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更新記録 2005年2月1日から2005年3月31日まで

2月 1日
先日、たまたまテレビをつけたら桂かい枝さんの落語がやっていました。
初めて拝見したんですが、大笑いしてしまって。
英語落語というジャンルでこの方、有名なんですね。

さて、なにがわたしに一番受けたかというと、
日本映画の英語字幕ってところ。
任侠もの映画をあちらで見ていたらというネタなんですが、
「おひけぇなすって、おひけぇなすって」とやくざものが言うと
英語字幕は「ハウドゥユードゥ」
子分を助けようとした親分が代わりに刀で切られ、子分が、
「親分!!かたじけのぅ〜ございますぅ〜」涙声で絶叫すると
英語字幕は「サンキュー、チーフ」

ははは、、わたしがラテンアメリカ映画を英語字幕で見てるのも、
たぶんそんなもんなんだろうなぁ(笑)。

少しロマンスレビュー更新しました。シャロン・サラとアリシア・スコット
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2月 3日
Delores Fossen のHI「Santa Assignment」ロマンスミニレビューに。
たぶん翻訳されないだろうと思って、あらすじを書いてしまいましたが、
そいつは嫌だ、という方はデロレス・フォッセンをポチしないでくださいね。

シャノン・アンダーソン「Quinn's Return」は、思わぬ胸きゅんだった。
やっぱ「そのドアの向こうで」のメルヘンな胸きゅんは、作者の持ち味なのね。
お高くとまっているとばかり思っていたヒロインの母親の意外な言葉にうるる。。
ヒロインがやとっている少しスローな少女の最後のがんばりにうるる・・・
ツボどころが上手いわ。

船便で、原書古本が8冊届いた。
ポチっと押してる時は、あっという間に読める気がしてるんだけど、実際は
未読原書が20冊を越えている。。い、いかん。
さて届いた本は、はは、呆れるほど傷ヒーロー、傷ヒロインだらけなのだが、
車椅子ヒーローが3冊、車椅子ヒロインが2冊、ダウン症の娘を持つヒロインが1冊
美女と野獣って題名のリージェンシー1冊、心を病むベトナム退役軍人ヒーロー1冊
うう、好きなの、苦悩もの。でもこの手のロマンス、あんまり翻訳されないんですよね
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2月 6日
黙々と読んで、黙々とまとめてました(笑)。
ロマンスミニレビュー、2004年11月から1月までに読んだ本を加えました。
10冊を越えたのでシャーロット・ラムは移動。
パトリシア・ウィルソンとベティ・ニールズはちょこっと更新。
シェリル・セントジョンとシャノン・アンダーソンを付け加えました。


シャノン・アンダーソン(マッケナ)「BIT OF A GYPSY」を読了。
あぁ、これも好みだわ〜。ボヘミアンな母はメキシコ人と恋仲になり、
メキシコへついてゆくと言う。
10才のヒーローは叔母に預けられるが、叔母も男ができて、叔父にまわされる、
叔父はたぶんアヘンかマリファナの密培をしてる人なんだけど、
ヒーローに植物の育て方などを教えてくれ、ここでやっと落ち着くかと思ったら
なにやら事情が出来て叔父は逃亡する。
残してくれた電話番号は3つ。母(今はインドでヨガの修行だとか)と叔母と
叔父が大昔(子供時代だぜ)世話になったっちゅうミス・マーガレットのもの。
母にも叔母にも電話は通じない。
14才の彼はひとりで生きてやろうと、ヒッチハイクをするが、乱暴者たちに
持ち金をとられ、痛めつけられ、、とうとう、マーガレットにコレクトコールをする。。。

それから20年、彼は都会で造園業で成功したのち、マーガレットらが住んでいる
村に戻り、土地を買い、そこで花を育てて暮らしている。
緑の指を持っていると言われるほど花の栽培に秀でていて、花の出荷で生計をたてている。
村にはヒーローのおばあちゃんを自認する4人のおばあちゃん達がいる(笑)。

ヒーローの所有するアパートに越してきたヒロインはアーティスト。
乗ってきたバンには、サイケなペンキの絵がでかでかと描かれていて、
国中を旅して、アクセサリーを売っていたというヒロインは、ちゃらんぽらんとした感じ。
ヒーローは「君のようなタイプの人に貸す気はなかった」と言う。

ヒロインはわけあって5年もの間、旅回りの生活だったけれど
腰を落ち着けようと考えている。そして、「君のような」と言われるたびに
とても傷つくんだけれど、自分のしたい事を考えることにもなる。
一方、ヒーローは、どんどことヒロインに惹かれていくんだけど
愛することを恐れているのよね。
少年時代、愛する人たちが自分を置いていってしまうことの繰り返しだったから
もう二度と、捨てられる思いはしたくないの。
静かに花を育てる決まりきった日常で満足だ!と、一生懸命自分に言い聞かせるんだけど、
ま、ね、ロマンス小説ですからね(笑)。

わたしがきゅうんとヤラレタ場面はこれだ。(ここでは、ま、恥ずかしくてね 爆)。
ヒーローは最後10kgもやせちゃうし、ははは、大反省さ。
どんな風だろうとも愛している、って気持ちになったヒーロー。
その昔、母や叔母や叔父との暮らしが必ずしも悪いことばかりじゃなかったと、
楽しかった思い出たちが脳裏をかけめぐる・・
それに優しくさとしてくれるマーガレットの後ろ姿を見送って、
マーガレットおばあちゃんの腰が前より曲がって、ゆっくりとした歩みになって
いることにも気付く。。
ページ数が少ないわりに、サブキャラの味もいいんだよねぇ。
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2月 7日
アルゼンチン映画の中古ビデオレンタル落ちをまた少し仕入れてしまった。
「タンゴ ガルデルの亡命」と「王様の映画」。
ほんとは、あとキューバ映画の「Wainting list (バスを待ちながら)」と
ダニエル・ブルマン監督の「Waiting for the Messiah (救世主を待ちながら)」の
DVDが欲しいんだけれど、アマゾンをポチしないように我慢してるところ。
未読、未見のものが沢山あるというのに、いかん!いかん!

シネマ更新「タイムライン」
映画としてのダメっぷりは主役ふたりが全然光っていないことでもすぐ分かる。
っていうか、最後に流れたクレジットをみて「え?!あのふたりが主役だったのか」と
驚いた(笑)。
原作のファンがずいぶん怒っていたが、ま、映画は別物だと思わなくちゃね。
しかし、おととしの春に「ララクロフト2」を観て以来、わたしの脳裏には
薄情なレプリカントヒーローとして焼きついたジェラード・バトラーなんだが、
2年前のイメージを払拭する男気のある役で、ちょっと惚れましたわ。
彼の嗜好は違うのかもしれないけれど、現代ものよりコスチュームプレイが
圧倒的に似合う。
アッチラ大王の画像を見て以来、一行掲示板でハイランダーをやって欲しいと
言っていたわたしだけれど(^^;;、北欧神話のベオウルフも悪くないわね。
さらに最新作はスコットランドが誇る詩人ロバート・バーンズなのね。
よかよか。
へっへっへ、スクリーンでキルト姿を拝めますね〜
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2月 8日
2月のロマンス新刊予定をみて、RITA受賞リストを少し更新しました。
マリオン・レノックスのRがそうですね。
それと、キャサリン・マンのLS作品が、あちらではSIMで大人気のWingmen Warriors
米空軍C-17飛行中隊シリーズじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
「レディ・ドラゴン」闇の使徒たち―序章 うう、、副題がどうにもヘンな気は
するんですけど、Wingmen Warriors <翼をもった戦士たち> が、闇の使徒に
なったんですかねぇ・・・
RITAを受賞したのは、2作目なんで、序章のつぎに出るんだろうと期待してます。
まさか、全然関係ない作品ってことは無いですよねぇ・・
2月10日
ワールドカップアジア予選 「日本ー北朝鮮」2−1
朝のニュースで韓国の試合が流れて、おっ、パクくん、髪が伸びてましたね!
って呑気なことを言ってる場合じゃない?
でも、強運なんだか合宿の成果なんだかさっぱりわからないジーコジャパン。
とても熱が低くて申し訳ないんだけれど、永井のつぎは大黒か、、で久保が
戻ってきたら、どーすんだろ、さぁて、TFTはどうしようかなぁ、と考えていた。

わたしは日本のTFTを買おうと思ってるんだが、息子はアルゼンチンのTFTを
推す。アルゼンチンの経済状況を考えたら、あまりチケット買う人多くなさそうで
(アルゼンチンの方、すみません!)当たる確率が高いんじゃないか、という。
確実狙いならアメリカはどう?サッカーの人気は低いし、WCをわざわざ見に行く人は
少ないんじゃない?でも強いから絶対予選を勝ち抜くと思うし、と言うと
でも、別にアメリカの試合が見たいわけじゃないし。。
うーん、そりゃそーだ。
「予選落ちしないだろう強さと、チケットを買う人は少なそうな状況と、なおかつ
見て応援したい国」というのが、けっこう難しい。。

イナも順調に試合に出てるようだし、小野くんも怪我が治ったし、ヒデもいる。
松井だって大久保だってがんばってるようだし、アウェイでは呼んで欲しいな。

地道にHQ原書を読む。
キャスリーン・コーベルは、本国ではSIMの作品で数多く受賞している作家で
薄いほうより厚いほうが評価されてる人なんだけど、日本では薄い方(デザイア)しか
翻訳されていない。
ま、わかるけどね。厚いほうは、とっても真面目で厳しいテーマばかりだから、
日本HQ社の方針とは違うんだろうね。

長い事ERの看護婦だった経験から、彼女のロマンスは人の体と心の痛みを
扱った物語が多い。苦痛、悲しみ、絶望に対する深い洞察と共感、思いやり・・
痛みに満ちているんだけれどハートフル。脇役を含め登場人物の造形がよくて
沈黙の間もよいし、知らぬ間にドラマにひきこまれる。

SIM-396「A Rose for Maggie」は、1992年にRITAやRTを受賞した作品で、
ダウン症の娘をもつ離婚ヒロインと、彼女に恋をした童話作家ヒーローの物語。
これがねぇ・・まだ半分だけれど、上手いのよ・・
彼らの物語がどうなるか、という興味と同時に、「Binkley Brothers」の話の
行方が気になるの。これはヒーローが挿絵も書いている人気の本で、
センダックの再来と言われるような、子供のベッドの下に住んでいるモンスターの
兄弟の話。

ヒロインは編集者で、娘のマギーを心から愛しているけれど、責任の重さ、辛さ、
成長の不安、自身の孤独に押し潰されそうにもなる。そのあたりもとても現実的でね。
ヒーローは大家族で育ち、甥、姪あわせて12人もいる環境。
深い思いやりの心をもった男だけれど、こういったリアルな痛み、運命の残酷さに
直面したことはない。漠然と抱いていた夢は、大きな木がある庭で子供たちの
笑い声がして、横には愛する人がいて、、という平凡な夢だったが、、だが実は
少しも平凡ではなかったと気付く。。

当然ながら、ヒロインは最初、近づいてくるヒーローを拒絶しようとする。
しかしヒーローは去ろうとはしない。
チャンスをくれ。君の生活やマギーを知るチャンスをくれ。

チャンスをあげてどうなるというの。知ったあとでやはり去っていくとしたら
わたしはその痛みに耐えられる自信がない。。
こんな難しい問題で、門前払いをするな!なんて言えないよねぇ。
でも週に2回マギーの世話を見てくれるルシールは、話をきくと、
「あなたは自分で思っている以上に強い人だと思うわ」
編集長のブルックはじっとヒロインを見つめて、
「彼はそうするだけの価値がある男なの?」と静かに尋ねる。
無駄なことを言わない素敵な脇役たちなんですよねぇ。。

さて、各章おきにモンスター兄弟の物語が入る。
最初、モンスター兄弟は子供向けの話だし、無邪気そうに思える。
だが、実はベッドの下のモンスターというのが、夜、寝室でひとりになると
這い出てくる心の不安や苦しみを象徴してるように思えてくる。

しだいに、ビンクリー兄弟たちの気持ちの変化が感じられるのよねぇ。(下のほうへ続く)
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2月11日
シネマ更新。「タンゴーガルデルの亡命」「王様の映画」。
呆れるくらい万人向けしない、言葉とイメージが舞う不思議で沈痛な世界。
アルゼンチン映画では少しも珍しくない世界なんだけどね(爆)。
ソラナス監督の方は相変わらずとても重い。静かな怒りと苦痛に満ちている。
カルロス・ソリン監督の方は、滑稽な悲しみって感じかな。

ソリン監督の美意識っていうか、こだわりが随所に表れて、映像がとても美しい。
舞台はパタゴニアで、「ミニマル・ヒストリー」(棚にあるけどまだ観てない)も
たしかパタゴニアへ旅する話なんですよね。
で、ソリンが監督したっていうので、「エバースマイル、ニュージャージー」
というレンタル落ちビデオをゲットしてしまった。
「虫歯は世界を滅ぼす」をとなえながらパタゴニアをバイクでまわる歯医者さんの
話だそうだが、歯医者さんはダニエル・デイ・ルイスが演ってるんですよね。
アルゼンチン・イギリス合作映画なんだわ。知らなかった。。

2度目の「ビハインド・ザ・サン」、観てきました。
思った以上に観客がいましたね。よかったァ〜。
息子を強引に誘ってしまったけれど、終ったあとそれほど不満ではなかった様子。
どこが良かったって言えないんだけど、なんか感じたそうだ。(ほんとか?)
「王様の映画」のビデオを見るのもつきあってくれるし、こうしてレイトショーにも
つきあってくれるし、勉強がとても苦手な息子なんだけれど
文句言っちゃバチが当たるね。
海へと続く右の道へ進んで「生きて」くれることを祈るのみだわ。

で、2度目で気がついたんだけど、途中でちょいと顔をだす男が
「 Bicho de Sete Cabecas 」で、驚愕の狂人の演技をみせたGero Camilo
でしたね。彼は「カランジル」でもロドリゴとカップルになるし、
切っても切れない仲だわ(笑)
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2月12日
SIM-396 「A Rose for Maggie」('91)を読了。
ふぅ〜・・・とてもシリアスで何ひとつゆるがせにしない。
いくらどうこうあったって、最後はお約束のラストでしょう、と思ったら、
わたしの予想以上の力強さ。とんでもなく勇敢で温かいラストだった。
心無い人々の残酷な侮辱に深く傷つきながらも、ユーモアを忘れない主人公たち。
正しさばかりを押し付けないところが素晴らしいわ。
幸せってなんだろうと考えさせられてしまった・・

障害児を育てる困難さの物語じゃないのよね。
どのような子供でもかけがえの無い子供だ、と心の底から言いきれるかどうか?
そういう物語なのよね。
あなたとは結婚しない、なぜなら、あなたは沢山の子供の笑い声に囲まれて
暮らすべき人で、それだけの価値がある人で、、わたしにはその子供を
あなたに与えることができない。。
子供を作らなくてもいいから、というヒーローを頑なにこばむヒロイン。

まあねぇ、次の子供もまたダウン症だったら、、と考えると
普通だれでも悩むわ・・と思ったけれど、
いや、そうじゃない。
こういうことを悩むこと自体が、マギーの存在を「重荷」に思っている証拠なんだ。
子供をつくらない、養子をとろう、とか、そういう問題じゃなかったんだ。

ヒロインもヒーローも共に、マギーが決して「重荷」ではないと気付いた時、
ヒロインはヒーローのプロポーズを受け入れる。
出生前診断はもとより選択肢に無い。
たとえ次に生まれてくる子供もダウン症だったとしてもそれはギフトなのだと
いうところまで、ふたりの思いは落ち着く。
これだけでも強いと驚くのに、ラストはこれだけじゃないからねぇ。。
まいった、たかがハーレクイン、されどハーレクインだわ〜。

そうそう、ビンクリー兄弟の末っ子ラルフはローズという名前のワーフと
友達になる。ワーフは、耳も鼻もない、鉤つめもうろこもない、できそこないの
モンスターで、オークの森深くの沼に住んでいる。
モンスターの子供は小さい頃から「悪い事をするとワーフに連れて行かれる」と
言われて育っている・・
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2月13日
明日はバンプのライブがBSで放映される。ずっと楽しみにしていたのだが
いやぁね、英語でしゃべらナイトが重なっているのね、よりによって。。
しゃべらナイトの方は再放送を見ることにしよう。

「本に載っているような料理を作ってほしい」
どっきーん! あまりにひどい母の料理に遂に文句が出たかっ?!
「な、何を作って欲しいの?」
「カレー。」

どうやらものすごーーい不満ではなくて、「華麗なる食卓」という漫画に
出てくるようなカレーを作って欲しいという事だった。あ〜、焦った・・・

実は辛いものがわたしは大の苦手で、特に唐辛子の辛味は、においをかぐだけで
首の後ろの産毛が逆立ってきて、頭に血がのぼってくるし、食べると胃が痛む。。
そう、カレーやエスニック料理が苦手なので、あまり調理しなかったのだ。
しかし、手抜き料理ばかりやっている日常の謝罪を兼ねて、
一念発起!!香辛料を買いに行き、本を見ながら作ることにした。

唐辛子、ローレル、クミン、カルダモン、コリアンダー、クローブ、
シナモン、にんにく、しょうが、、
とろ火でたまねぎのみじん切りやらにんにく、唐辛子を狐色になるまで炒めていると
もうね、家の中がカレー屋さん・・めまいがする・・・(笑)

これがバレンタインデーの代わりだよ〜。
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2月15日
RTリストを少し更新。ジョアンナ・ウェインのRT受賞作が翻訳されていたことに
気がついた。1月の新刊だった。全然話題に上らなかったから見落としていた。
調べてみると、彼女はこれまでずっとHI(ハーレクイン・イントリーグ)で
出している人だが、最近の作品は続けて翻訳されている。
おお、HIも翻訳されてるんだ。。この調子でアメリカンやイントリーグの
良質な作品を翻訳してくれるといいんだけどなぁ。

地味にひたすらHQ読書。
ばっさばっさと読み続けると、ほんまハーレクインは玉石混交。
ネタは決まっているのに上手い下手があるのは不思議でもあり当たり前の事でもあるか。
たいてい、厚い方で上手いなぁと思った作家は、シリーズロマンスを離れているが、
文庫本系になった作家でも、初期のシリーズロマンスの頃のほうが
充実してたんとちゃうか?と思わずにいられない作家もいるから、これも不思議。
決まりきったロマンスが必ずしも陳腐にならない、というわけだなぁ。

リーガン・フォレスト U「すすりなく館」 ゴシック風ミステリで悪くなかったんだけれど
 最後のほうがちょっと唐突かなぁ・・
リズ・フィールディング I「魔女とプレイボーイ」 がっかり。。なんか最近の中では
 一番出来がわるいんじゃない? いつもならちゃんとあるはずの深みが、あまり
 これには感じられないわ。次の「聖夜まで待って」は良かったから、ま、かなり
 4割打者なんだけどね。
エバ・ラトランド I「隣の男」 真面目で優しいおはなし
サリー・ウェントワース I「氷の檻」 やっと未読の山から取り出した。定番ながら
 胸きゅん。
ニコラ・コーニック HS「夢に見し人」 ははは、TRRのレビュアーの気持ち分かるわ。
 せっかくのいい話をどたばた劇にする、落ち着きの無さがあるんだよねぇ。
ボビー・ハチンソン S「いつか愛した人」 う〜ん、転生ものなんだけど、
 母と息子の描写に一番ずきんときた。
 恋人であるヒーローとのロマンスよりも、息子の父親と彼の妻を含めた
 人間関係の扱い方がとても良かったわ。ここでは上手く説明できないんだけど。
ケリー・ストリート T「美女とユニコーン」 ま、ふつう。
キャサリン・コールター SSE「Arictocrat」 う〜ん、あまり好みじゃなかったにゃ〜。
 便宜結婚ものなんだけど、スペシャルエディション系特有の湿っぽいネチっこさが
 あって、「どうせわたしは何もできない女よ」「どうせわたしはあなたの妻という
 立場じゃなければ注目される事なんて無い女よ」「どうせわたしは・・」
 自信の無いヒロインが自立するまでのお話なんだけれど、うぎゃ〜っ!
 
クリスマス・ストーリー96ってなんかいいよねぇ〜。
ジャネットデイリーの話も胸にしみじみとくるし、ジェニファー・グリーン、
パトリシア・ポッター、そしてパトリシア・G・エバンズもとてもいい。
某ペニーさんのどたばたとは違う、とても実感できる49才のヒロイン。
このパトリシア・エバンズ、日本ではクリスマスストーリーの短編しか
紹介されていないけれど、ハーレクインヒストリカルでRITAを、
SIMではRTを3回も受賞しているんですよねぇ。。
(いつも不思議なんだが、日本HQ社はRTをわざと避けているんだろうか?)

で、驚きなのは、このアンソロジー、元々「Santa's Little Helpers」
ジャネット・デイリー、ジェニファー・グリーン、パトリシア・G・エバンズの
3人のアンソロジーなんです。
最近、季節本やアンソロジーは、必ず翻訳でひとり減るってのが定番なのに、
なんと!この季節本に限っては、ひとり増えてるんですよねぇ。
パトリシア・ポッターの「祈り届くとき」は別のクリスマスアンソロジーなのに、
一緒にしてくれてるんですよねぇ。
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2月17日
シネマ更新。「カランジル」
バイオレンスものじゃなくて、ほとんどの部分はペーソスのあるドラマだったが
山場の部分はむごい。

探してた本が絶版で、オークションとかで高値がついていた。
いつも思うことなんだけど、現行の「著作権」ってオカシくない?
前にも書いた(2003年10月)ことだけど、著作者の人格権は守られるべきだと
私も思っているし、お金を生んでいるものを横取りしたり、タダ取りしようなんて
思ってるわけじゃない。でも、著作権が50年やら70年あっても数年で絶版になる本って一体なに?
せめてeBook化してダウンロードに課金してくれたらと願うのは
わたしだけ?

著作権って『文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、
もつて文化の発展に寄与することを 目的とする』っていうんだけど 
お蔵入りしたままで、文化の発展も無いよねぇ。

ほかにもこんなサイトを見つけて、ちょっと感動。(下の能書きから読んでね)
この本、わたしも読んで面白かったので嬉しいわ。
(草思社も、それなりに誠意があるのがこの話の良いところね)
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2月20日
ちょっと具合が悪くて、金・土曜と臥せっていたのだが、2月無料券を使わねば!
浅ましい根性で「オペラ座の怪人」をみてきた。

なんだか評判良いようだし、朝イチから列が出来てるし、、期待していたんだけれど、
ご、ごめ〜ん、ま、悪くなかったかな、って感じでござんした。
映像だけ見てると、いよっ!待ってました!コスプレキング〜!
君ほどマントの似合う男はいないよぉ〜っ! っていうバトラーさまなんだが、
歌になると、なんていうか、、引いてしまうのよ。
頭の片隅で
「偉いじゃん、声楽の基礎が無いのに、よくがんばってんじゃん」と
わざわざ自分に説明をつけるわたしがいる。

映像は綺麗だし音楽もナイスだが、映画としての魅力がイマイチわからなかった。
見る目が無いかも(爆)。

帰り道に、例によって古本屋により6冊ほどHQを購入。義妹にあげてしまった
「危険な駆け引き」が売っていたので、ちょっと嬉しかった。
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2月22日
この頃、物忘れが目立ってきちゃって・・・
もうね、わたしの年齢くらいになると全然笑えないのよねぇ。
アルツハイマーや痴呆が他人事ではないと思ってしまうほど、ぽっかりと
欠落してる事が多くて多くて、毎日戦々恐々としてしまうわ。

「なんで無いの?」「えっ??一体、最後にこれを見たのはどこだった?」
何も思い出せない! 取っ掛かりもなにも、連想するものすら無いっ!

「えーと、顔は思い浮かぶのに名前が出てこない、あいぃぃ、、だめだー」
とにかく会話の途中で名前がすんなり出る事の方が少ない(>_<)

んなこと言いながら、HQを読んで現実逃避だ。。
マリー・ニコール D「黄昏のシカゴ」 ひゃぁ〜っ!ムンムン押しまくりっ。
 洗練されたネアンデルタール人っなんて言葉があればそれはヒーロー(笑)。
 これほど自信をもって押し倒されると、なんだかすがすがしいわ(爆)
 
ノーラ・ロバーツ N「止まらない回転木馬」
 これもまた自信たっぷりの天才シェフヒーローさま、おとろちいほど
 肥えた舌で味わいますです。。こ、こわいわ・・(笑)

ジョアンナ・ウェイン 2つ。
 LS「海の歌が聞こえる」うぎゃ〜っ。雰囲気がいいのだけれど、ミステリー部分が
  ちと許せない。つじつまが合わない気がするしねぇ。
 LS「闇のささやき」おっ、なんとも言えない雰囲気がいいわ。ミステリー部分は
 やはり弱いんだけど、重くねっとりした空気とそれぞれの欲望が渦巻く様がなかなか。

ジーナ・ウィルキンズ N「聖夜の魔法」 ハナマル〜。
 口下手なヒーローと、実際家で行動派のヒロインの温かくて切ない話がいいわね。
 
サリー・カーリーン L「夏色のマーシー」 テリー・ヘリントンの「アプリコットの
 香り」とほとんど同じ世界なんだけれど、こちらは L だけあって、優しい。
 最低の部分までさらけ出した「アプリコットの香り」と比べて、夏色のマーシーは
 品が良くまとまっていて安心して読める。
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2月25日
シネマ更新。「エバースマイル、ニュージャージー」
うわっ、奇妙奇天烈!!
ダニエル・デイ・ルイスのエキセントリックな演技になんといってよいやら。。
カルロス・ソリン監督のパタゴニア放浪ものなんだけれど、う〜むむ。

日本人がまた微妙に悪役でねぇ、がっかりだわねぇ〜。
金の力でそれとなく蹂躙する、踏みつけるって役どころなんだもん。
繊細さってものが全然無いと思われてるのかしら。

地道にHQ。
ドーン・スチュワードソン S「ニューヨークの憂鬱」
 事件や捜査の雰囲気が良いのに、解決のあまりの緩さが残念。
 犯人が愚かでがっくりだし、味わい深かった殺し屋があまりに軽んじられて・・・

マリー・フェラレーラ L「彼女の大事な天使」 ま、それなり。
ジュディ・デュワーティ N「華麗なる逃亡者」 ヒーローとヒロインのロマンスは
 切ないんだけれど、悪人がいないお話のわりに、ヒーローの苦労が重すぎて
 納得できないわ。
 反省している元妻を全然許せないわたしは、人間が出来てない?!

ステファニー・ジェイムズ D「ロマンシング・ドリーム」
 いやぁ〜、大受け。ハナマルだわ〜。トラ猫ヒロインとドラゴンの会話がサイコー。
 おみそれしましたって何?(爆笑)

ジョアンナ・ウェイン LS「呪われた城」
 ミエミエな謎なんだけど、怪しい雰囲気や雑多な人々がイイ感じ。
 おばあさんの話す南部のホラ話を冬の暖炉の前で聞いているつもりで。

ステイシー・アブサロム I「暁のソナタ」はぁ〜、古典の香り。
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2月26日
ガエル君のオールナイト、がんばります!
続けてミュージカル「十戒」に行くので、今日は夜まで寝ます。
おやすみなさい。
2月27日
をおをおぉ〜っ
みーはー堪能してまいりました(^o^)/

ミュージカル『十戒』が良かった〜。
大満足でしたよぉ。
座席が前から4列目のほぼ正面だったこともあり、歌や舞台装置に
存分にひたりました。

この公演は、座席が前方かどうかで、ずいぶん感想が変わるわね。
紅海が割れるところなんて、わたしは大感動だったんですが、たぶん、
アリーナ前方の席だけでしょうね、大感動したのは。。

さてさて、ラムセス王が素敵なの。
わたしだけが感じることじゃなくて、花束がラムセスさまに集中してましたもん(笑)。
歌がほんま見事でねぇ〜。トップシンガーの競演って感じで、
ラムセス役のアメッド・ムイシとモーゼ役のセルジオ・モスケットのふたりが
低音から高音まで一気にかけあがると背筋がぞくっと。

大阪公演の千秋楽だったせいか?いや、いつもそうなのかな?
最後は観客は舞台下まで詰め掛けて握手やらタッチをしてもらえます。
え?わたし? ははは、とーぜん、即、前に走っていきました(爆!)。

CDを買って帰り、家で聞いたところ、断然舞台のほうが良かったわ。
あぁ、あの迫力、ラムセスとモーゼの掛け合いのぞくぞくするシーンが
CDでは薄いのが残念。。生の良さを是非!>東京方面のみなさん。


ガエル・ガルシアのオールナイトで、「アモーレス・ペロス」と
「天国の口、終りの楽園」と「モーターサイクル・ダイアリーズ」という
内容も濃くて長いのを3本続けて見て、朝6時半に終了して、一旦帰宅し、
シャワーと食事のあと、再び出陣した・・ので、ばてばてだったんですが、
でも、本当、「十戒」に行ってよかったわ。ほんま、オススメよ。

ガエル君は、、ちょっとこの3本を見たのは重すぎたかも・・
フルコースを連続して食べるようなものなんですもの。
何度見ても「アモーレス、、」は上手い。見事としか言いようがないわ。
でも、なんであんな女がいいんだっ!
前には気付かなかったけど、ドラゴンボールの悟空のシールが
ガエル君の部屋に貼ってあったね。

「天国の口、、」は、ボカシ入りで、ちょっと興ざめ。特に出だしがボヤボヤ。
男性と女性の感想は違うんだろうな。
わたしは見れば見るほど、彼女が羨ましくてたまらんぞ。

「モーターサイクル、、」これは、もう立派。何度みても立派。

あぁ、当分、ガエル君は食傷だ(笑)。
男前ナイトに取り上げて欲しい人というアンケートがあったので
レオナルド・スバラグリアの「逃走のレクイエム」を上映してくださいと
書いてきた(^_^;;
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3月 1日
下の息子の卒業式。
自分の高校時代をつい先日のように思い出せるのに、とうとう下の子も
高校を卒業だなんて・・
子供の成長を祝うとかしんみりするとかよりも、自分の老いのほうに
気が向いてしまう。時の経つ早さよ・・・

あと10年というのがわたしが思う元気な時間なんだけど、
一年にひとつ外国旅行に行けるとして、10ヶ国。
うわ〜、もう10個しか他所の国に行けないのね。。。


今読んでいるHQはジャスティン・デイビスのSIM「The Morning Side of Dawn」
はぁ・・・切ないほど素敵なロマンスなの。
1996年のRITAを取った本なんだけど、納得。なんといってもヒロインが良い。
いつもの事だけど、分厚いPBを読む根性は無いし、最後は甘ちゃんと言われようが
ヒーローとヒロインは結ばれて欲しい。でも、それなりに感動して考えさせられる
ロマンスを読みたい、ってときにSIMぐらいがちょうどいいんだよねぇ。

キャスリーン・コーベルとかジャスティン・デイビスのSIMはシリアスな設定と
真面目で誠実なアプローチで、感動ものなんだけど、SIMは翻訳が無いんだわ。
残念だにゃ〜(泣)。
このヒーローは車椅子ヒーローなんだけど、下半身麻痺とかではなくて、
列車事故で両足切断したヒーロー。
左は膝よりも上で切断、右は膝から切断。。重い重い設定よね。
絶望の淵から這い上がり、車椅子マラソンランナーとして国内外の賞を
たくさん受賞していて、彼自身も競技用の車椅子の設計を生業としている。
ある意味成功しているわけだけれど、とても孤独に生きているの。
そこにもちろんヒロインが絡むわけだけれど、ちょっとやそっとのことで
ヒーローの心の壁を打ち崩せない。
賢くて率直なヒロインが一歩ずつ近づいていくところはとても理性的、
しかも官能的。真面目でかつホットという両立がポイントね(^m^)。

FictionDBは登録更新すると1冊古本をプレゼントしてくれる。
今日そのプレゼント本が届いた。ケイ・フーパーのラブスウェプト。
#348「Once Upon a Time...Golden Threads」
ラプンツェルを題材にとったものらしく、現代モノなのに、
お姫様衣装の髪のなが〜いヒロインと王子さま衣装のヒーローの表紙。
地方劇団のヒトコマらしいが、ヒロインはFBIによる証人保護プログラム下に
いるらしく、過去に未解決の殺人事件があるみたいだ。。
あかん、1週間で1冊原書という今年の目標が、おおはばに遅れている。。
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3月 2日
ミーハー更新。以前ブラジルからDVDを購入したことを一応記録しておく。
(物忘れが酷すぎてね・・)
フィッシング詐欺の横行ってニュースで聞くだけで遠い話題のように感じているけれど
そろそろ注意しないといけないなぁ。
下のURLはフィッシング情報の真面目なサイトで、ここをみると
日々フィッシング目的でHPの改ざんが行われたり、のっとられたりしてる事がわかる。
http://www.rbl.jp/phishing/

paypalやamazon eBayを使うからヒトゴトじゃないわね。

SSLを使用しているサイトと、普通のサイトとでパスワードを共通にするな! も
わが身に痛い指摘だ。
ゆるいセキュリティのサイトで、大事なパスワードを使ってるってのは、
このあいだのゴルフ場ロッカー事件とおんなじ事をやってるようなものだ。

しかし、パスワードは悩みの種だよねぇ〜。
ひたすら増え続ける。ネットショッピングや検索、登録ユーザー、もう、なにがなにやら、というほど
増えていく。
バラバラなものは到底覚えられないから、似たようなもの、共通のものに
なってしまう。
共通は共通で良いから、少なくともレベル分けをしなくてはいけない。
お金の絡むサイト、SSLをかませているサイト、で使用するパスワードは
他で使わないようにしないと。

分厚い古典本の何ページ何行目の単語、、みたいなやり方でパスワードを
変える、、なんてスパイ映画の見すぎ?!だと思っていたけど、
しょっちゅうパスワードを変えなければならないとしたら、
こうするしか良い方法はないよねぇ。。しかし、どのページのどの単語を使ったか
どうやって覚えるんだろ?う〜ん、メモっておくのかなぁ〜・・
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3月 3日
地道にHQ。(どーしてこんなに読んでしまうんだ・・・)
スーザン・フォックス I「純真な花嫁」
 ミニレビューにも書いたことだけど、フォックスのこのパターンは大好きなの〜。
 自分が無能だと思う自信の無いヒロインに尽くす誠心誠意ヒーローくん。
 励まされてしっかりと強くなる成長ヒロインものに弱いのよねぇ。
 ってわけで、ヒロインを責めるヒーローものはすべて手放したが、尽くし君ものは
 ちょこちょこ再読してしまう。
 
スーザン・マレリー N「ボスの秘密」
 表紙絵が「エバースマイル、ニュージャージー」のダニエル・デイ・ルイスと
 恐ろしいくらい似てるのダ!
 だから、虫歯を撲滅!とか叫びそうで、なかなか話に没頭できない(爆)。
 凛々しい車椅子ヒロイン、お幸せに。

スーザン・ウィッグス Mira「希望の灯」
 とてもお約束パターンの物語で、頑ななヒーローにイライラさせられたけれど
 赤ちゃんを抱いて泣くシーンに、なみだなみだ・・・
 そーだよねー、他の男の子を宿す妊婦ヒロインってHQではよく出てくるけど
 ヒーローがあまり葛藤しないのが不満だったんだわ。でも、このヒーローの
 心情は、うっうっう、とても好きなシーンだわ。エピローグも良いよねぇ。

リーガン・フォレスト T「幻のファミリー」
 この作家さん、地味なんだけど独特の古びた味わいがあるんだよねぇ。
 この西部ものも、いったい何時代?と言いたくなるほど古めかしくて
 生真面目。昔の西部劇を見てるような気分になる。
 たいした傑作じゃないんだけれど、好きだわ。
 
キャロライン・アンダーソン I「世界一のプレゼント」
 ぎゃ〜!微妙〜! むちゃくちゃ上手いのに、設定に納得ができないぃ・・
 ヒーローとヒロインのロマンスまわりにだけ注目すれば、ほんまよく出来てる。
 家族の情景が感心するほど上手い。 けれど、この設定ってどう?ありえるの?
 いや、牧場にシークがいたり、大金持ちが間違って精子バンクにいたりするHQだから
 何があっても悪くはないが、、だが、やはり、、。
 16で妊娠、出産して勘当されたヒロインが、乳飲み子を抱え、手に職もなく
 寄る辺もないのに、ホームレスにもならず、売春もせずに生きてこれただけでも
 不思議だっていうのに、30になった今も特定の職業がなく職安に通っている、、
 ほんま、どーやって子供育てて生きてこれたんだろ?
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3月 4日
ミーハー更新。ミュージカル「十戒」見学記。
ロマンス表紙さしかえ、少し更新。
スーザン・フロイドのS「悲しみはブルーの空に」のオリジナル表紙と
差し替え表紙を見つけた。
そういえば、3月1日の事なんだが、息子の卒業式に向かうため
タクシーを拾い、行き先をつげたら、運転手さんが
「わたしの母校ですよ、40年前に卒業したんですわ」と。
うへ、こういう偶然で大事な運を使っちゃってるんじゃなかろうか・・(爆)
3月 5日
読んだロマンス本につけているキーワードは、後日の検索用にと自分のために
つけているのだが、HQ歴2年にもなると当初につけたものと変わってきている。
例えば最初は「より戻し」や「元サヤ」としていたものを「再会」にしたり、
ワケあって手放した子供がポイントの話でも、「子供を探す」になっていたり
「実母」になっていたり、これでは検索するとき不都合だ。
そういうわけで、一日中これまでのキーワードをまとめて直そうとして、
再読の嵐に陥ってしまった(爆)。

「あれ?これって何年後に再会したっけ?」「うーん、子供、いたかなぁ?」
そのたびにしまってあるHQをほじくり出す。
気に入った本は手元に残しているが、それさえもこうして忘れていると思うと
情けない反面、同じ本で何度も感動が味わえて幸せでもある(笑)。

流産や、生んだばかりの子供を養子などに手放すケースを「lost baby」と
今回ひとくくりにしたのだが、「lost baby」は辛い話が多い。
ほじくりかえしては再読して、うるうる、また再読してうるうる。
いっこうに片づけが終らない。

さて「lost baby」には大きく二つのパターンがある。このパターンについて
考えていたら、ガバルドンの「Outlander」シリーズでも、このパターンが
踏襲されていることに気付いた。なるほど〜、これってロマンスの鉄則なのねぇ。
っと、大真面目でこんな事をまとめているわたしはなんてヒマ人なんだ(爆)。
ロマンスの小ネタに「lost baby」をまとめたけれど、
Outlanderねたばれになるかもしれないからご注意を。
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3月 7日
シネマ更新「El Hijo de la novia」( Son of the Bride )
上手いっ!!
面白くて、泣けて、笑えて、切なくて、心から温まる。
ロマンティックコメディでありながら、とても厳しい現実をしっかりと見つめていて、
家族や友人、愛や老い、死、深刻な問題が山積みなのに、湿っぽくも卑屈にもならず
人間の尊厳って何だろうと、人生のみならず社会の本質にまで深く迫っている。

脚本、映像、俳優、どれも見事で、生きることをほんま、語ってくれる。

ううううっっ、なんでこういう映画を英語字幕で見なければならないんだろ。
多くの人に見て欲しいのに・・・

リカルド・ダリン (Ricardo Darin) とエドゥアルド・ブランコ (Eduardo Blanco)が
名コンビで、このブランコがほんまいい味だしてるんだ。
そして、老夫婦のエクトール・アルテリオとノルマ・アレアンドロは
もう見事としかいいようがない。

日曜日に「サンダンス映画祭(再放送)」を見たら、ダニエル・デイ・ルイスが
奥さん(映画監督のレベッカ・ミラー)と一緒に来ていた。っていうか、
レベッカの作品の主演なんだ。
で、ダニエル・デイ・ルイスなんて、長い事わたし気にしていなかったのに
なぜかアルゼンチン映画つながりで「エバースマイル、ニュージャージー」をみて、
それから新刊で購入したハーレクインの表紙絵が彼にそっくりだったので
おやまぁ、何かあるんかしら、と思っていたら、突然テレビでご対面だった。
地道にHQでは
ラヴィル・スペンサー S「消せない恋心」
 表紙絵はなんだかなぁ〜(とほほ)なんだけど、切ない。40代以上じゃないと
 この切なさはだめかなぁ。子供が大きくなった後にもう一度「愛」に巡り合えるのって
 夢だよねぇ。なんでもそうだけど、失って初めてその大事さがわかるんだよねぇ。
 ふたりの上気して浮き足だつ気持ち、すごく分かるわ。

マリオン・レノックス I「裸足のプリンセス」
 王家ものは嫌なんだけど、お話はとても上手いわねぇ。ヒーロー、ヒロインともに
 好感度大でほっとするわ。

ジャスティン・デイビス「Morning side of the dawn」やっと読了。
 とってもとってもハナマル。ヒーローの心の壁を壊すヒロインの清清しいこと。
 これまで読んだHQヒロインの中でもベストのヒロインだわ。

 これも考えてみるとBJヒーローとピノコヒロインで、大学野球の花形で
 プロと契約をしたばかりのヒーローが、線路に落ちた子供を助けたばかりに
 両足を失ったんですが、その後競技用車椅子の開発で成功を収めているんです。
 とはいえ、人をよせつけようとしない生き方をしているわけ。
 ピノコ同様、ヒロインは率直にぶつかってヒーローの心の壁を崩してゆくのよねぇ・・
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3月 8日
アルゼンチン映画をまたポチしてしまった。しばらく自粛してたのに。
本と同じで、未読が全部無くなる前の、少し減りだした時が一番危ない。

ハリウッド映画だとわたしはほとんど監督に無知なのに、ラテンアメリカ映画では
監督の名前で選んでしまう。
エリセオ・スビエラ監督、この人の作品は「南東からきた男」といい、
「No te mueras sin decirme adonde vas」(行き先を告げずに死ぬな)といい、
惹かれずにはいられない語り口を持っている。
定期的に覗いている、あの、中国語字幕と英語字幕がついているDVDを売るお店。
あそこに「Pequeños Milagros」( Little Miracles )が出品されていたので、
すわっと注文してしまった。

先日みた(花嫁の息子)のカンパネラ監督もほんま素敵な映画をつくる人で
信頼していたんだが、ネットで彼のことを検索してたら、来月、AXNチャンネルで
放映予定の「ラブ・ウォーク・イン」劇場未公開、ビデオ化(1997年アメリカ)が、
脚本、監督カンパネラだった。ところが、IMDbでは「見るだけ時間の無駄」という
過酷な評を書いてる人もいるほど不評なのだ。

う〜ん、このあと劇的に飛躍したって事なのか、アルゼンチンに戻り、ブエノスアイレスを
舞台にしたドラマを書いてこそ本領が発揮されたってことなのかなぁ。
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3月 9日
リーガン・フォレストのHI-48「Heart of The Wolf」を読み始める。
1986年の作品で「Outlander」よりも前なんだが、
ハイランド人のヒーローのセリフが、うひっひ、訛ってて素敵なんだ。

エジンバラ大学の歴史学の上級研究員であるCheyne MacDenin 、
名前はシェーンと発音するらしい。
ヒロインが「映画のShaneと同じね」と言っていたから。
彼は「Aye, I parked behind the wee kirk」 (はい、小さな教会の裏に車を
停めました)とか dinna ken (don't know) とか言うし、Rの音に
ヒロインはくらっとする(^m^)。残念ながらmmphmmは言わないけれど。

ハイランドの荒野で朽ち果てている多くの館、城跡・・
スコットランドで暮らすハイランダーの子孫たちと、アメリカ、カナダ、
オーストラリアからクランギャザリングに興奮してやってきている人々との溝。
これがなかなか地味ながらも胸に訴えるものがある。

ヒロインはアメリカ、カリフォルニアに弟と住んでいて、ハイランドクランの
事なんて、つい最近まで考えたこともなかった。
だが、ホテルのベルボーイのバイトをしていた弟のネームプレートをみた一人の客が
Galandale というのは、MacDeninクランのSeptだと言って、話しかけてきた。
ハイランダーの末裔と知って興奮する弟は、姉(ヒロイン)と一緒に
ハイランドはLoche Leckirの近く、Kildonanで開かれるMacDeninのギャザリングに
やってきた。

新しいクランチーフのお披露目なのだが、精力的なビジネスマンでアメリカ人の
新クラン首長、ニールは、マクデニンクランの結束と失われた宝物の探索と
城の復元をぶちあげる。
だが、熱狂する弟を尻目に、ヒロインはなにか釈然としないものを感じる。
また、ヒーローを含め、数名のスコッツたちも、かすかに敵意のにじむ視線を
ニールにむける。。。
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3月10日
凄い映画をみてしまいました。
「運命を分けたザイル」(邦題がださいっ とほほ)

やられた・・・。見ていて震えがきました。
極限におかれた人間のドラマというと、なんかもうスジが分かった気が
してしまいますが、とんでもないです。そういうものをはるかに超えてました。

2004年英国アカデミー賞最優秀英国映画賞を受賞していますが、
ほかに英国インディペンデント映画祭の「ベストドキュメンタリー賞」を
受賞していることで分かるように、映画でありながらドキュメントでもあります。

深遠なテーマとドライなユーモア、絶妙でした。
ほろほろと涙がこぼれ落ちました。

どうやって撮影したのか、想像もつきません。CGを使っていないなんて、
信じられないと同時に、逆に、だからこそこれほどの迫力があるのか、と
思いました。人間が小手先でできることって知れているんだな。

一日前まではこの映画を見よう、とすら思ってなかったのに、
同じ映画館でレイトショーの「ブエノスアイレスの夜」を見て、
ここは遠いし時間はかかるし、無料券じゃなくて自腹を切ってるってのに、
納得がいかなくて、かばかばっ、このやり場のない気持ちをどーしてくれる?
って感じで、衝動的に「運命を分けたザイル」を見ちゃったんです。

あぁ、映画の神様に感謝だわ。「ブエノス。。」見なけりゃ、
「運命を分けたザイル」も見なかったわけだし。。
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3月12日
リーガン・フォレストのHI-48「HEART OF THE WOLF」読了。
ハイランドの風景、人々がとても魅力的で、しかもあまりロマンスっぽくない。
MacDenin クランはノルウェイからオークニーに渡ってきたJames Deninに
端を発するそうで、、キャンベルとの戦いで1634年にアリスター・マクデニンが
殺されて、いとこの傍系にクラン長が移ったのだけれど、実はアリスターの遺児は
殺されずに匿われ、、その結果、本家筋の子孫が今もいるんだ、というお話。
うはは、ヒーローはヒロインのためにキルトで正装してくれるんだけれど、
キルトの下に何もはかないんだよ〜(爆!)。

真面目で忠誠心溢れる紳士なヒーローと素直なヒロインで悪くないんだが、
残念なことに、これっぽっちも「人狼」と関係なかった。
狼の紋章ってことだったのね。ウルフって。


Diamond Homespan Romance、Jill Metcalf「FAMILY REUNION」読了。
1892年という舞台だから、いちおうヒストリカルっていうのかな?
弁護士ヒーローは馬車の事故で下半身不随となり車椅子生活となる。
世間から離れて田舎にこもるが、もちろんヒロインがヒーローの生活に
入ってくる。
この話、とても上手くできていて、定番でお約束のオールドファッション
だけれど、心温まるホットな物語だ。
というのも、馬車の事故を引き起こしたのは浮浪少年の投げた石なんだけど
判事はその少年をヒーローに預ける。
世の中の汚れた側を生き抜いてきた12才の少年は、誰かを気にかけることや、
女性を大切にすること、感謝を示す事など何も知らない。
そして、ここに頻発するレイプ事件が絡む。

ヒーローやヒロインと少年の関係、レイプ犯人の探索、これがより合わさって
ヒーローに自信と尊厳を回復させるし、少年には「愛」を教えるというわけだ。

ヒロインとヒーローは前半で結婚し、後半は呆れるほどアツアツで、
少年は「いつもべたべたしていて、勘弁してくれよ〜」と思うほどだ(笑)。
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3月13日
うぎゃ〜っ。せっかくリードしたのにぃぃ。
Jリーグ第2節「ガンバーアントラーズ」2−2
フタのパスは見事だったねぇ〜。ハッシーが深井にボールを取られたのが、
ペケペケだったなぁ。。
なんで、後半になると、フタは守備的になっちゃうんだろ。あれでチャンスが
随分減った気がしたんだけれど、西野さんの指示なのか、フタの体力が落ちたのか
なんとも残念な・・。

そのままテレビのチャンネルを「セレッソーマリノス」に変えると
ありゃりゃ、セレッソは3失点になってる。。う〜ん。

夜はNHKの「のど自慢全国大会グランドチャンピオン」を見る。
以前、サッカー観戦仲間に、「我が家はテレビはほとんど見ないんだけれど、
日曜の昼だけはかかさず「のど自慢」を見ている」と言って、大笑いされた。
だけど、欠かさず見るのは、わたしじゃなくて、息子の方なんだ。
一週間でこれが一番の楽しみっていうほど、「のど自慢」が好きな彼は、
今日の全国大会の出場者も、ほとんど覚えていた(爆)。

「のど自慢」はいかにもNHK的な予定調和に満ちていて、クサイと思いながらも、
「世の中には幸せな人がいるもんだなぁ」と幸せのおこぼれを貰った気分になる。
笑われるのをものともしない出場者がまぶしい。

めずらしくテレビを沢山見た日だった。
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3月14日
今頃知ったウィンドウズのtip。
今までカーソル動かしていた自分がオバカすぎるわ。。

シンクロニシティ、偶然の一致、、わたしはやたらに感じるんだけれど
これって普通なのかな。

先週の金曜日、アクターズスタジオは「クリント・イーストウッド」だった。
荒野の用心棒以降のマカロニ・ウエスタンに、当時ヤラレタので、その映像を
懐かしく見たのだが、人気作「ダーティー・ハリー」シリーズはちゃんと
見たことがなかった。
たぶんテレビの洋画劇場かなにかで見ただけで、つまり「吹き替え」でしか
見たことがないので、
ハリー・キャラハンの名セリフ
「Go Ahead, Make My Day」
さぁ、やれよ、楽しませてくれよ
《おめぇのほうを先にあの世に送ってやるのが楽しみだぜ って感じ?》
のことを全然知らなかった。

金曜の夜までこのセリフのことを聞いたことも見たことも無かったのだ。

日曜に読み始めた本は Marcia Evanick のSIM「Father's Promise」という。
ずいぶん前に洋書古本セールでなにげなく買った本で、未読のまま置いていた。

実の父親を探しているヒーロー(それには深いわけがある。
息子が白血病で骨髄移植のドナーを探している)が母親の古い友人の家に行く。
母は出生証明書にその男の名前を書いていたのだが、実はただの幼なじみで
本当の父親ではない。
元保安官のその男は妻を亡くし、事故で失明もして、失意のなかにあったが、
ヒーローとその息子を知り、父親探しを手伝う。
養女ヒロインとその男とヒーローと息子の擬似家族の温かいお話なんだが、
途中、こんな雑談のシーンに出くわした。

ヒーローはからかわれて、ふと12才の頃、クリント・イーストウッドのマネを
していた頃を思い出し、にやにやしながら指をピストルの形にして
「Go ahead, make my day」
《続けろよ、面白いじゃないか》

おやまぁ。なんてこったい。
世の中はささやかなシンクロニシティで満ちているんだろうか?気味が悪いなぁ。
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3月16日
「運命の女」を見た。「ブエノスアイレスの夜」と同様、役者の演技は
みていて十分に堪能したが、脚本はう〜ん・・・
そうそう、オリヴィエ・マルティネスがひたすら可哀相でたまらん。
いやはや、なにごとも注意一秒怪我一生である(合掌)。

んな話じゃないですけどね(笑)。
ダイアン・レインは、眉間にしわをよせた顔とたるみかけた乳房が綺麗でしたねぇ。
お尻の位置が高くて格好いいんですよねぇ。
若い頃は、いかにもアメリカ美人って感じで苦手な顔だったんだけどねぇ。

地道なHQ。
カイリー・ブラント LS「愛という名の疑惑」
 うぎゃっ!とっても上手いのに、なんちゅうあっけないラスト・・
 きっと、そうくるやろと諦観してはいたが、ほんま、そのとおり。
 捻りも何もありゃしないねぇ、とほほ。なまじ上手いから余計に腹立たしいわ。
 
ジャン・フリード S「愛がほほえむとき」
 あらま〜、ヒロイン出来過ぎちゃんだわ。でもヒーローが切なくてスキ。
 いつでもどこでも手放せない、ばりばりと噛み砕く胃薬がね、いいんです(笑)
 
メリッサ・マクローン L「恋するマーメイド」
 メルヘンチックだけれど、とても誠実で上手いね〜。
 
再読したスーザン・クロスビー D「再会は甘い罠」
 ちいさいモチーフが、わたしの心をくすぐる。クロスビーはデザイアに
 書き続けてはいるが、ベッドシーンを不得意とする作家だ。
 小道具や会話で緊張感や切なさを盛り上げるところなんざ、とっても上手いし、
 プロットも丁寧なんだが、ハーレクインに向いていないんじゃないかなぁ。
 
実は翻訳では省略されていたアメリカン・ジョークがある。
原書で読んだ時自分ではよくわからなかったから、訳を楽しみに待っていたのに省略だ。
チキンのジョークって奴よ。
なぜチキンは道路を渡ったの? っ質問ね。長くなるから書きっぱなしの部屋へ。
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3月17日
シネマ更新。「運命の女」「ブエノスアイレスの夜」

雨の日のほうがかゆみが強い気がするが、花粉は少ないはずだし、なんだろう?
頭痛と腹痛が重なり、ちょっと不調。
3月21日
息子が食中毒らしきものでダウン。
うんざりするくらい不調の我が家。。
花粉のせいで、せっかくの春の陽気も布団を干す気になれない。
この時期、布団を干せる家ってある意味羨ましい〜。

HQ表紙差し替えを少し更新。シャロン・サラの2冊の差し替え元を発見。

黙々読書は、
アン・スチュアート「水辺の幻惑」
 この作家さんはいつも舌を巻くほどいい男を描いてみせる。
 「あんたに恋したくなかったんだ」とまるで災難に巻き込まれたかのように言う男。
 かっこよすぎっ、このやろ〜〜っ。
 ヒーローの魅力ではピカイチの腕を持っているんだが、これまたいつものように、
 この作家さんはプロットが弱い。
 わくわくして読み進めてきたのに締めはこれかい?!というようなものを書く事が多い。
 キャラクターで読ませるタイプなんだよねぇ。
 で、この作品も、プロットはベタで、鈍くてイライラさせる事を前提にしてる。
 サスペンスとかスリリングというより、オツム使えよ(イライラ)って
 とこなんだけど、イライラを逆手にとって
 登場人物に「犯人はミエミエだったでしょ」と言わせてるもんなぁ(爆)。
 ま、これほど魅力的なヒーローを読めるならベタでもいいか・・

ビリー・グリーン「Sweet and Wilde」(LoveSwept#431)
 アン・スチュアートとは対照的に、この作家さんはプロットがすこぶる上手い。
 ありそうもない設定でも生き生きとしたお話をつくってみせてくれる。
 ヒーローの魅力はアンに負けちゃうけど、切なくてハートウォーミングで
 含蓄があって、読み終わったあとに、「あぁ〜よかった・・うる」って感じなんだよねぇ。
粗筋を書く時間が無くて、、いつか書こうと思いながら、マルシア・エヴァニックも
ジル・メトカフもリーガン・フォレストも書いていない。いかんなぁ・・
今年に入ってから読んだロマンス原書は9冊。週に一冊の目標から既にダウン。
未読原書が減っていないというのに、ドロレス・フォッセンのスピンオフと、
マーガレット・セントジョージの短編が入ったアンソロジーをポチしてしまった。
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3月22日
HQミニレビューなどちょこっと更新。
キャスリーン・コーベルとジャスティン・デイビスを作家買いに独立させ、
あらすじを入れた。シャノン・アンダーソンにもあらすじを加えた。

今日読んだのはジャネール・デニソン「Something Wilde」
これは彼女とローリ・フォスターとシャノン・マッケナのアンソロジー
「I BRAKE FOR BAD BOYS」(Kensington)の中の一篇なんだけど
この面子を見ればわかるように、赤面R指定ものが得意な3人だ。
フォスターはまだ読んでいないので何も言えないが、
デニソンとマッケナの2作品は赤面描写がふんだんだが、実は微妙な心の動きが
上手くて、ヒロイン、ヒーローの切ない心情がとても丁寧に書かれている。

マッケナの肩こりヒーローの、ヒロイン命!なところなど微笑ましくてたまらない。
カエルの王子ならぬ panting puppy 舌だしてご褒美待ってる仔犬、だと
ヒーローは自覚してるし(笑)。

で、デニソンなんだが、これが、、ここまで書いていいんだろうか。
あちらのロマンスの基準って昔なら団鬼六?!(爆)
マッケナがお子様に思えるほど?!
いや、とっても切ないし、下半身から始まる純愛って奴で、丁寧に出来てるんだけど、
でも、さすがの私も読んでいて焦った、
まさか、そこまでするとは・・・

よく考えてみると、洋書だから気にせず買っているが、実は日本だったら
知り合いの前では買わないような「フランス書院文庫」とか「富士見ロマン文庫」
みたいなものを買っているんだろうか。。と思ってしまった(爆)。
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3月23日
個人情報の流出事件が、毎日のようにどこかで起こっている。
この数日間でも、あおぞら銀行、みちのく銀行、社会福祉法人敬友会、太陽生命保険
徳島・鴨島商高、旅行会社クラブツーリズム、オリエンタルランド・・
でも、個人情報が何かに利用されたり、DMや詐欺に遭うより下の方が
もっと恐く感じるよ〜。
個人情報販売の大問題「誤情報」(Wired News)

もひとつ、ちょっと古い記事だけれど、今頃知ったのでぜひここで紹介したいのがこれ。
「南米共同体」のニュース。

これって、アルゼンチンやブラジルの軍事独裁に関する映画を見てきた
中南米映画ファンなら、アメリカにいきどおりを感じずにはいられない記事じゃない?
「モーターサイクルダイアリーズ」が、去年製作されたことは、やはり意味が
あったんだなぁ。そのような機運が今高まっているんだなぁ。

「メルコスール」と「アンデス共同体」が発展することを祈りたい。

一転してミーハー。
HQを新刊で買うことにはかなり抵抗があるんだが、(だって、高いんだもん^-^;;)
でも、RITAとかRTを受賞した本を訳してくれぇ〜っと書いてる手前、
受賞本を買わないのはいかんと思い(なんて殊勝なんだ)、
ジョアンナ・ウェイン「白い殺意」とゲイル・ウィルソン「復讐の鐘が鳴るとき」をポチ。
これだけで止めて置けばいいのに、ついうろうろ、、キャスリーン・クレイトンの
SIM「The Top Gun's Return」が定価で買えることを発見。

あぁ、これ、2004年のRITAで、読みたいと思ってた奴なんだ。
生々しく心を揺り動かし、深い感動を与えるって、書評にも書いてあったし。
ビリー・グリーンの「Baby, Come back」とよく似た設定で、
湾岸戦争で死んだと報道された男が8年たってから生存が確認されて帰国となる。
彼は愛する妻の元に戻ることだけを支えに地獄を生きてきた・・
一方、妻は彼の死亡を知らされ打ちのめされたが、もがきながらも絶望から立ち上がり
娘を育ててきた。。
そう、彼らは深く愛し合っていたけれど、もう8年前のふたりではない(T-T)。
ふたりの再会からのドラマだそうで、、、ははは、ポチ。

おや、シェリル・レビスの短編ヒストリカルが入ったアンソロジー
「Spring Brides」が発売されるようだ。
短編は「The Winter Heart」、2003年のRITAを受賞した
ハーレクインヒストリカル「The Bride Fair」のスピンオフだそうだ。
「The Bride Fair」は南北戦争後のアメリカ、ノースカロライナ(南部州)Salisbury。
統治者として新しくやってきた大佐ヒーローは、かつてこの町の捕虜収容所に入れられていた。
南北戦争に破れ傷ついた町を、彼は復興したいと願うが、協力を得る事は容易ではない。
ヒロインは兄と婚約者を戦争で失い、今、父親も心臓を悪くしている。。

い、いかん、こんなことをやってるとキリがない・・
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3月24日
うはっはっは。。コンピュータウイルス名もこういうのだと困りますね〜。
仁義なき・・
テレビを滅多に見ないからニュースで流れたのかどうか分からないけど、
どうだったんだろ?ネットでなければ真顔で報道できないよねぇ。

シャノン・マッケナ「Touch Me」読了。分量的にはデザイアよりやや薄いといった所か。
お得意のホット&胸キュンな仕上がり。
両親や婚約者の期待や要求に応えられなかった自分、優雅でない自分、冴えない自分、
胸が大きすぎる自分、ヒロインは実家を飛び出して3年。マッサージセラピストとして
働きながら、いつか自分のお店を持つことを夢見ている。
投資コンサルタントとしてイライラと多忙な日々をおくっていたヒーローは
職場の部下のプレゼントでマッサージを初体験して以来、ヒロインを必ず指名!(笑)。
ヒロインに会うと下半身とIQが反比例してしまうpanting puppy 君と化したヒーローは、
なんとかしてヒロインをベッドに連れ込もうと必死(爆)。

ヒーローとの関わりがヒロインに引き起こす動揺、理由のつけられない怒り、混乱、、
彼女の心の変化が手にとるように伝わる。
最初はひたすら熱狂のうちに過ぎていくけれど、気がつくと、心の奥の扉にまで
相手が近寄っている。。
何か言われるたびに、「どんどん縮んでいく自分」。
髪はいつも下ろしてたほうがいいよ、
私はこの髪型が気に入ってるの!
どうしてこんな素敵な体をあんな服で隠すんだい、
ああいう服がありのままの私よ!
おおげさに反応してるって自分でもわかっているのに止められない。

一方、ヒロインから120%のものを奪いながら、自分の不安や恐れを
打ち明けられないヒーロー。
一時的な破局のシーンで吐いた捨て台詞でヒロイン以上に自分を傷つけて・・

「立ちっぱなしネアンデルタール」なのに、かばってあげたくなるヒーローを
書かせると、ほんま上手いわ。
締めが素直で温かくて切なくて、にゃんとも幸せ。
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3月25日
仕事のあと「ブリジット・ジョーンズの日記2」を観に行く。
金曜の夜の映画館はこの映画にぴったり(笑)。
ぽつぽつと離れた席にすわった女性観客が、ブリジットを笑っているのか
はたまた自分を笑っているのか、、どっちでもいいや、あははは、って感じですかね。

レニー・ゼルウィガーの、あの首まわり!これぞ女優魂!
前回よりも太ってましたねぇ〜。
でも外人さんはおなかが出ているような人でも脚は綺麗なんですよねぇ。

そうそう、予告編で見たオーランド・ブルームがやたら格好よく見えて焦った。
やだな、大根って思っていたのに、えっ、こんな格好よかったっけ?

帰宅後、W杯予選「日本ーイラン」1−2
う〜ん、ジーコジャパンになってからいまひとつ燃えないので、なんと言ったら良いか。。
久しぶりにヒデの鬼パスをみて、「いやぁ懐かしい。昔はあれに平瀬とか
思い切り走らされてたなぁ〜」としみじみしたり「ツネさん、痩せたなぁ〜。
頬がこけてるなぁ。そうか、大黒くんの背中を叩いてしまったのも5年前だ」と
これまたしみじみしたり、、なんでもかんでもしみじみしてしまう今日この頃なのだ。

チーム作りも既に3年目に入ってるんだよねぇ。
それなのにいつまでたっても、どういうチームなのか、さっぱりわたしには
見えてこなくて、、
アツが4バックのサイド?!小野と福西のボランチ?!最後はヤナギと大黒?!
さぁて、TSTチケット申し込み、どうしようかなぁ。
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3月26日
やらなきゃいけない事があるのに、どうも昨晩の敗戦が今になって
ボディブローのようにこたえる。
気が抜けたというか、なんだかなぁ〜とため息がでるというか。
ぱっとしない曇天がそれに花を添える(日本語が間違ってるが 笑)。

いつものようにまるっきり世間の流行とずれてるHQ読書。
グレンダ・サンダースの HT-454「LOVER'S SECRETS」読了。
 好きなんだなぁ、この作家さん。「ミステリー・クルーズ」なんてしょぼいのを
 訳すくらいなら、なんでこっちの方を訳さないのかなぁ。
 相手の気持ちを推し量り、無理やり踏み込まない思慮深さがヒロインにちゃんと
 あって、それがとても気持ち良い。ヒーローも最初は身構えているけれど
 優しい沈黙と会話に気持ちがほぐれていく、静かなロマンスなんだよね。
 HT-356「Human Touch」とかこの本とか、ヒロインがドラッグストアに仕事帰りに
 寄って必需品を買ったり、授乳用ブラをはずさないでくれと頼んだり、と
 純潔とはほど遠いけれど(笑)、地味で静かで優しいんだわ。
 湾岸戦争によって人生が大きく変わってしまった男と幽霊屋敷を買ってしまった
 ヒロインとリインカネーションの物語。

ジェニファー・グリーン D「涙のプリズム」
 うわ、これって古い作品だわ。彼女がセカンドチャンスからハーレクインに移った
 最初の作品ね。原書は1986年かぁ。
 だからなのかな、ヒロインのセカンドチャンスラブもので、しっとりとした雰囲気の
 ある大人のロマンスだわ。ヒーローが良すぎっ!!!

やらなきゃなんない事があるっていうのに、本を読んでどーすんだっ!>自分。
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3月27日
ちょっと現実逃避をしてHQを読み出す。
B・J・ダニエルズ LS-230「凍りついた微笑」 こ、これがっ、
なんなんだ、この背筋のぞくぞく感は、、いやぁ〜、読み出したら止まらなくなった。

こんなにどきどきしたのは、、新刊ではウェンディ・ロズノー以来だ。
この息が詰まるような緊張感、雑多な登場人物の書きわけの上手さ、寂れて
わびしい田舎町の狭苦しい雰囲気・・
まともだ、びっくりするほどまともなサスペンスだ。
だが、
ただひとつ、コレさえなかったらもっと良かったのに、、って思った事があった。
それは、、はは、ロマンスが邪魔(爆)。
ハーレクインでロマンスが邪魔では作者に申し訳ないが、まじでホットシーンが
不要だと思った。
そう、物語はゆっくりと沁みこみ、不気味な雰囲気に満ちていて、
次第に空気がぴりぴりとしてきて・・・
シリーズロマンスとはそぐわないスローペースのダークな世界がとても
よく出来ているので、お約束なホットシーンがうざかった(ごめんよー)。

具体的な描写が無くても十分ふたりの間の高圧電流は伝わったし、
あいまいに済ませてもよかったんじゃないかなぁ。。
いや、それではHIにならないか。。本格サスペンスというには最後が駆け足になり、
ロマンスというにはサスペンスすぎて、あぁ、惜しいっっ。

日本ではあまり評判にならなくて残念だけれど、でも、これほど恐いと、
ロマンスを買ったつもりの人には不評かも(笑)。
裏表紙のあらすじが、内容と違って滑稽なほど最低。ここだけ読んだ人が
本を買うのをやめたとしたら、残念すぎる。。
2002年のRTレビュアーチョイスだが、納得。
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3月29日
ちょっと忙しくてストレスが溜まる。
こういう時が魔の刻。
あぁぁっという魔に、ポチポチポチ。。。やってしまった。

10年以上前のものから去年のものまでいろいろと18冊も(>_<)
船便で送ってもらうんだったらこの際まとめて買った方が得だと思って、つい・・

興味があったウェンディ・ロズノー2冊、レイチェル・リーは表紙絵を見て以来
ほしくてたまらなかった傷ヒーローとRTをとったハーレクインシャドウなど3冊
ジャン・ハドソンはおだやかなアメリカンのテキサスもの2冊、
イングリッド・ウィーヴァー、キャスリーン・コーベル、ルース・ウィンドに
ジャスティン・デイビスは傷ヒーロー2冊、
ポーラ・デトマー・リグズは片腕を失った弁護士ヒーローものSIM、
RTレビュアチョイスからは Kate Hathaway のSIM と Kara Lennox のアメリカンと
パトリシア・G・エバンズのSIM、
ついでに、これまで聞いたことがない人だけれどKaren Whiddon の去年出たSIM
「One Eye Open」
この人はハーレクインシャドウに何度も原稿を送ったけれど落とされて、修行して
いるうちにシャドウシリーズが無くなってしまい、書きためた原稿から
パラノーマルな部分を削って、プレシャスジェムロマンス (Zebra) に送り、
そこからデビューした、という経歴の人だ (^-^)。
晴れてSIMからパラノーマルデビュー、きっと嬉しいに違いない。

表紙絵は狼だし、人狼っぽい気がしてネットで調べてみると、
ヒロインは shape-shifter って書いてある。。shape-shifter ってヴァンパイア、
人狼、なんでもありの、姿かたちを変える者ってことだよね?
それにヒロインの苗字は Lupe だ。限りなく怪しい。
人狼werewolfの名前については2004年4月の日記に書いてある。。

うへ・・一年前にも同じような事をしてるのね、わたし(笑)。

RITAの作品リスト、更新しました。
97年のベサニー・キャンベルの受賞作は講談社文庫から「逃走」という題で
出版されていました。(ベサニー・キャムベルという表記ですが)
教えてくださった方、どうもありがとう!
ついでに、89年のリンダ・バーロウ「危険な愛のかおり」も抜けていました。
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3月31日
2006WCアジア最終予選「日本ーバーレーン」1−0
もしこの内容が土日のJリーグだったとしたら、どれほどの人がテレビを見なくて
惜しい事をしたと思うだろうか。。はぁ〜。
ま、ゆるゆる4.5枠には入れるだろうと、日本のTSTチケットを申し込みしてきた。
どうなるかな。

今日までに出さなきゃいけないものがあって、それがようやく終わり、ほっとして
読み始めたのはマリリン・トレイシー SS-51「Something Beautiful」
(95年のRTでレベッカ・フランダースを押さえてレビュアチョイスを取った作品)

意表をつく始まり。光の中にたたずむ男の孤独と虚無が語られる。
命の限りがある人間の、最後の瞬間に濃縮された喜びを与える力をもっている彼は
人の姿をした死神?
彼は2週間後の秋分の日に一つの命を奪わねばならない。。

ヒロインと8才の娘は一年前、目の前で夫(父親)を殺された痛手から立ち直っていない。
生きる喜びを失い、理不尽な運命への怒り、怖れの中で生きていた。
そこに数週間前に、庭の掃除などをする仕事を求めて、男、スティーブがやってきた。
なぜか、何も語らない孤独なスティーブの瞳に引き寄せられるヒロイン。

一方、娘は、数週間前から、自分の部屋にライリーがきて話相手になってくれたと
言うようになり、目にみえないライリーに向かって心を開いて元気になってくる。
何をするにも、ライリーに訊いてから、といって、何もない空間に話しかけて
うなづいている。。
まだたった一章だけど、どうなるんだろう・・

レスリー・チャンの三回忌の特集が京都、大阪、滋賀のミニシアターで組まれている。
千里セルシーシアターで上映する「欲望の翼」「ブエノスアイレス」2本立て。
これがすごく見たいんだけど、遅い時間なんだよねぇ〜・・
日曜は大阪で約束があるし、万博でガンバの試合もある、よし、ついでに夕方千里に行き、
18時から22時まで映画を見て、それから大阪駅 -> JRで京都、京都駅からタクシー
・・・・ って、、次の日は月曜日だよ〜>自分。

「欲望の翼」これの名セリフ、あぁん、なんだったっけ?時計を見ながらマギーチェンに
言うんだよねぇ、殺し文句を。 あぁ、どうしようかなあ。

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