンスにぴったりなんだけど、日本じゃあんまり翻訳されてないから
あっちでこれほど人気だとは思っていなかった。
読んだ本はビリー・グリーンのLoveswept「A Very Reluctant Knight」(1983)
いやぁ〜満足した。
やや生真面目でしっかり者のヒロインに、突然訪れた恋。お金持ちでハンサムで
ゴージャスなヒーローが憎めない魅力を振りまいて、がんがん迫ってくる。
ちょ、ちょっと待って、まさか本気にできない〜と及び腰のヒロイン。
ゴージャスヒーローなんてロマンス本の定番、と思い勝ちだが、それがビリーの
手にかかると、ふたりの会話の胸きゅんなこと。
ヒロインの自分発見にもつながるし、気が利いてるんだよねぇ〜。
他に飛ばし読みしたのが、ジャン・ハドソン Loveswept「Sunny Says」(1992)
元気な気象予報士ヒロインにめろめろになる有名な報道特派員ヒーロー。
う〜ん、悪くないけど、乗るには私は年をとりすぎている?!
Fayrene Preston のLoveswept「A Baby for Daisy」(1994)
フェイレン・プレストンってベテラン人気作家さんなんだよね?
まとめて落札したラブスウェプトに入っていた
本なんだが、2章で中断。
ぱっとしない日々を変えたい裕福なシングルのヒロインが、金曜の晩、いつものクラブで
女友達に「決めた、わたし、子供が欲しい」と宣言。
騒々しいクラブに似合わないダンディーな男がひとりバーカウンターに居る。
その男が気になって仕方が無いヒロインは
「すみません、ちょっとお尋ねしたいことがあるんですけど・・・
精子銀行にあなたの精子って預けられています? もし預けたことがあるならその銀行を教えてください」
をいをい・・・エキセントリックなヒロインって苦手だよぉ、、
困った。。この先ちゃんと読むかどうか・・・
ラース・フォン・トリアー脚本とのことで「ディア・ウェンディ」を
見に行く。
この人は観念の人だとつくづく思う。
舞台はいつも閉じた狭い社会。
多数 対 ごく少数(ひとりってことも)の極端な世界に観客を
放り込んで問題を突きつける。
今回は弱者のすがるものってなんぞや、ってことだと思うけど、
残酷な意地悪さで描かれている(いつものことだ)。
すがるものってある種の宗教なんだよねぇ。
武器もこの場合信仰の対象、神格化する。
そういえばさ、昔から人間は、魔力を秘めた剣とか、血をすする刀とか
武器に人知を超えたものを宿らせるのが好きだよね。
無意識に神格化してたんだな。
弱者を守るため、とか、崇高な目的のために武器を使う陶酔。
ちょっとばかし自衛隊のイラク派遣も重なった。
平和のための軍備っていう危うさ。
しかし、映画の公開からまだ日が浅いのに、館内は私を入れて5人(泣)。
いや、とっても静かで見やすかったですけど、、
Berkley Sensation のリストをアップ。
他にスーザン・クロスビー、ビリー・グリーン、レイ・マイケルズ、
キャロル・モーティマーを更新。
今頃だが、T・ジェファーソン・パーカー「サイレント・ジョー」を一気読み。
2002年のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞で、絶賛されている作品なんだが、
ごめん。。なんていうか、のどにしこりが残る。
どうにもこうにも男のロマンで、登場するどの女性も無条件に男の愛を受け入れる
慈悲深き女神さまってのが、ちょっと苦手に思うゆえん。
主人公の造形は納得がいくし、
真相解明のストーリーも緊張感があり、それなりに感動もするんだけれど、
物語世界がいかにも男の論理という気がして共感できず読後感がいささか悪い。
ずっと予感がしていて、そうだったら嫌だなぁと思っていたので、やっぱり
そうか、と、うちひしがれた。わたしには「ウィル」は受け入れがたい。というか、
ウィルの偽善を受け入れる「物語」が耐えがたい。
あの偽善を許容する、赦すのに女はもっと時間がかかると思うがどうだろう。
メアリー・アンに泣けてしまった。
続けてHQ古本を読む。
エリザベス・ローウェル HH「Reckless Love」(1990)
こ、これが・・・あいたたたっっ。
ヒストリカルでRTレビュアチョイスを取った作品だが、限りなくローウェル色の
ローウェルヒーローだった(^o^;;。
南北戦争で辛酸をなめたタイ・マッケンジー( デザイア「僕のサンシャイン」の
ルークのひいじいさんくらいか?)は、「戦争が終わったら二度と
汚れたものを見ないぞ! オレは美しい絹のドレスを身にまとい美しいマナーを
わきまえた美しいレディと結婚するんだ」という誓いをたてる(アホアホアホアホ!)。
そして、牧場再建の夢をかけて、ルシファーと呼ばれる野生馬を生け捕りに出かけるが、
そこは悪名高きエル・カスカベル率いる無法者集団の縄張り、乗ってきた馬を
殺され、痛めつけられながらも逃亡を図り、、、荒野でひとり生きるヒロイン、
ジェンナに命を助けられる。
あぁ、お約束、二人は炎のように燃え上がるが、このヒーロー、
君が欲しい、死ぬほど欲しい、でも結婚できん、オレは誓ったんだ、とか
言っちゃうんだよねぇ〜。(そんなら手を出すなっつうの!)
ローウェルヒロインは相変わらず潔い。いいの、それでもいいの。と身を捧げちゃうんだよねぇ〜。
「困った君」なヒーローは、結婚できんと言いながらも、いやはや何回も何回も
手を出すから、もーー!
ヒロインは心からヒーローを愛してるってわけで
全くこばまないから、もーー!
子供ができたかもしれないから、置いていくわけにはいかないと、単なる欲望と
義務感だと自分にいいきかせて、ジェンナをワイオミングに連れていくタイ。
最後の最後まで、マゾな快感に震える話であった(爆!)。
昨日アマゾンから届いた本のうちのひとつ、「Ghost Of A Chance」が
アメリカのSIMのじゃなくて
イギリスのShilhoette Sensation のだった。これ(UKアマゾン)。
21日のところに書いたように、SIMのはいかにも、という絵なんだが、それが欲しかったんだし、日本アマゾンのWEBサイトに載せてるのは、SIMなんだからね。ぷんすかぷん
中身が同じなら外側なんて、どうでもいい、、わけじゃないよねぇ。
例えばレンタルビデオショップから借りてくる時のプラケースやビニールケース、
あれは貸し出しだから仕方ない、ってレベルなわけで、自分が買うときは、
絶対にただのビニールケースに入ったDVDやCDやビデオを欲しいとは思わない。
気に入ったジャケットデザインとかがあればなおさらだ。
あの海賊の絵を気に入っていたので、ほんまにがっかり・・
返本しようかなぁ〜。。
さて、届いてざっと読んでしまったのがKaren Whiddon SIM「Secrets of the Wolf」
うぅぅむむ。2よりは断然良いが、1と同じ欠点を抱えている。
この人は着想や雰囲気は悪くないんだが、最後まで物語を支えるプロットが弱すぎる。
え?それが真相かよぉ? そりゃぁないんじゃない?
って言いたくなるような落ちなんだよねぇ。
2才の時に死亡した母が、実はShape-shifter だったことを知らずに育ったヒロインが、
母の死の真相を求めて、生まれ故郷の町に22年ぶりにやってくるというお話。
町の保安官リード・ハンターがヒーローなんだが、この町は1,2でおなじみの
Shape-shifterの町。住民は皆「おかえり」とヒロインを暖かく迎えるが、ヒロイン自身は
Shape-shifterの事を知らないので、町の様子が奇妙で仕方ない。
しかも、リードに気をつけろ、と口々に言われる。
「ハンターの男に関わった女性は惨い死を迎える」という呪いがハンター一族には
かかっているから、と真剣な顔で言われるのだ。。
母はこの町でストーカーに付きまとわれていた、という事が次第にわかってくるんだが、
やばい、、もっと物語がしっかりしたwerewolfものが読みたくなってしまうっ。。
まさに予想通りと言うべきか、シンクロニシティと言うべきか・・・
ポチしてしまいましたぁ〜〜。だってwerewolfシリーズがセットで
まとまって出品されていて、終了間近で、わたしを待っていたかのようだったんだもん。。あうっ。。
Susan Krinardを10冊!。 TRR(the romance reader)で
5つハートだったり、AAR(all about romance)でA評価だったり、
とにかく期待ができそうで、werewolf にアメリカンヒストリカルまで
ミックスされてて、werewolf以外のパラノーマルものも面白そうで、
日本アマゾンで全部買うよりは安く済みそうで・・・と、やたら、
自分に言い訳してみる(笑)。
しかも、表紙絵がぁぁぁ〜、、いいんです!
同じ人からまとめて買う方がお得だ、と、またまた言い訳をして、
Angela Knightも3冊セットをポチ。ははは。
ヴァンパイヤやらwerewolf が入り乱れるfuturisticらしいが
なぜに二の腕?(笑)。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのケンジントン、ブラバ出身の作家らしいので
エロチカ胸きゅん系か?(爆) バークレイは
面白そうな作家をとってくるのが目敏いと、海外のページにも書いてあった。
しかし、、ついこの間、ビリー・グリーンやらlovesweptをまとめ買いした
ばかりだというのに、こんどはバークレイ・センセーションまとめ買い。
ま、船便でのんびり送っていただくとして、そのあいだにせっせと
他のを読まねば!
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